JPH0779599B2

JPH0779599B2 - パン製造機

Info

Publication number: JPH0779599B2
Application number: JP63043128A
Authority: JP
Inventors: 一義入沢; 元甫田角; 俊之樋口; 隆夫戸塚; 勲奥寺; 金雄小田; 道彦鈴木
Original assignee: 東芝機器株式会社; 東芝設備機器株式会社
Priority date: 1988-02-25
Filing date: 1988-02-25
Publication date: 1995-08-30
Anticipated expiration: 2010-08-30
Also published as: JPH01218535A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、パン生地造りからパン焼き上げまでを自動的
に行なうパン製造機に関する。

（従来の技術）家庭やパン屋でパンを製造する場合、一般的に、パン生
地の練上げ、発酵、ガス抜きなどを手作業で行ない、そ
して、オーブンに入れて焼き上げるが、パン生地造りか
らパン焼き上がりまでには時間と手間がかかり、しか
も、良質のパンを焼き上げるには熟練が必要であった。

また、例えば特開昭62−41623号公報に記載されている
ように、パン生地造りから焼き上げまでを自動的に行な
い家庭でパンが手軽にできる家庭用のパン製造機が知ら
れている。このパン製造機は、１つのパン型を機体内に
収納し、このパン型内に投入されたパン原料からパン型
の底部の羽根を回転させることによりパン生地を練上
げ、そして、このパン型内でパン生地を発酵させ、パン
型の外側に配設したヒータによりパン型を熱してパンを
焼き上げる構造が採られている。

しかし、上記家庭用のパン製造機では、一度に製造でき
るパンの数は１個で、例えばパン型が角形の食パン形状
であれば１斤程度であった。なお、１つのパン型内で１
個のパン生地から製造できるパンの大きさには限度があ
り、パン型はあまり大きくできない問題があった。

また、パン工場では、機械を導入して多量のパンを製造
できるが、大掛りな設備が必要となる問題がある。

（発明が解決しようとする課題）上記のように、パンを自動的に製造する場合、家庭用の
パン製造機では製造できるパンは例えば食パン１斤程度
で少なく、また、一度に多くのパンを製造するとなると
パン工場のような大きな設備が必要となる問題がある。

本発明は、上述のような問題点に鑑みなされたもので、
一度に多くのパンを自動的に製造することができ、しか
も、構造が簡素なパン製造機を提供することを目的とす
るものである。

（課題を解決するための手段）本発明のパン製造機は、機体内の上部に設けられ下面に
シャッタを開閉可能に有しパン生地の原料を撹拌する撹
拌器と、上記機体内に設けられ上記撹拌器からシャッタ
の開放によりパン生地を受入れ、生地導管にパン生地を
押出す押出し機構と、上記機体内において上記押出し機
構の下方に設けられ生地導管に連通して設けられ、生地
導管を通じて所定量のパン生地が送り込まれるとパン生
地の受入れを規制するカッターを有するとともに下面に
扉体を開閉可能に有する定量室と、上記機体内において
上記定量室の下方に移動機構によって水平移動可能に設
けられ、定量室から扉体の開放により供給されるパン生
地を受入れるとともにそのパン生地の受入れ位置を移動
機構による水平移動により変更して複数のパン生地を受
入れ可能とするパン型と、上記自動機構によって水平移
動されるパン型を収容しパンを焼き上げるオーブン室と
を具備したものである。

（作用）本発明のパン製造機は、一つの機体内において、撹拌器
でパン生地を撹拌し、この撹拌器から受入れたパン生地
を押出し機構により生地導管を通じて定量室に押出し、
この定量室でパン生地を定量に分離し、この定量室から
供給されるパン生地をパン型に受入れる。さらに、上記
定量室での定量のパン生地の分離を複数回繰返すととも
に、パン型を移動させて前回の受入れ位置とは異なる受
入れ位置に定量室から供給されるパン生地を受入れる。
そして、パン型に複数のパン生地が供給された後、パン
型をオーブン室に入れてパンを焼き上げる。

