JPH0786915A - 論理回路 - Google Patents

論理回路

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JPH0786915A
JPH0786915A JP5226277A JP22627793A JPH0786915A JP H0786915 A JPH0786915 A JP H0786915A JP 5226277 A JP5226277 A JP 5226277A JP 22627793 A JP22627793 A JP 22627793A JP H0786915 A JPH0786915 A JP H0786915A
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JP
Japan
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npn transistor
input
npn
signal
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JP5226277A
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Toshifumi Shimizu
俊史 清水
Yoshiyuki Tamura
慶幸 田村
Kazuhiro Mori
数洋 森
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NEC IC Microcomputer Systems Co Ltd
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NEC IC Microcomputer Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】ECL回路により形成される論理回路の高速化
と低消費電力化を実現する。 【構成】ECL回路により形成される論理回路に適用さ
れて、入力段の差動増幅回路の出力段にトランジスタ
8,9からなるプッシュプル回路により構成することに
より、出力される論理信号の立ち上がり時間ならびに立
ち下がり時間を著しく短縮することが可能となり、論理
回路としての高速動作を実現することができるととも
に、低消費電力化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は論理回路に関し、特にE
CL(Emitter Coupled Logic :以下、ECLと略称す
る)回路により形成される論理回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の論理回路は、高速演算
用の論理回路として用いられており、従来のECL回路
により形成される論理回路例が、図3、図5および図7
に示される。図3の従来例は、入力端子51および5
2、出力端子53および電源端子53に対応して、差動
増幅回路を形成するNPNトランジスタ11および1
2、定電流源13、および抵抗14および15と、出力
段のエミッタフォロワを形成するNPNトランジスタ1
6および定電流源17とを備えて構成されている。な
お、コンデンサ18は、当該論理回路の出力段に接続さ
れる次段回路に起因する負荷容量を示している。
【0003】図3において、入力端子51に対して信号
101が“H”レベルで入力され、また入力端子52に
対して信号102が“L”レベルで入力されるものとす
ると、NPNトランジスタ11はオンの状態となり、N
PNトランジスタ12はオフの状態となる。これによ
り、出力端子53における出力信号103の電圧レベル
OUT としては、電源電圧をVCC、NPNトランジスタ
16のベース・エミッタ間電圧をVBE16として、次式に
より与えられる。 VOUT =VCC−VBE16 ……………………………(1) また、逆に、入力端子51に対して信号101が“L”
レベルで入力され、入力端子52に対して信号102が
“H”レベルで入力されるものとすると、NPNトラン
ジスタ11はオフの状態となり、NPNトランジスタ1
2はオンの状態となる。これにより、出力端子53にお
ける出力信号103の電圧レベルVOUTは、定電流源1
3の電流値をI13とし、抵抗15の抵抗値をR15とし
て、次式により与えられる。 VOUT =VCC−I13・R15−VBE16 ……………(2) この場合に、出力端子53における出力信号103の出
力電圧VOUT の立ち上がり時間τr は、上記の負荷容量
を意味するコンデンサ18(容量値C18)を充電するた
めに要する時間であり、NPNトランジスタ16の動作
抵抗値をRE16とすると、次式により表わされる。
【0004】 τr =RE16 ・C18 ………………………………(3) なお、NPNトランジスタ16においては、充電時には
電流能力限界IMAX13まで電流を流すことができるの
で、上記立ち上がり時間τr は、次式により表わすこと
ができる。
【0005】 τr =C18・VT /IMAX13 ……………………(4) 但し、VT は、ボルツマン常数、単位電荷および絶対温
度等により規定される定数である。
【0006】他方、出力端子53における出力信号10
3の出力電圧VOUT の立ち下がり時間τf は、コンデン
サ18の電荷の放電に要する時間であり、抵抗15の抵
抗値をR15、定電流源17の電流値をI17とすると、次
式により表わされる。
【0007】 τf =C18・R15・I13/I17 …………………(5) NPNトランジスタ16はエミッタフォロワを形成して
いるため、電流を流す能力が非常に高く、このために、
前記立ち上がり時間τr はピコ秒オーダの値となり、立
ち下がり時間τf に比較して十分に小さい値となる。し
かし、立ち下がり時間τf については、C18=1pF/
5pF/10pF、R15・I13=0.5V、I2 =10
0μAとすると、τf =5.0〜50.0[ns]とな
り、かなり長い時間となる。このような条件において、
入力信号101および102として、相互に反転関係に
ある周波数10MHzの周期のパルス信号が入力された
場合における、入力信号101、102および出力信号
103の出力波形を示す概念図が、図4(a)、
(b)、(c)、(d)および(e)に示される。図4
より明らかなように、立ち下がり時間τf は、負荷容量
値C18により大きく影響される。この場合に、立ち下が
り時間τf の値を小さくし、極力τr =τf にしようと
すると、上記(5)式より明らかなように、電流I17
値を大きくする必要がある。今、仮に、負荷容量値C18
=10pFとし、τr =1nsとして、立ち下がり時間
τf の値を1nsにしようとすると、R15・I13=0.
