JPH0772653B2 - 空気調和装置の運転制御装置 - Google Patents

空気調和装置の運転制御装置

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JPH0772653B2
JPH0772653B2 JP1076079A JP7607989A JPH0772653B2 JP H0772653 B2 JPH0772653 B2 JP H0772653B2 JP 1076079 A JP1076079 A JP 1076079A JP 7607989 A JP7607989 A JP 7607989A JP H0772653 B2 JPH0772653 B2 JP H0772653B2
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寿史 角田
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、容量可変形圧縮機を備えた空気調和装置の運
転制御装置に係り、特に、制御性能の向上対策に関す
る。
(従来の技術) 従来より、例えば特開昭63−38858号公報に開示される
如く、インバータ等により容量可変に駆動される圧縮機
を備えた空気調和装置において、冷媒の凝縮圧力相当飽
和温度値(以下、凝縮温度とする)を一定にするよう圧
縮機の運転容量を制御することにより、空調負荷に対応
した冷媒循環量を確保して、空調の快適性を維持するよ
うにしたものは公知の技術である。
また、同公報に開示されるごとく、熱源側熱交換器にバ
イパス路を介して並列に補助熱交換器を接続し、バイパ
ス路に高圧制御弁を介設して、暖房過負荷運転時に吐出
ガスの一部を補助熱交換器にバイパスすることにより、
室内側の要求能力に対する室外側の能力過剰を解消する
ようにしたものも公知の技術である。
(発明が解決しようとする課題) ところで、上記従来のもののうち前者のように、冷媒の
凝縮温度値が所定の制御目標値に収束するよう圧縮機の
運転容量を制御する場合、凝縮温度値が変化してから圧
縮機の運転容量を変化した凝縮温度値の分だけ制御目標
値側に戻すようPI制御等することになるが、運転状態の
急変時等運転容量の変化が大きいときには、圧縮機の運
転容量の変化も大きい。したがって、オーバーシュート
が生じ易く、特に凝縮温度つまり高圧値が高すぎるとき
には、高圧カット等により運転停止を招く虞れがあっ
た。
斯かる点に鑑み、本発明の主要な目的は、高圧値が上昇
した場合に一旦圧縮機の運転容量を最小値に制御するこ
とにより、ハンチング等を有効に防止して、制御性の向
上を図ることにある。
一方、上記従来のもののうち後者のものでは、暖房運転
時、高圧値が過上昇したときだけ吐出ガスをバイパスす
るようにしているので、高圧の過上昇による高圧カット
を防止することはできるが、冷房運転時には補助熱交換
器としての機能をなんら発揮することができないので、
設備が無駄になる。また、このようなホットガスバイパ
ス制御を上記圧縮機の容量制御と併用して高圧の過上昇
防止制御を行うことも考えられるが、その際、従来のも
のでは、吐出ガス圧力に応じて自動的にホットガスバイ
パスしてしまうため、良好な制御性能を発揮することが
できないという問題がある。
本発明の次の目的は、補助熱交換器としての機能を維持
しながら、暖房運転時における高圧値の過上昇を防止す
ることにある。
一方、上記のような問題は、次のような制御を行う場合
にも生じうる。例えば、暖房運転時、室内熱交換器の冷
媒流量を制御する流量制御弁を配置して、室内の空調負
荷に応じて過冷却度の制御目標値を設定し、過冷却度が
制御目標値に収束するよう弁開度を制御することによ
り、要求能力に応じた室内の能力制御を行うことができ
るが、その場合に、能力を低減すべく流量制御弁の弁開
度を絞り過ぎると、冷媒の高圧値の過上昇を招き、高圧
カットを生じる虞れがある。
そこで、本発明のもう一つの目的は、暖房運転時、利用
側熱交換器側の能力を過冷却度が一定となるよう流量制
御弁の開度を制御する場合、凝縮圧力相当飽和温度値又
は吐出管温度に応じて開度を制限することにより、高圧
の過上昇を有効に防止し、信頼性の向上と能力制御範囲
の拡大とを図ることにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため第1の解決手段は、凝縮圧力相
当飽和温度値が所定値以上に達したときには圧縮機の運
転容量を最低容量に固定することにある。
具体的には、第1図に示すように(実線及び二点鎖線部
分)、容量可変形圧縮機(1)、熱源側熱交換器
(6)、減圧機構(13又は8)及び利用側熱交換器(1
2)を接続してなる冷媒回路(14)を備えた空気調和装
置を前提とする。
そして空気調和装置の運転制御装置として、冷媒の凝縮
圧力相当飽和温度値を検出する凝縮温度検出手段(P1)
と、暖房運転時、該凝縮温度検出手段(P1)の出力を受
け、凝縮圧力相当飽和温度値が所定の制御目標値に収束
するよう上記圧縮機(1)の運転容量を制御する容量制
御手段(51)と、上記凝縮温度検出手段(P1)で検出さ
れる凝縮圧力相当飽和温度値が設定値を越えたときに、
上記容量制御手段(51)による制御を強制的に停止させ
て圧縮機(1)の運転容量を最低容量値に固定する容量
固定手段(52)と、上記凝縮圧力相当飽和温度値が上記
設定値よりも所定値以上低くなったときに、上記容量固
定手段(52)による容量の固定を解除する容量固定解除
手段(53)とを設ける構成としたものである。
第2の解決手段は、第1図に示すように(破線及び二点
鎖線部分)、圧縮機(1)、熱源側熱交換器(6)、減
圧機構(13又は8)及び利用側熱交換器(12)を接続し
てなる冷媒回路(14)を備え、冷暖房サイクルの切換え
可能に構成された空気調和装置を前提とする。
そして、空気調和装置の運転制御装置として、上記冷媒
回路(14)の熱源側熱交換器(6)にバイパス路(11
e)を介して並列に接続された補助熱交換器(22)と、
減圧機能を有するバイパス路(11e)の開閉手段(50)
とを設けるものとする。
さらに、冷媒の凝縮圧力相当飽和温度値を検出する凝縮
温度検出手段(P1)と、冷房運転時には常時上記開閉手
段(50)を開く一方、暖房運転時には通常は上記開閉手
段(50)を閉じ、上記凝縮温度検出手段(P1)で検出さ
れる凝縮圧力相当飽和温度値が所定の開閉切換値を越え
たときに開閉手段(50)を開くとともに、上記凝縮圧力
相当飽和温度値が上記開閉切換値よりも所定値以上低く
なったときに開閉手段(50)を閉じるよう制御する開閉
制御手段(54A)とを設ける構成としたものである。
第3の解決手段は、第2図に示すように(実線及び一点
鎖線部分)、容量可変形圧縮機(1)、熱源側熱交換器
(6)、該熱源側熱交換器(6)用の減圧機構(8)、
利用側熱交換器(12)及び該利用側熱交換器(12)への
冷媒流量を調節する流量制御弁(13)とを接続してなる
冷媒回路(14)を備えた空気調和装置を前提とする。
そして、空気調和装置の運転制御装置として、暖房運転
時、冷媒の凝縮圧力相当飽和温度値を検出する凝縮温度
検出手段(P1)と、該凝縮温度検出手段(P1)の出力を
受け、凝縮圧力相当飽和温度値が所定の制御目標値に収
束するよう上記圧縮機(1)の運転容量を制御する容量
制御手段(51)と、上記利用側熱交換器(12)における
過冷却度を検出する過冷却度検出手段(49)と、該過冷
却度検出手段(49)の出力を受け、過冷却度が要求能力
に応じた所定の目標値に収束するよう上記流量制御弁
(13)の開度を制御する開度制御手段(55)とを設ける
ものとする。
さらに、冷媒の凝縮圧力相当飽和温度値を検出する凝縮
温度検出手段(P1)と、該凝縮温度検出手段(P1)で検
出された凝縮圧力相当飽和温度値が所定の限界値を越え
たときに上記開度制御手段(55)による開度制御を強制
的に停止させて、上記流量制御弁(13)の開度を、一旦
所定の高開度値に固定した後過冷却度が最大能力に対応
する最小目標値に収束するよう変更する開度変更手段
(56)と、凝縮圧力相当飽和温度値が上記限界値よりも
所定値以上低くなったときに上記開度変更手段(56)に
よる流量制御弁(13)の開度変更を解除する開度変更解
除手段(57)とを設ける構成としたものである。
第4の解決手段は、第2図に示すように(実線及び点線
部分)、上記第3の解決手段における空気調和装置を前
提とし、空気調和装置の運転制御装置として、暖房運転
時、冷媒の凝縮圧力相当飽和温度値を検出する凝縮温度
検出手段(P1)と、該凝縮温度検出手段(P1)の出力を
受け、凝縮圧力相当飽和温度値が所定の制御目標値に収
束するよう上記圧縮機(1)の運転容量を制御する容量
制御手段(51)と、上記利用側熱交換器(12)における
過冷却度を検出する過冷却度検出手段(49)と、該過冷
却度検出手段(49)の出力を受け、過冷却度が要求能力
に応じた所定の目標値に収束するよう上記流量制御弁
(13)の開度を制御する開度制御手段(55)とを設ける
ものとする。
さらに、吐出管温度を検出する吐出温検出手段(TH4)
と、該吐出温検出手段(TH4)で検出された吐出管温度
値が所定の上限値を越えたときに上記開度制御手段(5
5)による開度制御を強制的に停止して、上記流量制御
弁(13)の開度を所定の高開度値に固定する開度固定手
