JPH0776667A - フッ素樹脂塗料用組成物 - Google Patents
フッ素樹脂塗料用組成物Info
- Publication number
- JPH0776667A JPH0776667A JP22339793A JP22339793A JPH0776667A JP H0776667 A JPH0776667 A JP H0776667A JP 22339793 A JP22339793 A JP 22339793A JP 22339793 A JP22339793 A JP 22339793A JP H0776667 A JPH0776667 A JP H0776667A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- meth
- vinyl
- fluorine
- based copolymer
- acrylate
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 フッ素樹脂の特徴である耐候性を保持したま
ま、長期間の屋外使用においても優れた外観を保つこと
のできる耐汚染性を有するフッ素樹脂塗料用組成物を提
供する。 【構成】 ヒドロキシ基含有のフッ素樹脂系共重合体
(A)とヒドロキシ基を含有し、かつ側鎖にポリエチレ
ンオキシド構造単位を4〜30個有するエチレン性不飽
和結合性化合物構造単位を有する(メタ)アクリル酸エ
ステル系共重合体(B)を混合したフッ素樹脂塗料用組
成物。
ま、長期間の屋外使用においても優れた外観を保つこと
のできる耐汚染性を有するフッ素樹脂塗料用組成物を提
供する。 【構成】 ヒドロキシ基含有のフッ素樹脂系共重合体
(A)とヒドロキシ基を含有し、かつ側鎖にポリエチレ
ンオキシド構造単位を4〜30個有するエチレン性不飽
和結合性化合物構造単位を有する(メタ)アクリル酸エ
ステル系共重合体(B)を混合したフッ素樹脂塗料用組
成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐汚染性の改良されたフ
ッ素樹脂塗料用組成物に関する。
ッ素樹脂塗料用組成物に関する。
【0002】
【従来技術】従来から含フッ素共重合体の優れた耐候性
を利用したフッ素樹脂塗料が工業化されている。特に最
近になって硬化部位を持った溶剤可溶型の含フッ素共重
合体が合成され(たとえば特開昭57−34107号公
報、特開昭61−57609号公報など)、建築、自動
車、化学工業などの分野における耐候性塗料として数多
く応用されている。また、環境面を重視し有機溶媒の排
出量を抑えた水系や粉体型塗料も実用化されている。こ
れらの塗料樹脂の主成分はクロロトリフルオロエチレ
ン、テトラフルオロエチレンあるいはフッ化ビニリデン
などのフッ素系モノマーであり、共重合成分としてビニ
ルエステル類やビニルエーテル類などの他の炭化水素系
モノマーを使用することによって樹脂の溶剤への溶解性
を増大させたものである。
を利用したフッ素樹脂塗料が工業化されている。特に最
近になって硬化部位を持った溶剤可溶型の含フッ素共重
合体が合成され(たとえば特開昭57−34107号公
報、特開昭61−57609号公報など)、建築、自動
車、化学工業などの分野における耐候性塗料として数多
く応用されている。また、環境面を重視し有機溶媒の排
出量を抑えた水系や粉体型塗料も実用化されている。こ
れらの塗料樹脂の主成分はクロロトリフルオロエチレ
ン、テトラフルオロエチレンあるいはフッ化ビニリデン
などのフッ素系モノマーであり、共重合成分としてビニ
ルエステル類やビニルエーテル類などの他の炭化水素系
モノマーを使用することによって樹脂の溶剤への溶解性
を増大させたものである。
【0003】
【発明の解決しようとする課題】しかしながら、これら
の溶剤可溶型フッ素樹脂塗料は、耐候性には優れている
ものの汚れ易いといった欠点があげられる。解決手段と
して、樹脂の表面硬度を増加させようとする試みが一般
的に行われている。この表面硬度を高めたフッ素樹脂塗
料は、カーボンブラックの付着テストやマジックインキ
による汚れテストでは耐汚染性の効果が発現するもの
の、実際の暴露試験ではやはり汚れ易く、明確な耐汚染
性の改善には至っていない。
の溶剤可溶型フッ素樹脂塗料は、耐候性には優れている
ものの汚れ易いといった欠点があげられる。解決手段と
して、樹脂の表面硬度を増加させようとする試みが一般
的に行われている。この表面硬度を高めたフッ素樹脂塗
料は、カーボンブラックの付着テストやマジックインキ
による汚れテストでは耐汚染性の効果が発現するもの
の、実際の暴露試験ではやはり汚れ易く、明確な耐汚染
性の改善には至っていない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、塗装され
たクロロトリフルオロエチレン系、テトラフルオロエチ
レン系またはフッ化ビニリデン系のフッ素樹脂塗膜上の
汚れ試験を屋外暴露試験によって行ったところ、塗膜表
面の接触角が降雨時の汚れの吸着平衡状態に大きく関与
していることを見いだした。そこで、塗膜の表面エネル
ギーを調節することで水と表面の相互作用をコントロー
ルすることを試みた結果、フッ素樹脂塗料として特定の
構造のフッ素系共重合体(A)にヒドロキシ基およびポ
リエチレンオキシドを側鎖に有する(メタ)アクリル酸
エステル系共重合体(B)を組み合わせることにより、
耐汚染性と耐候性の両方に優れた組成物が得られること
を見出し、本発明に至ったものである。
たクロロトリフルオロエチレン系、テトラフルオロエチ
レン系またはフッ化ビニリデン系のフッ素樹脂塗膜上の
汚れ試験を屋外暴露試験によって行ったところ、塗膜表
面の接触角が降雨時の汚れの吸着平衡状態に大きく関与
していることを見いだした。そこで、塗膜の表面エネル
ギーを調節することで水と表面の相互作用をコントロー
ルすることを試みた結果、フッ素樹脂塗料として特定の
構造のフッ素系共重合体(A)にヒドロキシ基およびポ
リエチレンオキシドを側鎖に有する(メタ)アクリル酸
エステル系共重合体(B)を組み合わせることにより、
耐汚染性と耐候性の両方に優れた組成物が得られること
を見出し、本発明に至ったものである。
【0005】すなわち、本発明は下記フッ素系共重合体
(A)と下記(メタ)アクリル酸エステル系共重合体
(B)を混合したフッ素樹脂塗料用組成物である。 (A)下記(a)、(b)、(c)を必須成分として共
重合したフッ素系共重合体(A)。
(A)と下記(メタ)アクリル酸エステル系共重合体
(B)を混合したフッ素樹脂塗料用組成物である。 (A)下記(a)、(b)、(c)を必須成分として共
重合したフッ素系共重合体(A)。
【0006】(a)クロロトリフルオロエチレン、テト
ラフルオロエチレン、フッ化ビニリデンのうちから選ば
れた少なくとも1種以上の含フッ素モノマー。 (b)(a)の含フッ素モノマーと共重合可能なビニル
系化合物。
ラフルオロエチレン、フッ化ビニリデンのうちから選ば
れた少なくとも1種以上の含フッ素モノマー。 (b)(a)の含フッ素モノマーと共重合可能なビニル
系化合物。
【0007】(c)ヒドロキシ基含有のエチレン性不飽
和結合性化合物。 (B)下記(d)、(e)、(f)を必須成分として共
重合した(メタ)アクリル酸エステル系共重合体
(B)。
和結合性化合物。 (B)下記(d)、(e)、(f)を必須成分として共
重合した(メタ)アクリル酸エステル系共重合体
(B)。
