JPH0774931B2 - 電子写真感光体用包装材 - Google Patents

電子写真感光体用包装材

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JPH0774931B2
JPH0774931B2 JP62227347A JP22734787A JPH0774931B2 JP H0774931 B2 JPH0774931 B2 JP H0774931B2 JP 62227347 A JP62227347 A JP 62227347A JP 22734787 A JP22734787 A JP 22734787A JP H0774931 B2 JPH0774931 B2 JP H0774931B2
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/75Details relating to xerographic drum, band or plate, e.g. replacing, testing

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は電子写真感光体の包装材に関するもので、特
に、画像欠陥を生じないように電子写真感光体を梱包あ
るいは保護するのに使用される電子写真感光体用包装材
に関するものである。
[従来の技術] 従来より電子写真感光体として硫化カドミウム、セレ
ン、酸化亜鉛等の無機光導電体が用いられているが、更
に近年においては、有機光導電体(Organic photo cond
uctor:以後OPCと略記する)、非晶質シリコン等も用い
られるようになってきた。特にこれらの感光体がカール
ソン方式の電子写真法に適用された場合、感光体表面に
生じた打痕、傷跡、指紋や油による汚れが画像に悪影響
を及ぼすことが知られており、その問題を解決するため
に種々の感光体の梱包形態が考案されている。例えばセ
レンや非晶質シリコン感光体の場合感光体表面に何も接
触しない様に工夫されたケースに保存し、更に感光体の
交換作業も専門の作業者(サービスマン)により行なわ
れているなど非常に煩雑な取扱いが要求されている。
又、近年の電子写真装置の急激な普及に比例しその生産
量ののびが著しいOPC感光体においては、特に簡易でか
つ一般の電子写真装置利用者にも容易に感光体交換がで
きる様な簡便な梱包形態が合わせて要求されており、そ
の解決策の一つとして感光体の表面に剥離可能な薄膜部
材を単に被せる方法が考案、実用化され、感光体を電子
写真装置に組み込んだ後前記薄膜部材を剥離する様な手
段が開発されている。しかしながら上記の簡易かつ簡便
な剥離可能な薄膜部材を被せる梱包方法には本質的な欠
点がある。即ち、被せた薄膜フィルムを感光体から剥離
する際、梱包部材と感光体間で摩擦帯電が生起し、感光
体表面に静電荷が蓄積されることである。そしてこの静
電荷が感光体表面に残留するため、電子写真装置にて画
像出しを行なった際に画像ムラや画像欠陥、所謂帯電メ
モリーの原因となるものである。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は前述の様に簡易かつ簡便な薄膜部材を感光体の
表面に被せる梱包方法において、帯電メモリを生ぜしめ
ない電子写真感光体用梱包具ならびに出し入れ保護具と
して有用な電子写真感光体用包装材を提供しようとする
ものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは上記目的に従って鋭意検討した結果、感光
体の帯電極性と同一の極性の摩擦帯電電荷を感光体表面
に生ぜしめる薄膜部材を感光体の包装材料として用いれ
ば帯電メモリーが発生しないことを見い出し、本発明を
完成した。
即ち本発明は、表面に感光層を有する電子写真感光体の
包装材であって、包装時に該感光体側になる表面が該感
光体の帯電極性と同一極性の摩擦帯電電荷を該感光体表
面に生ぜしめる材料で形成されていることを特徴とする
電子写真感光体用包装材である。
[作用] 帯電メモリーが発生する機構の詳細は明確ではないが以
下の様に推定される。
電子写真感光体の帯電極性には正・負の2者があり、感
光体の特性に応じてコロナ放電にて感光体表面に帯電電
位を与える。例えば電荷輸送層が表面にある最も一般的
なOPC感光体は負の帯電極性を有し、与えられた負の帯
電電位は電荷発生層で発生されたキャリヤ(正孔)や基
盤からの注入により表面の負電荷は打ち消されたり徐々
に減衰していく。一方この負の帯電極性を有する感光体
