JP2841917B2 - 基板電位発生回路 - Google Patents

基板電位発生回路

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JP2841917B2
JP2841917B2 JP3118253A JP11825391A JP2841917B2 JP 2841917 B2 JP2841917 B2 JP 2841917B2 JP 3118253 A JP3118253 A JP 3118253A JP 11825391 A JP11825391 A JP 11825391A JP 2841917 B2 JP2841917 B2 JP 2841917B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体集積回路に用いる
基板電位発生回路に関し、特に基板電位供給器の動作を
制御する制御信号発生器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体基板上に形成された回路に
より、外部から供給される電源電圧と逆極性の設定電圧
を発生し、基板に供給するための電源として用いる基板
電位発生回路は、第1の電源電位と基板電位との入力よ
りなる基板電位検出器101と、その基板電位検出器101の
出力信号である基板電位検出信号により動作を制御され
る形の、基板電位を供給する基板電位供給器102とから
成り、そのブロック図を図10に示す。
【0003】以上のように構成された従来の基板電位発
生回路の動作について説明する。先ず、基板電位検出器
の動作について説明する。図11Aは従来の基板電位検出
器の回路図であり、図11Bは従来の基板電位検出器の特
性を表わしたグラフである。図11において、基板電位検
出器101は、P形MOSトランジスタQp81と、N形M
OSトランジスタQn81と、ゲ−ト,ドレイン間を短絡
したN形MOSトランジスタQn82を直列に接続して成
り、MOSトランジスタQp81,Qn81の両ゲートは接
地電位VSSに接続されていると共に、MOSトランジス
タQp81のソ−ス電位は第1の電源電位VREFとされ、
トランジスタQn82のソ−ス電位は基板電位VBBとされ
ている。
【0004】前記の基板電位検出器の動作について説明
する。まず、MOSトランジスタQp81は、前述のよう
にゲート電位が接地電位VSSであり、ソ−ス電位が第1
の電源電位VREFであって、そのゲ−ト,ソ−ス間電圧は
MOSトランジスタQp81のスレッシュホ−ルド電圧よ
り低い電位であるので、ドレイン電流Idp81が流れて
いる。いま、基板電位VBBが接地電位VSSより低い、設
定電位以下に引き下げられたとすると、トランジスタQ
n82はon状態になると共に、このon状態により接点
86の電位(つまりMOSトランジスタQn81のソ−ス電
位)がこのMOSトランジスタQn81のスレッシュホ−
ルド電圧より引き下げられるので、このトランジスタQ
n81もon状態になる。その結果、3個のトランジスタ
Qp81,Qn81,Qn82のon状態によりMOSトランジ
スタQp81及びQn81のドレイン電位、つまり基板電位
検出信号85は基板電位供給器の動作を停止させるために
十分に低い電位となる。
【0005】これに対し、基板電位VBBが上記の設定電
位より高い電圧に浮き上がったときには、MOSトラン
ジスタQn82によってそのドレイン電位を引き下げる電
位差が小さくなるために、MOSトランジスタQn81の
ゲート,ソ−ス間電圧はそのスレッシュホ−ルド電圧よ
りも低い電圧又は僅かに高い電圧に留まるので、このM
OSトランジスタQn81はoff状態又は微少な電流し
か流せない。このため0または微少な電流である、MO
SトランジスタQn81のドレイン電流Idn81と、MO
SトランジスタQp81のドレイン電流Idp81とが等し
くなるまで、両MOSトランジスタQp81,Qn81のド
レイン電圧である基板電位検出信号が高くなるため、こ
の基板電位検出信号は第1の電源電位VREFまたは第1
の電源電位より僅かに低く、基板電位供給器を動作させ
るために十分に高い電位となる。
【0006】以上の説明から、基板電位検出器101は第
1の電源電位VREFと基板電位供給器102により発生され
た基板電位VBBに基づいて、実際の基板電位VBBが設定
電位以下のときには、基板電位供給器102の動作を停止
させるだけ低電位の基板電位検出信号を出力し、実際の
基板電位が設定電位以上のときには、基板電位供給器10
2を動作させるだけ高電位の基板電位検出信号を出力す
ることにより、基板電位が設定電位に達しているか否か
を検出する。
【0007】また、基板電位供給器102は動作を基板電
位検出信号によって制御されているが、基板電位検出信
号が高レベルの時には、基板電位が基板に電荷を供給す
るトランジスタのスレッシュホールド電圧より電源電圧
だけ低い電圧になるまで、基板に対して負電荷を供給
し、基板電位検出信号が低レベルの時には、基板電位供
給器の動作を停止することによって、基板に対して負電
荷を供給するのを停止することにより、基板電位がより
低くなるのを防ぐ。
【0008】以上の説明により、従来の基板電位発生回
路は、基板電位検出器において第1の電源電位と基板電
位VBBに基づいて、基板電位VBBが設定電位以上のとき
には、高電位の基板電位検出信号を出力することによ
り、基板電位供給器を動作させ、高電位の基板電位検出
信号が出力されている間中、基板電位VBBを引き下げて
いく。また、基板電位VBBが設定電位以下まで引き下げ
られた後、低電位の基板電位検出信号を出力し、基板電
位供給器の動作を止めることにより、基板電位V BBを設
定した電位にする事が出来る。再び基板電位VBBが設定
電位以上まで高くなったときには、高電位の基板電位検
出信号を出力することにより、基板電位供給器を動作さ
せ、基板電位VBBを設定電位までまで引き下げることを
繰り返しことにより、基板電位VBBを設定した電位する
事が出来る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、前記基板電位供給器の動作を制御してい
る前記基板電位検出信号を、基板電位VBBのある一点の
設定電位に基づいて決定していたために、基板電位VBB
が設定電位付近では、基板電位VBBが設定電位より低く
なれば基板電位供給器の動作を止め、基板電位VBBが前
記設定電位より高くなれば基板電位供給器の動作を開始
することになる。よって、基板電位VBBの一点の設定電
位の上下で、基板電位供給器を動作させたり、停止させ
たりすることにより、この動作と停止の繰り返し回数が
多くなってしまうので、動作と停止の切り替えに伴っ
て、信号線及びトランジスタ等の容量の充放電電流等な
どで、せっかく基板電位供給器の消費電流を削減して
も、消費電流が増大してしまうという問題点を有してい
た。
【0010】本発明は上記問題点に鑑み、基板電位供給
器の動作と停止を必要以上に繰り返すことなく、無駄な
消費電流の増大を防ぐことが可能な基板電位発生器を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の基板電位発生回路は、半導体基板内におい
て内部降圧器により発生された外部電源電圧の依存性が
少ない内部降圧電圧と基板電位に基づいて基板電位検出
信号を発生させる基板電位検出器と、前記基板電位検出
信号により動作を制御される形の基板電位供給器を備え
た基板電位発生回路において、前記基板電位供給器が基
板電位に負電荷を注入している時の基板電位の設定電位
より、基板電位供給器が停止しているときの基板電位の
設定電位を高くすることによって、基板電位供給器が動
作中は低い側の基板電位の設定電位まで引き下げられて
から、基板電位供給器の動作が停止され、基板電位供給
器が停止中は高い側の基板電位の設定電位まで浮き上が
ってきたときに、基板電位供給器の動作が開始されると
いう動作を行うという構成を備えたものである。
【0012】
【作用】本発明は上記した構成によって、基板電位検出
器は基板電位VBBの一点の設定電位により基板電位検出
信号を決定するのではなく、基板電位供給器が動作して
いるとき、つまり基板電位VBBに負電荷を注入している
時の基板電位VBBの設定電位より、基板電位供給器が停
止しているときの基板電位VBBの設定電位を高くするこ
とによって、基板電位供給器が動作中は低い側の基板電
位VBBの設定電位まで引き下げられてから、基板電位供
給器の動作が停止され、基板電位供給器が停止中は高い
側の基板電位VBBの設定電位まで浮き上がってきたとき
に、基板電位供給器の動作が開始されるという動作を行
う。以上のように基板電位発生器が動作するため基板電
位VBBはヒステリシス特性を示すこととなる。これによ
