JP3100513B2 - 繊維補強セメント板材の表面模様付け方法 - Google Patents

繊維補強セメント板材の表面模様付け方法

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JP3100513B2 JP06230814A JP23081494A JP3100513B2 JP 3100513 B2 JP3100513 B2 JP 3100513B2 JP 06230814 A JP06230814 A JP 06230814A JP 23081494 A JP23081494 A JP 23081494A JP 3100513 B2 JP3100513 B2 JP 3100513B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は繊維補強セメント板材
の表面模様付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】外壁用建築用板材として、繊維補強セメ
ント板が非常に広く使用されている。これら繊維補強セ
メント板は、そのままであると表面が平滑で地色が灰白
〜灰黒色で意匠性に乏しいため、表面に各種色彩あるい
は凹凸模様を付すことが行われる。ところで、これら繊
維補強セメント板などで構成される外壁の塗装仕上げと
してリシン塗料が知られている。このリシン塗料は塗料
中に細かい砂を配合しスプレー塗装するのが一般的で、
外壁表面の凹凸模様のデザインと相まって、配合された
細かい砂が表面に浮き出た艶消しの高級なデザイン性を
持つものとして一般に好まれている。
【0003】
【従来技術の問題点】しかしながら、このリシン塗料
は、配合される砂粒など塗料の性質や仕上がり外観の性
格上工場生産的に生産するのは難しく、現地塗装による
塗装方法でしか前記した高級感が得られないと言った問
題がある。従って、従来ではこのようなリシン塗料仕上
げ様の表面化粧を施した繊維補強セメント板は工場生産
的には実施されていないのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記問題
点に鑑み、リシン調の高級感に溢れる表面化粧を、現地
塗装ではなく工場生産的に高能率に生産できる繊維補強
セメント板材の表面模様付け方法を得ることを目的とし
てなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明の繊維補
強セメント板材の表面模様付け方法は、未硬化の繊維補
強セメント板材表面に着色砂粒を均一散布し該散布砂粒
の上から均一にプレスを行い、砂粒を前記未硬化の繊維
補強セメント板材表面に埋め込み、その後養生硬化さ
せ、該養生硬化後に表面に任意色彩の塗装を行い乾燥硬
化しないうちに塗装表面に空気を噴射して塗料を吹き飛
ばして埋め込まれた前記着色砂粒の一部又は全部のみを
露出させ、その後塗料を硬化させることを特徴とするも
のである。
【0006】第2の発明は未硬化の繊維補強セメント板
材表面に着色砂粒を均一散布し該散布砂粒の上から均一
にプレスを行い、砂粒を前記未硬化の繊維補強セメント
板材表面に埋め込み、その後表面に凹凸模様付けプレス
し養生硬化させ、該養生硬化後に表面に任意色彩の塗装
を行い乾燥硬化しないうちに塗装表面に空気を噴射して
塗料を吹き飛ばして埋め込まれた前記着色砂粒の一部又
は全部を露出させ、その後塗料を硬化させることを特徴
とするものである。
【0007】第3の発明は未硬化の繊維補強セメント板
材表面に着色砂粒を均一散布し該散布砂粒の上から均一
にプレスを行い、砂粒を前記未硬化の繊維補強セメント
板材表面に埋め込み、その後未硬化の繊維補強セメント
板材を養生硬化させ、該養生硬化後に表面に凹凸模様を
研削加工し、次いで該加工板材表面に任意色彩の塗装を
行い、乾燥硬化しないうちに空気を噴射して塗料を吹き
飛ばして埋め込まれた前記着色砂粒の一部又は全部を露
出させ、その後塗料を硬化させることを特徴とするもの
である。
【0008】
【作用】リシン塗料は、塗料中に細かい砂粒を配合しこ
れを吹付けることにより塗膜表面に砂粒の凹凸を浮き出
させ、艶消し表面とする。この外観を得るため、この発
明では、押出成形法、抄造法など主として湿式製法で得
られた未硬化の繊維補強セメント板材表面に着色砂粒を
均一散布し該散布砂粒の上から均一にプレスを行い、砂
粒を前記未硬化の繊維補強セメント板材表面に埋め込み
固定する。これによって基体となる繊維補強セメント板
の表面にはリシン調の外観をかもしだす砂粒による凹凸
素地面が形成される。そしてこれを一旦養生し、硬化さ
