JPH0297655A - 溶融亜鉛メッキ鋼板の表面平滑化方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は溶融亜鉛メッキ鋼板を所定の温度領域で軽圧
下することによって、表面外観を向上させる溶融亜鉛メ
ッキ鋼板の・表面平滑化方法に関する。

従来の技術 溶融亜鉛メッキ法は周知のとおり、表面を清浄、活性化
したストリップを溶融亜鉛浴槽中に浸漬し、浴中のジン
クロールにより進行方向を変えて上方に引上げ、ロール
絞り法または気体絞り法（ガスワイピング法）ｋより亜
鉛付着量を制御して溶融亜鉛メッキ鋼板を得る方法であ
る。

この方法における溶融亜鉛付着量の制御は、ロール絞り
法に比べ作業性良好でかつ付着量の均一化がはかられる
ガスワイピング法が主流を占めている。

しかし、ガスワイピング法は鋼板の両端部が中央部より
過メッキとなるオーバーコート現象が生じ易く、また噴
出ノズルの一部が閉塞した場合にメッキ付着面に線状の
凹凸が生じ易い等、ガスの噴出状態が表面のメッキ層厚
分布に影響を与えるという問題がある。

このため、従来より溶融亜鉛メッキ鋼板の形状矯正や表
面外観の向上を目的として、溶融亜鉛メッキが施された
後該鋼板の温度が常温付近まで低下した領域でレベラや
スキンパスロールで軽く圧下′（圧下率３％程度）ひて
きた。

しかし、常温付近で溶融亜鉛メッキ鋼板をレベラやスキ
ンパスにかけてもメッキ厚みの矯正が十分に行なわれず
、またメッキ厚みのむらによる凹凸模様を十分に軽減す
るにはいたらなかった。

発明が解決しようとする課題 この発明は前に述べたような実情よりみて、従来と同程
度の軽圧下により鋼板表面のメッキ厚みのむらを効果的
に矯正し、表面外観をより向上させることが可能な表面
平滑化方法を提案しようとするものである。

課題を解決するための手段 この発明者は、常温付近で溶融亜鉛メッキ鋼板をレベラ
やスキンパスにかけてもメッキ厚みの矯正が十分に行な
われない原因について調べた結果、常温での亜鉛は結晶
の異方性が強く、やや脆く加工しにくいことがその原因
であることを知見した。

そこで、上記原因を解消するため、種々検討した結果、
亜鉛の展性、延性が高い状態で溶融亜鉛メッキ鋼板を３
％以下の圧下率で軽圧下することにより、表面外観を著
しく向上できることを見い出した。

すなわちこの発明は、溶融亜鉛メッキ後の鋼板の温度が
１００〜２００℃に低下した時点で圧下率３％程度の軽
圧下をかけることを要旨とするものでおる。

作　　　用 溶融亜鉛メッキ鋼板に対する軽圧下の条件として、該鋼
板の温度が１００〜２００℃に低下した時点としたのは
、１００℃未満では前記したとおり結晶の異方性が強く
、やや脆く加工しにくいが、１００〜２００℃の温度で
は亜鉛の延性、展性が著しく増大するという性質があり
、他方２００℃を超えるとまた脆くなるためである。

ガスワイピング装置で膜厚を調整した後、該鋼板を１０
０〜２００’Ｃまで冷却する方法は特に限定されず、ガ
スジェット、ミスト冷却、水冷のいずれでもよい。

溶融亜鉛鋼板の軽圧下はスキンパスロールまたはレベラ
で行なう。この時の圧下率としては、３％以下が好まし
い。これは、３％を超える圧下率では亜鉛と鉄の境界層
が破壊されるおそれがあるためでおる。

第１図はこの発明方法を実ｔＭするための装置構成例を
示す概略図で、（１）は溶融亜鉛浴槽、（２）はジンク
ロール、（３）はガスワイピング後、ズル、（４）は冷
却装置、（５）はスキンパスロール、（６）はストリッ
プでおる。

すなわち、ストリップ（６）は溶融亜鉛浴槽（１）に浸
漬され、浴中のシンクローノ区２）により進行方向を変
えられて上方に引上げられると同時に、ガスワイピング
ノズル（３）により亜鉛付＠債が制御された後、冷却装
置（４）によりスキンパスロール入口温度が１００〜２
００℃になるよう冷却され、スキンパスロール（５）に
て圧下率３％以下で軽圧下される。

このとき、１００〜２００℃の温度で亜鉛の展性、延性
が高く矯正がし易い状態になっているので、圧下率３％
以下の軽圧下でメッキ表面は十分に平滑、美麗化される
。

実　　施　　例 実際の設備を使い、ガスワイピング後の最大表面粗さｔ
が第２図（Ａ）に示すように１０１１ｍの溶融亜鉛メッ
キ鋼板を常温でスキンパスロールにより圧下率１％で軽
圧下（従来法）したところ、第２図（Ｂ）に示すように
最大表面粗さｔは７１１１Ｔｌに平滑化された。

次に、同溶融亜鉛メッキ鋼板を１５０℃の温度でスキン
パスロールにかけて圧下率１％で軽圧下（本発明法）し
たところ、第２図（Ｃ）に示すように表面粗ざｔは２．
３．と、従来法による（Ｃ）よりも大幅に減少し、美麗
な溶融亜鉛メッキ鋼板が得られた。

発明の詳細 な説明したごとく、この発明方法によれば、ガスワイピ
ング後の溶融亜鉛メッキ鋼板の軽圧下温度条件を規定す
るだけで、溶融亜鉛メッキ層の表面を十分に平滑化でき
るので、鋼板の温度調整のみで、これまでの技術で得ら
れなかった美麗な溶融亜鉛メッキ鋼板を得ることができ
るという優れた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明方法を実施するための装置構成例を示
す概略図、第２図はこの発明の実施例における溶融亜鉛
メッキ鋼板の表面粗さを示す図で、図（Ａ＞は軽圧下前
の表面粗さ、図（Ｂ）は従来法による軽圧下後の表面粗
さ、図（Ｃ）は本発明法による軽圧下後の表面粗さをそ
れぞれ示す。 １・・・溶融亜鉛浴槽　　　　　２・・・ジンクロール
３・・・ガスワイピングノズル　４・・・冷却装置５・
・・スキンバスロール　　　６・・・ストリップ出願人
　　住友金属工業株式会社 代理人　　弁理士　押田良久＠塵

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 溶融亜鉛メッキ後の鋼板を軽圧下して表面を平滑化する
   方法において、前記軽圧下を１００〜２００℃の温度領
   域で行なうことを特徴とする溶融亜鉛メッキ鋼板の表面
   平滑化方法。