り、頻繁に、動作と停止を繰り返すことなく、動作と停
止の切り替えに伴って、信号線及びトランジスタ等の容
量の充放電電流等などで、せっかく基板電位供給器の消
費電流を削減しても、無駄な消費電流が増大してしまう
ということがなくなり、低消費電力化された基板電位発
生器の回路構成を実現することとなる。また本発明は、
外部電源電圧の依存性が少ない内部降圧電圧に基づいて
基板電位を検出しているので、外部電源電圧の依存性が
少ない基板電位を発生させることが可能となる。
【0013】
【実施例】以下本発明の一実施例の基板電位発生器につ
いて、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の実
施例における基板電位発生回路のブロック図である。
【0014】図1における基板電位発生器は、内部電圧
発生器11と、電源投入後は常に動作している基板電位検
出器A(12)と、この基板電位検出器A(12)により動作を
制御される基板電位供給器A(13)及び、制御信号により
動作を制御される基板電位検出器B(14)と、この基板電
位検出器B(14)により動作を制御される基板電位供給器
B(15)と、この基板電位検出器B(14)の動作を制御する
制御信号を発生する基板電位検出器制御信号発生器(16)
により構成されている。両基板電位検出器A、B(12,1
4)は、内部電圧発生器11により発生される内部降圧電圧
を第1の電源電位とし、この第1の電源電位と基板電位
BBとに基づいて基板電位を検出する。また、基板電位
供給器A、B(13,15)はそれぞれ、両基板電位検出器
A、B(12,14)のそれぞれの、出力信号である基板電位
検出信号A、Bにより、動作を制御され、基板に負電荷
を供給したり、負電荷を供給を停止したりする。
【0015】以後、このように構成された基板電位発生
器の動作について、各ブロックごとに動作を説明するこ
とにより、全体の動作について説明する。
【0016】まず、内部電位発生器について説明する
と、図2は外部電源電圧VCCの依存性の少ない内部電圧
を発生させるための内部電圧発生器11である。この内部
降圧器11は、接地電位VSSより所定電位だけ高く、外部
電源電圧VCCに対して依存性の少ない一定の基準電位を
発生させる。また、その基準電位と比較して内部降圧電
位を発生させることにより、その内部降圧電位も外部電
源電圧VCCに対して依存性の少ない一定の電位となる。
この内部電圧発生器11は基準電圧発生器21と供給器22か
ら構成されている。
【0017】まず、基準電圧発生器21の動作について説
明する。基準電圧発生器21は、3個のトランジスタQp
21とQp22とQn21及び3個のトランジスタQp23とQ
n22とQn23は各々この順に直列に接続されており、外
部電源電圧VCCに対し互いに並列の関係を有している。
更にトランジスタQp23のソース,ドレイン間にはゲー
ト,ドレイン間を短絡させたトランジスタQp24のダイ
オードとトランジスタQp25のダイオードの直列体が接
続された構成になっている。トランジスタQp21〜Qp
25及びトランジスタQn21〜Qn23は全て飽和領域で動
作させる。基準電圧発生器21では、基準電位の電位が外
部電源電位VCCに対して依存性が小さいように構成され
ている。
【0018】以下、この構成を具体的に説明する。接点
201の電位をほぼ一定とすると、トランジスタQn21は
ゲート電位が接点201で一定電位であるので飽和領域で
動作し、且つそのソース電位が接地電位VSSであってそ
のゲート,ソース間電圧はほぼ一定であるために、その
トランジスタQn21のドレイン電流Idn21はほぼ一定
である。また、トランジスタQp21とQp22とQn21と
の各々のドレイン電流Idp21,Idp22,Idn21が相
等しいときのトランジスタQp22のドレイン電位及びゲ
ート電圧が定常状態における接点202の電位である。従
って、定常状態におけるトランジスタQp21とQp22と
の両ドレイン電流Idp21,Idp22はほぼ一定であ
る。一方、これのトランジスタQp21とQp22の両ドレ
イン電流Idp21,Idp22はその飽和領域での動作に
より、その各々のゲート,ソース間電圧によりほぼ決定
されるので、これらのドレイン電流Idp21とIdp22
が前記のようにほぼ一定であると、トランジスタQp21
及びQp22のゲート,ソース間電圧はほぼ一定である。
以上のことから、トランジスタQp21のソースとトラン
ジスタQp22のゲートの間の電位差である、接点202と
外部電源電圧VCCの間の電位差はほぼ一定である。
【0019】また、トランジスタQp23のゲート,ソー
ス間電圧は、前記のように接点201と外部電圧VCCとの
間の電位差であってほぼ一定であるので、このトランジ
スタQp23のドレイン電流Idp23はその飽和領域での
動作によりほぼ一定である。更に、トランジスタQp23
とQn22とQn23の各々のドレイン電流Idp23,Id
n22及びIdn23が等しいときのトランジスタQn22の
ドレイン電位及びゲート電圧が定常状態における接点20
1の電位である。従って、定常状態におけるトランジス
タQn22とQn23の両ドレイン電流Idn22及びIdn
23はほぼ一定である。一方、これらのトランジスタQn
22及びQn23は、その飽和領域での動作によりそのゲー
ト,ソース間電圧によりほぼ決定されるので、これらの
両ドレイン電流Idn22及びドレイン電流Idn23が前
記のようにほぼ一定であると、それらのゲート,ソース
間電圧はほぼ一定である。以上のことから、トランジス
タQn22のゲートとトランジスタQn23のソースと間の
電位差である接点201と接地電位VSSの間の電位差はほ
ぼ一定である。
【0020】以上説明したように、基準電位発生器21
は、前記のような構成のフィードバック回路になってい
るので、前述の説明により接点202は外部電源電位VCC
より所定電位だけ低い一定電圧になると共に、接点201
の電位は接地電位VSSより所定電位だけ高い一定電位の
基準電位になることが判る。
【0021】次に、供給器22の動作について説明する。
この供給器22は、P形MOSトランジスタQp26〜27及
びN形MOSトランジスタQn24〜26により構成されて
いる差動増幅器と、MOSトランジスタQp28による出
力回路部よりなる。まず、前記差動増幅器であるが、M
OSトランジスタQp26,Qp27は互いにソース,ゲート
をそれぞれ共通の電位とした構成になっている。従っ
て、両トランジスタQp26とQp27のドレイン電流Id
p26,Idp27は互いに等しくカレントミラーになって
いる。また、MOSトランジスタQn24のゲ−ト電位
は、前記した外部電源電位VCCに対して依存性の少ない
基準電位になっており、一方、MOSトランジスタQn
25のゲ−ト電位は、内部降圧電位となっている。そし
て、基準電位と内部降圧電位との比較により、接点203
の電位、つまりMOSトランジスタQp28のゲ−ト電位
である接点203の電位を変化させる構成として、出力回
路部からの出力電流を制御する回路方式となっている。
供給器22の動作について、基準電位と内部降圧電位と
が等しい時と比較して説明する。まず、内部降圧電位
(MOSトランジスタQn25のゲ−ト電位)が基準電位
(MOSトランジスタQn24のゲ−ト電位)より低い場
合には、MOSトランジスタQn25のドレイン電流Id
n25が減少することにより、MOSトランジスタQp27
のドレイン電位及びMOSトランジスタQn25のドレイ
ン電位である接点204の電位が上昇する。つまり、MO
SトランジスタQp26及びQp27のゲ−ト電位が上昇す
るため、MOSトランジスタQp26のゲ−ト,ソ−ス間
電圧が減少するのでドレイン電流Idp26は減少する。
よって、MOSトランジスタQp26及びQn24のドレイ
ン電位である接点203の電位が降下する。この結果、こ
の接点203の電位であるMOSトランジスタQp28のゲ
−ト電位の降下により、そのゲート,ソ−ス間電圧が増
大し、そのドレイン電流Idp28が増加することにな
る。
【0022】これに対し内部降圧電圧が基準電圧より高
い場合には、前記とは逆にMOSトランジスタQn25の
ドレイン電流Idn25が増加して、接点204の電位が降
下するので、MOSトランジスタQp26のゲ−ト,ソ−
ス間電圧が増加し、そのドレイン電流Idp26が増加す
る。そのため、接点203の電位が上昇するので、MOS
トランジスタQp28のゲ−ト,ソ−ス間電圧が減少し、
MOSトランジスタQp28のドレイン電流Idp28が減
少する。特に、内部降圧電位が予め設定した設定電位に
達したときには、接点203の電位がMOSトランジスタ
Qp28をoff動作させるまで上昇し、その設定電圧を