5Vとして、上記(5)式よりI17=5mAとなり、消
費電流が極めて大となる。
【0008】次に、図5に示される従来例の場合には、
入力端子51および52、出力端子53および55、お
よび電源端子54に対応して、NPNトランジスタ1
9、20、21、22、23、24、25および26
と、ダイオード27および28と、抵抗31、32、3
3、34、35、36、37および38と、定電流源3
9および40とを備えて構成されており、差動入力端子
を構成する入力端子51および52には、それぞれ相互
に反転関係にある論理信号が入力され、出力端子53お
よび55には、対応する論理信号103および反転出力
信号104が出力される。この場合、出力端子53と接
地点との間に接続されているコンデンサ41は、負荷容
量を示している。本従来例は、前述の従来例において
は、出力段がNPNトランジスタ16と定電流源17に
より形成されているのに対比して、NPNトランジスタ
20とNPNトランジスタ24の組合せにより形成され
ている。
【0009】図5において、入力端子51に対して信号
101が“H”レベルで入力され、また入力端子52に
対して信号102が“L”レベルで入力されると、出力
端子53における出力信号103の電圧レベルVOUT
は、NPNトランジスタ20のベース・エミッタ間電圧
をVBE25として、次式により与えられる。 VOUT =VCC−VBE20 ……………………………(6) また、逆に、入力端子51に対して信号101が“L”
レベルで入力され、入力端子52に対して信号102が
“H”レベルで入力されると、出力端子53における出
力信号103の電圧レベルVOUT は、定電流源39の電
流値をI39、抵抗32の抵抗値をR32として、次式によ
り与えられる。 VOUT =VCC−I39・R32−VBE20 ……………(7) この場合、入力端子51に入力される信号101が
“H”レベルから“L”レベルに変わり、入力端子52
に入力される信号102が“L”レベルから“H”レベ
ルに変わると、NPNトランジスタ21および29はオ
フし、NPNトランジスタ22および30はオンとな
り、これに伴なって、NPNトランジスタ20はオフ
し、NPNトランジスタ24がオンの状態となる。この
状態においては、コンデンサ41の電荷は、NPNトラ
ンジスタ24を通して放電され、当該放電時間は、前述
の図3に示される従来例に比較して1/2程度となる
が、その立ち下がり時間は、NPNトランジスタの電流
と負荷容量値とにより決まるために、図6(a)、
(b)、(c)、(d)および(e)に示されるよう
に、NPNトランジスタ24のコレクタ電流が100μ
Aの時には、立ち下がり時間τf =5.0〜50.0
[ns]程度となり、当該論理回路の高速化に対応する
意味においてはなお不十分であり、NPNトランジスタ
24の電流を増大させる必要があるという点において
は、前記従来例の場合と同様である。従って、出力段に
おける電流は、平均すると、図3の従来例の1/2には
なるものの、大電流が必要となるという点においては変
わりはない。しかも、回路構成要素が多くなるために、
別の観点においても消費電流が増大するという問題があ
る。
【0010】次に、第3番目の従来例が図7に示され
る。この従来例の場合には、入力端子51、出力端子5
3、電源端子54および基準電圧端子56に対応して、
NPNトランジスタ42、43、44および45と、P
NPトランジスタ46および47と、抵抗48および4
9とを備えて構成されており、入力端子51には論理信
号101が入力され、出力端子53には対応する論理信
号103が出力される。なお、出力端子53と接地点と
の間に接続されているコンデンサ50は、負荷容量を示
している。
【0011】図7において、入力端子51に入力される
信号101の電圧レベルVINが、基準電圧端子56より
入力される基準電圧VREF よりも高いレベルの時には、
出力信号103の電圧レベルVOUT は、NPNトランジ
スタ42、44、45、PNPトランジスタ46のベー
ス・エミッタ間電圧を、それぞれVBE42、VBE44、V
BE45およびVBE46として、次式により表わされる。
【0012】 VOUT =VIN−VBE42+VBE44−VBE45+VBE46 ……(8) また、信号101の電圧レベルがVINが、基準電圧V
REF よりも低いレベルの時には、出力信号103の電圧
レベルVOUT は、次式により表わされる。
【0013】 VOUT =VR −VBE42+VBE44−VBE45+VBE46 ……(9) 図7においては、入力端子51に入力される信号101
