JPH078603Y2 - シェル交換式バケット - Google Patents

シェル交換式バケット

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JPH078603Y2
JPH078603Y2 JP793589U JP793589U JPH078603Y2 JP H078603 Y2 JPH078603 Y2 JP H078603Y2 JP 793589 U JP793589 U JP 793589U JP 793589 U JP793589 U JP 793589U JP H078603 Y2 JPH078603 Y2 JP H078603Y2
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晃 福澤
憲昭 牛島
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、例えば浚渫作業などに使用されるバケット
に係り、特に、作業状況に応じてバケットの種類を交換
するに際し、バケットの一部を構成するシェル及び下部
ロアーブロックのみを交換することで、部品数の削減及
び交換作業の能率を高めるようにしたシェル交換式バケ
ットに関するものである。
〔従来の技術〕
従来、浚渫作業などにおいては、作業船上のクレーンの
先端から垂下した支持ロープの下端に第7図に示すよう
なバケットが吊持されている。
第7図に示す従来のバケットaは、バケットaの上部に
アッパーブロックbが設けられ、このアッパーブロック
bの左右両端側にはアームcが下向きに回動自在に各々
連結され、アッパーブロックbの下方で両アームc,cの
間には土砂や岩石などを掴み上げるシェルdが設けられ
ている。
シェルdは下向きに左右に開閉し、開閉するシェルdの
左右は各アームcの下端に回動自在に連結され、又シェ
ルdの中央上部はロアーブロックeに開閉自在に連結さ
れている。そして、シェルdの開閉は開閉ロープfの操
作によって行われる。開閉ロープfはその一端側がアッ
パーブロックbとロアーブロックe間に巻装され、他端
側が作業船上に連結されている。
ところで、浚渫用バケットは大別すると、掴み容量は小
さいが重量が重く岩盤掘削に適するヘビータイプと、掴
み容量は大きいが重量が軽く軟質土掘削に適するライト
タイプに分けられる。
そして、岩盤の浚渫作業では、ヘビータイプのバケット
で海底の岩盤を崩しながら岩石を掴み上げ、更にライト
タイプのバケットで崩した多量の岩石を掴い上げる方法
を採用している。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、前記の方法では、ヘビータイプとライト
タイプのバケット2台が必要であり、しかも交互に使用
する必要がある。
また、海底の岩盤の状況により、最適なタイプのバケッ
トを使用し、能率を向上させる場合、ヘビータイプとラ
イトタイプの早急な交換が要求される場合がある。
この時、シェルの開閉を操作する開閉ロープの一端側
が、アッパーブロックとロアーブロック間を倍力機構に
して小さな力で開閉ロープを操作できるように、アッパ
ーブロックとロアーブロック間を何回も往復して巻装さ
れたワイヤリングとなっている。
このため、ヘビータイプをライトタイプのバケットに又
はその逆に変更する場合、その都度、煩雑なワイヤリン
グの取り外し及び取付け作業が必要であり、更に、ヘビ
ータイプ、ライトタイプのバケットを交互に使用する場
合には、ワイヤリングに要する人数と時間も作業の能率
性に対して無視できない等の問題点がある。
この考案は、上記のような問題点に鑑み、その問題点を
解決すべく創案されたものであって、その目的とすると
ころは、バケットの一部を構成するシェル及び下部ロア
ーブロックのみを交換する構成とすることにより、ヘビ
ータイプとライトタイプのバケットの交換に伴うワイヤ
リング作業を不要して交換作業の能率を高めると共に、
シェル及び下部ロアーブロック以外の部品をそのまま共
用できるようにして部品数の削減を図り、部品数の削減
による設備投資額の低減に寄与するシェル交換式バケッ
トを提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
以上の目的を達成するためにこの考案は、バケットの上
部にアッパーブロックが設けられ、該アッパーブロック
