JPH09165894A - 建築物用壁装材及び建築物の吹き付け塗装方法 - Google Patents

建築物用壁装材及び建築物の吹き付け塗装方法

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JPH09165894A
JPH09165894A JP33006495A JP33006495A JPH09165894A JP H09165894 A JPH09165894 A JP H09165894A JP 33006495 A JP33006495 A JP 33006495A JP 33006495 A JP33006495 A JP 33006495A JP H09165894 A JPH09165894 A JP H09165894A
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spraying
spray
building
joint bar
thickness
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JP33006495A
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Kiyomi Hamanaka
清海 濱中
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HAMA CAST KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 御影石と変わらない非常に美しい外観を有す
る建築物用壁装材を実現する。 【解決手段】 まず、高圧状態の3頭式スプレーガンを
用いて、色の異なる第1〜第3の吹き付け材を建築物の
外壁等に約2〜3mmの厚みで塗布する。3頭式スプレ
ーガンを高圧状態から低圧状態に切り替え、再度、第1
〜第3の吹き付け材を約1.0〜1.5mmの厚みで塗
布する。これにより、第1〜第3の吹き付け材を非混合
多色状に塗布し、凹凸模様を形成する。凹凸状で、しか
も非混合多色状に塗布された第1〜第3の吹き付け材の
表面に、口径5〜6mmのリシンガンを用いて、合成樹
脂中に混入された雲母11を塗布する。吹き付け面を、
約30%の研磨率で研磨する。これにより、凸部分の雲
母11を除去し、凹部のみに雲母11を残す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物用壁装材及
び建築物の吹き付け塗装方法に関する。さらに詳細に
は、自然石、特に御影石と同様の美観を有する建築物用
壁装材及び建築物の吹き付け塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物の外壁等の仕上げとして、
その美観と耐候性から、天然の石がよく用いられてい
た。例えば、御影石や大理石をそのまま壁や柱に使用す
るか、薄い板状にして外壁等に貼着する方法がある。こ
こで、「建築物」には、構築された物だけでなく、ブロ
ック、パネル、ボード等の建築物に使用する建材をも含
まれる。
【0003】しかし、自然石は近時非常に少なく、その
多くを輸入に頼っており、運搬費等から高価なものとな
っている。もちろん、国産のものもあるが、それはより
高価である。そこで、これに代わるものとして、建築物
の外壁、床面、柱、内壁等の仕上げ材(表面に貼着する
ものや、塗布するもの)が種々案出され、使用されてい
るが、自然石の持つ独特の美観がなく、やはり高価であ
り、従来の通り自然石を用いるところが多い。従って、
建築業界等においては、自然石と同様の美観を有し、安
価で簡単に製造することのできる建築物用壁装材や建築
物の吹き付け塗装方法が永年要望されていた。
【0004】本発明者は、かかる要望に応えるべく、鋭
意研究を重ねた結果、以下のような吹き付け塗装方法を
発明し、自然石と同様の美観を呈する建築物を安価に実
現することに成功した(特公平7−47879号公
報)。
