JPH077858Y2

JPH077858Y2 - 棒状化粧料繰り出し容器

Info

Publication number: JPH077858Y2
Application number: JP1935887U
Authority: JP
Inventors: 豊中村
Original assignee: 株式会社カツシカ
Priority date: 1987-02-12
Filing date: 1987-02-12
Publication date: 1995-03-01
Anticipated expiration: 2002-02-12
Also published as: JPS63125913U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は、口紅等の棒状化粧料繰り出し容器に関するも
のである。

〔従来の技術〕

従来より、口紅等の棒状化粧料容器は、主に棒状化粧料
を収嵌保持する中皿、この中皿の回動を阻止するガイド
筒、中皿と螺合する螺旋筒、上記の繰り出し機構を被う
スリーブ及び回転操作筒とより成っていた。そして、ス
リーブを保持して経典操作筒を回転操作して螺合作用に
より、棒状化粧料を繰り出していた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかし、上記構成の場合、部品点数が最低でも６点必要
であり、しかも筒体の組み合わせである為、組み立てが
難しく、回転操作感を良好にするのも困難であった。従
って、上記の構成の場合、部品コスト、組立コスト、不
良率等、いずれも高くならざるを得なかった。

〔問題点を解決する為の手段〕スリーブ４は、薄肉金属製筒体で、内壁より外壁に複数
の突条５を螺旋状に突出させる。

回転操作筒10は、このスリーブ４の下端を回動自在に連
結する。

前記スリーブ４内に摺動自在に内装される中皿２は、側
壁にスリーブ４の突条５と内壁より螺合する螺合突部６
を螺設する。また、下端に前記回転操作筒10に上下摺動
自在に回動不能に係合する脚筒３を垂下する。

本考案は、以上構成であり、スリーブ４内に化粧料１を
直接充填したものである。

〔作用〕

スリーブ４を保持して回転操作筒10を回転操作すると、
中皿２は垂下した脚筒３が回転操作筒10に回動不能に上
下摺動自在に係合している為、回転不能の状態となって
いる。また、中皿２は、側壁に螺設された螺合突部６が
スリーブ４の突条５に内壁より係合している。従って、
中皿２は螺合作用により、スリーブ４の突条５に従って
繰り出されるものである。

この状態で化粧料１は、スリーブ４内に直接充填された
ものである為、スリーブ４の突条５に倣った形状をして
いるが、突条５のピッチで化粧料１が繰り出される為、
繰り出し操作に支障をきたす事がない。

〔実施例〕

棒状の化粧料１を収嵌保持する中皿２は、下端に脚筒３
を垂下している。この中皿２及び脚筒３は、上下に貫通
しており、中皿２がスリーブ４内に摺動自在に内装され
ている。このスリーブ４は、薄肉金属製のパイプであ
り、内壁より外壁に複数の突条５を螺旋状に突出させた
形状をしている。また、中皿２の外側壁には、スリーブ
４の突条５に係合する螺合する螺合突部６を螺設してい
る。更に、スリーブ４の下端には、尾栓７が止着されて
いる。この尾栓７は、側方にスリーブ４外側壁よりも外
部に突出する鍔部８が周設されており、また脚筒３が貫
通して外部へ突出する貫通孔９を穿設している。この尾
栓７の鍔部８は、回転操作筒10に止着された中筒11の下
端と、回転操作筒10とで構成される凹部12に係合して、
スリーブ４と回転操作筒10を回動自在にしかし脱落不能
に連結している。尚、中筒11は、上部が回転操作筒10よ
り突出してキャップと抜脱可能に嵌合する嵌合部13にな
っている。また、回転操作筒10内に侵入した脚筒３と回
転操作筒10の間には、中皿２及び脚筒３を回転操作筒10
に対して、回動不能にしかし上下摺動自在にする回り止
め機構14を設けている。更に、回転操作筒10底面には、
化粧料１の充填時に充填ノズルが挿入される挿入孔15を
穿設している。尚、この挿入孔15は、市販時にラベル等
のシール16で被われている。

次に、回転操作筒10と脚筒３の回り止め機構14について
説明する。

脚筒３には下端より上方にガイド溝17が刻設されてい
る。脚筒３が摺動自在に挿入された回転操作筒10の摺動
孔18の内側壁上端部には、脚筒３のガイド溝17に係合
し、中皿２及び脚筒３を回動不能に上下摺動可能にする
回転防止片19が突出している。

また、第３図及び第４図に示す回り止め機構14でも可能
である。先ず、第３図について説明する。脚筒３は下端
に回転防止片19が突出している。回転操作筒10の摺動孔
18の内側壁には、脚筒３の回転防止片19が係合し、中皿
２及び脚筒３を回転不能に上下摺動可能にするガイド溝
17が上端より下方に刻設されている。また、第４図は、
脚筒３を断面が正六角形の角筒状にして、摺動孔18のこ
の脚筒３が摺動自在に回動不能に挿入される断面正六角
形状としたものである。

〔考案の効果〕

本考案は以上の様に、突条５を螺旋状に突設したスパイ
ラルパイプを化粧料１の繰り出しに利用している為、部
品点数が４点と、少ないものとなっている。従って、組
み立ても簡単で、しかも化粧料１がスリーブ４内壁に摺
接しながら繰り出される為、この摺動抵抗に回動操作感
が支配されており、回動操作感を均一にする事が簡単な
事となっている。従って、部品コスト、組立コスト、不
良率等、いずれも低くなっている。

また、化粧料１がスリーブ４内に直接充填されている
為、化粧料１を繰り出した時、化粧料１の側面には、ス
リーブ４の突条５に倣った螺旋状の凹凸が現れ、意匠
性、加飾性の優れた化粧料１を提供できるものである。
しかも、この化粧料１の凹凸は、中皿２がスリーブ４の
突条５に螺合して繰り出される為、繰り出し操作に支障
を与える事もない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案実施例の分解斜視図。第２図は、化粧
料を繰り出した状態の斜視図、第３図及び第４図は、そ
れぞれその他の実施例の回り止め機構の斜視図。１〜化粧料、２〜中皿、３〜脚筒、４〜スリーブ、５〜
突条、６〜螺合突部、７〜尾栓、８〜鍔部、９〜貫通
孔、10〜回転操作筒、11〜中筒、12〜凹部、13〜嵌合
部、14〜回り止め機構、15〜挿入孔、16〜シール、17〜
ガイド溝、18〜摺動孔、19〜回転防止片

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】薄肉金属製筒体で、内壁より外壁に複数の
突条（５）を螺旋状に突出させたスリーブ（４）と、該スリーブ（４）下端を回動自在に連結した回転操作筒
（10）と、前記スリーブ（４）内に摺動自在に内装され、側壁にス
リーブ（４）の突条（５）に内壁より螺合する螺合突条
（６）を螺設し、下端に前記回転操作筒（10）と上下摺
動自在に回動不能に係合する脚筒（３）が垂下した中皿
（２）と、より構成され、化粧料（１）はスリーブ（４）内に直接
充填する事を特徴とする棒状化粧料繰り出し容器。