JPH07324432A - 窯業系壁板材の化粧方法 - Google Patents
窯業系壁板材の化粧方法Info
- Publication number
- JPH07324432A JPH07324432A JP14267894A JP14267894A JPH07324432A JP H07324432 A JPH07324432 A JP H07324432A JP 14267894 A JP14267894 A JP 14267894A JP 14267894 A JP14267894 A JP 14267894A JP H07324432 A JPH07324432 A JP H07324432A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating
- ink layer
- pearl pigment
- board
- transfer
- Prior art date
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- Pending
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- Panels For Use In Building Construction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 比重の大きいパール顔料を使用しても、均一
な塗膜を形成でき、しかも表面の意匠性を付与できる窯
業系壁板材の化粧方法を得ることを目的とする。 【構成】 繊維補強セメント板あるいは石膏ボードなど
窯業系板材（１）表面に熱硬化性塗料で下地塗装面
（２）を形成し、次いで天然雲母を酸化チタンでコート
してなるパール顔料を含むインキ層（３Ａ）を有する転
写フィルム（３）を前記下地塗装面（２）上に圧接して
前記インキ層（３Ａ）を転写し、しかる後該インキ層
（３Ａ）上にクリヤー塗装（４）を施す工程よりなる。
な塗膜を形成でき、しかも表面の意匠性を付与できる窯
業系壁板材の化粧方法を得ることを目的とする。 【構成】 繊維補強セメント板あるいは石膏ボードなど
窯業系板材（１）表面に熱硬化性塗料で下地塗装面
（２）を形成し、次いで天然雲母を酸化チタンでコート
してなるパール顔料を含むインキ層（３Ａ）を有する転
写フィルム（３）を前記下地塗装面（２）上に圧接して
前記インキ層（３Ａ）を転写し、しかる後該インキ層
（３Ａ）上にクリヤー塗装（４）を施す工程よりなる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は窯業系壁板材の化粧方
法に関し、詳しくはパール光沢を有する窯業系壁板材の
化粧方法の改良に関する。
法に関し、詳しくはパール光沢を有する窯業系壁板材の
化粧方法の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、建築用板材として繊維補強セメン
ト板あるいは石膏ボードなど窯業系板材が非常に広く用
いられている。ところで、この種窯業系板材は、そのま
まであると表面が黒灰色〜白色の無彩色で意匠性に乏し
いため、表面に耐水性付与を兼ねて各種色彩の塗装を施
し装飾することが行われる。これら化粧方法として、例
えば光沢のある塗料による単一塗装の他、これらにさら
に意匠性を付与するため、これら塗装面上にスパッタ状
に塗料を散らし、さらには樹脂ビーズなどを塗料中に混
合し表面の変化性を持たせる化粧手段など種々の方法が
取られる。
ト板あるいは石膏ボードなど窯業系板材が非常に広く用
いられている。ところで、この種窯業系板材は、そのま
まであると表面が黒灰色〜白色の無彩色で意匠性に乏し
いため、表面に耐水性付与を兼ねて各種色彩の塗装を施
し装飾することが行われる。これら化粧方法として、例
えば光沢のある塗料による単一塗装の他、これらにさら
に意匠性を付与するため、これら塗装面上にスパッタ状
に塗料を散らし、さらには樹脂ビーズなどを塗料中に混
合し表面の変化性を持たせる化粧手段など種々の方法が
取られる。
【０００３】しかし、表面に変化性を持たせるための方
法による化粧面は、２〜３ｍ程度の至近距離であればこ
れらの模様等が観察されるが、離れて見れば殆ど判らな
くなり単一塗装の場合と外観が殆ど変わりがなくなる問
題があった。このような問題を解消するため、光の干渉
により、見る角度によって表面の意匠性が変化するパー
ル顔料を含んだ表面化粧層を設けることが考えられる。
法による化粧面は、２〜３ｍ程度の至近距離であればこ
れらの模様等が観察されるが、離れて見れば殆ど判らな
くなり単一塗装の場合と外観が殆ど変わりがなくなる問
題があった。このような問題を解消するため、光の干渉
により、見る角度によって表面の意匠性が変化するパー
ル顔料を含んだ表面化粧層を設けることが考えられる。
【０００４】
【従来技術の問題点】ところで、直射日光や雨水など過
酷な条件にさらされる窯業系壁板材の表面化粧に適する
パール顔料としては、天然雲母を酸化チタンでコートし
てなるものなどを使用する必要があるが、これらは溶剤
に比べて比重が３〜４と大きく、かつ顔料の粒径も３〜
１５０ｍμと大きいため、塗料中に均一分散させかつ均
一な膜厚で塗装することは非常に困難となる問題があっ
た。
酷な条件にさらされる窯業系壁板材の表面化粧に適する
パール顔料としては、天然雲母を酸化チタンでコートし
てなるものなどを使用する必要があるが、これらは溶剤
に比べて比重が３〜４と大きく、かつ顔料の粒径も３〜
１５０ｍμと大きいため、塗料中に均一分散させかつ均