の電圧レベルが、基準電圧端子56に入力される基準電
圧レベルよりも低いレベルになると、NPNトランジス
タ42がオンし、NPNトランジスタ43がオフの状態
となる。NPNトランジスタ42のエミッタ電圧は、入
力信号101の電圧レベルが“H”レベルの時よりも低
い電圧値となり、これにより、PNPトランジスタ46
および47のベース電圧が低下し、この結果NPNトラ
ンジスタ44および45のベース電圧も低下して、出力
端子53における出力信号103の電圧が、コンデンサ
50を介して“H”レベルとなっているため、NPNト
ランジスタ45はオフの状態となる。この時のPNPト
ランジスタ47のベース・エミッタ間の順方向電圧V
BE47の電圧レベルは、入力信号101の電圧レベルをV
IN、基準電圧レベルをVR として、入力信号101の電
圧レベルVINが“H”レベルの時のベース・エミッタ間
順方向電圧VBE47の電圧レベルとの差異は、次式により
表わされる。
【0014】 ΔVBE47=│VIN−VR │…………………………(10) この時に流れるPNPトランジスタ47のエミッタ電流
を介して、コンデンサ50の電荷が放電されるが、この
時のエミッタ電流をIE47 とし、前記入力電圧VIN
“H”レベルの時のエミッタ電流の電流値をIE47'とす
ると、IE47'=100μA、│VIN−VR │=0.3V
として、計算上においては、IE47 =10Aとなるが、
実際には、PNPトランジスタ47の電流能力限界値I
MAX47 を流すことにより、負荷容量値C50(コンデンサ
50)の電荷を放電させ、これによりNPNトランジス
タ45がオンするまで出力電圧は低下する。この時の立
ち下がり時間の値は、IMAX47 =1mA、C50=10p
Fとして、260psecとなり、高速動作が得られ
る。
【0015】他方において、NPNトランジスタ45が
オンすると、PNPトランジスタ47のエミッタ電流I
E47 の値は、基準電圧をVR 、NPNトランジスタ4
2、44およびPNPトランジスタ46のベース・エミ
ッタ間電圧を、それぞれVBE42、VBE44およびVBE46
し、抵抗49の抵抗値をR49として、次式により表わさ
れる。
【0016】 IE47 =(VR −VBE42+VBE44+VBE46)/R49 ……(11) 即ち、PNPトランジスタ47のエミッタ電流IE47
値は、入力信号101の電圧レベルVINが“H”レベル
の場合よりも小さい値となる。従って、前述の図3およ
び図5に示される従来例よりは低電流であり、また高速
性にも優れていて、回路素子も少ない論理回路が得られ
るが、他方において、本従来例においては、入力信号1
01の電圧振幅VINP-P は、出力信号103の電圧振幅
OP-Pに対して、デューティ比の点に関しては、前述し
た(8)式および(9)式より明らかなように、V
INP-P =2・VOP-Pとする必要があり、出力振幅が入力
振幅に依存している。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の論理回
路においては、図3および図5の従来例の場合において
は、出力段に接続される次段回路に起因する負荷容量の
介在により、出力パルス信号の立ち下がり時において、
当該負荷容量における電荷の放電時間として多大の時間
を要し、これを回避するためには、出力段における電流
量を著しく増大させることが必要となり、このため、消
費電流が徒らに増大するという欠点がある。
【0018】また、図7の従来例の場合には、必然的
に、出力信号の電圧振幅レベルが、入力信号に依存せざ
るを得ないという欠点がある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の論理回路は、ベ
ースが正転入力端子に接続され、コレクタが第1の抵抗
を介して高電位電源に接続される第1のNPNトランジ
スタと、アノード側が第2の抵抗を介して前記高電位電
源に接続される第1のダイオードと、アノード側が前記
第1のダイオードのカソード側に接続されて、当該第1
のダイオードと直列接続される第2のダイオードと、ベ
ースが反転入力端子に接続され、コレクタが前記第2の
ダイオードのカソード側に接続されて、エミッタが前記
第1のNPNトランジスタのエミッタに接続される第2
のNPNトランジスタと、前記第1および第2のNPN
トランジスタのエミッタの共通接続点と低電位側電源と
の間に挿入接続される定電流源と、コレクタが前記高電
位電源に接続され、ベースが前記第1のダイオードのア
