JPS6221230Y2

JPS6221230Y2 -

Info

Publication number: JPS6221230Y2
Application number: JP15427982U
Authority: JP
Priority date: 1982-10-12
Filing date: 1982-10-12
Publication date: 1987-05-29
Also published as: JPS5959916U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は、繰り出し化粧棒容器の改良に係わ
る。

〔従来の技術〕

従来、口紅等の繰り出し化粧棒容器は、キヤツ
プを容器より抜出し、キヤツプが被嵌していたス
リーブを保持し、回転操作筒を回転操作して螺合
作用により、化粧棒を収嵌保持していた中皿を昇
降させて使用していた。この使用時に於いて、キ
ヤツプは不要のものとなるばかりではなく、持つ
ていると塗布しづらく、置き場所を捜したりせね
ばならず、又、落として不潔にしたり紛失したり
する事があり、キヤツプに対して気を使わなけれ
ばならなかつた。

そこで回転繰り出し機構とせずに、スプリング
などによつて下方向へ押圧された化粧棒をキヤツ
プ自身、若しくは押圧部が植設されたキヤツプを
底部より嵌着して中皿に収嵌保持された化粧棒を
露出させる機構とし、キヤツプを繰り出しに使用
する化粧棒容器も数種提案されている。この事に
よりキヤツプを紛失したり手に持つていなければ
ならない不便さは解消されている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかし、化粧棒の長さに応じての繰り出しが出
来なかつたり、塗布圧力で中皿が降下したりする
事もあつた。本考案は以上の点に鑑みて考案され
たものである。

〔問題点を解決する為の手段〕

先筒３は、化粧棒２を収嵌保持した中皿８を収
納している。この先筒３より連設される後筒５
は、先筒３よりも大径となり、前記中皿８を昇降
動させる螺旋繰り出し機構を内装する。前記螺旋
繰り出し機構の一部となる中筒１１は、前記後筒
５に挿入止着する。同様に螺旋繰り出し機構の一
部となる回転筒１４は、前記先筒３と同径で、中
筒１１に回動自在、抜脱不能に内装する。そし
て、外側壁に縦状に摺動溝１７を刻設する。この
回転筒１４と後筒５の間に摺動自在に内装される
摺動リング１９は、内側壁に前記摺動溝１７と係
合する係合片１８を突設する。そして、前記中筒
１１との間に、摺動リング１９を下方に弾発する
スプリング２０を挟持する。キヤツプ６は、前記
先筒３及び回転筒１４双方に抜脱自在に被嵌す
る。本考案は以上の先筒３、後筒５、中筒１１、
回転筒１４、摺動リング１９及びキヤツプ６より
構成する。

〔作用〕

使用しない状態では、キヤツプ６が先筒３に被
嵌して、化粧棒２を被つている。

使用する場合には、キヤツプ６を先筒３より抜
き取り、その後にスプリング２０によつて下方に
弾発されている摺動リング１９に当てがい、キヤ
ツプ６を押し込めば、キヤツプ６はその径が先筒
３と同径の回転筒１４に被嵌する。ここで、先筒
３あるいは後筒５を保持して、キヤツプ６を回転
操作すれば、キヤツプ６が被嵌した回転筒１４も
共に回転する。その結果、螺旋繰り出し機構が作
動して、中皿８を昇降動させ、化粧棒２を先筒３
より出没させる。

