JPH0783254B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JPH0783254B2
JPH0783254B2 JP1069826A JP6982689A JPH0783254B2 JP H0783254 B2 JPH0783254 B2 JP H0783254B2 JP 1069826 A JP1069826 A JP 1069826A JP 6982689 A JP6982689 A JP 6982689A JP H0783254 B2 JPH0783254 B2 JP H0783254B2
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    • H01L27/06Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having potential barriers; including integrated passive circuit elements having potential barriers the substrate being a semiconductor body including a plurality of individual components in a non-repetitive configuration
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    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05FSYSTEMS FOR REGULATING ELECTRIC OR MAGNETIC VARIABLES
    • G05F3/00Non-retroactive systems for regulating electric variables by using an uncontrolled element, or an uncontrolled combination of elements, such element or such combination having self-regulating properties
    • G05F3/02Regulating voltage or current
    • G05F3/08Regulating voltage or current wherein the variable is dc
    • G05F3/10Regulating voltage or current wherein the variable is dc using uncontrolled devices with non-linear characteristics
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    • G05F3/20Regulating voltage or current wherein the variable is dc using uncontrolled devices with non-linear characteristics being semiconductor devices using diode- transistor combinations
    • G05F3/205Substrate bias-voltage generators

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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、基板電位制御機能を内蔵する半導体集積回路
に係り、特に基板電位制御回路に関する。
(従来の技術) 現在、半導体集積回路に内蔵されている基板電位発生回
路には、基板電位発生回路自身が動作することにより消
費する電流を軽減させるための基板電位制限回路を有し
ていものがあり、その一例を第6図に示す。この基板電
位制限回路は、基板61の電位を発生する基板電位発生回
路62と、基板61の電位を検知する基板電位検知回路63
と、この基板電位検知回路63の出力に基ずいて基板電位
発生回路62の動作をオン,オフ制御するスイッチ回路64
とからなる。
