JP2000072571A - 無機質建材の化粧方法 - Google Patents
無機質建材の化粧方法Info
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B41/00—After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
- C04B41/009—After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone characterised by the material treated
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C04B41/00—After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
- C04B41/45—Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements
- C04B41/52—Multiple coating or impregnating multiple coating or impregnating with the same composition or with compositions only differing in the concentration of the constituents, is classified as single coating or impregnation
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 転写シートにより無機質板材表面に化粧を施
す場合において、凹凸模様の凹部における転写層の空気
抱き込みを無くし「転写抜け」の不良発生を確実に防止
することを課題とする。 【解決手段】 無機質建材１表面に微細粒子２を分散付
着させて粗面とし、該粗面上に転写シート３を敷設し、
転写用加熱ロール４で押圧して転写する。
す場合において、凹凸模様の凹部における転写層の空気
抱き込みを無くし「転写抜け」の不良発生を確実に防止
することを課題とする。 【解決手段】 無機質建材１表面に微細粒子２を分散付
着させて粗面とし、該粗面上に転写シート３を敷設し、
転写用加熱ロール４で押圧して転写する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は無機質建材の化粧
方法に関し、詳しくは転写シートを用いた無機質建材の
化粧方法に関する。
方法に関し、詳しくは転写シートを用いた無機質建材の
化粧方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】外壁用建築用板材として、繊維補強セメ
ント板などからなる無機質建材が非常に広く使用されて
いる。
ント板などからなる無機質建材が非常に広く使用されて
いる。
【０００３】これら無機質建材は、そのままであると表
面が平滑で、地色が灰白〜灰黒色で意匠性に乏しいた
め、表面に凹凸模様を付すと共に各種色彩を付すことが
行われる。
面が平滑で、地色が灰白〜灰黒色で意匠性に乏しいた
め、表面に凹凸模様を付すと共に各種色彩を付すことが
行われる。
【０００４】このような化粧方法として、凹凸模様を付
した無機質板の表面に各種柄を印刷した転写シートを用
い、無機質板表面に模様印刷層を押圧転写していく方法
がある。
した無機質板の表面に各種柄を印刷した転写シートを用
い、無機質板表面に模様印刷層を押圧転写していく方法
がある。
【０００５】この転写シートを用いた化粧方法は、ウレ
タン樹脂系塗料を無機質板表面に塗布後乾燥し、完全に
硬化する前に転写シートを展開して積層し、これを加熱
ロールで圧着しその後剥離シートを剥がして印刷層のみ
を転写させ、この転写層上を最終的にトップコート層で
塗装することにより行なわれていた。
タン樹脂系塗料を無機質板表面に塗布後乾燥し、完全に
硬化する前に転写シートを展開して積層し、これを加熱
ロールで圧着しその後剥離シートを剥がして印刷層のみ
を転写させ、この転写層上を最終的にトップコート層で
塗装することにより行なわれていた。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかし、凹凸模様を形
