JPH02295431A - パンの製造方法 - Google Patents

パンの製造方法

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JPH02295431A
JPH02295431A JP11685689A JP11685689A JPH02295431A JP H02295431 A JPH02295431 A JP H02295431A JP 11685689 A JP11685689 A JP 11685689A JP 11685689 A JP11685689 A JP 11685689A JP H02295431 A JPH02295431 A JP H02295431A
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JP
Japan
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bread
dough
fermentation
bread dough
stirring
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Pending
Application number
JP11685689A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Irisawa
入沢 一義
Akira Niwayama
庭山 彬
Motosuke Takaku
田角 元甫
Masahito Shinoda
雅人 篠田
Michihiko Suzuki
道彦 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Electric Appliances Co Ltd
Toshiba Setsubi Kiki KK
Original Assignee
Toshiba Electric Appliances Co Ltd
Toshiba Setsubi Kiki KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、パンの製造方法に係わり、とくに、パン生地
の発酵の制御に関する。
(従来の技術) 従来の自動化されたパンの製造にあっては、パンの原料
を撹拌してパン生地を作る撹拌工程と、この撹拌工程直
後の第1発酵工程と、パン生地をたとえばパン型に収納
してから発酵させる成形発酵工程と、この成形発酵工程
後の焙焼工程とをそれぞれ一定時間行なう方法が採られ
ていた。しかし、この従来の方法では、温度的な問題の
ために、発酵工程から次工程に移る時点でのパン生地の
発酵度合いのばらつきが大きくなっていた。すなわち、
雰囲気温度などに応じて、パン生地の膨脹が大きくなり
すぎたり、小さくなりすぎたりして、よいパンを作るこ
とができなかった。
また、製造者が目視によりパン生地の発酵による膨脹度
合いを判断して、工程の進行を制御する方法も採られて
いた。しかし、目視による判断は不確実であった。
そこで、特開昭62−41623号公報に記載されてい
るように、タイマー、温度検知装置および加熱装置など
により、発酵工程などの時間あるいはそのときの温度を
制御する方法も採られた。
しかし、この従来の方法でも、パン生地の発酵度合い自
体に応じて制御を行なっているわけではないので、最適
な制御を行なえなかった。これは、温度および時間以外
の条件が作用すること、的確な温度制御が難しいこと、
あるいは、発酵温度と時間との間の関係に不確実性があ
ることなどが原因であり、また、的確な温度制御が難し
いことなどのために、複雑な制御回路が必要になってい
た。
(発明が解決しようとする課題) 上述のように、発酵工程を可変的に制御する従来のパン
の製造において、目視によりパン生地の発酵による膨脹
度合いを判断する方法では、確実性がなく、また、温度
に応じて制御する方法でも、最適な制御を行なえないと
ともに、複雑な制御回路が必要であるなどの問題があっ
た。
本発明は、このような問題点を解決しようとするもので
、簡単な構造で、発酵工程においてパン生地を最適な状
態に発酵させることができ、良質のパンを得られるよう
にすることを目的とするものである。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 本発明は、上記目的を達成するために、撹拌装置により
