JPH0778172B2 - モノアゾ化合物及びそれを用いる疎水性繊維の染色法 - Google Patents

モノアゾ化合物及びそれを用いる疎水性繊維の染色法

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JPH0778172B2
JPH0778172B2 JP2173187A JP2173187A JPH0778172B2 JP H0778172 B2 JPH0778172 B2 JP H0778172B2 JP 2173187 A JP2173187 A JP 2173187A JP 2173187 A JP2173187 A JP 2173187A JP H0778172 B2 JPH0778172 B2 JP H0778172B2
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光昭 角田
信孝 山本
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合成染料技術研究組合
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はモノアゾ化合物及びそれを用いる疎水性繊維の
染色法に関する。
従来の技術 従来より疎水性繊維、特にポリエステル繊維用青色染料
としては、アントラキノン系染料とアゾ系染料が用いら
れて来た。アントラキノン系青色染料は色相が鮮明で耐
光堅牢度が優れるなどの特徴を有する一方、カラーバリ
ユー、経済性などの点では問題があり、特に濃色染めに
用いた場合染料使用量が多くなることから経済的に不利
である。これに対してアゾ系染料は製造が容易であり、
かつカラーバリユーが高いなどの長所がある一方耐光堅
牢度、鮮明性、或いはキヤリヤー適性などの点で一般に
アントラキノン系染料に比較して劣るという欠点があ
る。
発明が解決しようとする問題点 アゾ系染料で、カラーバリユー、ビルドアツプ性、昇華
堅牢度がたかく、アントラキノン系染料に匹敵する鮮明
性を有しかつ耐光堅牢度の良好な染料の開発が望まれて
いる。
問題点を解決するための手段 本発明者らは前記した問題点を解決すべく鋭意研究を重
ねた結果、式(I) で示されるモノアゾ化合物を用いて疎水性繊維特にポリ
エステル繊維の染色を行うとカラーバリユー、ビルドア
ツプ性及び昇華堅牢度に優れ且つ耐光堅牢度も良好で非
常に鮮明な青色の染色物が得られることを見出し本発明
を完成するに至ったものである。
本発明の化合物に類似したものとしては例えばイギリス
特許2108141(A)に記載の化合物をあげることが出来
るが第1表に示すように本発明の化合物に比べ明らかに
カラーバリユー及びビルドアツプ性が劣っている。
式(I)で示される化合物は例えば次のようにして得ら
れる。即ち式(II) (式(II)においてX,Yは夫々独立にハロゲン又はシア
ノ基を表す。) で示されるアミノ化合物を常法に従ってジアゾ化し次い
で次式(III) で示されるカツプラーと酸性媒体中でカツプリングし式
(IV)を得る。
(式(IV)においてX,Yは前記と同じ意味を表す) 更に式(IV)においてX,Yのいずれか一方又はX及びY
がハロゲンの場合は式(IV)で示される化合物を公知の
方法でシアン化第1銅で処理して式(I)の化合物が製
造される。
尚式(III)のカツプラーはN−メチル−m−トルイジ
ンを桂皮アルデヒドを用いて常法により還元アルキル化
することによって容易に得られる。
本発明の式(I)の化合物はアセテート、トリアセテー
ト、ポリエステル繊維等の疎水性繊維の染色に適し特に
ポリエステル繊維の染色に適する。
次に疎水性繊維の染色法について説明する。
式(I)の化合物をナフタリンスルホン酸のホルマリン
縮合物、リグニンスルホン酸等のアニオン性分散剤又は
アルキルアミンのエチレンオキサイド付加物、アルキル
フエノールのエチレンオキサイド付加物等のノニオン性
分散剤の存在下少量の水で擂潰機又はサンドミルで充分
粉砕し必要に応じて液状で或いは乾燥して粉末状で使用
に供される。
染色法としてはまず繊維を浸漬した水性媒体中で加圧下
105℃以上、好ましくは110〜140℃で染色するのが有利
である。また0−フエニルフエノールやトリクロロベン
ゼン等のキヤリヤーの存在下に比較的高温例えば水の沸
騰状態で染色することも出来る。或いは、染料分散液を
布にパツデイングし、150〜230℃、30秒〜1分間の乾熱
処理をするいわゆるサーモゾール方式での染色も可能で
ある。一方染料と天然糊剤(例えばスノウアルギン、デ
ンプン、カゼイン、ゼラチン等)、合成糊剤(例えばポ
リビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル等)、還元防止
剤、pH調整剤、濃染剤等と共に捺染糊を調製し、常法に
より捺染法による染色を行ってもよい。又トリクロロエ
チレンやパークロロエチレンのような有機溶剤を主体と
した染浴から染色することも可能である。(溶剤染色) 本発明の化合物を適用する場合式(I)の化合物だけで
なく、更に他の水不溶性染料を含有していてもよい。例
えばC.I.デイスパーズブルー165と配合することにより
本発明の化合物の特徴をそこなうことなくより輻広い色
調が表現出来る。
実施例 以下実施例をあげて本発明を更に具体的に説明する。
尚、実施例中「部」及び「%」は夫々重量部、重量%を
意味する。