に正の帯電電位を与えるとこの正電荷を打ち消す電子は
電荷輸送層中を移動できないため常に正電荷が表面層に
残留する事になる。従って摩擦帯電等によって正電荷が
表面に付与された負の帯電極性を有する感光体を用いて
負の帯電電位を与えて画像出しを行なえば、正電荷分の
表面電位が低下するため部分的に白ヌケ等のムラや画像
欠陥、所謂帯電メモリーが発生するものである。
又、電荷発生層が表面層にある正帯電型OPC感光体の場
合においても逆電荷である負電荷が表面に付与されると
常に残留することにより上記と同様の帯電メモリーが発
生することになる。
従って、以上の点に着目し、感光体の包装材として常に
感光体の帯電極性と同一の極性の摩擦帯電電荷を感光体
表面に生ぜしめるものを選択することにより帯電メモリ
ーが発生しないことを見い出し本発明を完成させたもの
である。
以上述べた様に本発明の包装材は包装されるべき感光体
の表面特性と密接な関係がある。例えばOPC感光体の場
合電荷輸送材料や電荷発生材料は通常低分子化合物であ
るため成膜性に乏しく、樹脂を結着材として用いるのが
一般的である、従って感光体の摩擦帯電極性は結着材と
して用いる樹脂と包装材の材料との相関にて決定され
る。即ち、各樹脂の間際帯電系列を第1表に示すが、感
光体表面の結着材樹脂より電子供与性が強い包装材材料
の場合には感光体表面に負の電荷が付与される。反対に
結着材樹脂より電子受容性が強い包装材材料の場合には
感光体表面には正の電荷が付与される。
例えば感光体表面層がポリカーボネートを結着材樹脂と
する負の帯電極性を有する感光体においては電子供与性
の強いナイロンやポリメチルメタクリレート、ポリヒニ
ルアセテート、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化
ビニル等を主成分とする樹脂が包装材材料として選択さ
れる。
第1表 樹脂摩擦帯電系列 ↑供 ナイロン 与 セルロース 体 酢酸セルロース ポリメチルメタクリレート(PMMA) ポリビニルアセテート ポリエチレンテレフタレート(PFT) ポリアクリロニトリル(PAN) ポリ塩化ビニル(PVC) ポリカーボネート(PC) ポリクロロエーテル ポリビニリデンクロリド ポリ−2,6−ジメチルフェレンオキシド 受 ポリスチレン(PS) 容 ポリエチレン(PE) 体 ポリプロピレン(PP) ↓ ポリテトラフルオロエチレン(PTFE) 本発明の包装材の形態としては、シート状やフィルム状
の薄膜材料を感光体のまわりに巻きつける形態のもの、
あるいは薄膜材料を袋状として感光体を中に入れる構造
を有しているものあるいは特にシート状感光体の場合、
折れ曲がらない板状材料でシート状感光体をはさみ込む
様な形態が挙げられる。
又、シート等の形態は、例えばシートにおいてはシート
単一層、シート同士やシートを金属を接着させたラミネ
ート構造、シートに金属を蒸着させた蒸着タイプ等が挙
げられる。
又、包装材中にカーボンや着色顔料を混入あるいは表面
を着色するなどして遮光機能を付与させても良く、特に
OPC感光体においてはフォトメモリー対策の点から遮光
機能の付与は特に好ましい。
[実施例] 以下、本発明を実施例について詳細に説明する。
実施例 80φ×300mmのアルミニウムシリンダーを基体とし、こ
れに可溶性ナイロン(6−66−610−12 四元ナイロン
共重合体)の5%メタノール溶液を浸漬塗布し、1μ厚
の下引層を設けた。
次に下記構造式のビスアゾ顔料を10部(重量部、以下同
様)、 ポリビニルブチラート(ブチラール化度68%、数平均分
子量20000)5部およびシクロヘキサノン50部を1φガ
ラスビーズを用いたサンドミルで20時間分散した。この
分散液にメチルエチルケトン70〜120(適宜)部を加え
て下引層上に塗布し、膜厚0.1μの電荷発生層を形成し
た。
次にビスフェノールZ型ポリカーボネート(粘度平均分
子量30000)10部、下記構造式のヒドラゾン化合物10部
をモノクロルベンゼン65部中に 溶解し、この溶液を上記電荷発生層上に浸漬塗布し、18
μ厚の電荷輸送層を形成した。これを感光体試料1とす
る。
又、ビスフェノールZ型ポリカーボネートにかわってヒ
スフェノールA型ポリカーボネート(粘度平均分子量28
000)を用いる以外は全く同様にして感光体を作成し
た。これを感光体試料2とする。
又、上記シリンダーにかえて50μ厚のアルミシート上に
上記下引き層液、電荷発生層液、ビスフェノールZ型ポ
リカーボネートを用いた電荷輸送層液をパーコーダーに