成した無機質板材表面に転写シートを展開して重ね転写
させる場合、凹凸模様の凹部と転写シートとの間に空気
が閉じ込められ、この空気が抜けずに残留する結果、加
熱ロールで圧着しても空気抱き込み部分では転写がされ
ず「転写抜け」と言われる不良が発生する問題があっ
た。
成した無機質板材表面に転写シートを展開して重ね転写
させる場合、凹凸模様の凹部と転写シートとの間に空気
が閉じ込められ、この空気が抜けずに残留する結果、加
熱ロールで圧着しても空気抱き込み部分では転写がされ
ず「転写抜け」と言われる不良が発生する問題があっ
た。
【０００７】この発明は上記問題点に鑑み、凹凸模様の
凹部における空気抱き込みを無くし「転写抜け」の不良
発生を確実に防止することを課題とする。
凹部における空気抱き込みを無くし「転写抜け」の不良
発生を確実に防止することを課題とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明の無機質
建材の化粧方法は、無機質建材表面に微細粒子を分散付
着させて粗面とし、該粗面上に転写シートを敷設し、転
写用加熱ロールで押圧して転写するものである。
建材の化粧方法は、無機質建材表面に微細粒子を分散付
着させて粗面とし、該粗面上に転写シートを敷設し、転
写用加熱ロールで押圧して転写するものである。
【０００９】この発明の方法によれば、転写シートと無
機質板材との間には微細粒子による微細な空間ができる
ので、転写用加熱ロールで押圧した際、前記空間を通じ
て空気が外部へ排出され「転写抜け」の発生が防止され
る。
機質板材との間には微細粒子による微細な空間ができる
ので、転写用加熱ロールで押圧した際、前記空間を通じ
て空気が外部へ排出され「転写抜け」の発生が防止され
る。
【００１０】また、転写面には、微細粒子による微細な
凹凸が形成されるのでこの凹凸が模様に意匠性を付与し
外観を良くする効果も有する。
凹凸が形成されるのでこの凹凸が模様に意匠性を付与し
外観を良くする効果も有する。
【００１１】
【実施の形態】次にこの発明の実施の形態を説明する。
図１はこの発明の方法の実施状態における粗面成形工程
を示す要部拡大断面図、図２はこの発明の方法に使用さ
れる転写用加熱ロールの拡大断面図である。
図１はこの発明の方法の実施状態における粗面成形工程
を示す要部拡大断面図、図２はこの発明の方法に使用さ
れる転写用加熱ロールの拡大断面図である。
【００１２】この発明の方法に適用される無機質建材
は、自然石を割った時にできる摂理状の凹凸模様や、幾
何学的な凹凸模様、さらには煉瓦目地状の凹凸模様等の
各種の凹凸模様が表面に付されたものが使用され、その
無機質板の製造方法としては押出成形法、抄造法、乾式
製法、注型法など任意の製法によって成形された板材の
養生硬化前に、平板プレスまたはロールプレスによって
凹凸模様を付し、あるいは養生硬化後にルータなどによ
る研削加工により凹凸模様を成形したものが使用され
る。
は、自然石を割った時にできる摂理状の凹凸模様や、幾
何学的な凹凸模様、さらには煉瓦目地状の凹凸模様等の
各種の凹凸模様が表面に付されたものが使用され、その
無機質板の製造方法としては押出成形法、抄造法、乾式
製法、注型法など任意の製法によって成形された板材の
養生硬化前に、平板プレスまたはロールプレスによって
凹凸模様を付し、あるいは養生硬化後にルータなどによ
る研削加工により凹凸模様を成形したものが使用され
る。
【００１３】そして、上記無機質建材１表面１ａには、
図１に示すように微細粒子２により表面の粗面化処理が
行なわれる。この粗面化処理は、珪砂、ガラスビーズ、
樹脂ビーズ、セラミックビーズなどの微細粒子２を塗料
に添加混合して塗布し、あるいは塗料単独で塗布後、乾
燥硬化前に微細粒子２を散布して付着させることにより
行なう。
図１に示すように微細粒子２により表面の粗面化処理が
行なわれる。この粗面化処理は、珪砂、ガラスビーズ、
樹脂ビーズ、セラミックビーズなどの微細粒子２を塗料
に添加混合して塗布し、あるいは塗料単独で塗布後、乾
燥硬化前に微細粒子２を散布して付着させることにより
行なう。
【００１４】次いで図２に示すように、上記粗面化した
無機質建材１表面１ａに転写シート３を積層し、転写用
加熱ロール４で押圧しつつ表面の印刷層３ａを転写して
いく。
無機質建材１表面１ａに転写シート３を積層し、転写用
