JP2557935Y2 - バッテリフォークリフトの油圧制御装置 - Google Patents

バッテリフォークリフトの油圧制御装置

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JP2557935Y2 JP10775288U JP10775288U JP2557935Y2 JP 2557935 Y2 JP2557935 Y2 JP 2557935Y2 JP 10775288 U JP10775288 U JP 10775288U JP 10775288 U JP10775288 U JP 10775288U JP 2557935 Y2 JP2557935 Y2 JP 2557935Y2
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栄 長町
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神鋼電機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、工場および倉庫等において重い荷物を運
搬するバッテリフォークリフトの油圧制御装置に関す
る。
[従来の技術] 第9図は従来のバッテリフォークリフトの油圧制御装
置における油圧回路の構成例を示すブロック図であり、
この図において、1はリフトを油圧によって上昇および
下降させるためのリフトシリンダ、2はリフトを油圧に
よって前傾および後傾させるためのチルトシリンダ、3
は直結された手動レバーの操作によって開閉されるコン
トロールバルブ、4は油圧制御に用いられるオイルが貯
蔵されるオイルタンク、5はオイルタンク4内のオイル
をコントロールバルブ3に送り出すポンプ、6はポンプ
5を駆動するためのモータ、7はモータ6に直流電圧を
供給するバッテリ、8は電磁石の動作によって開閉され
る電磁接触器である。
このような構成において、まず、リフトを上昇させる
には、手動レバーを操作してコントロールバルブ3内の
弁体を上昇の位置にセットする。これにより、電磁接触
器3が閉じられ、バッテリ7からモータ6へ直流電圧が
供給されてモータ6が起動される。従って、オイルがポ
ンプ5によってオイルタンク4からくみ上げられ、管、
ポンプ5および管を経由して、コントロールバルブ3に
到達する。そして、このオイルは、第10図(a)に示す
ように、コントロールバルブ3内をポートPからポート
A1へ流れ、管を経由してリフトシリンダ1内に流れ込ん
で、シリンダを押しあげる。一方、オイルによって押し
あげられたシリンダは内部のオイルを押しあげるので、
リフトシリンダ1内のオイルは、管を経由してオイルタ
ンク4へ流れ込む。従って、リフトが上昇する。
次に、リフトを下降させるには、手動レバーを操作し
てコントロールバルブ3内の弁体を下降の位置にセット
する。これにより、リフトシリンダ1内のオイルは、リ
フトおよびリフト上の荷物の重量によってシリンダが押
し下げられるために、シリンダによってリフトシリンダ
1内から押し出され、管を経由して、第10図(b)に示
すように、コントロールバルブ3内をポートA1からポー
トTへ流れ、管を経由してオイルタンク4へ流れ込む。
従って、リフトが下降する。
また、リフトを前傾させるには、別の手動レバーを操
作してコントロールバルブ3内の別の弁体を前傾の位置
にセットする。これにより、電磁接触器8が閉じられ、
バッテリ7からモータ6へ直流電圧を供給されてモータ
6が起動される。従って、オイルがポンプ5によってオ
イルタンク4からくみ上げられ、管、ポンプ5および管
を経由して、コントロールバルブ3に到達する。そし
て、このオイルは、第10図(c)に示すように、コント
ロールバルブ3内をポートPからポートA2へ流れ、管を
経由してチルトシリンダ2内に流れ込んで、シリンダを
前方へ押す。一方、オイルによって押されたシリンダは
内部のオイルを前方へ押すので、チルトシリンダ2内の
