JPH0780680B2 - オートエアバランサ - Google Patents

オートエアバランサ

Info

Publication number
JPH0780680B2
JPH0780680B2 JP7581992A JP7581992A JPH0780680B2 JP H0780680 B2 JPH0780680 B2 JP H0780680B2 JP 7581992 A JP7581992 A JP 7581992A JP 7581992 A JP7581992 A JP 7581992A JP H0780680 B2 JPH0780680 B2 JP H0780680B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
output
start voltage
balance cylinder
piston
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7581992A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05238682A (ja
Inventor
訓久 金子
伸広 藤原
斉 山本
康仁 鈴木
Original Assignee
エスエムシー株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エスエムシー株式会社 filed Critical エスエムシー株式会社
Priority to JP7581992A priority Critical patent/JPH0780680B2/ja
Publication of JPH05238682A publication Critical patent/JPH05238682A/ja
Publication of JPH0780680B2 publication Critical patent/JPH0780680B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)
  • Servomotors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リフタ装置等における
各種負荷を上下動させる駆動力を低減させるために、駆
動手段と並列に設置するエアバランサに関する。
【0002】
【従来の技術】図10には、本出願人の先願(特願平3−
358167号)にかかるエアバランサが示されてい
る。バランスシリンダ(エアシリンダ)2内にピストン
9が摺動自在に嵌合され、ピストン9と負荷1とがピス
トンロッドにより連結され、ピストン9外周の環状溝内
にマグネット(図示せず)が固定されている。バランス
シリンダ2のロッド側端部には配管を介して電空比例弁
7(電空変換器,圧力制御弁,ハイレグともいう。)が
連結され、電空比例弁7には空気圧源8からエアが供給
される。バランスシリンダ2の上端部には消音器11が連
結され、負荷1の駆動手段は省略されている。バランス
シリンダ2外周の下端部に位置検出器3(例えばリード
スイッチ。オートスイッチとも称される。)が配設さ
れ、位置検出器3はピストン9のマグネットの磁力を検
知して、ピストン9の動き出し等を検出する。即ち、位
置検出器には、ピストンが接近してオンとなる位置と、
次にピストンが逆方向に移動してオフとなる位置との間
に距離があり、この距離を応差という。応差は、現時点
では有接点の位置検出器は2mm以下、無接点の位置検出
器は1mm以下である。この先願技術では、ピストン9が
下降して位置検出器3の出力がオンとなる位置(ピスト
ンの下降端位置)に位置検出器3が配設され、ピストン
9が上動(上方に移動)して、移動距離が応差を越える
と、位置検出器9の出力がオフとなる。D/Aコンバー
タ6の出力端子と電空比例弁7の入力端子との間に常閉
スイッチ12が接続され、D/Aコンバータ6の出力端子
と常閉スイッチ12とを接続する配線に、分圧用可変抵抗
14の一端が接続され、分圧用可変抵抗14の他端がアース
される。常閉スイッチ12と電空比例弁7の入力端子とを
接続する配線に常開スイッチ(アナログスイッチ)13の
一端が接続され、常開スイッチ13の他端が分圧用可変抵
抗14の摺動接触子に接続される。位置検出器3のオフ信
号により、常開スイッチ13が閉じ、常閉スイッチ12が開
く。位置検出器3の検出信号はパルス発生器4に伝えら
れ、位置検出器3の出力がオンのとき起動スイッチ10を
オンすると、パルス発生器4はパルスの発生を開始す
る。パルス発生器4で発生したパルスはカウンタ5(先
願技術では加算カウンタが使用される。)で計数(加
算)され、次にD/Aコンバータ6によって2進数の入
力がアナログ信号に変換され、常閉スイッチ12を通って
電空比例弁7(先願技術では常閉タイプのものが使用さ
れる。)に入力される。電空比例弁7は、入力信号(例
えばアナログ電圧)に比例した圧力信号に変換し、バラ
ンスシリンダ2内のロッド側の圧力を入力信号に比例し
た圧力に維持する。
【0003】先願にかかるエアバランサの作用について
説明する。ピストン9が下降端に位置するときに、ピス
トンロッドに負荷1を連結し、起動スイッチ10をオンに
すると、位置検出器3はオン信号をパルス発生器4に入
力し、パルス発生器4はパルスの発生を開始する。この
パルスはカウンタ5に入力されて加算され、D/Aコン
バータ6で入力パルス数に比例したアナログ電圧に変換
され、D/Aコンバータ6の出力が分圧用可変抵抗14で
分圧され、その分圧電圧が電空比例弁7に入力される。
起動スイッチ10のオン動作と同時に、時間の経過に比例
したアナログ電圧の電空比例弁7への入力が開始される
が、電空比例弁7の切換弁の切換動作とエアの流れには