この基板電位制限回路によれば、基板電位が低下して一
定値に達すると、基板電位検知回路63が働いてスイッチ
回路64が基板電位発生回路62の動作を停止させるので、
基板電位が基板電位検知回路63の閾値を再び越えるま
で、基板電位発生回路62自身は電流を消費しない。
また、半導体集積回路のチップ内部の回路動作が激しく
て基板電流が多い場合や、チップ内部の回路動作が少な
くて基板電流が少ない場合でも、基板電位検知回路63の
動作により基板電位を一定に保つことができる。このよ
うな基板電位制限回路を用いた場合、基板電位のVcc電
源電圧依存性は第7図に示すようになる。即ち、一般
に、Vcc電源電圧が高くなる程、基板電位は深くなる。
上記したように、前記基板電位制限回路は電源電圧が一
定の時には消費電流を抑えて基板電位を一定に保つこと
ができる。しかし、電源電圧が変動した時には、基板電
位を追従性良く制御できない場合がある。ここで、電源
電圧が変動した時の基板電位の動きを第8図(a)乃至
(c)に示す。この時の基板電位の電源電圧依存性は第
7図に示した通りである。
第8図(a)は、電源電圧がVaからVbへ上昇した時の基
板電位の動きを示しており、基板電位検知回路63が基板
電位の深さ不足を検知するので、基板電位発生回路62が
動作して比較的高速に基板電位検知回路63により定めら
れたレベルに達し、その後は一定値を保つので、特に問
題はない。
これに対して、第8図(b)に示すように、電源電圧が
VbからVaへ下降した時の基板電位の動きは、チップ内部
ノードとのカップリングのため、電源電圧と同期して下
降する。この時、基板電位を正方向に引き上げる成分は
チップ内部には殆んどなく、上記成分は基板電位検知回
路63のリーク、あるいはジャンクションリーク等の微少
電流のみである。このため、基板電位が(電源電圧に相
当する)正常なレベルに達するまでに非常に長い時間を
費やしてしまう。
また、この時の基板電位検知回路63は、基板電位が(電
源電圧に相当する)正常なレベルよりも深いので、基板
電位発生回路62の動作をオフさせている。従って、電源
電圧下降直後の回路動作は、通常動作時よりも基板電位
がかなり深くなっているので、トランジスタの閾値の増
加等に伴って非常に不安定になり、誤動作も起こし易
い。このような問題は、第8図(c)に示すように、電
源電圧が一度完全にオフになり、その後すぐにオンした
場合にも同様に生じる。
このような問題の対策として、第9図(a)に示すよう
に、高抵抗Rを接続して基板61を接地ノードへリークさ
せ、あるいは第9図(b)に示すように、ダイオードD
群を接続して基板61をある一定電圧まで接地ノードへリ
ークさせる等の方法が考えられる。
しかし、第9図(a)に示す回路は、常に接地ノードか
ら基板61へ電流が流れるので、消費電流が多い。しか
も、高抵抗Rの抵抗値に制限があるので、基板電位を高
速にリークさせることができない。
また、第9図(b)に示す回路は、基板電位をほぼ一定
に保ってしまうので、第7図に示したような基板電位の
電源電圧依存性と整合がとれず、第10図中に点線で示す
ような特性になってしまう。この第10図中の実線は、第
7図に示したものと同様の基板電位の電源電圧依存性を
示している。点線の特性は、電源電圧が低い方では、基
板電位をリークさせるレベルが図中例えばaで示すよう
に不十分であり、電源電圧が高い方では、基板電位検知
回路63の検知レベルよりも図中例えばbで示すように浅
いレベルまで基板電位をリークさせてしまうことになる
ので、消費電流が増えてしまい、本質的な解決策とはな
らない。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、上記した従来の半導体集積回路においては、
電源電圧下降時あるいは電源電圧が一度完全にオフにな
った直後にオンした場合に、電源電圧下降直後あるいは
電源電圧オフ直後の回路動作は、通常動作時よりも基板
電位がかなり深くなってトランジスタの閾値の増加等に
伴って非常に不安定になり、誤動作も起こし易いという
問題がある点を解決すべくなされたもので、基板電位が
ある一定値以下になると基板電位がリークすることで、
消費電流を増加させずに基板電位の電源電圧追従性を高
速化し得る半導体集積回路を提供することを目的とす
る。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明は、基板電位発生回路および基板電位を検知する
