JPH0773363A - 自動販売機の商品搬出用シュータ装置 - Google Patents

自動販売機の商品搬出用シュータ装置

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JPH0773363A
JPH0773363A JP23064393A JP23064393A JPH0773363A JP H0773363 A JPH0773363 A JP H0773363A JP 23064393 A JP23064393 A JP 23064393A JP 23064393 A JP23064393 A JP 23064393A JP H0773363 A JPH0773363 A JP H0773363A
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JP
Japan
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product
shooter
plate
vending machine
commodities
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Pending
Application number
JP23064393A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Tominaga
博 冨永
Koji Kawakami
浩二 川上
Shozo Iwamoto
昌三 岩本
Tetsuya Miyao
哲也 宮尾
Kazue Nagata
和重 永田
Kaoru Kura
馨 倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】シュータの占有高さを低く抑えて商品収納庫内
における商品ラックの設置スペース,商品収容数の増大
化を図りつつ、商品ラックからの搬出商品を確実に送出
できる自動販売機の商品搬出用シュータ装置を提供す
る。 【構成】商品収納庫の庫内に設置した商品ラックの下方
に前傾姿勢で敷設し、商品ラックから落下搬出した商品
を受けて庫外に送り出す商品搬出用シュータ装置とし
て、商品ラックの配列に対応する幅広なシュータ10の
前端中央に商品取出口に通じる商品搬出口12aを画成
するとともに、シュータの左右域10A,10Bに一対
の回転アーム12aを配置した回転アーム式商品送出機
構12を装備し、シュータ10の上に落下してその傾斜
面を滑り落ちる商品11を左右域から商品搬出口の延長
上の中央域に向けて強制的に掻き寄せ、その中央域のシ
ュータ面上を滑らして前方に送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、商品収納庫の庫内底部
側に設置し、その上方に配備の商品ラックから落下搬出
した商品を受けて商品取出口に通じる庫外通路に送り出
す自動販売機の商品搬出用シュータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】サーペンタイン式商品ラック,スパイラ
ル式商品ラックなどを搭載した自動販売機では、商品ラ
ックから下方に落下搬出した商品を商品収納庫から直接
商品取出口,あるいは商品取出口に通じる庫外の搬送通
路に送出する手段として、商品を自重で滑り落とす傾斜
形の商品搬出シュータが一般に用いられている。
【0003】図13はかかる商品搬出シュータを搭載し
た自動販売機の従来構成を示すものであり、図において
1は自動販売機のキャビネット、2はキャビネット1の
前面外扉、3は外扉2に開口する商品取出口、4は内
扉、5は商品収納庫内に設置したサーペンタイン式商品
ラック、6は商品ラック5の各コラムごとにその搬出端
に設けたベンド機構、7は庫内底部の奥に据付けた商品
保冷用の冷却器、8は商品加熱用のヒータ、9は庫内フ
ァンであり、前記商品ラック5の下方には商品取出口3
との間を連係して商品搬出シュータ10が前傾姿勢に敷
設されている。
【0004】前記構成による商品搬出動作は周知であ
り、販売指令により選択されたコラムのベンド機構6が
動作すると、商品ラック5より下方に落下搬出した商品
(缶商品,箱形商品など)11がシュータ10の上に着
地した後、シュータ10の傾斜面上を滑り落ちて商品取
出口3に送出される。なお、商品取出口を前面扉2の中
段位置に設け、シュータ10を経て商品収納庫の外に送
出した商品11を別な搬送機構,例えばリフタなどに受
け渡した後、上方へ持ち上げ搬送して商品取出口に送り
出す方式のものもある。
【0005】次に、前記した商品搬出シュータ10の従
来構造を図14(a),(b)に示す。ここで、(a)図
はシングルラック用のシュータ、(b)図はマルチラッ
ク用のシュータであって、薄鋼板を板金,プレス加工し
て作られている。また、特に(b)図のマルチラック用
のシュータは左右の幅が商品ラック5の配列に対応して
広く、かつシュータ板の前端中央に商品取出口に通じる
商品搬出口10aを設定するとともに、シュータ板上に
落下した商品11を商品搬出口10aに向けて寄せ集め
るために、前記搬出口10aから後部に向けて扇状に拡
大するシュータ主面10bの左右両翼には、該主面と段
差を付けて傾斜した商品ガイド部10cが形成されてい
る。また、シュータ10の主面10bの傾斜角は最悪条
件での商品の滑り出し角度よりも大きな角度(実際には
傾斜角θが30゜以上)に設定されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
に自動販売機の商品収納庫内に商品ラック5と組合わせ
て商品搬出シュータ10を設置する場合には設計上で次
記のような点が問題となる。すなわち、 (1)商品ラックから搬出した商品の落下姿勢は横向
き,縦向き,倒立するなど様々であり、したがってシュ
ータに着地した商品を確実に送出するには、まずシュー
タの傾斜角θを先記のように少なくとも30゜以上に設
定し、さらに商品ラックとシュータとの間には商品ラッ
クから搬出した商品が引っ掛かるのを防ぐために少なく
とも販売商品の最大寸法以上のクリアランスが必要とな