段(58)と、吐出管温度値が上記上限値よりも所定値以
上低くなったときに上記開度固定手段(58)による流量
制御弁(13)の開度固定を解除する開度固定解除手段
(59)とを設ける構成としたものである。
第5の解決手段は、第1図に示すように(実線、二点鎖
線及び破線部分)、上記第1の解決手段における空気調
和装置の運転制御装置に対して、冷媒回路(14)の熱源
側熱交換器(6)にバイパス路(11e)を介して並列に
接続された補助熱交換器(22)と、減圧機能を有するバ
イパス路(11e)の開閉手段(50)と、暖房運転時、通
常は上記開閉手段(50)を閉じ、上記凝縮温度検出手段
(P1)で検出される凝縮圧力相当飽和温度値が上記設定
値よりも高い開閉切換値を越えたときに開閉手段(50)
を開いて、上記凝縮圧力相当飽和温度値が上記開閉切換
値よりも所定値以上低くなったときに開閉手段(50)を
閉じるよう制御する開閉制御手段(54B)とを設けたも
のである。
第6の解決手段は、第2図に示すように(実線、二点鎖
線及び一点鎖線部分)、容量可変形圧縮機(1)、熱源
側熱交換器(6)、該熱源側熱交換器(6)用の減圧機
構(8)、利用側熱交換器(12)及び該利用側熱交換器
(12)への冷媒量を調節する流量制御弁(13)とを接続
してなる冷媒回路(14)を備えた空気調和装置を前提と
する。
そして、空気調和装置の運転制御装置として、冷媒の凝
縮圧力相当飽和温度値を検出する凝縮温度検出手段(P
1)と、暖房運転時、該凝縮温度検出手段(P1)の出力
を受け、凝縮圧力相当飽和温度値が所定の制御目標値に
収束するよう上記圧縮機(1)の運転容量を制御する容
量制御手段(51)と、上記凝縮温度検出手段(P1)で検
出される凝縮圧力相当飽和温度値が設定値を越えたとき
に、上記容量制御手段(51)による制御を強制的に停止
させて圧縮機(1)の運転容量を最低容量値に固定する
容量固定手段(52)と、上記凝縮圧力相当飽和温度値が
上記設定値よりも所定値以上低くなったときに、上記容
量固定手段(52)による容量の固定を解除する容量固定
解除手段(53)とを設けるものとする。
さらに、暖房運転時、上記利用側熱交換器(12)におけ
る過冷却度を検出する過冷却度検出手段(49)と、該過
冷却度検出手段(49)の出力を受け、過冷却度が要求能
力に応じた所定の目標値に収束するよう上記流量制御弁
(13)の開度を制御する開度制御手段(55)と、開度制
御手段(55)による開度制御を強制的に停止させて、上
記流量制御弁(13)の開度を、一旦所定の高開度値に固
定した後過冷却度が最大能力に対する最小目標値に収束
するよう変更する開度変更手段(56)と、凝縮圧力相当
飽和温度値が上記限界値よりも所定値以上低くなったと
きに上記開度変更手段(56)による流量制御弁(13)の
開度変更を解除する開度変更解除手段(57)とを設けた
ものである。
第7の解決手段は、第2図に示すように(実線、破線、
二点鎖線及び一点鎖線部分)、上記第6の解決手段にお
ける空気調和装置の運転制御装置に対して、冷媒回路
(14)の熱源側熱交換器(6)にバイパス路(11e)を
介して並列に接続された補助熱交換器(22)と、減圧機
能を有するバイパス路(11e)の開閉手段(50)と、冷
媒の凝縮圧力相当飽和温度値を検出する凝縮温度検出手
段(P1)と、冷房運転時には常時上記開閉手段(50)を
開く一方、暖房運転時には通常は上記開閉手段(50)を
閉じ、上記凝縮温度検出手段(P1)で検出される凝縮圧
力相当飽和温度値が所定の開閉切換値を越えたときに開
閉手段(50)を開くとともに、上記凝縮圧力相当飽和温
度値が上記開閉切換値よりも所定値以上低くなったとき
に開閉手段(50)を閉じるよう制御する開閉制御手段
(54B)とを設けたものである。
第8の解決手段は、第2図に示すように(実線、破線及
び一点鎖線部分)、上記第3の解決手段における空気調
和装置の運転制御装置に対して、冷媒回路(14)の熱源
側熱交換器(6)にバイパス路(11e)を介して並列に
接続された補助熱交換器(22)と、減圧機能を有するバ
イパス路(11e)の開閉手段(50)と、冷媒の凝縮圧力
相当飽和温度値を検出する凝縮温度検出手段(P1)と、
冷房運転時には常時上記開閉手段(50)を開く一方、暖
房運転時には通常は上記開閉手段(50)を閉じ、上記凝
縮温度検出手段(P1)で検出される凝縮圧力相当飽和温
度値が所定の開閉切換値を越えたときに開閉手段(50)
を開くとともに、上記凝縮圧力相当飽和温度値が上記開
閉切換値よりも所定値以上低くなったときに開閉手段
(50)を閉じるよう制御する開閉制御手段(54B)とを
設けたものである。
第9の解決手段は、上記第5,第7又は第8の解決手段に
おける開閉制御手段(54B)を、冷房運転時には常時開
いているように構成したものである。
第10の解決手段は、上記第3,第6,第7又は第8の解決手
段における空気調和装置の運転制御装置に対して、第2
図の点線部に示すように、吐出管温度を検出する吐出温
検出手段(TH4)と、該吐出温検出手段(TH4)で検出さ
れた吐出管温度値が所定の上限値を越えたときに上記開
度制御手段(55)による開度制御を強制的に停止して、
上記流量制御弁(13)の開度を所定の高開度値に固定す
る開度固定手段(58)と、吐出管温度値が上記上限値よ
りも所定値以上低くなったときに上記開度固定手段(5
8)による流量制御弁(13)の開度固定を解除する開度
固定解除手段(59)とを設けたものである。
第11の解決手段は、上記第7又は第8の解決手段におけ
る空気調和装置の運転制御装置に対して、開閉制御手段
(54B)を、冷房運転時には常時開いているものとし、
さらに、第2図の点線部分に示すように、吐出管温度を
検出する吐出温検出手段(TH4)と、該吐出温検出手段
(TH4)で検出された吐出管温度値が所定の上限値を越
えたときに上記開度制御手段(55)による開度制御を強
制的に停止して、上記流量制御弁(13)の開度を所定の
高開度値に固定する開度固定手段(58)と、吐出管温度
が上記上限値よりも所定値以上低くなったときに上記開
度固定手段(58)による流量制御弁(13)の開度固定を
解除する開度固定解除手段(59)とを設けたものであ
る。
第12の解決手段は、上記第4,第10又は第11の解決手段に
おける空気調和装置の運転制御装置における開度固定解
除手段(59)を、開度固定手段(58)による開度固定後
一定時間が経過したときに流量制御弁(13)の開度固定
を解除するように構成したものである。
(作用) 以上の構成により、請求項(1)の発明では、暖房運転
時、容量制御手段(51)により、凝縮温度検出手段(P
1)で検出される凝縮温度値が制御目標値に収束するよ
う圧縮機(1)の運転容量が制御され、冷媒回路(14)
中の冷媒流量が適度な値に調節される。そして、容量固
定手段(51)により、凝縮温度値が設定値を越えたとき
には、上記容量制御手段(51)による容量制御が強制的
に停止され、圧縮機(1)が最低容量値に固定されるの
で、高圧値が過上昇するような運転条件の変化に起因す
る制御のオーバーシュートを生じることなく、高圧値が
速やかに低下する。そして、その後高圧値が設定値より
も所定値以上低くなったときに、上記容量固定が解除さ
れ、再び容量制御手段(51)による高圧一定制御に復帰
するので、高圧一定制御機能が損なわれることなく、適
切な冷媒流量を維持しながら、高圧値の過上昇による圧
縮機(1)の異常停止が防止されることになる。
請求項(2)の発明では、開閉手段(54A)により、冷
房運転時にはバイパス路(11e)を開くよう開閉手段(5
0)が制御され、吐出ガスが熱源側熱交換器(6)及び
補助熱交換器(22)で凝縮される。すなわち、補助熱交
換器(22)が凝縮器として使用されてその熱交換能力が
有効に利用されるとともに、暖房運転中に高圧値が開閉
切換値を越えたときには、開閉制御手段(54A)により
開閉手段(50)が閉じるよう制御され、高圧値の過上昇
が防止される。
請求項(3)の発明では、開度制御手段(55)により、
過冷却度検出手段(49)で検出される過冷却度が、要求
能力に応じた制御目標値に収束するよう制御され、利用
側熱交換器(12)への冷媒流量が適切な値に調節され
る。
そのとき、要求能力が小さく、その値が制御範囲の上限
付近にあるときには、流量制御弁(13)の開度が小さく
つまり凝縮能力が小さくなるよう制御されるので、凝縮
温度つまり高圧値が上昇するが、開度変更手段(56)に
より、高圧値が限界値を越えたときには、上記開度制御
手段(55)による開度制御が強制的に停止され、流量制
御弁(13)の開度が一旦高開度値に設定されるので、利
用側熱交換器(12)の熱交換面積が拡大することによ
り、利用側熱交換器(12)の凝縮能力が速やかに増大
し、高圧値が速やかに低下して過上昇による装置の異常
停止が防止されることになる。
そして、開度変更手段(56)により、その後所定時間経
過後には、過冷却度が最大能力に対応する制御目標値に
収束するよう流量制御弁(13)の開度が制御され、さら
に高圧値が限界値よりも所定値以上低くなったときに
は、開度固定解除手段(57)により、流量制御弁(13)
の開度変更が解除され、再び開度制御手段(55)による
開度制御が行われるので、高圧値の低減から通常の開度
制御まで連続的な制御が行われ、開度制御機能を損ねる
ことなく、迅速に高圧値が低下することになる。
