JPH0773471B2 - パン生地製造機 - Google Patents

パン生地製造機

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JPH0773471B2
JPH0773471B2 JP10872789A JP10872789A JPH0773471B2 JP H0773471 B2 JPH0773471 B2 JP H0773471B2 JP 10872789 A JP10872789 A JP 10872789A JP 10872789 A JP10872789 A JP 10872789A JP H0773471 B2 JPH0773471 B2 JP H0773471B2
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dough
bread
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tank
fermentation
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一義 入沢
彬 庭山
元甫 田角
雅人 篠田
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東芝機器株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、パン生地製造機に係わり、とくに、制御機構
に関する。
(従来の技術) 従来、パン屋は、ある1日に販売するパンを製造するた
めに、その日の朝午前1時頃からパンの仕込みをしなけ
ればならなかった。
(発明が解決しようとする課題) このように、従来は、パン屋の作業は重労働になってお
り、とくに、パン生地作りが最もつらい作業になってい
た。そのため、後継者が育たないなどの悩みが生じてい
た。
本発明は、このような問題点を解決しようとするもの
で、従来最もつらい作業であったパン生地作りを自動的
に行なうことができて、パン屋の作業を軽減することが
できるとともに、朝起きたときすぐにパン生地作り以後
の作業を始めることができるパン生地製造機を提供する
ことを目的とするものである。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 本発明のパン生地製造機は、上記目的を達成するため
に、パンの原料を攪拌してパン生地を作る攪拌装置と、
この攪拌装置を冷却する冷却装置とを備えるとともに、
上記攪拌装置を起動させる外部操作可能な攪拌装置起動
手段と、パン生地ができた後上記攪拌装置を自動的に停
止させる攪拌装置停止手段と、少なくとも上記攪拌装置
の停止後上記冷却装置を自動的に運転させる冷却装置運
転手段とを備えたものである。
(作用) 本発明のパン生地製造機では、パン屋においてある1日
に販売するパンを製造するとき、パン屋は、前の日の夜
に、パンの原料を攪拌装置に投入するとともに、起動手
段を外部から操作して、攪拌装置を起動させる。そうす
ると、夜中のうちに、自動的に攪拌装置がパンの原料を
攪拌してパン生地を作るとともに、攪拌後のこのパン生
地の第1発酵が自動的に行なわれる。その際、パン生地
ができた後、停止手段が攪拌装置を自動的に停止させ
る。その後、冷却装置運転手段が冷却装置を自動的に運
転させて、この冷却装置が攪拌装置を冷却し、パン生地
の発酵が過度に進まないようにする。そして、朝起きた
ら、パン屋は、こうしてできたパン生地を利用して、パ
ン生地作り以後の作業を行なう。
(実施例) 以下、本発明のパン生地製造機の一実施例を第1図およ
び第2図に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
11は箱状の機体で、この機体11の内部は、仕切板12より
上下に並ぶ2つの空間部13,14に区画されている。ま
た、上側の上記空間部13の右側部には電装部15が区画さ
れている。そして、上記機体11の前面は開口されてお
り、この前面は、ドア16により開閉自在に閉塞されてい