【0008】(d)(メタ)アクリル酸エステル。 (e)ヒドロキシ基含有のエチレン性不飽和結合性化合
物。 (f)側鎖にエチレンオキシド構造単位を有するエチレ
ン性不飽和結合性化合物。
物。 (f)側鎖にエチレンオキシド構造単位を有するエチレ
ン性不飽和結合性化合物。
【0009】フッ素系共重合体(A)は(a)、
(b)、(c)をそれぞれ25〜75モル%、10〜7
0モル%、3〜40モル%および必要に応じ他の共重合
成分を20モル%以下含有することができる。(a)が
25モル%以下では、フッ素樹脂の有する耐候性、耐薬
品性などが発揮できず、75モル%以上では硬化性、塗
膜の平滑性などの塗料としての基本物性に欠けるものと
なり好ましくない。(b)が10モル%以下では、溶剤
への溶解性が劣り、70モル%以上ではフッ素樹脂塗料
としての耐候性、耐薬品性などの特徴が見られない。
(c)が3モル%以下では充分な硬化性が得られず、4
0モル%以上では塗膜の耐水性などの強度に劣り好まし
くない。
(b)、(c)をそれぞれ25〜75モル%、10〜7
0モル%、3〜40モル%および必要に応じ他の共重合
成分を20モル%以下含有することができる。(a)が
25モル%以下では、フッ素樹脂の有する耐候性、耐薬
品性などが発揮できず、75モル%以上では硬化性、塗
膜の平滑性などの塗料としての基本物性に欠けるものと
なり好ましくない。(b)が10モル%以下では、溶剤
への溶解性が劣り、70モル%以上ではフッ素樹脂塗料
としての耐候性、耐薬品性などの特徴が見られない。
(c)が3モル%以下では充分な硬化性が得られず、4
0モル%以上では塗膜の耐水性などの強度に劣り好まし
くない。
【0010】また、(メタ)アクリル酸エステル系共重
合体(B)は(d)、(e)、(f)をそれぞれ50〜
99モル%、0.5〜35モル%、0.5〜30モル%
および必要に応じ他の共重合成分を20モル%以下含有
することができる。(d)が50モル%以下では、耐候
性、耐薬品性などが発揮できず、99モル%以上では塗
膜表面の接触角が低減されないため耐汚染性が充分でな
く好ましくない。(e)が0.5モル%以下では、硬化
が充分ではなく、35モル%以上では塗膜の耐候性が低
下し好ましくない。さらに、(f)が0.5モル%以下
では塗膜表面の接触角が改良されず耐汚染性が発揮され
ない。また、30モル%以上では塗膜の耐水性が低下し
耐候性が悪化してしまう。
合体(B)は(d)、(e)、(f)をそれぞれ50〜
99モル%、0.5〜35モル%、0.5〜30モル%
および必要に応じ他の共重合成分を20モル%以下含有
することができる。(d)が50モル%以下では、耐候
性、耐薬品性などが発揮できず、99モル%以上では塗
膜表面の接触角が低減されないため耐汚染性が充分でな
く好ましくない。(e)が0.5モル%以下では、硬化
が充分ではなく、35モル%以上では塗膜の耐候性が低
下し好ましくない。さらに、(f)が0.5モル%以下
では塗膜表面の接触角が改良されず耐汚染性が発揮され
ない。また、30モル%以上では塗膜の耐水性が低下し
耐候性が悪化してしまう。
【0011】本発明のフッ素樹脂塗料用組成物は、以上
のフッ素系共重合体(A)、(メタ)アクリル酸エステ
ル系重合体(B)の2成分を必須とする混合物であっ
て、その混合比はフッ素系共重合体(A)の100部に
対して(メタ)アクリル酸エステル系重合体(B)の
0.1から100部である。(メタ)アクリル酸エステ
ル系重合体(B)が0.1部以下では、耐汚染性が改善
されず、100部以上ではフッ素含有量が低くなるため
耐候性が低下するので好ましくない。
のフッ素系共重合体(A)、(メタ)アクリル酸エステ
ル系重合体(B)の2成分を必須とする混合物であっ
て、その混合比はフッ素系共重合体(A)の100部に
対して(メタ)アクリル酸エステル系重合体(B)の
0.1から100部である。(メタ)アクリル酸エステ
ル系重合体(B)が0.1部以下では、耐汚染性が改善
されず、100部以上ではフッ素含有量が低くなるため
耐候性が低下するので好ましくない。
【0012】本発明のフッ素系共重合体(A)に使用で
きるフッ素系モノマーとしては、クロロトリフルオロエ
チレン、テトラフルオロエチレン、フッ化ビニリデンの
うち少なくとも1種以上である。
きるフッ素系モノマーとしては、クロロトリフルオロエ
チレン、テトラフルオロエチレン、フッ化ビニリデンの
うち少なくとも1種以上である。
【0013】また、フッ素系共重合体(A)に使用する
ビニル化合物としては、一般式CH2=CHOC(=O)R1で表され
るビニルエステル、たとえば、酢酸ビニル、プロピオン
酸ビニル、酪酸ビニル、ピバリン酸(バーサチック5
酸)ビニル、カプロン酸ビニル、カプリル酸ビニル、バ
ーサチック9酸ビニル、バーサチック10酸ビニル、安
息香酸ビニルなど、一般式CH2=CHOR2で表されるビニル
エーテル、例えば、メチルビニルエーテル、エチルビニ
ルエーテル、ブチルビニルエーテル、シクロヘキシルビ
ニルエーテルなど、一般式CH2=CHCH2OR3で表されるアリ
ルエーテル、例えば、エチルアリルエーテル、ブチルア
リルエーテル、ベンジルアリルエーテル、アリルグリシ
ジルエーテル、シクロヘキシルアリルエーテルなど、一
般式CH2=CR 4COOR5で表される(メタ)アクリル酸エステ
ル、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブ
チル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メ
タ)アクリレート、一般式CH2=CHOSi(OR6)3で表される
ビニルシラン、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ビ
ニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(メトキシエト
キシ)シラン、ビニルメチルジエトキシシラン、ビニル
フェニルジメトキシシランなどが挙げられる。上記各一
般式におけるR1、R2、R3、R5は炭素数1〜22である直
鎖状、分岐状もしくは脂環式のアルキル基、芳香族基、
エステル結合やエーテル結合を含む基あるいはこれらの
組み合わせからなるものであり、またR4は水素またはメ
チル基、R6は水素またはアルキル基である。ただし、Si
に結合した3個のR6は必ずしも同一である必要はない。
ビニル化合物としては、一般式CH2=CHOC(=O)R1で表され
るビニルエステル、たとえば、酢酸ビニル、プロピオン
酸ビニル、酪酸ビニル、ピバリン酸(バーサチック5
酸)ビニル、カプロン酸ビニル、カプリル酸ビニル、バ
ーサチック9酸ビニル、バーサチック10酸ビニル、安
息香酸ビニルなど、一般式CH2=CHOR2で表されるビニル
エーテル、例えば、メチルビニルエーテル、エチルビニ
ルエーテル、ブチルビニルエーテル、シクロヘキシルビ
ニルエーテルなど、一般式CH2=CHCH2OR3で表されるアリ
ルエーテル、例えば、エチルアリルエーテル、ブチルア
リルエーテル、ベンジルアリルエーテル、アリルグリシ
ジルエーテル、シクロヘキシルアリルエーテルなど、一
般式CH2=CR 4COOR5で表される(メタ)アクリル酸エステ
ル、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブ
チル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メ