（実施例）以下、本発明の一実施例の構成を図面を参照して説明す
る。

図において、１はパン製造機の機体で、この機体１の内
部の前側上部には機体１の前面に対して平行に一対のパ
ン生地製造供給装置２がそれぞれ配設されている。

この各パン生地製造供給装置２は上部に撹拌器３を有
し、この撹拌器３は、上下方向に開口し左右側壁の下部
間隔が狭くなるように設けられた撹拌槽４を備えてお
り、この撹拌槽４の内部には撹拌羽根５が回転自在に架
設され、撹拌槽４の後側に配設されたモータ６の回転駆
動によって撹拌羽根５が偏心回転し、撹拌槽４の内部で
パン生地を撹拌する。また、上記撹拌槽４の底部はシャ
ッタ７によって構成され、このシャッタ７は、撹拌槽４
の側方に開放スライド可能とし、撹拌槽４の側部から突
出する下面部にラック８が設けられ、このラック８に噛
合するピニオンギア９がモータ10によって正逆回転駆動
されることにより、撹拌槽４の底面を開閉する。

上記機体１内において、上記撹拌槽４の上部には水や添
加物等の供給機構11が設けられ、第２図および第３図に
示すように、この供給機構11は撹拌槽４の一方の上端外
縁部に水槽12を有し、この水槽12の下部に上記撹拌羽根
５の上方に先端部が臨む給水管13が連通されている。そ
して、給水管13の途中に設けられた電磁弁14の開放によ
り、水槽12内の水を給水管13を通じて撹拌槽４内に供給
する。

また、上記供給機構11は撹拌槽４の他方の上端縁部に撹
拌槽４の上面に突出して設けられた添加物容器15を有
し、この添加物容器15は、仕切板16により複数の収容部
17を区画形成した箱体からなり、各収容部17の底部には
放出口18が設けられ、この各放出口18をソレノイド19に
よってスライド駆動されるシャッタ20が開閉する。な
お、各収容部17のシャッタ開放方向の内壁には先端部を
シャッタ20の上面に近接させて落し板21が設けられ、こ
の落し板21によってシャッタ20の開放時にシャッタ20上
の添加物を放出口18に落し込む。

上記各パン生地製造供給装置２は撹拌器３の下部に押出
し機構22を有し、この押出し機構22は、上記機体１内に
おいて、撹拌槽４の下部に連設された導入シュート23の
下面に連通して前後方向に細長い押出し室24を有し、こ
の押出し室24内にはコイル状のスクリュー25が回転自在
に架設され、このスクリュー25に連結されたモータ26の
回転駆動によって撹拌器３から押出し室24に導入された
パン生地を後方に向けて押出し移送する。また、上記押
出し室24の後端下面に連通して生地導管27が設けられ、
この生地導管27は下部側が左右方向に拡開して設けられ
ている。

上記各パン生地製造供給装置２は生地導管27の下部に複
数の定量室28を有し、この各定量室28は、生地導管27の
下面を覆う覆い板29に上端が固着され生地導管27の内部
と連通する円筒状の定量筒30の内部で構成され、例えば
角形の食パン１斤分に相当する量のパン生地を収容す
る。この各定量筒30と生地導管27との連通は覆い板29の
上面にスライド可能に配設されたカッター31によって開
閉可能とされ、このカッター31は、生地導管27と覆い板
29との間の後側から突出する下面部にラック32が設けら
れ、このラック32に噛合するピニオンギア33がモータ34
によって正逆回転駆動されることにより、各定量室28と
生地導管27とを一体的に開閉する。また、各定量筒30の
底面は扉体35によって構成され、この扉体35は、回転軸
36を中心に揺動可能に支持され、この回転軸36をモータ
37によって正逆回転駆動することにより、定量室28の下
面を開閉する。

また、第４図に示すように、定量筒30の上端近傍に設け
られた窓孔38に例えばゴムからなる押動体39が密着固定
され、定量室28内に所定量のパン生地が押込まれて押動
体39を押圧すると、この押動体39に取付けられた押し棒
40がマイクロスイッチ41を押し、上記スクリュー25のモ
ータ26を停止させるとともに、モータ34を始動させてカ
ッター31で定量室28の上面を閉鎖させる。

上記機体１の内部の下部域には複数のパン型42が移動機
構43によって前後方向に移動可能に配設されている。こ
のパン型42は、上面を開口する長方形箱状に設けられ、
例えば長手方向に３斤の食パンを製造できる形状寸法に
なっており、上記各定量室28の下方に対応して移動台44
上に位置決め配列されている。また、第５図および第６
図に示すように、上記移動機構43は上記移動台44を有
し、この移動台44は、左右両縁部が機体１の両内側に回
転自在に軸着された複数のローラ45上に前後方向にスラ
イド自在に支持されている。そして、移動台44の下面中
央から突出するレバー46に固着した歯車47が機体１の底
板上の歯車48間に前後方向に沿って張設したタイミング
ベルト49に噛合し、歯車48に連結されたモータ50の正逆
回転駆動によって機体１の内部で前後方向に移動する。