実施例1 濃硫酸145部、水32.8部及び43%ニトロシル硫酸56.1部
からなる溶液に5℃以下で2−ブロム−6−シアノ−4
−ニトロアニリン46部を撹拌下に徐々に加え、更に5℃
以下で3時間撹拌しジアゾ化液を得た。
N−メチル−N−フエニルプロピル−m−トルイジン4
5.4部、71%硫酸19部、ツイーン80(商品名,花王製)
1.9部、スルフアミン酸5.7部及び水285部からなる水溶
液中に5℃以下にて上記ジアゾ化液を滴下する。適宜氷
を使用して5℃以下を保つ。滴下後5時間撹拌してから
80℃に昇温し、同温度にて1時間撹拌後過、湯洗、乾
燥して下記式(V)のモノアゾ化合物89.6部を得た。
更に得られた化合物(V)30部をDMF200部に加え、次い
でシアン化第1銅7.7部を加え、95〜100℃で3時間加熱
撹拌する。
その後冷却しメタノール80部を加え結晶を析出させ過
し、ケーキをメタノール50部で洗浄する。次にケーキに
含まれる銅を除去するため5%アンモニア水400部中に
ケーキを懸濁させ常温で2時間撹拌した後過し、更に
そのケーキを10%アンモニア水400部中に懸濁させ、上
記と同様に処理し、過、水洗、乾燥して下記式(I)
のモノアゾ化合物24.8部(濃緑色結晶)を得た。
融点191−192℃、λmax(75%アセトン中):605nm 実施例2 90%硫酸23.4部、40%ニトロシル硫酸よりなる溶液に2,
6−ジブロム−4−ニトロアニリン14.8部を加え若干加
熱して40〜45℃とし2.5時間撹拌しジアゾ化液を得た。
N−メチル−N−フエニルプロピル−m−トルイジン12
部、71%硫酸5部、ツイーン80(商品名、花王製)0.5
部、スルフアミン酸1.5部及び水75部からなる水溶液中
に5℃以下にて上記ジアゾ化液を滴下する。適宜氷を使
用して5℃以下を保つ。滴下後5時間撹拌してから80℃
に昇温し、同温度にて1時間撹拌後過、湯洗、乾燥
し、下記式(VI)のモノアゾ化合物26.7部を得た。
こうして得られた化合物(VI)5.5部をDMF30部に加え、
次いでシアン化第1銅2.5部を加え、90℃で4時間、100
℃で4時間、110℃で2時間加熱撹拌する。その後冷却
しメタノール12部を加え、結晶を析出させ、過し、ケ
ーキをメタノール10部で洗浄する。次にケーキに含まれ
る銅を除去するため実施例1と同様にはじめ5%アンモ
ニア水、次に10%アンモニア水で処理し、実施例1と同
じモノアゾ化合物下記式(I)を3.5部得た。
実施例3 (浸染法) 実施例1で得られた式(I)のモノアゾ化合物3部をデ
モールN(花王アトラス社製、陰イオン分散剤)4部と
デモールC(同、同)3部とで浸潤状態にて5時度擂潰
処理した後乾燥し微粒子化染料を得た。この微粒子化染
料0.05部を100部の水に分散せしめ酢酸でpH4.5に調整し
た後、ポリエステル繊維製布5部を加え、130℃で60分
保った後、取り出し、水洗し次いで水1000部中に苛性ソ
ーダ2部、ハイドロサルフアイト2部、モノゲン(第一
工業製薬製)1部を溶かした液100部で80℃で15分間処
理した。(還元洗浄) 水洗、乾燥してカラーバリユーのたかい鮮明な青色の染
色物を得た。
実施例4 (捺染法) 実施例3で得られた微粒子化染料 3 部 カルボキシメチルセルローズ系糊剤(20%) 60 部 塩素酸ソーダ 0.5部 酒 石 酸 0.2部 均染剤(インプルーパー800,横浜ポリマー研究所製) 2
部 湯 34.3部 の組成からなる色糊を調製した。この色糊をポリエステ
ル繊維に印捺し、80℃にて乾燥(中間乾燥)後170℃の
過熱蒸気中で5分間保持し次いで水洗し、還元洗浄を行
い水洗、乾燥した。色糊を印捺した部分が鮮明な青色に
発色した染色物を得た。この染色物は昇華堅牢度を始め
とする諸堅牢度がすぐれていた。
実施例5 (サーモゾール染色法) パツド槽に実施例3で得られた微粒子化染料20g/とマ
イグレーシヨン防止剤としてのアルギン酸ソーダ1g/
を加えてパツド液とし、ポリエステル/木綿混紡布を室
温でパツドして重量増加率65%に絞る。
中間乾燥を行った後、200℃、90秒の乾熱固着を行う。
次いで還元洗浄、水洗、乾燥し、鮮明な青色の染色物を
得た。この染色物の諸堅牢度が優れていた。
実施例6 (キヤリヤー染色法) 実施例3で得られた微粒子化染料3部を3000部の水に分
散せしめ、酢酸及び酢酸ソーダでpH5に調整した後、市
販のキヤリヤー(テトロシンK 山川薬品製)10部、次い
でポリエステル繊維製布100部を加え、100℃で90分間染
色する。染色物を取り出し、水洗し、次いで還元洗浄
し、水洗、乾燥し、鮮明な青色の染色物を得た。この染
色物は昇華堅牢度を始めとする諸堅牢度が優れていた。
発明の効果 カラーバリユー、ビルドアツプ性にすぐれたモノアゾ化
合物が得られた。このものは疎水性繊維殊にポリエステ
ル繊維の染色に供した場合、非常に鮮明な青色の色調を
示した。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I) で示されるモノアゾ化合物。
  2. 【請求項2】式(I) で示されるモノアゾ化合物を用いることを特徴とする疎
    水性繊維の染色法。
JP2173187A 1987-02-03 1987-02-03 モノアゾ化合物及びそれを用いる疎水性繊維の染色法 Expired - Fee Related JPH0778172B2 (ja)

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