る。また、上記機体11の下面の各角部には脚部17が設け
られている。さらに、上記機体11の最後部には上方へ抜
けるダクト18が形成されている。
そして、上側の上記空間部13の前部左側に、パンの原料
を攪拌してパン生地20を作るとともにこのパン生地20の
第1発酵が行なわれる攪拌装置21が配設されている。ま
た、同じ上側の空間部13の後部に、上記攪拌装置21を加
熱または冷却する冷却装置を兼ねる温調装置22が配設さ
れている。また、下側の上記空間部14の上部前側に、上
記攪拌装置21から所定量のパン生地20を受け入れる定量
装置23が配設されている。また、同じ下側の空間部14の
底面前側には、上記定量装置23からパン生地20を受入れ
る生地受け皿24が挿脱自在に挿入されている。
つぎに、上記攪拌装置21の構成を説明する。
上記仕切板12上に、上下面を開口しかつ下部が漏斗状に
なっている攪拌槽31が着脱自在に取付けられている。こ
の攪拌槽31は、図示しないクランプ機構により、時計回
り方向へ回動させることで、仕切板12に固定されるよう
になっている。また、上記仕切板12上には攪拌槽31を囲
んで槽枠32が取付けられており、この槽枠32の後側上端
部には、その上面開口を上方から開閉自在に閉塞する上
蓋33がヒンジ34により上下回動自在に支持されている。
なお、この上蓋33の前部には取手35が取付けられてい
る。そして、上記上蓋33上にモータ取付板36を介して攪
拌モータ37が固着されており、この攪拌モータ37の下方
へ突出した回転軸にカップリング38を介して攪拌羽根39
が取付けられている。
また、上記上蓋33の下方には、上記攪拌槽31の上面開口
を開閉自在に閉塞する槽蓋41がほぼ固定的に取付けられ
ており、この槽蓋41は、その周辺部に回動自在に支持さ
れたクランプ42が、上記攪拌槽31の上端のフランジ43に
係脱自在に係合されることにより、閉状態に保持される
ようになっている。また、上記攪拌羽根39は上記槽蓋41
を貫通して、上記攪拌槽31内に位置するようになってい
る。なお、上記攪拌槽31または槽蓋41に、これら両者間
の気密性を保持するパッキング(図示しない)が取付け
られている。
さらに、上記槽蓋41の下面には、下面を開口したイース
ト容器44が着脱自在に取付けられており、このイースト
容器44には、その下面開口を閉塞するイースト容器蓋45
が閉方向へ付勢されて軸着されている。一方、上記上蓋
33の上面にはイースト容器44の上方に位置して、ソレノ
イド46が取付けられており、このソレノイド46に取付け
られこれによって進退するピン47により上記イースト容
器蓋45が押圧されて開かれるようになっている。
なお、図示していないが、たとえば上記槽蓋41の下面に
は、上記攪拌槽31内においてパン生地20の体積が発酵に
よりこのパン生地20の発酵前の体積の約3倍に膨脹した
ことを自動的に検知するレベルセンサーなどからなる検
知装置が設けられている。
つぎに、上記温調装置22の構成を説明する。
第1図に示すように、上記攪拌槽31に後方から対向する
ダクト51内に、第1発酵ヒータ52が配設されているとと
もに、このヒータ52の後方にエバポレータ53が配設され
ており、このエバポレータ53の後方にファンモータ54が
配設されている。このファンモータ54は、上記ダクト51
の他に、このダクト51の左右両側方に位置して上記槽枠
32に形成された連通口(図示しない)によってもこの槽
枠32内に連通している。また、上記ダクト51の下方に
は、コンデンサ55と、このコンデンサ55および上記エバ
ポレータ53に連通するコンプレッサ56と、このコンプレ
ッサ56の前方に位置し上記機体11の最後部の排熱用ダク
ト18に連通するファンモータ57とが配設されている。さ
らに、図示していないが、上記攪拌槽31の外周面と槽枠
32の内面とには、それぞれ上記温調装置22を制御するサ
ーモスタットが配設されている。
つぎに、上記定量装置23の構成を説明する。
上記機体11内の温調装置22の上方にはエアコンプレッサ
61が配設されており、このエアコンプレッサ61は、可撓