加熱ロール４で押圧しつつ表面の印刷層３ａを転写して
いく。
【００１５】このとき、図１に示すように転写シート３
と無機質板材１表面との間には、微細粒子２の凹凸によ
る微細な隙間５が形成されており、この隙間５から空気
が排出されていく。
と無機質板材１表面との間には、微細粒子２の凹凸によ
る微細な隙間５が形成されており、この隙間５から空気
が排出されていく。
【００１６】従って、空気をかみ込むことなく転写シー
ト３の印刷面３ａは無機質板材１表面に圧着されてい
く。そして、最終的に転写シート３の剥離紙３ｂを剥が
せば無機質板材表面には印刷層３ａのみが残り化粧が行
なわれるのである。
ト３の印刷面３ａは無機質板材１表面に圧着されてい
く。そして、最終的に転写シート３の剥離紙３ｂを剥が
せば無機質板材表面には印刷層３ａのみが残り化粧が行
なわれるのである。
【００１７】なお、転写された印刷層３ａには、微細と
はいえ粒子２による凹凸が形成されているので、この凹
凸が模様表面に影響を与え自然石風の外観印象を見る者
に与える。
はいえ粒子２による凹凸が形成されているので、この凹
凸が模様表面に影響を与え自然石風の外観印象を見る者
に与える。
【００１８】そして最終的に壁板表面に透明塗料を塗布
し、表面の印刷層を固定することにより化粧を終了す
る。 実施例 次に、この発明の実施例を説明する。
し、表面の印刷層を固定することにより化粧を終了す
る。 実施例 次に、この発明の実施例を説明する。
【００１９】実施例１ 未硬化の繊維補強セメント板表面に、ロールプレスによ
って自然石を割った時にできる摂理状の凹凸模様６を成
形して無機質壁板１を成形した。
って自然石を割った時にできる摂理状の凹凸模様６を成
形して無機質壁板１を成形した。
【００２０】次いで、この無機質壁板１表面にベースコ
ートとしてウレタン樹脂系塗料７を塗布し、このウレタ
ン樹脂系塗料７が乾燥硬化しない間に粒径０.１〜０．
５mmの珪砂２を均一散布して付着させ、さらにウレタン
樹脂系塗料８を塗布し、図１に示すように乾燥硬化させ
て固定した。
ートとしてウレタン樹脂系塗料７を塗布し、このウレタ
ン樹脂系塗料７が乾燥硬化しない間に粒径０.１〜０．
５mmの珪砂２を均一散布して付着させ、さらにウレタン
樹脂系塗料８を塗布し、図１に示すように乾燥硬化させ
て固定した。
【００２１】次いで、この無機質壁板１表面に図２に示
すように転写シート３を積層し、転写用加熱ロール４で
印刷面３aを転写した。そして、転写後剥離フィルム３
ｂを剥離除去し、最終的に図３に示すように転写面３ａ
上にトップコート９を行ない化粧を終了した。
すように転写シート３を積層し、転写用加熱ロール４で
印刷面３aを転写した。そして、転写後剥離フィルム３
ｂを剥離除去し、最終的に図３に示すように転写面３ａ
上にトップコート９を行ない化粧を終了した。
【００２２】実施例２ 実施例１と同じ無機質壁板１表面を、粒径０.１〜０．
５mmの珪砂を１００対４０の重量割合で添加混合したウ
レタン樹脂系塗料で均一に塗装し、乾燥させることによ
り表面を粗面化した無機質壁板１を得た。
５mmの珪砂を１００対４０の重量割合で添加混合したウ
レタン樹脂系塗料で均一に塗装し、乾燥させることによ
り表面を粗面化した無機質壁板１を得た。
【００２３】以後は実施例１と同様にして表面化粧し
た。 実施例３ 実施例１の珪砂に代え、同一粒径のガラスビーズ、樹脂
ビーズ、セラミックビーズを使用した他は、実施例１と
同様にして表面化粧した。
た。 実施例３ 実施例１の珪砂に代え、同一粒径のガラスビーズ、樹脂
ビーズ、セラミックビーズを使用した他は、実施例１と
同様にして表面化粧した。
【００２４】実施例４ 実施例２の珪砂に代え、同一粒径のガラスビーズ、樹脂
ビーズ、セラミックビーズを使用した他は、実施例１と
同様にして表面化粧した。
ビーズ、セラミックビーズを使用した他は、実施例１と
同様にして表面化粧した。
【００２５】比較例１ 実施例１における珪砂による粗面化処理を省略した他は
実施例１と同様にして無機質壁板の表面化粧を実施し
た。
実施例１と同様にして無機質壁板の表面化粧を実施し
た。
【００２６】実施例１〜４と比較例１について表面層の
「転写ぬけ」の有無を観察試験したところ、実施例１〜
４は全く見られなかったが、比較例は、周囲が閉じられ
た凹部模様に「転写抜け」の欠陥が散見された。
「転写ぬけ」の有無を観察試験したところ、実施例１〜