【0005】すなわち、この吹き付け塗装方法は、顔料
とともに焼成し、かつ、適度に粉砕したセラミックス
を、合成樹脂中に混入してなる混合材の異なる色のもの
複数種を1機のスプレーガン内の別個のタンクにそれぞ
れ用意し、該複数種の混合材を複数の吹き付け口を有す
る多頭式スプレーガンの別個の吹き付け口から同時に吹
き付けることによって、非混合多色状に塗布するもので
ある。この吹き付け塗装方法によれば、複数色の塗布材
が、吹き付け前に混合されることがなく、色が均一とな
らないため、まばらな模様を有する天然石の色に近くな
る。また、この場合、合成樹脂とセラミックスで製造す
ることができるので、原料の供給が安定しており、かつ
コストに変動が少ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の吹
き付け塗装方法では、まばらな模様を有する天然石の色
に近くなるものの、いわゆる天然に存在する御影石の有
する美観を実現するには至っていない。
【0007】本発明は、従来技術における前記課題を解
決するためになされたものであり、御影石と変わらない
非常に美しい外観を有する建築物用壁装材、及びこの建
築物用壁装材を実現するための建築物の吹き付け塗装方
法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る建築物用壁装材の構成は、粉砕した異
なる色のセラミックスが、凹凸状で、かつ、非混合多色
状に塗布された建築物用壁装材であって、前記凹凸状部
分の凹部に雲母の鱗片がちりばめられていることを特徴
とする。
【0009】また、前記本発明の建築物用壁装材の構成
においては、雲母の平均直径が0.2〜5.0mmであ
るのが好ましい。また、前記本発明の建築物用壁装材の
構成においては、凸部が平面形状に成形されているのが
好ましい。
【0010】また、本発明に係る建築物の吹き付け塗装
方法は、顔料とともに焼成し、かつ、粉砕したセラミッ
クスを、合成樹脂中に混入してなる吹き付け材の異なる
色のもの複数種を多頭式スプレーガン内の別個のタンク
にそれぞれ用意し、前記複数種の吹き付け材を前記多頭
式スプレーガンの別個の吹き付け口から同時に吹き付け
て、凹凸状で、かつ、非混合多色状に塗布した後、その
表面に雲母の鱗片を吹き付け、次いで、吹き付け材を塗
布した吹き付け面の凸部を研磨するという構成を備えた
ものである。
【0011】また、前記本発明方法の構成においては、
吹き付け材の吹き付け工程が、目地棒を貼着した建築物
に前記目地棒の厚み以上の厚みで複数種の吹き付け材を
吹き付ける下吹き工程と、下吹きされた前記吹き付け材
を前記目地棒とほぼ同じ厚みまでならす工程と、前記目
地棒とほぼ同じ厚みまでならした前記吹き付け材に再度
複数種の吹き付け材を吹き付けて、凹凸状で、かつ、非
混合多色状に塗布するパターン付け工程とからなり、前
記吹き付け材を塗布した吹き付け面の凸部を研磨した後
に、前記目地棒を除去するのが好ましい。
【0012】また、前記本発明方法の構成においては、
吹き付け材の吹き付け工程が、第1の目地棒を貼着した
建築物に前記第1の目地棒の厚み以上の厚みで複数種の
吹き付け材を吹き付けて、凹凸状で、かつ、非混合多色
状に塗布する第1のパターン付け工程と、吹き付けられ
た前記吹き付け材を前記第1の目地棒とほぼ同じ厚みま
で研磨する工程と、前記第1の目地棒の上に、前記第1
の目地棒と少なくとも幅の異なる第2の目地棒を、長手
方向の一側部を合わせた状態で貼着し、前記第2の目地
棒の厚み以上の厚みで複数種の前記吹き付け材を吹き付
ける下吹き工程と、下吹きされた前記吹き付け材を前記
第2の目地棒とほぼ同じ厚みまでならす工程と、前記第
2の目地棒とほぼ同じ厚みまでならした前記吹き付け材
に再度複数種の吹き付け材を吹き付けて、凹凸状で、か
つ、非混合多色状に塗布する第2のパターン付け工程と
からなり、前記吹き付け材を塗布した吹き付け面の凸部
を研磨した後に、前記第1及び第2の目地棒を除去する
のが好ましい。
【0013】また、前記本発明方法の構成においては、