オイルは、管を経由してコントロールバルブ3内をポー
トB2からポートTへ流れ、管を経由してオイルタンク4
へ流れ込む。従って、リフトが前傾する。
次に、リフトを後傾させるには、前記別の手動レバー
を操作してコントロールバルブ3内の別の弁体を後傾の
位置にセットする。これにより、電磁接触器8が閉じら
れ、バッテリ7からモータ6へ直流電圧が供給されてモ
ータ6が起動される。従って、オイルがポンプ5によっ
てオイルタンク4からくみ上げられ、管、ポンプ5およ
び管を経由して、コントロールバルブ3に到達する。そ
して、このオイルは、第10図(d)に示すように、コン
トロールバルブ3内をポートPからポートB2へ流れ、管
を経由してチルトシリンダ2内に流れ込んで、シリンダ
を後方へ押す。一方、オイルによって押されたシリンダ
は内部のオイルを後方へ押すので、チルトシリンダ2内
のオイルは、管を経由してコントロールバルブ3内をポ
ートA2からポートTへ流れ、管を経由してオイルタンク
4へ流れ込む。従って、リフトが後傾する。
また、リフトをゆっくり動かすには、前記各手動レバ
ーの操作角を浅くすることにより制御できる。
[考案が解決しようとする課題] ところで、上述した従来のバッテリフォークリフトの
油圧制御装置においては、コントロールバルブ3が手動
レバーと直結しているため、操作に熟練を要し、不慣れ
な作業者が操作レバーを急激に中立位置に戻すと、コン
トロールバルブ3がその操作に応じて急激に閉まる。こ
れにより、リフトおよびリフト上の荷物の動作が急激に
停止するので、車体に大きな振動が発生し、場合によっ
てはリフト上の荷物が転落して危険な状況になるという
問題があった。また、この操作が繰り返し行なわれるこ
とによって車体の寿命が短くなるという問題があった。
加えて、リフトの下降は荷物の重量を利用しているた
め、荷物の重量が大きい場合、リフトが急激に下降して
危険な状況になるという問題があった。さらに、コント
ロールバルブ3が手動レバーと直結しているため、車体
の機構上の制約が多いという欠点もあった。
この考案は、このような背景の下になされたもので、
未熟な作業者にも簡単に操作ができ、手荒な停止操作に
よっても車体に大きな振動が発生せず、従って安全な作
業を行うことができ、しかも、車体の機構上の制約のな
いバッテリフォークリフトの油圧制御装置を提供するこ
とを目的とする。
[課題を解決するための手段] この考案は、ポンプを用いてオイルタンクよりオイル
をくみ出し、該オイルをリフトを昇降させるリフトシリ
ンダおよび前記リフトを前後傾させるチルトシリンダへ
電磁バルブの開閉により流入させ、前記リフトを昇降お
よび前後傾させるバッテリフォークリフトの油圧制御装
置において、ジョイスティックと、該ジョイスティック
の操作に応じた電圧を発生する可変抵抗器と、前記リフ
ト上の荷物の重量を検出して重量検出信号を出力する重
量検出器と、前記可変抵抗器の電圧のレベルに応じた幅
のパルス状の電磁バルブ制御信号および油圧源制御信号
を出力するとともに、前記ジョイスティックを中立位置
に戻した際に前記電磁バルブ制御信号および油圧源制御
信号を時間遅れをもって零とし、前記リフト下降時に
は、前記重量検出信号に応じて該電磁バルブ制御信号の
パルス幅を制限して出力する制御回路と、前記電磁バル
ブの電源回路に設けられ、前記電磁バルブ制御信号によ
ってスイッチング動作するバルブ用スイッチングトラン
ジスタと、前記ポンプを駆動するモータと、このモータ
の電源回路に設けられ、前記油圧源制御信号によってス
イッチング動作するモータ用スイッチングトランジスタ
と、前記ジョイスティックの操作に連動してONまたはOF
Fに切替られるスイッチと、このスイッチに直列に接続
され、前記油圧源制御信号が供給されている間は保持状
態となり、その接点が前記モータに直列に接続されたリ
レーと、前記制御回路とモータ用スイッチングトランジ
スタとの間に挿入され、前記油圧源制御信号を前記電磁