て上記膜厚になる様塗布しシート感光体を作成した。こ
れを感光体試料3とする。
これらの感光体の帯電極性は負である。
次にこれらの感光体にポリカーボネートより電子供与性
の特性を有する各種包装材を巻きつけた。(包装材が板
状の場合にはシート感光体をはさみこんだ。)その後こ
の感光体から包装材をハクリして、−5.5kVコロナ帯
電、画像露光、乾式トナー現像、普通紙への転写、クリ
ーニングからなる電子写真プロセスを有する複写機に装
着し、画像出し評価を行なった。
結果を第2表に示す。
比較例1 実施例1で作成した感光体試料1と3に、ポリカーボネ
ートより電子受容性の特性を有する包装材を巻きつけ
た。その後この感光体から包装材をハクリし、実施例1
と同様の電子写真複写機を用いて画像出し評価を行なっ
た。
結果を第2表に示す。
実施例2 実施例1で用いたヒドラゾン化合物10部とビスフェノー
ルZ型ポリカーボネート10部をモノクロルベンゼン65部
に溶解した。この溶液を実施例1と同様にして下引き層
を塗布したアルミニウムシート上に塗布し12μの電荷輸
送層を形成した。
次に実施例1で用いたビスアゾ顔料10部をビスフェノー
ルZ型ポリカーボネート(粘度平均分子量53000)の10w
t%シクロヘキサノン溶液100部の中へ添加し、1φガラ
スビーズを用いたサンドミルで20時間分散した。この溶
液を上記電荷輸送層上に塗布し、2μ厚の電荷発生層を
形成した。これを感光体試料4とする。
又、電荷輸送層、電荷発生層を実施例1で用いた下引き
層を有するアルミシリンダー上に設けた感光体を感光体
試料5とする。
又、ビスフェノールZ型ポリカーボネートのかわりにビ
スフェノールA型ポリカーボネート(粘度平均分子量40
000)をシクロヘキサノンのかわりにジクロルメタンを
用いる以外は同様にして、電荷輸送層液、電荷発生層液
を調製し実施例1で用いた下引き層を有するアルミシリ
ンダー上に塗布して感光体を作成した。これを感光体試
料6とする。
これらの感光体の帯電極は正である。
次にこれらの感光体にポリカーボネートより電子受容性
の特性を有する各種包装材を巻きつけた。その後この感
光体から包装材をハクリし、+5.5kVコロナ帯電、画像
露光、乾式トナー現像、普通紙への転写、クリーニング
からなる電子写真プロセスをする複写機に装着し、画像
出し評価を行なった。
結果を第3表に示す。
比較例2 実施例2で作成した感光体試料5と6に、ポリカーボネ
ートより電子供与性の特性を有する包装材を巻きつけ
た。その後この感光体から包装材をハクリし、実施例2
と同様の電子写真複写機を用いて画像出し評価を行なっ
た。
結果を第3表に示す。
実施例3 実施例1で用いたポリカーボネートのかわりにポリメチ
ルメタクリレート(数平均分子量45000)、メチルメタ
クリレート/スチレン共重合体(重量比率8/2、数平均
分子量62000)、エチルメタクリレート/エチルメタク
リレート共重合体(重量比率6/4、数平均分子量55000)
を用いた以外は実施例1と同様にして感光体ドラムを作
成した。これらをそれぞれ感光体試料7,8,9とする。
次にこれらの感光体にポリメチルメタクリレートより電
子供与性の特性を有する各種包装材を巻きつけた。(包
装材が板状の場合にはシート感光体をはさみこんだ。)
その後この感光体から包装材をハクリして、−5.5kVコ
ロナ帯電、画像露光、乾式トナー現像、普通紙への転
写、クリーニングからなる電子写真プロセスを有する写
真機に装着し、画像出し評価を行なった。
結果を第4表に示す。
比較例3 実施例3で作成した感光体試料7と8に、ポリメチルメ
タクリレートより電子受容性の特性を有する包装材を巻
きつけた。その後この感光体から包装材をハクリし、実
施例3と同様の電子写真複写機を用いて画像出し評価を
行なった。
結果を第4表に示す。
実施例4 実施例2で用いたポカーボネートのかわりに実施例3で
用いたポリメチルメタクリレート、メチルメタクリレー
ト/スチレン共重合体、メチルメタクリレート/エチル
メタクリレート共重合体をそれぞれ用い実施例2と同様
にして感光体を作成した。
ポリメチルメタクリレート及びメチルメタクリレート/
スチレン共重合体を用いたドラム状感光体を、それぞ
れ、感光体試料10,11とする。又、ポリメチルメタクリ
レート及びメチルメタクリレート/エチルメタクリレー
ト共重合体を用いたシート状感光体をそれぞれ感光体試
料12,13とする。
次にこれらの感光体にポリメチルメタクリレートより電
子受容性の特性を有する各種包装材を巻きつけた。その