な導管62を介して上記槽蓋41に接続されて、上記攪拌槽
31内に連通されている。
また、上記仕切板12の下側に支持枠66が固着されてお
り、この支持枠66の上面部と下面部とには、上記攪拌槽
31の中央の下面開口に通じる開口部67と開口部68とが上
下に相対向させて形成されているとともに、これら開口
部67,68の左側方に位置して開口部69と上記生地受け皿2
4の上方に位置する開口部70とが上下に相対向させて形
成されている。そして、上記支持枠66内にはスライダ71
が左右方向へ摺動自在に収納されており、このスライダ
71には、上記開口部67,68または開口部69,70に選択的に
重合される定量室72が形成されている。また、上記支持
枠66の右側には上記スライダ71を駆動する定量移動モー
タ73が設けられており、この定量移動モータ73の進退す
るシャフト74が上記スライダ71に着脱自在に連結されて
いる。なお、このスライダ71は、機体11外へ取外せるよ
うになっている。
また、上記攪拌槽31の下方に位置して上記支持枠66の下
側には、定量ピストン76を駆動する定量モータ77が設け
られている。上記定量ピストン76は、上記定量室72内を
摺動して、上記開口部67,68間で移動するものである。
さらに、上記開口部69の上方の位置して上記仕切板12上
には、排出ピストン78を駆動する排出モータ79が設けら
れている。上記排出ピストン78は、上記定量室72内を摺
動して、上記開口部69,70間で移動するものである。
そうして、上記電装部15の前面には、上記機体11外から
操作可能な攪拌装置起動手段としての開始スイッチ81が
設けられている。この開始スイッチ81は、上記攪拌装置
21を起動させるためのものである。
また、上記電装部15には、上記攪拌槽31の外周面のサー
モスタットにも連動し上記攪拌装置21をパン生地20がで
きた後自動的に停止させるタイマーなどからなる攪拌装
置停止手段が内蔵されているとともに、少なくとも上記
攪拌装置21の停止後上記図示しない検知装置がパン生地
の所定体積までの膨脹を検知したときから上記温調装置
22を冷却装置として自動的に運転させ始めるタイマーな
どからなる冷却装置運転手段が内蔵されている。
さらに、上記定量装置23の側方に位置して上記仕切板12
の下側には、上記定量装置23により定量されるパン生地
20の量を調節するためのダイヤル状の定量調節つまみ82
が設けられている。すなわち、この定量調節つまみ82
は、上記定量装置23の定量ピストン76が上側の開口部67
から下降するときの停止位置の高さを任意に調節するた
めのものであり、そのために、上記定量調節つまみ82を
有するタイマーによって定量モータ77の作動時間がたと
えば秒単位で制御されるようになっている。また、上記
定量調節つまみ82の下方近傍には、上記定量装置23を起
動させるための定量スイッチ83が設けられている。
なお、上記攪拌装置21および温調装置22と、定量装置23
とは、シーケンサまたはマイクロコンピュータからなる
電気回路によって全体的な運転が制御されるようになっ
ている。
つぎに、上記パン生地製造機を用いたパンの製造方法に
ついて説明する。
上記パン製造機は、とくにパン屋などの店舗で業務用に
用いるのに適したものである。
パン屋などにおいてある1日に販売するパンを製造する
とき、パン屋は、たとえば前の日の夜に、パンの原料を
攪拌装置21の攪拌槽31内に投入する。すなわち、まず、
ドア16を開けるとともに、取手35を利用して上蓋33およ
び槽蓋41を上方へ回動させて開け、攪拌槽31内に、水、
スキムミルク、砂糖、塩、小麦粉、ショートニングなど
のパンの原料を投入する。また、イースト容器44内にイ
ーストを投入して、このイースト容器44を槽蓋41に取付
ける。つぎに、上蓋33を下方に回動させて閉じ、クラン
プ42を時計回り方向へ回動させて攪拌槽31のフランジ43
に係合させることにより、この攪拌槽31に槽蓋41を係止
する。この状態で、パッキングにより攪拌槽31の内部は
完全な密閉室になる。
そして、開始スイッチ81を操作して、ドア16を閉じる