バルブ制御信号よりさらに遅延させる油圧源制御回路と
から構成されたことを特徴とする。
[作用] 上記構成によれば、リフトを停止させるに際して、ジ
ョイスティックを急激に操作して中立位置に戻した場合
であっても、電磁バルブ制御信号および油圧源制御信号
が時間遅れをもって零となり、さらに、油圧源制御信号
は電磁バルブ制御信号より遅れるから、リフトを作動さ
せる油の流れが急激に遮断されることがない。また、リ
フトの下降時には、重量検出器がリフト上の荷物の重量
を検出して重量検出信号を出力し、制御回路がこの重量
検出信号に応じてリフトシリンダから流れ出るオイルの
量を制御する制御信号を出力する。これにより、リフト
シリンダ内からオイルが緩やかに流れ出て、リフトが緩
やかに下降する。
[実施例] 以下、図面を参照して、この考案の一実施例を説明す
る。第1図はこの考案の一実施例によるバッテリフォー
クリフトの油圧制御装置における油圧回路の構成を示す
ブロック図であり、この図において、第9図の各部に対
応する部分には同一の符号を付し、その説明を省略す
る。この図に示すバッテリフォークリフトの油圧制御装
置における油圧回路においては、第9図のコントロール
バルブ3に代えて、電磁バルブ111〜116およびリリーフ
バルブ12が設けられている。これらのうち、電磁バルブ
111〜116は第2図に示す全方向操作可能なジョイスティ
ック(操作レバー)9の操作によって発生される電圧
が、第3図に示すCPU(中央処理装置)が内蔵された制
御回路10において処理されることにより、制御回路10か
ら出力される電磁バルブ制御信号によって開閉される。
また、リリーフバルブ12は油圧回路内の圧力を設定値に
保持するためにオイルの一部または全部を逃がすための
ものである。さらに、リフトシリンダ1と電磁バルブ11
2との間には、リフト上の荷物の重量をリフトシリンダ
1から流れ出るオイルの圧力によって検出する重量検出
器13が新たに設けられている。加えて、第1図において
は、第9図の電磁接触器8に代えて、制御回路10から出
力される油圧源制御信号(制御パルス)は、油圧源制御
回路14に入力されるようになっている。
ここで、第3図に第1図の油圧回路に対応した電気回
路の構成の一例を示すブロック図を掲げる。この図にお
いて、第1図の各部に対応する部分には同一の符号を付
し、その説明を省略する。この図に示すバッテリフォー
クリフトの油圧制御装置における電気回路において、15
1および152はジョイスティック9の操作によって制御電
圧を発生する可変抵抗器であり、第2図に示すように、
ジョイスティック9を前方に倒すことが可変抵抗器151
の制御電圧Va1の増加およびリフトの上昇に、手前に倒
すことが可変抵抗器151の制御電圧Va1の減少およびリフ
トの下降にそれぞれ対応している。一方、ジョイスティ
ック9を右側に倒すことが可変抵抗器152の制御電圧Va2
の増加およびリフトの後傾に、ジョイスティック9を左
側に倒すことが可変抵抗器152の制御電圧Va2の減少およ
びリフトの前傾にそれぞれ対応している。加えて、ジョ
イスティック9を例えば第2図の破線で示すように右手
前に倒すことが、可変抵抗器151の制御電圧Va1の減少お
よびリフトの下降並びに可変抵抗器152の制御電圧Va2
増加およびリフトの後傾にそれぞれ対応じている。即
ち、この操作により、リフトの後傾と下降が同時に行え
る。また、ジョイスティック9を垂直の位置にした場合
は可変抵抗器151および152の制御電圧Va1およびVa2共に
制御回路10の電源電圧Vccの2分の1に対応している。
すなわち、ジョイスティック9は、その傾斜角度によっ
て制御電圧Va1およびVa2を所定の分圧比で分圧して所定
の電圧を出力する指令器として機能し、垂直な中立状態
において、電源電圧Vccの1/2となるように、分圧比が設
定されている。
さらに、16は油圧源制御回路14によってオン・オフさ
れるパワートランジスタ、17はモータ6の界磁コイル、
