JPH07126086A - 窯業系板材の化粧方法 - Google Patents
窯業系板材の化粧方法Info
- Publication number
- JPH07126086A JPH07126086A JP29131493A JP29131493A JPH07126086A JP H07126086 A JPH07126086 A JP H07126086A JP 29131493 A JP29131493 A JP 29131493A JP 29131493 A JP29131493 A JP 29131493A JP H07126086 A JPH07126086 A JP H07126086A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating
- ceramic plate
- film layer
- coated
- paint
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 煉瓦目地模様などの凹凸模様を有する窯業系
板材の表面に凹部と凸部表面との色彩の異なる化粧を均
一にかつ美麗に施すことのできる窯業系板材の化粧方法
を得ることを目的とする。 【構成】 セメント等を主原料として成形された窯業系
板材表面に均一に塗装あるいは着色砂粒散布などにより
表面化粧を施し、該表面化粧層を乾燥させた後表面にフ
ィルム層を設け、表面に所望の凹凸模様を研削加工し、
次いで前記窯業系板材表面に前記表面化粧と異なる色彩
の塗料で表面を塗装し、その直後より該塗装塗膜の完全
硬化前に残留する表面のフィルム層を剥離する工程より
なる。
板材の表面に凹部と凸部表面との色彩の異なる化粧を均
一にかつ美麗に施すことのできる窯業系板材の化粧方法
を得ることを目的とする。 【構成】 セメント等を主原料として成形された窯業系
板材表面に均一に塗装あるいは着色砂粒散布などにより
表面化粧を施し、該表面化粧層を乾燥させた後表面にフ
ィルム層を設け、表面に所望の凹凸模様を研削加工し、
次いで前記窯業系板材表面に前記表面化粧と異なる色彩
の塗料で表面を塗装し、その直後より該塗装塗膜の完全
硬化前に残留する表面のフィルム層を剥離する工程より
なる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は窯業系板材の化粧方法
に関し、詳しくは表面に凹凸模様を有する窯業系板材の
化粧方法に関する。
に関し、詳しくは表面に凹凸模様を有する窯業系板材の
化粧方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、建築用板材として、繊維補強セメ
ント板などの窯業系板材が非常に広く使用されている。
この種板材はそのままであると表面が灰白色〜灰黒色の
無彩色で意匠性に乏しく、また表面吸水性を有するの
で、表面着色及び防水性を付与するため各種色彩の塗装
を施すことが通常行われる。さらに、意匠性を付与する
ことを目的として例えば煉瓦目地状の凹凸模様を付する
ことも行われ、この場合は凹溝と凸部との色彩を異なら
せることにより意匠性を高めることが行われる。
ント板などの窯業系板材が非常に広く使用されている。
この種板材はそのままであると表面が灰白色〜灰黒色の
無彩色で意匠性に乏しく、また表面吸水性を有するの
で、表面着色及び防水性を付与するため各種色彩の塗装
を施すことが通常行われる。さらに、意匠性を付与する
ことを目的として例えば煉瓦目地状の凹凸模様を付する
ことも行われ、この場合は凹溝と凸部との色彩を異なら
せることにより意匠性を高めることが行われる。
【０００３】ところで、上記凹凸模様を表面に有する窯
業系板材の、凹部と凸部とで異なった色彩を付する場
合、従来では予め研削成形された表面凹凸模様の全面に
先ず凹部内面となる色彩の塗装を行い、該塗料の乾燥後
凸部表面となる色彩の塗装をロールコータなどで凸部表
面のみに選択的に塗装することや、表面平滑な窯業系板
材表面にまず凸部表面の色彩の塗装を行い、ついでルー
タなどで凹部模様を研削加工後、凹部内面をロボット装
置などで刷毛塗装することなどが行われている。
業系板材の、凹部と凸部とで異なった色彩を付する場