基板電位検知回路および、この基板電位検知回路の検知
出力に基ずいて上記基板電位発生回路の動作をオン,オ
フ制御するスイッチ回路による基板電位制御機能を内蔵
する半導体集積回路において、基板電位が上記基板電位
発生回路が動作するレベルより負方向に所定の一定電圧
以上低下した時に、基板に電荷を注入して基板電位を上
昇させ、基板電位が前記基板電位発生回路が動作するレ
ベルより僅かに低い所定の一定電圧負方向の電位に達し
た時に、基板への電荷注入を停止する基板電位リーク回
路を具備することを特徴とする。
(作 用) 基板電位リーク回路は、基板電位が基板電位発生回路が
動作するレベルより負方向に所定の一定電圧以上低下し
た時に、基板に電荷を注入して基板電位を上昇させ、基
板電位が前記基板電位発生回路が動作するレベルより僅
かに低い所定の一定電圧負方向の電位に達した時に、基
板への電荷注入を停止することによって、基板電位が高
いインピーダンスである電圧帯を前記基板電位発生回路
動作レベルより所定の一定電圧負方向の電位で規定す
る。
このように、基板電位検知回路の特性を利用して自己整
合的に基板へのリークを行ない、基板電位の前記基板電
位発生回路動作レベルに対する追従性を良くし、電源電
圧の変動に対する応答性を上げることができ、基板電位
の電源電圧追従性を良くすることができる。また、前記
基板電位が高いインピーダンスである電圧帯を設けるこ
とによって電荷注入と基板電位発生回路動作とを同時に
は行なわせないようにし、消費電流の増加を抑制でき
る。
(実施例) 以下、図面を参照して本発明の一実施例を詳細に説明す
る。
第1図は、この発明の途中で考えられた回路の構成を示
しており、基板電位発生回路および基板電位を検知する
基板電位検知回路および、この基板電位検知回路の検知
出力に基ずいて上記基板電位発生回路の動作をオン,オ
フ制御するスイッチ回路による基板電位制御機能を内蔵
する半導体集積回路における基板電位制御回路を示して
いる。即ち、1は基板、2は基板1の電位を発生する基
板電位発生回路、3は基板1の電位を検知する基板電位
検知回路、4は基板電位検知回路3の検知出力に基ずい
て基板電位発生回路2の動作をオン,オフ制御するスイ
ッチ回路、5は基板電位が基板電位発生回路2が動作す
るレベル(検知レベル)より負方向に所定の一定電圧以
上低下した時に、基板1に電荷を注入して基板電位を上
昇させ、基板電位が上記検知レベルより僅かに低い所定
の一定電圧負方向の電位に達した時に、基板1への電荷
注入を停止する基板電位リーク回路である。
基板電位検知回路3は、Vcc電源ノードと基板1との間
に直列に、ゲートが接地電位Vssノードに接続されてい
る第1のPチャネルトランジスタP1と、ドレイン・ゲー
ト相互が接続されている第1のNチャネルトランジスタ
N1と、ゲート・ドレイン相互が接続されている第2のP
チャネルトランジスタP2と、ゲートがVcc電源ノードに
接続されている第2のNチャネルトランジスタN2とが接
続され、VccノードとVssノードとの間に直列に、第3の
PチャネルトランジスタP3と、ゲートがVssノードに接
続されている第4のPチャネルトランジスタP4と、第3
のNチャネルトランジスタN3とが接続され、第1のNチ
ャネルトランジスタN1のドレイン(A点)が第3のPチ
ャネルトランジスタP3および第3のNチャネルトランジ
スタN3の各ゲートに接続されている。第3のPチャネル
トランジスタP3と第4のPチャネルトランジスタP4と第
3のNチャネルトランジスタN3とは、第1のインバータ
INV1を構成している。
第1のPチャネルトランジスタP1および第2のNチャネ
ルトランジスタN2は、貫通電流の制御および各電源電圧
における基板電位を決めるためのレシオ動作を行なう。
第2のPチャネルトランジスタP2は、第5のPチャネル
トランジスタP5のゲート(C点)の電位がトランジスタ
P5がオンするゲート電位Vthp5(負の値)に達した時
に、トランジスタP2のソース(B点)の電位を0V、ある
いはそれより僅か(ΔV1)下のレベルに保証するもので
あり、その閾値電圧Vthp2(負の値)は、 |Vthp5|−|Vthp2|ΔV1≧0V …(1) を満たす。
第1のNチャネルトランジスタN1は、そのドレイン(A
点)の電位が第1のインバータINV1の閾値電圧Vth1のと
きに、B点の電位を0V、あるいはそれより僅か(ΔV2