パンの原料を撹拌してパン生地を作る撹拌工程と、この
撹拌工程の後パン生地を発酵させる発酵工程と、この発
酵工程の後焙焼装置によりパン生地をパンに焼き上げる
焙焼工程とを有するパンの製造方法において、上記発酵
工程時に、検知装置によりパン生地が発酵に伴って所定
の体積まで膨脹したことを自動的に検知するものである
とくに、請求項2のパンの製造方法は、撹拌工程の直後
にパン生地をそのまま第1発酵させる第1発酵工程と、
この第1発酵工程の後パン生地の形状を規制しつつこの
パン生地を成形発酵させる成形発酵工程とに分かれた発
酵工程のうち、上記第1発酵工程時に、検知装置により
パン生地の体積がこのパン生地の第1発酵工程前の体積
の約3倍に膨脹したことを自動的に検知するものである
一方、請求項3のパンの製造方法は、撹拌工程の直後に
パン生地をそのまま第1発酵させる第1発酵工程と、こ
の第1発酵工程の後パン生地をパン型に収納してから成
形発酵させる成形発酵工程とに分かれた発酵工程のうち
、上記成形発酵時に、検知装置によりパン生地の体積が
焙焼工程後のパンの体積の約80%に膨脹したことを自
動的に検知するものである。
(作用) 本発明のパンの製造方法は、検知装置によりパン生地が
発酵工程において所定の体積まで膨脹したことを自動的
に検知し、これにより、パン生地が上記所定の体積に達
したときに報知装置を作動させて、製造者に工程の進行
を的確に行なわせたり、あるいは、パン生地が上記所定
の体積に達したときに発酵工程を自動的に終了させたり
することを可能にしたものである。そして、パン生地の
体積自体を検知するのであるから、発酵工程終了時のパ
ン生地の発酵度合いを雰囲気温度などによらず、最適な
ものとすることができる。
なお、請求項2のパンの製造方法のように、発酵工程が
、撹拌工程の直後の第1発酵工程と、その後パン生地の
形状を規制しつつこのパン生地を成形発酵させる成形発
酵工程とに分かれている場合、第1発酵工程では、検知
装置によりパン生地の体積がこのパン生地の第1発酵工
程前の体積の約3倍に膨脹したことを検知するとよい。
一方、請求項3のパンの製造方法のように、第1発酵工
程の後パン生地をパン型に収納してから成形発酵させる
成形発酵工程では、検知装置によりパン生地の体積が焙
焼工程後のパンの体積の約80%に膨脹したことを検知
するとよい。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
まず、パン製造機の構成を説明する。
l1は箱状の機体で、この機体11の内部は、仕切板1
2. 13より上下に並ぶ3つの空間部14. 15.
16に区画されている。また、下側の上記空間部l6は
、仕切枠17により前側の成形発酵室l8と後側の焙焼
室l9とに区画されている。さらに、上側の上記空間部
l4の左右一側部には電装部20が区画されており、こ
の電装部20の前面には各種操作スイッチ、ランプ、タ
イマーのダイヤルなどが配設された操作部(図示しない
)が設けられている。そして、上記機体11の前面は開
口されており、この前面は、上側および中間の上記空間
部14. 15に対応する上部ドア21と、下側の空間
部16に対応する下部ドア22とにより開閉自在に閉塞
されている。また、上記機体1lの下面の各角部には脚
部23が設けられている。さらに、上記機体l1の最後
部には上方へ抜けるダクト24が形成されている。
そして、上側の上記空間部14の前部に、パンの原料を
撹拌してパン生地30を作るとともにこのパン生地30
の第1発酵が行なわれる撹拌装置3lが配設されている
。また、同じ上側の空間部l4の後部に、上記撹拌装置
31を加熱または冷却する温調装置32が配設されてい
る。また、中間の上記空間部15の上部前側に、上記撹
拌装置3lから所定量のパン生地30を受入れる定量装
置33が配設されている。また、同じ中間の空間部15
の下部前側には、上記定量装置33から所定量のパン生
地30を受入れこのパン生地30をガス抜きを行ないつ
つ丸める丸め装置34が配設されているとともに、この
丸め装置34からパン生地30を受入れて移送する移動
装置35が配設されている。また、上記下側の空間部l
6には、上記移動装置35から丸められたパン生地3G
を受入れるパン型36が挿脱自在に収納されている。
さらに、同じ下側の空間部16には、上記パン型36に
受入れられたパン生地30を成形発酵させる成形発酵装
