JPH02286030A

JPH02286030A - パン製造機

Info

Publication number: JPH02286030A
Application number: JP11037589A
Authority: JP
Inventors: Kazuyoshi Irisawa; 入沢　一義; Akira Niwayama; 庭山　彬; Motosuke Takaku; 田角　元甫; Masahito Shinoda; 雅人篠田; Michihiko Suzuki; 道彦鈴木
Original assignee: Toshiba Electric Appliances Co Ltd; Toshiba Setsubi Kiki KK
Current assignee: Toshiba Electric Appliances Co Ltd; Toshiba Setsubi Kiki KK
Priority date: 1989-04-28
Filing date: 1989-04-28
Publication date: 1990-11-26

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的〕（産業上の利用分野）本発明は、パン生地作りからパンの焼き上げまでを自動
的に行なうパン製造機に関する。

（従来の技術）先に、本発明者等は、特願昭６３−１６６５２１号にお
いて、パンの各種原料を撹拌してパン生地を作る撹拌装
置と、この撹拌装置がらパン生地を定量しつつ受入れる
定量装置と、この定量装置からパン生地を受入れて丸め
る丸め装置と、この丸め装置から食パン型に受入れられ
たパン生地をパンに焼き上げるオーブン装置すなわち焙
焼装置とを備え、パン生地作りから食パンの焼き上げま
でを自動的に行なう業務用のパン製造機を提案した。

（発明が解決しようとする課題）しかし、上記パン製造機では、パン生地作りから、この
パン生地を食パン型に投入してパンに焼き上げるまで、
すべての作業が自動的に行なわれるため、食パンしか製
造することができず、菓子パンの製造は行なえなかった
。

本発明は、このような点を改善しようとするもので、パ
ン生地作りからこのパン生地の焙焼までを自動的に行な
って食パンを製造することができるとともに、各種菓子
パンの製造をも行なうことが−できるパン製造機を提供
することを目的とするものである。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段）本発明は、上記目的を達成するために、パンの原料を撹
拌してパン生地を作る撹拌装置と、食パン型が挿脱自在
に挿入され上記撹拌装置からパン生地を受入れてこのパ
ン生地をパンに焼き上げる焙焼装置とを備えたパン製造
機において、上記撹拌装置を焙焼装置とは独立に運転さ
せる撹拌装置運転手段を外部操作可能に設けるとともに
、上記焙焼装置を撹拌装置とは独立に運転させる焙焼装
置運転手段を外部操作可能に設け、さらに、上記撹拌装
置から焙焼装置にパン生地が受入れられる前にこのパン
生地を外部へ取出し可能とするとともに、上記焙焼装置
に外部からパン生地を直接挿入可能としたものである。

（作用）本発明のパン製造機では、食パンを製造する場合、撹拌
装置と焙焼装置とを自動的に連続させて運転させる。す
なわち、この場合、撹拌装置でパンの原料が撹拌されて
作られたパン生地が、撹拌装置から焙焼装置に挿入され
た食パン型に送り出され、この焙焼装置により食パンに
焼き上げられる。一方、菓子パンを製造する場合には、
まず、撹拌装置運転手段を外部から操作して、撹拌装置
を焙焼装置とは独立に運転させることにより、パン生地
を作った後、このパン生地を焙焼装置に受入れられる前
に外部へ取出す。つぎに、あんあるいはジャムなどをパ
ン生地に詰めたり、このパン生地の形を整えたりした後
、たとえば食パン型を焼き皿に交換した焙焼装置にパン
生地を直接挿入する。そして、焙焼装置運転手段を外部
から操作して、焙焼装置を撹拌装置とは独立に運転させ
ることにより、パン生地を菓子パンに焼き上げる。

（実施例）以下、本発明のパン製造機の一実施例を図面に基づいて
説明する。

まず、構成を説明する。

１１は箱状の機体で、この機体１１の内部は、仕切板１
２．　Ｈより上下に並ぶ３つの空間部１４．１５゜１６
に区画されている。また、下側の上記空間部１６は、仕
切枠１７により前側の成形発酵室１８と後側の焙焼室１
９とに区画されている。さらに、上側の上記空間部１４
の左右−側部には電装部２０が区画されている。この電
装部２０については後述する。そして、上記機体１１の
前面は開口されており、この前面は、上側および中間の
上□記空間部１４．１５に対応する上部ドア２１と、下
側の空間部１６に対応する下部ドア２２とにより開閉自
在に閉塞されている。また、上記機体１１の下面の各角
部には脚部２３が設けられている。さらに、上記機体１
１の最後部には上方へ抜けるダクト２４が形成されてい
る。