僅かな時間遅れがあり、電空比例弁7への入力からやや
遅れて、入力アナログ電圧に比例した出力圧力(空気
圧)を発生する。このように、バランスシリンダ2内の
ロッド側の圧力は、パルス発生器4の発生するパルス数
に応じて徐々に上昇する。そして、バランスシリンダ2
の出力(圧力×ピストンの受圧面積)が荷重1の重量及
びピストン9・ピストンロッドの自重(以下、自重は省
略して説明する。)よりも大きくなると、バランスシリ
ンダ2のピストン9が上動を開始する。ピストン9の移
動距離が位置検出器3の応差を越えると、位置検出器3
はオフ信号を発生し、このオフ信号によりパルス発生器
4のパルス発生が停止され、同時に常開スイッチ13が閉
じられ、常閉スイッチ12が開かれる。常開スイッチ13が
閉じ、常閉スイッチ12が開かれると、電空比例弁7に供
給される電圧が所定量分圧され、電空比例弁7の出力圧
力が、応差を越えた時のバランス圧力Pから始動摩擦力
に相当する圧力ΔPだけ減圧される。こうして圧力ΔP
だけ減圧することにより、負荷1の重量とバランスシリ
ンダ2の始動摩擦力との合計とバランスし、ピストン9
が停止する。図0には、バランスシリンダ2の下降端部
で荷重1の重量とバランスさせるオートバランサ機構を
示したが、バランスシリンダ2の上昇端部でバランスさ
せるオートバランサ機構に変更することは容易である。
即ち、第1に電空比例弁7を常開タイプのものに変更
し、第2に電空比例弁7を常閉タイプのものにし、電空
比例弁7に予め適当な指令電圧を与えておき、カウンタ
5を減算カウンタに変更し、バランスシリンダ2の出力
が荷重1の重量よりも相当大きい値の初期状態としてお
く。起動後に電空比例弁7の出力圧力を低下させ、ピス
トン9の動きだしの出力圧力を設定圧力として維持す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】先願のエアバランサで
は、ピストン9が上動し、応差を越えた時のバランス圧
力Pから始動摩擦力に相当する圧力ΔPだけ減圧し、ピ
ストン9をバランス停止させている。しかし、エアバラ
ンサを産業機械に適用した場合、装置の始動抵抗の大き
さは一定ではなく、例えば休日明け、昼休み明け等の長
時間停止した後においては、始動抵抗が増加し、予め設
定した始動抵抗対応値では小さ過ぎて、バランスのとれ
ないことが多々発生する。本発明は、エアバランサにお
いて、始動抵抗が変化しても、多様に渡る負荷荷重とバ
ランスシリンダの出力とがバランスするバランスシリン
ダの圧力を、自動的に設定することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、オートエアバ
ランサであって、 A.バランスシリンダ(エアシリンダ)のピストンが上
動し、ピストンが位置検出器の作動範囲に入る時のバラ
ンスシリンダの圧力を上昇開始電圧信号として一時保持
する手段。 B.バランスシリンダのピストンが下動し、ピストンが
位置検出器の作動範囲に再び入る時のバランスシリンダ
の圧力を下降開始電圧信号として一時保持する手段。 C.バランスシリンダのピストンが下降端位置に達する
時に、一時保持された上昇開始電圧信号及び下降開始電
圧信号を出力させ、上昇開始電圧信号と下降開始電圧信
号との差の中央値を求め、この中央値に下降開始電圧信
号を加算する手段。 D.前記中央値に下降開始電圧を加算した値を、バラン
スシリンダのバランス圧力信号とする手段。 を具備することを技術的手段とする。また、本発明は、
オートエアバランサであって、 E.バランスシリンダのピストンが下動し、ピストンが
位置検出器の作動範囲に入る時のバランスシリンダの圧
力を下降開始電圧信号として一時保持する手段。 F.バランスシリンダのピストンが上動し、ピストンが
位置検出器の作動範囲に再び入る時のバランスシリンダ
の圧力を上昇開始電圧信号として一時保持する手段。 G.バランスシリンダのピストンが上昇端位置に達する
時に、一時保持された下降開始電圧信号及び上昇開始電
圧信号を出力させ、下降開始電圧信号と上昇開始電圧信
号との差の中央値を求め、この中央値に上昇開始電圧信
号を加算する手段。 H.前記中央値に上昇開始電圧を加算した値を、バラン
スシリンダのバランス圧力信号とする手段。 を具備することを技術的手段とする。なお、本発明のオ
ートエアバランサの作動流体はエアに限られるものでは
なく、気体、液体のいずれの流体でも使用することがで
きる。本発明においては、エア、空気という用語は、気
体、液体の各種流体をも意味するものとする。
【0006】
【作用】本発明のオートエアバランサを作動させると、
ピストンが位置検出器の作動範囲に入る時のバランスシ
リンダの圧力を上昇開始電圧信号として一時保持され、
ピストンが位置検出器の作動範囲に再び入る時のバラン
スシリンダの圧力を下降開始電圧信号として一時保持さ
れる。バランスシリンダのピストンが下降端位置に達す
る時に、一時保持された上昇開始電圧信号及び下降開始
電圧信号を出力させ、上昇開始電圧信号と下降開始電圧
信号との差の中央値を求め、この中央値に下降開始電圧
信号を加算する。前記中央値に下降開始電圧を加算した
値を、バランスシリンダのバランス圧力信号として用
い、バランスシリンダのバランスが得られる。
【0007】
【実施例】図1,図2を用いて、本発明の第1実施例に
ついて説明する。図1は第1実施例の回路図で、図2は
タイムチャートであり、タイムチャート中の電空比例弁
出力及びD/Aコンバータ出力はいずれも実験により得
られたものである。図10に示す先願のオートエアバラン
サと同一の部分には、先願のオートエアバランサと同一
の符号を用い、先願のオートエアバランサと本発明の第
1実施例と共通部分の説明は簡略にする。本発明におい
ては、ピストン9の下降端位置でオフ信号を発生し、ピ