越える上昇を阻止するので、内部降圧電位をその設定電
位に保つことができる。
【0023】次に、本発明の実施例における基板電位発
生回路を構成する基板電位検出器Aの動作について説明
する。図3は、基板電位発生回路を構成する基板電位検
出器Aの回路図を示すものである。図3において、基板
電位検出器Aは、P形MOSトランジスタQp11〜Qp
17と、N形MOSトランジスタQn11〜Qn17から構成
されている。
【0024】基板電位検出器Aは、ゲートを接地電位V
SSに接続されたP形MOSトランジスタQp11とP形M
OSトランジスタQp12の並列体と、ゲートを接地電位
SSに接続されたN形MOSトランジスタQn11とゲー
ト,ソース間を短絡させたN形MOSトランジスタQn1
2の直列体とを、第1の電源電位と基板電位VBBの間に
直列に接続し、接点を31とする。また、接点31をゲート
入力とするP形MOSトランジスタQp13とN形MOS
トランジスタQn13とを、第1の電源電位と接地電位V
SSの間に直列に接続したインバータInv1の出力であ
る、P形MOSトランジスタQp13とN形MOSトラン
ジスタQn13の接点32を、P形MOSトランジスタQp
12のゲート入力としてフィードバックをかけた構成とな
っており、接点32をゲート入力とするP形MOSトラン
ジスタQp14とN形MOSトランジスタQn14とを、第
1の電源電位と接地電位VSSの間に直列に接続したイン
バータInv2の出力を接点33とする。そして、ゲート
を第1の電源電位に接続した両N形MOSトランジスタ
Qn15,Qn16と、ソースを第2の電源電位に接続さ
れ、ゲートをそれぞれ互いのドレインに接続されたP形
MOSトランジスタQp15,Qp16とを、インバータI
nv2の出力である接点33とインバータInv1の出力で
ある接点32の間にQn15,Qp15,Qp16,Qn16の順に
接続する。そして、MOSトランジスタQp16のドレイ
ン電位でMOSトランジスタQn16との接点34をゲート
入力としたP形MOSトランジスタQp17とN形MOS
トランジスタQn17とを、第2の電源電位と接地電位V
SSの間に直列に接続したインバータInv3の出力を基
板電位検出信号Aとして出力する。本実施例では第1の
電源電位として前記した内部降圧電位を用いる。
【0025】また、図4は本発明の実施例における基板
電位発生回路を構成する基板電位検出器Aの動作特性
図、図5は本発明の実施例における基板電位発生回路に
より発生される基板電位VBBの特性図である。
【0026】以上のように構成された基板電位検出器A
は常に動作して基板電位を検出しているが、以下図3及
び図4を用いてその動作を説明する。
【0027】まず、電源投入時等の初期状態において、
図4におけるa〜bの期間であるが、外部電源電位の上
昇に伴って、電源基板間容量のため、基板電位VBBも上
昇する。しかし、通常半導体チップにおいては必ずN形
MOSトランジスタのソース電位が接地電位VSSに接続
されている部分が存在し、N形MOSトランジスタのP
形基板とPN接合のダイオードになっているため、基板
電位VBBの初期値は高々接地電位VSSよりPN接合バイ
アスだけ高くなっていると考えられる。この時、MOS
トランジスタQp11は、前述のようにゲート電位が接地
電位VSSであり、ソ−ス電位が内部降圧電圧である第1
の電源電位であって、そのゲ−ト,ソ−ス間電圧はMO
SトランジスタQp11のスレッシュホ−ルド電圧より低
い電位で外部電源電位VCCにほとんど依存しない一定電
圧であるので、外部電源電位VCCにほとんど依存しない
ドレイン電流Idp11が流れている。
【0028】また、基板電位VBBの初期値は高々接地電
位VSSよりPN接合バイアスだけ高くなっているため、
両MOSトランジスタQn11,Qn12はoffとなって
いる。よって、両MOSトランジスタQp11,Qn11の
ドレイン電位である接点31の電位は第1の電源電位まで
上昇している。また、両MOSトランジスタQp13,Q
n13は接点31を入力としたインバータInv1であるの
で、このインバータの出力である接点32は、低レベルを
出力している。このため、MOSトランジスタQp12の
ゲート電位は接点32であるので、MOSトランジスタQ
p12はon状態になっている。また、両MOSトランジ
スタQp14,Qn14は接点32を入力としたインバータI
nv2であるので、このインバータの出力である接点33
は、高レベルを出力している。また、両MOSトランジ
スタQn15,Qn16はゲート電位が第1の電源電位であ
り、常にon状態となっている。よって、接点33とMO
SトランジスタQn15により接続されている接点35は、
第1の電源電位からMOSトランジスタQn15のスレッ
シュホールド電圧だけ下がった電位まで引き上げられ、
接点32とMOSトランジスタQn16により接続されてい
る接点34は、接地電位VSSまで引き下げられる。また、
MOSトランジスタQp15は第2の電源電位と接点35の
間に接続され、ゲートを接点34に接続されているため、
MOSトランジスタQp15はon状態となっており、接
点35は第2の電源電位まで上昇される。また、MOSト
ランジスタQp16は第2の電源電位と接点34の間に接続
され、ゲートを接点35に接続されているため、最初には
MOSトランジスタQp16には多少電流が流れている
が、接点35が第2の電源電位まで上昇することと、MO
SトランジスタQn16,Qn13によって接点34を接地電
位VSSまで引き下げようとするため、MOSトランジス
タQp16はoff状態となる。このようにして、接点35
は第1の電源電位まで上昇し、接点34は接地電位まで降
下するが、第2の電源電位より第1の電源電位が低いけ
れども、MOSトランジスタQn15はゲート電位が第1
の電源電位であるので、接点35の電位が第2の電源電位
まで上昇しても接点33の電位は第1の電源電位以上に引
き上げられることはない。また、接点34を入力とするイ
ンバータInv3出力である基板電位検出信号A15は高
レベルとなる。
【0029】次に、図3及び図4b〜cの期間の基板電
位供給器Aが動作して、基板電位V BBが引き下げられて
いるときには、基板電位VBBの低い側の設定電位まで引
き下げられるまでについて説明すると、まず、基板電位
検出器Aの動作は、MOSトランジスタQp11が、前述
のようにゲート電位が接地電位VSSであり、ソ−ス電位
が内部電圧である第1の電源電位であって、そのゲ−
ト,ソ−ス間電圧はMOSトランジスタQp11のスレッ
シュホ−ルド電圧より低い電位で外部電源電位V CCにほ
とんど依存しない一定電圧であるので、外部電源電位V
CCにほとんど依存しないドレイン電流Idp11が流れて
いる。また、上述の説明により、a〜bの期間において
MOSトランジスタQp12は、ゲート入力電位が低レベ
ルとなっており、ソ−ス電位が内部電圧である第1の電
源電位であって、そのゲ−ト,ソ−ス間電圧はMOSト
ランジスタQp12のスレッシュホ−ルド電圧より低い電
位で外部電源電位VCCにほとんど依存しない一定電圧で
あるので、on状態になっており、MOSトランジスタ
Qp12の外部電源電位VCCにほとんど依存しないドレイ
ン電流Idp12が流れている。よって、第1の電源電位
30と接点31の間には、
【0030】
【数1】
【0031】の外部電源電位VCCにほとんど依存しない
電流が流れている。そして、接点31の電位は、MOSト
ランジスタQn11,Qn12、それぞれのドレイン電流I
dn11,Idn12とI30ー31(b〜c)が等しいときの電位
となっている。そして、基板電位が低くなり、MOSト
ランジスタQp13,Qn13により構成されるインバータ
Inv1の入力電圧である接点31が、このインバータI
nv1の出力を反転させる電圧、いわゆるインバータI
nv1のスレッシュホールド電圧に達するときには、M
OSトランジスタQn11,Qn12のスレッシュホールド
電圧をそれぞれVtn11,Vtn12とすると、MOSト
ランジスタQn11,Qn12、それぞれのドレイン電流I
dn11,Idn12は、
【0032】
【数2】
【0033】
【数3】
【0034】で表わされる。よって、3個のMOSトラ
ンジスタQp11,Qp12,Qn11のドレイン電位である接
点31がインバータInv1の出力を反転させる電圧、い
わゆるインバータInv1のスレッシュホールド電圧に
達したときにも、
【0035】
【数4】
【0036】と、MOSトランジスタQp11,Qp12の
外部電源電位VCC依存性のほとんどないドレイン電流の
合計にMOSトランジスタQn11,Qn12のドレイン電
流が等しくなるまで基板電位VBBが降下しなければなら
ないため、インバータInv1の出力を反転させるため