また、移動台44の前端部には支軸51を支点としてオーブ
ン室用扉体52が揺動開閉可能に取付けられ、この扉体52
は直立姿勢で上端部がパン型42よりも上方に突出し、こ
の扉体52の直立姿勢では後方への回動が図示しないスト
ッパで規制されるとともに、第７図のように、扉体52の
前方への回動は扉体52の端面に回転自在に支持されたス
トッパ金具53の爪54が移動台44の端面に突設された軸55
に係着することにより規制され、このストッパ金具53は
スプリング56によって爪54が軸55に係着する方向に付勢
されており、ストッパ金具53の解除操作により扉体52を
前方に回動することができる。

上記機体１内の後側下部にはオーブン室57が設けられ、
このオーブン室57は、前方に上記パン型42および移動台
44が進入移動可能とする開口部58を有するオーブン枠59
の内部に設けられ、移動台44の進入域の上下面にヒータ
60が架設されている。なお、ヒータ60は、直管形であ
り、上記各パン型42の間および両外側のパン型42の外側
の位置に対応してそれぞれ架設されている。

上記オーブン室57には上記パン型42の上面を閉塞する複
数の角形パン製造用の蓋体61を有し、この各蓋体61はオ
ーブン枠59の上面にスライド部材62を介して上下動可能
に貫通する一対のシャフト63によって支持され、この各
シャフト63は上端部が横枠64によって一体的に連結さ
れ、この横枠64に取付けられたラック65に噛合するピニ
オンギヤ66がモータ67によって駆動されることにより、
複数の蓋体61が一体的に上下動する。

また、上記オーブン室57には移動台44の進入移動方向の
側壁にマイクロスイッチ68が設けられ、移動台44がオー
ブン室57の内部に進入移動した際に、移動台44の下面に
取付けられた作動片69がマイクロスイッチ68を押し、そ
れによって角形の食パンの製造が選定されている場合に
限りモータ67の駆動が開始されて蓋体61が下降する。ま
た、オーブン枠59の上面にはマイクロスイッチ70が取付
けられ、蓋体61の下降時に横枠64から突設された作動片
71がマイクロスイッチ70を押し、蓋体61がパン型42の上
面を閉塞するのに合わせてモータ67の駆動が停止され
る。

なお、上記移動台44がオーブン室57に進入した状態で
は、移動台44の扉体52がオーブン枠59の開口部58を閉塞
し、また、この扉体52が開口部58を閉塞した時点で、扉
体58に取付けられた作動片72がオーブン枠59に取付けら
れたマイクロスイッチ73を押すことにより、上記ヒータ
60への通電回路が閉成され通電が許容される。

また、上記機体１の上面前部には撹拌器３および添加物
容器15などの上面に臨んで蓋体74が開閉可能に設けら
れ、さらに、機体１の前面下部にはパン型42を出入れす
るための一対の扉体75が観音開きに開閉可能に設けられ
ている。

次に、パンの製造工程を第８図を参照して説明する。

製造するパンは角形の食パンとした場合、その選定モー
ドを製造機に予めセットし、パン型42を移動台44上に位
置決め配置しておく。

一方、撹拌槽４には小麦粉、塩、スキムミルク、砂糖、
バターなどを所定量ずつ投入し、また、水槽12には所定
量の水を入れるとともに、添加物容器15の各収容部17に
レーズン、ドライイースト、ショートニング、芳香材な
どの各種添加物を所定量ずつ入れる。

そして、スタート操作あるいはタイマの動作による指令
によって撹拌羽根５の回転が開始されると、電磁弁14が
開放されて水槽12の水が給水管13を通じて撹拌槽４に供
給され、上記小麦粉などとこね合わせる。このとき、水
は給水管13によって撹拌羽根５の上部に供給されるた
め、小麦粉などと容易かつ良好にこね合わせることがで
き、しかも、供給された水は直ぐに小麦粉などとこね合
わせられるため、撹拌槽４からの水漏れのおそれが少な
く、撹拌槽４自体および撹拌槽４とシャッタ７との間の
シールを簡易にすることができる。また、上記給水管13
の先端にノズルを設けて水をシャワー状態で供給するこ
とにより、小麦粉などとより容易かつ良好にこね合わせ
ることができる。