と、攪拌モータ37が起動して、攪拌羽根39が回転し、パ
ンの原料が攪拌され始める。この攪拌は、たとえば70分
で終了し、パン生地20がこね上げられる(攪拌工程)。
なお、この攪拌工程の後半に、ソレノイド46が作動し
て、このソレノイド46により押されたピン47によりイー
スト容器蓋45が開かれ、イースト容器44からイーストが
パン生地20へ自動的に落下される。その後、パン生地20
がさらに若干こねられる。このとき、エアコンプレッサ
61が作動して、パン生地20と酸素とを結合させるのに必
要な空気を攪拌槽31内に供給する。
パン生地20がこね上げられると、攪拌装置停止手段によ
り攪拌モータ37が自動的に停止され、攪拌が行なわれず
に、パン生地20が攪拌槽31内でそのままの状態に放置さ
れ、たとえば50分間パン生地の第1発酵が行なわれる
(第1発酵工程)。
なお、この第1発酵工程および上記攪拌工程において、
温調装置22により、パン生地20付近の温度が制御され
る。たとえば、雰囲気温度が高い場合には、コンプレッ
サ56が作動するが、ファンモータ54の運転により、エバ
ポレータ53、槽枠32の後部中央に通じるダクト51、槽枠
32内、その後部両側の図示しない連通口およびファンモ
ータ54をこの記載順に冷風が循環して、槽枠32内の槽室
全体が冷却されるとともに、パン生地20が冷却される。
なお、コンデンサ55の発する熱は、ファンモータ57によ
り排熱用のダクト18を介して放出される。逆に、雰囲気
温度が低ければ、ヒータ52が通電され、パン生地20が加
熱される。
そして、攪拌工程時には、攪拌槽31の外周面のサーモス
タットにより、攪拌槽31の温度に応じて温度制御が行な
われ、パン生地20がこね上がったとき、攪拌槽31の温度
が約27〜29℃になる。一方、第1発酵工程時には、槽枠
32の内面のサーモスタットにより、槽枠32内の槽室の温
度に応じて温度制御が行なわれ、パン生地20の発酵に適
した上記約27〜29℃の温度がそのまま保たれる。ここ
で、攪拌工程から次工程である第1発酵工程への移行
は、タイマーに加えて温度管理によって行なわれ、攪拌
槽31の温度が設定されたこね上り温度になったら、第1
発酵工程に移行する。
そして、攪拌工程の終了直後には、パン生地20は小さい
が、発酵の進行に伴って、パン生地20が膨脹していく。
そうして、パン生地20の体積が、所定体積まですなわち
このパン生地20の第1発酵工程前の体積の約3倍まで膨
脹すると、これを検知装置が検知して、第1発酵工程が
終了し、発酵抑止工程が始まる。すなわち、温調装置22
が、ヒータ52ではなく、上述のようにコンプレッサ56の
作動する冷却装置として自動的に運転され、攪拌槽31を
冷却して発酵温度を下げ、安全機構として、パン生地20
の発酵がそれ以上進まないようにする。これによって、
攪拌槽31内に貯蔵されたのパン生地20の体積がそのまま
初期体積の3倍以上まで膨脹してしまうことが防止され
る。
以上の攪拌工程、第1発酵工程および発酵抑止工程は、
夜中のうちに、自動的に行なわれる。そして、朝起きた
ら、パン屋は、こうして第1発酵まで終了したパン生地
20を利用して、パン生地20作り以後の作業を行なう。
まず、定量工程を実施するが、定量工程は上記パン生地
製造機により行なえる。そのために、まず、ドア16を開
けて、定量調節つまみ82を適宜操作することにより、製
造するパンに合わせて、定量されるパン生地20の量を適
当に設定する。そして、定量スイッチ83を押圧操作する
と、定量モータ77の駆動により、それまで、開口部67を
閉塞していた定量ピストン76が下降するが、この定量ピ
ストン76は、定量ピストン76を有するタイマーにより設
定された時間だけ定量モータ77が作動することにより、
その作動時間に対応した一定位置で止まる。定量ピスト
ン76がスライダ71の定量室72の途中で止まると、エアコ
ンプレッサ61が作動して、攪拌槽31内にかかる空気圧に
より、この攪拌槽31内から定量室72内にパン生地20が送
り出されるが、こうして送り出される量は、上記定量ピ