には、基板電位VBBが低い側の基板の設定電位Aに引き
下げられなければならない。よって、図4の基板電位検
出器Aの動作特性のグラフのb〜cの期間に示すよう
に、基板電位VBBが低い側の基板の設定電位Aに引き下
げられた後、両MOSトランジスタQp13,Qn13は接
点31を入力としたインバータInv1であるので、この
インバータの出力である接点32は、高レベルを出力す
る。このため、MOSトランジスタQp12のゲート電位
は接点32であるので、MOSトランジスタQp12はof
f状態となる。また、両MOSトランジスタQp14,Q
n14は接点32を入力としたインバータInv2であるの
で、このインバータの出力である接点33は、低レベルを
出力している。また、両MOSトランジスタQn15,Q
n16はゲート電位が第1の電源電位であり、常にon状
態となっている。よって、接点32とMOSトランジスタ
Qn16により接続されている接点34は、第1の電源電位
からMOSトランジスタQn16のスレッシュホールド電
圧だけ下がった電位まで引き上げられ、接点33とMOS
トランジスタQn15により接続されている接点35は、接
地電位VSSまで引き下げられる。また、MOSトランジ
スタQp16は第2の電源電位と接点34の間に接続され、
ゲートを接点35に接続されているため、MOSトランジ
スタQp16はon状態となっており、接点34は第2の電
源電位まで上昇される。また、MOSトランジスタQp
15は第2の電源電位と接点35の間に接続され、ゲートを
接点34に接続されているため、最初にはMOSトランジ
スタQp15には多少電流が流れているが、接点34が第2
の電源電位まで上昇することと、MOSトランジスタQ
n15,Qn14によって接点35を接地電位VSSまで引き下
げようとするため、MOSトランジスタQp15はoff
状態となる。このようにして、接点34は第2の電源電位
まで上昇し、接点35は接地電位まで降下するが、第2の
電源電位より第1の電源電位が低いけれども、MOSト
ランジスタQn16はゲート電位が第1の電源電位である
ので、接点34の電位が第2の電源電位まで上昇しても接
点32の電位は第1の電源電位以上に引き上げられること
はない。また、接点34を入力とするインバータInv3
出力である基板電位検出信号A15は低レベルとなる。よ
って、Idp11,Idp12,Idn11,Idn12は外部電
源電位VCC依存性のほとんどないドレイン電流となるた
め、基板電位の低い側の設定電位Aは、外部電源電位V
CC依存性のほとんどない設定電位となる。仮にここで接
点32がインバータInv3の入力であるような構成であ
った場合、第1の電源電位が第2の電源電位より低いた
め、MOSトランジスタQp17,Qn17両方とも同時に
on状態になり貫通電流が生じたままになる。しかし上
記のような構成にしたとき、接点32は第1の電源電位よ
りは上がらず、接点34は第2の電源電位まで上がるた
め、貫通電流が生じたままになることはなくなる。 次
に、図4及び図5c〜bの期間の基板電位供給器Aの動
作が停止して、N形MOSトランジスタの基板電流が生
じたり、他の電源のノイズ等により、基板電位VBBが浮
き上がっていくときには、つまり基板電位VBBの高い側
の設定電位まで浮き上がっていくまでについて説明する
と、まず、基板電位検出器Aの動作は、MOSトランジ
スタQp11が、前述のようにゲート電位が接地電位VSS
であり、ソ−ス電位が内部電圧である第1の電源電位で
あって、そのゲ−ト,ソ−ス間電圧はMOSトランジス
タQp11のスレッシュホ−ルド電圧より低い電位で外部
電源電位VCCにほとんど依存しない一定電圧であるの
で、外部電源電位VCCにほとんど依存しないドレイン電
流Idp11が流れている。また、上述の説明により、c
においてMOSトランジスタQp12は、ゲート入力電位
が高レベルとなっているため、off状態になってお
り、MOSトランジスタQp12のドレイン電流Idp12
は流れていない。よって、第1の電源電位30と接点31の
間には、
【0037】
【数5】
【0038】の外部電源電位VCCにほとんど依存しない
電流だけが流れている。そして、接点31の電位は、MO
SトランジスタQn11,Qn12、それぞれのドレイン電
流Idn11,Idn12とI30ー31(b〜c)が等しいときの電
位となっている。そして、基板電位が高くなり、MOS
トランジスタQp13,Qn13により構成されるインバー
タInv1の入力電圧である接点31が、このインバータ
Inv1の出力を反転させる電圧、いわゆるインバータ
Inv1のスレッシュホールド電圧に達するときには、
MOSトランジスタQn11,Qn12のスレッシュホール
ド電圧をそれぞれVtn11,Vtn12とすると、MOS
トランジスタQn11,Qn12、それぞれのドレイン電流
Idn11,Idn12は、(数2),(数3)で表わされ
る。よって、3個のMOSトランジスタQp11,Qp12,
Qn11のドレイン電位である接点31がインバータInv
1の出力を反転させる電圧、いわゆるインバータInv1
のスレッシュホールド電圧に達したときにも、
【0039】
【数6】
【0040】と、外部電源電位VCCにほとんど依存しな
いMOSトランジスタQp11のドレイン電流にMOSト
ランジスタQn11,Qn12のドレイン電流が等しくなる
まで基板電位VBBが上昇したときである。だから、イン
バータInv1の出力を反転するときは、MOSトラン
ジスタQp12がoff状態で基板電位供給器Aが停止し
ているときであるため、b〜cの期間よりMOSトラン
ジスタQp12のドレイン電流Idp12だけ、MOSトラ
ンジスタQn11,Qn12のドレイン電流が少なくてよい
ため、基板電位VBBが高い側の基板の設定電位Bにまで
浮き上がったときである。よって、図4の基板電位検出
器Aの動作特性のグラフのc〜bの期間に示すように、
基板電位供給器Aの動作が停止していて、基板電位VBB
が浮き上がって行くときには、基板電位VBBが高い側の
基板の設定電位Bに引き下げられた後、両MOSトラン
ジスタQp13,Qn13は接点31を入力としたインバータ
Inv1であるので、このインバータの出力である接点3
2は、低レベルを出力している。このため、MOSトラ
ンジスタQp12のゲート電位は接点32であるので、MO
SトランジスタQp12はon状態になっている。また、
両MOSトランジスタQp14,Qn14は接点32を入力と
したインバータInv2であるので、このインバータの
出力である接点33は、高レベルを出力している。また、
両MOSトランジスタQn15,Qn16はゲート電位が第
1の電源電位であり、常にon状態となっている。よっ
て、接点33とMOSトランジスタQn15により接続され
ている接点35は、第1の電源電位からMOSトランジス
タQn15のスレッシュホールド電圧だけ下がった電位ま
で引き上げられ、接点32とMOSトランジスタQn16に
より接続されている接点34は、接地電位VSSまで引き下
げられる。また、MOSトランジスタQp15は第2の電
源電位と接点35の間に接続され、ゲートを接点34に接続
されているため、MOSトランジスタQp15はon状態
となっており、接点35は第2の電源電位まで上昇され
る。また、MOSトランジスタQp16は第2の電源電位
と接点34の間に接続され、ゲートを接点35に接続されて
いるため、最初にはMOSトランジスタQp16には多少
電流が流れているが、接点19が第2の電源電位まで上昇
することと、MOSトランジスタQn16,Qn13によっ
て接点34を接地電位VSSまで引き下げようとするため、
MOSトランジスタQp16はoff状態となる。このよ
うにして、接点35は第1の電源電位まで上昇し、接点34
は接地電位まで降下するが、第1の電源電位より第2の
電源電位が低いけれども、MOSトランジスタQn15は
ゲート電位が第1の電源電位であるので、接点35の電位
が第2の電源電位まで上昇しても接点33の電位は第1の
電源電位以上に引き上げられることはない。また、接点
34を入力とするインバータInv3出力である基板電位
検出信号A15は高レベルとなる。それと同時に、MOS
トランジスタQp12のゲート電位であるインバータIn
v1の出力が反転し低レベルの出力となるため、MOS
トランジスタQp12はon状態となる。このとき、Id
p11,Idp12,Idn11,Idn12は外部電源電位VCC
依存性のほとんどないドレイン電流となるため、基板電
位の高い側の設定電位Bは、外部電源電位VCC依存性の
ほとんどない設定電位となる。
【0041】上記の説明ように、図4及び図5b〜cの
期間は、基板電位検出信号Aが高レベルで基板電位供給
器Aが動作させ、基板電位VBBが引き下げられていると