18はパワートランジスタ16がオフしている期間にモータ
6の電機子のインダクタンス分に蓄積されたエネルギを
バッテリ7に還流させるブリーホイーリングダイオー
ド、191は接点であり、電磁コイル192に電流が流れるこ
とにより固定鉄心が電磁石になって可動鉄心を吸引し、
この可動鉄心に連動して接点191が閉じるものである。
加えて、20はジョイスティック9に組み込まれたスイッ
チであり、ジョイスティック9が垂直の位置の場合、即
ち、可変抵抗器151および152の制御電圧Va1およびVa2
共に制御回路10の電源電圧Vccの2分の1に対応した場
合にオフとなる。211〜216は制御回路10によってオン・
オフされ、電磁バルブ111〜116を開閉するパワートラン
ジスタ、221〜226はパワートランジスタ211〜216がオフ
している期間に電磁バルブ111〜116のインダクタンス分
に蓄積されたエネルギをバッテリ7に還流させるフリー
ホイーリングダイオードである。
このような構成において、リフトを上昇させるに、ま
ず、第7図の時刻t1において、ジョイスティック9を第
2図の垂直の位置から前方に倒す(タイミングチャート
で示せば、第7図(c)に示すように、OFFからONへ垂
直に立ち上げられるものとする)。これと同時に、ジョ
イスティック9に組み込まれたスイッチ20が第7図
(a)に示すようにオンして、リレー192に電流が流
れ、第7図(b)に示すように接点191が閉じる。一
方、時刻t1におけるジョイスティック9を前方へ倒す操
作によって可変抵抗器151の制御電圧Va1が制御回路10の
電源電圧Vccの2分の1から増加するので、この制御電
圧Va1の増加を制御回路10が読み取り、第4図あるいは
第5図に示すような特性に応じたパルス幅の油圧源制御
信号および電磁バルブ制御信号を出力する。油圧源制御
回路14は油圧源制御信号に応じてパワートランジスタ16
のベースにパルスを供給する。これにより、パワートラ
ンジスタ16がオンして、第7図(d)および(e)に示
すように、電磁バルブ制御信号よりも遅れて、モータ6
の電機子に加えられる油圧源制御電圧の平均値が増加し
てモータ6が回転する。従って、オイルはポンプ5によ
ってオイルンク4からくみ上げられ、管、ポンプ5およ
び管を経由して、電磁バルブ111、113および115へ到達
する。一方、制御回路10から出力された電磁バルブ制御
信号はパワートランジスタ211のベースに加えられる。
これにより、パワートランジスタ211がオンして、第7
図(e)に示す立ち上がり特性にしたがって、電磁バル
ブ111のコイルに加えられる電磁バルブ制御電圧の平均
値が増加して電磁バルブ111が開く。従って、電磁バル
ブ111、113および115に到達したオイルは、電磁バルブ1
11のみを通過して管を経由してリフトシリンダ1内に流
れ込んでシリンダを押しあげる。一方、オイルによって
押しあえられたシリンダは内部のオイルを押しあげるの
で、リフトシリンダ1内のオイルは、管を経由してオイ
ルタンク4へ流れ込む。従って、リフトが上昇する。
この時、リフトの上昇を早くするには、ジョイスティ
ック9の前方に倒す角度を大きくする。なお、このジョ
イスティック9の操作は、一般に、寸動動作を繰り返す
ことなどにより、ある時間の経過をもって所定の角度と
されるが、タイミングチャートにおいては、第7図
(c)に示すようになる。このように倒す角度を大きく
すると、可変抵抗器151の制御電圧Va1の値が上述の場合
より大きくなり、この制御電圧Va1に応じたパルス幅の
油圧源制御信号および電磁バルブ制御信号を出力する。
油圧源制御回路14はこの油圧源制御信号に応じてパワー
トランジスタ16のベースに上述の場合よりも“H"レベル
の期間が長いパルスを供給する。これにより、パワート
ランジスタ16がオンする期間が増加し、油圧源制御電圧
の平均値が増加してバッテリ7の電源電圧Vbに近くな
り、モータ6の回転が早くなる。なお前記油圧源制御回
路14は、具体的には入力信号に所定の時間遅れを与えて