る。このために、図13で表すように、シュータ10の
傾斜角θに相応した高さH1 と前記のクリアランスに相
応する高さH2 を合せた高さHに相当する占有スペース
がシュータ10の設置に必要となる。しかしながら、シ
ュータの占有スペースが大きくなると、その分だけ商品
収納庫内における商品ラックの設置スペースが制約され
て商品収納数が少なくなる。
【0007】(2)一方、商品ラックの設置スペースを
十分に確保させるために、シュータの傾斜角θを小さく
設定したとすると、図14(b)で示すようにシュータ
10の主面10b上の中央を横向き姿勢で転動しながら
転がり落ちる商品は問題ないが、縦向き姿勢に着地した
商品はシュータ面との間の摩擦抵抗で滑り落ちることが
できずに途中で停止する、いわゆる「商品止まり」の現
象が発生する。この場合に、「商品止まり」は図示のよ
うに左右両翼のガイド部10cの縁に沿った箇所で多発
する。これは、シュータ主面10bの傾斜角θに対し
て、シュータ主面を斜め方向に横切るガイド部10cの
縁に沿った稜線の傾斜角θ1が前記のθよりも小さく、
かつ縁に沿って主面10bとガイド部10cの側壁との
間に谷部を形成しているためである。
【0008】本発明は上記の点にかんがみなされたもの
であり、サーペンタイン式商品ラック,スパイラル式商
品ラックなどを搭載した自動販売機を対象に、前記課題
を解決してシュータが占有する高さを低く抑えて商品収
納庫内における商品ラックの設置スペース,商品収容数
の増大化を図りつつ、しかも商品ラックから搬出した商
品を確実に送出できるようにした自動販売機の商品搬出
用シュータ装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
り、商品搬出用シュータ装置を次記のように構成するこ
とにより達成される。 (1)第1の解決手段:商品ラックの配列に対応する幅
広なシュータ板の前端中央に商品搬出口を設定したシュ
ータに対して、シュータ板上に着地して滑り落ちる商品
を左右から前記搬出口の延長面域に向けて掻き寄せる左
右一対の回転アーム式商品送出機構を備えて構成するも
のとする。
【0010】また、前記構成においては、商品搬出口に
対応するシュータ板の中央域を一段低めてその左右両域
との間に段差を形成するとともに、回転アーム式商品送
出機構をシュータ板の左右両域に配置するのが好まし
い。そして、前記の回転アーム式商品送出機構は、内端
をシュータ板の前端部に軸支して配置した回転アーム
と、該アームを支軸の回りで往復動させる駆動部とから
構成することができる。
【0011】(2)第2の解決手段:商品ラックの配列
に対応する幅広なシュータ板の前端中央に商品搬出口を
設定し、かつ該搬出口から後部に向けて扇状に拡大する
主面の左右両翼に商品ガイド部を形成したシュータに対
して、前記ガイド部の縁に沿って商品を搬出口に向けて
強制的に掻き出す移動フック式の商品送出機構を備えて
構成するものとする。
【0012】(3)第3の解決手段:商品ラックの配列
に対応する幅広なシュータ板の前端中央に商品搬出口を
設定し、かつ該搬出口から後部に向けて扇状に拡大する
主面の左右両翼に商品ガイド部を形成したシュータに対
して、少なくとも前記ガイド部の縁に沿ってシュータ板
の裏面側より空気を吹き出して商品の滑り摩擦を軽減さ
せる空気噴出手段を備えて構成するものとする。
【0013】(4)第4の解決手段:シュータ板を前後
に二分割して両者間を屈曲自在にリンク結合し、商品送
出動作の前半ではシュータ板を谷折り姿勢に、後半では
山折り姿勢に屈曲操作して商品を送出するよう構成する
ものとする。 (5)第5の解決手段:シュータ板の後端を商品ラック
の出口に近接して上下に揺動自在に軸支するとともに、
シュータ板を水平姿勢に保持して商品ラックから搬出し
た商品を受け止め、その後にシュータ板を前傾姿勢に傾
動操作して商品を送出するよう構成するものとする。
【0014】(6)第6の解決手段:前端を支点として
シュータ板を上下に揺動自在に軸支するとともに、シュ
ータ板を下降位置に保持して商品ラックから搬出した商
品を受け止め、その後にシュータ板の前傾姿勢を深める
ように傾動操作して商品を送出するよう構成するものと
する。 (7)第7の解決手段:商品送出時にシュータ板に振動
を与える加振器を備えて構成するものとする。
【0015】ここで、前記の加振器は、シュータ板の裏
面に可動鉄心を連結して商用電源で励磁する交流電磁
石、あるいはモータの出力軸に偏心錘を連結してシュー
タ板の裏面に取付けた構成のものを採用することができ
る。また、かかる加振器付きのシュータ装置に対して
は、シュータ板の左右両翼に斜めに立ち上がる商品ガイ
ド部を設けるとともに、少なくとも前記商品ガイド部に
沿ってシュータ板の主面に多数の突起を形成する。商品
ガイド部をシュータ板と切り離して固定側に取付ける。
加振器を、商品ラックの搬出動作に同期して作動させる
よう制御する。加振器を、商品ラックからの商品搬出
後、所定時間内に商品がシュータ板を通過しない条件で
動作させるよう制御するなどの実施態様がある。
【0016】(8)第8の解決手段:前傾姿勢に敷設し
た後部シュータ板と、該後部シュータ板に連係してその
前方中央に設置したベルト式の水平コンベヤ機構と、該
水平コンベヤ機構に向けてその左右両側に傾斜姿勢に敷
設した側部シュータ板とから構成する。 (9)第9の解決手段:前傾姿勢に敷設したシュータ基
板と、前縁を傾動支点として前記基板上に重ねて設置し
た中折り式の可動シュータ板と、商品搬出後に前記可動
シュータ板の前傾傾斜角を深めるように該シュータ板を
下面側から上方に押し上げるリフト手段とから構成す
る。
【0017】ここで、前記のリフト手段の具体的な構成
は、シュータ基板の裏面側に設置した駆動モータと、該
モータの出力軸に連結し、かつシュータ基板を貫通して
可動シュータ板の裏面に突き当てた偏心カムとから構成
する。
【0018】
【作用】前記第1の解決手段によれば、商品搬出口の延
長線から外れたシュータの左右域を滑り落ちる商品は回
転アームの操作でシュータの中央域に掻き寄せられる。
したがって図10(b)における商品ガイド部10c