の左右両端側には下向きにアームが回動自在に各々連結
され、アッパーブロックの下方で両アームの間には土砂
や岩石などを掴み上げるシェルが設けられ、シェルは下
向きに左右に開閉し、開閉するシェルの左右は各アーム
の下端に回動自在に連結され、シェルの中央上部はロア
ーブロックに開閉自在に連結され、シェルの開閉を操作
する開閉ロープの他端側が、アッパーブロックとロアー
ブロック間を何回を往復して巻装されてワイヤリングに
なっている構成からなるバケットにおいて、前記ロアー
ブロックを、前記アッパーブロックとの間で開閉ロープ
の一端側が巻装される上部ロアーブロックと、前記シェ
ルの中央上部が開閉自在に連結される下部ロアーブロッ
クとに上下に分割すると共に、上部ロアーブロックと下
部ロアーブロックを連結及び解除自在とし、前記シェル
をアームに対して連結及び解除自在とし、下部ロアーブ
ロック及びシェルの交換時に、下部ロアーブロックをア
ッパーブロック及びアームからなる本体側に一時的に保
持し且つアームの変動を一時的に阻止する保持機構を設
けた構成よりなるものである。
ここで、保持機構は、下部ロアーブロックに設けられた
アーム固定梁と、アームに設けられたアイプレートと、
アーム固定梁とアイプレートを連結する連結ピンとから
なるものでもよい。また、保持機構は、左右のアーム間
に横設される固定梁と、該固定梁の中央部を取付けるべ
く下部ロアーブロックに設けられた案内溝と、固定梁の
両端を各アームに連結すべく各アームに設けられた連結
溝とからなるものでもよい。更に保持機構は、下部ロア
ーブロックをアッパーブロックに吊持する吊持部材と、
アッパーブロックに回動自在に連結された各アームの回
動を係止するアーム固定用ピンとからなるものでもよ
い。
〔作用〕
以上のような構成を有するこの考案は次のように作用す
る。
すなわち、ヘビータイプとライトタイプのバケットを交
換する場合には、保持機構を用いて下部ロアーブロック
をアッパーブロック及びアームからなる本体側に一時的
に保持し、又アームの変動を一時的に阻止し、この間に
下部ロアーブロックと上部ロアーブロックとの連結を解
除し、又シェルと各アームとの連結を解除する。その
後、保持機構を解除して、シェルと下部ロアーブロック
を本体側から取り外す。
次に、交換用のシェルと下部ロアーブロックを本体側に
取付ける場合には、保持機構を用いて下部ロアーブロッ
クを本体側に一時的に保持し、又アームの変動を一時的
に阻止し、この間に下部ロアーブロックを上部ロアーブ
ロックに連結し、又シェルを各アームに連結し、その
後、保持機構を解除して交換作業を終了する。
〔実施例〕
以下、図面に記載の実施例に基づいてこの考案をより具
体的に説明する。
−第1実施例− ここで、第1図はバケットの正面図、第2図は第1図の
A−A矢視図である。
図において、バケット1は例えば浚渫作業などにおい
て、海底の岩盤を崩しながら岩石を掴み上げ或いは他の
機器で崩した多量の岩石を掴み上げるために使用される
もので、バケット1は図示しない作業船上のクレーンの
先端から垂下した支持ロープ2の下端に吊持されてい
る。
バケット1はその上部にアッパーブロック3が設けられ
ている。アッパーブロック3は五角形を逆さまにし、又
水平方向に伸ばしたような形状をし、アッパーブロック
3の上端の中央には支持ロープ2の下端が連結されてい
る。又アッパーブロック3の上端には後述する開閉ロー
プ4の一端側を下方に案内するロープガイド3aが設けら
れている。
アッパーブロック3の左右の両端側にはアーム5,5の上
端が上部アームピン5a,5aによって回動自在に連結され
ている。各アーム5は両側に開くような斜め下向きの状
態に連結されている。これらのアッパーブロック3と左
右の各アーム5,5との間に囲まれた空間には、下方に向
かって上部ロアーブロック6、下部ロアーブロック7及
びシェル8の順に設けられている。
上部ロアーブロック6には図示しない回転自在なロアー
シーブが取付けられている。又上記アッパーブロック3
にも図示しない回転自在なアッパーシーブが取付けられ
ている。そして、このアッパーブロック3のアッパーシ
ーブと下方に位置する上部ロアーブロック6のロアーシ
ーブとの間には、シェル8の開閉を操作する開閉ロープ
4の一端側が何回も往復して巻装されてワイヤリングに
なっている。
このように、開閉ロープ4の一端側をアッパーブロック