雲母の平均直径が0.2〜5.0mmであるのが好まし
い。また、前記本発明方法の構成においては、吹き付け
材を塗布した吹き付け面の凸部分を平面形状に研磨する
のが好ましい。
【0014】また、前記本発明方法の構成においては、
多頭式スプレーガンが、3頭式であるのが好ましい。ま
た、前記本発明方法の構成においては、合成樹脂がアク
リルエマルジョンであるのが好ましい。
【0015】また、前記本発明方法の構成においては、
雲母を合成樹脂中に混入して吹き付けるのが好ましい。
この場合には、合成樹脂がアクリルエマルジョンである
のが好ましい。
【0016】前記本発明の建築物用壁装材の構成によれ
ば、粉砕した異なる色のセラミックスが、凹凸状で、か
つ、非混合多色状に塗布された建築物用壁装材であっ
て、前記凹凸状部分の凹部に雲母の鱗片がちりばめられ
ていることを特徴とするので、いわゆる天然に存在する
御影石と変わらない非常に美しい外観を有する建築物用
壁装材が得られる。
【0017】また、前記本発明の建築物用壁装材の構成
において、雲母の平均直径が0.2〜5.0mmである
という好ましい例によれば、非混合多色状に塗布された
吹き付け面の凹部に雲母がちりばめられた状態を容易に
実現することができる。
【0018】また、前記本発明の建築物用壁装材の構成
において、凸部が平面形状に成形されているという好ま
しい例によれば、建築物の壁等をきれいに仕上げること
ができる。
【0019】また、前記本発明方法の構成によれば、顔
料とともに焼成し、かつ、粉砕したセラミックスを、合
成樹脂中に混入してなる吹き付け材の異なる色のもの複
数種を多頭式スプレーガン内の別個のタンクにそれぞれ
用意し、前記複数種の吹き付け材を前記多頭式スプレー
ガンの別個の吹き付け口から同時に吹き付けて、凹凸状
で、かつ、非混合多色状に塗布した後、その表面に雲母
の鱗片を吹き付け、次いで、吹き付け材を塗布した吹き
付け面の凸部を研磨することにより、非混合多色状に塗
布された吹き付け面の凹部のみに雲母の鱗片をちりばめ
ることができるので、いわゆる天然に存在する御影石と
変わらない非常に美しい外観を有する建築物用壁装材を
実現することができる。
【0020】また、前記本発明方法の構成において、吹
き付け材の吹き付け工程が、目地棒を貼着した建築物に
前記目地棒の厚み以上の厚みで複数種の吹き付け材を吹
き付ける下吹き工程と、下吹きされた前記吹き付け材を
前記目地棒とほぼ同じ厚みまでならす工程と、前記目地
棒とほぼ同じ厚みまでならした前記吹き付け材に再度複
数種の吹き付け材を吹き付けて、凹凸状で、かつ、非混
合多色状に塗布するパターン付け工程とからなり、前記
吹き付け材を塗布した吹き付け面の凸部を研磨した後
に、前記目地棒を除去するという好ましい例によれば、
目地を備え、しかも天然に存在する御影石と変わらない
美観を有する建築物用壁装材を実現することができる。
また、パターン付け工程の前に、吹き付け材を目地棒と
ほぼ同じ厚みまでならすようにしていることにより、目
地棒を除去することによる吹き付け面の垂れを防止する
ことができるので、仕上がりがきれいになる。
【0021】また、前記本発明方法の構成において、吹
き付け材の吹き付け工程が、第1の目地棒を貼着した建
築物に前記第1の目地棒の厚み以上の厚みで複数種の吹
き付け材を吹き付けて、凹凸状で、かつ、非混合多色状
に塗布する第1のパターン付け工程と、吹き付けられた
前記吹き付け材を前記第1の目地棒とほぼ同じ厚みまで
研磨する工程と、前記第1の目地棒の上に、前記第1の
目地棒と少なくとも幅の異なる第2の目地棒を、長手方
向の一側部を合わせた状態で貼着し、前記第2の目地棒
の厚み以上の厚みで複数種の前記吹き付け材を吹き付け
る下吹き工程と、下吹きされた前記吹き付け材を前記第
2の目地棒とほぼ同じ厚みまでならす工程と、前記第2
の目地棒とほぼ同じ厚みまでならした前記吹き付け材に
再度複数種の吹き付け材を吹き付けて、凹凸状で、か
つ、非混合多色状に塗布する第2のパターン付け工程と
からなり、前記吹き付け材を塗布した吹き付け面の凸部