(「商品止まり」の発生要因となる)が必要なく、あら
かじめシュータの主面傾斜角を商品滑り出しに必要な最
小限の角度に設定しておくだけで確実に商品を送出でき
る。なお、商品搬出口に対応するシュータ板の中央域を
一段低めてその左右両域との間に段差を形成すること
で、袋入り商品などが回転アームとシュータ面との間に
噛み込まれるといったトラブルが防げる。
【0019】また、第2の解決手段によれば、シュータ
の商品ガイド部に縁に沿った谷部で商品が停止すること
がなく、商品は商品送出機構の移動フックに押されてシ
ュータの搬出口に向けて強制的に掻き出される。したが
って、シュータ主面を商品の滑り出しに必要な最小限の
低角度で商品を送出できる。また、第3の解決手段によ
れば、「商品止まり」の発生し易い商品ガイド部の縁に
沿った面域にシュータの裏面側から空気を吹き出すこと
により、ここを滑り落ちる商品に空気の浮揚力が加わる
とともに商品とシュータ面との間に吹き出す空気膜が商
品の摩擦を軽減させるように作用する(空気フィルムコ
ンベヤの動作原理と同じ)。したがって、シュータの傾
斜角が低角度であっても商品を円滑に送出することがで
きる。
【0020】また、第4の解決手段によれば、前後に二
分割したシュータ板が谷折りに屈曲した姿勢では、前部
分割板の傾斜角は低いのに対して後部分割板の傾斜角は
大となる。一方、この状態から山折りに屈曲すると、前
記とは逆に前部分割板の傾斜角が大、後部分割板の傾斜
角が低くなる。したがって、シュータでの商品送出動作
の前半でシュータ板を谷折りとすれは、後部分割板に着
地した商品は急角度の傾斜面を滑り落ちて前部分割板に
移行する。そして送出動作の後半でシュータ板を山折り
に切り換えれば、前部分割板に移行した商品が急角度の
傾斜面を滑り落ちる。しかも、このような構成を採用す
れば、シュータ全域を商品滑り出し角度以上に設定する
必要がなく、その分だけシュータが占有するスペースの
高さを縮減できる。
【0021】また、第5の解決手段によれば、商品ラッ
クから搬出した商品は殆ど落差なしに水平姿勢に待機し
ているシュータの上に着地するので、商品の着地姿勢に
乱れの生じることがない。そして、シュータを水平姿勢
から前傾姿勢に変えてその傾斜角度を商品の滑り出し角
度まで深めると、商品は自重でシュータの傾斜面を滑り
落ちて前方に送出される。なお、この場合にシュータの
前傾速度を速めて前傾姿勢の終端でシュータに衝撃を与
えれば、そのショックで商品の滑り出しがより一層確実
になる。しかも、前記のように商品ラックからシュータ
(水平姿勢位置)に搬出した商品は姿勢が乱れ(例えば
倒立)ることがないので、もはや商品ラックの下端とシ
ュータとの間に商品の最大寸法以上のクリアランスを設
定することが不要となり、その分だけ商品収納庫内での
商品ラックの設置スペースをを拡大できる。
【0022】また、第6の解決手段によれば、待機時に
シュータが低傾斜角ないしは水平姿勢に保持されている
ので、この状態ではシュータと商品ラックの搬出端との
間に高さ方向で商品の引っ掛かり防止に十分なクリアラ
ンスが確保されている。そして、商品搬出後にシュータ
を傾動操作し、その前傾角度が商品滑り出し角度以上に
なれば、シュータの上に着地した商品が自重でシュータ
の傾斜面を滑り落ちる。この場合に、商品ラックから搬
出した商品を既にシュータの上に着地しているので、シ
ュータの後端が商品ラックの下端面に殆ど接触する位置
まで前傾姿勢を深めることが可能である。したがって、
従来構成で必要とされていた固定的なクリアランス分を
省略して商品ラックの設置スペースの拡大化が図れる。
【0023】また、第7の解決手段によれば、加振器と
しての交流電磁石を交流電源で励磁するか、あるいはモ
ータで偏心カムを回転することにより加振力がシュータ
板に作用し、この加振力を受けてシュータ板が振動す
る。これにより、商品ラックから落下搬出してシュータ
上に着地した商品には、振動式パーツフィーダと同じ原
理で商品搬出シュータの傾斜面に沿って前進する推進力
が加わる。したがって、シュータ板の傾斜角度が小であ
っても、商品はシュータ板上の途中に停止することなく
商品取出口に向けて円滑に送出される。
【0024】ここで、シュータ板の左右両翼に斜めに立
ち上がる商品ガイド部を設けるとともに、少なくとも前
記商品ガイド部に沿ってシュータ板の主面に多数の突起
を形成することにより、前記突起面とこの上を滑り落ち
る商品との間の接触面積,したがって摩擦抵抗が小さく
なるので、商品ガイド部の縁に沿って発生する「商品止
まり」が良好に防げる。また、前記の商品ガイド部をシ
ュータ板と切り離して固定側に取付けることにより、そ
の分だけ加振器で振動させるシュータ板の重量が軽くな
るので、小形の加振器でもシュータ板に十分な加振力を
加えることができる。
【0025】また、第8の解決手段によれば、商品ラッ
クから落下搬出した商品は、後部シュータ板,ないしは
左右の側部シュータ板の上を滑動して中央前部の水平コ
ンベヤに載り、ここから商品取出口に向けて搬送され
る。したがって、後部シュータ板の長さは水平コンベヤ
の搬送路分だけ短くなるので、その傾斜角度を深めても
シュータ装置全体が庫内で占有する高さを小さく収める
ことができる。
【0026】また、第9の解決手段によれば、先記した
第4の解決手段と同様に、商品が可動シュータ板の上を
滑動する途上で、可動シュータ板が前縁を支点にして山
折り姿勢に押し上げられるので、これにより可動シュー
タ板の実効的な前傾傾斜角が深まって商品の滑動性が高
まる。
【0027】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。なお、各実施例で図13,図14と対応する同一部
材には同じ符号が付してある。 実施例1:図1(a),(b)は本発明の請求項1〜3に
対応する実施例の構成を示すものである。この実施例に
おいては、商品搬出シュータ10が左,右,および中央
の三つの平坦な領域10A,10B,10Cに区画され
ており、その中央域10Cは左右域10A,10Bより
も一段低くして段付き形成されており、その前縁に商品
搬出口10aが開口している。そして、左右域10A,