3のアッパシーブと上部ロアーブロック6のロアーシー
ブとの間を何回も往復して巻装することにより、アッパ
ーブロック3と上部ロアーブロック6間を倍力機構にで
き、小さな力で開閉ロープ4を操作してシェル8を開閉
できるようになる。
開閉ロープ4は前述の如くシェル8の開閉操作を行うも
のであり、開閉ロープ4の一端側はアッパーシーブとロ
アーシーブとの間を何回も往復して巻装された後、その
終端はアッパーブロック3又は上部ロアーブロック6に
固定されている。又開閉ロープ4の他端側はアッパーブ
ロック3のロープガイド3aを経て上方に延び、図示しな
いクレーンを経て作業船上に連結されている。
上記上部ロアーブロック6には下部ロアーブロック7と
上下に連結されるための上部連結装置6aが設けられてい
る。上部連結装置6aは上部ロアーブロック6の両側面の
下部に設けられており、又上部連結装置6aは下部ロアー
ブロック7に設けられた下部連結装置7aとピン連結構造
になっている。
バケット1の使用中にはピンにより上部ロアーブロック
6と下部ロアーブロック7は上下に一体的に連結されて
いるが、ピンを抜き外すと連結が解除されて、上部ロア
ーブロック6と下部ロアーブロック7は分かれるように
なっている。下部ロアーブロック7の両側面の上端には
上方に突出した上記が下部連結装置7aが設けられてい
る。
この下部ロアーブロック7には上記シェル8の中央上部
が開閉自在に連結されている。即ち、シェル8は左右2
個の部材から構成され、左右に分かれたシェル8の中央
上部が各メインシャフト8a,8aによって左右に回動自在
に下部ロアーブロック7に連結されている。また、左右
に分かれたシェル8の左右両端は左右に設けられた前記
アーム5,5の下端に下部アームピン5b,5bによって回動自
在に連結されている。この下部アームピン5bは取付け及
び取り外し自在となっており、下部アームピン5bを抜く
ことによりシェル8をアーム5から取り外すことができ
るようになっている。
シェル8は下向きに左右に開閉して土砂や岩石などを隔
み上げ、又ヘビータイプの場合にはその重さを利用して
海底の岩盤を崩すことができる。シェル8は開閉ロープ
4によって昇降する上部ロアーブロック6と一体となっ
て昇降して開閉する。即ち、上部ロアーブロック6が降
下するとシェル8は開き、上部ロアーブロック6が上昇
するとシェル8は閉じる。
保持機構9は、下部ロアーブロック7及びシェル8の交
換時に、下部ロアーブロック7をアッパーブロック3及
びアーム5からなる本体側に一時的に保持し且つアーム
5の変動を一時的に阻止する機能を果たすもので、この
機能により、下部ロアーブロック7及びシェル8の取り
外し及び取付け作業が容易に行うことができる。
保持機構9は、下部ロアーブロック7に設けられたアー
ム固定梁9aと、アーム5に設けられたアイプレート9b
と、アーム固定梁9aとアイプレート9bを連結する連結ピ
ン9cとから構成されている。
アーム固定梁9aは下部ロアーブロック7の上端の両端側
に各々設けられ、又左右のアーム5間に水平に設けられ
ている。水平に設けられるアーム固定梁9aの両端側は、
下部ロアーブロック7及びシェル8の交換時にアーム5
に設けられたアイプレート9bと連結される関係にある。
即ち、アーム固定梁9aの両端側及びアイプレート9bには
連結孔が形成されており、連結時には両者の連結孔を一
致させ、その連結孔に連結ピン9cを挿入してアーム固定
梁9aの両端側をアイプレート9bに連結させるようになっ
ている。
そして、このアーム固定梁9a及びアイプレート9bを介し
て下部ロアーブロック7と左右のアーム5は連結され、
これにより、下部ロアーブロック7及びシェル8はアッ
パーブロック3及びアーム5からなる本体側に支持さ
れ、他方、左右の各アーム5の変動、つまり上部アーム
ピン5aを中心に各アーム5が中央側に回動するのが阻止
される。
このように、下部ロアーブロック7及びシェル8が支持
されるので、下部ロアーブロック7と上部ロアーブロッ
ク6の連結解除及び交換に伴う連結のために行う下部連
結装置7aと上部連結装置6aとの解除作業及び連結作業が
円滑にできる。また、各アーム5の中央側に回動するの
が阻止されるので、アーム5とシェル8の連結解除及び
交換に伴う連結のために行う下部アームピン5bの抜き取
り及び挿入作業が円滑にできる。
次に上記第1実施例の構成に基づく作用について以下説
明する。