ストン9が上動して作動範囲に入るとオン信号を発生
し、更に上動して位置検出器の作動範囲(通常は数mm)
を越える(出る)とオフ信号を発生するように、位置検
出器3の設定が行われる。位置検出器3の出力端子はフ
リップフロップ回路24の入力端子に接続され、位置検出
器3からの信号(オン信号又はオフ信号)の入力信号数
に応じて、フリップフロップ回路24のオン信号が第1段
出力a点から第2段出力b点,第3段出力c点,第4段
出力d点へと順に変移する(図2参照)。パルス発生器
4の出力端子は、当初はカウンタ5のアップ端子に接続
されているが、フリップフロップ回路24の第2段出力b
点からのオン信号(立ち上がり)によりカウンタ5のダ
ウン端子に接続されるように切換えられ、b点からのオ
ン信号(立ち下がり)によりダウン端子への接続が遮断
される。カウンタ5の出力端子はD/Aコンバータ6の
入力端子のみでなく上昇開始電圧ラッチ回路20及び下降
開始電圧ラッチ回路21の入力端子にも接続される。フリ
ップフロップ回路24の第1段出力a点の出力端子は、上
昇開始電圧ラッチ回路20のホールド端子に接続され、同
様にフリップフロップ回路24の第3段出力c点の出力端
子は、下降開始電圧ラッチ回路21のホールド端子に接続
される。上昇開始電圧ラッチ回路20及び下降開始電圧ラ
ッチ回路21の出力端子が減算/シフト回路22の入力端子
に接続され、下降開始電圧ラッチ回路21及び減算/シフ
ト回路22の出力端子が加算回路23の入力端子に接続さ
れ、加算回路23の出力端子がカウンタ5のプリセット入
力端子に接続される。フリップフロップ回路24の第4段
出力d点の出力信号がオンになると、カウンタ5がプリ
セットとなり、減算/シフト回路22及び加算回路23が作
動してその計算結果がカウンタ5にプリセット入力され
る。フリップフロップ回路24に第4回目の信号が入力さ
れ、第4段出力d点のオン信号が出力されると、フリッ
プフロップ回路24の入力が遮断され、フリップフロップ
回路24はそれ以後作動しない。(他の実施例も同様であ
る。)なお、図1,図2には、バランスシリンダ2の下
降端部で荷重1の重量とバランスさせるオートバランサ
機構を示したが、バランスシリンダ2の上昇端部でバラ
ンスさせるオートバランサ機構に変更することは容易で
ある。
【0008】次に第1実施例の作用について説明する。
ピストン9が下降端待機状態にあるときに、ピストンロ
ッドに負荷1を連結し起動スイッチ(図示せず)をオン
すると、パルス発生器4の発生するパルスがカウンタ5
のアップ端子に入力される。このパルスはカウンタ5で
アップ側に加算され、その出力がD/Aコンバータ6に
送られて入力パルス数に比例したアナログ電圧に変換さ
れ、電空比例弁7に入力される。起動スイッチのオン動
作と同時に、時間の経過に比例したアナログ電圧の電空
比例弁7への入力が開始され、電空比例弁7は入力アナ
ログ電圧に比例した出力圧力(空気圧)を発生する。こ
のように、パルス発生器4からのパルス数に応じて電空
比例弁7の出力圧力が徐々に上昇し、それに従ってバラ
ンスシリンダ2内のロッド側の圧力も上昇する。
【0009】そして、バランスシリンダ2の出力(ロッ
ド側の圧力とピストンの受圧面積の積)が負荷1の重量
より大きくなると、バランスシリンダ2のピストン9は
上動を開始する。ピストン9が位置検出器3の作動範囲
に入ると、位置検出器3の出力がオフ信号からオン信号
に切り換えられる(上昇開始検出)。位置検出器3の出
力信号の切換えがフリップフロップ回路24に伝えられ、
第1段出力a点の出力がオフ信号からオン信号に変えら
れ、a点のオン信号(立ち上がり)により上昇開始電圧
ラッチ回路20が作動され、上昇開始電圧ラッチ回路20に
上昇開始電圧Vup信号が記憶(一時保持)される。
【0010】ピストン9が更に上動して位置検出器3の
作動範囲を越えると、位置検出器3の出力信号がオンか
らオフに切り換えられ、フリップフロップ回路24の第1
段出力a点の出力がオン信号からオフ信号に変えられ、
同時に第2段出力b点の出力がオフ信号からオン信号に
変えられる。b点のオン信号によりパルス発生器4の出
力端子からカウンタ5のアップ端子に接続されていた回
路が遮断され、今度はパルス発生器4の出力端子がカウ
ンタ5のダウン端子に接続される(下降開始指令)。し
たがって、カウンタ5でパルスのダウン側への加算(出
力パルスの減算)が開始され、カウンタ5の出力パルス
数の変化に応じて電空比例弁7の出力圧力が徐々に降下
し、それに従ってバランスシリンダ2内のロッド側の圧
力も降下する。
【0011】バランスシリンダ2の出力(ロッド側の圧
力とピストンの受圧面積の積)が負荷1の重量より小さ
くなると、バランスシリンダ2のピストン9は下動を開
始する。ピストン9が下動して位置検出器3の作動範囲
に再び入ると、位置検出器3の出力がオフ信号からオン
信号に切り換えられる(下降開始検出)。位置検出器3
の出力信号の変化がフリップフロップ回路24に伝えら
れ、第2段出力b点の出力がオン信号からオフ信号に変
えられ、第3段出力c点の出力がオフ信号からオン信号
に変えられる。b点のオフ信号により、パルス発生器4
の出力端子からカウンタ5のダウン端子に接続されてい
た回路が遮断され、パルス発生器4の出力端子からカウ
ンタ5のアップ端子への遮断が維持される。(カウンタ
5は加算も減算も行わない。)c点のオン信号(立ち上
がり)により、下降開始電圧ラッチ回路21が作動され、
下降開始電圧ラッチ回路21に下降開始電圧Vdown信号が
記憶(一時保持)される。
【0012】ピストン9が更に下降して下降端位置に到
達すると、位置検出器3の出力がオン信号からオフ信号
に切り換えられる。位置検出器3の出力信号の変化がフ
リップフロップ回路24に伝えられ、第3段出力c点の出