10Bには次記の回転アーム式商品送出機構12が装備
されている。この商品送出機構12は、左右域10A,
10Bの前端部の内縁側に軸支してシュータ10の上面
側に配置した左右一対の回転アーム12aと、シュータ
10の裏面側で、回転アーム12aの支軸にそれぞれリ
ンク12b,クランク12c,ウォーム歯車12dを介
して連結した駆動モータ12eとから構成されている。
なお、シュータ10の傾斜各θは商品滑り出しに必要な
最小角度に設定されている。
【0028】かかる構成において、待機状態では回転ア
ーム12aが図示実線位置に停止してシュータ10の左
右域10A,10Bの前縁を塞いでいる。この状態で販
売指令に基づいて、シュータ10の上方に位置する商品
ラック(図示せず)から搬出した商品11がシュータ1
0に落下し、例えば図示のように左側の面域10Aの上
を転がって手前位置まで滑り落ちると、駆動モータ12
eが始動して回転アーム12aを左右から中央域10C
に向けてシュータ面上で回転操作する。これにより、商
品11は回転アーム12aに掻き寄せられて一段低い中
央域10Cに落ち込んだ後、さらに中央域10Cの傾斜
面を直線的に滑動して商品搬出口10aより前方に送出
される。この場合に、中央域10Cは左右域10A,1
0Bよりも一段低くなっているので、商品11(例えば
袋入りのスナック菓子など)が回転アームとシュータ面
との間に噛み込むことがない。
【0029】上記構成のシュータ10によれば、図14
(b)で述べたように商品11を中央の商品搬出口10
aに寄せ集めるための商品ガイド部10cをシュータ板
の左右両翼に設ける必要がなく、かつ回転アーム12a
による商品6の強制掻き出しにより「商品止まり」のお
それも無いので、シュータ10全体の傾斜角θを商品滑
り出しに必要な最小角度に抑えて設置できる。しかも、
シュータ10の傾斜角(自動販売機の庫内取付け角)を
低角度とすることにより、図12で表すようにシュータ
10の占有高さH1 が低く抑えられるので、その分だけ
商品収納庫内における商品ラック5の設置スペースを拡
大し、特に商品ラック5の後列に並ぶコラムを下方に延
長して商品収納数を増やすことができる。
【0030】実施例2:図2は本発明の請求項4に対応
する実施例を示すものである。この実施例においては、
図14(b)に示したと同様な構造のマルチラック用シ
ュータ10に対し、左右両翼に形成した商品ガイド部1
0cの縁に沿って後方から前方へ動く左右一対の移動フ
ック式商品送出機構13を装備している。この商品送出
機構13は商品ガイド部10cの縁に沿ってシュータ1
0の裏面側に敷設したチェーン機構13aと、該チェー
ン機構13aの周上に定ピッチおきに取付けてその先端
がガイド部10cの側壁に開口した溝を通じてシュータ
10の主面10b側に突き出るように設けたフック片1
3bと、チェーン機構13aの駆動モータ13cとから
構成されている。そして、商品の販売動作ごとに一定時
間だけ商品送出機構13が回転駆動される。
【0031】かかる構成で、商品ラック(図示せず)か
ら搬出した商品11がシュータ10の上に着地した後、
図示のように主面10bと商品ガイド部10cと境の谷
部に沿って縦姿勢のまま滑り落ちようとすると、後方か
ら周回移動して来たフック片13bが商品11を強制的
に前方に掻き出す。これにより、商品11は商品ガイド
10cの縁の途中で停止するおそれがなく、シュータ1
0の主面10bの傾斜角θを商品滑り出しに必要な最小
角度に抑えつつ、前端中央に開口する商品搬出口10a
を通じて商品11を確実に送出できる。これにより、実
施例1と同様に、シュータ10を自動販売機に組み込む
際にはその取付け角(傾斜角)を低めて商品ラックの設
置スペースの増大化が図れる。
【0032】実施例3:図3(a),(b)は本発明の請
求項5に対応する実施例を示すものである。この実施例
においては、図14(b)に示したマルチラック用シュ
ータ10に対して、商品ガイド部10cの縁に沿った谷
部へシュータの裏面側から空気を吹き出す空気噴出装置
14を備えている。この空気噴出装置14は商品送出方
向に向けてシュータ板に分散穿孔した空気噴出穴14a
と、該空気噴出穴14aを包囲してシュータ10の裏面
側に設けた風胴14bと、風胴14b内に外部から空気
を押し込み送風するファンとからなり、ここで送風ファ
ンとしては図8の商品収納庫内に装備した冷却器7の庫
内ファン9を利用し、該ファン9の前方に前記風胴14
bの入口を開口しておく。
【0033】かかる構成により、庫内ファン9を通じて
昇圧した空気が風胴14bの中を流れ、シュータ10の
裏面側から空気噴出穴14aを通じて表面側に吹き出
す。この状態で販売動作により商品ラックから搬出した
商品11がシュータ10の上に落下して図示のように滑
り落ちようとすると、空気噴出穴14aより吹き出す空
気流が商品11に浮揚,推進力を与えるとともに、空気
フィルムコンベヤと同じ原理で商品11とシュータ10
との間の滑り摩擦を軽減させる。これにより、シュータ
10の傾斜角θが低角度であっても、商品11は滑動途
中で停止することなく主面10bの上を円滑に滑動し、
商品搬出口10aより前方に送出されることになる。し
たがって、シュータ10を自動販売機に組み込む際には
その取付け角(傾斜角)を低めて商品ラックの設置スペ
ースの増大化が図れる。
【0034】実施例4:図4(a),(b)は本発明の請
求項6に対応する実施例を示すものである。この実施例
においては、シュータ10のシュータ板が前後に並ぶ前
部分割板10Dと後部分割板10Eとに二分割されてお
り、かつ前部分割板10Dは前縁を支点に、後部分割板
10Eは後縁を支点にしてそれぞれ揺動自在に軸支され
ており、さらに分割板10Dと10Eとの相互間がリン
ク式に結合されている。そして、前記のリンク結合部に
はシュータ10を(a)図のように谷折り,および
(b)図のように山折りに屈曲操作する駆動手段とし
て、例えばソレノイド15がシュータ10の裏面側に連
結されている。
【0035】かかる構成のシュータ10で、商品ラック
5から搬出した商品11を送出する場合には、まず送出