ヘビータイプとライトタイプのバケットを交換する場合
には、海水中にあるバケット1を図示しない作業船上に
引き上げる。引き上げは支持ロープ2を巻き上げること
により行われる。作業船上にバケット1を引き上げた
後、保持機構9を用いて下部ロアーブロック7をアッパ
ーブロック3及びアーム5からなる本体側に一時的に保
持させ、又アーム5の変動を一時的に阻止させる。
即ち、下部ロアーブロック7に設けられたアーム固定梁
9aの両端側をアーム5に設けられたアイプレート9bに取
付け、アーム固定梁9a及びアイプレート9bの各連結孔同
士を一致させ、その後連結孔に連結ピン9cを挿入して、
アーム固定梁9aとアイプレート9bを連結固定する。この
アーム固定梁9aとアイプレート9bの連結により、下部ロ
アーブロック7は左右のアーム5に固定されて支持さ
れ、又左右のアーム5は中央側に変動するのが水平に横
設されたアーム固定梁9aによって阻止されて固定され
る。
この後、上部ロアーブロック6と下部ロアーブロック7
との連結を解除し、又アーム5とシェル8との連結を解
除する。
即ち、上部ロアーブロック6と下部ロアーブロック7と
の連結の解除は、上部連結装置6aと下部連結装置7aを連
結しているピンを抜き取ることにより達成できる。この
とき、下部ロアーブロック7はアーム固定梁9aを介して
左右のアーム5連結固定されているので、ピンを抜き取
るとき、ピンに強い摩擦抵抗力が作用することがなく、
スムーズにピンを抜き取ることができる。
また、アーム5とシェル8との連結の解除は、下部アー
ムピン5bを抜き取ることにより達成できる。このとき、
左右のアーム5はアーム固定梁9aを介して下部ロアーブ
ロック7と連結固定されているので、下部アームピン5b
を抜き取るとき、下部アームピン5bに強い摩擦抵抗力が
作用することがなく、スムーズに下部アームピン5bを抜
き取ることができる。
このようにして、上部ロアーブロック6と下部ロアーブ
ロック7との連結を解除し、又アーム5とシェル8との
連結を解除した後、保持機構9の解除を行う。即ち、ア
ーム固定梁9aとアイプレート9bを連結固定している連結
ピン9cを抜き取ると、アーム固定梁9aとアイプレート9b
との連結は解除され、下部ロアーブロック7及びシェル
8をアッパーブロック3及びアーム5からなる本体側か
ら完全に取り外すことができる。
次に、交換用の下部ロアーブロック7及びシェル8をア
ッパーブロック3及びアーム5からなる本体側に取付け
る場合には、保持機構9を用いて下部ロアーブロック7
を本体側に一時的に保持し、又アーム5の変動を一時的
に阻止する。即ち、交換用の下部ロアーブロック7に設
けられたアーム固定梁9aの両端側を前述と同様に左右の
アーム5の各アイプレート9bに連結ピン9cを用いて連結
固定する。これにより、下部ロアーブロック7及びシェ
ル8は本体側に保持され、又左右のアーム5の変動も阻
止される。
この後、下部ロアーブロック7を上部ロアーブロック6
に連結し、又シェル8を左右の各アーム5に連結する。
即ち、下部ロアーブロック7と上部ロアーブロック6の
連結は、下部連結装置7aと上部連結装置6aをピンを用い
て連結固定する。この間、下部ロアーブロック7は本体
側に保持されているので、連結作業はスムーズに行われ
る。
また、シェル8と左右の各アーム5との連結は、下部ア
ームピン5bを挿入するのみで達成される。このとき、シ
ェル8は保持され、又アーム5は固定されているので、
シェル8の孔とアーム5の孔がずれることもなく、下部
アームピン5bの挿入作業はスムーズに行われる。
このようにして、上部ロアーブロック6と下部ロアーブ
ロック7とを連結し、又アーム5とシェル8とを連結し
た後、保持機構9の解除を行う。即ち、アーム固定梁9a
とアイプレート9bを連結固定している連結ピン9cを抜き
取ると、アーム固定梁9aとアイプレート9bとの連結は解
除され、交換作業は終了する。
−第2実施例− ここで、第3図はバケットの正面図、第4図は第3図の
A−A矢視図、第5図は第3図のB−B矢視図である。
第2実施例が前記第1実施例と異なるのは保持機構10の
みであり、これ以外の構成は同一であるので、同一構成
には同一符号を付してその説明を省略する。
保持機構10は、左右のアーム5,5間に横設される固定梁1
0aと、該固定梁10aの中央部を取付けるべく下部ロアー
ブロック7に設けられた案内溝10bと、固定梁10aの両端