を研磨した後に、前記第1及び第2の目地棒を除去する
という好ましい例によれば、目地を備え、かつ段差を有
し、しかも天然に存在する御影石と変わらない美観を呈
する建築物用壁装材を実現することができる。
【0022】また、前記本発明方法の構成において、雲
母を合成樹脂中に混入して吹き付けるという好ましい例
によれば、風が強い日でも吹き付け面に雲母をうまく吹
き付けることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】吹き付け材としては、次の成分に
調合したものを用いた。すなわち、 (1)セラミックス 61.60重量部 (2)アクリルエマルジョン(固形分50%) 25.20重量部 (3)増粘剤(ヒドロキシメチルセルロース) 11.35重量部 (4)pH調整剤(アンモニア水) 0.17重量部 (5)消泡剤(アルコール系) 0.03重量部 (6)造膜助剤(アルコール系) 0.39重量部 (7)水 1.26重量部 作業性や貯蔵の便のために増粘剤、pH調整剤、消泡
剤、造膜助剤等を混入しているが、本発明の必須の構成
要素ではない。ここで、造膜助剤とは、エマルジョンの
透明造膜の温度を下げるためのものである。
【0024】合成樹脂は、アクリルエマルジョンに限定
されるものではなく、その他のエマルジョン系や、エポ
キシ系、ウレタン系のものを使用することもできる。骨
材としては、粘土に適当な色を有する顔料、例えば酸化
鉄、酸化亜鉛等を混合し、約1400℃で焼成してセラ
ミックスとし、それを粉砕したものを使用した。
【0025】骨材の粒度分布は、建築物用壁装材の模様
の表現によって自由に選択することができるが、その強
度や美観から、次のような粒度分布のものを採用した。
すなわち、 また、吹き付け面に雲母を吹き付ける際に、次の成分に
調合したものを用いた。すなわち、 (1)雲母 6.00重量部 (2)結合剤 62.00重量部 (3)水 32.00重量部 ここで、結合剤とは、上記したアクリルエマルジョン
(固形分50%)、増粘剤(ヒドロキシメチルセルロー
ス)、pH調整剤(アンモニア水)、消泡剤(アルコー
ル系)、造膜助剤(アルコール系)を調合したものであ
り、配合量は前記と同様である。尚、雲母の大きさ(平
均直径)としては、吹き付け面にの凹部に雲母がちりば
められた状態を実現することができることから、0.2
〜5.0mmが好ましい。平均直径とは、真円でない場
合の最大径のことであり、また、四角形の場合の各辺の
最大の長さのことである。
【0026】以下、実施例を用いて本発明をさらに具体
的に説明する。 〈第1の実施例〉図1は本発明に係る建築物用壁装材の
第1の実施例を示す平面図、図2は図1のII−II断
面図である。図1、図2に示すように、本実施例の建築
物用壁装材においては、吹き付け材として、上記のよう
な成分を有し、3色(白色、灰色、黒色)のセラミック
スをそれぞれ用いた第1〜第3の吹き付け材7、8、9
が使用されている。第1〜第3の吹き付け材7、8、9
は、凹凸状で、かつ、非混合多色状に塗布されている。
ここで、非混合多色状とは、第1〜第3の吹き付け材
7、8、9を、互いに色が混ざり合わないように塗布し
た状態のことである。これにより、色が均一とならない
ため、まばらな模様を有する天然石の色に近くなる。ま
た、建築物用壁装材の凹部には雲母の鱗片がちりばめら
れている。このように第1〜第3の吹き付け材7、8、
9が凹凸状で、かつ、非混合多色状に塗布されており、
かつ、凹部には雲母の鱗片がちりばめられているので、
天然に存在する御影石と変わらない非常に美しい外観を
有する建築物用壁装材が実現される。
【0027】以下に、上記した建築物用壁装材を製造す
る方法、すなわち、建築物の吹き付け塗装方法について
説明する。図3は本発明に係る建築物の吹き付け塗装方
法の第1の実施例を示す工程図、図4はその塗装方法に
使用した3頭式スプレーガンを示す斜視図である。
【0028】図4に示すように、3頭式スプレーガンに
は、3つのタンク1、2、3が設けられており、各タン
