JPH08172982A - ぼかし模様を有する管状体 - Google Patents
ぼかし模様を有する管状体Info
- Publication number
- JPH08172982A JPH08172982A JP6336169A JP33616994A JPH08172982A JP H08172982 A JPH08172982 A JP H08172982A JP 6336169 A JP6336169 A JP 6336169A JP 33616994 A JP33616994 A JP 33616994A JP H08172982 A JPH08172982 A JP H08172982A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- color
- coated
- paint
- areas
- particles
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ぼかし模様領域とその隣接塗装領域との間に
光沢の相違の少ないぼかし模様を有する管状体を提供す
る。 【構成】 管状体本体１２の上の第１の色の塗料層１４
中に第２の色の粒子１６Ｃが混入してぼかし模様を形成
している領域Ｚ１２を有するよう構成する。
光沢の相違の少ないぼかし模様を有する管状体を提供す
る。 【構成】 管状体本体１２の上の第１の色の塗料層１４
中に第２の色の粒子１６Ｃが混入してぼかし模様を形成
している領域Ｚ１２を有するよう構成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ぼかし模様を有する管
状体に関し、釣竿、ゴルフクラブシャフト、スキーのス
トック、自転車のフレーム等に利用できる。
状体に関し、釣竿、ゴルフクラブシャフト、スキーのス
トック、自転車のフレーム等に利用できる。
【０００２】
【従来の技術】管状体表面にぼかし模様を形成する方法
が、特公平３−１１７３５号公報に開示されている。即
ち、下地塗料層の上に上側層としてぼかし模様形成塗料
を塗布し、この上側層周辺部の点状の塗料の面積を漸変
させたり、更に厚さを漸変させてぼかし模様を形成して
いる。
が、特公平３−１１７３５号公報に開示されている。即
ち、下地塗料層の上に上側層としてぼかし模様形成塗料
を塗布し、この上側層周辺部の点状の塗料の面積を漸変
させたり、更に厚さを漸変させてぼかし模様を形成して
いる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上記何れ
の方法でも下地塗料層が乾燥硬化した後にぼかし模様形
成塗料を塗布するため、でき上がったぼかし模様は、そ
のぼかし領域の点状に途切れた塗料の存在による凹凸に
より光が乱反射され、ぼかし領域以外の塗装部の光沢と
は異なって見え、外観が最良とはいえず、実際に触った
感触も異なり、ぼかし領域はざら付いた感触を有する。
即ち、塗装模様領域内における一体感がない。
の方法でも下地塗料層が乾燥硬化した後にぼかし模様形
成塗料を塗布するため、でき上がったぼかし模様は、そ
のぼかし領域の点状に途切れた塗料の存在による凹凸に
より光が乱反射され、ぼかし領域以外の塗装部の光沢と
は異なって見え、外観が最良とはいえず、実際に触った
感触も異なり、ぼかし領域はざら付いた感触を有する。
即ち、塗装模様領域内における一体感がない。
【０００４】依って本発明は、ぼかし模様領域とその隣
接塗装領域との間に光沢の相違の少ないぼかし模様を有
する管状体の提供を目的とする。
接塗装領域との間に光沢の相違の少ないぼかし模様を有
する管状体の提供を目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑みて本発明
は、管状体本体の上の第１の色の塗料層中に第２の色の
粒子が混入してぼかし模様を形成している領域を有する
ことを特徴とするぼかし模様を有する管状体を提供す
る。
は、管状体本体の上の第１の色の塗料層中に第２の色の
粒子が混入してぼかし模様を形成している領域を有する
ことを特徴とするぼかし模様を有する管状体を提供す
る。
【０００６】
【作用】従来のぼかし模様のように第１と第２の色の各
塗料層が完全に上下に分離している状態と異なり、両色
の粒子が混入し合っているぼかし模様状態では、この領
域の塗装表面は従来のような凹凸にならず滑らかで光沢
感の有るぼかし模様となる。
塗料層が完全に上下に分離している状態と異なり、両色
の粒子が混入し合っているぼかし模様状態では、この領
域の塗装表面は従来のような凹凸にならず滑らかで光沢
感の有るぼかし模様となる。
【０００７】
【実施例】以下、本発明を添付図面に示す実施例に基づ
き、更に詳細に説明する。図１は本発明に係る管状体、
例えば釣竿１０の要部拡大断面図を示している。エポキ