そして、上側の上記空間部１４の前部に、パンの原料を
撹拌してパン生地３０を作るとともにこのパン生地３０
の第１発酵が行な・われる撹拌装置３１が配設されてい
る。また、同じ上側の空間部１４の後部に、上記撹拌装
置３１を加熱または冷却する温調装置３２が配設されて
いる。また、中間の上記空間部１５の上部前側に、上記
撹拌装置３１から所定量のパン生地３０を受入れる定量
装置３３が配設されている。また、同じ中間の空間部１
５の下部前側には、上記定量装置３３から所定量のパン
生地３０を受入れこのパン生地３０をガス抜きを行ない
つつ丸める丸め装置３４が配設されているとともに、こ
の丸め装置３４からパン生地３０を受入れて移送する移
動装置３５が配設されている。また、上記下側の空間部
１６には、上記移動装置３５から丸められたパン生地３
０を受入れる食パン型３６あるいは焼き皿３７が挿脱自
在に挿入されて収納されている。さらに、同じ下側の空
間部１６には、上記食パン型３６内あるいは焼き皿３７
上のパン生地３０を成形発酵させる成形発酵装置を兼ね
成形発酵されたパン生地３０をパンに焼き上げる焙焼装
置３８が配設されている。

つぎに、上記撹拌装置３１の構成を説明する。

上記上側の仕切板１２上に、上下面を開口しかつ下部が
漏斗状になっている撹拌槽４１が着脱自在に取付けられ
ている。また、上記上側の仕切板１２上には撹拌槽４１
を囲んで槽枠４２が取付けられており、この槽枠４２の
後側上端部には、その上面開口を上方から開閉自在に閉
塞する上蓋４３がヒンジ４４により上下回動自在に支持
されている。そして、上記上蓋４３上に支持体４６を介
して撹拌モータ４７が固着されており、この撹拌モータ
４７の下方へ突出した回転軸にカップリング４８を介し
て撹拌羽根４９が取付けられている。また、上記上蓋４
３の下方には、上記撹拌槽４１の上面開口を開閉自在に
閉塞する槽蓋５１が支持されている。なお、上記撹拌羽
根４９は上記槽蓋５１を貫通して、上記撹拌槽４１内に
位置するようになっている。

さらに、上記槽蓋５１の下面には、下面を開口したイー
スト容器５２が着脱自在に取付けられており、このイー
スト容器５２には、その下面開口を閉塞するイースト容
器蓋５３が閉方向へ付勢されて軸着されている。一方、
上記上蓋４３の上面にはイースト容器５２の上方に位置
して、ソレノイド５４が取付けられており、このソレノ
イド５４の進退するピン５５により上記イースト容器蓋
５３が押圧されて開かれるようになっている。

つぎに、上記温調装置３２の構成を説明する。

第２図に示すように、上記撹拌槽４１に後方から対向す
るダクト６１内にヒータ６２とエバポレータ６３とが配
設されているとともに、このエバポレータ６３の後方に
ファンモータ６４が配設されている。

また、上記ダクト６１の下方に（よ、コンデンサ６５と
、このコンデンサ６５および上記エバポレータ６３に連
通するコンプレッサ６６と、このコンプレッサ６６の前
方に位置し上記機体１１の最後部の排熱用ダクト２４に
連通ずるファンモータ６７とが配設されている。

さらに、図示していないが、上記撹拌槽４１付近には、
上記温調装置３２を制御するサーモスタットが配設され
ている。

つぎに、上記定量装置３３の構成を説明する。

図示していないが、上記機体１１内のたとえば中間の空
間部１５にはニアコンプレッサが配設されており、この
ニアコンプレッサは、可撓な導管を介して上記槽蓋５１
に接続されて、上記撹拌槽４１内に連通されている。