タ)アクリレート、一般式CH2=CHOSi(OR6)3で表される
ビニルシラン、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ビ
ニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(メトキシエト
キシ)シラン、ビニルメチルジエトキシシラン、ビニル
フェニルジメトキシシランなどが挙げられる。上記各一
般式におけるR1、R2、R3、R5は炭素数1〜22である直
鎖状、分岐状もしくは脂環式のアルキル基、芳香族基、
エステル結合やエーテル結合を含む基あるいはこれらの
組み合わせからなるものであり、またR4は水素またはメ
チル基、R6は水素またはアルキル基である。ただし、Si
に結合した3個のR6は必ずしも同一である必要はない。
【0014】本発明のフッ素系共重合体(A)に使用す
るヒドロキシ基含有のエチレン性不飽和結合性化合物
は、前述のビニルエステル類、ビニルエーテル類、アリ
ルエーテル類、(メタ)アクリレート系化合物などであ
って、末端もしくは側鎖に1個あるいは多数のヒドロキ
シ基を有するものを始め、クロトン酸ヒドロキシエチル
などのクロトン酸変性の化合物、アリルアルコールなど
が好適に用いられる。具体的には、ヒドロキシアルキル
アリルエーテルとしては、例えば、2−アリロキシ−1
−エタノール(エチレングリコールモノアリルエーテ
ル)、3−アリロキシ−1−プロパノール、4−アリロ
キシ−1−ブタノール、5−アリロキシ−1−ヘプタノ
ール、6−アリロキシ−1−ヘキサノール、3−アリロ
キシプロパン−1,2−ジオール、ジエチレングリコー
ルノアリルエール、トリエチレングリコールモノアリル
エーテル、シクロヘキサンジメタノールアリルエーテ
ル、グリセリンモノアリルエーテル等が挙げられる。ヒ
ドロキシアルキルビニルエーテルとしては、例えば、ヒ
ドロキシメチルビニルエーテル、ヒドロキシエチルビニ
ルエーテル、4−ヒドロキシブチルビニルエーテル、5
−ヒドロキシペンチルビニルエーテル、6−ヒドロキシ
ヘキシルビニルエーテル、エチレングリコールモノビニ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノビニルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノビニルエーテル等が挙
げられる。ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートと
しては、例えば、ヒドロキシメチル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル
(メタ)アクリレート、N−メチロールアクリルアミ
ド、シクロヘキサンジメタノール(メタ)アクリレート
等が挙げられる。
るヒドロキシ基含有のエチレン性不飽和結合性化合物
は、前述のビニルエステル類、ビニルエーテル類、アリ
ルエーテル類、(メタ)アクリレート系化合物などであ
って、末端もしくは側鎖に1個あるいは多数のヒドロキ
シ基を有するものを始め、クロトン酸ヒドロキシエチル
などのクロトン酸変性の化合物、アリルアルコールなど
が好適に用いられる。具体的には、ヒドロキシアルキル
アリルエーテルとしては、例えば、2−アリロキシ−1
−エタノール(エチレングリコールモノアリルエーテ
ル)、3−アリロキシ−1−プロパノール、4−アリロ
キシ−1−ブタノール、5−アリロキシ−1−ヘプタノ
ール、6−アリロキシ−1−ヘキサノール、3−アリロ
キシプロパン−1,2−ジオール、ジエチレングリコー
ルノアリルエール、トリエチレングリコールモノアリル
エーテル、シクロヘキサンジメタノールアリルエーテ
ル、グリセリンモノアリルエーテル等が挙げられる。ヒ
ドロキシアルキルビニルエーテルとしては、例えば、ヒ
ドロキシメチルビニルエーテル、ヒドロキシエチルビニ
ルエーテル、4−ヒドロキシブチルビニルエーテル、5
−ヒドロキシペンチルビニルエーテル、6−ヒドロキシ
ヘキシルビニルエーテル、エチレングリコールモノビニ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノビニルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノビニルエーテル等が挙
げられる。ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートと
しては、例えば、ヒドロキシメチル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル
(メタ)アクリレート、N−メチロールアクリルアミ
ド、シクロヘキサンジメタノール(メタ)アクリレート
等が挙げられる。
【0015】また、本発明のフッ素系共重合体(A)に
は、側鎖にエチレンオキシド、プロピレンオキシド、テ
トラメチレンオキシドなどがブロックまたはランダムに
結合したポリアルキレングリコールモノアリルエーテル
やポリアルキレングリコールモノビニルエーテルなどの
親水基を有する重合性化合物を使用することも可能であ
る。この場合はポリアルキレンオキシドのビニル化合物
やアリル化合物が好ましく採用される。これらの重合性
化合物中のエチレンオキシドの繰り返し数としては、塗
膜強度や耐水性の点から4から30程度が好ましい。こ
れらの化合物の側鎖末端には、アルキル基、ヒドロキシ
基、カルボキシル基、エポキシ基、アミド基、イソシア
ネート基、オキサゾリン基、ヒドラジン基、シラン基が
結合したものやビスフェノールA、フルオロアルキル
基、フェニル基、シロキサン、ポリシロキサン等で変性
したものが使用可能である。これらの化合物の共重合可
能な量としては、フッ素系共重合体(A)中の0.1〜
20モル%であるが、耐候性を低下させないためには
0.1〜15モル%程度が好適である。
は、側鎖にエチレンオキシド、プロピレンオキシド、テ
トラメチレンオキシドなどがブロックまたはランダムに
結合したポリアルキレングリコールモノアリルエーテル
やポリアルキレングリコールモノビニルエーテルなどの
親水基を有する重合性化合物を使用することも可能であ
る。この場合はポリアルキレンオキシドのビニル化合物
やアリル化合物が好ましく採用される。これらの重合性
化合物中のエチレンオキシドの繰り返し数としては、塗
膜強度や耐水性の点から4から30程度が好ましい。こ
れらの化合物の側鎖末端には、アルキル基、ヒドロキシ
基、カルボキシル基、エポキシ基、アミド基、イソシア
ネート基、オキサゾリン基、ヒドラジン基、シラン基が
結合したものやビスフェノールA、フルオロアルキル
基、フェニル基、シロキサン、ポリシロキサン等で変性
したものが使用可能である。これらの化合物の共重合可
能な量としては、フッ素系共重合体(A)中の0.1〜
20モル%であるが、耐候性を低下させないためには
0.1〜15モル%程度が好適である。
【0016】また、本発明のフッ素系共重合体(A)お
よび(メタ)アクリル酸エステル系共重合体(B)とも
に顔料分散性などの特性を改良するためにカルボン酸含
有の不飽和結合性化合物を導入することができる。この
カルボン酸含有の不飽和結合性化合物としてはビニル酢
酸、アリル酢酸、クロトン酸、ウンデシレン酸、(メ
タ)アクリル酸、無水マレイン酸などのビニル系、アリ
ル系、アクリル系モノマーが使用できる。
よび(メタ)アクリル酸エステル系共重合体(B)とも