合、従来では予め研削成形された表面凹凸模様の全面に
先ず凹部内面となる色彩の塗装を行い、該塗料の乾燥後
凸部表面となる色彩の塗装をロールコータなどで凸部表
面のみに選択的に塗装することや、表面平滑な窯業系板
材表面にまず凸部表面の色彩の塗装を行い、ついでルー
タなどで凹部模様を研削加工後、凹部内面をロボット装
置などで刷毛塗装することなどが行われている。
【０００４】
【従来技術の問題点】しかしながら、上記手段による塗
り分け塗装では、前者のロールコータによる場合は塗装
すべき窯業系板材表面が平面に近い状態であれば良い
が、通常は乾燥時の温湿度の影響を受け反り変形するこ
とや板厚が不均一なことがあり、このような不具合があ
るとロールコータ表面が板材表面に均一に接触せず、ロ
ール圧不足に起因する凸部表面の塗装かすれや、ロール
圧上昇に起因する塗装過剰部分が生じ、均一な塗膜が得
られなくなる欠点があった。後者の手段は上述のような
問題はない反面、凹部のみを選択的に塗装していくので
非常に手間がかかり能率が悪いといった問題があった。
また、化粧処理方法の関係上、例えば着色砂粒散布化粧
では、板材全面に着色砂粒を散布し、その後ルータ等で
溝加工をせざるを得ない場合もあり、このような化粧板
の凹溝の塗装は非常に面倒な作業とならざるを得ない問
題があった。
り分け塗装では、前者のロールコータによる場合は塗装
すべき窯業系板材表面が平面に近い状態であれば良い
が、通常は乾燥時の温湿度の影響を受け反り変形するこ
とや板厚が不均一なことがあり、このような不具合があ
るとロールコータ表面が板材表面に均一に接触せず、ロ
ール圧不足に起因する凸部表面の塗装かすれや、ロール
圧上昇に起因する塗装過剰部分が生じ、均一な塗膜が得
られなくなる欠点があった。後者の手段は上述のような
問題はない反面、凹部のみを選択的に塗装していくので
非常に手間がかかり能率が悪いといった問題があった。
また、化粧処理方法の関係上、例えば着色砂粒散布化粧
では、板材全面に着色砂粒を散布し、その後ルータ等で
溝加工をせざるを得ない場合もあり、このような化粧板
の凹溝の塗装は非常に面倒な作業とならざるを得ない問
題があった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記問題点
に鑑み、煉瓦目地模様などの凹凸模様を有する窯業系板
材の表面に凹部と凸部表面との色彩の異なる化粧を施す
場合において、異なる色彩の塗装を均一に施すことので
きる窯業系板材の化粧方法を提供することを目的として
なされたものである。
に鑑み、煉瓦目地模様などの凹凸模様を有する窯業系板
材の表面に凹部と凸部表面との色彩の異なる化粧を施す
場合において、異なる色彩の塗装を均一に施すことので
きる窯業系板材の化粧方法を提供することを目的として
なされたものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明の窯業系
板材の化粧方法は、セメント等を主原料として成形され
た窯業系板材表面に均一に塗装あるいは着色砂粒散布な
どにより表面化粧を施し、該表面化粧層を乾燥させた後
表面にフィルム層を設け、表面に所望の凹凸模様を研削
加工し、次いで前記窯業系板材表面に前記表面化粧と異
なる色彩の塗料で表面を塗装し、その直後より該塗装塗
膜の完全硬化前に残留する表面のフィルム層を剥離する
ことを特徴とするものである。
板材の化粧方法は、セメント等を主原料として成形され
た窯業系板材表面に均一に塗装あるいは着色砂粒散布な
どにより表面化粧を施し、該表面化粧層を乾燥させた後
表面にフィルム層を設け、表面に所望の凹凸模様を研削
加工し、次いで前記窯業系板材表面に前記表面化粧と異
なる色彩の塗料で表面を塗装し、その直後より該塗装塗
膜の完全硬化前に残留する表面のフィルム層を剥離する
ことを特徴とするものである。
【０００７】
【作用】この発明において、板材表面の凹凸模様の塗り
分けを行う場合、窯業系板材表面に凹凸模様を付する前
に、凸部表面に化粧する材料で板材表面全面を均一に化
粧処理する。そしてこの化粧層の乾燥後表面にフィルム
層を設け、このフィルム層の上から凹凸模様を研削装置
で研削形成する。従って、研削しない部分の凸部模様と
なった窯業系板材表面には化粧層とフィルム層がそのま