力がオン信号からオフ信号に変えられ、第4段出力d点
の出力がオフ信号からオン信号に変えられる。d点のオ
ン信号により、上昇開始電圧ラッチ回路20及び下降開始
電圧ラッチ回路21に記憶(一時保持)されていた信号が
出力され、減算/シフト回路22及び加算回路23が作動を
開始する。先ず、減算/シフト回路22において、上昇開
始電圧ラッチ回路20からの上昇開始電圧Vup信号と下降
開始電圧ラッチ回路21からの下降開始電圧Vdown信号と
の差の電圧(装置のヒステリシスと考える。)が算出さ
れ、この差の電圧が下位方向に1ビットシフトされ、差
の電圧の二分の一の電圧ΔV(ヒステリシスの中央値)
が得られる。次いで、加算回路23において、下降開始電
圧ラッチ回路21からの下降開始電圧Vdown信号と減算/
シフト回路22からのヒステリシス分の電圧ΔV信号とが
加算され、電圧(Vdown+ΔV)信号が出力される。加
算回路23の出力電圧(Vdown+ΔV)信号はカウンタ
5、D/Aコンバータ6で所定の処理をされて電空比例
弁7に伝えられ、電空比例弁7の出力圧力は(Vdown+
ΔV)信号に従ったバランス圧力が設定される。バラン
スシリンダ2のロッド側の圧力も電空比例弁7の出力圧
力(バランス圧力)となる。なお、第1実施例のオート
エアバランサの復帰挙動は、その用途と関連づけて適宜
行うことができ、その説明は省略する。(他の実施例に
ついても同様である。)
【0013】図3,図4は本発明の第2実施例を示し、
第1実施例と同一の部分には第1実施例と同一の符号を
用い、第1実施例と第2実施例と共通の部分については
原則としてその説明を省略する。本発明の第1実施例で
は、バランス圧力を得るまでのピストン9の上下動の移
動量が、低摩擦タイプのエアシリンダで80mm程度、通常
のタイプで150 mm程度あり、また下降して下降端位置に
移行するとき、ストロークエンドで軽い衝突を伴う。こ
うした上下動及び衝突は、搭載装置及びワークに悪影響
を及ぼすと考えられるので、こうした悪影響を避けるた
め、第2実施例ないし第4実施例では、空気圧源8とバ
ランスシリンダ2との間に絞り・切換えバルブ(駆動
弁)を配設し、バランスシリンダ2の動作をメータイン
方式及びメータアウト方式の速度制御により低速作動さ
せるようにした。電空比例弁7の出力圧力ポートとバラ
ンスシリンダ2のロッド側下端部との間に切換えバルブ
26が配設され、電空比例弁7の出力圧力ポートは切換え
バルブ26のPポートに直接連通されると共に絞り28を介
して切換えバルブ26のTポートに連通され、切換えバル
ブ26のAポートはバランスシリンダ2のロッド側下端部
に連通される。フリップフロップ回路24の第4段出力d
点の出力端子が切換えスイッチ27の操作信号入力端子に
接続され、切換えスイッチ27の常閉スイッチ側は切換え
バルブ26のb側ソレノイドに接続され、切換えスイッチ
27の常開スイッチ側は切換えバルブ26のa側ソレノイド
に接続される。フリップフロップ回路24のd点の出力が
オフ信号のときには、電流が切換えスイッチ27の常閉ス
イッチを通って切換えバルブ26のb側ソレノイドに入
り、フリップフロップ回路24のd点の出力がオン信号の
ときには、切換えスイッチ27の常開スイッチを通って切
換えバルブ26のa側ソレノイドに入る。
【0014】次に第2実施例の作用について説明する。
ピストン9が下降端待機状態にあるときに、ピストンロ
ッドに負荷1を連結し起動スイッチ(図示せず)をオン
すると、パルス発生器4の発生するパルスがカウンタ5
のアップ端子に入力される。このときフリップフロップ
回路24の第4段出力d点の出力はオフ信号であるので、
切換えバルブ26のb側ソレノイドが付勢されて、切換え
バルブ26が位置III に切り換えられ、電空比例弁7の出
力圧力ポートは絞り28、切換えバルブ26のポートT,A
を介してバランスシリンダ2のロッド側下端部に連通さ
れる。第1実施例と同様に、パルス発生器4からのパル
ス数に応じて電空比例弁7の出力圧力が徐々に上昇し、
それに従ってバランスシリンダ2内のロッド側の圧力も
上昇する。
【0015】そして、バランスシリンダ2の出力(ロッ
ド側の圧力とピストンの受圧面積の積)が負荷1の重量
より大きくなると、バランスシリンダ2のピストン9は
上動を開始する。第2実施例では、エアが絞り28を通し
てバランスシリンダ2に供給されるので、ピストン9は
第1実施例の場合よりも低速で上動する。以下、第1実
施例と同様に、ピストン9の移動距離が位置検出器3の
応差を越えると、上昇開始電圧ラッチ回路20に上昇開始
電圧Vup信号が記憶される。ピストン9が更に上動して
位置検出器3の作動範囲を越えると、第2段出力b点の
出力がオフ信号からオン信号に変えられ、カウンタ5で
パルスのダウン側への加算(出力パルスの減算)が開始
され、それに従ってバランスシリンダ2内のロッド側の
圧力も降下する。
【0016】バランスシリンダ2の出力(ロッド側の圧
力とピストンの受圧面積の積)が負荷1の重量より小さ
くなると、バランスシリンダ2のピストン9は下動を開
始する。第2実施例では、バランスシリンダ2内のエア
が絞り28を通して電空比例弁7から排出されるので、ピ
ストン9は第1実施例の場合よりも低速で下動する。第
1実施例と同様に、ピストン9が下動して位置検出器3
の作動範囲に入ると、第3段出力c点の出力がオン信号
となり、パルス発生器4の出力端子からカウンタ5のダ
ウン端子に接続されていた回路が遮断され、下降開始電
圧ラッチ回路21に下降開始電圧Vdown信号が記憶され
る。 ピストン9が徐々に下降して下降端に至ると、位
置検出器3の出力がオン信号からオフ信号に切り換えら
れる。位置検出器3の出力信号の変化により、第3段出
力c点の出力がオン信号からオフ信号に変えられ、第4
段出力d点の出力がオフ信号からオン信号に変えられ