に顔料分散性などの特性を改良するためにカルボン酸含
有の不飽和結合性化合物を導入することができる。この
カルボン酸含有の不飽和結合性化合物としてはビニル酢
酸、アリル酢酸、クロトン酸、ウンデシレン酸、(メ
タ)アクリル酸、無水マレイン酸などのビニル系、アリ
ル系、アクリル系モノマーが使用できる。
【0017】以上の多成分からなる含フッ素共重合体
(A)、(メタ)アクリル酸エステル系共重合体(B)
の重合方法においては、通常のラジカル重合法が採用で
き、その重合形態としては溶液重合、懸濁重合、乳化重
合が可能である。かかる重合工程の温度は、用いるラジ
カル重合開始剤によるが、通常0〜130℃である。溶
媒としては、例えば水、t−ブタノール、エチルアルコ
ールなどのアルコール系、n−ヘキサン、n−ヘプタン
などの飽和炭化水素系、トルエン、キシレンなどの芳香
族炭化水素系、トリクロロトリフルオロエタン、ジクロ
ロテトラフルオロエタンなどのフッ素系、アセトン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケト
ン系、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル系などが
使用できる。前記ラジカル開始剤としては、例えばジイ
ソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−n−プロピ
ルパーオキシジカーボネート(パーロイルNPP、日本
油脂(株)商品名)、ジ−2−エチルヘキシルパーオキ
シジカーボネートなどのジカーボネート類、またはn−
ヘプタフルオロブチリックパーオキシド、ラウロイルパ
ーオキシピバレート、t−ブチルオキシネオデカノエー
トなどのジアシルパーオキシド類、ジーt−ブチルパー
オキシド(パーブチルD、日本油脂(株)商品名)、t
−ブチルクミルパーオキシドなどのアルキルパーオキシ
ド類など、t−ブチルパーオキシピバレート(パーブチ
ルPV、日本油脂(株)商品名)、t−ブチルパーオキ
シネオデカノエートなどのパーオキシエステル類などの
通常のラジカル開始剤が使用できる。ただし、(メタ)
アクリル酸エステル系モノマーは一般に重合反応が激し
く、分子量が大きくなりがちである。したがって、その
重合方法としては、ラジカル開始剤濃度や仕込条件、重
合温度制御などに加えてメルカプタン系化合物、塩素系
や臭素系などのハロゲン系化合物、アルコール系化合物
などの連鎖移動剤を添加した一般的な分子量調節法を採
用することも可能である。
(A)、(メタ)アクリル酸エステル系共重合体(B)
の重合方法においては、通常のラジカル重合法が採用で
き、その重合形態としては溶液重合、懸濁重合、乳化重
合が可能である。かかる重合工程の温度は、用いるラジ
カル重合開始剤によるが、通常0〜130℃である。溶
媒としては、例えば水、t−ブタノール、エチルアルコ
ールなどのアルコール系、n−ヘキサン、n−ヘプタン
などの飽和炭化水素系、トルエン、キシレンなどの芳香
族炭化水素系、トリクロロトリフルオロエタン、ジクロ
ロテトラフルオロエタンなどのフッ素系、アセトン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケト
ン系、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル系などが
使用できる。前記ラジカル開始剤としては、例えばジイ
ソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−n−プロピ
ルパーオキシジカーボネート(パーロイルNPP、日本
油脂(株)商品名)、ジ−2−エチルヘキシルパーオキ
シジカーボネートなどのジカーボネート類、またはn−
ヘプタフルオロブチリックパーオキシド、ラウロイルパ
ーオキシピバレート、t−ブチルオキシネオデカノエー
トなどのジアシルパーオキシド類、ジーt−ブチルパー
オキシド(パーブチルD、日本油脂(株)商品名)、t
−ブチルクミルパーオキシドなどのアルキルパーオキシ
ド類など、t−ブチルパーオキシピバレート(パーブチ
ルPV、日本油脂(株)商品名)、t−ブチルパーオキ
シネオデカノエートなどのパーオキシエステル類などの
通常のラジカル開始剤が使用できる。ただし、(メタ)
アクリル酸エステル系モノマーは一般に重合反応が激し
く、分子量が大きくなりがちである。したがって、その
重合方法としては、ラジカル開始剤濃度や仕込条件、重
合温度制御などに加えてメルカプタン系化合物、塩素系
や臭素系などのハロゲン系化合物、アルコール系化合物
などの連鎖移動剤を添加した一般的な分子量調節法を採
用することも可能である。
【0018】上記の様にして重合されたフッ素系共重合
体(A)の分子量は要求される塗膜の強度や柔軟性によ
って1000〜30000の範囲で使用することができ
る。このとき1000以下では塗膜の耐候性や柔軟性が
低下し、また30000以上では塗料化において高粘度
となり取扱いにくい欠点が生じるため好ましくない。
体(A)の分子量は要求される塗膜の強度や柔軟性によ
って1000〜30000の範囲で使用することができ
る。このとき1000以下では塗膜の耐候性や柔軟性が
低下し、また30000以上では塗料化において高粘度
となり取扱いにくい欠点が生じるため好ましくない。
【0019】本発明に使用される(メタ)アクリル酸エ
ステル系重合体(B)は、一般式CH 2=CR7COOR8(R8は炭
素数1〜22である直鎖状、分岐状もしくは脂環式のア
ルキル基、芳香族基、エステル結合やエーテル結合を含
む基あるいはこれらの組み合わせからなるものであり、
またR7は水素またはメチル基である。)で示される(メ
タ)アクリル酸エステル系モノマーから選ばれた1種以
上を含むモノマーからなる共重合体である。すなわち、
(メタ)アクリル酸エステル系モノマーは上記一般式の
範囲であれば特に限定されないが、たとえばメチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−
ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アク
リレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル
(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレー
ト、エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ステアリル
(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレー
ト、イソボルニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシ
ル(メタ)アクリレート、イソデシルトリデシル(メ
タ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、
フェノキシエチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メ
タ)アクリレートなどが好適に使用される。
ステル系重合体(B)は、一般式CH 2=CR7COOR8(R8は炭
素数1〜22である直鎖状、分岐状もしくは脂環式のア
ルキル基、芳香族基、エステル結合やエーテル結合を含
む基あるいはこれらの組み合わせからなるものであり、