ま残る。その後、凹部模様に塗布すべき色彩の塗料で塗
装を施す。従って、凹部にはこの塗料による塗装が施さ
れることとなる。なお、凸部表面はフィルム層が設けら
れたままであるので、化粧層の上にこの塗料が付着する
ことはない。そして、この塗装直後から塗料が乾燥しな
い内にフィルム層を剥がせば、表面の化粧層が露出し、
完全な二色塗り分け塗装が得られる。
分けを行う場合、窯業系板材表面に凹凸模様を付する前
に、凸部表面に化粧する材料で板材表面全面を均一に化
粧処理する。そしてこの化粧層の乾燥後表面にフィルム
層を設け、このフィルム層の上から凹凸模様を研削装置
で研削形成する。従って、研削しない部分の凸部模様と
なった窯業系板材表面には化粧層とフィルム層がそのま
ま残る。その後、凹部模様に塗布すべき色彩の塗料で塗
装を施す。従って、凹部にはこの塗料による塗装が施さ
れることとなる。なお、凸部表面はフィルム層が設けら
れたままであるので、化粧層の上にこの塗料が付着する
ことはない。そして、この塗装直後から塗料が乾燥しな
い内にフィルム層を剥がせば、表面の化粧層が露出し、
完全な二色塗り分け塗装が得られる。
【０００８】
【実施例】次にこの発明の実施例を説明する。図１〜図
４はこの発明の実施例のプロセスを示す拡大断面図であ
る。
４はこの発明の実施例のプロセスを示す拡大断面図であ
る。
【０００９】（実施例）厚さ20mm、巾450mm 、長さ3100
mmの表面平坦な繊維補強セメント板１を用意しこの板表
面全面に煉瓦色の化粧塗料２をフローコータで均一塗装
した。この塗料２を完全乾燥させたのち図１に示すよう
に表面に塩化ビニルのフィルム３を貼着け、次いでルー
タにより図２に示すように煉瓦目地様の目地溝４、４を
研削加工した。この加工後、目地部分の塗料として灰白
色の第二の塗料５で図３に示すようにフローコータによ
り板材表面に塗装を行った。この塗料５が半乾燥となっ
た時点で、表面のフィルム層３を剥がしたところ、図４
に示すように凸部と凹部とが鮮やかに塗り分けられた窯
業系板材１が得られた。
mmの表面平坦な繊維補強セメント板１を用意しこの板表
面全面に煉瓦色の化粧塗料２をフローコータで均一塗装
した。この塗料２を完全乾燥させたのち図１に示すよう
に表面に塩化ビニルのフィルム３を貼着け、次いでルー
タにより図２に示すように煉瓦目地様の目地溝４、４を
研削加工した。この加工後、目地部分の塗料として灰白
色の第二の塗料５で図３に示すようにフローコータによ
り板材表面に塗装を行った。この塗料５が半乾燥となっ
た時点で、表面のフィルム層３を剥がしたところ、図４
に示すように凸部と凹部とが鮮やかに塗り分けられた窯
業系板材１が得られた。
【００１０】（比較例１）予め、煉瓦様目地凹凸模様を
付した実施例と同じ大きさの繊維補強セメント板１を用
意し、まず表面全面に目地模様の色彩となる灰白色の塗
料をフローコータにより塗装し、該塗膜が指触乾燥後凸
部表面のみにロールコータにより煉瓦色の塗装を行っ
た。この塗装の結果、板材の反りに起因する塗膜のかす
れ及び余剰塗料の凹溝側への流出が見られた。
付した実施例と同じ大きさの繊維補強セメント板１を用
意し、まず表面全面に目地模様の色彩となる灰白色の塗
料をフローコータにより塗装し、該塗膜が指触乾燥後凸
部表面のみにロールコータにより煉瓦色の塗装を行っ
た。この塗装の結果、板材の反りに起因する塗膜のかす
れ及び余剰塗料の凹溝側への流出が見られた。
【００１１】（比較例２）実施例と同じ繊維補強セメン
ト板を用意し、実施例と同様平滑表面に煉瓦色の化粧塗
料２をフローコータで均一塗装した。次いで、フィルム
を貼ること無く直接ルータにより実施例と同様煉瓦目地
様の凹凸模様を研削加工し、ついでその目地溝内に塗装
ロボットを使用して塗装を行った。この場合の塗装仕上
がりは実施例と遜色は無かったが、一枚当たりの塗装に
実施例の約２倍の時間を要した。
ト板を用意し、実施例と同様平滑表面に煉瓦色の化粧塗
料２をフローコータで均一塗装した。次いで、フィルム
を貼ること無く直接ルータにより実施例と同様煉瓦目地
様の凹凸模様を研削加工し、ついでその目地溝内に塗装
ロボットを使用して塗装を行った。この場合の塗装仕上
がりは実施例と遜色は無かったが、一枚当たりの塗装に