る。d点のオン信号により、切換えスイッチ27が切り換
えられ、切換えバルブ26はa側ソレノイドが付勢され位
置Iに切り換えられ、電空比例弁7の出力圧力ポートは
切換えバルブ26のポートP,Aを介して(絞り28を介す
ることなく)バランスシリンダ2のロッド側下端部に連
通され、大容量の給排気が可能となる。 d点のオン信
号により、第1実施例と同様にして、バランス圧力が設
定され、バランスシリンダ2のロッド側の圧力も電空比
例弁7の出力圧力(バランス圧力)となる。その後の作
動は第1実施例と同様である。
【0017】図5,図6は本発明の第3実施例を示し、
第2実施例と同一の部分には第2実施例と同一の符号を
用い、第2実施例と第3実施例と共通の部分については
原則としてその説明を省略する。本発明の第2実施例で
は、上下動及び衝突による悪影響を避けるため電空比例
弁7とバランスシリンダ2との間に絞り及び切換えバル
ブを配設し、バランスシリンダ2の動作をメータイン方
式及びメータアウト方式の速度制御により低速作動させ
るようにした。本発明の第3実施例では、メータイン方
式及びメータアウト方式の速度制御を、メイン圧力制御
弁、2個のセレクタ,絞りを用いて行うものである。空
気圧源8とバランスシリンダ2のロッド側下端部との間
にメイン圧力制御弁31が配設されると共に、メイン圧力
制御弁31と並列に電空比例弁7・絞り34が配設される。
電空比例弁7の出力圧力ポートはセレクタAを介してメ
イン圧力制御弁31のパイロット室に連通され、バランス
シリンダ2のロッド側下端部はセレクタBを介してメイ
ン圧力制御弁31のフィードバック室に連通される。スイ
ッチ30の出力端子がセレクタA及びBのソレノイド接続
され、フリップフロップ回路24の第4段出力d点の出力
端子がスイッチ30の信号入力端子に接続され、フリップ
フロップ回路24のd点の出力がオン信号のとき、スイッ
チ30はオンとなる。
【0018】次に第3実施例の作用について説明する。
ピストン9が下降端待機状態にあるときに、ピストンロ
ッドに負荷1を連結し、起動スイッチ(図示せず)をオ
ンすると、パルス発生器4の発生するパルスがカウンタ
5のアップ端子に入力される。このときフリップフロッ
プ回路24の第4段出力d点の出力はオフ信号であるの
で、スイッチ30はオフであり、セレクタA及びBの各ソ
レノイドは非通電状態であり、図5に示される位置にあ
る。メイン圧力制御弁31のパイロット室及びフィードバ
ック室はセレクタA及びBを介して大気と連通され、メ
イン圧力制御弁31はエアの連通を遮断する中立位置にあ
る。電空比例弁7の出力圧力ポートは絞り34を介してバ
ランスシリンダ2のロッド側下端部に連通される。第2
実施例と同様に、パルス発生器4からのパルス数に応じ
て電空比例弁7の出力圧力が徐々に上昇し、それに従っ
てバランスシリンダ2内のロッド側の圧力も上昇する。
【0019】第2実施例と同様に、第1段出力a点の出
力がオン信号になると、上昇開始電圧ラッチ回路20に上
昇開始電圧Vup信号が記憶され、第2段出力b点の出力
がオン信号に変えられると、バランスシリンダ2内のロ
ッド側の圧力が降下する。バランスシリンダ2の出力が
負荷1の重量より小さくなると、バランスシリンダ2の
ピストン9は下動を開始する。第3実施例では、バラン
スシリンダ2内のエアが絞り34を通して電空比例弁7か
ら排出されるので、ピストン9は第2実施例の場合と同
様に低速で下動する。第2実施例と同様に、第3段出力
c点の出力がオン信号になると、パルス発生器4の出力
端子からカウンタ5のダウン端子に接続されていた回路
が遮断され、下降開始電圧ラッチ回路21に下降開始電圧
Vdown信号が記憶される。ピストン9が徐々に下降して
下降端待機状態となると、第4段出力d点の出力がオフ
信号からオン信号に変えられる。d点のオン信号によ
り、スイッチ30が切り換えられ、セレクタA及びBが通
電状態となってそれぞれ位置IIに切り換えられ、電空比
例弁7の出力圧力はセレクタAを通してメイン圧力制御
弁31のパイロット室に供給され、バランスシリンダ2へ
の供給圧力がセレクタBを通ってメイン圧力制御弁31の
フィードバック室に供給される。従って、メイン圧力制
御弁31は電空比例弁7の出力圧力に応じた2次圧力を出
力し、バランスシリンダのバランス圧力を急速に設定す
る。
【0020】図7〜図9は本発明の第4実施例を示し、
第1実施例と同一の部分には第1実施例と同一の符号を
用い、第1実施例と第4実施例と共通の部分については
原則としてその説明を省略する。本発明の第4実施例に
おいても、ピストン9の下降端位置でオフ信号を発生
し、ピストン9が上動して作動範囲に入るとオン信号を
発生し、更に上動して位置検出器の作動範囲(通常は数
mm)を越えるとオフ信号を発生するように、位置検出器
3の設定が行われる。位置検出器3の出力端子はフリッ
プフロップ回路35の入力端子に接続され、位置検出器3
からの信号(オン信号又はオフ信号)の入力信号数に応
じて、フリップフロップ回路35のオン信号が第1段出力
a点から第2段出力b点,第3段出力c点,第4段出力
d点へと順に変移する。バランスシリンダ2のロッド側
端部の圧力を検出するための圧力センサ40が配設され、
圧力センサ40の出力端子と常開スイッチAの入力端子と
が接続され、スイッチAの出力端子とA/Dコンバータ
38の入力端子とが接続される。スイッチAと並列に常開
スイッチBが接続され、フリップフロップ回路35の第1
段出力a点がスイッチAの操作信号入力端子(コイル)
に接続され、フリップフロップ回路35の第3段出力c点
がスイッチBの操作信号入力端子に接続される。A/D
コンバータ38の出力端子は上昇開始電圧ラッチ回路20の
入力端子及び下降開始電圧ラッチ回路21の入力端子に接