置37が前側に配設されているとともに、成形発酵され
たパン生地3Gをパンに焼き上げる焙焼装置38が後側
に配設されている。
つぎに、上記撹拌装置3lの構成を主に第4図を参照し
て説明する。
上記上側の仕切板12上に、上下面を開口しかつ下部が
漏斗状になっている撹拌槽41が着脱自在に取付けられ
ている。また、上記上側の仕切板12上には撹拌槽41
を囲んで槽枠42が取付けられており、この槽枠42の
後側上端部には、その上面開口を上方から開閉自在に閉
塞する上蓋43がヒンジ44により上下回動自在に支持
されている。なお、この上蓋43の前部には取手45が
取付けられている。
そして、上記上蓋43上に支持体46を介して撹拌モー
タ47が固着されており、この撹拌モータ47の下方へ
突出した回転軸にカップリング48を介して撹拌羽根4
9が取付けられている。
また、上記上蓋43の下方には、上記撹拌槽41の上面
開口を開閉自在に閉塞する槽蓋51が支持杆52を介し
て支持されている。そして、この槽蓋51は、その周辺
部に回動自在に支持されたクランプ53が、上記撹拌槽
41の上端のフランジ54に係脱自在に係合されること
により、閉状態に保持されるようになっている。また、
上記撹拌羽根49は上記槽蓋51を貫通して、上記撹拌
槽4I内に位置するようになっている。なお、上記撹拌
槽41または槽蓋5lに、これら両者間の気密性を保持
するパッキング55が取付けられている。
さらに、上記槽蓋5Iの下面には、下面を開口したイー
スト容器56が着脱自在に取付けられており、このイー
スト容器56には、その下面開口を閉塞するイースト容
器蓋57が閉方向へ付勢されて軸着されている。一方、
上記槽蓋51の上面にはイースト容器56の上方に位置
して、ソレノイド58が取付けられており、このソレノ
イド58の進退するピン59により上記イースト容器蓋
57が押圧されて開かれるようになっている。
そして、上記槽蓋5lの下面には、上記撹拌槽41内に
おいてパン生地3flの体積が発酵によりこのパン生地
30の発酵前の体積の約3倍に膨脹したことを自動的に
検知する第1検知装置6lが設けられている。この第1
検知装置6lは、レベルセンサーあるいは電位差式セン
サーなどからなっており、たとえばパン生地30の接触
によりこのパン生地30が所定体積まで膨脹したことを
検知するものである。したがって、パンの原料をこねて
なるパン生地30の初期体積がたとえば15斤分である
として計算された値に基づいて、撹拌槽4l内における
第1検知装置6lの位置などが設定されている。そして
、この第1検知装置61がパン生地3Gが所定体積まで
膨脹したことを検知するのと同時に、上記定量装置33
が起動するようになっている。
つぎに、上記温調装置32の構成を説明する。
第3図に示すように、上記撹拌槽41に後方から対向す
るダクト66内にヒータ67とエバボレータ68とが配
設されているとともに、このエバポレータ68の後方に
ファンモータ69が配設されている。
このファンモータ69は、上記ダクト66の他に、この
ダクト66の両側方に位置して上記槽枠42に形成され
た連通口(図示しない)によってもこの槽枠42内に連
通している。また、上記ダクト66の下方には、コンデ
ンサ7Gと、このコンデンサ70および上記エバボレー
タ68に連通ずるコンブレッサ71と、このコンブレッ
サ7jの前方に位置し上記機体11の最後部の排熱用ダ
クト24に連通ずるファンモータ72とが配設されてい
る。さらに、図示していないが、上記撹拌槽41付近に
は、上記温調装置32を制御するサーモスタットが配設
されている。
つぎに、上記定量装置33の構成を説明する。
第4図に示すように、上記機体1■内のたとえば中間の
空間部15にはエアコンブレッサ76が配設されており
、このエアフンプレッサ76は、可撓な導管77を介し
て上記槽蓋51に接続されて、上記撹拌槽41内に連通
されている。
また、上記上側の仕切板工2の下側に支持枠8Iが固着
されており、この支持枠8lの上面部と下面部とには、
上記撹拌槽4lの下面開口に通じる開口部82と開口部
83とが上下に相対向させて形成されているとともに、
これら開口部82. 83の側方に位置して開口部84
と開口部85とが上下に相対向させて形成されている。
そして、上記支持枠8l内にはスライダ86が摺動自在
に収納されており、このスライダ86には、上記開口部
82. 83または開口部84.85に選択的に重合さ