ク1、2、3に色の異なる第1〜第3の吹き付け材7、
8、9をそれぞれ別々に収容しておくことができるよう
にされている。また、タンク1、2、3には、それぞれ
別個に噴出ノズル4、5、6が設けられており、タンク
1、2、3内の第1〜第3の吹き付け材7、8、9を圧
縮空気によって噴出ノズル4、5、6からそれぞれ噴出
させることができるようにされている。噴出ノズル4、
5、6の口径はそれぞれ12mm、10mm、6mmで
あり、第1の吹き付け材(白色)7、第2の吹き付け材
(灰色)8、第3の吹き付け材(黒色)9の吐出量比は
5:4:1である。噴出ノズル4、5、6はほぼ一点に
集中するようにその角度が調整されている。実際にぴっ
たり一点に集中させると、第1〜第3の吹き付け材7、
8、9が混合するか、もしくは積層して一色となるた
め、第1〜第3の吹き付け材7、8、9を非混合多色状
に塗布することが困難となる。しかし、実際には、焦点
がぴったり一致していても、人が3頭式スプレーガンを
手に持って塗布するために、外壁等との距離や角度がず
れ、あまり問題とはならない。尚、このスプレーガンに
は、圧縮空気を高圧状態(4気圧)から低圧状態(2気
圧)に(及び低圧状態から高圧状態に)切り替える切り
替えスイッチ(図示せず)が設けられている。
【0029】まず、図3(a)に示すように、高圧状態
の3頭式スプレーガンを用いて、色の異なる第1〜第3
の吹き付け材7、8、9を建築物の外壁等10に約2〜
3mmの厚みで塗布した(下吹き)。そして、3頭式ス
プレーガンを高圧状態から低圧状態に切り替え、再度、
第1〜第3の吹き付け材7、8、9を約1.0〜1.5
mmの厚みで塗布した(パターン付け)。これにより、
第1〜第3の吹き付け材7、8、9が非混合多色状に塗
布されると共に、凹凸模様が形成された。このように、
仕上げとして、第1〜第3の吹き付け材7、8、9を低
圧状態で吹き付けることにより、天然石に近い模様を容
易に形成することができる。次いで、図3(b)に示す
ように、凹凸状で、しかも非混合多色状に塗布された第
1〜第3の吹き付け材7、8、9の表面に、口径5〜6
mmのリシンガンを用いて、合成樹脂(アクリルエマル
ジョン)中に混入された雲母11を塗布した。次いで、
図3(c)に示すように、吹き付け面を、約30%の研
磨率で研磨した。吹き付け面の凸部は多少削られ、平面
形状に成形された。これにより、削られて平面形状に成
形された凸部には雲母11は現れず、凹部のみに雲母1
1が現れた(図1、図2参照)。最後に、アクリル−シ
リコン系塗料を用いて、全体にトップコート(図示せ
ず)を施した。このようにトップコートを施すことによ
り、吹き付け材の耐久性が向上する。
【0030】〈第2の実施例〉本実施例では、目地を備
えた建築物用壁装材について説明する。図5は本発明に
係る建築物の吹き付け塗装方法の第2の実施例を示す工
程図である。まず、図5(a)に示すように、目地色が
塗布された外壁等10の上に、厚み2mm、幅6mmの
目地棒12を貼着した。ここで、目地棒12は、その裏
面及び表面に粘着性を有しており、裏面及び表面には粘
着防止用のテープ(図示せず)が貼られている。従っ
て、外壁等10に目地棒12を貼着する際には、目地棒
12の裏面側のテープが剥がされる。次いで、図5
(b)に示すように、高圧状態の3頭式スプレーガンを
用いて、目地棒12が貼着された外壁等10に、上記第
1の実施例と同様にして色の異なる第1〜第3の吹き付
け材7、8、9(図4参照)(以下、便宜上、14と記
す。)を、2〜3mmの厚みで塗布した(下吹き)。次
いで、図5(c)に示すように、下吹きされた第1〜第
3の吹き付け材14を、ヘラを用いて目地棒12の厚み
(2mm)までならした。これにより、目地棒12を除
去した後の目地の上下近傍における吹き付け材14の垂
れを防止することができるので、美しい外観が実現され
る。次いで、図5(d)に示すように、3頭式スプレー
ガンの圧縮空気を高圧状態から低圧状態に切り替えて、
再度、第1〜第3の吹き付け材14を、1.0〜1.5