きには、基板電位の低い側の外部電源電位VCC依存性の
ほとんどない設定電位Aまで基板電位VBBを引き下げ、
図4及び図5c〜bの期間は、基板電位検出信号Aが低
レベルで基板電位供給器Aの動作が停止させ、基板電位
BBが浮き上がって行くときには、基板電位の高い側の
外部電源電位VCC依存性のほとんどない設定電位Bまで
基板電位VBBが浮き上がってから、基板電位供給器Aの
動作を開始し、基板電位VBBを引き下げ始める。これら
のb〜cの期間と、c〜bの期間を繰り返すことによ
り、図4の基板電位検出器Aはヒステリシス特性を表わ
す。また、無駄な貫通電流が生じたままになることを防
ぐ。
【0042】続いて、基板電位供給器の動作について説
明する。図6は基板電位供給器の回路図である。図6に
おいて基板電位供給器は、インバータ回路Inv91〜94
と、ナンド回路Nand91によりなるポンプキャパシタ
駆動パルス発生器61と、P形MOSトランジスタQp
91〜Qp96、キャパシタC91,C92,インバータ回路In
v95〜96によりなるチャージポンプ62とから構成されて
いる。また、図7はチャージポンプ61の動作特性のグラ
フである。
【0043】先ず、ポンプキャパシタ駆動パルス発生器
61として用いられるリングオシレータの動作について説
明する。リングオシレータは基板電位検出信号とインバ
ータ回路Inv94の出力との2つを入力に持つナンド回
路Nand91と、このナンド回路Nand91の出力を入
力に持つ偶数段のインバータチェーンInv91〜94で構
成されており、基板電位検出信号が高電位のときにはポ
ンプキャパシタ駆動パルス96には発振波形が出力され、
基板電位検出信号が低電位のときにはポンプキャパシタ
駆動パルスには高電位が出力される。
【0044】続いて、チャージポンプの動作を説明す
る。ポンプキャパシタ駆動パルス96を入力としたインバ
ータInv95と、そのインバータInv95の出力である
接点97にキャパシタC92が接続され、その接点97を入力
に持つインバータInv96と、そのインバータInv96
の出力である接点98にキャパシタC91が接続されてい
る。そのキャパシタC91のもう一方の接続点である接点
99にゲート,ドレインを接続され、ソースを基板電位V
BBに接続されたMOSトランジスタQp91と、接地電位
SSにゲートを接続されたMOSトランジスタQp92
と、接点97に接続されたキャパシタC92のもう一方の接
点94にゲートを接続されたMOSトランジスタQp93の
並列体を、接地電位VSSと接点99の間に接続する。キャ
パシタC92の接続点である接点94にゲート,ドレインを
接続され、ソースを基板電位VBBに接続されたMOSト
ランジスタQp94と、接地電位VSSにゲートを接続され
たMOSトランジスタQp95と、接点98に接続されたキ
ャパシタC91のもう一方の接点99にゲートを接続された
MOSトランジスタQp96の並列体を、接地電位VSS
接点94の間に接続する。
【0045】以上の様に構成されたチャージポンプ62
は、ポンプキャパシタ駆動パルス96にパルス波形が入力
されたとき、インバータInv95の出力である接点97は
ポンプキャパシタ駆動パルス96の反転パルス波形が出力
され、インバータInv96の出力である接点98はポンプ
キャパシタ駆動パルス96の同相のパルス波形が出力され
る。よって、ポンプキャパシタ駆動パルス96が接地電位
SSから電源電位VCCまで上昇したとき、インバータI
nv95の出力である接点97は電源電位VCCから接地電位
SSまで降下し、インバータInv96の出力である接点
98は接地電位VSSから電源電位VCCまで上昇する。この
ため、キャパシタC91,C92によるカップリングによ
り、接点99はポンプキャパシタ駆動パルス96が接地電位
SSから電源電位VCCまで上昇する前の電位よりほぼ電
源電位VCCだけ電位が上昇し、接点94はポンプキャパシ
タ駆動パルス96が接地電位VSSから電源電位VCCまで上
昇する前の電位よりほぼ電源電位VCCだけ電位が降下す
る。また、ポンプキャパシタ駆動パルス96が電源電位V
CCから接地電位VSSまで降下したとき、インバータIn
v95の出力である接点97は接地電位VSSから電源電位V
CCまで上昇し、インバータInv96の出力である接点98
は電源電位VCCから接地電位VSSまで降下する。このた
め、キャパシタC91,C92によるカップリングにより、
接点99はポンプキャパシタ駆動パルス96が接地電位VSS
から電源電位VCCまで上昇する前の電位よりほぼ電源電
位VCCだけ電位が降下し、接点94はポンプキャパシタ駆
動パルス96が接地電位VSSから電源電位VCCまで上昇す
る前の電位よりほぼ電源電位VCCだけ電位が上昇する。
このことにより、まず最初にポンプキャパシタ駆動パル
ス96が接地電位VSSから電源電位VCCまで上昇したこと
により、接点99の電位がその直前の接点99の電位よりほ
ぼ電源電位VCCだけ上昇するので、接点99の容量に蓄積
されている正電荷を、MOSトランジスタQp92により
接地電位VSSよりそのMOSトランジスタQp92のスレ
ッシュホールド電圧だけ高い電位まで引き抜く。 その
後、ポンプキャパシタ駆動パルス96が電源電位VCCから
接地電位VSSまで降下するため、接点99の電位が、その
直前の接点99の電位である接地電位VSSよりMOSトラ
ンジスタQp92のスレッシュホールド電圧だけ高い電位
よりも、ほぼ電源電位VCCだけ降下するので、このMO
SトランジスタQp92のスレッシュホールド電圧をVt
(Qp92)とすると、接点99の電位は、−(VCC−Vt
(Qp92))で表される。このため、MOSトランジスタ
Qp91がon状態となるのでこのMOSトランジスタQ
p91において、基板電位VBBの容量に負電荷を供給する
ことにより基板電位VBBを引き下げる動作を行なう。ま
たこの時、ポンプキャパシタ駆動パルス96が電源電位V
CCから接地電位VSSまで降下するため、接点94の電位
が、その直前の接点94の電位よりも、ほぼ電源電位VCC
だけ上昇するので、接点94の容量に蓄積されている正電
荷を、MOSトランジスタQp95により接地電位VSS
りそのMOSトランジスタQp95のスレッシュホールド
電圧だけ高い電位まで引き抜き、前記した説明によりM
OSトランジスタQp96のゲート電位である接点99の電
位が−(VCC−Vt(Qp95))となるため、MOSトラ
ンジスタQp96により接地電位VSSまで引き抜く。つま
り、接点94の電位は接地電位VSSまで引き下げられるこ
とになる。
【0046】その後再び、ポンプキャパシタ駆動パルス
96が接地電位VSSから電源電位VCCまで上昇したことに
より、接点94の電位が、その直前の接点94の電位である
接地電位VSSよりも、ほぼ電源電位VCCだけ降下するの
で、−VCCで表される。このため、MOSトランジスタ
Qp94がon状態となるのでこのMOSトランジスタQ
p94において、基板電位VBBの容量に負電荷を供給する
ことにより基板電位V BBを引き下げる動作を行なう。ま
たこの時、ポンプキャパシタ駆動パルス96が接地電位V
SSから電源電位VCCまで上昇するため、接点99の電位
が、その直前の接点99の電位よりも、ほぼ電源電位VCC
だけ上昇するので、接点99の容量に蓄積されている正電
荷を、MOSトランジスタQp92により接地電位VSS
りそのMOSトランジスタQp92のスレッシュホールド
電圧だけ高い電位まで引き抜き、前記した説明によりM
OSトランジスタQp93のゲート電位である接点94の電
位が−VCCとなるため、MOSトランジスタQp93によ
り接地電位VSSまで引き抜く。つまり、接点99の電位は
接地電位VSSまで引き下げられることになる。
【0047】その後再び、ポンプキャパシタ駆動パルス
96が電源電位VCCから接地電位VSSまで降下したことに
より、接点99の電位が、その直前の接点99の電位である
接地電位VSSよりも、ほぼ電源電位VCCだけ降下するの
で、−VCCで表される。このため、MOSトランジスタ
Qp91がon状態となるのでこのMOSトランジスタQ
p91において、基板電位VBBの容量に負電荷を供給する
ことにより基板電位V BBを引き下げる動作を行なう。ま
たこの時、ポンプキャパシタ駆動パルス96が電源電位V
CCから接地電位VSSまで降下するため、接点94の電位
が、その直前の接点94の電位よりも、ほぼ電源電位VCC
だけ上昇するので、接点94の容量に蓄積されている正電
荷を、MOSトランジスタQp95により接地電位VSS
りそのMOSトランジスタQp95のスレッシュホールド
電圧だけ高い電位まで引き抜き、前記した説明によりM
OSトランジスタQp96のゲート電位である接点99の電
位が−VCCとなるため、MOSトランジスタQp96によ