を各アーム5に連結すべく各アーム5に設けられた連結
溝10cとから主に構成されている。
固定梁10aは左右のアーム5間に水平に設けられ、下部
ロアーブロック7の上端の両端側に各々設けられた案内
溝10bにその中央部が取付けられている。そして固定梁1
0aはこの案内溝10bに緊締具によって固定される。緊締
具を取り外すと固定梁10aは案内溝10bから取り外すこと
ができる。この水平に設けられる固定梁10aの両端側
は、下部ロアーブロック7及びシェル8の交換時にアー
ム5に設けられた連結溝10cに連結される関係にある。
即ち、固定梁10a9aの両端側を連結溝10cに填め込んで連
結させるようになっている。又連結溝10cに填め込まれ
た固定梁10aの両端側は緊締具によって連結溝10cに固定
される。連結を解除する場合には、この緊締具を取り外
し、固定梁10aの両端側を連結溝10cから抜き出すと、両
者の連結は解除される。
そして、この固定梁10a及び連結溝10cを介して下部ロア
ーブロック7と左右のアーム5は連結され、これによ
り、下部ロアーブロック7及びシェル8はアッパーブロ
ック3及びアーム5からなる本体側に支持され、他方、
左右の各アーム5の変動、つまり上部アームピン5aを中
心に各アーム5が中央側に回動するのが阻止される。
−第3実施例− ここで、第6図はバケットの正面図である。
第3実施例が前記第1実施例と異なるのは保持機構11の
みであり、これ以外の構成は同一であるので、同一機構
には同一符号を付してその説明を省略する。
保持機構11は、下部ロアーブロック7をアッパーブロッ
ク3に吊持する吊持部材11aと、アッパーブロック3に
回動自在に連結された各アーム5の回動を係止するアー
ム固定用ピン11bとから主に構成されている。
吊持部材11aはその上下両端に連結孔11cが形成され、ア
ッパーブロック3の側面及び下部ロアーブロック7の側
面には上下の各連結孔11cに引っ掛けるための突起11dが
各々が形成されている。吊持部材11aの材質として例え
ばワイヤロープなどが使用される。下部ロアーブロック
7はこの吊持部材11aによりアッパーブロック3に吊持
される。
アーム固定用ピン11bは、各アーム5の上部側のアッパ
ーブロック3の下端に下方に突出して設けられた各突出
ブロック片3bに形成された孔と、この孔に一致する各ア
ーム5に形成された孔とに挿通されて、アーム5の変
動、つまり上部アームピン5aを中心に回動するのを阻止
し、アーム5をアッパーブロック3に所定の開き角度で
固定する。
これにより、下部ロアーブロック7及びシェル8はアッ
パーブロック3及びアーム5からなる本体側に支持さ
れ、他方、左右の各アーム5の変動、つまり上部アーム
ピン5aを中心に各アーム5が中央側に回動するのが阻止
される。
また、保持機構11を解除するには、吊持部材11aの上下
の連結孔11cをアッパーブロック3及び下部ロアーブロ
ック7の各突起11dから取り外すと、下部ロアーブロッ
ク7の保持状態が解除され、又アーム固定用ピン11bを
引き抜けば、アーム5の固定が解除される。
なお、この考案は上記実施例に限定されるものではな
く、この考案の精神を逸脱しない範囲で種々の改変をな
し得ることは勿論である。例えば、上記実施例において
は、シェル交換式バケットは浚渫作業に使用する場合で
説明したが、これに限定されるものではなく、陸上の土
木工事にも使用できるのは勿論である。
〔考案の効果〕
以上の記載より明らかなように、この考案に係るシェル
考案式バケットによれば、ロアーブロックを、開閉ロー
プの一端側が巻装される上部ロアーブロックと、シェル
の中央上部が連結される下部ロアーブロックとに分割し
たため、ヘビータイプとライトタイプのバケットの交換
に際し、シェルと下部ロアーブロックのみを交換して、
開閉ロープの一端側が巻装される上部ロアーブロックの
交換を不要にできる。このため、ヘビータイプとライト
タイプのバケットの交換に伴うワイヤリング作業を不要
にでき、ワイヤリング作業に要する人数と時間を省略し
得て、交換作業の能率を高め、浚渫作業全体の作業能率
の向上を図ることができる。
しかも、ヘビータイプとライトタイプのバケットの交換
に際し、シェルと下部ロアーブロックのみを交換して、
アッパーブロック、アーム及び上部ロアーブロックを共
用するので、交換部品もシェルと下部ロアーブロックを