後この感光体から包装材をハクリして、+5.5kVコロナ
帯電、画像露光、乾式トナー現像、普通紙への転写、ク
リーニングからなる電子写真プロセスを有する複写機に
装着し、画像出し評価を行なった。
結果を第5表に示す。
比較例4 実施例4で作成した感光体試料10と11に、ポリメチルメ
タクリレートより電子供与性の特性を有する包装材を巻
きつけた。その後この感光体から包装材をハクリし、実
施例4と同様の電子写真複写機を用いて画像出し評価を
行なった。
結果を第5表に示す。
実施例5 実施例1で用いたポリカーボネートのかわりにポリスチ
レン(数平均分子量65000)、スチレン/メチルメタク
リレート共重合体(重量比率8/2、数平均分子量84000)
を用いる以外は実施例1と同様にして感光体ドラムを作
成した。
基体としてアルミシリンダーを用いた試料を各々感光試
料14,15、アルミシートを用いた試料を各々感光体試料1
6,17とする。
次にこれらの感光体にポリスチレンより電子供与性の特
性を有する各種包装材を巻きつけた。(包装材が板状の
場合にはシート感光体をはさみこんだ)。その後この感
光体から包装材をハクリして、−5.5kVコロナ帯電、画
像露光、乾式トナー現像、普通紙への転写、クリーニン
グからなる電子写真プロセスを有する複写機に装着し、
画像出し評価を行なった。
結果を第6表に示す。
比較例5 実施例5で作成した感光体試料14と15に、ポリスチレン
より電子受容性の特性を有する包装材を巻きつけた。そ
の後この感光体から包装材をハクリし、実施例5と同様
の電子写真複写機を用いて画像出し評価を行なった。
結果を第6表に示す。
実施例6 実施例2で用いたポリカーボネートのかわりに実施例5
で用いたポリスチレン、スチレン/メチルメタクリレー
ト共重合体各々を用い実施例2と同様にして感光体を作
成した。(基体はアルミシリンダー)それぞれ、感光体
試料19,20とする。
次にこれらの感光体にポリスチレンより電子受容性の特
性を有する各種包装材を巻きつけた。その後この感光体
から包装材をハクリして、+5.5vKコロナ帯電、画像露
光、乾式トナー現像、普通紙への転写、クリーニングか
らなる電子電子写真プロセスを有する複写機に装着し、
画像出し評価を行なった。
結果を第7表に示す。
比較例6 実施例6で作成した感光体試料19と20に、ポリスチレン
より電子供与性の特性を有する包装材を巻きつけた。そ
の後この感光体から包装材をハクリし、実施例6と同様
の電子写真複写機を用いて画像出し評価を行なった。
結果を第7表に示す。
本発明に係る電子写真感光体用包装材は上記の実施例に
示すように電子写真感光体に直接的に接するように電子
写真感光体を覆う梱包具とせずに、電子写真感光体と略
々同一直径の円筒状保護具の形態に形成することもでき
る。そのような態様を第1図、第2図に示し、電子写真
装置への装着状態を第3図に示す。これは第1図に示す
ように基体2の両面にラミネート積層体3,4を設けた方
形平板状の包装材を第2図に示すように電子写真感光体
と略同一の直径に巻いて、その向い合った平行辺を接着
させて折り山部15を形成した保護具1としたものであ
る。第3図は、この保護具1を電子写真装置の感光体に
装着したもので、図中、5は感光体、6は1次帯電器、
7はブランク露光ユニット、8は現像器ユニット、9は
給紙ガイド、10は転写・分離帯電器、11は搬送系、12は
クリーナーユニット、13は前露光ユニット、14はフラン
ジである。
上記の保護具として形成した包装材の実施例を以下実施
例7として説明する。
実施例7 電子写真感光体5として実施例1の感光体材料を使用し
た。第1図に示した様に保護具1は低密度ポリエチレン
(サンテックLD、旭化成工業製)85wt%と高密度ポリエ
チレン(サンテックHD、旭化成工業製)15wt%を混合し
たポリエチレンにカーボンを15wt%分散したポリエチレ
ンシート(40μ)より成る基体2を中心に両面に前述の
カーボン分散のないポリエチレンシート3(15μm)
を、次いでナイロン66シート(15μ)4を積層ラミネー
トした包装材を、感光体(80φmm×30mm)と略同一径に
第2図に示した様に成形する。本発明において方形平板
の向かい合った平行辺をだき合わせ接着するというの
は、第2図に示すように方形平板の同一面側の向かい合
った端部の一定部分を接着することを意味する。この様
に接着することにより15に示す様な折り山部が形成され
る。だき合わせ接着部は、ヒートシールされたものであ
っても、接着剤により接着されたものであってもよく、