mmの厚みで塗布した(パターン付け)。これにより、
第1〜第3の吹き付け材14(7、8、9)が非混合多
色状に塗布されると共に、凹凸模様が形成された。そし
て、このように低圧状態で第1〜第3の吹き付け材14
を吹き付けることにより、天然石に近い模様を容易に形
成することができる。次いで、図5(e)に示すよう
に、凹凸状で、しかも非混合多色状に塗布された第1〜
第3の吹き付け材14の表面に、口径5〜6mmのリシ
ンガンを用いて、合成樹脂(アクリルエマルジョン)中
に混入された雲母11を吹き付けた。次いで、図5
(f)に示すように、目地棒12の表面側のテープを剥
がした後、吹き付け面を、約30%の研磨率で研磨し
た。吹き付け面の凸部が多少削られ、平面形状に成形さ
れた。これにより、削られて平面形状に成形された凸部
には雲母11は現れず、凹部のみに雲母11が現れた。
次いで、図5(g)に示すように、目地棒12を除去
し、アクリル−シリコン系塗料を用いて、全体にトップ
コート(図示せず)を施した。このようにトップコート
を施すことにより、吹き付け材の耐久性が向上する。以
上のような吹き付け塗装方法を採用することにより、図
6に示すような、目地15を備え、しかも天然に存在す
る御影石と変わらない非常に美しい外観を有する建築物
用壁装材が実現された。
【0031】〈第3の実施例〉本実施例では、目地を備
え、かつ段差部を有する建築物用壁装材について説明す
る。
【0032】図7は本発明に係る建築物の吹き付け塗装
方法の第3の実施例を示す工程図である。まず、図7
(a)に示すように、目地色が塗布された外壁等10の
上に、厚み2mm、幅6mmの目地棒12を貼着する。
ここで、目地棒12は、その裏面及び表面に粘着性を有
しており、裏面及び表面には粘着防止用のテープ(図示
せず)が貼られている。従って、外壁等10に目地棒1
2を貼着する際には、目地棒12の裏面側のテープが剥
がされる。次いで、図7(b)に示すように、3頭式ス
プレーガンを用いて、目地棒12が貼着された外壁等1
0に、上記第1の実施例と同様にして色の異なる第1〜
第3の吹き付け材7、8、9(図4参照)(以下、便宜
上、14と記す。)を、2〜3mmの厚みで非混合多色
状に塗布した。次いで、図7(c)に示すように、目地
棒12の表面側のテープを剥がした後、図7(d)に示
すように、塗布された第1〜第3の吹き付け材14を、
目地棒12の厚み(2mm)まで研磨した。これによ
り、第1の建築物用壁装材17が得られた。次いで、図
7(e)に示すように、目地棒12及び第1の建築物用
壁装材17の上に、厚み3mm、幅30mmの目地棒1
3を、目地棒12と一側部を合わせた状態で貼着した。
ここで、目地棒13は、その裏面及び表面に粘着性を有
しており、裏面及び表面には粘着防止用のテープ(図示
せず)が貼られている。従って、目地棒12及び第1の
建築物用壁装材17の上に目地棒13を貼着する際に
は、目地棒13の裏面側のテープが剥がされる。次い
で、図7(f)に示すように、高圧状態の3頭式スプレ
ーガンを用いて、目地棒13が貼着された目地棒12及
び第1の建築物用壁装材17の上に、上記第1の実施例
と同様にして色の異なる第1〜第3の吹き付け材14
を、3〜4mmの厚みで塗布した(下吹き)。次いで、
図7(g)に示すように、下吹きされた第1〜第3の吹
き付け材14を、ヘラを用いて目地棒13の厚み(3m
m)までならした。これにより、目地棒13を除去した
後の段差部16の上下近傍における吹き付け材14の垂
れを防止することができるので、美しい外観が実現され
る。次いで、図7(h)に示すように、3頭式スプレー
ガンの圧縮空気を高圧状態から低圧状態に切り替えて、
再度、第1〜第3の吹き付け材14を、1.0〜1.5
mmの厚みで塗布した(パターン付け)。これにより、
第1〜第3の吹き付け材14(7、8、9)が非混合多
色状に塗布されると共に、凹凸模様が形成された。そし
て、このように低圧状態で第1〜第3の吹き付け材14
を吹き付けることにより、天然石に近い模様を容易に形