れる定量室87が形成されている。また、上記支持枠8
lの側方には上記スライダ86を駆動する定量移動モー
タ88が設けられており、この定量移動モータ88の進
退するシャフト89が上記スライダ86に連結されてい
る。
また、上記撹拌槽4lの下方に位置して上記支持枠8l
の下側には、定量ピストン91を駆動する定皿モータ9
2が設けられている。上記定量ピストン9lは、上記定
量室87内を摺動して、上記開口部82,83間で移動
するものである。さらに、上記開口部84の上方の位置
して上記上側の仕切板12上には、排出ピストン93を
駆動する排出モータ94が設けられている。上記排出ピ
ストン93は、上記定量室87内を摺動して、上記開口
部84. 85間で移動するものである。
つぎに、上記丸め装置34の構成を説明する。
上記開口部85の下方に位置して上記下側の仕切板l3
上に、丸め槽96が設けられており、この丸め槽96の
底面部は、丸め柱97を有し回転駆動される回転板98
になっている。そして、図示していないが、上記丸め槽
96の周面部には、開閉自在の排出口が形成されている
。また、上記丸め槽96の近傍には生地冷却ファン99
が配設されている。
つぎに、上記移動装置35の構成を説明する。
上記丸め槽96の後方に位置して上記下側の仕切板13
上に、コンベア101を内蔵した支持枠+02が設けら
れており、この支持枠1G2上に、上記コンベア101
により駆動される移動台103が左右方向へ摺動自在に
支持されている。そして、この移動台103には、開閉
自在のシャッタ板104が設けられている。なお、上記
下側の仕切板l3には、上記移動台103の摺動軌跡に
沿う開口部1θ5が形成されている。
つぎに、上記成形発酵装置37および焙焼装置38の構
成を説明する。
上記機体11内の下側の空間部l6にパン型搬送台Il
lが前後動自在に支持されている。このパン型搬送台1
11は、側方から見てほぼ凹字形状になっているが、そ
の底板部112に連結されたコンベア113により駆動
され、上記成形発酵室18と焙焼室1gとの間で移動す
るものである。
上記パン型3Gは、前後方向に長くかつ上面を開口した
箱状になっており、上記パン型搬送台Ill上に左右方
向に並べてたとえば5つ載置されるものである。なお、
上記パン型3Gの上面開口は、パン型蓋(図示しない)
により適宜閉塞可能になっている。
そして、少なくとも1つのパン型36の上方に位置して
上記下側の仕切板13の下側に、パン型36に収納され
たパン生地30の体積が発酵により焼き!がって完成し
たパンの体積の約80%に膨脹したことを自動的に検知
する第2検知装置116が設けられている。この第2検
知装置116は、反射型の光センサーなどからなってお
り、パン生地3θまでの最短距離が一定値以下になった
ことを検知して、パン生地30が所定体積まで膨脹した
ことを検知するものである。具体的には、たとえば、パ
ン型36の高さが約100mとすると、このパン型36
の上面からのパン生地30の突出量が10〜20皿以下
であるか否か、あるいは、パン型36の上面より低く位
置しているパン生地30のパン型36の上面までの最短
距離が約20+as以下であるか否かを検知するもので
ある。なお、これら両基準値は、選択可能になっている
。そして、この第2検知装置116がパン生地30が所
定体積まで膨脹したことを検知するのと同時に上記成形
発酵装置37が停止するようになっている。
また、上記成形発酵室18内の最下部には成形発酵ヒー
タ121が配設されている。一方、上記焙焼室19内の
上部と下部とには焙焼ヒータ122がそれぞれ配設され
ている。
さらに、上記焙焼室19の後側上方には、気流循環およ
び冷却用のファンモータ+23と、冷却用のファンモー
タ+24とが配設されている。
つぎに、上記パン製造機を用いたパンの製造方法につい
て説明する。
上記パン製造機は、とくにパン屋などの店ft+で業務
用に用いるのに適したものであり、パン生地作りからパ
ンの焼き上げまでをほぼ全自動で行なう。製造されるパ
ンは、とくに山形または角形の食パンであり、たとえば
3斤分のパンが5本一度に製造される。そして、各装1
31. 33. 34, 35,37. 38は、シー
ケンサからなる電気回路などにより制御される。
まず、上部ドア21を開けるとともに、取手45を利用
して上蓋43および槽蓋5lを上方へ回勤させて開け、
撹拌槽41内に、水、スキムミルク、砂糖、塩、小! 