請求項(4)の発明では、開度制御手段(55)により上
記請求項(3)の発明と同様の作用が行われる。
そのとき、上記請求項(3)の発明と同様に、過冷却度
の制御目標値が大きく、外気温、室温等が高いときに
は、高圧と共に吐出管温度が過上昇して、圧縮機(1)
の焼付き等の故障が生じる虞れがあるが、本発明では、
吐出温検出手段(TH4)で検出される吐出管温度値が上
限値を越えたときには、開度固定手段(58)により、開
度制御手段(55)による開度制御が強制的に停止され、
流量制御弁(13)の開度が高開度値に設定されるので、
高低差圧が低下して吐出管温度が速やかに低下する。
そして、その後、吐出管温度が上限値よりも所定値以上
低くなったときには、開度固定解除手段(59)により、
上記開度固定が解除され、再び開度制御手段(55)によ
る流量制御弁(13)の開度制御が行われるので、流量制
御弁(13)による冷媒流量調節機能が損なわれることが
なく、信頼性が向上することになる。
請求項(5)の発明では、暖房運転時、冷媒の凝縮温度
値が過上昇して設定値を越えると、容量固定手段(52)
とにより、圧縮機(1)の運転容量が最低容量値に固定
される。
そして、容量固定手段(52)による容量固定中に十分凝
縮温度値が低下せず、設定値よりも高い開閉切換値を越
えて凝縮温度値が上昇した場合には、開閉制御手段(5
4)により開閉手段(50)が開かれてホットガスバイパ
スが行われるので、高圧値が急速に低下し、容量固定解
除手段(53)の作動による通常制御への復帰が速やかに
行われることになる。
請求項(6)の発明では、容量固定手段(52)による容
量固定中に高圧値が設定値を越えて上昇し続け、設定値
よりも高い限界値を越えた場合、開度変更手段(56)に
より流量制御弁(13)の開度が高開度値に開かれた後、
上記請求項(3)の発明と同様の一連の制御が行われる
ので、凝縮能力の増大により高圧値が低下することにな
り、より確実な信頼性が得られる。
請求項(7)の発明では、容量制御手段(52)による容
量固定中であって、開閉制御手段(54)によるホットガ
スバイパスが行われているにも拘らず高圧値が設定値よ
りも高い開閉切換値,限界値を順に越えた場合、開度変
更手段(56)により流量制御弁(13)の開度に対する上
記請求項(3)の発明と同様の一連の制御が行われるの
で、高圧値の過上昇がより確実に防止され、信頼性が顕
著に向上することになる。
請求項(8)の発明では、開閉制御手段(54)によるホ
ットガスバイパス中に、凝縮温度値が開閉切換値を越え
て上昇して限界値を越えた場合、開度変更手段(56)及
び開度変更解除手段(57)により流量制御弁(13)の開
度について上記請求項(3)の発明と同様の一連の制御
が行われ、全体の冷媒流量の調節については通常制御を
行って、良好な制御機能を維持しながら高圧値が低下す
る。
請求項(9)の発明では、上記請求項(5),(7),
(8)の発明の作用において、開閉手段(50)が冷房運
転時に常時開けられ、補助熱交換器(22)が凝縮器とし
て使用される。したがって、装置の小形化が図られるこ
とになる。
請求項(10)の発明では、上記請求項(3),(6),
(7),(8)の発明の作用において、吐出管温度値が
過上昇して上限値を越えた場合、開度固定手段(58)に
より流量制御弁(13)の開度が全開に固定されるので、
利用側熱交換器(12)の凝縮能力が増大して吐出管温度
値が急速に低下することになり、圧縮機(1)の焼付き
等が防止され、信頼性が顕著に向上することになる。
請求項(11)の発明では、上記請求項(7),(8)の
発明の作用において、冷房運転中には開閉手段(50)が
常時開けられるとともに、開度固定手段(58)により吐
出管温度が低下するように制御され、装置の小形化が図
られるに加えて、信頼性が顕著に向上することになる。
請求項(12)の発明では、上記請求項(4),(10),
(11)の発明の作用において、開度固定手段(58)によ
る流量制御弁(13)の開度固定後一定時間が経過したと
きに、開度固定解除手段(59)による開度固定の解除が
行われ、より簡易な構成で各発明の作用が得られること
になる。
(実施例) 以下、本発明の実施例について、第3図以下の図面に基
づき説明する。
第3図は本発明の実施例に係るマルチ型空気調和装置の
冷媒配管系統を示し、(A)は室外ユニット、(B)〜
(F)は該室外ユニット(A)に並列に接続された室内
ユニットである。上記室外ユニット(A)の内部には、
出力周波数を30〜70Hzの範囲で10Hz毎に可変に切換えら
れるインバータ(2a)により容量が調整される第1圧縮
機(1a)と、パイロット圧の高低で差動するアンローダ
(2b)により容量がフルロード(100%)およびアンロ
ード(50%)状態の2段階に調整される第2圧縮機(1
b)とを逆止弁(1e)を介して並列に接続して構成され
る容量可変な圧縮機(1)と、上記第1,第2圧縮機(1
a),(1b)から吐出されるガス中の油をそれぞれ分離
する第1,第2油分離器(4a),(4b)と、冷房運転時に
は図中実線の如く切換わり暖房運転時には図中破線の如
く切換わる四路切換弁(5)と、冷房運転時に凝縮器、
暖房運転時に蒸発器となる熱源側熱交換器としての室外
熱交換器(6)および該室外熱交換器(6)に付設され
た2台の室外ファン(6a),(6b)と、冷房運転時には
冷媒流量を調節し、暖房運転時には冷媒の絞り作用を行
う室外電動膨張弁(8)と、液化した冷媒を貯蔵するレ
シーバ(9)と、アキュムレータ(10)とが主要機器と
して内蔵されていて、該各機器(1)〜(10)は各々冷
媒の連絡配管(11)で冷媒の流通可能に接続されてい
る。また上記室内ユニット(B)〜(F)は同一構成で
あり、冷房運転時には蒸発器、暖房運転時には凝縮器と
なる利用側熱交換器としての室内熱交換器(12)…およ
びそのファン(12a)…を備え、かつ該室内熱交換器(1
2)…の液冷媒分岐管(11a)…には、暖房運転時に冷媒
流量を調節し、冷房運転時に冷媒の絞り作用を行う室内
電動膨張弁(13)…がそれぞれ介設され、合流後手動閉
鎖弁(17)を介し連絡配管(11b)によって室外ユニッ
ト(A)との間を接続されている。すなわち、以上の各
機器は冷媒配管(11)により、冷媒の流通可能に接続さ
れていて、室外空気との熱交換により得た熱を室内空気
に放出するようにした主冷媒回路(14)が構成されてい
る。
ここで、(11e)は、吐出管と液管側とを吐出ガス(ホ
ットガス)のバイパス可能に接続する暖房過負荷制御用
バイパス路であって、該バイパス路(11e)には、室外
熱交換器(6)と共通の空気通路に設置された補助熱交
換器(22)、キャピラリ(28)及び冷媒の高圧時に開作
動する電磁開閉弁(24)が順次直列にかつ室外熱交換器
(6)とは並列に接続されており、冷房運転時には常
時、暖房運転時には高圧が過上昇時に、上記電磁開閉弁
(24)がオンつまり開状態になって、吐出ガスの一部を
主冷媒回路(14)から暖房過負荷制御用バイパス路(11
e)にバイパスさせるようになされている。すなわち、
吐出ガスの一部を補助熱交換器(22)で凝縮させて室外
熱交換器(6)の能力を補助するとともに、キャピラリ
(28)で室外熱交換器(6)側の圧力損失とのバランス
を取るようになされていて、上記電磁開閉弁(24)及び
キャピラリ(28)により、減圧機能を有する開閉手段
(50)が構成されている。
さらに、(11g)は上記暖房過負荷バイパス路(11e)の
液冷媒側配管と主冷媒回路(14)の吸入ラインとの間を
接続し、冷暖房運転時に吸入ガスの過熱度を調節するた
めのリキッドインジェクションバイパス路であって、該
バイパス路(11g)には圧縮機(1)のオン・オフと連
動して開閉するインジェクション用電磁弁(29)と、キ
ャピラリ(30)とが介設されている。
また、(31)は、吸入管(11)中の吸入冷媒と液管(1
1)中の液冷媒との熱交換により吸入冷媒を冷却させ
て、連絡配管(11b)における冷媒の過熱度の上昇を補
償するための吸入管熱交換器である。
ここで、装置には多くのセンサ類が配置されていて、
(TH1)…は各室内温度を検出する室温サーモスタッ
ト、(TH2)…および(TH3)…は各々室内熱交換器(1
2)…の液側およびガス側配管における冷媒の温度を検
出する室内液温センサ及び室内ガス温センサ、(TH4)
は圧縮機(1)の吐出管温度を検出する吐出温検出手段
としての吐出管センサ、(TH5)は暖房運転時に室外熱
交換器(6)の出口温度から着霜状態を検出するデフロ
ストセンサ、(TH6)は上記吸入管熱交換器(31)の下
流側の吸入管(11)に配置され、吸入管温度を検出する
吸入管センサ、(TH7)は室外熱交換器(6)の空気吸
込口に配置され、吸込空気温度を検出する外気温セン
サ、(P1)は冷房運転時には冷媒圧力の低圧つまり蒸発
圧力相当飽和温度Teを、暖房運転時には高圧つまり凝縮
圧力相当飽和温度Tcを検出する凝縮温度検出手段として
の圧力センサである。
ここで、暖房運転時、上記圧力センサ(P1)で検出され
る凝縮温度Tcと室内液温センサ(TH2)で検出される室
内液温T2との差温(Tc-T2)つまり冷媒の過冷却度Scが検
出され、圧力センサ(P1)と室内液温センサ(TH2)と
で、室内熱交換器(12)における冷媒の過冷却度Scを検
出する過冷却度検出手段(49)が構成されている。