成することができる。次いで、図7(i)に示すよう
に、凹凸状で、しかも非混合多色状に塗布された第1〜
第3の吹き付け材14の表面に、口径5〜6mmのリシ
ンガンを用いて、合成樹脂(アクリルエマルジョン)中
に混入された雲母11を吹き付けた。次いで、図7
(j)に示すように、目地棒13の表面側のテープを剥
がした後、吹き付け面を、約30%の研磨率で研磨し
た。吹き付け面の凸部が多少削られ、平面形状に成形さ
れた。これにより、削られて平面形状に成形された凸部
には雲母11は現れず、凹部のみに雲母11が現れた。
これにより、第2の建築物用壁装材18が得られた。次
いで、図7(k)に示すように、目地棒12、13を除
去し、アクリル−シリコン系塗料を用いて、全体にトッ
プコート(図示せず)を施した。このようにトップコー
トを施すことにより、吹き付け材の耐久性が向上する。
以上のような吹き付け塗装方法を採用することにより、
図8に示すような、目地15及び段差部16を備え、し
かも天然に存在する御影石と変わらない非常に美しい外
観を有する建築物用壁装材が実現された。
【0033】尚、上記実施例においては、雲母11を合
成樹脂(アクリルエマルジョン)に混入した状態で吹き
付けているが、必ずしもこの方法に限定されるものでは
なく、第1〜第3の吹き付け材14(7、8、9)が硬
化する前に雲母11をそのまま吹き付けるようにしても
よい。但し、風の強い日には、雲母11が吹き飛ばさ
れ、第1〜第3の吹き付け材14(7、8、9)の表面
にうまく貼り付かないので、雲母11は合成樹脂に混入
して使用するのが好ましい。
【0034】また、上記実施例においては、吹き付け材
として、3色(白色、灰色、黒色)のセラミックスをそ
れぞれ用いた第1〜第3の吹き付け材7、8、9が使用
されているが、必ずしも3色に限定されるものではな
く、2色、4色等、複数色であればよい。そして、この
場合には、スプレーガンの仕様もそれに応じて2頭式、
4頭式等に変えられる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る建築
物用壁装材によれば、いわゆる御影石とほとんど変わら
ない非常に美しい外観を有する建築物用壁装材が得られ
る。また、本発明に係る建築物の吹き付け塗装方法によ
れば、非混合多色状に塗布された吹き付け面の凹部のみ
に雲母の鱗片をちりばめることができるので、いわゆる
御影石と変わらない非常に美しい外観を有する建築物用
壁装材を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建築物用壁装材の第1の実施例を
示す平面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】本発明に係る建築物の吹き付け塗装方法の第1
の実施例を示す工程図である。
【図4】本発明に係る建築物の吹き付け塗装方法に使用
した3頭式スプレーガンを示す斜視図である。
【図5】本発明に係る建築物の吹き付け塗装方法の第2
の実施例を示す工程図である。
【図6】本発明に係る建築物用壁装材の第2の実施例を
示す平面図である。
【図7】本発明に係る建築物の吹き付け塗装方法の第3
の実施例を示す工程図である。
【図8】本発明に係る建築物用壁装材の第3の実施例を
示す平面図である。
【符号の説明】
1、2、3 タンク 4、5、6 噴出ノズル 7 第1の吹き付け材 8 第2の吹き付け材 9 第3の吹き付け材 10 外壁等 11 雲母 12、13 目地棒 14 第1〜第3の吹き付け材 15 目地 16 段差部 17 第1の建築物用壁装材 18 第2の建築物用壁装材

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉砕した異なる色のセラミックスが、凹
    凸状で、かつ、非混合多色状に塗布された建築物用壁装
    材であって、前記凹凸状部分の凹部に雲母の鱗片がちり
    ばめられていることを特徴とする建築物用壁装材。
  2. 【請求項2】 雲母の平均直径が0.2〜5.0mmで
    ある請求項1に記載の建築物用壁装材。
  3. 【請求項3】 凸部が平面形状に成形されている請求項
    1に記載の建築物用壁装材。
  4. 【請求項4】 顔料とともに焼成し、かつ、粉砕したセ
    ラミックスを、合成樹脂中に混入してなる吹き付け材の
    異なる色のもの複数種を多頭式スプレーガン内の別個の
    タンクにそれぞれ用意し、前記複数種の吹き付け材を前
    記多頭式スプレーガンの別個の吹き付け口から同時に吹
    き付けて、凹凸状で、かつ、非混合多色状に塗布した
    後、その表面に雲母の鱗片を吹き付け、次いで、吹き付
    け材を塗布した吹き付け面の凸部を研磨する建築物の吹
    き付け塗装方法。
  5. 【請求項5】 吹き付け材の吹き付け工程が、目地棒を
    貼着した建築物に前記目地棒の厚み以上の厚みで複数種
    の吹き付け材を吹き付ける下吹き工程と、下吹きされた
    前記吹き付け材を前記目地棒とほぼ同じ厚みまでならす
    工程と、前記目地棒とほぼ同じ厚みまでならした前記吹
    き付け材に再度複数種の吹き付け材を吹き付けて、凹凸
    状で、かつ、非混合多色状に塗布するパターン付け工程
    とからなり、前記吹き付け材を塗布した吹き付け面の凸
    部を研磨した後に、前記目地棒を除去する請求項4に記
    載の建築物の吹き付け塗装方法。
  6. 【請求項6】 吹き付け材の吹き付け工程が、第1の目
    地棒を貼着した建築物に前記第1の目地棒の厚み以上の
    厚みで複数種の吹き付け材を吹き付けて、凹凸状で、か
    つ、非混合多色状に塗布する第1のパターン付け工程
    と、吹き付けられた前記吹き付け材を前記第1の目地棒
    とほぼ同じ厚みまで研磨する工程と、前記第1の目地棒
    の上に、前記第1の目地棒と少なくとも幅の異なる第2
    の目地棒を、長手方向の一側部を合わせた状態で貼着
    し、前記第2の目地棒の厚み以上の厚みで複数種の前記
    吹き付け材を吹き付ける下吹き工程と、下吹きされた前
    記吹き付け材を前記第2の目地棒とほぼ同じ厚みまでな
    らす工程と、前記第2の目地棒とほぼ同じ厚みまでなら
    した前記吹き付け材に再度複数種の吹き付け材を吹き付
    けて、凹凸状で、かつ、非混合多色状に塗布する第2の
    パターン付け工程とからなり、前記吹き付け材を塗布し
    た吹き付け面の凸部を研磨した後に、前記第1及び第2
    の目地棒を除去する請求項4に記載の建築物の吹き付け
    塗装方法。
  7. 【請求項7】 雲母の平均直径が0.2〜5.0mmで
    ある請求項4、5又は6のいずれかに記載の建築物の吹
    き付け塗装方法。
  8. 【請求項8】 吹き付け材を塗布した吹き付け面の凸部
    分を平面形状に研磨する請求項4、5又は6のいずれか
    に記載の建築物の吹き付け塗装方法。
  9. 【請求項9】 多頭式スプレーガンが、3頭式である請
    求項4、5又は6のいずれかに記載の建築物の吹き付け
    塗装方法。
  10. 【請求項10】 雲母を合成樹脂中に混入して吹き付け
    る請求項4、5又は6のいずれかに記載の建築物の吹き
    付け塗装方法。
  11. 【請求項11】 合成樹脂がアクリルエマルジョンであ
    る請求項4、5、6又は10のいずれかに記載の建築物
    の吹き付け塗装方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010221149A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Hama Cast:Kk 建築物の吹き付け塗装方法
JP2011231589A (ja) * 2010-04-30 2011-11-17 Hamacast Co Ltd 吹き付け深堀壁及びその製造方法

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