り接地電位VSSまで引き抜く。つまり、接点94の電位は
接地電位VSSまで引き下げられることになる。
【0048】以後、上記の動作を繰り返すことにより、
ポンプキャパシタ駆動パルス96にパルス波形が入力され
ている限り、両MOSトランジスタQp91,94のドレイ
ン電位である接点94,99の電位が最も低くなったときに
は、−VCCまで降下する。よって、基板電位VBBは両M
OSトランジスタQp91,94のスレッシュホールド電圧
だけ接点94,99より高い電圧まで引き下げられていく。
両MOSトランジスタQp91,94のスレッシュホールド
電圧をそれぞれVt(Qp91),Vt(Qp94)とすると、
基板電位VBBは、−(VCC−Vt(Qp91)),−(VCC
−Vt(Qp94))で表わされる電位まで引き下げられて
いく。
【0049】これに対して、ポンプキャパシタ駆動パル
ス96が高電位で固定されているときには、インバータI
nv95の出力である接点97は低電位で固定され、インバ
ータInv96の出力である接点98は高電位で固定され
る。よって、前記した構成になっているためポンピング
動作も行なわれず、従って基板電位VBBに負電荷を供給
するのを停止する。
【0050】上記して説明したように、電源投入時等の
初期状態からの基板電位発生回路の動作は、図5の基板
電位発生回路の動作特性のグラフのa〜bに示すとお
り、基板電位VBBは徐々に引き下げられていき、図4及
び図5のb〜cの期間は、基板電位検出信号Aが高レベ
ルで基板電位供給器Aが動作し、基板電位VBBが引き下
げられているときには、基板電位の外部電源電位VCC
存性のほとんどない低い側の設定電位Aまで基板電位V
BBを引き下げ、図4及び図5のc〜bの期間は、基板電
位検出信号Aが低レベルで基板電位供給器Aの動作が停
止し、基板電位V BBが浮き上がって行くときには、基板
電位の外部電源電位VCC依存性のほとんどない高い側の
設定電位Bまで基板電位VBBが浮き上がってから、基板
電位供給器Aの動作を開始し、基板電位VBBを引き下げ
始める。これらのb〜cの期間と、c〜bの期間を繰り
返すことにより、図3の基板電位検出器Aと、図4の基
板電位発生器のヒステリシス特性を表わす。よって、前
記基板電位検出器Aは基板電位VBBの一点の設定電位に
より基板電位検出信号Aを決定するのではなく、基板電
位供給器Aが動作しているとき、つまり基板電位VBB
負電荷を注入している時の基板電位VBBの設定電位よ
り、基板電位供給器Aが停止しているときの基板電位V
BBの設定電位を高くすることによって、基板電位供給器
Aが動作中は外部電源電位VCC依存性のほとんどない低
い側の基板電位VBBの設定電位まで引き下げられてか
ら、基板電位供給器Aの動作が停止され、基板電位供給
器Aが停止中は外部電源電位VCC依存性のほとんどない
高い側の基板電位VBBの設定電位まで浮き上がってきた
ときに、基板電位供給器Aの動作が開始されるという動
作を行う。以上のように基板電位発生器が動作するため
基板電位VBBはヒステリシス特性を示すこととなる。こ
れにより、頻繁に、動作と停止を繰り返すことなく、動
作と停止の切り替えに伴って、信号線及びトランジスタ
等の容量の充放電電流等などで、せっかく基板電位供給
器Aの消費電流を削減しても、無駄な消費電流が増大し
てしまうということがなくなり、低消費電力化された基
板電位発生器の回路構成を実現することとなる。
【0051】以下、制御信号により動作を制御される基
板電位検出器B(14)と、この基板電位検出器B(14)によ
り動作を制御される基板電位供給器B(15)と、この基板
電位検出器B(14)の動作を制御する制御信号を発生する
基板電位検出器制御信号発生器(16)について説明する。
【0052】一般に、半導体チップを動作させたとき、
基板に対する負電荷の供給量を多くしなければならない
期間と少なくてもよい期間とが存在する。しかし、基板
に対する負電荷の供給量を多くするためには、基板電位
発生器の能力を上げねばならず、それに伴って基板電位
発生器による消費電力も大きくなってしまう。このた
め、電源投入時などセットアップ時間内に短期間で基板
電位を引き下げなければならないときや周辺回路その他
で基板電流が多く生じているときなど負電荷の供給能力
の必要なときには、例えば動作時や電源投入時等である
が、消費電力は大きいが基板電位への供給能力の大きな
基板電位発生回路を動作させ、一方消費電力を小さくし
なければならないときには、例えば待機時などである
が、基板電位への供給能力は小さいが消費電力は小さい
基板電位発生回のみを動作させる方式をとることによ
り、動作に対する能力を満たしつつより一層の低消費電
力化を図ることができる。また、基板電位検出回路にお
いても消費電力が常時生じているため、消費電力は大き
いが基板電位に対しての反応速度の速い回路を用い、消
費電力を小さくしなければならないときには、基板電位
に対しての反応速度は遅いが消費電力は小さい基板電位
検出回器のみを動作させる方式をとることにより、動作
に対する能力を満たしつつより一層の低消費電力化を図
ることができる。このため、前記した構成の基板電位発
生器を用いた方がより良い。
【0053】上記した理由により、基板電位供給器Bは
基板電位供給器Aに比べ、消費電力は大きいが、基板電
位への供給能力の大きな基板電位供給器を用い、基板電
位検出器Bは基板電位検出器Aに比べ、消費電力は大き
いが基板電位に対しての反応速度の速い基板電位検出器
を用いる。基板電位供給器Bについては、基板電位供給
器Aとトランジスタの能力やキャパシタの容量等を除い
て回路構成は同じであるため、動作は前記した基板電位
供給器Aの動作と全く同じである。ただ、図6におけ
る、キャパシタC91,C92の容量を大きくし、MOSト
ランジスタQp91,Qp94の能力を上げてあるため、ポ
ンプキャパシタ駆動パルスの1周期で基板に供給できる
負電荷の量が多くなり、短い期間で基板電位を引き下げ
ることができる。
【0054】これより、基板電位検出器制御信号発生器
について説明する。図8は制御信号発生器の電気回路図
である。図8において、Qp31,Qp32はP形MOSト
ランジスタ、C31,C32はキャパシタ、Inv31〜36は
インバータ回路、Nand31はナンド回路である。この
制御信号発生器は/RASと逆層の信号CK33をインバ
ータInv31の入力に持ち、このインバータInv31の
出力電位をゲート電位としたP形MOSトランジスタQ
p31及び外部電源電圧VCCをゲート電位としたP形MO
SトランジスタQp32の並列体とキャパシタC32とを、
外部電源電圧V CCと接地電位VSSの間に接続し、キャパ
シタC31を外部電源電圧VCCとMOSトランジスタQp
31のゲート電位の間に接続する。また、両MOSトラン
ジスタQp31,Qp32のドレイン電位及びインバータI
nv32の出力を入力とするインバータInv33と、イン
バータInv33の出力を入力とする2つのインバータI
nv32,Inv34と、インバータInv34の出力とイン
バータInv35の出力との2つを入力とするナンド回路
Nand31と、ナンド回路Nand31の出力を入力とす
るインバータInv36により構成されている。
【0055】前記のように構成されたRAMにおいての
制御信号発生器において、先ず電源投入時についての動
作を説明する。電源投入時には、/RASと逆相の信号
CK33は低レベルの信号となっているため、/RASと
逆相の信号CK33を入力とするインバータInv31は高
電位を出力しようとする。且つ、電源投入時には外部電
源電圧VCCが上昇するため、キャパシタC31によるカッ
プリングにより、そのキャパシタC31の外部電源電圧V
CC以外の接続点である接点34の電位も上昇する。よっ
て、接点34の電位は電源投入時高電圧となる。このた
め、MOSトランジスタQp31のゲート電位は接点34で
あるので、このMOSトランジスタQp31はoff状態
となり、またMOSトランジスタQp32もそのゲート電
位及びソース電位が外部電源電圧VCCであるので、この
MOSトランジスタQp32もoff状態となっている。
だから、これらのMOSトランジスタQp31,Qp32の
共通のドレイン電位である接点35は上昇しない。且つ、
接点35は接地電位VSSとの間にキャパシタC32が接続さ
れているので、電源投入時には外部電源電圧VCCの上昇
によるカップリングでの接点35の電位の上昇は起こらな
い。よって、接点35の電位は電源投入時において低電圧
となる。そして、互いの入力と出力を短絡させた形のイ
ンバータInv32,Inv33によるラッチ回路への入力
である接点35の電位が低電位であるので、インバータI
nv33の出力である接点36の電位は高電圧の信号がラッ