上記撹拌槽４の内部でパン生地を所定時間撹拌した後、
撹拌羽根５の回転を停止し、パン生地を所定時間ねかせ
る。

次いで、撹拌羽根５の回転を再開するとともに、添加物
容器15に収容されている各種添加物を撹拌槽４内に投入
し、パン生地と添加物とを撹拌する。この添加物容器15
からの添加物の投入は、シャッタ20の開放によって行な
われるが、添加物が例えば油等の粘性のあるものであっ
ても落し板21によってシャッタ20の上面から剥離させて
確実に投入することができる。

上記撹拌槽４の内部でパン生地を所定時間撹拌した後、
撹拌羽根５の回転を停止し、例えば40℃の発酵温度雰囲
気中においてイースト菌の予備発酵（一次発酵）を所定
時間行なう。なお、この発酵温度雰囲気を作るには、撹
拌器３の近傍に別途設けたヒータに通電することにより
行なうか、あるいは、開口部58が開放状態にあるオーブ
ン室57のヒータ60に通電して行なう。

次いで、撹拌槽４の底部のシャッタ７を開放し、撹拌し
たパン生地を導入シュート23を通じて押出し室24に導入
する。

さらに引き続き、スクリュー25を回転させ、押出し室24
に導入されたパン生地を生地導管27に向けて押出すとと
もに、その押出し動作によりパン生地のガス抜きを同時
に行なう。

上記スクリュー25の回転によって押出されるパン生地は
生地導管27を通じて各定量室28にそれぞれ押込まれてゆ
く。このとき、カッター31は開放状態にある。そして、
定量室28内に所定量のパン生地が入ると、そのパン生地
によって定量筒30に設けられた押動体39を外方へ変位さ
せてマイクロスイッチ41を押し、それによって、スクリ
ュー25の回転を停止させてパン生地の押出しを停止する
とともに、カッター31を閉鎖移動させて各定量室28内へ
のパン生地の進入を遮断する。そのため、各定量室28内
には１斤分に相当する量のパン生地が分離される。

次いで、定量室28の底部の扉体35を開放し、パン生地を
パン型42の内部のオーブン室57側に自重によって落し込
む。その後、移動台44をオーブン室57に向かって所定距
離すなわちパン型42の内部中央が定量室28の下方に臨む
場所まで移動させ、扉体35で定量室28の底面を閉塞する
とともにカッター31を開放移動させ、スクリュー25を回
転させて再び定量室28にパン生地を押込み、上記のよう
に定量室28に１斤分に相当する量のパン生地を分離し、
そのパン生地をパン型42の内部の中央に落し込む。同様
にして移動台44をオーブン室57に向かって所定距離すな
わちパン型42の内部前側が定量室28の下方に臨む場所ま
で移動させ、パン型42の内部前側に１斤分のパン生地を
落し込む。このようにして、均等に分けたパン生地をパ
ン型42の所定位置にそれぞれ供給することができる。

次いで、移動台44をオーブン室57に向けて移動させ、パ
ン型42をオーブン室57に入れる。移動台44がオーブン室
57に入り、マイクロスイッチ68を押すと、蓋体61が下降
して各パン型42の上面を閉塞する。なお、この蓋体51
は、角形の食パンの製造が選定されている場合にのみマ
イクロスイッチ68を押すことによって自動的に下降し、
角形の食パン以外の山形のパンなどの製造が選定されて
いる場合にはマイクロスイッチ68を押しても下降しな
い。また、移動台44がオーブン室57に入ることにより、
扉体52でオーブン室57の開口部58を閉塞するとともに、
作動片72でマイクロスイッチ73を押してヒータ60の通電
回路を閉成する。

次いで、パン生地を所定時間ねかせた後、上記予備発酵
と同様に例えば40℃の発酵温度雰囲気中においてイース
ト菌の成形発酵を所定時間行なう。この発酵温度雰囲気
を作るにはヒータ60への通電制御により行なう。