続され、フリップフロップ回路35の第1段出力a点が上
昇開始電圧ラッチ回路20のホールド端子に接続され、フ
リップフロップ回路35の第3段出力c点が下降開始電圧
ラッチ回路21のホールド端子に接続される。上昇開始電
圧ラッチ回路20及び下降開始電圧ラッチ回路21の出力端
子が減算/シフト回路22の入力端子に接続され、下降開
始電圧ラッチ回路21及び減算/シフト回路22の出力端子
が加算回路23の入力端子に接続され、加算回路23の出力
端子がD/Aコンバータ39入力端子に接続される。フリ
ップフロップ回路35の第4段出力d点の出力信号がオン
になると、上昇開始電圧ラッチ回路20及び下降開始電圧
ラッチ回路21に一時保持された信号が出力され、減算/
シフト回路22及び加算回路23が作動してその計算結果が
D/Aコンバータ39によりアナログ信号に変換され、電
圧V2信号として比較回路42の第2入力端子から入力さ
れる。
【0021】第4実施例では5位置3ポートの駆動弁41
が用いられ、空気圧源8は駆動弁41のポートPに連通さ
れ、駆動弁41のポートAはバランスシリンダ2のロッド
側端部に連通され、駆動弁41のポートRは大気に連通さ
れる。駆動弁41の操作のためにソレノイドA〜Dが用い
られ、ソレノイドAはスイッチHの出力端子に接続さ
れ、ソレノイドBはスイッチEの出力端子に接続され、
ソレノイドCはスイッチIの出力端子に接続され、ソレ
ノイドDはスイッチDの出力端子に接続される。圧力セ
ンサ40の出力は電圧V1信号として比較回路42の第1入
力端子から入力され、比較回路42の出力端子は常開スイ
ッチCを介して判別回路44の入力端子に接続される。判
別回路44の第1出力端子はスイッチEの操作信号入力端
子に接続され、判別回路44の第2出力端子はスイッチH
の操作信号入力端子に接続される。フリップフロップ回
路35の第4段出力d点は常開スイッチCの操作信号入力
端子及び常開スイッチG2の操作信号入力端子に接続さ
れ、フリップフロップ回路35の第2段出力b点と第3段
出力c点は、それぞれ第4段出力d点の出力のインバー
タ信号とを論理和した出力を操作信号とする常開スイッ
チG1,G2を介して常開スイッチDの操作信号入力端子に
接続され、フリップフロップ回路35の第1段出力a点は
ホールド回路50を介して常閉スイッチFの操作信号入力
端子に接続され、また位置変換器3の出力端子がインバ
ータ49,常閉スイッチFを介して、常開スイッチIの操
作信号入力端子に接続される。
【0022】次に第4実施例の作用について説明する。
ピストン9が下降端待機状態にあるときに、起動スイッ
チ(図示せず)をオンすると、位置検出器3の出力のオ
フ信号はインバータ49で反転され、常閉スイッチFを通
り、オン信号としてスイッチIの操作信号入力端子に入
り、スイッチIが閉じられる。スイッチIの閉鎖により
ソレノイドCに通電され、駆動弁41が位置に切り換え
られ、エアが絞りを通ってバランスシリンダ2に供給さ
れ、バランスシリンダ2内のロッド側の圧力が徐々に上
昇する。バランスシリンダ2の出力(ロッド側の圧力と
ピストンの受圧面積の積)が負荷1の重量より大きくな
ると、バランスシリンダ2のピストン9は上動を開始す
る。ピストン9の移動距離が位置検出器3の作動範囲に
入ると、位置検出器3の出力がオフ信号からオン信号に
切り換えられる(上昇開始検出)。位置検出器3の出力
信号の切換えがフリップフロップ回路35に伝えられ、第
1段出力a点の出力が信号オフからオン信号に変えら
れ、a点のオン信号によりスイッチAが閉鎖されると共
に上昇開始電圧ラッチ回路20が作動し、、圧力センサ40
の出力電圧がスイッチAを通ってA/Dコンバータ38に
入力され、A/Dコンバータ38でディジタル電圧に変換
されて上昇開始電圧ラッチ回路20に上昇開始電圧Vup信
号として一時保持される。また、上記a点のオン信号に
よって、スイッチFが開き、これによりスイッチIが開
き、ソレノイドCが非通電となる。(駆動弁41は位置
に復帰する。)そして、スイッチFはホールド回路50に
よって開位置が維持される。
【0023】空気圧源8とバランスシリンダ2間は、駆
動弁41の位置によって遮断されるが、作動流体(エ
ア)の応答遅れによって、ピストン9が更に上動して位
置検出器3の作動範囲を越えると、位置検出器3の出力
信号がオンからオフに切り換えられ、フリップフロップ
回路35の第1段出力a点の出力がオン信号から信号オフ
に変えられ、同時に第2段出力b点の出力がオフ信号か
らオン信号に変えられる。a点のオフ信号によりスイッ
チAが開となり、b点のオン信号によりスイッチDが閉
じ、ソレノイドDが通電される。すると駆動弁41が位置
に切り換えられ、バランスシリンダ2内のロッド側の
エアは絞りを通って大気に徐々に排出される。
【0024】バランスシリンダ2の出力(ロッド側の圧
力とピストンの受圧面積の積)が負荷1の重量より小さ
くなると、バランスシリンダ2のピストン9は下動を開
始する。ピストン9が下動して位置検出器3の作動範囲
に再び入ると、位置検出器3の出力がオフ信号からオン
信号に切り換えられる(下降開始検出)。位置検出器3
の出力信号の変化がフリップフロップ回路35に伝えら
れ、第2段出力b点の出力がオン信号からオフ信号に変
えられ、第3段出力c点の出力がオフ信号からオン信号
に変えられる。駆動弁41のソレノイドDはフリップフロ
ップ回路35の第3段出力c点のオン信号によって通電が
継続される。(駆動弁41は位置を維持される。)c点
のオン信号により、スイッチBが閉鎖されると共に下降
開始電圧ラッチ回路21が作動し、圧力センサ40の出力電
圧がスイッチBを通ってA/Dコンバータ38に入力さ
れ、A/Dコンバータ38でディジタル電圧に変換されて
下降開始電圧ラッチ回路21に下降開始電圧Vdown信号と