またR7は水素またはメチル基である。)で示される(メ
タ)アクリル酸エステル系モノマーから選ばれた1種以
上を含むモノマーからなる共重合体である。すなわち、
(メタ)アクリル酸エステル系モノマーは上記一般式の
範囲であれば特に限定されないが、たとえばメチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−
ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アク
リレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル
(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレー
ト、エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ステアリル
(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレー
ト、イソボルニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシ
ル(メタ)アクリレート、イソデシルトリデシル(メ
タ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、
フェノキシエチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メ
タ)アクリレートなどが好適に使用される。
【0020】(メタ)アクリル酸エステル系重合体
(B)の必須成分であるヒドロキシ基含有のエチレン性
不飽和結合性化合物としては、前述のビニルエステル
類、ビニルエーテル類、アリルエーテル類、(メタ)ア
クリレート系化合物であって、末端もしくは側鎖に1個
あるいは多数のヒドロキシ基を有するものを始め、クロ
トン酸ヒドロキシエチルなどのクロトン酸変性の化合
物、アリルアルコールなどが好適に用いられる。具体的
には、ヒドロキシアルキルアリルエーテルとしては、例
えば、2−アリロキシ−1−エタノール(エチレングリ
コールモノアリルエーテル)、3−アリロキシ−1−プ
ロパノール、4−アリロキシ−1−ブタノール、5−ア
リロキシ−1−ヘプタノール、6−アリロキシ−1−ヘ
キサノール、3−アリロキシプロパン−1,2−ジオー
ル、ジエチレングリコールノアリルエール、トリエチレ
ングリコールモノアリルエーテル、シクロヘキサンジメ
タノールアリルエーテル、グリセリンモノアリルエーテ
ル等が挙げられる。ヒドロキシアルキルビニルエーテル
としては、例えば、ヒドロキシメチルビニルエーテル、
ヒドロキシエチルビニルエーテル、4−ヒドロキシブチ
ルビニルエーテル、5−ヒドロキシペンチルビニルエー
テル、6−ヒドロキシヘキシルビニルエーテル、エチレ
ングリコールモノビニルエーテル、ジエチレングリコー
ルモノビニルエーテル、トリエチレングリコールモノビ
ニルエーテル等が挙げられる。ヒドロキシアルキル(メ
タ)アクリレートとしては、例えば、ヒドロキシメチル
(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、N−メチロー
ルアクリルアミド、シクロヘキサンジメタノール(メ
タ)アクリレート等が挙げられる。これらのうち、特に
アクリル酸エステル類を1種以上含むことが好ましい。
(B)の必須成分であるヒドロキシ基含有のエチレン性
不飽和結合性化合物としては、前述のビニルエステル
類、ビニルエーテル類、アリルエーテル類、(メタ)ア
クリレート系化合物であって、末端もしくは側鎖に1個
あるいは多数のヒドロキシ基を有するものを始め、クロ
トン酸ヒドロキシエチルなどのクロトン酸変性の化合
物、アリルアルコールなどが好適に用いられる。具体的
には、ヒドロキシアルキルアリルエーテルとしては、例
えば、2−アリロキシ−1−エタノール(エチレングリ
コールモノアリルエーテル)、3−アリロキシ−1−プ
ロパノール、4−アリロキシ−1−ブタノール、5−ア
リロキシ−1−ヘプタノール、6−アリロキシ−1−ヘ
キサノール、3−アリロキシプロパン−1,2−ジオー
ル、ジエチレングリコールノアリルエール、トリエチレ
ングリコールモノアリルエーテル、シクロヘキサンジメ
タノールアリルエーテル、グリセリンモノアリルエーテ
ル等が挙げられる。ヒドロキシアルキルビニルエーテル
としては、例えば、ヒドロキシメチルビニルエーテル、
ヒドロキシエチルビニルエーテル、4−ヒドロキシブチ
ルビニルエーテル、5−ヒドロキシペンチルビニルエー
テル、6−ヒドロキシヘキシルビニルエーテル、エチレ
ングリコールモノビニルエーテル、ジエチレングリコー
ルモノビニルエーテル、トリエチレングリコールモノビ
ニルエーテル等が挙げられる。ヒドロキシアルキル(メ
タ)アクリレートとしては、例えば、ヒドロキシメチル
(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、N−メチロー
ルアクリルアミド、シクロヘキサンジメタノール(メ
タ)アクリレート等が挙げられる。これらのうち、特に
アクリル酸エステル類を1種以上含むことが好ましい。
【0021】また、(メタ)アクリル酸エステル系重合
体(B)の必須成分である側鎖にエチレンオキシド構造
単位を有するエチレン性不飽和結合性化合物としては、
エチレンオキシドの単独重合体またはエチレンオキシド
およびプロピレンオキシド、ブチレンオキシドがブロッ
クまたはランダムに重合した共重合体を側鎖に有するも
のであって、たとえばポリエチレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、ポリエチレングリコールポリプロピ
レングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレ
ングリコールポリテトラメチレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、ポリエチレングリコールアルキルエ
ーテルモノ(メタ)アクリレート(例えば、メトキシポ
リエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリ
エチレングリコールポリプロピレングリコールモノアル
キルエーテル(メタ)アクリレート。)などが好適に使
用される。また、エチレンオキシドの単独重合体または
エチレンオキシドおよびプロピレンオキシド、ブチレン
オキシドがブロックまたはランダムに重合した共重合体
を側鎖に有するビニルエーテル類やアリルエーテル類も
使用可能である。これらのエチレン性不飽和結合性化合
物中のエチレンオキシドの繰り返し数としては、塗膜強
度や耐水性の点から4から30程度が好ましい。また、
これらの側鎖に含有可能なポリエチレンオキシド構造単
位としては、側鎖構造単位数の30%以上であることが
好ましい。30%以下である場合、疎水性が増加し、耐
汚染性の効果が低くなる。
体(B)の必須成分である側鎖にエチレンオキシド構造
単位を有するエチレン性不飽和結合性化合物としては、
エチレンオキシドの単独重合体またはエチレンオキシド
およびプロピレンオキシド、ブチレンオキシドがブロッ
クまたはランダムに重合した共重合体を側鎖に有するも
のであって、たとえばポリエチレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、ポリエチレングリコールポリプロピ
レングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレ
ングリコールポリテトラメチレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、ポリエチレングリコールアルキルエ
ーテルモノ(メタ)アクリレート(例えば、メトキシポ
リエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリ
エチレングリコールポリプロピレングリコールモノアル
キルエーテル(メタ)アクリレート。)などが好適に使
用される。また、エチレンオキシドの単独重合体または
エチレンオキシドおよびプロピレンオキシド、ブチレン
オキシドがブロックまたはランダムに重合した共重合体
を側鎖に有するビニルエーテル類やアリルエーテル類も
使用可能である。これらのエチレン性不飽和結合性化合
物中のエチレンオキシドの繰り返し数としては、塗膜強
度や耐水性の点から4から30程度が好ましい。また、
これらの側鎖に含有可能なポリエチレンオキシド構造単
位としては、側鎖構造単位数の30%以上であることが
好ましい。30%以下である場合、疎水性が増加し、耐
汚染性の効果が低くなる。
【0022】さらに、該必須成分を含む(メタ)アクリ
ル酸エステル系モノマーには、他のビニル化合物たとえ
ばスチレン、アクリロニトリル、アリル化合物などの通
常のアクリル樹脂改質モノマーを10モル%未満で添加
することもできる。
ル酸エステル系モノマーには、他のビニル化合物たとえ
ばスチレン、アクリロニトリル、アリル化合物などの通
常のアクリル樹脂改質モノマーを10モル%未満で添加
することもできる。
【0023】このようにして重合された(メタ)アクリ
ル酸エステル系共重合体(B)の分子量は要求される塗
膜の強度や柔軟性によって1000〜15000の範囲
が好ましい。このとき1000以下では塗膜の耐候性や
柔軟性が低下し、また15000以上ではフッ素系共重
合体(A)との相溶性が低下するとともに塗料化におい
て高粘度となり好ましくない。
ル酸エステル系共重合体(B)の分子量は要求される塗
膜の強度や柔軟性によって1000〜15000の範囲
が好ましい。このとき1000以下では塗膜の耐候性や
柔軟性が低下し、また15000以上ではフッ素系共重
合体(A)との相溶性が低下するとともに塗料化におい
て高粘度となり好ましくない。
【0024】本発明のフッ素樹脂塗料用組成物の溶剤と
しては、芳香族系、エステル系、エーテル系、ケトン系
などの単独もしくは混合溶媒が挙げられる。いずれの溶
剤を使用する場合も通常の塗料と同様に塗料化が可能で
あり、顔料や染料を適宜添加することができる。
しては、芳香族系、エステル系、エーテル系、ケトン系
などの単独もしくは混合溶媒が挙げられる。いずれの溶
剤を使用する場合も通常の塗料と同様に塗料化が可能で
あり、顔料や染料を適宜添加することができる。
【0025】また、本発明のフッ素樹脂塗料用組成物は
通常硬化剤とともに使用するが、用途によって、他の添
加剤、たとえば紫外線吸収剤、光安定剤、防錆剤、分散
剤、防カビ剤などを添加することができる。
通常硬化剤とともに使用するが、用途によって、他の添
加剤、たとえば紫外線吸収剤、光安定剤、防錆剤、分散
剤、防カビ剤などを添加することができる。
【0026】以下、本発明を実施例によって具体的に説
明する。以下、「部」は「重量部」をいう。
明する。以下、「部」は「重量部」をいう。
【0027】
参考例1(フッ素系共重合体(A)の製造例) 電磁撹拌機付きの内容量2リットルのSUS製オートク
レーブに酢酸ビニル120g、ピバリン酸ビニル95
g、エチレングリコールモノアリルエーテル120g、
ビニル酢酸5.5g、キシレン320g、パーロイルN
PP(日本油脂製)6g、ハイドロスーパーセル(セラ
イト社製)8gを仕込み、窒素ガスで脱気置換を3回繰
り返し脱気した後、クロロトリフルオロエチレン380
gを仕込み、45℃で20時間重合を行った。重合終了
後、内容物を取り出し、ろ過してフッ素系共重合体(A
−1)の塗料ワニスとした。
レーブに酢酸ビニル120g、ピバリン酸ビニル95
g、エチレングリコールモノアリルエーテル120g、
ビニル酢酸5.5g、キシレン320g、パーロイルN
PP(日本油脂製)6g、ハイドロスーパーセル(セラ
イト社製)8gを仕込み、窒素ガスで脱気置換を3回繰
り返し脱気した後、クロロトリフルオロエチレン380
gを仕込み、45℃で20時間重合を行った。重合終了
後、内容物を取り出し、ろ過してフッ素系共重合体(A
−1)の塗料ワニスとした。
【0028】同様に、電磁撹拌機付きの内容量2リット
ルのSUS製オートクレーブに酢酸ビニル95g、ベオ
パー9(昭和シェル石油製)を200g、エチレングリ
コールモノアリルエーテル80g、ポリエチレングリコ
ールモノアリルエーテル(平均分子量750)120
g、ビニル酢酸5.5g、キシレン320g、パーブチ
ルPV(日本油脂製)5g、ハイドロスーパーセル8g
を仕込み、窒素ガスで脱気置換を3回繰り返し脱気した
後、クロロトリフルオロエチレン380gを仕込み、5
5℃で20時間重合を行った。重合終了後、内容物を取
り出し、ろ過してフッ素系共重合体(A−2)の塗料ワ
ニスとした。
ルのSUS製オートクレーブに酢酸ビニル95g、ベオ
パー9(昭和シェル石油製)を200g、エチレングリ
コールモノアリルエーテル80g、ポリエチレングリコ
ールモノアリルエーテル(平均分子量750)120
g、ビニル酢酸5.5g、キシレン320g、パーブチ
ルPV(日本油脂製)5g、ハイドロスーパーセル8g
を仕込み、窒素ガスで脱気置換を3回繰り返し脱気した
後、クロロトリフルオロエチレン380gを仕込み、5
5℃で20時間重合を行った。重合終了後、内容物を取
り出し、ろ過してフッ素系共重合体(A−2)の塗料ワ
ニスとした。
【0029】同様に、電磁撹拌機付きの内容量2リット
ルのSUS製オートクレーブに酢酸ビニル90g、ベオ
パー9(昭和シェル石油製)を200g、ヒドロキシブ
チルビニルエーテル140g、ウンデシレン酸8.8
g、キシレン320g、パーブチルPV(日本油脂製)
5g、ハイドロスーパーセル8gを仕込み、窒素ガスで
脱気置換を3回繰り返し脱気した後、クロロトリフルオ
ロエチレン380gを仕込み、55℃で20時間重合を
行った。重合終了後、内容物を取り出し、ろ過してフッ
素系共重合体(A−3)の塗料ワニスとした。
ルのSUS製オートクレーブに酢酸ビニル90g、ベオ
パー9(昭和シェル石油製)を200g、ヒドロキシブ
チルビニルエーテル140g、ウンデシレン酸8.8
g、キシレン320g、パーブチルPV(日本油脂製)
5g、ハイドロスーパーセル8gを仕込み、窒素ガスで
脱気置換を3回繰り返し脱気した後、クロロトリフルオ
ロエチレン380gを仕込み、55℃で20時間重合を
行った。重合終了後、内容物を取り出し、ろ過してフッ
素系共重合体(A−3)の塗料ワニスとした。
【0030】同様に、電磁撹拌機付きの内容量2リット
ルのSUS製オートクレーブにエチルビニルエーテル1
90g、シクロヘキシルビニルエーテル140g、ヒド
ロキシブチルビニルエーテル70g、ウンデシレン酸
8.8g、キシレン320g、パーロイルNPP(日本
油脂製)6g、ハイドロスーパーセル8gを仕込み、窒
素ガスで脱気置換を3回繰り返し脱気した後、クロロト