〔実施例〕

外筒１は、化粧棒２を収納する先筒３と、螺旋
繰り出し機構を収納する後筒５とが一体成形され
ている。後筒５は、先筒３より大径となつてお
り、その間に段部４を構成している。キヤツプ６
の内側壁には、キヤツプ６が先筒３に被嵌した時
先筒３を抜脱可能に弾発保持する板状スプリング
７が止着されている。化粧棒２を収嵌保持した中
皿８は、前記先筒３内に摺動自在に内装されてい
る。この中皿８の下方には、断面が六角形状をし
たガイド棒９が止着され、垂下している。このガ
イド棒９の下端外壁には螺合片１２を螺設してい
る。また、後筒５上端には、段部４に当接する状
態で中筒１１が挿入止着されている。この中筒１
１には、前記ガイド棒９と同様に断面六角形状の
ガイド孔１０が穿設されている。このガイド孔１
０には、ガイド棒９が摺動自在、回動不能に貫通
している。また、この中筒１１の内側壁には、突
条１５を周設している。回転筒１４は、外側壁に
前記突条１５と回動自在、抜脱不能に係合する凹
状溝１６を刻設している。この回転筒１４は有底
筒状をしており、内側壁に前記ガイド棒９の螺合
片１２と螺合する螺旋溝１３を螺設している。ま
た、この回転筒１４は、先筒３と同径の外径をし
ており、外側壁に摺動溝１７を縦状に刻設してい
る。尚、この回転筒１４と後筒５の間には、環状
の摺動リング１９が摺動自在に内装されている。
この摺動リング１９の内側壁には、前記摺動溝１
７と係合して摺動リング１９の回動を阻止する係
合片１８が突出している。また、この摺動リング
１９と中筒１１の間には、スプリング２０が内装
され、摺動リング１９を下方に弾発している。
尚、キヤツプ６は、先筒３及び回転筒１４双方に
被嵌可能となつており、回転筒１４に被嵌した
時、一部分は後筒５より突出して抓み部２２とな
る様構成している。

また、第５図に示す様な構成でも良い。以下そ
の構成を説明する。中皿８よりネジ棒２３を垂下
させ、このネジ棒２３の下端に断面六角形状の回
転止め部２４を設ける。中筒１１のガイド孔１０
には、内側壁にネジ棒２３と螺合する螺合片１
２′を螺設する。この螺合片１２′の下方は、断面
が六角形状の六角係合孔２５となつており、この
六角係合孔２５がネジ棒２３を回動不能、摺動自
在に案内している。

〔考案の効果〕

本考案は以上の様に、通常キヤツプ６を外した
だけでは繰り出し操作は出来ず、キヤツプ６を底
部２１より差し込まなければ使用する事が不可能
なので、キヤツプ６の置き場所を捜したりする必
要はなく、又、紛失する事もなくなるものであ
る。

又、キヤツプ６を差し込んだ後は回転繰り出し
操作によつて微調整が出来る容器となつているば
かりでなく、キヤツプ６が先筒３へ被嵌している
時は摺動リング１９が底部２１へ降下して来てい
るので美観的にも優れ、ハンドバツク内等で携帯
していても開孔部がない為、ゴミや埃がつまる事
はないものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案繰り出し化粧棒容器実施例の
正面全断面図。第２図は、キヤツプを底部より挿
入し回転繰り出し操作を行つた状態の正面全断面
図。第３図は、第１図に於けるＡ−Ａ断面図。第
４図は、本考案繰り出し化粧棒容器実施例の繰り
出し機構の分解斜視図。第５図は、本考案他の実
施例の正面全断面図。１〜外筒、２〜化粧棒、３〜先筒、４〜段部、
５〜後筒、６〜キヤツプ、７〜板状スプリング、
８〜中皿、９〜ガイド棒、１０〜ガイド孔、１１
〜中筒、１２，１２′〜螺合片、１３〜螺旋溝、
１４〜回転筒、１５〜突条、１６〜凹状溝、１７
〜摺動溝、１８〜係合片、１９〜摺動リング、２
０〜スプリング、２２〜抓み部、２３〜ネジ棒、
２４〜回転止め部、２５〜六角係合孔。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】化粧棒２を収嵌保持した中皿８を収納する先筒
３と、該先筒３より連設され、先筒３より大径とな
り、前記中皿８を昇降動させる螺旋繰り出し機構
を内装した後筒５と、前記螺旋繰り出し機構の一部となり、前記後筒
５に挿入止着された中筒１１と、前記螺旋繰り出し機構の一部となり、前記先筒
３と同径で、中筒１１に回動自在、抜脱不能に保
持され、外側壁に縦状に摺動溝１７を刻設した回
転筒１４と、該回転筒１４と後筒５の間に摺動自在に内装さ
れ、内側壁に前記摺動溝１７と係合する係合片１
８が突出し、前記中筒１１との間にスプリング２
０を挟持して下方に弾発された摺動リング１９
と、前記先筒３及び回転筒１４双方に抜脱自在に被
嵌するキヤツプ６と、より構成される事を特徴とする繰り出し化粧棒
容器。