なお、上記各主要機器以外に補助用の諸機器が設けられ
ている。(1f)は第2圧縮機(1b)のバイパス路(11
c)に介設されて、第2圧縮機(1b)の停止時およびア
ンロード状態時に「開」となり、フルロード状態で
「閉」となるアンローダ用電磁弁、(1g)は上記バイパ
ス路(11c)に介設されたキャピラリ、(21)は吐出管
と吸入管とを接続する均圧ホットガスバイパス路(11
d)に介設されて、サーモオフ状態等による圧縮機
(1)の停止時、再起動前に一定時間開作動する均圧用
電磁弁、(33a),(33b)はそれぞれキャピラリ(32
a),(32b)を介して上記第1,第2油分離器(4a),
(4b)から第1,第2圧縮機(1a),(1b)に油を戻すた
めの油戻し管である。
また、図中、(HPS)は圧縮機保護用の高圧圧力開閉
器、(SP)はサービスポート、(GP)はゲージポートで
ある。
そして、上記各電磁弁およびセンサ類は各主要機器と共
に後述の室外制御ユニット(15)に信号線で接続され、
該室外制御ユニット(15)は各室内制御ユニット(16)
…に連絡配線によって信号の授受可能に接続されてい
る。
第4図は上記室外ユニット(A)側に配置される室外制
御ユニット(15)の内部および接続される各機器の配線
関係を示す電気回路図である。図中、(MC1)はインバ
ータ(2a)の周波数変換回路(INV)に接続された第1
圧縮機(1a)のモータ、(MC2)は第2圧縮機(1b)の
モータ、(52C1)および(52C2)は各々周波数変換回路(IN
V)およびモータ(MC2)を作動させる電磁接触器で、上記
各機器はヒューズボックス(FS)、漏電ブレーカ(BR
1)を介して三相交流電源に接続されるとともに、室外
制御ユニット(15)とは単相交流電源で接続されてい
る。また、(MF)は室外ファン(6a)のファンモータ、
(52FH)及び(52FL)は該ファンモータ(MF)を作動させる
電磁接触器であって、それぞれ三相交流電源のうちの単
相成分に対して並列に接続され、電磁接触器(52FH)が接
続状態になったときには室外ファン(6a)が強風(標準
風量)に、電磁接触器(52FL)が接続状態になったときに
は室外ファン(6a)が弱風になるよう択一切換え可能に
なされている。
次に、室外制御ユニット(15)の内部にあっては、電磁
リレーの常開接点(RY1)〜(RY8)が単相交流電流に対して
並列に接続され、これらは順に、四路切換弁(5)の電
磁リレー(20S)、周波数変換回路(INV)の電磁接触器
(52C1)、第2圧縮機(1b)の電磁接触器(52C2)、室外フ
ァン用電磁接触器(52FH),(52FL)、ホットガス用電磁弁
(21)の電磁リレー(SVP)、インジェクション用電磁弁
(29)の電磁リレー(SVT)及びアンローダ用電磁弁(1
f)の電磁リレー(SVL)のコイルに直列に接続され、室外
制御ユニット(15)に直接又は室内制御ユニット(1
6),…を介して入力される各センサ(TH1)〜(TH7)
の信号に応じて開閉されて、上記各電磁接触器あるいは
電磁リレーの接点を開閉させるものである。また、端子
CNには、室外電動膨張弁(8)の開度を調節するパルス
モータ(EV)のコイルが接続されている。なお、図中右
側の回路において、(CH1),(CH2)はそれぞれ第1圧縮機
(1a)、第2圧縮機(1c)のオイルフォーミング防止用
ヒータで、それぞれ電磁接触器(52C1),(52C2)と直列に
接続され上記各圧縮機(1a),(1b)が停止時に電流が
流れるようになされている。さらに、(51C1)はモータ(M
C1)の過電流リレー、(49C1),(49C2)はそれぞれ第1圧
縮機(1a)、第2圧縮機(1b)の温度上昇保護用スイッ
チ、(63H1),(63H2)はそれぞれ第1圧縮機(1a)、第2
圧縮機(1b)の圧力上昇保護用スイッチ、(51F)はフ
ァンモータ(MF)の過電流リレーであって、これらは直
列に接続されて起動時には電磁リレー(30Fx)をオン状
態にし、故障にはオフ状態にさせる保護回路を構成して
いる。そして、室外制御ユニット(15)には破線で示さ
れる室外制御装置(15a)が内蔵され、該室外制御装置
(15a)によって各室内制御ユニット(16)…あるいは
各センサ類から入力される信号に応じて各機器の動作が
制御される。
次に、第5図は室内制御ユニット(16)の内部および接
続される各機器の主な配線を示す電気回路図である。図
中、(MF)は室内ファン(12a)のモータで、単相交流
電源を受けて各リレー端子(RY1)〜(RY3)によって風量の
大きい順に強風と弱風とに切換え、暖房運転時室温サー
モスタット(TH1)の信号による停止時のみ微風にする
ようになされている。そして、室内制御ユニット(16)
のプリント基板の端子CNには室内電動膨張弁(13)の開
度を調節するパルスモータ(EV)が接続される一方、室
温サーモスタット(TH1)および温度センサ(TH2),
(TH3)の信号が入力されている。また、各室内制御ユ
ニット(16)は室外制御ユニット(15)に信号線を介し
て信号の授受可能に接続されるとともに、リモートコン
トロールスイッチ(RCS)とは信号線で接続されてい
る。そして、室内制御ユニット(16)には破線で示され
る室内制御装置(16a)が内蔵され、該室内制御装置(1
6a)によって、各センサ類あるいは室外制御ユニット
(15)からの信号に応じて室内電動膨張弁(13)あるい
は室内ファン(12a)の動作が制御される。
第3図において、空気調和装置の冷房運転時、四路切換
弁(2)が図中実線側に切換わり、補助熱交換器(22)
の電磁開閉弁(24)が常時開いて、圧縮機(1)で圧縮
された冷媒が室外熱交換器(6)及び補助熱交換器(2
2)で凝縮され、連絡配管(11b)を経て各室内ユニット
(B)〜(F)に分岐して送られる。各室内ユニット
(B)〜(F)では、各室内電動膨張弁(13)…で減圧
され、各室内熱交換器(12)…で蒸発した後合流して、
室外ユニット(A)にガス状態で戻り、圧縮機(1)に
吸入されるように循環する(図中実線矢印参照)。
また、暖房運転時には、四路切換弁(5)が図中破線側
に切換わり、冷媒の流れは上記冷房運転時と逆となっ
て、圧縮機(1)で圧縮された冷媒が各室内熱交換器
(12)で凝縮され、合流して液状態で室外ユニット
(A)に流れ、室外電動膨張弁(8)により減圧され、
室外熱交換器(6)で蒸発した圧縮機(1)に戻るよう
に循環する(図中破線矢印参照)。
ここで、暖房運転時における装置の運転制御内容につい
て、第6図のフローチャートに基づき説明するに、ステ
ップS1で上記圧力センサ(P1)で検出される凝縮温度値
つまり高圧値Tcが所定の第1設定値α1(例えば58℃程
度の値)を越えているか否かを判別し、越えていなけれ
ば、ステップS2でインバータ(2a)の強制最小周波数運
転か否かを判別して、強制最小周波数運転でなければ、
ステップS3で所定のサンプリングタイムが経過するのを
待って、ステップS4,S5で高圧値Tcが制御目標値Tcsに
収束するようインバータ(2a)の周波数を制御するため
のPI演算と、その演算結果に応じたインバータ(2a)周
波数の出力とを行う。つまり、通常の暖房運転時におけ
る容量制御を行う。
一方、上記ステップS1の判別で、高圧値Tcが第1設定値
α1を越えている場合には、このままでは高圧の過上昇
を招く虞れがあると判断して、ステップS6に移行し、イ
ンバータ(2a)の周波数を強制的に最小周波数値Fminに
設定した後、或いは上記ステップS2の判別でインバータ
(2a)の強制最小周波数運転の場合にはそのままで、そ
れぞれステップS7に進んで、ステップS7で高圧値Tcが上
記第1設定値α1よりも高い開閉切換値としての第2設
定値α2(例えば60℃程度の値)を越えているか否かを
判別する。
そして、高圧値Tcが第2設定値α2以下であれば、これ
以上の高圧の過上昇はないものと判断して、ステップS8
で、補助熱交換器(22)用の電磁開閉弁(24)がオンつ
まり開状態か否かを判別して、開状態でなければ、ステ
ップS9で、高圧値Tcが上記第1設定値α1から所定値β1
(例えば10℃程度の値)を減じた第1下限値(α1
β1)よりも低くなるまで待って、低くなると、高圧の
過上昇状態は解消したものと判断して、ステップS10
インバータ(2a)の強制最小周波数設定を解除する。
一方、上記ステップS7の判別で高圧値Tcが第2設定値α
2を越えているときには、インバータ(2a)の最小周波
数設定だけでは高圧の過上昇を回避できないと判断し
て、ステップS11で、上記補助熱交換器(22)の電磁開
閉弁(24)を開作動させて吐出ガスの一部をバイパス路
(11e)側にバイパスさせた後、或いは上記ステップS8
の判別で補助熱交換器(22)の電磁開閉弁(24)がオン
状態のときにはそのままで、それぞれステップS12に進
んで、さらに高圧値Tcが上記第2設定値(開閉切換値)
α2よりも高い限界値としての第3設定値α3(例えば62
℃程度の値)を越えているか否かを判別する。
そして、高圧値Tcが第3設定値α3を越えていなけれ
ば,これ以上の高圧の上昇はないものと判断してステッ
プS13に進み、後述の過負荷信号−1が出力中でなけれ
ば、ステップS14で、高圧値Tcが上記第2設定値α2から
所定値β2(例えば10℃程度の値)を減じた第2下限値
(α2−β1)よりも低くなるまで待って、低くなると、
ステップS15で補助熱交換器(22)の電磁開閉弁(24)
を閉じる。
一方、上記ステップS12の判別で高圧値Tcが第3設定値
α3を越えている場合には、このままでは高圧カットに
至る虞れがあると判断して、室内側の能力を増大すべ
く、ステップS16で室内側に過負荷信号−1を送った
後、或いは上記ステップS13の判別で過負荷信号−1が
出力中である場合にはそのままで、それぞれステップS
17に進んで、高圧値Tcが第3設定値α3から所定値β
3(例えば10℃程度の値)を減じた第3下限値(α3−β
3よりも低くなるまで待って、ステップS18で過負荷信号
−1を解除する。
以上により高圧値Tcに応じたインバータ(2a)周波数、
電磁開閉弁(24)の制御及び後述の室内電動膨張弁(1
3),…への指令信号の出力を終了すると、ステップS19
以下の吐出管温度Tdについての制御を行う。すなわち、
ステップS19で吐出管温度Tdが所定の上限値としての第
4設定値α4(例えば120℃程度の値)よりも高いか否か
を判別して、高くなければステップS20で後述の過負荷
信号−2が出力中か否かを判別して、出力中でなければ
ステップS1に戻る一方、ステップS19における判別で吐
出管温度Tdが第4設定値α4よりも高いときには、さら
に室内ユニット(B)〜(F)における能力調節を行う
べく、ステップS21で過負荷信号−2を出力した後、或
いは上記ステップS20の判別で過負荷信号−2が出力中
のときにはそのままで、それぞれステップS22に進み、
吐出管温度Tdが上記第4設定値(上限値)α4から所定
値β4を減じた第4下限値(α4−β4)よりも低くなる
のを待って、ステップS23で過負荷信号−2を解除す
る。
次に、上記室外制御装置(15a)による制御に平行して
行われる室内制御装置(16a)による制御の内容につい
て、第7図のフローチャートに基づき説明するに、ステ
ップR1でサンプリングタイムが経過するのを待って、ス
テップR2で、上記室温サーモスタット(TH1)により各
室内の吸込空気温度(室温)Taを、室内液温センサ(TH
2)により冷媒の液側温度T2をそれぞれ検出するととも
に、室外ユニット(A)側で圧力センサ(P1)により検
出される高圧値Tcを受信する。そして、ステップR3で、
まず室温Taと設定温Tsとの差温ΔTに応じて過冷却度Sc
の制御目標値Scsを演算する。すなわち、第8図に示す
ように、差温ΔT=0のときにSc=20(deg)とし、Δ
T=4のときにSc=5(最大能力に相当する最小値)と
して、その間でほぼリニアに減少するように設定する一
方、ΔT>4の範囲ではSc=5に一定に保持するように
設定する。
次に、ステップR4で上記凝縮温度Tcと室内液側温度T2
の偏差として求められる過冷却度Scが上記制御目標値Sc
sに収束するような室内電動膨張弁(13)の開度EvをPI
演算して、ステップR5で室内電動膨張弁(13)に駆動用
パルス信号を出力する。つまり、通常の室内熱交換器
(12)の能力制御を行う。
しかる後、ステップR6,R7で、上記室外制御装置(15
a)の制御による過負荷信号−1,2を受信したか否かを判
別して、受信してしなければ、上記ステップR1以下のス
テップを繰り返し、室内熱交換器(12)の通常制御によ
る能力調節を行う一方、過負荷信号−1,2のうちいずれ
かを受信したときには、ステップR8で室内電動膨張弁
(13)の開度Evを強制的に全開に設定する。なお、上記
ステップR1の判別で、サンプリングタイムが経過してい
ないときには、そのままステップR6に進むようにしてい
る。
次に、ステップR9で、サンプリングタイムが経過するま
で待って、ステップR10で上記ステップR2と同様に室温T
a,室内液側温度T2,凝縮温度Tcを入力した後、ステップ
R11で過冷却度Scの制御目標値Scsを第8図に示す弁開度
の最大値に対応する最小値γ(本例では上述のごとく5d
eg)に設定して、ステップR12でその最小目標値γに対
する室内電動膨張弁(13)の開度Ev変更量をPI演算し
て、ステップR13で室内電動膨張弁(13)に駆動用パル
ス信号を出力する。つまり、室内熱交換器(12)の高能
力制御を行う。
そして、ステップR14,R15で、過負荷信号−1,2が出力
されているか否かをそれぞれ判別して、いずれかが出力
されていれば、ステップR9に戻り、室内電動膨張弁(1
3)の高能力制御を行う一方、いずれも出力されていな
いときには、ステップR5に戻って、サンプリングタイム
が経過するまでは、室内電動膨張弁(13)の開度Evを全
開に保持するが、サンプリングタイムが経過すると、通
常の開度制御に戻るようになされている。
上記制御のフローにおいて、請求項(1)の発明では、
ステップS4及びS5により、圧力センサ(凝縮温度検出手
段)(P1)の出力を受け、凝縮温度値Tcが所定の制御目
標値Tcsに収束するよう上記圧縮機(1)の運転容量を
制御する容量制御手段(51)が構成され、ステップS6
より、圧力センサ(P1)で検出される凝縮温度値Tcが第
1設定値α1を越えたときに、上記容量制御手段(51)
による制御を強制的に停止させて圧縮機(1)の運転容
量を最低容量値Fminに固定する容量固定手段(52)が構
成され、さらに、ステップS10により、上記凝縮温度値T
cが第1設定値α1よりも所定値β1以上低くなったとき
に、上記容量固定手段(52)による容量の固定を解除す
る容量固定解除手段(53)が構成されている。
また、ステップS11及びS15により、暖房運転時には通常
は上記開閉手段(50)を閉じ、圧力センサ(P1)で検出
される凝縮温度値Tcが第2設定値(開閉切換値)α2
越えたときに開閉手段(50)を開くとともに、凝縮温度
値Tcが開閉切換値α2よりも所定値β2以上低くなったと
きに開閉手段(50)を閉じるよう制御する開閉制御手段
(54)が構成されている。特に、請求項(2)又は
(9)の発明においては、冷房運転時には常時上記開閉
手段(50)を開くようにしている。
請求項(3)の発明では、ステップR4及びR5により、上
記過冷却度検出手段(49)の出力を受け、過冷却度Scが
要求能力に応じた所定の制御目標値Scsに収束するよう
上記流量制御弁(13)の開度を制御する開度制御手段
(55)が構成され、ステップR8〜R13により、圧力セン
サ(P1)で検出された凝縮温度値Tcが所定の限界値を越
えたときに上記開度制御手段(55)による開度制御を強
制的に停止させて、上記流量制御弁(13)の開度を、一
旦所定の高開度値(全開)に固定した後過冷却度Scが最
大能力に対応する最小目標値γに収束するよう変更する
開度変更手段(56)が構成され、さらに、ステップS18
により、凝縮温度値Tcが第3設定値(限界値)α3より
も所定値β3以上低くなったときに上記開度変更手段(5
6)による流量制御弁(13)の開度変更を解除する開度
変更解除手段(57)が構成されている。
請求項(4)の発明では、ステップR11〜R13により、吐
出管センサ(吐出温検出手段)(TH4)で検出された吐
出管温度値Tdが第4設定値(上限値)α4を越えたとき
に上記開度制御手段(55)による開度制御を強制的に停
止して、上記流量制御弁(13)の開度を所定の高開度値
に固定する開度固定手段(58)が構成され、ステップS
23により、吐出管温度値Tdが第4設定値α4よりも所定
値β4以上低くなったときに上記開度固定手段(58)に
よる流量制御弁(13)の開度固定を解除する開度固定解
除手段(59)が構成されている。
したがって、請求項(1)の発明では、暖房運転時、容
量制御手段(51)により、第9図に示すように、圧力セ
ンサ(P1)で検出される凝縮温度値つまり高圧値Tc(同
図下図)が制御目標値Tcsに収束するようインバータ(2
a)の周波数F(同図上図)つまり圧縮機(1)の運転
容量が制御され、冷媒回路(14)中の冷媒流量が適度な
値に調節される(図中部及び部参照)。その場合、
条件の変化等により、高圧が急激に上昇するような条件
変化が生じることがある(図中時刻t0)が、従来のよう
に単に高圧値Tcの一定制御だけを行うものでは、高圧値
Tcの変化が生じてからその変化した高圧値Tcを制御目標
値Tcs側に戻すよう容量制御が行われる(図中部参
照)ので、オーバーシュートを生じ、高圧圧力開閉器
(HPS)が作動して、装置が異常停止する虞れがある
(図中実線部分参照)。
それに対し、本発明では、容量固定手段(51)により、
高圧値Tcが第1設定値α1を越えたときには、上記容量
制御手段(51)による容量制御が強制的に停止され、イ
ンバータ(2a)周波数Fが強制的に最低周波数値Fminに
固定される(図中破線部分参照)ので、高圧値Tcが速
やかに低下する(図中部参照)。そして、その後高圧
値Tcが第1設定値α1よりも所定値β1以上低くなったと
きに、上記容量固定が解除され、再び容量制御手段(5
1)による高圧一定制御に復帰するので、高圧一定制御
機能が損なわれることはない。したがって、適切な冷媒
流量を維持しながら、高圧値Tcの過上昇による圧縮機
(1)の異常停止を有効に防止することができ、よっ
て、信頼性の向上を図ることができるのである。
請求項(2)の発明では、開閉手段(54A)により、冷
房運転時にはバイパス路(11e)を開くよう開閉手段(5
0)が制御され、吐出ガスが熱源側熱交換器(6)及び
補助熱交換器(22)で凝縮される。すなわち、従来のよ
うに、ホットガスバイパスの制御を圧力制御弁で行うも
のでは、高圧の過上昇に応じて開閉する機能だけしかな
いので、冷房運転時には閉じることになり、補助熱交換
器(22)の熱交換能力を活用することができない。それ
に対し、本発明では、冷房運転時に開閉手段(50)を常
時開くことにより、補助熱交換器(22)が凝縮器として
使用され、その熱交換能力が有効に利用され、装置の小
形化を図ることができる。
また、暖房運転中に、高圧値Tcが第2設定値(開閉切換
値)α2を越えたときには、開閉制御手段(54A)により
開閉手段(50)が閉じるよう制御されるので、高圧値Tc
の過上昇が有効に防止される。よって、装置の小形化と
信頼性の向上とを図ることができるのである。
請求項(3)の発明では、開度制御手段(55)により、
過冷却度検出手段(49)で検出される過冷却度Scが、上
記室温サーモスタット(TH1)で検出される要求能力Δ
Tに応じた制御目標値Scsに収束するよう各室内電動膨
張弁(流量制御弁)(13),…の開度が制御され、各利
用側熱交換器(12),…への冷媒流量が適切な値に調節
される。
その場合、第10図の上図〜下図に示すように、要求能力
ΔTが小さいときには制御目標値Scsが大きくなる(中
図部参照)が、その値が制御範囲の上限付近にあると
き(上記第8図中、Scs=20付近)には、各室内ユニッ
ト(B)において、室内電動膨張弁(13)の開度が小さ
くつまり凝縮能力が小さくなるよう制御される(下図
部参照)ので、凝縮温度つまり高圧値Tc(上図部参
照)が上昇する。したがって、外気温や室温が高いとき
には、高圧値Tcの過上昇により高圧圧力開閉器(HPS)
が作動する虞れが生じる。
しかし、本発明では、開度変更手段(56)により、高圧
値Tcが高圧圧力開閉器(HPS)の作動値に近い第3設定
値(限界値)α3を越えたときには、上記開度制御手段
(55)による開度制御が強制的に停止され、室内電動膨
張弁(13)の開度が一旦全開(高開度値)(下図部参
照)に設定されるので、利用側熱交換器(12)の熱交換
面積が全面に拡大することにより、利用側熱交換器(1
2)の凝縮能力が速やかに増大するので、高圧値Tcが速
やかに低下してその過上昇が有効に防止される(上図a
部参照)。
そして、開度変更手段(56)により、その後所定時間経
過後には、過冷却度Scが最大能力に対応する最小目標値
γに収束するよう(中図b部参照)室内電動膨張弁(1
3)の開度が制御され(下図c部参照)、さらに高圧値T
cが第3設定値α3よりも所定値β3以上低くなったとき
には、開度固定解除手段(57)により、室内電動膨張弁
(13)の開度変更が解除され、再び開度制御手段(55)
による開度制御が行われるので、高圧値Tcの低減から通
常の開度制御まで連続的な制御が行われることになる。
したがって、高圧値Tcの急激な過上昇時にも、開度制御
機能を損ねることなく、迅速に高圧値Tcを低下させるこ
とができ、よって、信頼性の向上と、そのことによる圧
縮機の制御範囲の拡大とを図ることができるのである。
なお、本発明は、一台の室外ユニットに一台の室内ユニ
ットが接続されたいわゆるペア形空気調和装置にも適用
しうるが、特に上記実施例のようなマルチ形空気調和装
置の場合、冷媒の過冷却度Scに応じて室内電動膨張弁
(13)の開度を調節することにより、各室内ユニット
(B)〜(F)間の冷媒の偏流を防止しうる利点と相俟
って、著効を得ることができる。
請求項(4)の発明では、開度制御手段(55)により上
記請求項(3)の発明と同様の作用が行われる。
そのとき、上記請求項(3)の発明と同様に、過冷却度
Scの制御目標値Scsが大きく、外気温、室温等が高いと
きには、高圧値Tcと共に吐出管温度Tdが過上昇して、圧
縮機(1)の焼付き等の故障が生じる虞れがあるが、本
発明では、吐出温検出手段(TH4)で検出される吐出管
温度値Tdが第4設定値(上限値)α4を越えたときに
は、各室内ユニット(B)において、開度固定手段(5
8)により、開度制御手段(55)による開度制御が強制
的に停止され、室内電動膨張弁(13)の開度が全開(高
開度値)に設定されるので、高低差圧が低下して吐出管
温度Tdが速やかに低下する。
そして、その後、吐出管温度Tdが第4設定値α4よりも
所定値β4以上低くなったときには、開度固定解除手段
(59)により、上記開度固定が解除され、再び開度制御
手段(55)による室内電動膨張弁(13)の開度制御が行
われるので、室内電動膨張弁(13)による冷媒流量調節
機能が損なわれることはない。よって、信頼性の向上を
図ることができるのである。
なお、本発明についても、マルチ形空気調和装置に適用
することにより、上記請求項(3)の発明と同様の著効
を得ることができる。
請求項(5)の発明では、暖房運転時、冷媒の凝縮温度
値Tcが過上昇すると、容量固定手段(52)とにより、イ
ンバータ(2a)周波数Fが最低周波数値Fminに固定され
る。
その場合、容量固定手段(52)によるインバータ(2a)
の周波数固定中に十分高圧値Tcが低下せず、第1設定値
α1を越えて高圧値Tcが第1設定値α1よりも高い第2設
定値α2を越えると、開閉制御手段(54)によりホット
ガスバイパスが行われるので、速やかに高圧値Tcを低下
させることができ、容量固定解除手段(53)の作動によ
る通常制御への復帰を速めることができるのである。
請求項(6)の発明では、容量固定手段(52)による容
量固定中に高圧値Tcが第1設定値α1を越えて上昇し続
け、高圧圧力開閉器(HPS)の作動圧力値に近い第3設
定値α3を越えた場合、各室内ユニット(B)におい
て、開度変更手段(56)により室内電動膨張弁(13)の
開度が全開値に開かれた後、上記請求項(3)の発明と
同様の一連の制御が行われるので、凝縮能力の増大によ
る高圧値Tcの低下を図ることができ、より確実な信頼性
の向上効果を得ることができる。
請求項(7)の発明では、容量制御手段(52)による容
量固定中であって、開閉制御手段(54)によるホットガ
スバイパスが行われているにも拘らず高圧値Tcが第1,第
2設定値α1,α2を越えて上昇し、高圧圧力開閉器(HP
S)の作動圧力値に近い第4設定値α4を越えた場合、各
室内ユニット(B)において、開度変更手段(56)によ
り室内電動膨張弁(13)の開度に対する上記請求項
(3)の発明と同様の一連の制御が行われるので、高圧
値Tcの過上昇をより有効に防止することができ、顕著な
信頼性の向上効果を得ることができる。
請求項(8)の発明では、開閉制御手段(54)によるホ
ットガスバイパス中に、高圧値Tcが第2設定値α2を越
えて上昇し、第3設定値α3を越えた場合、各室内ユニ
ット(B)において、開度変更手段(56)により室内電
動膨張弁(13)の開度について上記請求項(3)の発明
と同様の一連の制御が行われるので、圧縮機(1)の容
量を固定することなく、つまり全体の冷媒流量の調節に
ついては通常制御を行いながら、高圧値Tcを低下させる
ことができる利点がある。
請求項(9)の発明では、上記請求項(5),(7),
(8)の発明において、開閉手段(50)つまり暖房過負
荷バイパス回路(11e)中の電磁開閉弁(24)が冷房運
転時に常時開けられ、補助熱交換器(22)が凝縮器とし
て使用される。したがって、各発明において、装置の小
形化を図ることができるという利点を有するものであ
る。
請求項(10)の発明では、上記請求項(3),(6),
(7),(8)の発明において、吐出管温度値Tdが上昇
して第4設定値α4を越えた場合、各室内ユニット
(B)において、開度固定手段(58)により室内電動膨
張弁(13)の開度が全開に固定されるので、室内熱交換
器(12)の凝縮能力が増大して吐出管温度値Tdが急速に
低下することになり、圧縮機(1)の焼付き等を有効に
防止することができ、顕著な信頼性の向上効果を得るこ
とができる。
請求項(11)の発明では、上記請求項(7),(8)の
発明において、冷房運転中には開閉手段(50)が常時開
けられるとともに、開度固定手段(58)による吐出管温
度Tdの低下効果とが得られ、よって、装置の小形化を図
りながら、顕著な信頼性の向上効果を得ることができ
る。
請求項(12)の発明では、上記請求項(4),(10),
(11)の発明の作用において、開度固定手段(58)によ
る室内電動膨張弁(13)の開度固定後の一定時間が経過
したときに、開度固定解除手段(59)による開度固定の
解除が行われ、吐出管温度Tdを再度検出することなく、
簡易に上記各発明と同様の効果を得ることができる。
なお、上記実施例では、インバータ(2a)により圧縮機
(1)の運転容量を調節するようにしているが、本発明
はかかる実施例に限定されるものではなく、例えばアン
ローダ機構等により運転容量を調節するようにしたもの
でもよい。
(発明の効果) 以上説明したように、請求項(1)の発明によれば、容
量可変形圧縮機を備えた空気調和装置において、暖房運
転時、高圧一定制御により圧縮機の容量を調節しなが
ら、高圧値つまり凝縮温度値が所定の設定値を越えて過
上昇したときには、強制的に圧縮機を最低容量値に固定
し、設定値よりも所定値以上低下してから高圧一定制御
に戻すようにしたので、高圧の過上昇による圧縮機の非
常停止を有効に防止することができ、よって、信頼性の
向上を図ることができる。
請求項(2)の発明によれば、バイパス路を介して補助
熱交換器を熱源側熱交換器に並列に接続して、上記バイ
パス路を冷房運転時には常時開き、暖房運転時には高圧
値が所定の開閉切換値を越えて過上昇したときに開くよ
うにしたので、高圧の過上昇を有効に防止するととも
に、補助熱交換器を凝縮器として利用することができ、
よって、信頼性の向上と装置の小形化とを図ることがで
きる。
請求項(3)の発明によれば、暖房運転時、利用側熱交
換器における冷媒の過冷却度が要求負荷に応じた制御目
標値に収束するよう流量制御弁の開度を制御しながら、
高圧値が所定の限界値を越えて過上昇したときには、弁
開度を一旦高開度値に開き、一定時間の間制御可能な最
大開度に設定した後、過冷却度の制御目標値を最大能力
に対応する最小値に設定して過冷却度一定制御を行うよ
うにしたので、利用側熱交換器の凝縮能力の増大により
高圧を低下させることができ、よって、信頼性の向上と
圧縮機の容量制御範囲の拡大とを図ることができる。
請求項(4)の発明によれば、上記請求項(3)発明と
同様の過冷却度一定制御による弁開度の調節を行いなが
ら、吐出管温度値が所定の上限値を越えて過上昇した場
合には、流量制御弁の開度を高開度値に開き、吐出管温
度が低下してから通常制御に戻すようにしたので、吐出
管温度の過上昇による圧縮機の焼付き等を有効に防止す
ることができ、よって、信頼性の向上を図ることができ
る。
請求項(5)の発明によれば、上記請求項(2)の発明
と同様の補助熱交換器とを備えた空気調和装置におい
て、高圧値が所定の設定値を越えたときには圧縮機の容
量を最低容量に固定するとともに、高圧値がさらに上昇
して設定値よりも高い開閉切換値以上になったときに
は、ホットガスバイパスを行うようにしたので、容量の
固定だけでは高圧の過上昇を抑制することができないよ
うな運転条件下においても、高圧値を低下させることが
でき、よって、より顕著な信頼性の向上を図ることがで
きる。
請求項(6)の発明によれば、高圧一定制御により圧縮
機の運転容量を調節しながら、高圧値が所定の設定値を
越えたときには、圧縮機の容量を最低容量に固定するに
加えて、容量固定中に高圧値がさらに上昇して設定値よ
りも高い限界値を越えたときには、流量制御弁の開度に
ついて上記請求項(3)の発明と同様の一連の制御を行
うようにしたので、容量の固定だけでは高圧の過上昇を
抑制することができないような運転条件下においても、
高圧の過上昇を有効に防止することができる。
請求項(7)の発明によれば、上記請求項(2)の発明
と同様の補助熱交換器を備えた空気調和装置において、
上記請求項(1)及び(2)の発明における容量固定、
ホットガスバイパス中に高圧の過上昇が抑制できず、高
圧値が限界値を越えたときには、流量制御弁の開度につ
いて、上記請求項(3)の発明と同様の一連の制御を行
うようにしたので、装置の小形化と顕著な信頼性の向上
とを図ることができる。
請求項(8)の発明によれば、上記請求項(2)の発明
と同様の補助熱交換器を備えた空気調和装置において、
上記請求項(2)の発明におけるホットガスバイパス中
に高圧の過上昇が抑制できず、高圧値が限界値を越えた
ときには、流量制御弁の開度について、上記請求項
(3)の発明と同様の一連の制御を行うようにしたの
で、圧縮機の容量の通常制御による制御の快適性を維持
しながら、装置の小形化と顕著な信頼性の向上とを図る
ことができる。
請求項(9)の発明によれば、上記請求項(5),
(7),(8)の発明において、冷房運転時には常時補
助熱交換器を凝縮器として利用するようにしたので、上
記各発明の効果と装置の小形化とを併せて得ることがで
きる。
請求項(10)の発明によれば、上記請求項(3),
(6),(7),(8)の発明において、吐出管温度値
が過上昇して所定の上限値を越えた場合、吐出管温度が
上限値よりも所定値以上低下するまで利用側熱交換器の
流量制御弁の開度を全開に固定するようにしたので、利
用側熱交換器の凝縮能力の増大により吐出管温度の過上
昇を有効に防止することができ、よって、上記各発明の
効果に加えて、顕著な信頼性の向上効果を得ることがで
きる。
請求項(11)の発明によれば、上記請求項(7),
(8)の発明において、冷房運転中には常時補助熱交換
器を凝縮器として使用するとともに、吐出管温度値が過
上昇して所定の上限値を越えた場合、吐出管温度が上限
値よりも所定値以上低下するまで利用側熱交換器側の流
量制御弁の開度を全開に固定するようにしたので、装置
の小形化を図りながら、顕著な信頼性の向上効果を得る
ことができる。
請求項(12)の発明によれば、上記請求項(4),(1
0),(11)の発明において、流量制御弁の開度固定後
一定時間が経過したときに、開度固定を解除するように
したので、吐出管温度を再度検出することなく、簡易に
上記各発明の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の構成を示すブロック図であ
る。 第3図以下は本発明の実施例を示し、第3図は装置の全
体構成を示す冷媒配管系統図、第4図は室外制御ユニッ
トの構成を示す電気回路図、第5図は室内制御ユニット
の構成を示す電気回路図、第6図は室外制御回路の制御
内容を示すフローチャート図、第7図は室内制御回路の
制御内容を示すフローチャート図、第8図は要求能力と
しての差温に対する目標過冷却度の変化を示す特性図、
第9図上図及び下図はそれぞれ時間に対するインバータ
周波数の変化と高圧値の変化とを示す特性図、第10図上
図〜下図はそれぞれ時間に対する高圧値、目標過冷却
度、弁開度の変化を示す特性図である。 1……圧縮機 6……室外熱交換器(熱源側熱交換器) 8……室外電動膨張弁(減圧機構) 12……室内熱交換器(利用側熱交換器) 13……室内電動膨張弁(流量制御弁) 14……主冷媒回路 11e……暖房過負荷バイパス路 49……過冷却度検出手段 50……開閉手段 51……容量制御手段 52……容量固定手段 53……容量固定解除手段 54……開閉制御手段 55……開度制御手段 56……開度変更手段 57……開度変更解除手段 58……開度固定手段 59……開度固定解除手段 P1……圧力センサ(凝縮温度検出手段) TH4……吐出管センサ(吐出温検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻井 英樹 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 中石 伸一 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 上野 直樹 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 樋口 晶夫 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 角田 寿史 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 宮田 賢治 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容量可変形圧縮機(1)、熱源側熱交換器
    (6)、減圧機構(13又は8)及び利用側熱交換器(1
    2)を接続してなる冷媒回路(14)を備えた空気調和装
    置において、 冷媒の凝縮圧力相当飽和温度を検出する凝縮温度検出手
    段(P1)と、暖房運転時、該凝縮温度検出手段(P1)の
    出力を受け、凝縮圧力相当飽和温度値が所定の制御目標
    値に収束するよう上記圧縮機(1)の運転容量を制御す
    る容量制御手段(51)と、上記凝縮温度検出手段(P1)
    で検出される凝縮圧力相当飽和温度値が設定値を越えた
    ときに、上記容量制御手段(51)による制御を強制的に
    停止させて圧縮機(1)の運転容量を最低容量値に固定
    する容量固定手段(52)と、上記凝縮圧力相当飽和温度
    値が上記設定時よりも所定値以上低くなったときに、上
    記容量固定手段(52)による容量の固定を解除する容量
    固定解除手段(53)とを備えたことを特徴とする空気調
    和装置の運転制御装置。
  2. 【請求項2】容量可変形圧縮機(1)、熱源側熱交換器
    (6)、減圧機構(13又は8)及び利用側熱交換器(1
    2)を接続してなる冷媒回路(14)を備え、冷暖房サイ
    クルの切換え可能に構成された空気調和装置において、 上記冷媒回路(14)の熱源側熱交換器(6)にバイパス
    路(11e)を介して並列に接続された補助熱交換器(2
    2)と、減圧機能を有するバイパス路(11e)の開閉手段
    (50)とを備えるとともに、 冷媒の凝縮圧力相当飽和温度値を検出する凝縮温度検出
    手段(P1)と、冷房運転時には常時上記開閉手段(50)
    を開く一方、暖房運転時には通常は上記開閉手段(50)
    を閉じ、上記凝縮温度検出手段(P1)で検出される凝縮
    圧力相当飽和温度値が所定の開閉切換値を越えたときに
    開閉手段(50)を開くとともに、上記凝縮圧力相当飽和
    温度値が上記開閉切換値よりも所定値以上低くなったと
    きに開閉手段(50)を閉じるよう制御する開閉制御手段
    (54A)とを備えたことを特徴とする空気調和装置の運