ノード側に接続されて、エミッタが出力端子に接続され
る第3のNPNトランジスタと、エミッタが前記出力端
子に接続され、ベースが前記第2のNPNトランジスタ
のコレクタに接続されて、コレクタが前記低電位電源に
接続されるPNPトランジスタと、を備えることを特徴
としている。
【0020】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
【0021】図1は本発明の一実施例を示す回路図であ
る。図1に示されるように、本実施例は、入力端子51
および52、出力端子53および電源端子53に対応し
て、差動増幅回路を形成するNPNトランジスタ1およ
び2、定電流源3、抵抗4および5、そしてダイオード
6および7と、出力段のエミッタフォロワを形成するN
PNトランジスタ8およびPNPトランジスタ9とを備
えて構成されている。なお、コンデンサ10は、当該論
理回路の出力段に接続される次段回路に起因する負荷容
量を示している。
【0022】図1において、入力端子51に対して信号
101が“H”レベルで入力され、また入力端子52に
対して信号102が“L”レベルで入力されると、NP
Nトランジスタ1はオンの状態となり、NPNトランジ
スタ2はオフの状態となる。これにより、出力端子53
における出力信号103の電圧レベルVOUT は、電源電
圧をVCC、NPNトランジスタ8のベース・エミッタ間
電圧をVBE8 として、前記(1)式と同様に、次式によ
り与えられる。
【0023】 VOUT =VCC−VBE8 …………………………(12) 次に、逆に、入力端子51に対して信号101が“L”
レベルで入力され、入力端子52に対して信号102が
“H”レベルで入力されるものとすると、NPNトラン
ジスタ1はオフの状態となり、NPNトランジスタ2は
オンの状態となる。これにより、出力端子53における
出力信号103の電圧レベルVOUT は、定電流源3の電
流値をI3 とし、NPNトランジスタ8のベース・エミ
ッタ間電圧をVBE8 、抵抗5の抵抗値をR5 として、次
式により与えられる。 VOUT =VCC−I3 ・R5 −VBE8 ……………(13) しかしながら、前述の従来例の場合と同様に、出力端子
53にはコンデンサ10による負荷容量が付加されてお
り、上述のように、信号101が“H”レベルであり、
信号102が“L”レベルの時には、NPNトランジス
タ1はオンとなり、NPNトランジスタ2はオフとなっ
て、NPNトランジスタ2のコレクタ電圧は、ダイオー
ド6および7を介して電源電圧レベルのVCCとなり、N
PNトランジスタ8はオンとなり、NPNトランジスタ
9はオフとなる。これにより、出力端子103における
出力信号103の電圧レベルVOUT は、上記の(13)
式に示される電圧レベルから、(12)式に示される電
圧レベルまで立ち上がる。この場合における立ち上がり
時間τr は、NPNトランジスタ8の動作抵抗値を
E8、コンデンサ10の容量値をC10として、τr =R
E16 ・C18となる。
【0024】次に、信号101が“L”レベルであり、
信号102が“H”レベルの時には、NPNトランジス
タ1はオフとなり、NPNトランジスタ2はオンとなっ
て、NPNトランジスタ8のベース電圧は、定電流源3
の電流値をI3 とし、抵抗5の抵抗値をR5 とすると、
(VCC−I3 ・R5 )となるが、出力電圧VOUT の値と
しては、負荷容量のコンデンサ10により、上記(1
2)式の電圧レベルに保持されているために、NPNト
ランジスタ8はオフの状態となっている。一方NPNト
ランジスタ9のベース電圧は(VCC−I3 ・R5 −2V
F )となって、NPNトランジスタ9はオンし、コンデ
ンサ10の電荷は、当該NPNトランジスタ9を通して
放電され、これにより出力電圧VOUT の電圧レベルは低
下する。そして、出力電圧VOUT の電圧レベルが上記の
(VCC−I3 ・R5 )の値になると、NPNトランジス
タ8もオンの状態となる。従って、NPNトランジスタ
8および9が同時にオンとなり、出力電圧VOUT の電圧
値は一定レベルとなって出力される。この場合における
NPNトランジスタ9はエミッタフォロワとして形成さ
れているために、その電流能限界値IMAX9は非常に大き
い値であり、従って、立ち下がり時間τf の値は、立ち
上がり時間τr の値と同様に、ピコ秒のオーダの時間と
なる。
【0025】本実施例における、入力信号101、10
2および出力信号103の出力波形を示す概念図が、図
2(a)、(b)、(c)、(d)および(e)に示さ