ストン76の停止位置に対応したものになるので、任意の
量での定量が可能である。ついで、再び定量モータ77が
作動して、定量ピストン76が開口部68までさらに下降す
る。このとき、エアコンプレッサ61による空気圧はかか
っていないので、さらに攪拌槽31から定量室72にパン生
地20が入ることはない。その後、定量移動モータ73の駆
動により、スライダ71が左方向へ移動し、定量室72内の
パン生地20が攪拌槽31内のパン生地20から分離されて定
量される。
スライダ71は、その定量室72が開口部69,70に臨む位置
まで移動する。ついで、排出モータ79の駆動により、排
出ピストン78が下降して、定量室72内のパン生地20が生
地受け皿24上に落下される。その後、排出ピストン78が
再び上昇し、定量室72が開口部67,68に臨む位置までス
ライダ71が戻るとともに、定量ピストン76も再び開口部
67まで上昇する。
そして、再び定量スイッチ83を操作すれば、同様の定量
を行なえる。こうして、必要な回数パン生地20の定量を
繰り返し行なう。その際、1回ごとに受け皿24を手で取
出してパン生地20を1つずつ機体11外に取出してもよい
が、受け皿24を1回ごとに機体11内の底面上において手
で動かすことにより、1枚の受け皿24で複数のパン生地
20を受取るようにしてもよい。
さらに、食パンを製造する場合には、取出したパン生地
20を食パン型に入れて、パン生地20をさらに成形発酵さ
せた後、別のオーブンなどにより、パン生地20を焙焼
し、食パンに焼き上げる。一方、菓子パンを製造する場
合には、取り出したパン生地20にあんあるいはジャムな
どを詰めたり、パン生地20の形を整えたりした後、この
パン生地20をさらに成形発酵させてから、菓子パンに焼
き上げる。
上記構成によれば、前の日の夜に、パンの原料を攪拌槽
31に投入するのみで、夜中のうちにパン生地20を全自動
で製造することができ、翌朝の作業開始時には、1日に
使う第1発酵までが終了したパン生地20を得ることがで
き、パン生地20作り以後の作業にすぐに取り掛かること
ができる。このように、製パン工程において手作業では
最もつらいパン生地20作りを自動的にしかも夜間に行な
えるので、パン屋の作業を手間においても時間において
も大幅に軽減することができる。
また、作られたパン生地20を攪拌槽31内に貯蔵しておく
にもかかわらず、余計な発酵を温調装置22により抑制す
るので、パン屋が朝作業を始めるときには、最適に発酵
したパン生地20を得ることができる。
さらに、定量装置23により、パン生地20の定量もかなり
の部分自動的に行なうことができるとともに、定量調節
つまみ82により、定量されるパン生地20の量を任意に選
べるので、食パンあるいは各種菓子パンにそれぞれ合っ
た定量を行なうことができ、さまざまなパンを容易に製
造することができる。
なお、上記実施例では、定量スイッチ83を操作すること
により、第1発酵が終了したパン生地20を作業者が1つ
ずつ取出すようにしたが、受け皿24を前後左右に移動さ
せる移動機構を設けて、自動的に必要な回数の定量が行
なわれるようにすることもできる。すなわち、連続的に
行なわれる各回の定量で、受け皿24の異なる位置にパン
生地20が落下されるようにすればよい。上記移動機構と
しては、たとえば、受け皿24の下側にこれを移動させる
モータを設ければよい。また、このように全自動の定量
を可能とした場合において、切替えスイッチを設けて、
上記実施例で説明した一部が手動の定量と全自動の定量
とを切替えられるようにしてもよい。
さらに、上記実施例では、第1発酵工程の後に発酵抑止
工程を行なうようにしたが、逆にしてもよい。そして、
このように両工程を逆にした場合には、電装部15に設け
たタイマーの設定により、翌朝の指定時刻に第1発酵工
程が終了するようにすることもできる。また、このよう
に両工程を逆にし、かつ、上述のような全自動定量を可
能とした場合には、パン生地20の体積が初期体積の約3
倍まで膨脹し、これに伴って検知装置が作動して、第1
発酵工程が終了した後、自動的に定量工程に移行するよ