して一時保持される。
【0025】ピストン9が更に下降すると、位置検出器
3の出力がオン信号からオフ信号に変えられ、位置検出
器3の出力信号の変化がフリップフロップ回路35に伝え
られ、第3段出力c点の出力がオン信号からオフ信号に
変えられ、第4段出力d点の出力がオフ信号からオン信
号に変えられる。c点のオフ信号によりスイッチBが開
く。d点のオン信号により、スイッチCが閉じられ、上
昇開始電圧ラッチ回路20及び下降開始電圧ラッチ回路21
に記憶(一時保持)されていた信号が出力され、減算/
シフト回路22及び加算回路23が作動を開始する。先ず、
減算/シフト回路22において、上昇開始電圧ラッチ回路
20からの上昇開始電圧Vup信号と下降開始電圧ラッチ回
路21からの下降開始電圧Vdown信号との差の電圧(装置
のヒステリシスと考える。)が算出され、この差の電圧
が下位方向に1ビットシフトされ、差の電圧の二分の一
の電圧ΔV(ヒステリシスの中央値)が得られる。次い
で、加算回路23において、下降開始電圧ラッチ回路21か
らの下降開始電圧Vdown信号と減算/シフト回路22から
のヒステリシス分の電圧ΔV信号とが加算され、電圧
(Vdown+ΔV)信号が出力される。加算回路23の出力
電圧(Vdown+ΔV)信号はD/Aコンバータ39により
アナログ電圧に変換され、比較回路42の第2入力端子に
伝えられる。
【0026】スイッチCが閉じられるので、バランスシ
リンダ2内の圧力を常時モニタしている圧力センサ40の
出力電圧V1と、バランスシリンダ2の上下動によって
得られた電圧V2(=Vdown+ΔV)との比較結果が、
スイッチCを通って判別回路44に入力される。また、フ
リップフロップ回路35の第4段出力点dの出力がオン信
号になると、駆動弁41のソレノイドDに接続されている
接点G1,G2が開き、ソレノイドDは非通電となる。外力
によってバランスシリンダ2が上動する場合、バランス
シリンダ2へのエアの供給が絶たれているので、バラン
スシリンダ2内圧力は瞬間的に降圧し、V1も低下す
る。判別回路44はV1<V2を判定し、スイッチHが閉
じられ、ソレノイドAが通電され、駆動弁41は位置に
切り換えられ、エアが絞りを通ることなく急速にバラン
スシリンダ2に供給され、再びバランス状態とする。下
動する場合には、バランスシリンダ2内の圧力が瞬間的
に昇圧し、判別回路44はV1>V2を判定し、スイッチ
Eが閉じられ、ソレノイドBが通電され、駆動弁41は位
置に切り換えられ、バランスシリンダ2内のエアが絞
りを通ることなく急速に大気に排出され、再びバランス
状態とする。
【0027】
【発明の効果】本発明のオートエアバランサでは、ピス
トンの移動距離が位置検出器の応差を越える時のバラン
スシリンダの圧力を上昇開始電圧信号として一時保持
し、ピストンが位置検出器の作動範囲に入る時のバラン
スシリンダの圧力を下降開始電圧信号として一時保持
し、バランスシリンダのピストンが下降端位置に達する
時に、一時保持された上昇開始電圧信号及び下降開始電
圧信号を出力させ、上昇開始電圧信号と下降開始電圧信
号との差の中央値を求め、この中央値に下降開始電圧信
号を加算し、前記中央値に下降開始電圧を加算した値
を、バランスシリンダのバランス圧力信号とする。本発
明は、エアバランサにおいて、上記の簡単な学習によっ
て始動抵抗を決定するので、始動抵抗が変化しても、多
様に渡る負荷荷重とバランスシリンダの出力とがバラン
スするバランスシリンダの圧力を、自動的に設定するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の回路図である。
【図2】本発明の第1実施例のタイムチャートである。
【図3】本発明の第2実施例の回路図である。
【図4】本発明の第2実施例のタイムチャートである。
【図5】本発明の第3実施例の回路図である。
【図6】本発明の第3実施例のタイムチャートである。
【図7】本発明の第4実施例の回路図である。
【図8】本発明の第4実施例のタイムチャートである。
【図9】本発明の第4実施例の駆動弁を示す図てある。
【図10】先願のエアバランサを示す図面である。
【符号の説明】
2 バランスシリンダ 3 位置検出器 9 ピストン 20 上昇開始電圧ラッチ回路 21 下降開始電圧ラッチ回路 22 減算器/シフトレジスタ 23 加算器回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 斉 茨城県筑波郡谷和原村絹の台4−2−2 エスエムシー株式会社 筑波技術センター 内 (72)発明者 鈴木 康仁 茨城県筑波郡谷和原村絹の台4−2−2 エスエムシー株式会社 筑波技術センター 内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次のAないしDの手段からなるオートエ
    アバランサ A.バランスシリンダのピストンが上動し、ピストンが
    位置検出器の作動範囲に入る時のバランスシリンダの圧
    力を上昇開始電圧信号として一時保持する手段。 B.バランスシリンダのピストンが下動し、ピストンが
    位置検出器の作動範囲に再び入る時のバランスシリンダ
    の圧力を下降開始電圧信号として一時保持する手段。 C.バランスシリンダのピストンが下降端位置に達する
    時に、一時保持された上昇開始電圧信号及び下降開始電
    圧信号を出力させ、上昇開始電圧信号と下降開始電圧信
    号との差の中央値を求め、この中央値に下降開始電圧信
    号を加算する手段。 D.前記中央値に下降開始電圧を加算した値を、バラン
    スシリンダのバランス圧力信号とする手段。
  2. 【請求項2】 次のEないしHの手段からなるオートエ
    アバランサ E.バランスシリンダのピストンが下動し、ピストンが