上記成形発酵の完了後、ヒータ60への通電制御により、
オーブン室57の温度を例えば180℃の温度に上昇させ、
パンを焼く。

パンを焼き上げた後、蓋体61を上昇させ、移動台44を前
方に移動させてパン型42をオーブン室57から前方へ取出
す。

次いで、図示しない冷却ファンを回転させ、パン型42を
冷却する。

そして、機体１の扉体75を開放し、移動台44に止まって
いるストッパ金具53を解除して扉体52を前方に倒し、各
パン型42を取出す。

以上のように、パン材料を投入しておけばスタート操作
あるいはタイマの動作による指令に基づいて、撹拌器３
でパン生地を作り、押出し機構22で生地導管27を通じて
各定量室28にパン生地を押出すとともにガス抜きを同時
に行ない、定量室28でパン生地を所定量ずつに分離し、
移動機構43でパン型42を移動させてそのパン型42の内部
に複数個のパン生地を入れ、オーブン室57に入れて焼く
ことにより、一度に多くのパンを自動的に製造すること
ができ、すなわち上記実施例では３斤用のパンを６本製
造することができる。

また、熟練を必要とすることなく良質のパンを製造する
ことができ、しかも、定量室28によってパン生地が所定
量ずつに分離されるため、パン型42内に略均等にパンを
製造することができる。

なお、上記のように、タイマセットで自動的に運転開始
するようにすれば、人手を必要とすることなく所要の時
間にパンを焼き上げることができる。

また、上部が山形のパンを製造する場合には、その選定
モードを製造機に予めセットしておくことにより、パン
生地を収容したパン型42をオーブン室57に入れた際に蓋
体61は下降せず、パン型42の上面が開放状態のまま焼き
上げる。

また、パン生地製造供給装置２の数、定量室28の数、パ
ン型42の大きさや定量室28に対応した数などは任意に選
定できる。

（発明の効果）本発明によれば、一つの機体内にて、撹拌器で撹拌され
たパン生地を定量室で定量に分離してパン型に供給し、
かつ、その定量室での定量のパン生地の分離を複数回繰
返すとともに、パン型を移動させて前回の受入れ位置と
は異なる受入れ位置に定量室から供給されるパン生地を
受入れ、複数のパン生地が供給されたパン型をオーブン
室に入れてパンを焼くため、一度に多くのパンを自動的
に製造することができ、しかも、その構造は簡素にでき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のパン製造機の一実施例を示す斜視図、
第２図および第３図はパン生地製造供給部分の断面図、
第４図は定量室の一部の断面図、第５図はパン型移動部
分の断面図、第６図はオーブン室の断面図、第７図は移
動台の一部の斜視図、第８図はパン製造の工程図であ
る。３……撹拌器、７……シャッタ、22……押出し機構、27
……生地導管、28……定量室、31……カッター、35……
扉体、42……パン型、43……移動機構、57……オーブン
室。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者樋口俊之群馬県前橋市古市町180番地東芝機器株式会社内 (72)発明者戸塚隆夫群馬県前橋市古市町180番地東芝機器株式会社内 (72)発明者奥寺勲群馬県前橋市古市町180番地東芝機器株式会社内 (72)発明者小田金雄群馬県前橋市古市町180番地東芝機器株式会社内 (72)発明者鈴木道彦東京都品川区東五反田１丁目11番15号東芝設備機器株式会社内 (56)参考文献特開昭60−164423（ＪＰ，Ａ) 特開昭60−66932（ＪＰ，Ａ) 特開昭50−64478（ＪＰ，Ａ)

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】機体内の上部に設けられ下面にシャッタを
開閉可能に有しパン生地の原料を撹拌する撹拌器と、上記機体内に設けられ上記撹拌器からシャッタの開放に
よりパン生地を受入れ、生地導管にパン生地を押出す押
出し機構と、上記機体内において上記押出し機構の下方に設けられ生
地導管に連通して設けられ、生地導管を通じて所定量の
パン生地が送り込まれるとパン生地の受入れを規制する
カッターを有するとともに下面に扉体を開閉可能に有す
る定量室と、上記機体内において上記定量室の下方に移動機構によっ
て水平移動可能に設けられ、定量室から扉体の開放によ
り供給されるパン生地を受入れるとともにそのパン生地
の受入れ位置を移動機構による水平移動により変更して
複数のパン生地を受入れ可能とするパン型と、上記移動機構によって水平移動されるパン型を収容しパ
ンを焼き上げるオーブン室と、を具備したことを特徴とするパン製造機。