リフルオロエチレン380gを仕込み、45℃で22時
間重合を行った。重合終了後、内容物を取り出し、ろ過
してフッ素系共重合体(A−4)の塗料ワニスとした。
ルのSUS製オートクレーブにエチルビニルエーテル1
90g、シクロヘキシルビニルエーテル140g、ヒド
ロキシブチルビニルエーテル70g、ウンデシレン酸
8.8g、キシレン320g、パーロイルNPP(日本
油脂製)6g、ハイドロスーパーセル8gを仕込み、窒
素ガスで脱気置換を3回繰り返し脱気した後、クロロト
リフルオロエチレン380gを仕込み、45℃で22時
間重合を行った。重合終了後、内容物を取り出し、ろ過
してフッ素系共重合体(A−4)の塗料ワニスとした。
【0031】参考例2((メタ)アクリル酸エステル系
共重合体(B)の製造例) 撹拌機、温度計、滴下ロートおよび還流コンデンサーを
具備した1リットルのガラス製セパラブルフラスコにキ
シレン350gを仕込み、120℃に昇温した。ついで
窒素気流下、メタクリル酸メチル90g、ヒドロキシエ
チルメタクリレート10g、ポリエチレングリコールモ
ノメタクリレート(日本油脂製ブレンマーPE−35
0;ポリエチレングリコールの繰り返し単位数は8)1
0g、アクリル酸0.5g、パーブチルD(日本油脂製
ラジカル開始剤)14gの混合液を約1時間かけて徐々
に滴下した。滴下終了後4時間反応した後、さらにパー
ブチルDを8g加え、140℃に昇温した後さらに2時
間反応させ(メタ)アクリル酸エステル系共重合体(B
−1)を得た。生成ワニスは均一なキシレン溶液であ
り、生成樹脂の数平均分子量は5700であった。
共重合体(B)の製造例) 撹拌機、温度計、滴下ロートおよび還流コンデンサーを
具備した1リットルのガラス製セパラブルフラスコにキ
シレン350gを仕込み、120℃に昇温した。ついで
窒素気流下、メタクリル酸メチル90g、ヒドロキシエ
チルメタクリレート10g、ポリエチレングリコールモ
ノメタクリレート(日本油脂製ブレンマーPE−35
0;ポリエチレングリコールの繰り返し単位数は8)1
0g、アクリル酸0.5g、パーブチルD(日本油脂製
ラジカル開始剤)14gの混合液を約1時間かけて徐々
に滴下した。滴下終了後4時間反応した後、さらにパー
ブチルDを8g加え、140℃に昇温した後さらに2時
間反応させ(メタ)アクリル酸エステル系共重合体(B
−1)を得た。生成ワニスは均一なキシレン溶液であ
り、生成樹脂の数平均分子量は5700であった。
【0032】同様に、撹拌機、温度計、滴下ロートおよ
び還流コンデンサーを具備した1リットルのガラス製セ
パラブルフラスコにキシレン350gを仕込み、60℃
に昇温した。ついで窒素気流下、メタクリル酸エチル7
5g、ヒドロキシプロピルメタクリレート14g、メト
キシポリエチレングリコールモノメタクリレート(日本
油脂製ブレンマーPME−400;ポリエチレングリコ
ールの繰り返し単位数は9)34g、アクリル酸0.5
g、t−ドデシルメルカプタン(分子量調節剤)0.8
g、パーブチルPV(日本油脂製ラジカル開始剤)25
gの混合液を約1時間かけて徐々に滴下した。滴下終了
後8時間反応させ(メタ)アクリル酸エステル系共重合
体(B−2)を得た。生成ワニスは均一なキシレン溶液
であり、生成樹脂の数平均分子量は3900であった。
び還流コンデンサーを具備した1リットルのガラス製セ
パラブルフラスコにキシレン350gを仕込み、60℃
に昇温した。ついで窒素気流下、メタクリル酸エチル7
5g、ヒドロキシプロピルメタクリレート14g、メト
キシポリエチレングリコールモノメタクリレート(日本
油脂製ブレンマーPME−400;ポリエチレングリコ
ールの繰り返し単位数は9)34g、アクリル酸0.5
g、t−ドデシルメルカプタン(分子量調節剤)0.8
g、パーブチルPV(日本油脂製ラジカル開始剤)25
gの混合液を約1時間かけて徐々に滴下した。滴下終了
後8時間反応させ(メタ)アクリル酸エステル系共重合
体(B−2)を得た。生成ワニスは均一なキシレン溶液
であり、生成樹脂の数平均分子量は3900であった。
【0033】実施例1 参考例1で製造したフッ素系共重合体(A−1)100
部に対して、参考例2で作製した(メタ)アクリル酸エ
ステル系共重合体(B−1)を25部の割合で均一に混
合した。この際の混合比はそれぞれの樹脂の固形分(ワ
ニスの130℃での加熱残分、以下、同じ。)の比とし
た。つづいて、白色顔料(酸化チタン)を樹脂固形分の
総量100部に対して50部の割合で混合し、分散用ボ
ールミルで均一になるように分散させ、フッ素樹脂塗料
の主剤とした。分散状態は安定で10日間後も何の変化
も示さなかった。ここで最終的な主剤の固形分比を55
重量%になるようにキシレンで調整した。
部に対して、参考例2で作製した(メタ)アクリル酸エ
ステル系共重合体(B−1)を25部の割合で均一に混
合した。この際の混合比はそれぞれの樹脂の固形分(ワ
ニスの130℃での加熱残分、以下、同じ。)の比とし
た。つづいて、白色顔料(酸化チタン)を樹脂固形分の
総量100部に対して50部の割合で混合し、分散用ボ
ールミルで均一になるように分散させ、フッ素樹脂塗料
の主剤とした。分散状態は安定で10日間後も何の変化
も示さなかった。ここで最終的な主剤の固形分比を55
重量%になるようにキシレンで調整した。
【0034】次に、前記塗料の主剤100部に対して、
あらかじめ1:1に混合したコロネートHX(日本ポリ
ウレタン工業製)/キシレン溶液を14部添加した。以
上によって作製した常温硬化型フッ素樹脂塗料を150
mm×70mm×0.8mmのアルミニウム板に約40
ミクロンの厚みにスプレー塗装した。
あらかじめ1:1に混合したコロネートHX(日本ポリ
ウレタン工業製)/キシレン溶液を14部添加した。以
上によって作製した常温硬化型フッ素樹脂塗料を150
mm×70mm×0.8mmのアルミニウム板に約40
ミクロンの厚みにスプレー塗装した。
【0035】塗装し、ついで1日常温で乾燥させた後、
該アルミニウム板は屋外暴露による汚れ試験を6ヶ月間
行った。その結果を、表1に示す。判定はJIS−Z8
730(色差表示方法)に従い、暴露前後の色差(△
E)を測定することで行った。また、耐候性評価は、J
IS−K5400に従い、サンシャインウエザオメータ
ー3000時間経過前後の光沢保持率によって行った。
以上の結果は、表1に示す。
該アルミニウム板は屋外暴露による汚れ試験を6ヶ月間
行った。その結果を、表1に示す。判定はJIS−Z8
730(色差表示方法)に従い、暴露前後の色差(△
E)を測定することで行った。また、耐候性評価は、J
IS−K5400に従い、サンシャインウエザオメータ
ー3000時間経過前後の光沢保持率によって行った。
以上の結果は、表1に示す。
【0036】また、塗装したアルミニウム板を地面に対
し90゜に保持して6ヵ月間暴露し、雨スジの付着を観
察した。その結果、雨スジはほとんど見られなかった。 実施例2〜9 実施例1と同様にして参考例1および2で製造したフッ
素系共重合体(A)100部に対して(メタ)アクリル
酸エステル系共重合体(B)を表1に示すように混合し
た。この際の混合比はそれぞれの樹脂の固形分比とし
た。つづいて、白色顔料(酸化チタン)を実施例1に従
って混合し、分散用ボールミルで均一になるように分散
させ、フッ素樹脂塗料の主剤とした。分散状態は安定で
10日間後も何の変化も示さなかった。ここで最終的な
主剤の固形分比を55重量%になるようにキシレンで調