また、上記上側の仕切板１２の下側に支持枠７１が固着
されている。この支持枠７１の上面部と下面部とには、
上記撹拌槽４１の下面開口に通じる開口部７２と開口部
７３とが上下に相対向させて形成されているとともに、
これら開口部７２．７３の側方に位置して開口部７４と
開口部７５とが上下に相対向させて形成されており、こ
れら開口部７４．７５のさらに側方に位置して開口部下
６と開口部７７とが上下に相対向させて形成されている
。そして、上記支持枠７１内にはスライダ７８が摺動自
在に収納されており、このスライダ７８には、上記開口
部７２．７３、開口部７４７５または開口部７６、７７
に選択的に重合される定量室７９が形成されている。ま
た、上記支持枠７１の側方には上記スライダ７８を駆動
する定量移動モータ８０が設けられており、この定量移
動モータ８０の進退するシャフト８１が上記スライダ７
８に連結されている。

また、上記撹拌槽４１の下方に位置して上記支持枠７１
の下側には、定量ピストン８６を駆動する定量モータ８
７が設けられている。上記定量ピストン８６は、上記定
量室７９内を摺動して、上記開口部７２゜７３間で移動
するものである。さらに、上記開口部７４の上方に位置
して上記上側の仕切板１２上には、第１排出ピストン８
８を駆動する第１排出モータ８９が設けられている。上
記第１排出ピストン８８は、上記定量室７９内を摺動し
て、上記開口部７４．７５間で移動するものである。な
お、これら開口部７４７５のうち下側の開口部７５は、
上記下側の仕切板１３に支持されソレノイドなどにより
駆動される閉塞板９０によって開閉自在に閉塞されてい
る。

さらに、上記開口部７６の上方の位置して上記上側の仕
切板１２上には、第２排出ピストン９１を駆動する第２
排出モータ９２が設けられている。上記第２排出ピスト
ン９１は、上記定量室７９内を摺動して、上記開口部７
６、７７間で移動するものである。

なお、これら開口部７６、７７のうち下側の開口部７７
より下方に離間して上記下側の仕切板１３に受は台９３
が固着されており、この受は台９３上に受は皿９４が挿
脱自在に載置されている。

つぎに、上記丸め装置３４の構成を説明する。

上記開口部８５の下方に位置して上記下側の仕切板１３
上に、丸め槽９６が設けられており、この丸め槽９Ｇの
底面部は、丸め柱９７を有し回転駆動される回転板９８
になっている。そして、図示していないが、上記丸め槽
９６の局面部には、開閉自在の排出口が形成されている
。また、上記丸め槽９６の近傍には生地冷却ファン９９
が配設されている。

つぎに、上記移動装置３５の構成を説明する。

上記丸め槽９６の後方に位置して上記下側の仕切板１３
上に、コンベア１０１を内蔵した支持枠１０２が設けら
れており、この支持枠１０２上に、上記コンベア１０１
により駆動される移動台１０３が左右方向へ摺動自在に
支持されている。そして、この移動台１０３には、開閉
自在のシャツタ板１０４が設けられている。なお、上記
下側の仕切板１３には、上記移動台１０３の摺動軌跡に
沿う開口部１１１５が形成されている。

つぎに、上記焙焼装置３８の構成を説明する。

上記機体１１内の下側の空間部１６に搬送台１１１が前
後動自在に支持されている。この搬送台ＩＩ＋は、側方
から見てほぼ凹字形状になっているが、その底板部１１
２に連結されたコンベアＩＮにより駆動され、上記成形
発酵室１８と焙焼室１９との間で移動するものである。

上記食パン型３６は、前後方向に長くかつ上面を開口し
た箱状になっており、上記搬送台１１１の底板部１１２
上に左右方向に並べてたとえば５つ載置されるものであ
る。すなわち、この搬送台１１１の底板部１！２上には
、上記各食パン型３６の左右両側面にそれぞれ当接され
てこの食パン型３６を位置決めする５対のＬ宇金具１１
４が左右方向に並べて固着されている。なお、上記食パ
ン型３６の上面開口は、パン型蓋（図示しない）により
適宜閉塞可能になっている。

また、第４図に示す上記焼き皿３７は、やはり上記搬送
台１１１の底板部１１２上に載置されるものであるが、
この底板部１１２より若干率さい大きさになっている。

そして、上記焼き皿３７の底面の左右両側端縁部には、
位置決めのために、上記複数のＬ宇金具１１４のうち最
も外側の２つのＬ宇金具１１４の内側面にそれぞれ当接
されるＬ字金具目５が固着されている。