出力するものであって、この時間遅れにより、第7図の
時刻t1〜t2における電磁バルブ制御電圧の変化より緩や
かに、油圧源制御電圧が時刻t1〜t3で変化することにな
る。
すなわち、t1においてジョイスティックが操作された
場合、油圧源制御信号はt1〜t2において、また、電磁弁
制御信号はt1〜t3においてそれぞれ緩やかに立ち上が
る。したがって油圧源制御信号および電磁弁制御信号
は、ジョイスティックの操作角度の絶対値にのみ依存し
て(操作速度に依存することなく)増減し、これにより
フォークリフトの各動作の速度も増減する。
また、上昇中のリフトを停止する場合には、ジョイス
ティック9を垂直の位置(中立位置)に戻す(第7図
(c)の時刻t4)。これにより、スイッチ20がオフする
(第7図(a))。しかし、スイッチ20がオフしても、
油圧源制御回路14から供給される信号によって電磁コイ
ル192には電流が流れており、接点191は閉じている。そ
して、所定時間経過後、油圧源制御回路14から信号が供
給されなくなるので、電磁コイル192には電流が流れな
くなり、これにより接点191は開く(第7図(b)の時
刻t6)。
このようなジョイスティック9を中立位置に戻す操作
により、可変抵抗器151の制御電圧Va1が1/2Vccとなるの
で、この制御電圧Va1が1/2Vccとなったことを制御回路1
0が読み取り、所定の時間遅れをもって油圧源制御信号
および電磁バルブ制御信号を出力する。
この場合、制御回路10から出力された電磁バルブ制御
信号が上述の場合よりも“H"レベルの期間が少ないパル
スとなってパワートランジスタ211のベースに加えられ
る。これにより、パワートランジスタ211がオンになる
期間が時刻t4〜t5の間で次第に減少して、電磁バルブ制
御信号が供給されなくなると、パワートランジスタ211
がオフする。従って、第7図(e)に示すように、制御
電圧Va1の減少に応じて電磁バルブ111のコイルに加えら
れる電磁バルブ制御電圧の平均値が時刻t4〜t5で減少し
て電磁バルブ111が次第に閉じていき、時刻t5で完全に
閉じる。これにより、電磁バルブ111に到達したオイル
の電磁バルブ111を通過する量が減少するので、管を経
由してリフトシリンダ1内に流れ込んでシリンダを押し
あげるオイルの量も減少していき、これに従ってシリン
ダの動きが遅くなり、停止する。一方、オイルによって
押しあげられたシリンダの内部のオイルを押しあげる量
も減少するので、リフトシリンダ1内のオイルが管を経
由してオイルタンク4へ流れ込む量も減少していき、オ
イルの流れが停止する。従って、リフトの動きが遅くな
って、停止する。
一方、油圧源制御回路14は油圧源制御信号に応じてパ
ワートランジスタ16のベースに上述の場合よりも“H"レ
ベルの期間が少ないパルスを供給する。これにより、パ
ワートランジスタ16がオンする期間が減少して行き、制
御回路10からパルスが供給されなくなるとパワートラン
ジスタ16がオフする。従って、第7図(d)に示すよう
に、時刻t4〜t6の区間で制御電圧Va1の減少に応じてモ
ータ6の電機子に加えられる油圧源制御電圧の平均値が
減少して行きモータ6の回転が遅くなり、停止する。こ
れにより、ポンプ5によってオイルタンク4からくみ上
げられるオイルの量が減少して、モータ6の停止によっ
てオイルの流れが停止する。
このように、リフトを停止させるためにジョイスティ
ック9を急激に垂直の位置に戻した場合でも、上述のよ
うに、第7図のタイミングチャートに従ってこの装置が
動作するので、車体に大きな振動が発生せずに停止す
る。
次に、リフトを下降させるには、まず、ジョイスティ
ック9を第2図において垂直の位置から後方に倒す。こ
れにより、ジョイスティック9を後方へ倒すに従い可変
抵抗器151の制御電圧Va1が制御回路10の電源電圧Vccの
2分の1から減少する。一方、重量検出器13はリフトシ
リンダ1内から押し出されるオイルの圧力によってリフ