動作の前半で(a)図のようにシュータ10の分割板1
0Dと10Eを谷折り状態に屈曲させる。この状態では
前部分割板10Dの傾斜角が低角度θ1,後部分割板10
Eの傾斜角が高角度θ2 となる。したがって、商品ラッ
ク5から搬出して後部分割板10Eの上に着地した商品
11は急斜面に沿って滑り落ち、前部分割板10Dに移
行する。一方、商品送出動作の後半でソレノイド15の
操作でシュータ10の分割板10Dと10Eを(b)図
の山折り状態に屈曲させると、前記は逆に前部分割板1
0Dの傾斜角が高角度θ2 に、後部分割板10Eが低角
度θ1 に切換わる。したがって、商品搬送動作の前半で
前部分割板10Dに移行した商品11はその急斜面を滑
り落ちて前方に送出されることになる。そして、商品搬
出後は再び(a)図の谷折り状態に復帰させる。
【0036】かかる動作から判るように、シュータ10
は全体の傾斜角が商品滑り出し角以下であっても、前記
のように商品の送出動作に合わせてシュータ10を谷折
り,山折りに切換えることで、商品11を確実に送り出
すことが可能となり、これによりシュータ10を自動販
売機の庫内に組み込む際の取付け角度を低く設定すると
ともに、その分だけ商品ラック5の設置スペースを拡大
できる。
【0037】実施例5:図5は本発明の請求項7に対応
する実施例を示すものである。この実施例においては、
シュータ10の後端部が商品ラック5の下端面と接近し
た位置で上下方向に揺動自在に軸支されており、かつシ
ュータ10の裏面側にはシュータを傾動操作するソレノ
イド15が連結している。
【0038】かかる構成で、待機時にはシュータ10が
商品ラック5の下面(搬出端)に殆ど密着するよう水平
姿勢に保持されており、販売動作により商品ラック5か
ら商品11が搬出されると、ソレノイド15の操作でシ
ュータ10を前傾姿勢に傾動させる。これにより、商品
ラック5から搬出した商品(例えば缶商品)11は、水
平姿勢に保持されているシュータ10との間の落差が殆
どないので姿勢の乱れ(商品が傾いたり,倒立する)を
生じることなく横向き姿勢のままシュータ10の上に着
地する。ここで、シュータ10を水平姿勢から前傾姿勢
にその傾斜角θを深めて行くと、商品11はシュータ面
上を転動して前方に送出される。しかも、商品11の搬
出姿勢が乱れないので、商品ラック5の下端とシュータ
10との間には図8で述べたようにクリアランスの設定
が不要であり、その分だけシュータ10が商品ラック5
との間に占有するスペースの高さHが低く抑えられるの
で商品ラック5の設置スペースの拡大化が図れる。な
お、シュータ10を前傾姿勢に傾動操作する際に、その
終端位置で前縁をストッパ16に突き当てて衝撃を加え
ることにより、その際のショックでシュータ10の上に
載っている商品(例えば箱形商品)が滑り出し易くな
る。
【0039】実施例6:図6は本発明の請求項8に対応
する実施例を示すものである。この実施例においては、
前記実施例5とは逆に、シュータ10の前端が軸支され
ており、ソレノイド15により上下方向に傾動操作され
る。ここで、待機時にはシュータ10が水平姿勢ないし
低角度θ1 の前傾姿勢に保持されている。そして、販売
動作で商品ラック5から搬出した商品11がシュータ1
0の上に着地すると、前記位置からソレノイド15によ
り前傾姿勢を深めて傾斜角度が商品滑り出し角度θ以上
になるまで傾動操作する。これにより、シュータ10に
載っている商品11がシュータの傾斜面を滑り落ちて前
方に送出されるようになる。この場合に、商品ラック5
から商品11を搬出する時点ではシュータ10が下降位
置に待機しているので、シュータ10の後端と商品ラッ
ク5の下端との間には十分に余裕のあるクリアランスH
2 が保持されており、搬出姿勢の乱れから商品11が商
品ラック5とシュータ10との間に引っ掛かるといった
トラブルが防げる。しかも、シュータ10を上方に傾動
操作する際には既に商品ラック5から搬出した商品11
がシュータの上に安定した姿勢で載っているので、商品
ラック5との間には図13で述べたようにクリアランス
の確保が必要なく、これにより商品ラック5の設置スペ
ースの拡大化が図れる。
【0040】実施例7:図7は本発明の請求項9,10
に対応する実施例を示すものである。この実施例におい
ては、商品ラック5の下方に前傾姿勢で配備されたシュ
ータ10の前後端がスプリング16を介して担持されて
おり、かつシュータ板がその裏面側に配置した加振器と
しての交流電磁石17の可動鉄心17aにリンク18を
介して連結されている。この交流電磁石17は支点形の
可動鉄心17aを備えたクラッパ形電磁石であって、半
波整流回路19を介して商用電源(50/60Hz) 20
に接続されている。なお、21は商品販売動作にタイミ
ングを合わせてON動作する通電スイッチである。
【0041】かかる構成において、販売待機時には交流
電磁石17は非励磁の状態にある。ここで販売指令が与
えられると、商品ラック5から商品11が搬出されると
同時に、交流電磁石17が半波整流された交流により励
磁される。これにより、可動鉄心17aが電源周波数に
対応して脈動するとともに、その加振力がリンク18を
介してシュータ10が伝たわり、スプリング16で担持
されたシュータ板全体が振動する。そして、商品ラック
5から落下搬出した商品11がシュータ10の上に着地
すると、商品11には振動によってシュータ斜面を進む
加振推進力(振動式パーツフィーダと同じ原理)が働
く。これにより、シュータ10の傾斜角度θを低角度に
設定し、図12のようにシュータ10の占有高さH1 を
低く抑えた場合でも、商品11はシュータ10の途中で
停止することなしに商品取出口に向けて確実に送出され
ることになる。
【0042】実施例8:図8,図9は本発明の請求項1
1〜13に対応する実施例を示すものである。まず、図
8(a),(b)において、前傾のシュータ主面10bに
対し、その左右両翼にガイド部10cを形成した板金製
のシュータ10は、その前後端でゴムなどのクッション
材で作られた弾性支持体22を介してケース側に弾性支
持されており、かつ主面10bの裏面側には加振手段と
して(b)図に示す構成の振動モータ23が取付けてあ
る。この振動モータ23は、モータ本体23aの両側に
突出した出力軸23bに半円形状の偏心錘23cを重量
バランスをとって連結してなり、かつ出力軸23bを左
右に向けてモータ本体23aがシュータ10の裏面中央
部に装着されている。また、シュータ10の主面10b
上には、特に「商品止まり」の発生し易い左右ガイド部
10cに沿った面域に多数の球面状突起24が分散形成
されており、さらにシュータ10の裏面側には強度の強
化,および加振に伴う騒音発生防止を図るために補強板
25が設けてある。なお、前記の弾性支持体22は、図
7の弾性支持構造と同様にスプリングを採用して実施す
ることもできる。
【0043】かかる構成で、振動モータ23を駆動する
と、偏心錘23cの回転によって発生する加振力がシュ
ータ10に加わり、シュータ板10の全体が振動する。
そして、商品ラックのベンド機構(図13参照)の動作
に同期して振動モータ23を駆動する(本発明の請求項
14に対応する)か、あるいは商品ラックからの商品搬
出後にある時間が経過しても商品が商品取出口に送出さ
れない場合(商品取出口に通じる箇所に商品検出スイッ
チを設けておいて商品が通過したか否かを検出する)に
振動モータ23を駆動すれば(本発明の請求項15に対
応する)、実施例7で述べたと同様に、シュータ10の
上に着地した商品11には振動によってシュータ斜面を
前進する加振推進力が働くようになる。
【0044】しかも、シュータ主面10bに突起24を
形成しておくことにより、この突起の上を進む商品11
との間の抵抗摩擦が小さくなるので滑動し易くなる。こ
れにより、主面両サイドのガイド部10cに沿った地点
で商品11が停止するような「商品止まり」の発生がな
くなる。したがって、シュータ10の主面傾斜角度θを
低角度に設定して図12のようにシュータ装置の庫内に
おける占有高さH1 を低く抑えた場合でも、商品11は
シュータ10の途中で停止することなしに商品取出口に
向けて確実に送出される。
【0045】また、図9の構成では、特にシュータ10
の左右両翼に配したガイド部10cを別部品としてシュ
ータ本体と切り離し、個別に庫内側にねじ止めなどで固
定されている。かかる構成によれば、図8(a)の一体
型シュータと比べてシュータ10の振動可動部の重量
が、ガイド部10cを切り離した分だけ軽くなる。これ
により、振動モータ23が動力の小さな小形モータであ
ってもシュータ10に十分な加振力を加えることができ
る。
【0046】実施例9:図10(a),(b)は本発明の
請求項16に対応する実施例を示すものである。この実
施例においては、シュータ装置が、庫内底部側の後部に
敷設した前傾姿勢の後部シュータ板26と、その前方側
に据付けて商品取出口3との間を連係して配置したベル
ト式の水平コンベヤ27と、該水平コンベヤ27を挟ん
でその左右両側に斜め姿勢に敷設した一対の側部シュー
タ板28とから構成されている。お、27aはコンベヤ
27の駆動モータである。
【0047】かかる構成で、水平コンベヤ27は商品搬
出動作に合わせて所定時間運転される。これにより、商
品ラック5から落下搬出した商品11は後部シュータ板
26あるいは側部シュータ板28の斜面を滑動した後に
中央の谷底に配した水平コンベヤ27に載り移り、商品
取出口3に向けて搬送される。このように水平コンベヤ
27と後部シュータ板26を前後に並べ、かつこれに側
部シュータ板28を組合わせて構成したシュータ装置に
よれば、特に後部シュータ板26の占める奥行き寸法が
商品収納庫全体の奥行き寸法と比べて大幅に短く、例え
ば半分以下にできる。したがって(b)図からも判るよ
うに、後部シュータ板26の傾斜角度θを図13のシュ
ータ10と同じ傾斜角度に設定したたとしても、後部シ
ュータ板26自身の高さ寸法hは小さく、水平コンベヤ
27を含めたシュータ装置全体の庫内占有高さを従来の
シュータよりも低めることができる。
【0048】実施例10:図11(a),(b)は本発明
の請求項17,18に対応する実施例を示すものであ
る。この実施例においては、シュータ装置が庫内底部側
に緩い傾斜角度で前傾姿勢に敷設したシュータ基板29
と、前縁を傾動支点Pとして前記基板29の上に重ねて
設置した中折り式の可動シュータ板30と、該可動シュ
ータ板30を下面側から上方に押し上げるリフト機構3
1との組立体として構成されている。ここで、可動シュ
ータ板30はリンク式に連結した前後2枚に分割されて
いる。またリフト機構31は、シュータ基板29の裏面
側に設置した駆動モータ32と、該モータの出力軸に連
結し、かつシュータ基板29の窓穴29aを貫通して可
動シュータ板30の裏面に突き当てた偏心カム33とか
らなる。
【0049】かかる構成において、販売待機時にはリフ
タ機構31の偏心カム33がシュータ基板29の裏面側
に引っ込んでおり、中折り式可動シュータ板30は平坦
に伸びたな状態で前傾姿勢のシュータ基板29の上に重
なり合っている。ここで販売動作により商品ラック5か
ら商品11が落下搬出されると、商品11は可動シュー
タ板30の上に着地して滑動し始めるとともに、僅かに
タイミングを遅らせてリフト機構31の駆動モータ32
を始動し、偏心カム33を介して可動シュータ板30を
前縁を支点として上方に押し上げる。これにより、可動
シュータ板30は(a)図のように前傾姿勢が深まり、
シュータ板の上に載っている商品11はその急斜面上を
滑り落ちて商品取出口3に送出されることになる。しか
も、可動シュータ板30の前傾姿勢を図示のように深め
た状態では中折り式シュータ板は山折りとなるので、シ
ュータ基板29の後縁高さよりも上にはみ出ることがな
く、これにより上方に並ぶ商品ラック5との干渉が避け
られる。つまり、シュータ基板29で設定した前傾角度
を低めて庫内占有高さを縮小した配置でも、搬出商品を
「商品止まり」なしに商品取出口に向けて確実に送出す
ることができる。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように本発明の構成によれ
ば、商品搬出用シュータ装置を自動販売機の商品収納庫
内の庫内底部に据付けるに際して、従来構成のように商