また、上記成形発酵室１３内の最下部には成形発酵ヒー
タ１２１が配設されている。一方、上記焙焼室１９内の
上部と下部とには焙焼ヒータ１２２がそれぞれ配設され
ている。そして、図示していないが、上記成形発酵室１
８と焙焼室！９とには、上記成形発酵ヒータ１２１　と
焙焼ヒータ１２２とをそれぞれ制御するサーモスタット
が配設されている。

さらに、上記焙焼室１９の後側上方には、気流循環およ
び冷却用のファンモータ１２３と、冷却用のファンモー
タ１２４とが配設されている。

つぎに、上記電装部２０の前面に機体１１の外部から操
作できるように設けられた操作部について説明する。

１３１　、　Ｈ２、Ｈ３は、それぞれ角形パンコース選
択スイッチ、山形パンコース選択スイッチ、撹拌装置運
転手段としての菓子パンコース選択スイッチである。こ
れらコース選択スイッチ１３１゜１３２　、　２３３は
、角形の食パン、山形の食パンおよび菓子パンの製造を
選択するためのものであるとともに、上記撹拌装置３１
を起動させるものである。

そして、角形パンコース選択スイッチ１３１または山形
パンコース選択スイッチ１３２を操作したときには、上
記各装置３１．３３．３４．３５．３１１が自動的に続
けて運転し、一方、菓子パンコース選択スイッチＨ３を
操作したときには、撹拌装置３１のみが単独で運転し、
他の装置３３．３４．３５．３８は運転しないようにな
っている。また、上述のようにして食パンの製造を選択
した場合には、上記閉塞板９０が開き、菓子パンの製造
を選択した場合には、閉塞板９０が閉じるようになって
いる。

Ｎ４は焙焼装置運転手段としての切替えスイッチで、こ
の切替えスイッチ１３４は、他の装置３３゜３４．３ｓ
、　ａａを運転させずに、上記焙焼装置３８のみを単独
で運転させるためのものである。

１３５　、１３６は、それぞれ成形発酵時間切替えスイ
ッチおよび焙焼時間切替えスイッチである。

これら時間切替えスイッチ１３５　、１３６は、上記焙
焼装置３８の成形発酵ヒータ１２１および焙焼ヒータ１
２２の通電時間をそれぞれ設定されたいくつかの時間の
中から選択するためのものである。また、１３７　、１
３８は、それぞれ成形発酵温度調節つまみ、焙焼温度調
節つまみである。これら温度調節っまみ１３？　、　Ｈ
８は、上記成形発酵ヒータ１２１および焙焼ヒータ１２
２による加熱温度をそれぞれ調節するためのものである
。

！３９は焙焼装置運転手段としての開始スイッチで、こ
の開始スイッチ１３９は、上記焙焼装置３８を起動させ
るためのものである。

１４０は定量調節つまみで、この定量調節っまみ１４０
は、上記定量装置３３により定量されるパン生地３０の
量を調節するためのものである。すなわち、上記定量装
置３３の定量ピストン８６が上側の開口部７２から下降
するときの停止位置の高さを任意に調節するためのもの
である。この停止位置の高さ調節のために、上記定量調
節つまみ１４０を有するタイマーによって定量モータ８
７の作動時間がたとえば秒単位で制御されるようになっ
ている。なお、定量ピストン８６の摺動軌跡上にいくっ
がのマイクロスイッチを設けて、定量調節つまみ１４Ｇ
により選択されたマイクロスイッチの位置に定量ピスト
ン８６が達すると、このスイッチが作動して、定量モー
タ８７が停止するようにしてもよい。

１４１は定量スイッチで、この定量スイッチ１４１は、
上記定量装置３３を起動させるためのものである。なお
、この定量装置３３の運転時、角形パンまたは山形パン
の製造が選択されていれば、スライダ７８の定量室７９
が開口部７２．７３と開口部７４゜７５との間で移動し
、菓子パンの製造が選択されていれば、スライダ７８の
定量室７９が開口部７２．７３と開口部７６、７７との
間で移動するようになっている。

そして、上記各装置３１．３３．３４．３５．３８は、
上記スイッチ＋３１　、　　Ｎ２　、　１３３　、　１
３４　、　１３９　。

１イ１からの情報に基づいて、シーケンサあるいはマイ
クロコンピュータなどからなる電気回路により制御され
るものである。

つぎに、上記パン製造機を用いたパンの製造方法につい
て説明する。

上記パン製造機は、とくにパン屋などの店舗で業務用に
用いるのに適したものである。そして、山形または角形
の食パンのみならず菓子パンの製造が可能である。とく
に山形パンまたは角形パンを製造する場合には、パン生
地作りからパンの焼き上げまでがほぼ全自動で行なわれ
、たとえば３斤分のパンが５本−度に製造される。一方
、菓子パンを製造する場合には、いくらかの手作業が必
要である。