上のレベルに保証するものであり、その閾値電圧Vthn1
(正の値)は、 Vth1−Vthn1ΔV2≧0V …(2) を満たす。
ここで、第1のPチャネルトランジスタP1および第2の
NチャネルトランジスタN2に比べて、第1のNチャネル
トランジスタN1および第2のPチャネルトランジスタP2
のサイズを大きくしておき、A点・B点間の電位差が常
にVthn1、A点・C点間の電位差が常に|Vthp2|に近くな
るようにしておく。駆動用の第3のNチャネルトランジ
スタN3と負荷用の第3のPチャネルトランジスタP3およ
び第4のPチャネルトランジスタP4とのサイズ比を大き
くとっており、この第3のPチャネルトランジスタP3お
よび第3のNチャネルトランジスタN3の入力であるA点
の電位が第3のNチャネルトランジスタN3の閾値電圧Vt
hn3を少し越えると、出力点(第3のNチャネルトラン
ジスタN3のドレイン)Dの電位を直ぐに低レベルにさせ
るように設定しておく。
スイッチ回路4は、基板電位検知回路3の出力点Dの検
知出力が低レベルの時に基板電位発生回路2の動作をオ
ンさせ、基板電位検知回路3の検知出力が高レベルの時
に基板電位発生回路2の動作をオフさせるように構成さ
れている。
基板電位リーク回路5は、Vssノードと基板との間に直
列に、第5のPチャネルトランジスタP5と抵抗Rとが接
続されており、第5のPチャネルトランジスタP5のゲー
ト(C点)が基板電位検知回路3の第2のPチャネルト
ランジスタP2のゲート・ドレインに接続されている。第
5のPチャネルトランジスタP5は、基板電位をリークさ
せるゲートトランジスタとなっており、基板電位が深く
なってそのゲート(C点)電位が第5のPチャネルトラ
ンジスタP5の閾値電圧Vthp5(負の値)以下になるとオ
ンになって基板1へのリークパスを作る。このとき、前
式(1),(2)より −|Vthp5|+|Vthp2|+Vthn1 =Vth1−(ΔV1+ΔV2) …(3) となるので、基板電位検知回路3の出力点Dは高レベル
になっており、基板電位発生回路2の動作は既にオフに
なっている。
抵抗Rは、基板1への急激すぎる電荷の注入を制限する
ためのものであるが、第5のPチャネルトランジスタP5
により電流制限が可能であれば、この抵抗Rを省略して
もよい。第5のPチャネルトランジスタP5により基板1
に電荷が注入されると、基板電位は上昇を始め、第5の
PチャネルトランジスタP5のゲート(C点)電位が、こ
の第5のPチャネルトランジスタP5の閾値電圧Vthp
5(負の値)に達すると、この第5のPチャネルトラン
ジスタP5はオフになり、基板1への急激なリークパスは
なくなる。この後、基板1は電位的にほぼ浮遊状態にな
り、ジャンクションリーク等によって基板電位が徐々に
引き上げられ、第5のPチャネルトランジスタP5のゲー
ト(C点)電位が −|Vthp5|+ΔV1+ΔV2 になると、換言すれば、第1のNチャネルトランジスタ
N1のドレイン(A点)電位がインバータINV1の閾値電圧
Vth1(正の値)になると、基板電位検知回路3の出力点
Dは低レベルになり、基板電位発生回路2が動作を開始
する。
従って、上記ΔV1+ΔV2は、基板電位がほぼ浮遊状態に
なっている電圧幅となり、消費電流を増加させないため
の基板電位の安定帯となっている。また、この値は、基
板電圧に対する回路動作マージンに応じてトランジスタ
の閾値を制御することによって、任意に変えることがで
きる。
なお、第3図(a)は、第1図の回路における第8図
(b)に示したような電源電圧降下時の各ノードの電圧
波形または電流波形および基板電位の電源電圧依存性を
示している。
第2図(a)は、この発明の一実施例を示しており、前
記第1図の回路と比べて、基板電位検知回路3′および
基板電位リーク回路5′が異なる。基板電位検知回路
3′は、前記基板電位検知回路3と比べて、第1のNチ
ャネルトランジスタN1が省略され、第2のPチャネルト
ランジスタP2が第2のNチャネルトランジスタN2のソー
ス側に移った点が異なるが、その動作は基板電位検知回
路3の動作とほぼ同様に行われる。
また、基板電位リーク回路5′は、VccノードとVssノー
ドとの間に直列に、第6のPチャネルトランジスタP6
と、ゲートがVssノードに接続されている第7のPチャ
ネルトランジスタP7と、第4のNチャネルトランジスタ