2種類準備するのみでよく、従って、交換部品数の削減
を図ることができ、交換部品数の削減による設備投資額
の低減に寄与する。
更に、保持機構を設けたことにより、下部ロアーブロッ
ク及びシェルを支持でき、しかもアームの変動を阻止で
きるので、下部ロアーブロックの上部ロアーブロックか
らの取り外し及び取付けを容易に行うことができると共
に、シェルのアームからの取り外し及び取付けも容易に
行うことができる等、極めて実用的有益なる効果を奏す
るものである。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案に係るシェル交換式バケットの実施例を
示すものであって、第1図は第1実施例のバケットの正
面図、第2図は第1図のA−A矢視図、第3図は第2実
施例のバケットの正面図、第4図は第3図のA−A矢視
図、第5図は第3図のB−B矢視図、第6図は第3実施
例のバケットの正面図である。 第7図は従来のバケットの正面図である。 〔符号の説明〕 1:バケット、2:支持ロープ 3:アッパーブロック、3a:ロープガイド 3b:突出ブロック片、4:開閉ロープ 5:アーム、5a:上部アームピン 5b:下部アームピン、6:上部ロアーブロック 6a:上部連結装置、7:下部ロアーブロック 7a:下部連結装置、8:シェル 8a:メインシャフト、9:保持機構 9a:アーム固定梁、9b:アイプレート 9c:連結ピン、10:保持機構 10a:固定梁、10b:案内溝 10c:連結溝、11:保持機構 11a:吊持部材、11b:アーム固定用ピン 11c:連結孔、11d:突起 a:バケット、b:アッパーブロック c:アーム、d:シェル e:ロアーブロック、f:開閉ロープ

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】バケットの上部にアッパーブロックが設け
    られ、該アッパーブロックの左右両端側には下向きにア
    ームが回動自在に各々連結され、アッパーブロックの下
    方で両アームの間には土砂や岩石などを掴み上げるシェ
    ルが設けられ、シェルは下向きに左右に開閉し、開閉す
    るシェルの左右は各アームの下端に回動自在に連結さ
    れ、シェルの中央上部はロアーブロックに開閉自在に連
    結され、シェルの開閉を操作する開閉ロープの一端側
    が、アッパーブロックとロアーブロック間を何回も往復
    して巻装されてワイヤリングになっている構成からなる
    バケットにおいて、前記ロアーブロックを、前記アッパ
    ーブロックとの間で開閉ロープの他端側が巻装される上
    部ロアーブロックと、前記シェルの中央上部が開閉自在
    に連結される下部ロアーブロックとに上下に分割すると
    共に、上部ロアーブロックと下部ロアーブロックを連結
    及び解除自在とし、前記シェルをアームに対して連結及
    び解除自在とし、下部ロアーブロック及びシェルの交換
    時に、下部ロアーブロックをアッパーブロック及びアー
    ムからなる本体側に一時的に保持し且つアームの変動を
    一時的に阻止する保持機構を設けたことを特徴とするシ
    ェル交換式バケット。
  2. 【請求項2】保持機構は、下部ロアーブロックに設けら
    れたアーム固定梁と、アームに設けられたアイプレート
    と、アーム固定梁とアイプレートを連結する連結ピンと
    からなる請求項1記載のシェル交換式バケット。
  3. 【請求項3】保持機構は、左右のアーム間に横設される
    固定梁と、該固定梁の中央部を取付けるべく下部ロアー
    ブロックに設けられた案内溝と、固定梁の両端を各アー
    ムに連結すべく各アームに設けられた連結溝とからなる
    請求項1記載のシェル交換式バケット。
  4. 【請求項4】保持機構は、下部ロアーブロックをアッパ
    ーブロックに吊持する吊持部材と、アッパーブロックに
    回動自在に連結された各アームの回動を係止するアーム
    固定用ピンとからなる請求項1記載のシェル交換バケッ
    ト。
JP793589U 1989-01-25 1989-01-25 シェル交換式バケット Expired - Lifetime JPH078603Y2 (ja)

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