まず、角形パンまたは山形パンの製造について説明する
。

上部ドア２１を開けるとともに、上蓋４３を上方へ回動
させて開け、撹拌槽４１内に、水、スキムミルク、砂糖
、塩、小麦粉、ショートニングなどのパンの原料を１５
斤分投入する。また、イースト容器５２内にイーストを
投入して、このイースト容器５２を槽蓋５１に取付ける
。つぎに、上蓋４３および槽蓋５１を下方に回動させて
閉じる。

そして、角形パンコース選択スイッチ＋３１または山形
パンコース選択スイッチ１３２のいずれかを操作して、
上部ドア２１を閉じると、撹拌モータ４７が起動して、
撹拌羽根４９によりパンの原料が撹拌され始める。

この撹拌はたとえば７０分で終了し、パン生地３０がこ
ね上げられる（撹拌工程）。なお、この撹拌工程の後半
に、ソレノイド５４が作動して、イースト容器蓋５３が
開かれ、イースト容器５２からイーストがパン生地３０
へ自動的に投入される。また、レーズンやくるみなどの
添加物入りの食パンを製造するときは、撹拌工程の終了
直前に添加物を手動でパン生地３０へ投入する。

つぎに、撹拌が行なわれずに、パン生地３０が撹拌槽４
１内でそのまま放置され、たとえば５０分間パン生地３
０の第１発酵が行なわれる（第１発酵工程）。

なお、この第１発酵工程および上記撹拌工程において、
温調装置３２により、パン生地３０の温調が行なわれる
。たとえば、雰囲気温度が高い場合には、コンプレッサ
６６が作動するが、ファンモータ６４の運転により、エ
バポレータ６３、ダクト６１、槽枠４２内、その連通口
およびファンモータ６４を冷風が循環して、パン生地３
０が冷却され、その温度が発酵に適した約２７〜３０℃
に保たれる。なお、コンデンサ６５の発する熱は、ファ
ンモータ６７により排熱用のダクト２４へと放出される
。逆に、雰−囲気温度が低ければ、ヒータ６２が通電さ
れる。

また、遅くとも第１発酵工程の終了までに、焙焼装置３
８内に食パン型３６を挿入しておく。すなわち、下部ド
ア２２を開けて、成形発酵室１８内に位置した搬送台ｕ
４の底板部１１２上に５つの食パン型３６をＬ字金具＋
１４により位置決めしつつ載せた後、下部ドア２２を閉
じる。

第１発酵工程の後、定量工程を含む丸め移送工程に移る
。丸め移送工程においては、撹拌槽４１からパン生地３
０が１斤分ずつ食パン型３６まで移送されるが、その途
中で、丸め装置３４により１斤分のパン生地３０が丸め
られるとともに、このパン生地３０のガス抜きが行なわ
れる。

すなわち、まず定量モータ８７の駆動により、それまで
撹拌槽４１の下面開口直下の開口部７２を閉塞していた
定量ピストン８６がたとえば開口部７２の下方の開口部
７３まで下降するとともに、図示しないニアコンプレッ
サにより撹拌槽４１内に圧力が加えられて、この撹拌槽
４１からスライダ７８の１斤分の容積を有する定量室７
９内にパン生地３ｏが送り出される。ついで、定量移動
モータ８０の駆動により、スライダ７８が移動して、定
量室７９内のパン生地３０が撹拌槽４１内のパン生地３
０から分離され、パン生地３０の定量が行なわれる。

スライダ７８は、その定量室７９が開口部７４．７５に
臨む位置まで移動するが、その後、第１排出モータ８９
の駆動により、第１排出ピストン８８が下降して、定量
室７９内のパン生地３０が開放されている開口部７５を
介して丸め槽９６内に落下される。その後、第１排出ピ
ストン８８は、再び上昇する。また、スライダ７８も元
の位置へ戻る。

パン生地３ｏが丸め槽９６内に落下したことが図示しな
い検知装置により検知されると、回転板９８が起動して
、パン生地３０が丸められるとともに、そのガス抜きが
行なわれる。