ト上の荷物の重量を検出して重量検出信号を出力する。
制御回路10はこの制御電圧Va1の減少および重量検出信
号を読み取ってこれに応じた電磁バルブ制御信号を出力
する。そして、この電磁バルブ制御信号がパワートラン
ジスタ212のベースに加えられる。これにより、パワー
トランジスタ212がオンして、第5図に示すように、制
御電圧Va1の減少に応じて電磁バルブ112のコイルに加え
られる電磁バルブ制御電圧の平均値が増加して電磁バル
ブ112が開くが、第6図に示すように、重量検出信号、
即ち、リフト上の荷物の重量に応じて電磁バルブ112
コイルに加えられる電磁バルブ制御電圧の最大値が制限
され、電磁バルブ112の開閉が制限される。従って、リ
フトシリンダ1内のシリンダはリフトおよびリフト上の
荷物の重量の大小に影響されずにゆっくりと下がるの
で、オイルもシリンダによつてリフトシリンダ1内から
ゆっくりと押し出される。これにより、このオイルは
管、電磁バルブ112および管を経由してオイルタンク4
へ流れ込む。従って、リフトがゆっくりと下降する。
また、リフトを前傾させるには、まず、ジョイスティ
ック9を第2図において垂直の位置から左側に倒す。こ
れにより、ジョイスティック9に組み込まれたスイッチ
20がオンして、電磁コイル192に電流が流れ、接点191
閉じる。一方、ジョイスティック9を左側へ倒すに従っ
て可変抵抗器152の制御電圧Va2が制御回路10の電源電圧
Vccの2分の1から減少するので、この制御電圧Va2の減
少を制御回路10が読み取ってこれに応じた油圧源制御信
号および電磁バルブ制御信号を出力する。油圧源制御回
路14は油圧源制御信号に応じてパワートランジスタ16の
ベースにパルスを供給する。これにより、パワートラン
ジスタ16がオンして、第4図に示すように、制御電圧Va
2の減少に応じてモータ6の電機子に加えられる油圧源
制御電圧の平均値が増加してモータ6が回転する。従っ
て、オイルはポンプ6によってオイルタンク4からくみ
上げられ、管、ポンプ5および管を経由して、電磁バル
ブ111、113および115へ到達する。一方、制御回路10か
ら出力された電磁バルブ制御信号はパワートランジスタ
214および215のベースに加えられる。これにより、パワ
ートランジスタ214および215がオンして、第5図に示す
ように、制御電圧Va2の減少に応じて電磁バルブ114およ
び115のコイルに加えられる電磁バルブ制御電圧の平均
値が増加して電磁バルブ114および115が開く。従って、
電磁バルブ111、113および115に到達したオイルは電磁
バルブ115のみを通過して管を経由してチルトシリンダ
2内に流れ込んでシリンダを前方へ押す。一方、オイル
によって押されたシリンダは内部のオイルを前方へ押す
ので、チルトシリンダ2内のオイルは、管を経由して電
磁バルブ114および管を経由してオイルタンク4へ流れ
込む。従って、リフトが前傾する。
次に、リフトを後傾させるには、まず、ジョイスティ
ック9を第2図において垂直の位置から右側に倒す。こ
れにより、ジョイスティック9に組み込まれたスイッチ
20がオンして、電磁コイル192に電流が流れ、接点191
閉じる。一方、ジョイスティック9を右側へ倒すに従っ
て可変抵抗器152の制御電圧Va2が制御回路10の電源電圧
Vccの2分の1から増加するので、この制御電圧Va2の増
加を制御回路10が読み取ってこれに応じた油圧源制御信
号および電磁バルブ制御信号を出力する。油圧源制御回
路14は油圧源制御信号に応じてパワートランジスタ16の
ベースにパルスを供給する。これにより、パワートラン
ジスタ16がオンして、第4図に示すように、制御電圧Va
2の増加に応じてモータ6の電機子に加えられる油圧源
制御電圧の平均値が増加してモータ6が回転する。従っ
て、オイルはポンプ5によってオイルタンク4からくみ
上げられ、管、ポンプ5および管を経由して、電磁バル
ブ111、113および115へ到達する。一方、制御回路10か
