JPH078883A - 塗装鋼板の焼付け冷却装置 - Google Patents
塗装鋼板の焼付け冷却装置Info
- Publication number
- JPH078883A JPH078883A JP15329793A JP15329793A JPH078883A JP H078883 A JPH078883 A JP H078883A JP 15329793 A JP15329793 A JP 15329793A JP 15329793 A JP15329793 A JP 15329793A JP H078883 A JPH078883 A JP H078883A
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- JP
- Japan
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- laminar flow
- steel strip
- cooling
- coated steel
- baking
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- Pending
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- Coating Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】塗装鋼板の焼付け塗装後の局部的な冷却むらに
起因する微妙な色むらや歪みをほゞ完全に防止できる焼
付け冷却装置の提案。 【構成】焼付炉の下流に鋼帯の下面を押し上げ支持する
形状安定化ロールとさらにその下流に鋼帯の上下面を同
時に冷却する上ラミナーフロー装置と下ラミナーフロー
装置とを設け、かつ該形状安定化ロールと上下上ラミナ
ーフロー装置との間に冷却水の逆流を押し戻すエアワイ
パーを設けた。
起因する微妙な色むらや歪みをほゞ完全に防止できる焼
付け冷却装置の提案。 【構成】焼付炉の下流に鋼帯の下面を押し上げ支持する
形状安定化ロールとさらにその下流に鋼帯の上下面を同
時に冷却する上ラミナーフロー装置と下ラミナーフロー
装置とを設け、かつ該形状安定化ロールと上下上ラミナ
ーフロー装置との間に冷却水の逆流を押し戻すエアワイ
パーを設けた。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、板厚が概ね 1.2mm以下
の比較的薄い塗装鋼板の塗装焼付け後の冷却装置に関す
るものである。
の比較的薄い塗装鋼板の塗装焼付け後の冷却装置に関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、一般にプレコート鋼板（ＰＣＭ）
の冷却は、塗装焼付けされた後に水平に移送される鋼板
の上下に配置されたスプレイノズルより冷却水を噴射し
て冷却する方法が採用されている。この従来装置の概略
図を図３に示す。１は塗装鋼板、５は焼付炉、８が鋼板
の上下に配置されたスプレイノズルである。
の冷却は、塗装焼付けされた後に水平に移送される鋼板
の上下に配置されたスプレイノズルより冷却水を噴射し
て冷却する方法が採用されている。この従来装置の概略
図を図３に示す。１は塗装鋼板、５は焼付炉、８が鋼板
の上下に配置されたスプレイノズルである。
【０００３】この場合飛散した水滴がスプレイノズルの
上流側の鋼板表面に付着し、水滴付着部とその周囲とは
冷却状態が異なるため、その冷却むらに起因して塗装面
に微妙な色むらや歪みがしばしば生じていた。ところ
で、近年塗装鋼板の外観品質に対する要求がますます高
度化しており、とくに家電製品に使用される高級塗装鋼
板では前記の微妙な色むらや歪みもその発生防止を強く
要求されるようになってきている。
上流側の鋼板表面に付着し、水滴付着部とその周囲とは
冷却状態が異なるため、その冷却むらに起因して塗装面
に微妙な色むらや歪みがしばしば生じていた。ところ
で、近年塗装鋼板の外観品質に対する要求がますます高
度化しており、とくに家電製品に使用される高級塗装鋼
板では前記の微妙な色むらや歪みもその発生防止を強く
要求されるようになってきている。
【０００４】一方、板厚の厚い厚鋼板や熱間圧延鋼帯の
熱間圧延後の冷却にはスプレイ冷却以外に、例えば特開
平58-3916 号公報に示すようにラミナーフローによる冷
却方法も広く採用されている。このラミナーフローによ
る冷却方法を塗装鋼板の塗装焼付け後の冷却に適用する
ことも試みられている。この場合の装置の概略図を図２
に示す。１は塗装鋼板、５は焼付炉、３が鋼板の上に配
置されたラミナーフロー装置、４が鋼板の下に配置され
たラミナーフロー装置である。
熱間圧延後の冷却にはスプレイ冷却以外に、例えば特開
平58-3916 号公報に示すようにラミナーフローによる冷
却方法も広く採用されている。このラミナーフローによ
る冷却方法を塗装鋼板の塗装焼付け後の冷却に適用する
ことも試みられている。この場合の装置の概略図を図２
に示す。１は塗装鋼板、５は焼付炉、３が鋼板の上に配