４は全く見られなかったが、比較例は、周囲が閉じられ
た凹部模様に「転写抜け」の欠陥が散見された。
【００２７】また、実施例１〜４と比較例の表面化粧の
状態について観察したところ、実施例のものは、微細粒
子による微細な凹凸が印刷された表面模様に浮き出てお
り凹部、凸部模様のいずれの表面も極めて自然石風の外
観をなしていた。
状態について観察したところ、実施例のものは、微細粒
子による微細な凹凸が印刷された表面模様に浮き出てお
り凹部、凸部模様のいずれの表面も極めて自然石風の外
観をなしていた。
【００２８】これに対し比較例は、平坦な外観をなし印
刷した外観そのままで、自然風な外観は感じられなかっ
た。
刷した外観そのままで、自然風な外観は感じられなかっ
た。
【００２９】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の無機質
建材の化粧方法によれば、表面化粧を印刷面の転写によ
り行なう場合、いわゆる転写ぬけがなく均一な外観に仕
上げることができるとともに、表面には印刷転写面にマ
ッチした微細な凹凸が形成されため極めて自然石風の外
観に富む化粧が可能となる。
建材の化粧方法によれば、表面化粧を印刷面の転写によ
り行なう場合、いわゆる転写ぬけがなく均一な外観に仕
上げることができるとともに、表面には印刷転写面にマ
ッチした微細な凹凸が形成されため極めて自然石風の外
観に富む化粧が可能となる。
【図１】この発明の化粧方法の過程を示す無機質建材の
要部拡大断面図である。
要部拡大断面図である。
【図２】この発明の化粧方法の転写過程を示す要部拡大
断面図である。
断面図である。
【図３】この発明の化粧方法の実施例の完成状態を示す
要部拡大断面図である。
要部拡大断面図である。
１ 無機質建材 ２ 微細粒子 ３ 転写紙 ３ａ 印刷層 ３ｂ 剥離紙 ４ 転写用加熱ロール ５ 隙間 ６ 凹凸模様 ７ ウレタン樹脂系塗料 ８ トップコート層
Claims (1)
- 【請求項１】 無機質建材表面に微細粒子を分散付着さ
せて粗面とし、該粗面上に転写シートを敷設し、転写用
加熱ロールで押圧して転写することを特徴とする無機質
建材の化粧方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10239319A JP2000072571A (ja) | 1998-08-26 | 1998-08-26 | 無機質建材の化粧方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10239319A JP2000072571A (ja) | 1998-08-26 | 1998-08-26 | 無機質建材の化粧方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000072571A true JP2000072571A (ja) | 2000-03-07 |
Family
ID=17042956
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10239319A Pending JP2000072571A (ja) | 1998-08-26 | 1998-08-26 | 無機質建材の化粧方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000072571A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2015129295A1 (ja) * | 2014-02-26 | 2015-09-03 | リンテック株式会社 | 剥離シート |
-
1998
- 1998-08-26 JP JP10239319A patent/JP2000072571A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2015129295A1 (ja) * | 2014-02-26 | 2015-09-03 | リンテック株式会社 | 剥離シート |
| JP2015160879A (ja) * | 2014-02-26 | 2015-09-07 | リンテック株式会社 | 剥離シート |
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