ら出力された電磁バルブ制御信号はパワートランジスタ
213および216のベースに加えられる。これにより、パワ
ートランジスタ213および216がオンして、第5図に示す
ように、制御電圧Va2の増加に応じて電磁バルブ113およ
び116のコイルに加えられる電磁バルブ制御電圧の平均
値が増加して電磁バルブ113および116が開く。従って、
電磁バルブ111、113および115に到達したオイルは電磁
バルブ113のみを通過して管を経由してチルトシリンダ
2内に流れ込んでシリンダを後方へ押す。一方、オイル
によって押されたシリンダは内部のオイルを後方へ押す
ので、チルトシリンダ2内のオイルは、管を経由して電
磁バルブ116および管を経由してオイルタンク4へ流れ
込む。従って、リフトが後傾する。
以上説明したリフトの昇降および前後傾と電磁バルブ
111〜116の開閉との関係を第7図に示す。また、ジョイ
スティック9を例えば第2図の破線で示すように右手前
に倒すことにより、電磁バルブ112、113および116が開
閉して、リフトが下降しながら後傾する。
上述の電磁バルブ111〜116は電磁バルブ制御電圧の大
きさによってバルブの開閉量が制御されるタイプのもの
であるが、単にオン・オフ動作を行うタイプのもので
も、コイルに印加する電磁バルブ制御電圧の変化を上述
の場合に比べて緩やかにすることにより、車体に発生す
る振動を減少させることができる。
さらに、上述の電磁バルブ制御電圧および油圧源制御
電圧の制御は、マイクロコンピュータにおいて、可変抵
抗器151および152の制御電圧Va1およびVa2の電圧値を判
断することにより簡単に行うことができる。例えば、Va
1≧{(Vcc/2)+α}であれば、リフトの上昇と判断し
て、第4、第5図に示すようなリフトを上昇させる信号
発生し、Va1≦{(Vcc/2)−α}であれば、リフトの下
降と判断して、第4、第5図に示すようなリフトを下降
させる信号を発生する。
[考案の効果] 以上説明したように、この考案は、ポンプを用いてオ
イルタンクよりオイルをくみ出し、該オイルをリフトを
昇降させるリフトシリンダおよび前記リフトを前後傾さ
せるチルトシリンダへ電磁バルブの開閉により流入さ
せ、前記リフトを昇降および前後傾させるバッテリフォ
ークリフトの油圧制御装置において、ジョイスティック
と、該ジョイスティックの操作に応じた電圧を発生する
可変抵抗器と、前記リフト上の荷物の重量を検出して重
量検出信号を出力する重量検出器と、前記可変抵抗器の
電圧のレベルに応じた幅のパルス状の電磁バルブ制御信
号および油圧源制御信号を出力するとともに、前記ジョ
イスティックを中立位置に戻した際に前記電磁バルブ制
御信号および油圧源制御信号を時間遅れをもって零と
し、前記リフト下降時には、前記重量検出信号に応じて
該電磁バルブ制御信号のパルス幅を制限して出力する制
御回路と、前記電磁バルブの電源回路に設けられ、前記
電磁バルブ制御信号によってスイッチング動作するバル
ブ用スイッチングトランジスタと、前記ポンプを駆動す
るモータと、このモータの電源回路に設けられ、前記油
圧源制御信号によってスイッチング動作するモータ用ス
イッチングトランジスタと、前記ジョイスティックの操
作に連動してONまたはOFFに切替られるスイッチと、こ
のスイッチに直列に接続され、前記油圧源制御信号が供
給されている間は保持状態となり、その接点が前記モー
タに直列に接続されたリレーと、前記制御回路とモータ
用スイッチングトランジスタとの間に挿入され、前記油
圧源制御信号を前記電磁バルブ制御信号よりさらに遅延
させる油圧源制御回路とから構成されたから、未熟な作
業者がジョイスティックを急激に停止操作してもリフト
を作動させる油の流れが急激に遮断されることがなく、
リフトが緩やかに移動して車体に大きな振動が発生せ
ず、従って安全な作業を行うことができ、また、リフト
の下降時には、重量検出器がリフト上の荷物の重量を検
出して重量検出信号を出力し、制御回路がこの重量検出