チされる。よって、インバータInv34の入力である接
点36の電位が高電位であるため、そのインバータInv
34の出力であり、ナンド回路Nand31の入力となる接
点37は低電位となる。これにより、ナンド回路Nand
31のもう一方の入力である、/RASと逆相の信号CK
33を入力としたインバータInv35の出力が、如何なる
電位であろうとも、接点38は高レベルとなり、この接点
38を入力としたインバータInv36の出力である基板電
位検出器制御信号は低レベルとなる。
【0056】また、電源投入後初めて/RASが下がっ
たときには、/RASと逆相の信号CK33は高レベルと
なるため、インバータInv35の出力は低レベル、ナン
ド回路Nand31の出力は高レベルとなることにより、
基板電位検出器制御信号は低レベルとなる。またこのと
き同時に、制御信号発生器の入力となる/RASと逆相
の信号CK33が前記基板電位検出器Bを動作させるため
に高電位となるため、上述により電源投入時高電圧であ
った接点34のキャパシタC31に蓄えられた正電荷を、/
RASと逆相の信号CK33を入力とするインバータIn
v31で引き抜くことにより、接点34は低電位となる。こ
のため、MOSトランジスタQp31のゲート電位は接点
34であるので、このMOSトランジスタQp31はon状
態となる。だから、これらのMOSトランジスタQp3
1,Qp32の共通のドレイン電位である接点35に接続され
たキャパシタC32に、MOSトランジスタQp31で、正
電荷を供給することにより接点35の電位は高電圧とな
る。そして、互いの入力と出力を短絡させた形のインバ
ータInv32,Inv33によるラッチ回路への入力であ
る接点35の電位が高電位であるので、インバータInv
33の出力である接点36の電位は低電圧の信号がラッチさ
れる。よって、インバータInv34の入力である接点36
の電位が低電位であるため、このインバータInv34の
出力であり、ナンド回路Nand31の入力となる接点37
は高電位となる。よって、これ以降電源を投入し続ける
限り、接点37は高電位の状態を保持し続ける。これによ
り、/RASと逆相の信号CK33を入力としたインバー
タInv35の出力をナンド回路Nand31のもう一方の
入力としているため、接点38は/RASと逆相の信号と
なる。だから、基板電位検出器制御信号は/RASと同
相の信号となる。
【0057】以上の説明により、電源投入時のセットア
ップ時間及び/RASと逆相の信号が高レベルの動作時
には、基板電位検出回路発生器制御信号39は低レベルと
なることにより、基板電位検出回路Bを動作させ、それ
以外の待機時には基板電位検出回路発生器制御信号39は
高レベルとなることによって、基板電位検出回路Bの動
作を停止させることができる。
【0058】次に、基板電位検出器Bについて説明す
る。図9は、基板電位発生回路を構成する基板電位検出
器Bの回路図を示すものである。図9において、基板電
位検出器Bは、P形MOSトランジスタQp61〜Qp67
と、N形MOSトランジスタQn61〜Qn67から構成さ
れている。基板電位検出器Bは、ゲート入力を、この基
板電位検出器Bの動作を制御するために基板電位検出器
制御信号発生器16により発生された、基板電位検出器制
御信号としたP形MOSトランジスタQp61とP形MO
SトランジスタQp62の並列体と、ゲートを接地電位V
SSに接続されたN形MOSトランジスタQn61とゲート
ソース間を短絡させたN形MOSトランジスタQn62の
直列体とを、第1の電源電位と基板電位VBBの間に直列
に接続し、接点を66とする。また、接点66をゲート入力
とするP形MOSトランジスタQp63とN形MOSトラ
ンジスタQn63とを、第1の電源電位と接地電位VSS
間に直列に接続したインバータInv61の出力である、
P形MOSトランジスタQp63とN形MOSトランジス
タQn63の接点67を、P形MOSトランジスタQp62の
ゲート入力としてフィードバックをかけた構成となって
おり、接点67をゲート入力とするP形MOSトランジス
タQp64とN形MOSトランジスタQn64とを、第1の
電源電位と接地電位VSSの間に直列に接続したインバー
タInv62の出力を接点68とする。そして、ゲートを第
1の電源電位に接続した両N形MOSトランジスタQn
65,Qn66と、ソースを第2の電源電位に接続され、ゲ
ートをそれぞれ互いのドレインに接続されたP形MOS
トランジスタQp65,Qp66とを、インバータInv62
の出力である接点68とインバータInv61の出力である
接点67の間にQn65,Qp65,Qp66,Qn66の順に接続
する。そして、MOSトランジスタQp66のドレイン電
位でMOSトランジスタQn66との接点70をゲート入力
としたP形MOSトランジスタQp67とN形MOSトラ
ンジスタQn67とを、第2の電源電位と接地電位VSS
間に直列に接続したインバータInv63の出力を基板電
位検出信号Bとして出力する。
【0059】以上のように構成された基板電位検出器B
は、トランジスタの能力やP形MOSトランジスタQp
61のゲート入力が、接地電位VSSでなく、この基板電位
検出器Bの動作を制御するために基板電位検出器制御信
号発生器により発生された基板電位検出器制御信号であ
ることを除いて、基板電位検出器Aと同じ構成になって
いるため、前記基板電位検出器制御信号が接地電位VSS
と同じレベルで、基板電位検出器Bが動作しているとき
には、つまり電源投入時や動作時であるが、前記して説
明した基板電位検出器Aの動作と同じ動作をする。但
し、トランジスタの能力を上げてあるため、基板電位に
対しての反応速度の速い基板電位検出信号Bを発生す
る。また、基板電位検出器Bの動作を停止させるべく、
基板電位検出器制御信号が高レベルになっているときに
は、MOSトランジスタQp61がoffしている。たと
え基板電位VBBがかなり浮き上がっていて、MOSトラ
ンジスタQp62がon状態になっていたとしても、MO
SトランジスタQp62は前記したように基板電位VBB
の高い側の設定電位と低い側の設定電位の振幅を決める
トランジスタであるため、MOSトランジスタQp61の
比べて、かなり能力の小さなトランジスタとなっている
ため、第1の電源電位64と接点66の間には、
【0060】
【数7】
【0061】のかなり小さな電流しか流れていない。そ
して、接点66の電位は、MOSトランジスタQn61,Q
n62、それぞれのドレイン電流Idn61,Idn62とI6
4ー66(b〜c)が等しいときの電位となっている。そして、
基板電位が低くなり、MOSトランジスタQp63,Qn6
3により構成されるインバータInv61の入力電圧であ
る接点66が、このインバータInv61の出力を反転させ
る電圧、いわゆるインバータInv61のスレッシュホー
ルド電圧に達するときには、MOSトランジスタQn6
1,Qn62のスレッシュホールド電圧をそれぞれVtn6
1,Vtn62とすると、MOSトランジスタQn61,Qn6
2、それぞれのドレイン電流Idn61,Idn62は、
【0062】
【数8】
【0063】
【数9】
【0064】で表わされる。よって、3個のMOSトラ
ンジスタQp62,Qp62,Qn61のドレイン電位である接
点66がインバータInv61の出力を反転させる電圧、い
わゆるインバータInv61のスレッシュホールド電圧に
達したときにも、
【0065】
【数10】
【0066】と、MOSトランジスタQp62のかなり小
さなドレイン電流にMOSトランジスタQn61,Qn62
のドレイン電流が等しくなるまでだけ基板電位VBBが降
下したときである。だから、実際動作させている時の基
板電位の状態では接点66はほとんど低レベルになってい
る。よって、接点67は高レベルとなり、基板電位検出信
号Bは低レベルとなり、MOSトランジスタQp62はo
ff状態にあることによって、基板電位検出器制御信号
が低レベルになるまでこの状態を保持する。よって基板
電位検出器制御信号が高レベル時には、基板電位検出器
Bによる消費電力はなくなり、かつ基板電位検出信号B
は低レベルになっているため、基板電位供給器も動作せ
ず消費電力を低減化できる。
【0067】
【発明の効果】以上のように本発明は、基板電位供給器
が基板電位に負電荷を注入している時の基板電位の設定
電位より、基板電位供給器が停止しているときの基板電
位の設定電位を高くすることによって、基板電位供給器
が動作中は低い側の基板電位の設定電位まで引き下げら
れてから、基板電位供給器の動作が停止され、基板電位
供給器が停止中は高い側の基板電位の設定電位まで浮き
上がってきたときに、基板電位供給器の動作が開始され
るというヒステリシス特性を持った動作を行う基板電位
発生回路を設けることにより、基板電位VBBの一点の設
定電位の上下で、基板電位供給器を動作させたり、停止
させたりすることにより、この動作と停止の繰り返し回
数が多くなってしまい、動作と停止の切り替えに伴っ
て、信号線及びトランジスタ等の容量の充放電電流等な
どで、せっかく基板電位供給器の消費電流を削減して
も、消費電流が増大してしまうという問題点をなくし、
前記基板電位供給器の動作と停止を必要以上に繰り返す
ことなく、基板電位発生器において無駄な消費電流の増
大を防ぐことできる。また本発明は、外部電源電圧の依
存性が少ない内部降圧電圧に基づいて基板電位を検出し
ているので、外部電源電圧の依存性が少ない基板電位を
発生させることが可能となる。
【0068】また、基板電位発生回路を複数個有し、そ
の中で少なくとも一つは待機時用に常に前記基板電位検
出器が動作しており、前記基板電位発生回路の少なくと
も一つは、同一半導体基板上において基板電位検出回路
制御信号発生器で発生された制御信号により、基板電位
検出回路が制御されている構成をとることによって、電
源投入時などセットアップ時間内に短期間で基板電位を
引き下げなければならないときや周辺回路その他で基板
電流が多く生じているときなど負電荷の供給能力の必要
なときには、動作時や電源投入時等であるが、消費電力
は大きいが基板電位への供給能力の大きな基板電位発生
回路を動作させ、消費電力を小さくしなければならない
ときには、待機時などであるが、基板電位への供給能力
は小さいが消費電力は小さい基板電位発生回のみを動作
させる方式をとることにより、動作に対する能力を満た
しつつより一層の低消費電力化を図ることができる。ま
た、基板電位検出回路においても消費電力が常時生じて
いるため、消費電力は大きいが基板電位に対しての反応
速度の速い回路を用い、消費電力を小さくしなければな
らないときには、基板電位に対しての反応速度は遅いが
消費電力は小さい基板電位検出回器のみを動作させる方
式をとることにより、動作に対する能力を満たしつつよ
り一層の低消費電力化を図ることができる。
【0069】また、基板電位検出回路は、第1の電源電
位と基板電位間で電位を検出する回路と、第1の電源電
位と接地電位間で増幅する回路と、第2の電源電位と接
地電位間で増幅する回路とを有し、第1の電源電位と第
2の電源電位が異なり、第1の電源電位と接地電位間で
増幅する回路の出力信号と、その出力信号と反転信号で
ある第1の電源電位と接地電位間で増幅する回路の出力
信号の間に、ゲートを第1の電源電位とした第1のN形
MOSトランジスタ、第2、第3のP形MOSトランジ
スタ、ゲートを第1の電源電位とした第4のN形MOS
トランジスタの順に接続し、第2、第3のP形MOSト
ランジスタの接点に第2の電源電位を接続し、第2、第
3のP形MOSトランジスタのゲートを、それぞれ第
3、第2のP形MOSトランジスタのドレインに接続
し、その第2、第3のP形MOSトランジスタのドレイ
ン電位のどちらかを入力とした第2の電源電位と接地電
位間で増幅する回路の出力を基板電位検出信号として発
生する構成をとることによって、第1の電源電位が第2
の電源電位より低くとも、貫通電流が生じたままになる
ことはなくなることにより低消費電力化がはかることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における基板電位発生回路の
ブロック図である。
【図2】同実施例における内部電位発生器の回路図であ
る。
【図3】同実施例における基板電位検出器Aの回路図で
ある。
【図4】同実施例における基板電位検出器の動作特性図
である。
【図5】同実施例における基板電位発生回路の動作特性
図である。
【図6】同実施例における基板電位供給器の回路図であ
る。
【図7】同実施例における基板電位供給器の動作特性図
である。
【図8】同実施例における基板電位検出制御信号発生器
の回路図である。
【図9】同実施例における基板電位検出器Bの回路図で
ある。
【図10】従来の基板電位発生回路のブロック図であ
る。
【図11】(a)は従来の基板電位検出器の回路図であ
る。 (b)は動作特性図である。
【符号の説明】
11 内部電位発生回路 12 基板電位検出器A 13 基板電位供給器A 14 基板電位検出器B 15 基板電位供給器B 16 基板電位検出器制御信号発生器

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板内において内部降圧器により
    発生された外部電源電圧の依存性が少ない内部降圧電圧
    と基板電位に基づいて基板電位検出信号を発生させる基
    板電位検出器と、前記基板電位検出信号により動作を制
    御される基板電位供給器を備えた基板電位発生回路にお
    いて、 前記基板電位供給器が基板電位に負電荷を注入している
    時の基板電位の設定電位より、基板電位供給器が停止し
    ているときの基板電位の設定電位を高くすることによっ
    て、基板電位供給器が動作中は低い側の基板電位の設定
    電位まで引き下げられてから、基板電位供給器の動作が
    停止され、基板電位供給器が停止中は高い側の基板電位
    の設定電位まで浮き上がってきたときに、基板電位供給
    器の動作が開始される動作を行うことを特徴とする基板
    電位発生回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の基板電位検出器は、第1
    の電源電位と基板電位の間に第1、第2のMOSトラン
    ジスタの並列体と第3、第4のMOSトランジスタを直
    列に接続した回路において基板電位を検出し、前記基板
    電位供給器が動作中は、第2のMOSトランジスタをo
    n状態にすることにより、基板電位の設定電位を低く
    し、前記基板電位供給器の動作が停止しているときは、
    第2のMOSトランジスタをoff状態にすることによ
    り、基板電位の設定電位を高くすることによって、前記
    基板電位供給器の動作中か否かで前記基板電位の設定電
    位を変えることを特徴とする基板電位発生回路。
  3. 【請求項3】 請求項1記載において、基板電位発生回
    路を複数個有し、前記基板電位発生回路の少なくとも一
    つは待機時用に常に第1の基板電位検出器が動作してお
    り、前記基板電位発生回路の少なくとも他の一つは、同
    一半導体基板上において基板電位検出器制御信号発生器
    で発生された基板電位検出器制御信号により、前記第1
    の基板電位検出器以外の第2の基板電位検出が制御さ
    れ、前記第2の基板電位検出器の動作が停止している状
    態を有する基板電位発生回路。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の基板電位検出器制御信号
    発生器は、電源投入時と動作時において前記基板電位検
    出器を動作させる信号を発生する回路で、電源電位と接
    地電位間にゲートを電源電位と制御信号に接続したMO
    Sトランジスタとの並列体とキャパシタとをこの順に直
    列に接続し、電源投入時のみ前記MOSトランジスタと
    の並列体と前記キャパシタとの接続点を低電位とするこ
    とにより電源投入時の検出を行うことを特徴とする基板
    電位発生回路。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の基板電位検出器は、第1
    の電源電位と基板電位間で電位を検出する回路と、第1
    の電源電位と接地電位間で増幅する回路と、第2の電源
    電位と接地電位間で増幅する回路とを有し、第1の電源
    電位と第2の電源電位が異なり、前記第1の電源電位と
    接地電位間で増幅する回路の出力信号と、その出力信号
    と反転信号である前記第1の電源電位と接地電位間で増
    幅する回路の出力信号の間に、ゲートを第1の電源電位
    とした第1のN形MOSトランジスタ、第2、第3のP
    形MOSトランジスタ、ゲートを第1の電源電位とした
    第4のN形MOSトランジスタの順に接続し、第2、第
    3のP形MOSトランジスタの接点に第2の電源電位を
    接続し、第2、第3のP形MOSトランジスタのゲート
    を、それぞれ第3、第2のP形MOSトランジスタのド
    レインに接続し、その第2、第3のP形MOSトランジ
    スタのドレイン電位のどちらかを入力とした前記第2の
    電源電位と接地電位間で増幅する回路の出力を基板電位
    検出信号として発生することを特徴とする基板電位発生
    回路。
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