粉、ショートニングなどのパンの原料を15斤分投入す
る。また、イースト容器56内にイ−ストを投入して、
このイースト容器56を槽蓋51に取付ける。つぎに、
上蓋43および槽蓋51を下方に回動させて閉じ、クラ
ンブ53を回動させて撹拌槽41のフランジ54に係合
させることにより、この撹拌槽41に槽蓋51を係止す
る。この状態で、パッキング55により撹拌槽4Iの内
部は完全に密閉される。
そして、開始スイッチを操作して、上部ドア2Iを閉じ
ると、撹拌モータ47が起動して、撹拌羽根49により
パンの原料が撹拌され始める。このとき、山形パンの製
造と角形パンの製造との選択も合わせて行なう。山形パ
ンの製造を選択した場合には、第2検知装置116の検
知の基準値がパン型36の上面の上方10〜20+mm
となり、角形パンの製造を選択した場合には、それがパ
ン型36の上面の下方約10Il!Ilとなる。なお、
タイマーをセットすることにより、所定時間後に撹拌を
開始させることもできる。
この撹拌はたとえば70分で終了し、パン生地30がこ
ね上げられる(撹拌工程)。なお、この撹拌工程の後半
に、ソレノイド58が作動して、イースト容器蓋57が
開かれ、イースト容器56からイーストがパン生地30
へ自動的に投入される。また、レーズンやくるみなどの
添加物入りのノ々ンを製造するときは、撹拌工程の終了
直前に添加物を手動でパン生地30へ投入する。
つぎに、撹拌が行なわれずに、パン生地30が撹拌槽4
1内でそのまま放置され、たとえば50分間パン生地の
第1発酵が行なわれる(第1発酵工程)。
なお、この第1発酵工程および上記撹拌工程において、
温調装置32により、パン生地30の温調が行なわれる
。たとえば、雰囲気温度が高い場合には、コンプレッサ
71が作動するが、ファンモータ69の運転により、エ
バボレータ68、ダクト66、槽枠42内、その連通口
およびファンモータ69を冷風が循環して、パン生地3
0が冷却され、その温度が発酵に適した約27〜30℃
に保たれる。なお、コンデンサ70の発する熱は、ファ
ンモータ72により排熱用のダクト24へと放出される
。逆に、雰囲気温度が低ければ、ヒータ67が通電され
る。
そして、撹拌工程の終了直後には、第4図に実線で示す
ように、パン生地3Gは小さいが、発酵の進行に伴って
、パン生地30が膨脹していく。そうして、同図に鎖線
で示すように、パン生地30の体積が、このパン生地3
0の第1発酵工程前の体積の約3倍まで膨脹すると、た
とえばパン生地30が第1検知装置61に接することに
より、この第1検知装置61がパン生地30の所定体積
までの膨脹を検知し、これと同時に第1発酵工程が終了
して、次工程に自動的に移行する。
第1発酵工程の次工程は、丸め移送工程である。丸め移
送工程においては、撹拌槽4lからパン生地30が1斤
分ずつパン型36まで移送されるが、その途中で、丸め
装置34により1斤分のパン生地30が丸められるとと
もに、このパン生地3Gのガス抜きが行なわれる。
すなわち、まず定量モータ92の駆動により、それまで
撹拌槽41の下面開口直下の開口部82を閉塞していた
定量ピストン91が下降するとともに、エアコンプレッ
サ76により撹拌槽41内に圧力が加えられて、この撹
拌槽4lからスライダ86の1斤分の容積を有する定量
室87内にパン生地30が送り出される。ついで、定量
移動モータ88の駆動により、スライダ86が移動して
、定量室87内のパン生地30が撹拌槽41内のパン生
地30から分離され、パン生地30の定量が行なわれる
スライダ86は、その定量室87が開口部84. 85
に臨む位置まで移動するが、その後、排出モータ94の
駆動により、排出ピストン93が下降して、定量室87
内のパン生地30が丸め槽96内に落下される。
その後、排出ピストン93は、再び上昇する。また、ス
ライダ86も元の位置へ戻る。
パン生地3θが丸め槽96内に落下したことが図示しな
い検知装置により検知されると、回転板98が起動して
、パン生地30が丸められるとともに、そのガス抜きが
行なわれる。
パン生地30の丸め開始後一定時間経つと、丸め漕96
の排出口が解放され、回転板98の回転による遠心力で
パン生地30が九め漕96から移動装置35の閉じたシ
ャッタ板104上へ放出される。その後、排出口は閉じ
られ、回転板98は停止する。
パン生地3Gがシャッタ板104上に放出されたことが
図示しない検知装置により検知されると、コンベア10
1の駆動により、シャツタ板1[14とともに移動台1
03が左右方向に移動し、5つのパン型36のいずれか
の上方で停止する。そして、シャッタ板104が開いて
、パン型36内にパン生地30が落下される。その後、
再びシャツ夕べ104が閉じるとともに、移動台+03
が丸め槽96近傍の位置へ戻る。
これがたとえば15回繰り返されるが、各回でパン生地
30の載ったシャツタ板104の停止位置およびコンベ
ア113により前後方向に移動されるパン型搬送台11
1の停止位置とが異なることによって、5つのパン型3
6にそれぞれ前後方向に並んで3つずつ計15個のパン
生地3Gが供給される。
この丸め移送工程はたとえば約20分で終了する。
なお、丸め移送工程終了時には、パン型搬送台II+は
、その全体が成形発酵室l8内に位置している。
つぎに、成形発酵室18内において、成形発酵ヒータ1
21の加熱により、約37〜40℃でたとえば約20〜
30分間、パン生地30の成形発酵が行なわれる(成形
発酵工程)。この成形発酵工程では、パン型36により
パン生地30の形状が規制されつつ、このパン生地30
が発酵されて、よいパンを作るために適当な体積まで膨
脹される。なお、成形発酵ヒータ121は、図示しない
サーモスタットにより通電が制御され、成形発酵室18
内の温度がほぼ一定に保たれる。また、成形発酵工程の
開始時から焙焼ヒータ122により焙焼室19の予熱が
行なわれる。
そして、山形パンの製造を選択した場合には、第1図に
示すように、当初高さがパン型36の高さの約1/2弱
であるパン生地30が膨脹して、このパン生地30のパ
ン型36の上面からの突出量が10〜20請になると、
これを第2検知装置116が検出し、それと同時に成形
発酵ヒータ121への通電が断たれて、成形発酵工程が
終了し、次工程である焙焼工程に自動的に移行する。
一方、角形パンの製造を選択した場合には、第3図に示
すように、パン型36内に収納されたパン生地30が膨
脹して、パン型36の上面より低く位置しているパン生
地30のパン型36の上面までの最短距離が約20mm
まで小さくなると、すなわち、パン生地30の高さがパ
ン型0の高さの約80%に達すると、これを第2検知装
置116が検出し、それと同時に成形発酵工程が終了し
、焙焼工程に自動的に移行する。
なお、角形パンの製造を選択した場合には、成形発酵工
程の終了後、ブザーないしランプによる報知があるので
、ここで、いったん下部ドア22を開けて、各パン型3
6の上面開口をパン型蓋により閉塞する。このパン型蓋
の装着は手動で行なう。
その後、下部ドア22は閉じる。
そして、第3図に鎖線で示すように、コンベア113の
駆動により、パン型搬送台111が後退し、あらかじめ
予熱された焙焼室19内に挿入され、焙焼工程が始まる
。こうして、焙焼室l9内において、約50分間パン生
地30が焙焼される。このとき、パン生地3Gは、第1
図に鎖線で示すように、さらに若干膨らむ。なお、焙焼
ヒータ122は、図示しないサーモスタットにより通電
が制御され、焙焼室19内の温度が約200℃に保たれ
る。
パンが焼き上がると、焙焼ヒータ122への通電が断た
れるとともに、パン型搬送台Il1が前進する。これと
ともに、焼き上がりを報知するランプないしブザーが作
動するので、ここで、下部ドア22を開けて、パン型3
6を取り出す。なお、山形パンの場合、完成したパンの
高さは、たとえば170mm程度である。
なお、ファンモータ123は、焙焼工程時、焙焼室19
内で熱風を循環させる。また、ファンモータ123 ,
  124は、成形発酵工程時から焙焼工程終了後まで
、焙焼室19の周囲の熱をダクト24へ放出させる。
上記構成によれば、発酵工程において、膨脹するパン生
地30の体積自体を検知装261, 116により検知
して、パン生地3oの良好な発酵段階を判断し、工程を
自動的に制御するので、発酵工程終了時のパン生地30