れる。図2より明らかなように、立ち下がり時間τ
f は、十分に小さい値に抑制されており、従来例に比較
して著しく改善されていることが分かる。
【0026】なお、NPNトランジスタ8および9が同
時のオンの状態になった時に、電源より、これらのNP
Nトランジスタ8および9を通して接地点に流れる貫通
電流は、信号101が“L”レベルで入力され、信号1
02が“H”レベルで入力される時点のみであり、その
平均電流値は、従来例における定常電流の電流値に比較
して、相対的に低電流の状態に保持されている。また、
立ち上がり時間および立ち下がり時間が、共に短いため
に、充放電時において瞬間的に大電流が流れるが、従来
ように、高速化を図るために常時大電流を流しておく必
要がなく、低消費電力の状態が維持される。且つ、回路
構成も簡易であり、構成素子数も少なく、また出力信号
の入力依存性も排除されている。
【0027】なお、上記の実施例においては、正転入力
に対して説明しているが、反転入力に対しても同様に作
用することは云うまでもない。また、本実施例に含まれ
る差動増幅回路の構成として、PNPトランジスタを用
いる場合においても、本発明が有効に適用されることは
云うまでもない。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ECL
回路により形成される論理回路に適用されて、入力段の
差動増幅回路の出力段にプッシュプル回路により構成す
ることにより、出力される論理信号の立ち上がり時間な
らびに立ち下がり時間を著しく短縮することが可能とな
り、論理回路としての高速動作を実現することができる
とともに、低消費電力化を図ることができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路図である。
【図2】前記一実施例における動作波形を示す概念図で
ある。
【図3】従来例(1)を示す回路図である。
【図4】前記従来例(1)における動作波形を示す概念
図である。
【図5】従来例(2)を示す回路図である。
【図6】前記従来例(2)における動作波形を示す概念
図である。
【図7】従来例(3)を示す回路図である。
【図8】前記従来例(3)における動作波形を示す概念
図である。
【符号の説明】
1、2、8、11、12、16、19〜26、29、3
0、42〜45 NPNトランジスタ 3、13、17、39、40 定電流源 4、5、14、15、31〜38、48、49 抵抗 6、7、27、28 ダイオード 9、46、47 PNPトランジスタ 10、18、41、50 コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 慶幸 神奈川県川崎市中原区小杉町一丁目403番 53 日本電気アイシーマイコンシステム株 式会社内 (72)発明者 森 数洋 神奈川県川崎市中原区小杉町一丁目403番 53 日本電気アイシーマイコンシステム株 式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースが正転入力端子に接続され、コレ
    クタが第1の抵抗を介して高電位電源に接続される第1
    のNPNトランジスタと、 アノード側が第2の抵抗を介して前記高電位電源に接続
    される第1のダイオードと、 アノード側が前記第1のダイオードのカソード側に接続
    されて、当該第1のダイオードと直列接続される第2の
    ダイオードと、 ベースが反転入力端子に接続され、コレクタが前記第2
    のダイオードのカソード側に接続されて、エミッタが前
    記第1のNPNトランジスタのエミッタに接続される第
    2のNPNトランジスタと、 前記第1および第2のNPNトランジスタのエミッタの
    共通接続点と低電位側電源との間に挿入接続される定電
    流源と、 コレクタが前記高電位電源に接続され、ベースが前記第
    1のダイオードのアノード側に接続されて、エミッタが
    出力端子に接続される第3のNPNトランジスタと、 エミッタが前記出力端子に接続され、ベースが前記第2
    のNPNトランジスタのコレクタに接続されて、コレク
    タが前記低電位電源に接続されるPNPトランジスタ
    と、 を備えることを特徴とする論理回路。
JP5226277A 1993-09-13 1993-09-13 論理回路 Withdrawn JPH0786915A (ja)

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