一な膜厚で塗装することは非常に困難となる問題があっ
た。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記問題点
に鑑み、比重の大きいパール顔料を使用しても、均一な
塗膜を形成でき、しかも表面の意匠性を付与できる窯業
系壁板材の化粧方法を得ることを目的としてなされたも
のである。
に鑑み、比重の大きいパール顔料を使用しても、均一な
塗膜を形成でき、しかも表面の意匠性を付与できる窯業
系壁板材の化粧方法を得ることを目的としてなされたも
のである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明の窯業系
壁板材の化粧方法は、繊維補強セメント板あるいは石膏
ボードなど窯業系板材（１）表面に熱硬化性塗料で下地
塗装面（２）を形成し、次いで天然雲母を酸化チタンで
コートしてなるパール顔料を含むインキ層（３Ａ）を有
する転写フィルム（３）を前記下地塗装面（２）上に圧
接して前記インキ層（３Ａ）転写し、しかる後該インキ
層（３Ａ）上にクリヤー塗装（４）を施すことを特徴と
するものである。
壁板材の化粧方法は、繊維補強セメント板あるいは石膏
ボードなど窯業系板材（１）表面に熱硬化性塗料で下地
塗装面（２）を形成し、次いで天然雲母を酸化チタンで
コートしてなるパール顔料を含むインキ層（３Ａ）を有
する転写フィルム（３）を前記下地塗装面（２）上に圧
接して前記インキ層（３Ａ）転写し、しかる後該インキ
層（３Ａ）上にクリヤー塗装（４）を施すことを特徴と
するものである。
【０００７】
【作用】この発明において、表面のパール光沢を有する
化粧を行うに当たり、まず窯業系壁板材表面に、熱硬化
性樹脂よりなる塗料にて下地塗装面を形成する。これ
は、その上に積層されるインキ層の密着性を良くするた
めである。そして、この下地塗装面を形成した後、天然
雲母を酸化チタンでコートしてなるパール顔料を含むイ
ンキ層を有する転写フィルムを圧接し、塗装手段ではな
く転写手段により表面にパール光沢を有する化粧層を設
ける。従って、スプレーや塗装ロールなどによる場合の
塗膜形成では得られない、均一分散した均一な膜厚の化
粧層が管端に得られる。そして、最後に表面をクリヤー
塗装し、さらに耐候性を付与するのである。
化粧を行うに当たり、まず窯業系壁板材表面に、熱硬化
性樹脂よりなる塗料にて下地塗装面を形成する。これ
は、その上に積層されるインキ層の密着性を良くするた
めである。そして、この下地塗装面を形成した後、天然
雲母を酸化チタンでコートしてなるパール顔料を含むイ
ンキ層を有する転写フィルムを圧接し、塗装手段ではな
く転写手段により表面にパール光沢を有する化粧層を設
ける。従って、スプレーや塗装ロールなどによる場合の
塗膜形成では得られない、均一分散した均一な膜厚の化
粧層が管端に得られる。そして、最後に表面をクリヤー
塗装し、さらに耐候性を付与するのである。
【０００８】
【実施例】次に、この発明の実施例を説明する。図１は
この発明の方法で得た窯業系壁板材の要部拡大断面図、
図２は転写フィルムの要部拡大断面図である。
この発明の方法で得た窯業系壁板材の要部拡大断面図、
図２は転写フィルムの要部拡大断面図である。
【０００９】実施例 表面が灰色の繊維補強セメント板（１）を用意し、その
表面にアクリルウレタンよりなる熱硬化性樹脂を塗布し
て均一な厚さの下地塗装面（２）を形成した。次に、図
２に示すように剥離フィルム（３Ｂ）の表面に、アクリ
ル樹脂、塩化ビニル樹脂、又は酢酸ビニル樹脂に、天然
雲母を酸化チタンでコートしてなるパール顔料を分散さ
せたインキ層（３Ａ）を有する転写フィルム（３）を用
意し、この転写フィルム（３）のインキ層（３Ａ）を前
記下地塗装面（２）に当接しロールにより圧着転写し
た。なお、図中（３Ｃ）は剥離フィルム（３Ｂ）表面に
設けた剥離層を示す。その後、剥離フィルム（３Ｂ）を
剥がしインキ層（３Ａ）上をクリヤー塗装（４）を施し
た。
表面にアクリルウレタンよりなる熱硬化性樹脂を塗布し
て均一な厚さの下地塗装面（２）を形成した。次に、図
２に示すように剥離フィルム（３Ｂ）の表面に、アクリ
ル樹脂、塩化ビニル樹脂、又は酢酸ビニル樹脂に、天然
雲母を酸化チタンでコートしてなるパール顔料を分散さ
せたインキ層（３Ａ）を有する転写フィルム（３）を用
意し、この転写フィルム（３）のインキ層（３Ａ）を前
記下地塗装面（２）に当接しロールにより圧着転写し
た。なお、図中（３Ｃ）は剥離フィルム（３Ｂ）表面に
設けた剥離層を示す。その後、剥離フィルム（３Ｂ）を
剥がしインキ層（３Ａ）上をクリヤー塗装（４）を施し
た。
【００１０】比較例１ 実施例と同じ窯業系壁板材（１）表面に実施例と同様の
下地塗装面を形成し、次いでこの表面に、天然雲母を酸
化チタンでコートしてなるパール顔料を添加したクリヤ
ー塗料でスプレー塗装した。しかし、スプレーの噴射ノ
ズルが早期に詰まり、均一な塗装を連続的に実施するこ
とは出来なかった。 比較例２ 比較例１のスプレー塗装に代え、ロール塗装により表面
塗装を行った。
下地塗装面を形成し、次いでこの表面に、天然雲母を酸
化チタンでコートしてなるパール顔料を添加したクリヤ
ー塗料でスプレー塗装した。しかし、スプレーの噴射ノ
ズルが早期に詰まり、均一な塗装を連続的に実施するこ
とは出来なかった。 比較例２ 比較例１のスプレー塗装に代え、ロール塗装により表面
塗装を行った。
【００１１】実施例及び比較例１、２により得た窯業系
壁板材の表面を観察したところ、実施例のものは、均一
なパール光沢を有する表面化粧のものが得られたが、比
