JPH0614679Y2

JPH0614679Y2 - 棒状化粧料繰り出し容器

Info

Publication number: JPH0614679Y2
Application number: JP1988104777U
Authority: JP
Inventors: 豊中村
Original assignee: 株式会社カツシカ
Priority date: 1988-08-06
Filing date: 1988-08-06
Publication date: 1994-04-20
Anticipated expiration: 2003-08-06
Also published as: JPH0225927U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は、横断面が異円形状をした棒状化粧料繰り出し
容器に関するものである。

〔従来の技術〕従来より、実公昭５６−６００５号公報及び実公昭６３
−８３６０号公報等により、横断面が異円形状をした棒
状化粧料繰り出し容器が提案されている。この構成の特
徴としては、弾性変形可能な可撓性材料から成形された
円筒体の内壁に棒状化粧料を繰り出す螺旋溝を螺設し、
この筒体を容器本体に巻設して容器外形状に倣って変形
させたものであった。従って、使用時にはこの筒体を回
動操作すると、筒体は容器本体の外形状に倣って弾性変
形しながらローラー状に回動し、棒状化粧料が繰り出さ
れるものであった。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかし、この筒体は外部に露出して外筒と兼用となって
いるため、容器にキャップを嵌合させた状態でも外部に
露出してしまっていた。従って、携帯中の振動等により
筒体が回動してしまい、キャップが被嵌した状態のまま
棒状化粧料が繰り出され、棒状化粧料を損傷してしまう
危険性があった。

〔課題を解決する為の手段〕

容器の横断面が異円形状をし、弾性変形可能な可撓性材
料より円筒形状に形成され、内周壁に螺旋溝９を螺設し
た回転操作筒８を容器外形状に倣って変形させ、外部に
露出して、かつクローラー状回転自在に配置し、この螺
旋溝９によって棒状化粧料１を昇降動させる繰り出し機
構を内装した構成において、この回転操作筒８の上端に
キャップ１５を抜脱自在に嵌合させて回転操作筒８のク
ローラー状回転を阻止する。本考案は以上構成の棒状化
粧料繰り出し容器である。

〔作用〕

容器にキャップ１５が嵌合している場合、容器の横断面
が異円形状をしているため、容器に嵌合したキャップ１
５は容器に対して回動不能の状態となっている。また、
キャップ１５は回転操作筒８の上部に嵌合しているた
め、クローラー状回転不能の状態となっており、キャッ
プ１５が嵌合した状態での棒状化粧料１の不意な繰り出
しを完全に防止している。

使用時には、キャップ１５を抜脱し、回転操作筒８を回
転操作すれば、回転操作筒８は容器外形状に倣って変形
しながらクローラー状回転し、回転操作筒８内に螺設さ
れた螺旋筒９等からなる繰り出し機構が作動し、棒状化
粧料１が繰り出される。

〔実施例〕

本考案実施例の棒状化粧料繰り出し容器は、特別の記載
のない限り、構成要素の横断面は略楕円形状をしてい
る。

この構成において、本考案第１実施例を説明する。棒状
化粧料１は収嵌保持した昇降筒２は、下端に脚筒３を垂
下している。この脚筒３の長径方向の下端外側壁には、
螺合片４が突出している。

この棒状化粧料１、昇降筒２及び脚筒３は、スリーブ５
内に上下摺動自在に内装されている。このスリーブ５内
の長径方向の下方内側壁には、脚筒３の螺合片４が貫通
するカイド溝６が上下に細長く穿設されている。また、
このガイド溝６の上方の外側壁には、鍔部７が周設され
ている。この鍔部７より下方は、回転操作筒８内に挿入
されている。

この回転操作筒８は、弾性変形可能な可撓性材料より円
筒形状に成形され、スリーブ５が挿入されることによっ
て、スリーブ５の外形状に倣って略楕円形状に変形さ
れ、クローラー状回転可能に保持されている。この回転
操作筒８の内側壁には、昇降筒２の螺合片４が螺合する
螺旋溝９が螺設されている。なお、スリーブ５の下端に
は、止めリング１０が止着され、この止めリング１０と
鍔部７の間に回転操作筒８が脱落不能に保持されてい
る。この回転操作筒８の上部は、外径がスリーブ５の鍔
部７よりも大径の回転操作部１１となっている。また、
回転操作部１１の下方は、外径が止めリング１０よりも
小径の挿入部１２となっている。

この回転操作筒８の挿入部１２及びスリーブ５の下方
は、外筒１３内に挿入され、止めリン１０及びスリーブ
５の下端が脱落不能に止着されている。この外筒１３の
上端には、飾りリング１４が止着されている。そして、
回転操作筒８の回転操作部１１は、外筒１３の上端より
も上方に突出し、外部に露出している。なお、回転操作
筒８は、外筒１３に挿入された状態でもクローラー状回
転可能となっている。

キャップ１５は、外部に露出した回転操作筒８の回転操
作部１１に嵌合するよう構成され、スリーブ５及び回転
操作筒８を被い、外筒１３の飾りリング１４に当接する
ようになっている。