品収納庫の奥行き全長に亙って単純なシュータ板を深い
前傾角度で配置したものと比べてシュータの実効的な前
傾角度を小さくしてシュータ装置が庫内で占有するスペ
ースの高さを縮減することができる。したがって、シュ
ータ装置の庫内占有高さが縮小した分に相応して商品収
納庫庫内に設置する商品ラックを下方に延長し、その内
容積を拡大して商品収納数を増量することかできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による商品搬出用シュータ装
置の構成図であり、(a)はその外観斜視図、(b)は
正面図
【図2】本発明の実施例2による商品搬出用シュータ装
置の構成を示す外観斜視図
【図3】本発明の実施例3による商品搬出用シュータ装
置の構成図であり、(a)はその外観斜視図、(b)は
要部の断面図
【図4】本発明の実施例4により商品搬出用シュータ装
置の構成,および動作説明図であり、(a)は商品送出
動作の前半の状態図、(b)は後半の状態図
【図5】本発明の実施例5による商品搬出用シュータ装
置の構成を示す側面図
【図6】本発明の実施例6による商品搬出用シュータ装
置の構成を示す側面図
【図7】本発明の実施例7による商品搬出用シュータ装
置の構成を示す側面図
【図8】本発明の実施例8による商品搬出用シュータ装
置の構成図であり、(a)はその外観斜視図、(b)は
シュータ板に装着する加振器の構成図
【図9】図8の応用実施例を示す商品搬出用シュータ装
置の外観斜視図
【図10】本発明の実施例9による商品搬出用シュータ
装置の構成図であり、(a)はその組立構造の斜視図、
(b)は同側面図
【図11】本発明の実施例10による商品搬出用シュー
タ装置の構成,および動作の説明図であり、(a)は動
作中の状態を表す側面図、(b)は要部の正面図
【図12】本発明の商品搬出用シュータ装置を装備した
自動販売機の機内構成図
【図13】従来における自動販売機全体の機内構成図
【図14】図13の自動販売機に装備した従来における
商品搬出シュータの構成図であり、(a)はシングルラ
ック用シュータの外形斜視図、(b)はマルチラック用
シュータの外形斜視図
【符号の説明】
5 商品ラック 10 商品搬出シュータ 10a 商品搬出口 10b 主面 10c 商品ガイド部 10A,10B 左右域 10C 中央域 10D 前部分割板 10E 後部分割板 11 商品 12 回転アーム式商品送出機構 12a 回転アーム 13 移動フック式商品送出機構 14 空気噴出装置 14a 空気噴出穴 15 ソレノイド 16 スプリング 17 交流電磁石(加振器) 17a 可動鉄心 20 交流電源 22 弾性支持体 23 振動モータ(加振器) 23a モータ本体 23b 出力軸 23c 偏心錘 24 突起 26 後部シュータ板 27 水平コンベヤ 28 側部シュータ板 29 シュータ基板 30 中折り式可動シュータ板 31 リフト機構 32 駆動モータ 33 偏心カム θ 商品搬出シュータの前傾傾斜角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮尾 哲也 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 永田 和重 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 倉 馨 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】商品収納庫の庫内底部側に前傾姿勢で設置
    し、その上方に配備の商品ラックから搬出した商品を受
    けて庫外に送り出す自動販売機の商品搬出用シュータ装
    置であり、商品ラックの配列に対応する幅広なシュータ
    板の前端中央に商品搬出口を設定したものにおいて、シ
    ュータ板上に着地して滑り落ちる商品を左右から前記搬
    出口の延長面域に向けて掻き寄せる左右一対の回転アー
    ム式商品送出機構を備えたことを特徴とする自動販売機
    の商品搬出用シュータ装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のシュータ装置において、商
    品搬出口に対応するシュータ板の中央域を一段低めてそ
    の左右両域との間に段差を形成するとともに、回転アー
    ム式商品送出機構をシュータ板の左右両域に配置したこ
    とを特徴とする自動販売機の商品搬出用シュータ装置。
  3. 【請求項3】請求項1,または2記載のシュータ装置に
    おいて、回転アーム式商品送出機構が、内端をシュータ
    板の前端部に軸支して配置した回転アームと、該アーム
    を支軸の回りで往復動させる駆動部とからなることを特
    徴とする自動販売機の商品搬出用シュータ装置。
  4. 【請求項4】商品収納庫の庫内底部側に前傾姿勢で設置
    し、その上方に配備の商品ラックから搬出した商品を受
    けて庫外に送り出す自動販売機の商品搬出用シュータ装
    置であり、商品ラックの配列に対応する幅広なシュータ
    板の前端中央に商品搬出口を設定し、かつ該搬出口から
    後部に向けて扇状に拡大する主面の左右両翼に商品ガイ
    ド部を形成したものにおいて、前記ガイド部の縁に沿っ
    て商品を搬出口に向けて強制的に掻き出す移動フック式
    の商品送出機構を備えたことを特徴とする自動販売機の
    商品搬出用シュータ装置。
  5. 【請求項5】商品収納庫の庫内底部側に前傾姿勢で設置
    し、その上方に配備の商品ラックから搬出した商品を受
    けて庫外に送り出す自動販売機の商品搬出用シュータ装
    置であり、商品ラックの配列に対応する幅広なシュータ
    板の前端中央に商品出口部を設定し、かつ該搬出口から
    後部に向けて扇状に拡大する主面の左右両翼に商品ガイ
    ド部を形成したものにおいて、少なくとも前記ガイド部
    の縁に沿ってシュータ板の裏面側より空気を吹き出して
    商品の滑り摩擦を軽減させる空気噴出手段を備えたこと
    を特徴とする自動販売機の商品搬出用シュータ装置。
