JPH077881U - 打込機の止具給送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案の目的は、針金連結止具とプラスチッ
ク連結止具の２種類の連結止具を打ち込む打込機の止具
給送装置の従来の欠点をなくし、止具にあわせて止具給
送装置の一切の調整を必要とすることなく、２種類の連
結止具をスムーズに給送できるようにすることである。 【構成】 プラスチック連結止具を給送する方法は従来
と同じである。針金連結止具を給送する時、前工程であ
るガイド部材１３に設けたフィーダ１７の戻り工程にお
いて、フィーダ背部１７ａがマガジン部５側に隣接する
止具４ａにすれながら後退するため、その摩擦抵抗によ
りドア部材１５の側壁に設けた上方ストッパ１８と止具
の接点２１を中心としてマガジン部５側の止具４が上方
に下方ストッパ１９に当るまで回転し、これから止具給
送部入口２０に入る止具頭９がガイド部材１３の案内溝
下部１４ａより上に位置し、スムーズに案内溝１４に装
填され、止具４の送りが円滑に進行する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は連結手段の異なる止具を使用して打ち込めることが可能な打込機の止 具給送装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図３に従来の打込機の一例を示す。打込機は、圧縮空気、電気等を動力源とし 、本体１内に内蔵されたピストン２と一体の打込棒３と、連結された止具４を収 納するマガジン部５と、止具４を順次打ち出し位置の射出口６に送り出す給送部 ７からなり、トリガ８を引くことにより射出口６内に位置した止具４を打込棒３ の先端で打撃し、図示しない被打込材に打ち込む。 止具４は図４に示すような止具の軸１０を針金等の軟鋼材１１で連結した針金 連結止具４と、図５に示すような薄板プラスチック等の可撓性を有するバンド１ ２で連結したプラスチック連結止具４に代表される。連結止具４は、経済性、仕 上り程度等から選択され、作業中に兼用して使い分けられる場合もあり、どちら の連結止具４でも、１台の打込機で使用可能な兼用打込機が要求され、従来図６ 〜図１１に示す給送部７が提案されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

針金連結止具専用打込機においては、止具４送りの案内が図７に示すようにガ イド部材１３にある止具頭９の案内溝１４とドア部材１５にある案内溝１６が設 けてあり、該両溝１４、１６に止具頭９を収納することにより止具頭９が案内さ れ、止具４の給送がスムーズに行うことができる。 しかし、針金連結止具とプラスチック連結止具を兼用する打込機においては、 図８、図９に示すように、バンド１２が止具４の給送時に抵抗なく通るようバン ド１２の形状にならいドア部材１５の側壁に案内溝２２を設けなければならない 。この場合、両連結方式の位置関係により、案内溝２２は、上面が止具頭９の直 下に位置するためドア部材１５の側壁に案内溝１６を設けることができず、ガイ ド部材１３に設けたフィーダ１７の往復動により止具４を給送する時に、送りが 不安定な針金連結止具においては、図１０、図１１のように、今から案内溝１４ に装填されるはずの止具４が案内溝１４より下方にあると、止具頭９が案内溝下 部１４ａと案内溝２２の角部に挟まり、止具４の給送ができないという問題があ った。 本考案の目的は、従来の打込機の止具給送装置の上記した欠点をなくし、針金 連結止具もプラスチック連結止具もスムーズに給送することのできる止具給送装 置を提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的は、ドア部材の側壁に設けられている上方ストッパと下方ストッパの 列を射出口と平行ではなく、下方ストッパを上方ストッパより射出口より遠い位 置に配置することにより達成される。

【０００５】

【作用】

上記のように構成された止具給送装置は、針金連結止具を給送する時、フィー ダの戻り工程においてドア部材側壁にある上方ストッパと、給送部入口側に隣接 する止具の接点を中心としてフィーダと止具の摩擦抵抗によりマガジン部の針金 連結止具が上方に下方ストッパに当たるまで回転するため、止具給送部入口に装 填される止具の頭がガイド部材に設けてある止具案内溝より上方に移動し給送さ れるので、ドア部材とガイド部材の側壁に挟まることなくスムーズに給送される 。

【０００６】

【実施例】

図１、図２に本考案止具給送装置の要部の一実施例を示す。ドア部材１５に設 けられた下方ストッパ１９の位置を上方ストッパ１８の位置より射出口より離し ている。止具給送部入口２０に針金連結止具が入るときに、図２に示すようにフ ィーダ１７のマガジン部５側に移動する工程において、フィーダ背部１７ａがマ ガジン部５側に隣接する止具４ａにすれながら後退するため、その摩擦抵抗によ りドア部材１５の側壁に設けた上方ストッパ１８と止具４の接点２１を中心とし てマガジン部５の止具４が上方に下方ストッパ１９に当たるまで回転する。その ためこれより止具給送部位置口２０に入る止具頭９がガイド部材の案内溝下部１ ４ａより上方に位置するためスムーズに案内溝１４に装填され止具４の送りが円 滑に進行する。

【０００７】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、ドア部材に設けてある下方ストッパの位置を上 方ストッパの位置より射出口より離して設けているため、ガイド部材に設けてあ るフィーダの戻り工程において、針金連結止具の給送部入口側が上方に移動し、 止具の給送がスムーズに行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案止具給送装置の一実施例を示す横断面
図。

【図２】 針金連結止具を給送している様子を示す図１
のＡ−Ａ線断面図。

【図３】 従来の打込機の一例を示す外観斜視図。

【図４】 針金連結止具の一例を示す斜視図。

【図５】 プラスチック連結止具の一例を示す斜視図。

【図６】 従来の止具給送装置の一例を示す横断面図。

【図７】 従来の針金連結止具専用打込機で針金連結止
具を給送している様子を示す縦断面図。

【図８】 従来の兼用打込機でプラスチック連結止具を
給送している様子を示す縦断面図。

【図９】 従来の打込機で針金連結止具を給送している
様子を示す縦断面図。

【図１０】 従来の打込機で針金連結止具を給送してい
る様子を示す縦断面図。

【図１１】 従来の打込機で針金連結止具を給送してい
る様子を示す縦断面図。

【符号の説明】

４は連結止具、７は給送部、９は止具頭、１４は案内
溝、１４ａは案内溝下部、１７はフィーダ、１７ａはフ
ィーダ背部、１８は上方ストッパ、１９は下方ストッ
パ、２０は給送部入口、２１は止具の接点である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 連結された止具を打ち込む打込棒と、止
   具を打ち出す射出口と、該射出口内に止具を順次給送す
   る給送部を有する打込機において、 前記給送部はガイド部材にある側壁とドア部材にある側
   壁の二つの側壁により構成され、止具をひっかける爪を
   有する往復動可能なフィーダを設け、また前記ドア部材
   の側壁には給送された止具の戻りを防ぐため、上方と下
   方にストッパが配され、前記フィーダの戻り工程時に前
   記上方ストッパと給送部入口側に隣接する止具の接点を
   中心として前記止具が下方ストッパに当たるまで給送部
   入口側の止具は上方に回転し、打込機の給送部に止具が
   スムーズに給送されるよう前記下方ストッパの配置を、
   上方ストッパの配置位置より前記射出口から離れて配置
   し、上方ストッパと下方ストッパの列を射出口軸と平行
   でなくしたことを特徴とする打込機の止具給送装置。