N4とが接続され、基板電位検知回路3′の第2のNチャ
ネルトランジスタN2のドレイン(A点)が第6のPチャ
ネルトランジスタP6および第4のNチャネルトランジス
タN4の各ゲートに接続されている。第6のPチャネルト
ランジスタP6と第7のPチャネルトランジスタP7と第4
のNチャネルトランジスタN4とは、第2のインバータIN
V2を構成している。
また、Vccノードと基板1との間に直列に、ゲートトラ
ンジスタ用の第8のPチャネルトランジスタP8と、ゲー
トがVssノードに接続されている第5のNチャネルトラ
ンジスタN5と、抵抗Rとが接続されており、これらは基
板電位リークパス部を構成している。そして、第4のN
チャネルトランジスタN4のドレイン(E点)に第3のイ
ンバータINV3の入力端が接続されており、このインバー
タINV3の出力端(C点)が第8のPチャネルトランジス
タP8のゲートに接続されている。なお、上記インバータ
INV2およびINV3は、基板電位検知回路3′の出力を波形
整形して第8のPチャネルトランジスタP8のゲートに供
給している。
基板電位リーク回路5′において、第2のインバータIN
V2の閾値電圧Vth2は基板電位検知回路3′中の第1のイ
ンバータINV1の閾値電圧Vth1よりやや低めに設定してお
く。この両インバータINV1およびINV2の閾値差は、基板
電位リークパス部の第8のPチャネルトランジスタP8が
オフになってから基板電位発生回路2が動作を開始する
までの、基板1が電位的にほぼ浮遊状態にななっている
電圧幅となる。基板電位が深くなって、A点の電位が第
2のインバータINV2の閾値電圧Vth2以下になると、E点
電位が上がり、第3のインバータINV3の出力電位が下が
る。
ここで、第8のPチャネルトランジスタP8の閾値電圧Vt
hp8(負の値)の絶対値を|Vthp8|で表すと、第3のイン
バータINV3の出力電位がVcc−|Vthp8|より下がると、第
8のPチャネルトランジスタP8がオンし、基板1へのリ
ークパスを作る。このとき、第5のNチャネルトランジ
スタN5は、その閾値電圧(正の値)をVthn5で表すと、
基板電位を最悪でもVss−Vthn5に保持するためのリミッ
タの役割を果たす。また、このとき、抵抗Rは、基板1
への急激すぎる電荷の注入を制限するためのものである
が、第8のPチャネルトランジスタP8および第5のNチ
ャネルトランジスタN5により電流制限が可能であれば、
この抵抗Rを省略してもよい。また、このとき、基板電
位検知回路3′の出力点Dは高レベルになっており、基
板電位発生回路2の動作は既にオフになっている。
上記リークにより基板電位が浅くなると、A点電位が上
昇し、先ずは第2のインバータINV2の閾値電圧Vth2を越
える。これにより、第2のインバータINV2が反転してE
点電位が下がり、第3のインバータINV3の出力電位が上
がる。この第3のインバータINV3の出力電位がVcc−|Vt
hp8|に達すると、第8のPチャネルトランジスタP8はオ
フになり、基板1への急激なリークパスはなくなる。こ
のとき、A点の電位は未だ第1のインバータINV1の閾値
電圧Vth1を越えていないので、基板電位発生回路2は動
作しない。この後、基板1は電位的にほぼ浮遊状態にな
り、ジャンクションリーク等によって基板電位が徐々に
引き上げられ、A点の電位が第1のインバータINV1の閾
値電圧Vth1を越え、基板電位発生回路2が動作し、基板
電位を引き戻す。
なお、第3図(b)は、第2図(a)の回路における第
8図(b)に示したような電源電圧降下時の各ノードの
電圧波形、または電流波形および基板電位の電源電圧依
存性を示している。
また、第3図(c)は、比較のため、従来の回路(上記
第2図(a)の回路に対して基板電位リーク回路5′を
外した場合に相当する)における第8図(b)に示した
ような電源電圧降下時の各ノードの電圧波形、または電
流波形および基板電位の電源電圧依存性を示している。
ここで、通常、電源電圧が一定の場合、基板電位VBB
リークと基板電位発生回路2による引き戻しを繰り返し
ている。基板電位発生回路2およびスイッチ回路4の動
作には多少時間がかかるので、基板電位は鋸歯状の波形
となる。しかし、この鋸歯状波の電圧幅は微少であり、
基板電位リーク回路5あるいは5′が動作する範囲まで
の変動はなく、消費電流は増加しない。
また、基板電位発生回路2の動作中に基板電位リーク回