整した。次に、実施例1と同様に、あらかじめ1:1に
混合したコロネートHX(日本ポリウレタン工業製)/
キシレン溶液を樹脂のOH基がNCO基と等しくなるよ
うにそれぞれ添加し、アルミニウム板に約40ミクロン
の厚みにスプレー塗装した。
し90゜に保持して6ヵ月間暴露し、雨スジの付着を観
察した。その結果、雨スジはほとんど見られなかった。 実施例2〜9 実施例1と同様にして参考例1および2で製造したフッ
素系共重合体(A)100部に対して(メタ)アクリル
酸エステル系共重合体(B)を表1に示すように混合し
た。この際の混合比はそれぞれの樹脂の固形分比とし
た。つづいて、白色顔料(酸化チタン)を実施例1に従
って混合し、分散用ボールミルで均一になるように分散
させ、フッ素樹脂塗料の主剤とした。分散状態は安定で
10日間後も何の変化も示さなかった。ここで最終的な
主剤の固形分比を55重量%になるようにキシレンで調
整した。次に、実施例1と同様に、あらかじめ1:1に
混合したコロネートHX(日本ポリウレタン工業製)/
キシレン溶液を樹脂のOH基がNCO基と等しくなるよ
うにそれぞれ添加し、アルミニウム板に約40ミクロン
の厚みにスプレー塗装した。
【0037】塗装したアルミニウム板は、実施例1にし
たがって屋外暴露による汚れ試験および耐候性試験を行
った。その結果を、表1に示す。また、塗装したアルミ
ニウム板を地面に対し90゜に保持して6ヵ月間暴露
し、雨スジの付着を観察した。その結果、雨スジはほと
んど見られなかった。
たがって屋外暴露による汚れ試験および耐候性試験を行
った。その結果を、表1に示す。また、塗装したアルミ
ニウム板を地面に対し90゜に保持して6ヵ月間暴露
し、雨スジの付着を観察した。その結果、雨スジはほと
んど見られなかった。
【0038】比較例1〜2 実施例1と同様にして参考例1および2で製造したフッ
素系共重合体(A)100部に対して(メタ)アクリル
酸エステル系共重合体(B)を表1に示すように混合し
た。比較例1はフッ素系共重合体(A)のみ、比較例2
は(メタ)アクリル酸エステル系共重合体(B)のみで
ある。つづいて、実施例1に従って、白色顔料(酸化チ
タン)を混合し、分散用ボールミルで均一になるように
分散させ、フッ素樹脂塗料の主剤とし、硬化剤として、
あらかじめ1:1に混合したコロネートHX(日本ポリ
ウレタン工業製)/キシレン溶液を樹脂のOH基がNC
O基と等しくなるようにそれぞれ添加し、アルミニウム
板に約40ミクロンの厚みにスプレー塗装した。塗装し
たアルミニウム板は、実施例1にしたがって屋外暴露に
よる汚れ試験および耐候性試験を行った。その結果を、
表1に示す。また、塗装したアルミニウム板を90゜で
6ヵ月間暴露し、雨スジの付着を観察した。その結果、
比較例2は雨スジがほとんど見られなかったが、比較例
1は雨スジがたくさん確認された。
素系共重合体(A)100部に対して(メタ)アクリル
酸エステル系共重合体(B)を表1に示すように混合し
た。比較例1はフッ素系共重合体(A)のみ、比較例2
は(メタ)アクリル酸エステル系共重合体(B)のみで
ある。つづいて、実施例1に従って、白色顔料(酸化チ
タン)を混合し、分散用ボールミルで均一になるように
分散させ、フッ素樹脂塗料の主剤とし、硬化剤として、
あらかじめ1:1に混合したコロネートHX(日本ポリ
ウレタン工業製)/キシレン溶液を樹脂のOH基がNC
O基と等しくなるようにそれぞれ添加し、アルミニウム
板に約40ミクロンの厚みにスプレー塗装した。塗装し
たアルミニウム板は、実施例1にしたがって屋外暴露に
よる汚れ試験および耐候性試験を行った。その結果を、
表1に示す。また、塗装したアルミニウム板を90゜で
6ヵ月間暴露し、雨スジの付着を観察した。その結果、
比較例2は雨スジがほとんど見られなかったが、比較例
1は雨スジがたくさん確認された。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】本発明のフッ素樹脂塗料用組成物は実施
例の結果を示す表1から明らかなように、耐汚染性およ
び耐候性に優れ、長期の屋外使用においても優れた外観
を保つことができるという効果を奏する。
例の結果を示す表1から明らかなように、耐汚染性およ
び耐候性に優れ、長期の屋外使用においても優れた外観
を保つことができるという効果を奏する。
Claims (4)
- 【請求項1】下記フッ素系共重合体(A)100重量部
と下記(メタ)アクリル酸エステル系共重合体(B)
0.1〜100重量部を混合したフッ素樹脂塗料用組成
物。 (A)下記(a)、(b)、(c)を必須成分として共
重合したフッ素系共重合体(A)。 (a)クロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエ
チレン、フッ化ビニリデンのうちから選ばれた少なくと
も1種以上の含フッ素モノマー。 (b)(a)の含フッ素モノマーと共重合可能なビニル
系化合物。 (c)ヒドロキシ基含有のエチレン性不飽和結合性化合
物。 (B)下記(d)、(e)、(f)を必須成分として共
重合した(メタ)アクリル酸エステル系共重合体
(B)。 (d)(メタ)アクリル酸エステル。 (e)ヒドロキシ基含有のエチレン性不飽和結合性化合
物。 (f)側鎖にエチレンオキシド構造単位を有するエチレ
ン性不飽和結合性化合物。 - 【請求項2】(b)のビニル系化合物がビニルエステル
類および/またはビニルエーテル類である請求項1記載
のフッ素樹脂塗料用組成物。 - 【請求項3】(e)のヒドロキシ基含有のエチレン性不
飽和結合性化合物が、ヒドロキシアルキル基含有のアク
リル酸エステルであることを特徴とする請求項1記載の
フッ素樹脂塗料用組成物。 - 【請求項4】(f)の側鎖にエチレンオキシド構造単位
を有するエチレン性不飽和結合性化合物が、側鎖にエチ
レンオキシド構造単位を有するアクリル酸エステルであ
ることを特徴とする請求項1記載のフッ素樹脂塗料用組
成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22339793A JPH0776667A (ja) | 1993-09-08 | 1993-09-08 | フッ素樹脂塗料用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22339793A JPH0776667A (ja) | 1993-09-08 | 1993-09-08 | フッ素樹脂塗料用組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0776667A true JPH0776667A (ja) | 1995-03-20 |
Family
ID=16797513
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22339793A Pending JPH0776667A (ja) | 1993-09-08 | 1993-09-08 | フッ素樹脂塗料用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0776667A (ja) |
-
1993
- 1993-09-08 JP JP22339793A patent/JPH0776667A/ja active Pending
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