次に本考案第２実施例を説明する。棒状化粧料１を収嵌
保持し、下部外側壁に螺合片４が突出した脚筒３を垂下
した昇降筒２は、スリーブ５内に上下摺動自在に内装さ
れている。このスリーブ５の下部外側壁には、前記螺合
片４が貫通するガイド溝６が上下に細長く穿設されてい
る。また、スリーブ５のガイド溝６の上方には、鍔部７
が周設されている。このスリーブ５より下方は、弾性変
形可能な可撓性材料より円筒形状に成形された回転操作
筒８内に挿入され、回転操作筒８をスリーブ５の外形状
に倣って略楕円形状に成形させ、かつクローラー状回転
可能に保持されている。この回転操作筒８の内側壁に
は、昇降筒２の螺合片４が螺合する螺旋溝９が螺設され
ている。また、スリーブ５の下端には尾栓１６が止着さ
れている。この尾栓１６の下端外側壁には、鍔部７′が
周設されており、スリーブ５の鍔部７と尾栓１６の鍔部
７′との間に回転操作筒８が脱落不能に保持されてい
る。また、回転操作筒８の上部外側壁には、下方よりも
小径となった嵌合部１７を設けており、この嵌合部１７
にキャップ１５が嵌合している。つまり、本考案第２実
施例は、回転操作筒８全体が外部に露出したものとなっ
ている。

次に本考案第３実施例を説明する。棒状化粧料１を収嵌
保持した昇降筒２は、下端に円筒形状の脚筒３を垂下し
ている。この脚筒３の、昇降筒２の短径方向に相当する
外側壁には、傾斜した突条が上下に均等に配置され雄ネ
ジ部１８を構成している。この棒状化粧料１及び昇降筒
２は、スリーブ５内に上下摺動自在に内装され、脚筒３
は中具１９に上下摺動自在に挿入されている。この中具
１９は、脚筒３の雄ネジ部１８が外部に露出するよう切
り欠かれており、上端にスリーブ５の下端が止着されて
いる。また、この中具１９の上端には、弾性変形可能な
可撓性材料から円筒形状に成形された回転操作筒８が巻
着され、中具１９の外形状に倣って略楕円形状に変形
し、クローラー状回転可能に保持されている。この回転
操作筒８の内側壁には、脚筒３の雄ネジ部１８と螺合す
る螺旋溝９が螺設されている。そして、中具１９の下部
は、外筒１３内に止着されている。また、回転操作筒８
は、スリーブ５下端に周設された鍔部７と外筒１３の上
端に止着された飾りリング１４との間に挾持されてい
る。なお、回転操作筒８の外径は、スリーブ５の鍔部７
よりも大径で、飾りリング１４よりも小径に構成されて
いる。そして、キャップ１５は回転操作筒８に嵌合し、
飾りリング１４に当接するよう構成されている。

なお、上記実施例は横断面が略楕円形状をした棒状化粧
料繰り出し容器について述べたが、横断面が異円形状を
した棒状化粧容器全てについて実施可能であることは言
うまでもない。

〔考案の効果〕

本考案は以上のように、容器外形状が異円形状をしてい
る場合、容器にキャップ１５を嵌合するとキャップ１５
が回動不能となることを利用して、キャップ１５に回転
操作筒８を嵌合させることにより、回転操作筒８を回動
不能にし、回転操作筒８の不意の回動による棒状化粧料
１の繰り出しを完全に防止したものとなっている。加え
て棒状化粧料１の繰り出し方向に衝撃等が加わったとし
ても、回転操作筒８が回転しない限り棒状化粧料１が繰
り出されないため、容器にキャップが嵌合している状態
では、不意に棒状化粧料１が繰り出されてしまう事故を
完全に防止できる。

しかもキャップ１５は、可撓性材料より成形された回転
操作筒８に嵌合するため、キャップ１５もしくは回転操
作筒８に多少の寸法のバラツキがあったとしても回転操
作筒８が変形してその寸法のバラツキ吸収し、個体差の
ない均一なキャップ１５の嵌合力にすることができる。

加えて、キャップ１５が嵌合する回転操作筒８が可撓性
材料より成形されているため、回転操作筒８にキャップ
１５を嵌合させると、回転操作筒８がキャップ１５の内
壁に密着し、容器内を密閉させることができ、揮発成分
を含有した棒状化粧料１をも収納可能となっている。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案第１実施例の分解斜視図。第２図は、
第１実施例の側断面図。第３図は、本考案２実施例の側
断面図。第４図は、本考案第３実施例の短径方向の断面
図。第５図は、本考案第３実施例の長径方向の断面図。１〜棒状化粧料、８〜回転操作筒、９〜螺旋溝、１５〜
キャップ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】容器の横断面が異円形状をし、弾性変形可
能な可撓性材料より円筒形状に成形され、内周壁に螺旋
溝(9)を螺設した回転操作筒(8)を容器外形状に倣って変
形させた状態で外部に露出して、かつクローラー状回転
自在に配置し、該螺旋溝(9)によって棒状化粧料(1)を昇
降動させる繰り出し機構を内装した構成において、該回転操作筒(8)の上端にキャップ(15)を抜脱自在に嵌
合させ、回転操作筒(8)のクローラー状回転を阻止した
ことを特徴とする棒状化粧料繰り出し容器。