路5′が動作しないことを確実にするために、スイッチ
回路4の出力をリーク回路5′にフィードバックして、
基板電位発生回路2が動作中はリーク回路′を論理的に
オフさせておくことも可能である。
第2図(b)中のインバータINV4はその一例を示してお
り、スイッチ回路4の出力が高レベル“H"の時に基板電
位発生回路2が動作する場合、スイッチ回路4の出力ノ
ード(H点)の電位をインバータINV4で受け、このイン
バータINV4の出力ノード(G点)をリーク回路5′のVc
cノードに代えてリーク源として第8のPチャネルトラ
ンジスタP8のソースに接続している。この回路では、基
板電位発生回路2が動作している間は、スイッチ回路4
の出力が高レベル“H"のままであり、インバータINV4の
出力ノード(G点)の電位は低レベル“L"となり、万
一、C点の電位が低レベル“L"になったとしても、リー
ク回路5′がオンすることがない。ここで、フィードバ
ック回路は、基板電位発生回路2が動作中にG点の電位
を低レベル“L"にするものであれば何でもよい。
第3図(a)乃至第3図(c)を比較すると分かるよう
に、電源電圧の下降に対して、第3図(a)ではC点の
電位が第5のPチャネルトランジスタP5の閾値電圧Vthp
5(負の値)以下になるあたりから、また、第3図
(b)ではA点の電位が第2のインバータINV2の閾値電
圧Vth2を越えるあたりから、リーク電流が急に流れ出
し、基板電位が急速に回復しているのに対して、第3図
(c)では基板電位の回復に非常に時間がかってしま
う。ここで、i1は基板電位リーク回路5を流れる電流、
i2は基板電位リーク回路5′を流れる電流である。
次に、電源電圧降下直後の時点txでの動作を考えたと
き、本発明の回路は従来例の回路に比べて顕著な改善効
果が得られる。このような改善効果は、第8図(c)に
示したような電源電圧が一度オフになり、この直後に立
ち上がった場合にも得られる。第1図の回路の場合に
は、電源電圧がオフの間に基板電位は第5のPチャネル
トランジスタP5の閾値電圧Vthp5(負の値)付近までリ
ークし、第2図(a)および(b)の回路の場合には、
電源電圧がオフの間に基板電位はリークせず、再び電源
電圧がオンになった直後にその電源電圧に相当した基板
レベルまで回復する。
第2図(a)の回路において、第1図の回路と同様の基
板電位VBBのVcc電位オフタイム依存性を持たせる場合に
は、第2図(b)の回路に示すように、ソースがVssノ
ード、ゲートがA点、ドレインが第5のNチャネルトラ
ンジスタN5のソース(F点)に接続された第9のPチャ
ネルトランジスタP9を付加すればよい。但し、この場
合、基板電位VBBがVcc電位オフタイム中に引き戻される
レベルは、Vthp2+Vthp9付近までとなる。ここで、Vthp
2は第2のPチャネルトランジスタP2の閾値電圧、Vthp9
は第9のPチャネルトランジスタP9の閾値電圧である。
また、第8図(a)に示したような電源電圧が上昇した
場合には、従来例の回路と同様に基板電位検知回路3が
働き、これにより基板電位発生回路2が動作して基板電
位を電源電圧に相当したレベルまで引き下げるので何等
問題はない。
また、第4図に示すようなダイオード回路40等の一端を
第1図中の基板電位検知回路3のB点、あるいは第2図
(a),(b)中の基板電位検知回路3′のA点に接続
することによって、基板電位の電源電圧依存性を第5図
中の実線で示すように変えることができる。この場合に
も、前記各実施例で述べた効果が得られることは勿論で
ある。
[発明の効果] 上述したように本発明の半導体集積回路における基板電
位制御回路によれば、基板電位が一定値以上になると基
板電位発生回路を働かせ、基板電位がある一定値以下に
なると基板電位リーク回路を働かせることで、消費電流
を増加させずに基板電位の電源電圧追従性を高速化する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の途中で考えられた回路の構成説明図、
第2図(a)および(b)はそれぞれ本発明の各実施例
を示す構成説明図、第3図(a)は第1図の回路におけ
る電源電圧降下時の各ノードの電圧波形または電流波形
および基板電位の電源電圧依存性を示す図、第3図
(b)は第2図(a)および(b)の回路における電源
電圧降下時の各ノードの電圧波形または電流波形および
基板電位の電源電圧依存性を示す図、第3図(c)は従