  6. 【請求項6】商品収納庫の庫内底部側に前傾姿勢で設置
    し、その上方に配備の商品ラックから搬出した商品を受
    けて庫外に送り出す自動販売機の商品搬出用シュータ装
    置において、シュータ板を前後に二分割して両者間を屈
    曲自在にリンク結合し、商品送出動作の前半ではシュー
    タ板を谷折り姿勢に、後半では山折り姿勢に屈曲操作し
    て商品を送出するよう構成したことを特徴とする自動販
    売機の商品搬出用シュータ装置。
  7. 【請求項7】商品収納庫の庫内底部側に設置し、その上
    方に配備の商品ラックから搬出した商品を受けて庫外に
    送り出す自動販売機の商品搬出用シュータ装置におい
    て、シュータ板の後端を商品ラックの出口に近接して上
    下に揺動自在に軸支するとともに、シュータ板を水平姿
    勢に保持して商品ラックから搬出した商品を受け止め、
    その後にシュータ板を前傾姿勢に傾動操作して商品を送
    出するよう構成したことを特徴とする自動販売機の商品
    搬出用シュータ装置。
  8. 【請求項8】商品収納庫の庫内底部側に設置し、その上
    方に配備の商品ラックから搬出した商品を受けて庫外に
    送り出す自動販売機の商品搬出用シュータ装置におい
    て、前端を支点としてシュータ板を上下に揺動自在に軸
    支するとともに、シュータ板を下降位置に保持して商品
    ラックから搬出した商品を受け止め、その後にシュータ
    板の前傾姿勢を深めるように傾動操作して商品を送出す
    るよう構成したことを特徴とする自動販売機の商品搬出
    用シュータ装置。
  9. 【請求項9】商品収納庫の庫内底部側に前傾姿勢で設置
    し、その上方に配備の商品ラックから搬出した商品を受
    けて庫外に送り出す自動販売機の商品搬出用シュータ装
    置において、シュータ板を弾性支持するとともに、商品
    送出時にシュータ板に振動を与える加振器を備えたこと
    を特徴とする自動販売機の商品搬出用シュータ装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載のシュータ装置において、
    加振器がシュータ板の裏面に可動鉄心を連結した交流電
    磁石であり、商品販売動作に合わせて交流電磁石を商用
    電源で励磁するようにしたことを特徴とする自動販売機
    の商品搬出用シュータ装置。
  11. 【請求項11】請求項9記載のシュータ装置において、
    加振器が、出力軸に偏心錘を連結してシュータ板の裏面
    に取付けたモータであることを特徴とする自動販売機の
    商品搬出用シュータ装置。
  12. 【請求項12】請求項9記載のシュータ装置において、
    シュータ板の左右両翼に斜めに立ち上がる商品ガイド部
    を設けるとともに、少なくとも前記商品ガイド部に沿っ
    てシュータ板の主面に多数の突起を形成したことを特徴
    とする自動販売機の商品搬出用シュータ装置。
  13. 【請求項13】請求項12記載のシュータ装置におい
    て、商品ガイド部をシュータ板と切り離して固定側に取
    付けたことを特徴とする自動販売機の商品搬出用シュー
    タ装置。
  14. 【請求項14】請求項9記載のシュータ装置において、
    加振器を、商品ラックの搬出動作に同期して作動させる
    よう制御することを特徴とする自動販売機の商品搬出用
    シュータ装置。
  15. 【請求項15】請求項9記載のシュータ装置において、
    加振器を、商品ラックからの商品搬出後、所定時間内に
    商品がシュータ板を通過しない条件で動作させるよう制
    御することを特徴とする自動販売機の商品搬出用シュー
    タ装置。
  16. 【請求項16】商品収納庫の庫内底部側に設置し、その
    上方に配備の商品ラックから搬出した商品を受けて庫外
    に送り出す自動販売機の商品搬出用シュータ装置であっ
    て、前傾姿勢に敷設した後部シュータ板と、該後部シュ
    ータ板に連係してその前方中央に設置したベルト式の水
    平コンベヤ機構と、該水平コンベヤ機構に向けてその左
    右両側に傾斜姿勢に敷設した側部シュータ板とから構成
    したことを特徴とする自動販売機の商品搬出用シュータ
    装置。
  17. 【請求項17】商品収納庫の庫内底部側に設置し、その
    上方に配備の商品ラックから搬出した商品を受けて庫外
    に送り出す自動販売機の商品搬出用シュータ装置であっ
    て、前傾姿勢に敷設したシュータ基板と、前縁を傾動支
    点として前記基板上に重ねて設置した中折り式の可動シ
    ュータ板と、商品搬出後に前記可動シュータ板の前傾傾
    斜角を深めるように該シュータ板を下面側から上方に押
    し上げるリフト手段とから構成したことを特徴とする自
    動販売機の商品搬出用シュータ装置。
  18. 【請求項18】請求項17記載のシュータ装置におい
    て、リフト手段が、シュータ基板の裏面側に設置した駆
    動モータと、該モータの出力軸に連結し、かつシュータ
    基板を貫通して可動シュータ板の裏面に突き当てた偏心
    カムとからなることを特徴とする自動販売機の商品搬出
    用シュータ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011060014A (ja) * 2009-09-10 2011-03-24 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 自動販売機
JP2013190866A (ja) * 2012-03-12 2013-09-26 Fuji Electric Co Ltd 自動販売機の商品搬出装置
CN113096310A (zh) * 2021-02-03 2021-07-09 浙江大学医学院附属第一医院 一种医用耗材智能柜

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