シ樹脂等の合成樹脂をマトリックスとし、炭素繊維等の
強化繊維によって強化された釣竿本体１２の表面に、第
１の色の粒子１４Ｃを有する第１塗料層１４と、これと
は異なる色の第２の色の粒子１６Ｃを有する第２塗料層
１６とがその境界を明確にすることなく連続している。
両塗料が重合している領域Ｚ１２では互いの色の粒子１
４Ｃと１６Ｃとが混入し合い、この領域Ｚ１２ではぼか
し模様が形成されている。
き、更に詳細に説明する。図１は本発明に係る管状体、
例えば釣竿１０の要部拡大断面図を示している。エポキ
シ樹脂等の合成樹脂をマトリックスとし、炭素繊維等の
強化繊維によって強化された釣竿本体１２の表面に、第
１の色の粒子１４Ｃを有する第１塗料層１４と、これと
は異なる色の第２の色の粒子１６Ｃを有する第２塗料層
１６とがその境界を明確にすることなく連続している。
両塗料が重合している領域Ｚ１２では互いの色の粒子１
４Ｃと１６Ｃとが混入し合い、この領域Ｚ１２ではぼか
し模様が形成されている。
【０００８】このぼかし模様の形成方法は以下の通りで
ある。成形された釣竿本体１２の表面に、第１の色の粒
子１４Ｃを有する塗料を塗布し、この第１塗料層１４が
乾燥してしまわないうちに、第２の色の粒子１６Ｃを有
する第２塗料を領域Ｚ２に塗布すると共に、所望領域Ｚ
１２に重なるように飛散塗布させる。即ち、領域Ｚ１２
においてはガンスプレーの使用に限らないが、点状等の
小面積状態に途切れ途切れに塗布するのである。こうす
ることによって重合領域Ｚ１２においては互いに異なる
色の粒子１４Ｃ，１６Ｃが夫々互いに隣接した塗料層１
６，１４に侵入し合って混在状態になる。これを乾燥さ
せれば重合領域Ｚ１２にぼかし模様が形成される。この
重合領域（ぼかし模様領域）Ｚ１２では両塗料領域１
４，１６に第１の色の粒子１４Ｃと第２の色の粒子１６
Ｃとが互いに侵入しつつ両塗料が一緒に硬化するため、
その塗料層表面は単一塗料層の硬化の場合と同様に滑ら
かになり、第２の色粒子１６Ｃのみを有する領域Ｚ２
や、第１の色粒子１４Ｃのみを有する領域Ｚ１の表面と
同程度の光沢を有し、手で触っても従来のようなざら付
いた感触が殆ど生じない。
ある。成形された釣竿本体１２の表面に、第１の色の粒
子１４Ｃを有する塗料を塗布し、この第１塗料層１４が
乾燥してしまわないうちに、第２の色の粒子１６Ｃを有
する第２塗料を領域Ｚ２に塗布すると共に、所望領域Ｚ
１２に重なるように飛散塗布させる。即ち、領域Ｚ１２
においてはガンスプレーの使用に限らないが、点状等の
小面積状態に途切れ途切れに塗布するのである。こうす
ることによって重合領域Ｚ１２においては互いに異なる
色の粒子１４Ｃ，１６Ｃが夫々互いに隣接した塗料層１
６，１４に侵入し合って混在状態になる。これを乾燥さ
せれば重合領域Ｚ１２にぼかし模様が形成される。この
重合領域（ぼかし模様領域）Ｚ１２では両塗料領域１
４，１６に第１の色の粒子１４Ｃと第２の色の粒子１６
Ｃとが互いに侵入しつつ両塗料が一緒に硬化するため、
その塗料層表面は単一塗料層の硬化の場合と同様に滑ら
かになり、第２の色粒子１６Ｃのみを有する領域Ｚ２
や、第１の色粒子１４Ｃのみを有する領域Ｚ１の表面と
同程度の光沢を有し、手で触っても従来のようなざら付
いた感触が殆ど生じない。
【０００９】上記釣竿本体１２を下地処理したり、ま
た、その上に下地塗装を施し、これが乾燥硬化した後、
この上に上記第１、第２の塗料を既述のように塗布する
ことを本発明は排除しない。また、第１と第２の塗料を
塗布して乾燥硬化させ、ぼかし模様を形成した後に更に
その上にクリヤー塗装等を施すことも本発明は排除しな
い。更には、釣竿本体１２の上に第１の塗料を塗布し、
これが乾燥する前に、この第１の塗料層の全部又は一部
領域の上に第２の塗料を重ねて塗布し、該第２塗料層の
周辺領域をぼかすこともでき、第２塗料層の全体が極薄
の飛散状態であれば、該第２塗料層全体がぼかし模様と
なる。
た、その上に下地塗装を施し、これが乾燥硬化した後、
この上に上記第１、第２の塗料を既述のように塗布する
ことを本発明は排除しない。また、第１と第２の塗料を
塗布して乾燥硬化させ、ぼかし模様を形成した後に更に
その上にクリヤー塗装等を施すことも本発明は排除しな
い。更には、釣竿本体１２の上に第１の塗料を塗布し、
これが乾燥する前に、この第１の塗料層の全部又は一部
領域の上に第２の塗料を重ねて塗布し、該第２塗料層の
周辺領域をぼかすこともでき、第２塗料層の全体が極薄
の飛散状態であれば、該第２塗料層全体がぼかし模様と
なる。
【００１０】上記釣竿本体１２の上に第１の色塗料を塗
布して第１塗料層１４を形成するにはガンスプレーによ
る他、刷毛塗り、スクリーン印刷、転写等の方法がある
が、一部領域（Ｚ１２）に重ねて第２の色の塗料を塗布
して所望のぼかし模様を形成するには、ガンスプレーに
よる方法が塗料の量の調節が容易にできる他、周辺程拡