パン生地３０の丸め開始後一定時間経つと、丸め槽９６
の排出口が解放され、回転板９８の回転による遠心力で
パン生地３０が丸め槽９６から移動装置３５の閉じたシ
ャッタ板ＩＮ上へ放出される。その後、排出口は閉じら
れ、回転板９８は停止する。

パン生地３０がシャツタ板１０４上に放出されたことが
図示しない検知装置により検知されると、コンベア１０
１の駆動により、シャツタ板１０４とともに移動台＋０
３が左右方向に移動し、５つの食パン型３６のいずれか
の上方で停止する。そして、シャツタ板１０４が開いて
、食パン型３６内にパン生地３０が落下される。その後
、再びシャツタ板！０４が閉じるとともに、移動台１０
３が丸め槽ｇ６近傍の位置へ戻る。

これがたとえば１５回繰り返されるが、各回でパン生地
３０の載ったシャツタ板１８４の停止位置およびコンベ
ア１１３により前後方向に移動される搬送台１１１の停
止位置とが異なることによって、第３図に示すように、
５つの食パン型３６にそれぞれ前後方向に並んで３つず
つ計１５個のパン生地３Ｇが供給される。この丸め移送
工程はたとえば約２０分で終了する。

なお、丸め移送工程終了時には、搬送台１１１は、その
全体が成形発酵室１８内に位置している。

そして、角形パンの製造を選択した場合には、丸め移送
工程の終了後、ブザーないしランプによる報知があるの
で、ここで、いったん下部ドア２２を開けて、各食パン
型３６の上面開口をパン型蓋により閉塞する。このパン
型蓋の装着は手動で行なう。

その後、下部ドア２２は閉じる。

つぎに、成形発酵室１８内において、成形発酵ヒータ１
２１の加熱により、約３７〜４０℃でたとえば約２０〜
３０分間、パン生地３０の成形発酵が行なわれる（成形
発酵工程）。この成形発酵工程では、食パン型３６によ
りパン生地３０の形状が規制されつつ、このパン生地３
Ｑが発酵されて、よいパンを作るために適当な体積まで
膨張される。なお、成形発酵ヒータ１２１は、図示しな
いサーモスタットにより通電が制御され、成形発酵室１
８内の温度がほぼ一定に保たれる。

そして、成形発酵ヒータ１２１への通電が断たれて、成
形発酵工程が終了すると、第２図に鎖線で示すように、
コンベア１１３の駆動により、搬送台１１１が後退し、
焙焼室１９内に挿入され、焙焼工程が始まる。こうして
、焙焼室１９内において、焙焼ヒータ１２２の加熱によ
り、約５０分間パン生地３０が焙焼される。なお、焙焼
ヒータ１２２は、図示しないサーモスタットにより通電
が制御され、焙焼室１９内の温度が約２００℃に保たれ
る。

パンが焼き上がると、焙焼ヒータ１２２への通電が断た
れるとともに、パン型搬送台Ｉ１１が前進する。これと
ともに、焼き上がりを報知するランプないしブザーが作
動するので、ここで、下部ドア２２を開けて、食パン型
３６を取り出す。

なお、ファンモータ１２３は、焙焼工程時、焙焼室１９
内で熱風を循環させる。また、ファンモータ１２３　、
　１２４は、焙焼室１９の周囲の熱をダクト２４へ放出
させる。

つぎに、あんパン、クリームパン、ジャムパン、ロール
パンなどの各種菓子パンの製造について説明する。

撹拌［４１へのパンの原料の投入は、食パンの製造の場
合と同じである。

ついで、菓子パンコース選択スイッチ１３３を操作する
ことにより、撹拌装置３１を起動させる。

そして、撹拌工程から第１発酵工程までは、食パンの製
造の場合と同様に自動運転が行なわれる。

しかしながら、菓子パンの製造を選択した場合には、第
１発酵工程が終了しても、自動的に定量工程には移行し
ない。

すなわち、パン生地３０の定量は、自動で順次行なわれ
るのではなく、手動で１回ずつ行なう。

まず、定量を行なう前に、上部ドア２１を開け、定量調
節つまみ１４Ｇを適宜操作することにより、製造する菓
子パンに合わせて、定］されるパン生地３０の量を適当
に設定する。そして、定量スイッチ１４！を操作すると
、定量モータ８７の駆動により定量ピストン８６が下降
するが、この定量ピストン８６は、定量調節つまみ＋４
［１を有するタイマーにより設定された時間だけ定量モ
ータ８７が作動することにより、その作動時間に対応し
た一定位置で止まる。これとともに、図示しないニアコ
ンプレッサが作動して、撹拌槽４１内からスライダ７８
の定量室７９内にパン生地３０が送り出されるが、こう
して送り出される量は、上記定量ピストン８６の停止位
置に対応したものになる。ついで、再び定量モータ８７
が作動して、定量ピストン８６が開口部７３までさらに
下降する。このとき、ニアコンプレッサによる空気圧は
かかっていないので、さらに撹拌槽４１から定量室７９
にパン生地３０が送り出されることはない。その後、定
量移動モータ８０の駆動により、スライダ７８が移動し
、定量室７９内のパン生地３０が分離されて定量される
。

菓子パンの製造を選択した場合には、スライダ７８は、
その定量室７９が開口部７６、７７に臨む位置まで移動
する。このとき、定量室７９は開口部７５の上方を通過
するが、この開口部７５は閉塞板９０により閉塞されて
いるので、そこからパン生地３０が落下してしまうこと
は絶対ない。ついで、第２排出モータ９２の駆動により
、第２排出ピストン９１が下降して、定量室７９内のパ
ン生地３０が受は皿９４上に落下される。その後、第２
排出ピストン９１が再び上昇し、定量室７９が開口部７
２．７３に臨む位置までスライダ７８が戻るとともに、
定量ピストン８６も再び開口部７２まで上昇する。

そして、再び定量スイッチ１４１を操作すれば、同様の
定量を行なえる。こうして、必要な回数パン生地３０の
定量を繰り返し行なう。その際、１回ごとに受は皿９４
を手で取出してパン生地３Ｇを機体１１外に取出しても
よいが、受は皿９４を１回ごとに受は台９３上において
手で動かすことにより、１枚の受は皿９４で複数のパン
生地３Ｇを受取るようにしてもよい。

また、取出したパン生地３０は、手で、あん、クリーム
またはジャムなどを入れたり、形を適当に整えたりして
加工した後、第４図（＾）に示すように、焼き皿３７上
に並べて載せる。そして、この焼き皿３７を焙焼装置３
８内に直接挿入する。すなわち、下部ドア２２を開け、
第４図（Ｂ）　に示すように、成形発酵室１８内に位置
した搬送台１．１　＋の底板部＋１２上に焼き皿３７を
Ｌ宇金具１１４　、１１５により位置決めしつつ載せた
後、下部ドア２２を閉じる。

つぎに、成形発酵工程および焙焼工程に移るが、その前
に、必要に応じて、時間切替えスイッチ１３５　、１３
６および温度調節つまみＨ７、Ｈ８を適宜操作すること
により、成形発酵工程の時間および成形発酵温度と焙焼
工程の時間および焙焼温度とを製造すべき菓子パンに合
ったものに設定しておく。たとえば、ロールパンなら、
焙焼時間は８〜１０分、焙焼温度は約２００℃が適当で
ある。

そして、開始スイッチ１３９を手で操作して、上部ドア
２１を閉じると、食パンの製造の場合と同様にして、成
形発酵工程および焙焼工程が自動的に行なわれる。菓子
パンが焼き上がったら、下部ドア２２を開けて、焼き皿
３７を取出す。

なお、食パン型３６または焼き皿３７などは、製造すべ
きパンに合ったものを用いればよい。

また、上記パン製造機は、上述のような食パンあるいは
菓子パンの製造とは全く別の用途に用いることもできる
。すなわち、切替えスイッチ１３４を操作することによ
り、成形発酵装置を兼ねた焙焼装置３８のみを単独で運
転させることができるので、ケーキ、ピザ、ビスケット
等の菓子類などを焼くこともできる。

上述のように、上記構成によれば、パン生地３０作りか
らこのパン生地３０の焙焼までを自動的に行なって食パ
ンを製造することができるばかりでなく、各種菓子パン
をも製造することができる。