置されたラミナーフロー装置、４が鋼板の下に配置され
たラミナーフロー装置である。
【０００５】しかしながら、本発明が対象とする板厚の
薄い塗装鋼板の場合、塗装焼付け前の鋼板形状が必ずし
も平坦でない上に、塗装焼付け段階での温度むら等によ
り生ずる平坦度不良が加わり、冷却時の鋼板形状は通常
平坦ではない。そのためラミナーフローによる冷却水が
鋼板にあたった後鋼板表面を流れる際、不均一な水流と
なり冷却状態に不均一が生じ、その結果冷却不均一に起
因する微妙な色むらや歪みが生じるという問題があっ
た。
薄い塗装鋼板の場合、塗装焼付け前の鋼板形状が必ずし
も平坦でない上に、塗装焼付け段階での温度むら等によ
り生ずる平坦度不良が加わり、冷却時の鋼板形状は通常
平坦ではない。そのためラミナーフローによる冷却水が
鋼板にあたった後鋼板表面を流れる際、不均一な水流と
なり冷却状態に不均一が生じ、その結果冷却不均一に起
因する微妙な色むらや歪みが生じるという問題があっ
た。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述のごと
く従来技術では克服できない焼付け塗装後の局部的な冷
却むらに起因する微妙な色むらや歪みをほぼ完全に防止
でき、高級塗装鋼板の外観均一性に対する品質要求の高
まりに対応することができる塗装鋼板の焼付け冷却装置
を提供することを目的とするものである。
く従来技術では克服できない焼付け塗装後の局部的な冷
却むらに起因する微妙な色むらや歪みをほぼ完全に防止
でき、高級塗装鋼板の外観均一性に対する品質要求の高
まりに対応することができる塗装鋼板の焼付け冷却装置
を提供することを目的とするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は局部的な冷却む
らを防止する装置を提供するもので、スプレイ冷却では
飛散した水滴付着を防止することが困難なことから、ラ
ミナーフローによる冷却法を採用しラミナーフロー冷却
で生じる局部的な冷却むらを防止する装置を完成したも
のである。
らを防止する装置を提供するもので、スプレイ冷却では
飛散した水滴付着を防止することが困難なことから、ラ
ミナーフローによる冷却法を採用しラミナーフロー冷却
で生じる局部的な冷却むらを防止する装置を完成したも
のである。
【０００８】すなわち、本発明は、塗装された鋼帯を連
続的に水平方向に移送しながら焼付け冷却する塗装鋼板
の焼付け冷却装置において、焼付炉の下流に鋼帯の下面
を押し上げ支持する形状安定化ロールを設け、さらにそ
の下流に鋼帯の同一対応上下面を同時に冷却する上ラミ
ナーフロー装置と下ラミナーフロー装置を設け、かつ該
上ラミナーフロー装置と該形状安定化ロールとの間に該
上ラミナーフロー装置からの冷却水の逆流を押し戻すエ
アワイパーを設けたことを特徴とする塗装鋼板の焼付け
冷却装置である。
続的に水平方向に移送しながら焼付け冷却する塗装鋼板
の焼付け冷却装置において、焼付炉の下流に鋼帯の下面
を押し上げ支持する形状安定化ロールを設け、さらにそ
の下流に鋼帯の同一対応上下面を同時に冷却する上ラミ
ナーフロー装置と下ラミナーフロー装置を設け、かつ該
上ラミナーフロー装置と該形状安定化ロールとの間に該
上ラミナーフロー装置からの冷却水の逆流を押し戻すエ
アワイパーを設けたことを特徴とする塗装鋼板の焼付け
冷却装置である。
【０００９】
【作 用】本発明では、焼付炉の下流に鋼帯の下面を押
し上げ支持する形状安定化ロールを設けたので、平坦度
不良を実質的に吸収して平坦度を維持できる。特に対象
とする鋼板が板厚の薄い塗装鋼板なので、この形状安定
化ロールでも十分満足する平坦度が得られる。
し上げ支持する形状安定化ロールを設けたので、平坦度
不良を実質的に吸収して平坦度を維持できる。特に対象
とする鋼板が板厚の薄い塗装鋼板なので、この形状安定
化ロールでも十分満足する平坦度が得られる。
【００１０】また、この形状安定化ロールにより鋼板が
ラミナーフロー装置の方へ下り勾配になることと、上ラ
ミナーフロー装置と該形状安定化ロールとの間に上ラミ
ナーフロー装置からの冷却水の逆流を押し戻すエアワイ
パーを設けたことにより、板上面の冷却水の流れを幅方
向で均一な水流とすることができる。また、形状安定化
ロールとエアワイパーの下流に鋼帯の同一対応上下面を
同時に冷却する上ラミナーフロー装置と下ラミナーフロ
ー装置を設けたので、ラミナーフロー装置の幅を板幅よ
りやゝ大きくとっても板を外れた部分のラミナーフロー
は上下でぶつかり相殺しあうので、下のラミナーフロー
がスプレイ水の場合のように板の上面に大きく回り込む
ことがなくなった。
ラミナーフロー装置の方へ下り勾配になることと、上ラ
ミナーフロー装置と該形状安定化ロールとの間に上ラミ
ナーフロー装置からの冷却水の逆流を押し戻すエアワイ
パーを設けたことにより、板上面の冷却水の流れを幅方
向で均一な水流とすることができる。また、形状安定化
ロールとエアワイパーの下流に鋼帯の同一対応上下面を
同時に冷却する上ラミナーフロー装置と下ラミナーフロ