せる。
【0009】この硬化した繊維補強セメント板はリシン
調下地面が付されはいるが、色彩はまだ付されていない
状態にある。従って、この硬化した繊維補強セメント板
表面に任意色彩の塗装を行い着色する。この塗装後、塗
料が乾燥硬化しないうちに塗装表面に空気を噴射して塗
料を吹き飛ばして埋め込まれた前記着色砂粒の一部又は
全部を露出させる。この工程によって砂粒表面は塗膜が
無いか又は薄く、セメント素地部分は塗料の付着した高
級感に優れる外観となる。そして、その後塗料を硬化さ
せる。
【0010】第2の発明の場合は、凹凸模様とリシン塗
料との結合した化粧を得るもので、未硬化の繊維補強セ
メント板材表面に着色砂粒を均一散布し該散布砂粒の上
から均一にプレスを行い、砂粒を前記未硬化の繊維補強
セメント板材表面に埋め込み固定した後、その表面に凹
凸模様付けプレスし凹凸模様を付す。これによって未硬
化の繊維補強セメント板表面にはリシン調の素地面とプ
レスによる凹凸模様が付され、リシン下地の凹凸模様が
完成される。そしてこれを一旦養生し、硬化させる。
【0011】この硬化した繊維補強セメント板について
前記発明と同様の工程で着色塗装を行うのである。この
方法によって表面全面がリシン調素地面で表面にプレス
による凹凸模様を有する化粧セメント板が得られる。
【0012】上記第2の発明の方法は、プレスによる凹
凸模様の凸部及び凹部の両方の表面に均一にリシン調の
表面化粧が施されるのであるが、凸部模様表面のみリシ
ン調仕上げとする場合は、均一散布した砂粒の上から均
一にプレスを行い、砂粒を前記未硬化の繊維補強セメン
ト板材表面に埋め込み固定した後、直ちに養生硬化さ
せ、その後表面を任意模様に研削し凹凸模様を付し、凹
部模様表面は砂粒が無い凹凸模様を得、この後は前記と
同様にして塗料による着色を行う。
【0013】この方法による場合、凸部表面の砂粒表面
は塗料が無いかあっても薄く、セメント素地部分は塗料
が付着し、また凹部模様表面は塗料が付着した塗り分け
状の表面化粧となる。なお、上記第3の発明において、
硬化させた繊維補強セメント板表面に研削により付する
凹凸模様は、タイル目地あるいは煉瓦積様の目地溝模様
とするとより意匠的効果が得られる。
【0014】
【実施例】次にこの発明の実施例を説明する。図1〜図
5はこの発明の実施状態を説明する工程図である。
【0015】〔実施例1〕長網抄造法により厚さ20mm、
幅450mm 、長さ3,000mm の繊維補強セメント板1を成形
し、パレット2に乗せて移送すると共に、この未硬化の
繊維補強セメント板1表面に図1に示すようにローレッ
トロール3により平均粒径1mm の着色砂粒4を500g/m2
の割合となるよう均一散布した。次いで、この未硬化の
繊維補強セメント板1を平板プレス装置5へ移送し、平
板プレス盤6により50kg/cm2 でプレスし、未硬化の繊
維補強セメント板1を平坦にすると共に散布砂粒4を埋
め込んだ。
【0016】次いで、常温で6時間一次養生を行い、一
旦硬化させた後エフロ析出を防止するため全面にシーラ
を塗布しオートクレーブ他により最終養生を行った。次
に図2に示すように表面に水系エマルジョン塗料7によ
り塗装を行い、その直後表面にエアーブロワー8によ
り、図3に拡大して示すようにセメント素地部分1Aに
は塗料7が残り、付着砂粒4の表面部分4Aの塗料が除
去されるように噴射圧を調整してエアーブローし塗料を
吹き飛ばした。
【0017】〔実施例2〕実施例1と同様にして表面に
散布砂粒4を埋め込んだ未硬化の繊維補強セメント板1
を得、その表面に図4に示すように天然石風の凹凸模様
9Aと煉瓦積様の目地溝模様9Bの二種の凹凸模様をそ
れぞれ平板プレスにより付した。その後は実施例1と同
様にしてシーラ塗装及び表面に塗装を行い、乾燥及び最
終養生硬化し製品を得た。
【0018】〔実施例3〕実施例1と同様にして表面に
散布砂粒4を埋め込んだ未硬化の繊維補強セメント板1
を得、これを一旦養生硬化させ全面にシーラを塗布した
後、最終養生を行った。次いでその表面に図5に示すよ
うにルーター10により幅10mm、深さ4mm で縦50mm、横15
0mm の等間隔となる煉瓦積様の目地溝模様11,11 を研削
した。その後、再度全面にシーラ塗装後表面に上塗り塗
装を行い、さらにシーラ塗装及び上塗り塗装の各々の工
程の後エアーブローを行い、塗料乾燥を行い、製品を得
た。
【0019】実施例1〜3で得た繊維補強セメント板1
の表面を観察したところ、実施例1のものは、全面がリ
シン素地の平滑な化粧面、実施例2は全体が均一なリシ
ン素地面で表面に天然石風の凹凸模様と煉瓦目地溝の凹