実施例の約２倍の時間を要した。
【００１２】
【発明の効果】以上説明したように、凸部模様と凹部模
様とで異なった色彩の塗装を行う場合いずれの色彩の塗
装もフローコータなど均一塗装のし易い方法で塗装可能
であるのでかすれや垂れ落ちのない均一な塗装が可能で
あり、しかも迅速な塗装が可能となるなどの効果を有す
る。
様とで異なった色彩の塗装を行う場合いずれの色彩の塗
装もフローコータなど均一塗装のし易い方法で塗装可能
であるのでかすれや垂れ落ちのない均一な塗装が可能で
あり、しかも迅速な塗装が可能となるなどの効果を有す
る。
【図１】この発明の実施例のプロセスを説明する拡大断
面図である。
面図である。
【図２】この発明の実施例のプロセスを説明する拡大断
面図である。
面図である。
【図３】この発明の実施例のプロセスを説明する拡大断
面図である。
面図である。
【図４】この発明の実施例のプロセスを説明する拡大断
面図である。
面図である。
１…繊維補強セメント板などの窯業系板材 ２…化粧塗料 ３…フィルム ４…目地溝 ５…凹部塗料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ２８Ｂ 11/04 Ｃ０４Ｂ 41/61 Ｅ０４Ｃ 2/04 Ｃ 9129−2Ｅ
Claims (1)
- 【請求項１】 セメント等を主原料として成形された窯
業系板材表面に均一に塗装あるいは着色砂粒散布などに
より表面化粧を施し、該表面化粧層を乾燥させた後表面
にフィルム層を設け、表面に所望の凹凸模様を研削加工
し、次いで前記窯業系板材表面に前記表面化粧と異なる
色彩の塗料で表面を塗装し、その直後より該塗装塗膜の
完全硬化前に残留する表面のフィルム層を剥離すること
を特徴とする窯業系板材の化粧方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29131493A JPH07126086A (ja) | 1993-10-26 | 1993-10-26 | 窯業系板材の化粧方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29131493A JPH07126086A (ja) | 1993-10-26 | 1993-10-26 | 窯業系板材の化粧方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07126086A true JPH07126086A (ja) | 1995-05-16 |
Family
ID=17767302
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29131493A Pending JPH07126086A (ja) | 1993-10-26 | 1993-10-26 | 窯業系板材の化粧方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07126086A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000325864A (ja) * | 1999-03-15 | 2000-11-28 | Inax Corp | 建築用板の加飾方法 |
| KR100519616B1 (ko) * | 2002-12-13 | 2005-10-11 | 안승한 | 양각문양이 형성된 콘크리트 칼라 구조물 및 그 시공방법 |
-
1993
- 1993-10-26 JP JP29131493A patent/JPH07126086A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000325864A (ja) * | 1999-03-15 | 2000-11-28 | Inax Corp | 建築用板の加飾方法 |
| KR100519616B1 (ko) * | 2002-12-13 | 2005-10-11 | 안승한 | 양각문양이 형성된 콘크리트 칼라 구조물 및 그 시공방법 |
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