信号に応じてリフトシリンダから流れ出るオイルの量を
制御する制御信号を出力し、これにより、リフトシリン
ダ内からオイルが緩やかに流れ出て、リフトが緩やかに
下降することができ、しかも、車体の機構上の制約のな
いバッテリフォークリフトが設計できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例によるバッテリフォークリ
フトの油圧制御装置における油圧回路の構成を示すブロ
ック図、第2図はジョイスティック9の一例を示す図、
第3図は第1図の油圧回路に対応した電気回路の構成の
一例を示すブロック図、第4図は油圧源制御回路14から
出力される油圧源制御電圧の可変抵抗器151および152
制御電圧Va1およびVa2に対する特性図、第5図は制御回
路10から出力される電磁バルブ制御電圧の可変抵抗器15
1および152の制御電圧Va1およびVa2に対する特性図、第
6図は制御回路10から出力される電磁バルブ112の最大
制御電圧のリフト上の荷物の重量に対する特性図、第7
図は第3図の電気回路の動作を示すタイミングチャー
ト、第8図はリフトの昇降および前後傾と電磁バルブ11
1〜116の開閉との関係を示す図、第9図は従来のバッテ
リフォークリフトの油圧制御装置における油圧制御回路
の構成例を示すブロック図、第10図は第9図のコントロ
ールバルブ3の動作図である。 9……ジョイスティック、10……制御回路、111〜116
…電磁バルブ、13……重量検出器、14……油圧源制御回
路、151、152……可変抵抗器、16……パワートランジス
タ、191……接点、192……リレー、211〜216……パワー
トランジスタ。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B66F 9/24 B66F 9/24 W

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポンプを用いてオイルタンクよりオイルを
    くみ出し、該オイルをリフトを昇降させるリフトシリン
    ダおよび前記リフトを前後傾させるチルトシリンダへ電
    磁バルブの開閉により流入させ、前記リフトを昇降およ
    び前後傾させるバッテリフォークリフトの油圧制御装置
    において、 ジョイスティックと、 該ジョイスティックの操作に応じた電圧を発生する可変
    抵抗器と、 前記リフト上の荷物の重量を検出して重量検出信号を出
    力する重量検出器と、 前記可変抵抗器の電圧のレベルに応じた幅のパルス状の
    電磁バルブ制御信号および油圧源制御信号を出力すると
    ともに、前記ジョイスティックを中立位置に戻した際に
    前記電磁バルブ制御信号および油圧源制御信号を時間遅
    れをもって零とし、前記リフト下降時には、前記重量検
    出信号に応じて該電磁バルブ制御信号のパルス幅を制限
    して出力する制御回路と、 前記電磁バルブの電源回路に設けられ、前記電磁バルブ
    制御信号によってスイッチング動作するバルブ用スイッ
    チングトランジスタと、 前記ポンプを駆動するモータと、 このモータの電源回路に設けられ、前記油圧源制御信号
    によってスイッチング動作するモータ用スイッチングト
    ランジスタと、 前記ジョイスティックの操作に連動してONまたはOFFに
    切替られるスイッチと、 このスイッチに直列に接続され、前記油圧源制御信号が
    供給されている間は保持状態となり、その接点が前記モ
    ータに直列に接続されたリレーと、 前記制御回路とモータ用スイッチングトランジスタとの
    間に挿入され、前記油圧源制御信号を前記電磁バルブ制
    御信号よりさらに遅延させる油圧源制御回路とから構成
    されたことを特徴とするバッテリーフォークリフトの油
    圧制御装置。
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