ー装置を設けたので、ラミナーフロー装置の幅を板幅よ
りやゝ大きくとっても板を外れた部分のラミナーフロー
は上下でぶつかり相殺しあうので、下のラミナーフロー
がスプレイ水の場合のように板の上面に大きく回り込む
ことがなくなった。
【００１１】これらの作用により、本発明装置を板厚の
薄い塗装鋼板に適用しても局部的な冷却むらの発生が格
段に抑制され、従って冷却むら起因の微妙な色むらや歪
みが大幅に抑制される。
薄い塗装鋼板に適用しても局部的な冷却むらの発生が格
段に抑制され、従って冷却むら起因の微妙な色むらや歪
みが大幅に抑制される。
【００１２】
【実施例】本発明の一実施例を図１に示す。塗装された
鋼帯１は連続的に焼付炉５を通り水平方向に移送され、
支持ロール６で支持され、次いで焼付炉の下流に設けら
れた鋼帯の下面を押し上げ支持する形状安定化ロール２
で形状が安定化され、さらにその下流に設けられた鋼帯
の同一対応上下面を同時に冷却する上ラミナーフロー装
置３と下ラミナーフロー装置４の間を通るとともに該上
ラミナーフロー装置と該形状安定化ロールとの間に設け
られた該上ラミナーフロー装置からの冷却水の逆流を押
し戻すエアワイパー９により板上面の冷却水の流れを幅
方向で均一な水流としている。そして十分冷却された塗
装鋼板は絞りロール７で水切りされ搬出される。
鋼帯１は連続的に焼付炉５を通り水平方向に移送され、
支持ロール６で支持され、次いで焼付炉の下流に設けら
れた鋼帯の下面を押し上げ支持する形状安定化ロール２
で形状が安定化され、さらにその下流に設けられた鋼帯
の同一対応上下面を同時に冷却する上ラミナーフロー装
置３と下ラミナーフロー装置４の間を通るとともに該上
ラミナーフロー装置と該形状安定化ロールとの間に設け
られた該上ラミナーフロー装置からの冷却水の逆流を押
し戻すエアワイパー９により板上面の冷却水の流れを幅
方向で均一な水流としている。そして十分冷却された塗
装鋼板は絞りロール７で水切りされ搬出される。
【００１３】因みに、図２に示す冷却部にラミナーフロ
ー装置３、４のみを設けた場合と図１に示す本発明装置
を用いた場合について、家電製品向塗装鋼板を製造し冷
却むらに起因する色むらおよび歪みによる不良発生率を
調べたところ、前者では不良発生率約20％であったのに
対し、本発明装置を用いた場合には約 3％と大幅に改善
された。またスプレイ装置の場合に発生する水滴付着に
起因する斑点状の色むらも本発明装置を用いた場合には
発生しなかった。
ー装置３、４のみを設けた場合と図１に示す本発明装置
を用いた場合について、家電製品向塗装鋼板を製造し冷
却むらに起因する色むらおよび歪みによる不良発生率を
調べたところ、前者では不良発生率約20％であったのに
対し、本発明装置を用いた場合には約 3％と大幅に改善
された。またスプレイ装置の場合に発生する水滴付着に
起因する斑点状の色むらも本発明装置を用いた場合には
発生しなかった。
【００１４】
【発明の効果】本発明により、塗装鋼板の製造において
塗装焼付け後の冷却における局部的な冷却むらにもとづ
く微妙な色むらや歪を大幅に抑制することができ、高度
の外観均一性が要求される高級塗装鋼板を安定して生産
できるようになった。
塗装焼付け後の冷却における局部的な冷却むらにもとづ
く微妙な色むらや歪を大幅に抑制することができ、高度
の外観均一性が要求される高級塗装鋼板を安定して生産
できるようになった。
【図１】本発明の塗装鋼板の焼付け冷却装置の一実施例
を示す概念図。
を示す概念図。
【図２】従来の塗装鋼板の焼付け冷却装置の一例を示す
概念図。
概念図。
【図３】従来の塗装鋼板の焼付け冷却装置の一例を示す
概念図。
概念図。
１ 塗装鋼板 ２ 形状安定化ロール ３ 上ラミナーフロー装置 ４ 下ラミナーフロー装置 ５ 焼付炉 ６ 支持ロール ７ 絞りロール ８ スプレイ ９ エアワイパー
Claims (1)
- 【請求項１】 塗装された鋼帯を連続的に水平方向に移
送しながら焼付け冷却する塗装鋼板の焼付け冷却装置に
おいて、焼付炉の下流に鋼帯の下面を押し上げ支持する
形状安定化ロールを設け、さらにその下流に鋼帯の同一
対応上下面を同時に冷却する上ラミナーフロー装置と下
ラミナーフロー装置を設け、かつ該上ラミナーフロー装
置と該形状安定化ロールとの間に該上ラミナーフロー装
置からの冷却水の逆流を押し戻すエアワイパーを設けた
ことを特徴とする塗装鋼板の焼付け冷却装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15329793A JPH078883A (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | 塗装鋼板の焼付け冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15329793A JPH078883A (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | 塗装鋼板の焼付け冷却装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH078883A true JPH078883A (ja) | 1995-01-13 |
Family
ID=15559398
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15329793A Pending JPH078883A (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | 塗装鋼板の焼付け冷却装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH078883A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20030053368A (ko) * | 2001-12-22 | 2003-06-28 | 주식회사 포스코 | 용융도금욕조 서포트 롤 표면수막 형성장치 |
| WO2009028568A1 (ja) | 2007-08-28 | 2009-03-05 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | 吸水性樹脂の製造方法 |
| US7582705B2 (en) | 2004-02-05 | 2009-09-01 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | Particulate water absorbent agent and production method thereof, and water absorbent article |
| US9775927B2 (en) | 2009-09-29 | 2017-10-03 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | Particulate water absorbent and process for production thereof |
| US9926449B2 (en) | 2005-12-22 | 2018-03-27 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | Water-absorbent resin composition, method of manufacturing the same, and absorbent article |
-
1993
- 1993-06-24 JP JP15329793A patent/JPH078883A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20030053368A (ko) * | 2001-12-22 | 2003-06-28 | 주식회사 포스코 | 용융도금욕조 서포트 롤 표면수막 형성장치 |
| US7582705B2 (en) | 2004-02-05 | 2009-09-01 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | Particulate water absorbent agent and production method thereof, and water absorbent article |
| US9926449B2 (en) | 2005-12-22 | 2018-03-27 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | Water-absorbent resin composition, method of manufacturing the same, and absorbent article |
| US10358558B2 (en) | 2005-12-22 | 2019-07-23 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | Water-absorbent resin composition, method of manufacturing the same, and absorbent article |
| WO2009028568A1 (ja) | 2007-08-28 | 2009-03-05 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | 吸水性樹脂の製造方法 |
| US9775927B2 (en) | 2009-09-29 | 2017-10-03 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | Particulate water absorbent and process for production thereof |
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