うにしてもよい。なお、第1発酵工程の終了時に、ラン
プまたはブザーなどにより報知を行なうようにしてもよ
い。
つぎに、本発明の他の実施例を第3図および第4図に基
づいて説明する。なお、上記実施例と対応する部分に
は、同一符号を付し、その説明を省略する。
機体11内は、仕切板12の下方で、仕切板91により、さら
に中間の空間部14と下側の空間部92とに区画されてお
り、この下側の空間部92は、さらに前側の成形発酵室93
と後側の焙焼室94とに区画されている。なお、上記下側
の空間部92の前面は、回動自在の下部ドア95により開閉
自在に閉塞されている。そして、上記中間の空間部14の
下部前側には、上記実施例の受け皿24に代えて、丸め装
置96が配設されているとともに、移動装置97が配設され
ている。また、上記下側の空間部92には、食パン型98が
挿脱自在に収納されている。さらに、同じ下側の空間部
92には、成形発酵装置を兼ねる焙焼装置99が配設されて
いる。
つぎに、上記丸め装置96の構成を説明する。
開口部70の下方に位置して上記下側の仕切板91上に、丸
め槽101が設けられており、この丸め槽101の底面部は、
丸め柱102を有し回転駆動される回転板103になってい
る。そして、図示していないが、上記丸め槽101の周面
部には、開閉自在の排出口が形成されている。
つぎに、上記移動装置97の構成を説明する。
上記丸め槽101の後方に位置して上記下側の仕切板91上
に、コンベア106を内蔵した支持枠107が設けられてお
り、この支持枠107上に、上記コンベア106により駆動さ
れる移動台108が左右方向へ摺動自在に支持されてい
る。そして、この移動台108には、開閉自在のシャッタ
板109が設けられている。なお、上記下側の仕切板91に
は、上記移動台108の摺動軌跡に沿う開口部110が形成さ
れている。
つぎに、上記焙焼装置99の構成を説明する。
上記下側の空間部92にパン型搬送台111が前後動自在に
支持されている。このパン型搬送台111は、コンベア112
により駆動され、上記成形発酵室93と焙焼室94との間で
移動するものである。そして、上記搬送台111上に、上
面を開口した上記パン型98が左右方向に並べてたとえば
5つ載置されている。
また、上記成形発酵室93内の最下部には成形発酵ヒータ
116が配設されている。一方、上記焙焼室94内の上部と
下部とには焙焼ヒータ117がそれぞれ配設されている。
そうして、先の実施例と同様に、攪拌工程と第1発酵工
程と発酵抑止工程とが夜間に自動的に行なえるようにな
っている。
そして、第1発酵工程または発酵抑止工程の終了後、た
とえば定量スイッチ83を操作することにより、定量工程
を含む丸め移送工程が始まる。丸め移送工程において
は、攪拌槽31からパン生地20が1斤分ずつパン型98まで
移送されるが、その途中で、丸め装置96により1斤分の
パン生地20が丸められるとともに、このパン生地20のガ
ス抜きが行なわれる。
すなわち、先の実施例と同様にして、まず定量装置23に
より定量が行なわれるが、定量されたパン生地20は受け
皿24ではなく丸め槽101内に落下される。
パン生地20が丸め槽101内に落下したことが図示しない
検知装置により検知されると、回転板103が起動して、
パン生地20が丸められるとともに、そのガス抜きが行な
われる。
パン生地20の丸め開始後一定時間経つと、丸め槽101の
排出口が解放され、回転板103の回転による遠心力でパ
ン生地20が丸め槽101から移動装置97の閉じたシャッタ
板109上へ放出される。
その後、排出口は閉じられ、回転板103は停止する。
パン生地20がシャッタ板109上に放出されたことが図示
しない検知装置により検知されると、コンベア106の駆
動により、シャッタ板109とともに移動台108が左右方向
に移動し、5つのパン型98のいずれかの上方で停止す
る。そして、シャッタ板109が開いて、パン型98内にパ
ン生地20が落下される。その後、再びシャッタ板109が
閉じるとともに、移動台108が丸め槽101近傍の位置へ戻
る。
これがたとえば15回繰り返されるが、各回でパン生地20