凸模様の付された化粧面、実施例3のものは煉瓦目地溝
部分は平滑面で凸部模様表面がリシン素地面の、いずれ
もリシン調素地面を基調とする非常に高級な外観構成を
なすものとなった。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の方法に
よれば、砂粒を配合した塗料を吹付塗装して得られるリ
シン調化粧面が、工場生産的に大量生産可能となり、従
来施工が面倒であったリシン調化粧面が大量にかつ安価
に得ることができる効果を有する。また、この発明の方
法を実施するに際しても、従来使用していた装置をその
まま使用することができるので実施も容易であるなどの
効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の砂粒散布及びプレス工程を示す説明
図である。
【図2】この発明の塗装及びエアーブロー工程を示す説
明図である。
【図3】この発明のエアーブローを実施した後の繊維補
強セメント板の拡大断面図である。
【図4】この発明の表面凹凸プレス模様の一例を示す要
部断面図である。
【図5】この発明の表面凹凸研削模様の一例を示す要部
断面図である。
【符号の説明】
1…未硬化の繊維補強セメント板 2…パレット 3…ローレットロール 4…着色砂粒 5…平板プレス装置 6…平板プレス盤 7…塗料 8…エアーブロワー 9A…天然石風の凹凸模様 9B…煉瓦積様の目地溝模様 10…ルーター 11…煉瓦積様目地模様
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−67548(JP,A) 特開 昭52−29815(JP,A) 特開 昭52−98016(JP,A) 特開 昭52−98727(JP,A) 特開 平2−74579(JP,A) 特開 平5−9079(JP,A) 特開 平6−234115(JP,A) 特開 平2−153703(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B28B 11/00 - 11/22 C04B 41/45 - 41/72

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未硬化の繊維補強セメント板材表面に着
    色砂粒を均一散布し該散布砂粒の上から均一にプレスを
    行い、砂粒を前記未硬化の繊維補強セメント板材表面に
    埋め込み、その後養生硬化させ、該養生硬化後に表面に
    任意色彩の塗装を行い乾燥硬化しないうちに塗装表面に
    空気を噴射して塗料を吹き飛ばして埋め込まれた前記着
    色砂粒の一部又は全部を露出させ、その後塗料を硬化さ
    せることを特徴とする繊維補強セメント板材の表面模様
    付け方法。
  2. 【請求項2】 未硬化の繊維補強セメント板材表面に着
    色砂粒を均一散布し該散布砂粒の上から均一にプレスを
    行い、砂粒を前記未硬化の繊維補強セメント板材表面に
    埋め込み、その後表面に凹凸模様付けプレスし養生硬化
    させ、該養生硬化後に表面に任意色彩の塗装を行い乾燥
    硬化しないうちに塗装表面に空気を噴射して塗料を吹き
    飛ばして埋め込まれた前記着色砂粒の一部又は全部を露
    出させ、その後塗料を硬化させることを特徴とする繊維
    補強セメント板材の表面模様付け方法。
  3. 【請求項3】 未硬化の繊維補強セメント板材表面に着
    色砂粒を均一散布し該散布砂粒の上から均一にプレスを
    行い、砂粒を前記未硬化の繊維補強セメント板材表面に
    埋め込み、その後未硬化の繊維補強セメント板材を養生
    硬化させ、該養生硬化後に表面に凹凸模様を研削加工
    し、次いで該加工板材表面に任意色彩の塗装を行い、乾
    燥硬化しないうちに空気を噴射して塗料を吹き飛ばして
    埋め込まれた前記着色砂粒の一部又は全部を露出させ、
    その後塗料を硬化させることを特徴とする繊維補強セメ
    ント板材の表面模様付け方法。
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JP6944301B2 (ja) * 2017-08-03 2021-10-06 ケイミュー株式会社 建築資材の製造方法及び建築資材
JP7128754B2 (ja) * 2019-01-30 2022-08-31 ケイミュー株式会社 建築資材の製造方法

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