    位置検出器の作動範囲に入る時のバランスシリンダの圧
    力を下降開始電圧信号として一時保持する手段。 F.バランスシリンダのピストンが上動し、ピストンが
    位置検出器の作動範囲に再び入る時のバランスシリンダ
    の圧力を上昇開始電圧信号として一時保持する手段。 G.バランスシリンダのピストンが上昇端位置に達する
    時に、一時保持された下降開始電圧信号及び上昇開始電
    圧信号を出力させ、下降開始電圧信号と上昇開始電圧信
    号との差の中央値を求め、この中央値に上昇開始電圧信
    号を加算する手段。 H.前記中央値に上昇開始電圧を加算した値を、バラン
    スシリンダのバランス圧力信号とする手段。
JP7581992A 1992-02-28 1992-02-28 オートエアバランサ Expired - Fee Related JPH0780680B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7581992A JPH0780680B2 (ja) 1992-02-28 1992-02-28 オートエアバランサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7581992A JPH0780680B2 (ja) 1992-02-28 1992-02-28 オートエアバランサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05238682A JPH05238682A (ja) 1993-09-17
JPH0780680B2 true JPH0780680B2 (ja) 1995-08-30

Family

ID=13587176

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7581992A Expired - Fee Related JPH0780680B2 (ja) 1992-02-28 1992-02-28 オートエアバランサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0780680B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07267592A (ja) * 1994-03-28 1995-10-17 Smc Corp オートエアバランサ装置
JP5283312B2 (ja) * 2005-08-31 2013-09-04 トーヨーコーケン株式会社 エアー式荷役機械及びその制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05238682A (ja) 1993-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3789876A (en) Solenoid valve with electronic position indicator
KR900003545A (ko) 유압구동장치
KR920016334A (ko) 포오크리프트의 제어장치
JP2503718B2 (ja) 制御装置
JPH0780680B2 (ja) オートエアバランサ
JPH09122999A (ja) 二重シリンダー駆動用油圧回路
KR900006220A (ko) 조작레버용 조작력 제어장치
KR970707352A (ko) 굴삭장치의 제어장치(controller for excavators)
JPH08193601A (ja) シリンダの制御回路及び制御方法
JPS608174B2 (ja) 工作機械における移動台の停止位置検出装置
JPH05178595A (ja) 産業車両の荷役制御方法
JPH0780679B2 (ja) オートエアバランサ
JPH06117411A (ja) 建設機械の制御回路
JP2557935Y2 (ja) バッテリフォークリフトの油圧制御装置
JPH07172772A (ja) 油圧式クレーンのブーム起伏制御装置
JPH0439443Y2 (ja)
JPH0849658A (ja) 可変容量ポンプの斜板制御装置
JPH06213208A (ja) 油圧制御装置
JPH01283408A (ja) アクティブサスペンションのための制御バルブ装置
JP2928703B2 (ja) 複数の直線移動体の停止同調制御装置
KR960031722A (ko) 중장비의 직진주행장치
JP3045256B2 (ja) 油圧エレベータの制御装置
JPS61226495A (ja) 自動停止装置を備えた油圧装置
JPH04266604A (ja) 油圧シリンダの駆動制御回路
JPH0868402A (ja) カウンタバランス弁の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080830

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 14

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090830

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 15

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100830

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110830

Year of fee payment: 16

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees