JPH077439U - 魚釣用両軸受型リール - Google Patents

魚釣用両軸受型リール

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JPH077439U
JPH077439U JP4359693U JP4359693U JPH077439U JP H077439 U JPH077439 U JP H077439U JP 4359693 U JP4359693 U JP 4359693U JP 4359693 U JP4359693 U JP 4359693U JP H077439 U JPH077439 U JP H077439U
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JP
Japan
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spool
spool shaft
reel
fishing
frame
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Application number
JP4359693U
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English (en)
Inventor
朋宏 村山
Original Assignee
ダイワ精工株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スプールの取外しや組込みが簡便にかつ安定
して行え、しかも取外し中に不用意にスプールを落下さ
せることのない魚釣用両軸受型リールの提供を目的とす
る。 【構成】 リール枠体16に回転自在に取り付けられた
スプール20の中心軸線上に配設されて該スプール20
を支持するスプール軸18の端部18Bの外周18bに
弾性部材30を嵌着すると共に、前記リール枠体16に
対して前記スプール軸18を該スプール軸の長手方向に
進退させた際に前記弾性部材30を介してスプール軸1
8が前記リール枠体16に対して係合又は離脱する係合
部14Aを前記リール枠体16に設けるよう構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は魚釣用両軸受型リールに関する。
【0002】
【従来の技術】
釣りの目的に応じて、糸巻量や釣糸の太さの異なるスペアスプールに交換した り、軸受部の注油、洗浄、糸の絡みを解すこと等の目的によってリールを分解す ることがある。 例えば、実開昭58−155970号公報に開示のように、一方のリール側板 (サイドカバー)をねじを緩めてフレーム体から取外した後、スプールを抜き出 す作業を行うが、この時にリール全体がスプールを取外す方向に傾いていた場合 や、取外すリール側板側の軸受にスプール軸がきつく嵌合していた場合等、リー ル側板を取外す時にスプールも一緒に抜けてしまい、誤って地面に落下させてス プールのフランジ外周やスプール軸が変形したり傷ついたりし、また、スプール 軸の軸受部にゴミ、砂等が付着したり等の不具合が生ずることがあった。
【0003】 この欠点を解消することのできる技術が特開平3−216138号公報に開示 されている。即ち、ばね部材をキャップ内に押し付けて保持したモジュール体を 用意し、また一方スプール軸の端部に溝を形成しておき、前記モジュール体を軸 受部外周に螺合させて一方のリール側板側に保持させ、他方のリール側板側から このキャップ内にスプール軸を差込むと共に若干回転させ、ばね部材をスプール 軸の端部の溝に係止させて組立てることが開示されている。
【0004】 また、このリールからスプールを抜き出すには、スプール軸を若干回転させて からでないと抜き出せず、このため上述したようなスプールを誤って地面に落と すような不具合はなくなる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 然しながら、ばね部材をキャップ内に組み込むことは面倒であり、キャップ内 の保持であることから紛失し易い。また、スプール軸を回転させる操作をしなけ ればスプールの取外しや組込みができず、簡便とは言えない。更に、着脱操作の 強弱や着脱の繰り返しによってばね部材が変形し易く安定性に欠ける等の問題が 有る。
【0006】 依って本考案は、スプールの取外しや組込みが簡便にかつ安定して行え、しか も取外し中に不用意にスプールを落下させることのない魚釣用両軸受型リールの 提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的に鑑みて本考案は、リール枠体に回転自在に取り付けられたスプール の中心軸線上に配設されて該スプールを支持するスプール軸の端部外周に弾性部 材を嵌着すると共に、前記リール枠体に対して前記スプール軸を該スプール軸の 長手方向に進退させた際に前記弾性部材を介してスプール軸が前記リール枠体に 対して係合又は離脱する係合部を前記リール枠体に設けたことを特徴とする魚釣 用両軸受型リールを提供する。
【0008】
【作用】
スプールを支持するスプール軸の端部外周に弾性部材が嵌着されており、この スプール軸の長手方向の進退によって前記弾性部材が係合又は離脱する係合部を リール枠体側に設けているため、リール側板を取外しただけではスプールは落下 しないが、弾性部材と係合部との係合力に抗してスプール軸を長手方向に引き抜 くだけでスプールと共にスプール軸が抜け、また、長手方向に押し込むだけで組 み付けができる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案を添付図面に示す実施例に基づき、更に詳細に説明する。 図1は本考案に係る両軸受型リールの部分破断の平面図である。このリールは 左側の左フレーム板10Aと右側の右フレーム板10Bとを有するフレーム体1 0と、前記左フレーム板10Aの左側を覆っている左リール側板12Aと、前記 右フレーム板10Bの右側を覆っている右リール側板12Bと、更には後述のス プール軸18の端部を覆っており、スプール20の左右方向のがたを調節する調 節摘み体14とを具備するリール枠体16を有している。
【0010】 上記左リール側板12Aに軸受22Aを取付け、右フレーム板10B側のフレ ーム体部分に軸受22Bを取付け、この両軸受22A,22Bによってスプール 軸18を軸承し、このスプール軸18がその中心軸線上に固定されているスプー ル20が該スプール軸18と共に回転可能に構成されている。また、本考案では スプール軸18は必ずしもスプール20に対して固定されている必要性は無く、 既述の特開平3−216138号公報に開示のようなスプール20とスプール軸 18との間に軸受が介在しているようなタイプであっても適用される。
【0011】 一方、前記右リール側板12Bの外部には釣糸を巻取る回転力を付与するハン ドル24が取り付けられており、該右リール側板12Bの中には、ハンドル24 の回転駆動によって回転するドライブギヤ26と、ピニオンギヤ28等が配設さ れている。このピニオンギヤ28は上記スプール軸18に対して相対回転しない ように取り付けられており、このピニオンギヤ28の回転によってスプール軸1 8がスプール20と共に回転する。
【0012】 このスプール軸18の右側端部18Bは前述の調節摘み体14によって覆われ ている。この調節摘み体14は図2にも示すようにねじ部14Bによって右リー ル側板12Bに対して螺合している。一方、スプール軸18の右側端面18Cは 板ばね32を介して該調節摘み体14によって左方向に押圧されており、これに よってスプール20のがたを調節している。
【0013】 一方、フレーム体10の左フレーム板10Aにはスプール20を組み入れたり 取外して抜き取るための孔10aが形成されている。また、左右のリール側板1 2A,12Bは図示しないねじ部品によってフレーム体10に取外し可能に取付 けられている。
【0014】 上記スプール軸18の右側端部18Bの外周には環状の溝18bを形成してお り、この中にゴムやシリコン等の弾性材料から成るリング部材30が嵌着されて いる。この実施例では、リング部材30の断面は矩形状を成す。一方調節摘み体 14には、左リール側板12Aを取外した際に、重力等の作用によってスプール 軸18が左方向に移動しても前記リング部材30が係合してスプール軸18の左 への移動(落下)が防止される係合部14Aが形成されている。更にスプール軸 18がリング部材30の弾性力に抗する適宜な大きさの力で引かれると、この係 合が外れる。また逆にスプール20の組込みに際してスプール軸18の左側端部 18Bを調節摘み体14に差込む場合には、リング部材30の弾性力に抗する力 で係合部14Aに押し込めばよい。
【0015】 リング部材30の組込みは、スプール軸18の端部外周に嵌着されるために、 該リング部材30を環状溝18bに嵌着させる組込み作業は極めて容易であり、 また、組込まれたリング部材30はスプール軸18の溝18bに嵌着しているた め、容易には離脱しない。更には、係合部14Aはリング部材30と接触する面 が丸く形成されているために、スプール軸18の挿脱を繰り返してもリング部材 30が損傷し難い。こうしてスプール軸18に安定して嵌着されたリング部材3 0はスプール軸の挿脱の繰り返しによっても安定しており、また、挿脱操作はス プール軸18を単に直線的に進退させるだけででき、簡便でもある。
【0016】 この考案ではリング状の部材である弾性材料から成るリング部材30は、必ず しもリング状でなくてもよく、スプール軸18の外周の円周上に切れ切れに配置 されて埋め込まれて固定等された断片状の弾性部材であってもよい。また、スプ ール軸18の端部外周に形成した外周溝18bに代えて環状凸部を形成し、該凸 部に係合する環状溝を内周に有した弾性部材を該環状凸部に係合させて弾性部材 の軸方向への移動を規制するように嵌着する構造を採用してもよい。
【0017】 図3は本考案に係る魚釣用両軸受型リールの第2実施例を示し、図2に対応す る要部断面図である。第1実施例と異なるのは、リング部材30が市販のOリン グ30’で置き代っていることと、調節摘み体14に形成された係合部14A’ の形状が異なっていることである。この係合部14A’にはスプール軸18をこ の係合部14A’に差込む際に容易なように、図示の如きテーパ状の傾斜面14 aを形成しているが、スプール軸18を引き抜く方向では、該スプール軸18が 不用意に抜けて落下しないようにテーパを形成していない。
【0018】 図4は本考案に係る魚釣用両軸受型リールの第3実施例を示し、図2に対応す る要部断面図である。第1実施例と異なるのは、リング部材30”の断面が円形 であることと、係合部14A”が調節摘み体上ではなくて右リール側板12Bに 形成していることである。また、係合部14A”には、スプール軸18を差込む 際に接触する傾斜面14aと、引き抜く際に接触する傾斜面14bとが形成され ており、いずれも挿脱時にリング部材30”が損傷し難く、また挿脱に無理な力 がいらないように形成されている。
【0019】 また、第2実施例のようにスプール軸18を引き抜く方向の係合部への係止が 確実になるようにテーパを形成しない形態を採用することもできるが、リング部 材30”の外径寸法と係合部14A”の内径寸法との相対比やリング部材の弾性 力等の選択によって傾斜面14bを形成するか否かを選択でき、この例の場合も 上記各例の場合と同様に、分解時にスプール軸18が不用意に抜け落ちることが 防止される。
【0020】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように本考案によれば、スプール軸の外周に弾性部材 を嵌着する構造のため、キャップの内部に組込む場合と比較して弾性部材の組込 み嵌着作業が極めて容易で安定しており、またこのスプール軸の端部外周に安定 して嵌着した弾性部材を有するスプール軸を単に引いたり押したりする操作で、 リール枠体側に形成された係合部への離脱又は係合を可能とするため、スプール の取外しや組込み作業が簡便にかつ安定して行えると共に、取外し中に不用意に スプールを落下させることのない魚釣用両軸受型リールの提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案に係る魚釣用両軸受型リールの部
分破断による平面図である。
【図2】図2は図1の要部の拡大断面図である。
【図3】図3は本考案に係る魚釣用両軸受型リールの第
2実施例の要部を示す拡大断面図である。
【図4】図4は本考案に係る魚釣用両軸受型リールの第
3実施例の要部を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
10 フレーム体 10A,10B フレーム板 12A,12B リール側板 14 調節摘み体 14A 係合部 16 リール枠体 18 スプール軸 18B スプール軸端部 18b スプール軸端部外周の溝 20 スプール 30 リング部材
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール枠体に回転自在に取り付けられた
    スプールの中心軸線上に配設されて該スプールを支持す
    るスプール軸の端部外周に弾性部材を嵌着すると共に、
    前記リール枠体に対して前記スプール軸を該スプール軸
    の長手方向に進退させた際に前記弾性部材を介してスプ
    ール軸が前記リール枠体に対して係合又は離脱する係合
    部を前記リール枠体に設けたことを特徴とする魚釣用両
    軸受型リール。
JP4359693U 1993-07-16 1993-07-16 魚釣用両軸受型リール Pending JPH077439U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018082653A (ja) * 2016-11-22 2018-05-31 グローブライド株式会社 魚釣用リール

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03216138A (ja) * 1989-06-02 1991-09-24 Abu Garcia Prod Ab マルチプライヤ型釣り用リール
JPH0560271B2 (ja) * 1983-12-28 1993-09-01 Toyo Electric Mfg Co Ltd
JPH0567260B2 (ja) * 1982-09-29 1993-09-24 Ajinomoto Kk

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