散する状態に塗布できて本来ぼかしが形成される方法の
ため好ましく、領域Ｚ１２に飛散するように使用すれば
よいが、該領域Ｚ１２に他の方法によって途切れ途切れ
の小面積ずつの塗装を行ってもよい。また本明細書にお
けるガンスプレーとは、気体を混入させて塗料を飛散さ
せる道具の総称である。
布して第１塗料層１４を形成するにはガンスプレーによ
る他、刷毛塗り、スクリーン印刷、転写等の方法がある
が、一部領域（Ｚ１２）に重ねて第２の色の塗料を塗布
して所望のぼかし模様を形成するには、ガンスプレーに
よる方法が塗料の量の調節が容易にできる他、周辺程拡
散する状態に塗布できて本来ぼかしが形成される方法の
ため好ましく、領域Ｚ１２に飛散するように使用すれば
よいが、該領域Ｚ１２に他の方法によって途切れ途切れ
の小面積ずつの塗装を行ってもよい。また本明細書にお
けるガンスプレーとは、気体を混入させて塗料を飛散さ
せる道具の総称である。
【００１１】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、ぼかし模様領域とその隣接塗装領域との間の光
沢の相違が少なく、ざら付き感も少ないぼかし模様を有
する管状体が提供可能になる。
よれば、ぼかし模様領域とその隣接塗装領域との間の光
沢の相違が少なく、ざら付き感も少ないぼかし模様を有
する管状体が提供可能になる。
【図１】図１は本発明に係る管状体要部拡大断面図であ
る。
る。
１２ 釣竿本体 １４ 第１塗料領域 １４Ｃ 第１の色の粒子 １６ 第２塗料領域 １６Ｃ 第２の色の粒子 Ｚ１２ ぼかし模様領域 Ｚ２ 第２の色粒子のみを有する領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ６２Ｋ 19/16
Claims (1)
- 【請求項１】 管状体本体の上の第１の色の塗料層中に
第２の色の粒子が混入してぼかし模様を形成している領
域を有することを特徴とするぼかし模様を有する管状
体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6336169A JPH08172982A (ja) | 1994-12-24 | 1994-12-24 | ぼかし模様を有する管状体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6336169A JPH08172982A (ja) | 1994-12-24 | 1994-12-24 | ぼかし模様を有する管状体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08172982A true JPH08172982A (ja) | 1996-07-09 |
Family
ID=18296387
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6336169A Pending JPH08172982A (ja) | 1994-12-24 | 1994-12-24 | ぼかし模様を有する管状体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08172982A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007111176A (ja) * | 2005-10-19 | 2007-05-10 | Sri Sports Ltd | ゴルフクラブシャフトの塗装方法 |
| JP2007282654A (ja) * | 2006-04-12 | 2007-11-01 | Bridgestone Sports Co Ltd | ゴルフクラブ用シャフト |
| CN103891687A (zh) * | 2012-12-27 | 2014-07-02 | 古洛布莱株式会社 | 管状体 |
-
1994
- 1994-12-24 JP JP6336169A patent/JPH08172982A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007111176A (ja) * | 2005-10-19 | 2007-05-10 | Sri Sports Ltd | ゴルフクラブシャフトの塗装方法 |
| JP2007282654A (ja) * | 2006-04-12 | 2007-11-01 | Bridgestone Sports Co Ltd | ゴルフクラブ用シャフト |
| CN103891687A (zh) * | 2012-12-27 | 2014-07-02 | 古洛布莱株式会社 | 管状体 |
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