これとともに、パン以外のものの焙焼にも用いることが
でき、幅広い使用が可能なオールマイティーなパン製造
機である。

しかも、菓子パンの製造時には、定量調節つまみ＋４０
により１回に定量されるパン生地３０の量を変えること
ができるので、食パン用のパン生地３０の量による定量
の他に、各種菓子パンにそれぞれ合った定量が行なえる
。これとともに、時間切替えスイッチ１３５　＋’　１
３６および温度調節つまみＨ７、１３ｇにより、各種菓
子パンにそれぞれ合った成形発酵および焙焼が行なえる
。すなわち、各種菓子パンのそれぞれの条件に適した製
造が行なえ、よいパンを作ることができる。

また、菓子パンコース選択スイッチＨ３を操作したとき
、自動的に焙焼装置３８までは運転しないので、焼き皿
３７の装着時などにおける危険を防止できる。また、菓
子パンの製造における定量時には、定量装置３３付近か
らパン生地３０を取出さなければならないが、菓子パン
の製造における定量は、自動的に行なわれるのではなく
、定量スイッチ１４１を操作して１回ずつ行なうので、
安全である。

ところで、菓子パンの製造時に、定量装置３３を用いず
、撹拌槽４１から直接手でパン生地３Ｇを取出すことも
可能であるが、上記実施例のパン製造機のように、菓子
パンの製造時にも定量装置３３を使えるようにすれば、
パン生地３０の小分割に手間がかからない。

なお、上記実施例では、食パンの製造時に作動する排出
ピストン８８と菓子パンの製造時に作動する排出ピスト
ン９１とを別にしたが、両者を共通にして、菓子パンの
製造時には、定量されて丸め槽９６内に入ったパン生地
３０を手で取上げるようにしてもよい。また、この場合
、丸め槽９６からのパン生地３０の取出しを容易にする
ために、丸め槽９６をたとえば回転台上に設けて移動可
能にしてもよい。いずれにせよ、焙焼装置３８に達する
前に、パン生地３Ｇを取出せればよい。

さらに、上記実施例のパン製造機では、成形発酵室１８
と焙焼室１９とを別にしたが、両者は共通にしてもよい
。

〔発明の効果〕

本発明によれば、撹拌装置と、この撹拌装置からパン生
地を受入れる挿脱自在の食パン型を有する焙焼装置とに
加えて、撹拌装置を焙焼装置とは独立に運転させる撹拌
装置運転手段と、焙焼装置を撹拌装置とは独立に運転さ
せる焙焼装置運転手段とを設け、撹拌装置から焙焼装置
にパン生地が受入れられる前にこのパン生地を外部へ取
出し可能とするとともに、焙焼装置に外部からパン生地
を直接挿入可能としたので、パン生地作りからこのパン
生地の焙焼までを自動的に行なって食べンを製造するこ
とができるとともに、パン生地をいったん取出して、あ
んを詰めたり、形を整えたりした後、パン生地を焙焼装
置に挿入して焙焼することにより、各種菓子パンの製造
をも行なうことができる。また、焙焼装置をパン以外の
ものを焼くのにも用いることができ、多機能化された便
利なパン製造機となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のパン製造機の一実施例を示す正面方向
断面図、第２図はその側面方向断面図、第３図（＾）は
食パン型の斜視図、第３図（Ｂ）はこの食パン型を上記
パン製造機の搬送台に載せた状態の正面図、第４図（Ａ
）は焼き皿の斜視図、第４図（Ｂ）はこの焼き皿を上記
パン製造機の搬送台に載せた状態の正面図である。３０・・パン生地、３１・・撹拌装置、３６・・食パン
型、３８・・焙焼装置、１３３　　・撹拌装置運転手段
としての菓子パンコース選択スイッチ、１３４・焙焼装
置運転手段としての切替えスイッチ、１３９　・・焙焼
装置運転手段としての開始スイッチ。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）パンの原料を撹拌してパン生地を作る撹拌装置と
、食パン型が挿脱自在に挿入され上記撹拌装置からパン
生地を受入れてこのパン生地をパンに焼き上げる焙焼装
置とを備えるとともに、上記撹拌装置を焙焼装置とは独
立に運転させる外部操作可能な撹拌装置運転手段と、上
記焙焼装置を撹拌装置とは独立に運転させる外部操作可
能な焙焼装置運転手段とを備え、上記撹拌装置から焙焼装置にパン生地が受入れられる前
にこのパン生地を外部へ取出し可能とするとともに、上
記焙焼装置に外部からパン生地を直接挿入可能としたことを特徴とするパン製造機。