の発酵度合いを雰囲気温度などによらず良好なものとで
き、発酵の過不足を防止することができ、ひいては、品
質のよいパンを得ることができる。また、温度制御に極
度の正確さが要求されないので、複雑な制御回路が不要
であり、構造を簡単にできる。
なお、上記実施例では、パン生地30が所定体積まで膨
脹したことを検知装置61, 116が検知すると、発
酵工程から次工程に自動的に移行するようにしたが、パ
ンの製造の各工程の開始を製造者が手動で行なうパン製
造機にあっては、パン生地30が所定体積に達したとき
に、ブザーやランプなどの報知装置を作動させて、製造
者が工程の進行を的確に行なえるようにしてもよい。
また、上記実施例では、パン生地30作りからパンの焼
き上げまでを行なうパン製造機について説明したが、上
述のような検知装!61. 116は、パン生地30作
りから第1発酵または定量までを行なうパン生地製造機
、あるいは、パン生地3oの成形発酵から焙焼までを行
なう焙焼機などにも設けることができる。
さらに、上記実施例のパン製造機では、成形発酵室18
と焙焼室19とを別にしたが、両者は共通にしてもよい
〔発明の効果〕
本発明によれば、パンの製造における第1発酵工程ある
いは成形発酵工程などの発酵工程時に、検知装置により
パン生地が所定の体積まで膨脹したことを自動的に検知
するので、雰囲気温度などによらず、パン生地が最良の
状態に発酵した段階で発酵工程を終了させることができ
、良質のパンを得ることができる。しかも、発酵工程時
に温度制御を行なうにしても、この温度制御に極度の正
確さが要求されないので、複雑な制御回路が不要であり
、構造を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明のパンの製造方法の一実施
例に用いるパン製造機の正面方向断面図、第3図は同じ
パン製造機の側面方向断面図、第4図は上記パン製造機
の撹拌装置部分の断面図である。 30・・パン生地、31・・撹拌装置、36・・パン型
、38・・焙焼装置、61・・検知装置、116・検知
装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)撹拌装置によりパンの原料を撹拌してパン生地を
    作る撹拌工程と、 この撹拌工程の後パン生地を発酵させる発酵工程と、 この発酵工程の後焙焼装置によりパン生地をパンに焼き
    上げる焙焼工程とを有し、 上記発酵工程時に、検知装置によりパン生地が発酵に伴
    って所定の体積まで膨脹したことを自動的に検知する ことを特徴とするパンの製造方法。
  2. (2)発酵工程は、撹拌工程の直後にパン生地を第1発
    酵させる第1発酵工程と、この第1発酵工程の後パン生
    地の形状を規制しつつこのパン生地を成形発酵させる成
    形発酵工程とに分け、上記第1発酵工程時に、検知装置
    によりパン生地の体積がこのパン生地の第1発酵工程前
    の体積の約3倍に膨脹したことを自動的に検知すること
    を特徴とする請求項1記載のパンの製造方法。
  3. (3)発酵工程は、撹拌工程の直後にパン生地を第1発
    酵させる第1発酵工程と、この第1発酵工程の後パン生
    地をパン型に収納してから成形発酵させる成形発酵工程
    とに分け、 上記成形発酵時に、検知装置によりパン生地の体積が焙
    焼工程後のパンの体積の約80%に膨脹したことを自動
    的に検知する ことを特徴とする請求項1記載のパンの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013202417A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Seb Sa パン焼き器のためのバゲット調製方法
EP4091457A1 (fr) * 2021-05-20 2022-11-23 Jac S.A. Fermenteur et procédé pour produire du levain liquide

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