の載ったシャッタ板109の停止位置およびコンベア112に
より前後方向に移動されるパン型搬送台111の停止位置
とが異なることによって、5つのパン型98にそれぞれた
とえば前後方向に並んで3つずつ計15個のパン生地20が
供給される。この丸め移送工程はたとえば約20分で終了
する。
なお、丸め移送工程終了時には、パン型搬送台111は、
その全体が成形発酵室93内に位置している。
つぎに、成形発酵室93内において、成形発酵ヒータ116
の加熱により、約37〜40℃でたとえば約20〜30分間、パ
ン生地20の成形発酵が行なわれる(成形発酵工程)。こ
の成形発酵工程では、パン型98内のパン生地20が発酵さ
れて、よいパンを作るために適当な体積まで膨脹され
る。
そして、成形発酵ヒータ116への通電が断たれた後、第
4図に鎖線で示すように、コンベア112の駆動により、
パン型搬送台111が後退して焙焼室94内に挿入され、焙
焼工程が始まる。こうして、焙焼室94内において、焙焼
ヒータ117の加熱により、約200℃で約50分間パン生地20
が焙焼される。
食パンが焼き上がると、焙焼ヒータ117への通電が断た
れるとともに、パン型搬送台111が前進する。これとと
もに、焼き上がりを報知するランプないしブザーが作動
するので、ここで、下部ドア95を開けて、パン型98を取
り出す。
こうして、定量工程から焙焼工程までもが自動的に行な
われる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、パン生地を作る攪拌装置を冷却する冷
却装置と、攪拌装置を起動させる外部操作可能な攪拌装
置起動手段と、パン生地ができた後攪拌装置を自動的に
停止させる攪拌装置停止手段と、少なくとも攪拌装置の
停止後冷却装置を自動的に運転させる冷却装置運転手段
とを備えているので、たとえば、前夜にパンの原料を攪
拌装置に投入して、攪拌装置起動手段を操作するだけ
で、夜中のうちに手作業では最もつらいパン生地作りを
全自動で行なうことができるとともに、翌朝の作業開始
時には、パン生地作り以後の作業にすぐに取り掛かるこ
とができ、パン屋の作業を手間においても時間において
も大幅に軽減することができる。そして、作られたパン
生地を攪拌装置に貯蔵しておくにもかかわらず、余計な
発酵が冷却装置により抑制されるので、パン屋が朝起き
て作業を始めるときには、適切に発酵したパン生地を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のパン生地製造機の一実施例を示す正面
方向断面図、第2図はその側面方向断面図、第3図は本
発明のパン生地製造機の他の実施例を示す正面方向断面
図、第4図はその側面方向断面図である。 15……攪拌装置停止手段および冷却装置運転手段を内蔵
した電装部、20……パン生地、21……攪拌装置、22……
冷却装置を兼ねる温調装置、81……攪拌装置起動手段と
しての開始スイッチ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パンの原料を攪拌してパン生地を作る攪拌
    装置と、 この攪拌装置を冷却する冷却装置と、 上記攪拌装置を起動させる外部操作可能な攪拌装置起動
    手段と、 パン生地ができた後上記攪拌装置を自動的に停止させる
    攪拌装置停止手段と、 少なくとも上記攪拌装置の停止後上記冷却装置を自動的
    に運転させる冷却装置運転手段と、 を備えたことを特徴とするパン生地製造機。
JP10872789A 1989-04-27 1989-04-27 パン生地製造機 Expired - Lifetime JPH0773471B2 (ja)

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JP2011172723A (ja) * 2010-02-24 2011-09-08 Sanyo Electric Co Ltd 自動製パン器

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