その接着部の巾は0.5〜3mmくらいが好ましい。
第3図は複写機本体に本発明の保護具1を装着してある
感光体5を取り付けてあるところを表わす模式断面図で
ある。
第3図に示すように保護具1を装着した感光体は素人で
も容易に取り取り出すことができ、取り出す際には、ま
ず帯電器6,10を取りはずし次いでクリーナーユニット1
3、現像器ユニット8を解除、次いでフランジ14を取り
はずす。これら、解除した部分の感光体5上には残トナ
ーないし解除時の振動により飛散付着したトナーが存在
する。このトナー等の付着量の特に多いクリーナーユニ
ット当接部に保護具のたき合わせ接着部を対応させれば
トナー等の付着物を落さない様にして装着することがで
きる。この際だき合わせ接合部の折り山部15と感光体表
面とのすきまが2mm〜6mmくらいが望ましい。
またシートを前述ラミネートタイプとした事は、ヒート
シールする際ナイロン66のみではヒートシールしずらい
事、OPC感光体の特徴である強露光ないし紫外線光をき
らう事から遮光を行なう必要がありナイロン66にカーボ
ンを分散する事が困難なためこれを基体のポリエチレン
に分散する事により解決をはかったものである。シート
の厚みは100〜400μmが好ましい。この保護具を装備し
た状態でヘイドン表面性試験機を用い先端φ=0.1mmの
曲率をもつダイヤモンド針に5,10,20gの荷重をかけて感
光体軸方向にひっかき傷を入れたところ、保護具のない
部分は10,20gについて感光層はがれを生じたが、保護具
の部分はすべてはがれを生じなかった。また第3図に示
す様に電子写真装置内の実装時の機械的干渉について、
キャノン製NP5540、キャノン製カラーレーザーコピア1
(コピァ)は登録商標である)についてそれぞれ略同一
径の保護具を作成し、装着の後感光体を押し上げる様に
して前露光ユニットないし、電位センサーに接触させな
がら引き抜いた。この作業を2回続けて行なったが感光
体の外観上の異常、画像異常はまったく認められなかっ
た。
また上記操作中感光体の保護具のまさつによって感光体
が帯電するが、800〜2000Vと感光体の帯電極性と同一
極性であり、画像異常はまったく生じなかった。
比較例7 第2図と同様の形状で100μのポリエチレンシート2を
ヒートシールしたもの用い実施例7とまったく同様の評
価を行なった。
操作性および傷防御性能、光メモリー防止効果について
実施例7と性能差はみとめられなかったが、保護具装着
状態で10分間設置したものについて保護具の折り山部15
を除くシート接触部に画像ムラを生じた。これは、ポリ
エチレンにより感光体に+800〜2000Vの電位がかかるた
め、これが帯電メモリーになるものと考えられる。実施
例7の構成においては同様のケースにおいて画像上の異
常は認められなった。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明は、感光体の梱包具または
保護具として感光体の帯電極性と同一極性の摩擦帯電電
荷を与える材料を用いることによって電子写真装置への
出し入れ時も含め帯電メモリーによる白ヌケの発生を防
止し常に高品質の画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る包装材を電子写真感光体用保護具
として実施した場合の保護具の層構成を示す断面図、第
2図は保護具の斜視図、第3図は保護具を装着した感光
体をとりつけた電子写真装置の概略断面図である。 1……保護具 5……感光体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 晃司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−138281(JP,A) 実開 昭59−63372(JP,U) 実開 昭59−63371(JP,U)

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に感光層を有する電子写真感光体の包
    装材であって、包装時に該感光体側になる表面が該感光
    体の帯電極性と同一極性の摩擦帯電電荷を該感光体表面
    に生ぜしめる材料で形成されていることを特徴とする電
    子写真感光体用包装材。
  2. 【請求項2】電子写真感光体表面に接触するように該電
    子写真感光体を覆う特許請求の範囲第1項記載の電子写
    真感光体用包装材。
  3. 【請求項3】前記電子写真感光体が有機光導電体を含有
    する特許請求の範囲第1項記載の電子写真感光体用包装
    材。
  4. 【請求項4】前記電子写真感光体の表面層が少なくとも
    ポリカーボネート系樹脂を含む特許請求の範囲第3項記
    載の電子写真感光体用包装材。
  5. 【請求項5】帯電極性が負である電子写真感光体に使用
    される包装材であって、前記表面を形成する材料がナイ
    ロン、ポリメチルメタクリレート、ポリビニルアセテー
    トポリエチレンテレフタレート及びポリ塩化ビニルから
    なる群より選ばれる樹脂である特許請求の範囲第4項記
    載の電子写真感光体用包装材。
  6. 【請求項6】帯電極性が正である電子写真感光体に使用
    される包装材であって、前記表面を形成する材料がポリ
    スチレン、ポリエチレン及びポリプロピレンからなる群
    より選ばれる樹脂である特許請求の範囲第4項記載の電
    子写真感光体用包装材。
  7. 【請求項7】前記電子写真感光体の表面層が少なくとも
    ポリメチルメタクリレート系樹脂を含む特許請求の範囲
    第3項記載の電子写真感光体用包装材。
  8. 【請求項8】帯電極性が負である電子写真感光体に使用
    される包装材であって、前記表面を形成する材料がナイ
    ロン及びセルロースからなる群より選ばれる樹脂である
    特許請求の範囲第7項記載の電子写真感光体用包装材。
  9. 【請求項9】帯電極性が正である電子写真感光体に使用
    される包装材であって、前記表面を形成する材料がポリ
    ビニルアセテート、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレ
    フタレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリエ
    チレン及びポリプロピレンからなる群より選ばれる樹脂
    である特許請求の範囲第7項記載の電子写真感光体用包
    装材。
  10. 【請求項10】前記電子写真感光体の表面層が少なくと
    もポリスチレン系樹脂を含む特許請求の範囲第3項記載
    の電子写真感光体用包装材。
  11. 【請求項11】帯電極性が負である電子写真感光体に使
    用される包装材であって、前記表面を形成する材料がナ
    イロン、ポリメチルメタクリレート、ポリビニルアセテ
    ート、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル及
    びポリカーボネートからなる群より選ばれる樹脂である
    特許請求の範囲第10項記載の電子写真感光体用包装材。
  12. 【請求項12】帯電極性が正である電子写真感光体に使
    用される包装材であって、前記表面を形成する材料がポ
    リエチレン及びポリプロレンからなる群より選ばれる樹
    脂である特許請求の範囲第10項記載の電子写真感光体用
    包装材。
  13. 【請求項13】感光体と略同一径の円筒状の保護具とし
    て成形した特許請求の範囲第1項記載の電子写真感光体
    用包装材。
  14. 【請求項14】ポリエチレンを基体としその両面にラミ
    ネート積層された形状の円筒状保護具とした特許請求の
    範囲第13項記載の電子写真感光体用包装材。
  15. 【請求項15】前記ポリエチレン基体は顔料としてカー
    ボン粉が10wt%〜30wt%分散されているものである特許
    請求の範囲第14項記載の電子写真感光体用包装材。
  16. 【請求項16】前記円筒状保護具は少なくとも一対の平
    行辺を有するシート状材料の該平行辺をだき合わせ接着
    したものである特許請求の範囲第13項記載の電子写真感
    光体用包装材。
  17. 【請求項17】前記電子写真感光体の表面層が結着材樹
    脂を含有し、帯電極性が負である電子写真感光体に使用
    される包装材であって、前記表面が該結着材樹脂より電
    子供与性が強い材料で形成されている特許請求の範囲第
    1項記載の電子写真感光体用包装材。
  18. 【請求項18】前記電子写真感光体の表面層が結着材樹
    脂を含有し、帯電極性が正である電子写真感光体に使用
    される包装材であって、前記表面が該結着材樹脂より電
    子受容性が強い材料で形成されている特許請求の範囲第
    1項記載の電子写真感光体用包装材。
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