較例１のものは、塗膜そのものを形作るのが殆どでき
ず、また比較例２のものは、一応表面化粧はできたが、
パール顔料のむらが見られ、到底均一な分散状態のもの
を得ることは出来なかった。
壁板材の表面を観察したところ、実施例のものは、均一
なパール光沢を有する表面化粧のものが得られたが、比
較例１のものは、塗膜そのものを形作るのが殆どでき
ず、また比較例２のものは、一応表面化粧はできたが、
パール顔料のむらが見られ、到底均一な分散状態のもの
を得ることは出来なかった。
【００１２】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の方法に
よれば、比重の大きいパール顔料を使用するにも係わら
ず、窯業系壁板材表面に均一なパール顔料の分散状態と
された表面化粧を容易に施すことが可能となるのであ
る。
よれば、比重の大きいパール顔料を使用するにも係わら
ず、窯業系壁板材表面に均一なパール顔料の分散状態と
された表面化粧を容易に施すことが可能となるのであ
る。
【図１】この発明の方法で得た窯業系壁板材の要部拡大
断面図である。
断面図である。
【図２】転写フィルムの要部拡大断面図である。
（１）…窯業系壁板材 （２）…熱硬化性塗料の下地塗装面 （３Ａ）…天然雲母を酸化チタンでコートしてなるパー
ル顔料を含むインキ層 （３）…転写フィルム （４）…クリヤー塗装
ル顔料を含むインキ層 （３）…転写フィルム （４）…クリヤー塗装
Claims (1)
- 【請求項１】 繊維補強セメント板あるいは石膏ボード
など窯業系板材（１）表面に熱硬化性塗料で下地塗装面
（２）を形成し、次いで天然雲母を酸化チタンでコート
してなるパール顔料を含むインキ層（３Ａ）を有する転
写フィルム（３）を前記下地塗装面（２）上に圧接して
前記インキ層（３Ａ）を転写し、しかる後該インキ層
（３Ａ）上にクリヤー塗装（４）を施すことを特徴とす
る窯業系壁板材の化粧方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14267894A JPH07324432A (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 窯業系壁板材の化粧方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14267894A JPH07324432A (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 窯業系壁板材の化粧方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07324432A true JPH07324432A (ja) | 1995-12-12 |
Family
ID=15320976
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14267894A Pending JPH07324432A (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 窯業系壁板材の化粧方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07324432A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003012013A1 (en) | 2001-08-02 | 2003-02-13 | T.G.E. Tech. Ltd. | Method and apparatus for the treatment of domestic waste |
| US7238391B2 (en) * | 2000-11-01 | 2007-07-03 | Valspar Sourcing, Inc. | Abrasion resistant coating for stacks of fiber cement siding |
-
1994
- 1994-05-31 JP JP14267894A patent/JPH07324432A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7238391B2 (en) * | 2000-11-01 | 2007-07-03 | Valspar Sourcing, Inc. | Abrasion resistant coating for stacks of fiber cement siding |
| US7442416B2 (en) | 2000-11-01 | 2008-10-28 | Valspar Sourcing, Inc. | Method using abrasion resistant coating for stacks of fiber cement siding |
| WO2003012013A1 (en) | 2001-08-02 | 2003-02-13 | T.G.E. Tech. Ltd. | Method and apparatus for the treatment of domestic waste |
| US7028624B2 (en) | 2001-08-02 | 2006-04-18 | T.G.E. Tech Ltd. | Method and apparatus for the treatment of domestic waste |
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