来の基板電位制限回路における電源電圧降下時の各ノー
ドの電圧波形または電流波形および基板電位の電源電圧
依存性を示す図、第4図は第1図および第2図(a)お
よび(b)の回路における基板電位の電源電圧依存性を
変えるために第1図および第2図中の基板電位検知回路
に接続可能なダイオード回路を示す図、第5図は第1図
および第2図(a)および(b)の回路における基板電
位の電源電圧依存性および第4図の回路を第1図および
第2図(a)および(b)中の基板電位検知回路に接続
した場合における基板電位の電源電圧依存性を示す図、
第6図は従来の基板電位制限回路を示す構成説明図、第
7図は第6図の回路における基板電位の電源電圧依存性
を示す図、第8図(a)乃至(c)は半導体集積回路に
おける基板電位の相異なる変化の様子を示す図、第9図
(a)および(b)は第6図の回路における基板電位の
電源電圧依存性を変えるために第6図中の基板電位検知
回路に接続可能な抵抗回路およびダイオード回路を示す
図、第10図は第6図の回路における基板電位の電源電圧
依存性および第9図(b)の回路を第6図中の基板電位
検知回路に接続した場合における基板電位の電源電圧依
存性を示す図である。 1……基板、2……基板電位発生回路、3,3′……基板
電位検知回路、4……スイッチ回路、5,5′……基板電
位リーク回路。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−190746(JP,A) 特開 昭49−42267(JP,A) 特開 昭52−94084(JP,A)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板電位発生回路および基板電位を検知す
    る基板電位検知回路および、この基板電位検知回路の検
    知出力に基ずいて前記基板電位発生回路の動作をオン、
    オフ制御するスイッチ回路による基板電位制御機能を内
    蔵する半導体集積回路において、 基板電位が前記基板電位発生回路が動作するレベルより
    負方向に所定の一定電圧以上低下した時に、基板に電荷
    を注入して基板電位を上昇させ、基板電位が前記基板電
    位発生回路が動作するレベルより僅かに低い所定の一定
    電圧負方向の電位に達した時に、基板への電荷注入を停
    止する基板電位リーク回路を具備し、 上記基板電位リーク回路は、前記基板電位検知回路の出
    力を波形整形する波形整形手段と、電流通路の一端が前
    記基板電位を上昇させるためのリーク源に接続され上記
    波形整形手段の出力でゲート制御される第1のPチャネ
    ルトランジスタと、電流通路が上記第1のPチャネルト
    ランジスタの電流通路の他端と基板との間に挿入されゲ
    ートが接地電位に接続されたNチャネルトランジスタと
    から構成されていることを特徴とする半導体集積回路。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の半導体集積回路におい
    て、前記スイッチ回路の出力を前記リークパスのリーク
    源として前記基板電位リーク回路に供給する手段をさら
    に有し、前記スイッチ回路の出力により前記基板電位発
    生回路の動作がオンにされている時に前記スイッチ回路
    の出力がこの手段を介して前記基板電位リーク回路に供
    給されることにより基板電位リーク回路の動作がオフに
    されることを特徴とする半導体集積回路。
  3. 【請求項3】請求項1又は2のいずれかに記載の半導体
    集積回路において、前記Nチャネルトランジスタの電流
    通路の一端と前記基板との間に、電荷の注入を制限する
    抵抗が挿入されていることを特徴とする半導体集積回
    路。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の半導体集積回路におい
    て、前記Nチャネルトランジスタの電流通路の一端と前
    記抵抗との接続点及び接地電位との間に電流通路が挿入
    され、前記基板電位検知回路の出力でゲート制御される
    第2のPチャネルトランジスタをさらに具備したことを
    特徴とする半導体集積回路。
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