    転制御装置。
  3. 【請求項3】容量可変形圧縮機(1)、熱源側熱交換器
    (6)、該熱源側熱交換器(12)用の減圧機構(8)、
    利用側熱交換器(12)及び該利用側熱交換器(12)への
    冷媒流量を調節する流量制御弁(13)とを接続してなる
    冷媒回路(14)を備えた空気調和装置において、 暖房運転時、冷媒の凝縮圧力相当飽和温度値を検出する
    凝縮温度検出手段(P1)と、該凝縮温度検出手段(P1)
    の出力を受け、凝縮圧力相当飽和温度値が所定の制御目
    標値に収束するよう上記圧縮機(1)の運転容量を制御
    する容量制御手段(51)と、上記利用側熱交換器(12)
    における過冷却度を検出する過冷却度検出手段(49)
    と、該過冷却度検出手段(49)の出力を受け、過冷却度
    が要求能力に応じた所定の目標値に収束するよう上記流
    量制御弁(13)の開度を制御する開度制御手段(55)と
    を備えるとともに、 冷媒の凝縮圧力相当飽和温度値を検出する凝縮温度検出
    手段(P1)と、該凝縮温度検出手段(P1)で検出された
    凝縮圧力相当飽和温度値が所定の限界値を越えたときに
    上記開度制御手段(55)による開度制御を強制的に停止
    させて、上記流量制御弁(13)の開度を、一旦所定の高
    開度値に固定した後過冷却度が最大能力に対応する最小
    目標値に収束するよう変更する開度変更手段(56)と、
    凝縮圧力相当飽和温度値が上記限界値よりも所定値以上
    低くなったときに上記開度変更手段(56)による流量制
    御弁(13)の開度変更を解除する開度変更解除手段(5
    7)とを備えたことを特徴とする空気調和装置の運転制
    御装置。
  4. 【請求項4】容量可変形圧縮機(1)、熱源側熱交換器
    (6)、該熱源側熱交換器(6)用の減圧機構(8)、
    利用側熱交換器(12)及び該利用側熱交換器(12)への
    冷媒流量を調節する流量制御弁(13)を接続してなる冷
    媒回路(14)を備えた空気調和装置において、 暖房運転時、冷媒の凝縮圧力相当飽和温度値を検出する
    凝縮温度検出手段(P1)と、該凝縮温度検出手段(P1)
    の出力を受け、凝縮圧力相当飽和温度値が所定の制御目
    標値に収束するよう上記圧縮機(1)の運転容量を制御
    する容量制御手段(51)と、上記利用側熱交換器(12)
    における過冷却度を検出する過冷却度検出手段(49)
    と、該過冷却度検出手段(49)の出力を受け、過冷却度
    が要求能力に応じた所定の目標値に収束するよう上記流
    量制御弁(13)の開度を制御する開度制御手段(55)と
    を備えるとともに、 吐出管温度を検出する吐出温度検出手段(TH4)と、該
    吐出温検出手段(TH4)で検出された吐出管温度値が所
    定の上限値を越えたときに上記開度制御手段(55)によ
    る開度制御を強制的に停止して、上記流量制御弁(13)
    の開度を所定の高開度値に固定する開度固定手段(58)
    と、吐出管温度値が上記上限値よりも所定値以上低くな
    ったときに上記開度固定手段(58)による流量制御弁
    (13)の開度固定を解除する開度固定解除手段(59)と
    を備えたことを特徴とする空気調和装置の運転制御装
    置。
  5. 【請求項5】容量可変形圧縮機(1)、熱源側熱交換器
    (6)、減圧機構(13又は8)及び利用側熱交換器(1
    2)を接続してなる冷媒回路(14)を備えた空気調和装
    置において、 冷媒の凝縮圧力相当飽和温度値を検出する凝縮温度検出
    手段(P1)と、暖房運転時、該凝縮温度検出手段(P1)
    の出力を受け、凝縮圧力相当飽和温度値が所定の制御目
    標値に収束するよう上記圧縮機(1)の運転容量を制御
    する容量制御手段(51)と、上記凝縮温度検出手段(P
    1)で検出される凝縮圧力相当飽和温度値が所定の設定
    値を越えたときに、上記容量制御手段(51)による制御
    を強制的に停止させて圧縮機(1)運転容量を最低容量
    値に固定する容量固定手段(52)と、上記凝縮圧力相当
    飽和温度値が上記設定値よりも所定値以上低くなったと
    きに、上記容量固定手段(52)による容量の固定を解除
    する容量固定解除手段(53)とを備えるとともに、 上記冷媒回路(14)の熱源側熱交換器(6)にバイパス
    路(11e)を介して並列に接続された補助熱交換器(2
    2)と、減圧機能を有するバイパス路(11e)の開閉手段
    (50)と、暖房運転時、通常は上記開閉手段(50)を閉
    じ、上記凝縮温度検出手段(P1)で検出される凝縮圧力
    相当飽和温度値が上記設定値よりも高い開閉切換値を越
    えたときに開閉手段(50)を開いて、上記凝縮圧力相当
    飽和温度値が上記開閉切換値よりも所定値以上低くなっ
    たときに開閉手段(50)を閉じるよう制御する開閉制御
    手段(54B)とを備えたことを特徴とする空気調和装置
    の運転制御装置。
  6. 【請求項6】容量可変形圧縮機(1)、熱源側熱交換器
    (6)、該熱源側熱交換器(12)用の減圧機構(8)、
    利用側熱交換器(12)及び該利用側熱交換器(12)への
    冷媒流量を調節する流量制御弁(13)とを接続してなる
    冷媒回路(14)を備えた空気調和装置において、 冷媒の凝縮圧力相当飽和温度値を検出する凝縮温度検出
    手段(P1)と、暖房運転時、該凝縮温度検出手段(P1)
    の出力を受け、凝縮圧力相当飽和温度値が所定の制御目
    標値に収束するよう上記圧縮機(1)の運転容量を制御
    する容量制御手段(51)と、上記凝縮温度検出手段(P
    1)で検出される凝縮圧力相当飽和温度値が設定値を越
    えたときに、上記容量制御手段(51)による制御を強制
    的に停止させて圧縮機(1)の運転容量を最低容量値に
    固定する容量固定手段(52)と、上記凝縮圧力相当飽和
    温度値が上記設定値よりも所定値以上低くなったとき
    に、上記容量固定手段(52)による容量の固定を解除す
    る容量固定解除手段(53)とを備えるとともに、 暖房運転時、上記利用側熱交換器(12)における過冷却
    度を検出する過冷却度検出手段(49)と、該過冷却度検
    出手段(49)の出力を受け、過冷却度が要求能力に応じ
    た所定の目標値に収束するよう上記流量制御弁(13)の
    開度を制御する開度制御手段(55)と、開度制御手段
    (55)による開度制御を強制的に停止させて、上記流量
    制御弁(13)の開度を、一旦所定の高開度値に固定した
    後過冷却度が最大能力に対応する最小目標値に収束する
    よう変更する開度変更手段(56)と、凝縮圧力相当飽和
    温度値が上記限界値よりも所定値以上低くなったときに
    上記開度変更手段(56)による流量制御弁(13)の開度
    変更を解除する開度変更解除手段(57)とを備えたこと
    を特徴とする空気調和装置の運転制御装置。
  7. 【請求項7】容量可変形圧縮機(1)、熱源側熱交換器
    (6)、該熱源側熱交換器(6)用の減圧機構(8)、
    利用側熱交換器(12)及び該利用側熱交換器(12)への
    冷媒流量を調節する流量制御弁(13)とを接続してなる
    冷媒回路(14)を備えた空気調和装置において、 冷媒の凝縮圧力相当飽和温度値を検出する凝縮温度検出
    手段(P1)と、暖房運転時、該凝縮温度検出手段(P1)
    の出力を受け、凝縮圧力相当飽和温度値が所定の制御目
    標値に収束するよう上記圧縮機(1)の運転容量を制御
    する容量制御手段(51)と、上記凝縮温度検出手段(P
    1)で検出される凝縮圧力相当飽和温度値が所定の設定
    値を越えたときに、上記容量制御手段(51)による制御
    を強制的に停止させて圧縮機(1)の運転容量を最低容
    量値に固定する容量固定手段(52)と、上記凝縮圧力相
    当飽和温度値が上記設定値よりも所定値以上低くなった
    ときに、上記容量固定手段(52)による容量の固定を解
    除する容量固定解除手段(53)とを備え、 かつ、上記冷媒回路(14)の熱源側熱交換器(6)にバ
    イパス路(11e)を介して並列に接続された補助熱交換
    器(22)と、減圧機能を有するバイパス路(11e)の開
    閉手段(50)と、暖房運転時、通常は上記開閉手段(5
    0)を閉じ、上記凝縮温度検出手段(P1)で検出される
    凝縮圧力相当飽和温度値が上記設定値よりも高い開閉切
    換値を越えたときに開閉手段(50)を開いて、上記凝縮
    圧力相当飽和温度値が上記開閉切換値よりも所定値以上
    低くなったときに開閉手段(50)を閉じるよう制御する
    開閉制御手段(54B)とを備えるとともに、 暖房運転時、上記利用側熱交換器(12)における過冷却
    度を検出する過冷却度検出手段(49)と、該過冷却度検
    出手段(49)の出力を受け、過冷却度が要求能力に応じ
    た所定の目標値に収束するよう上記流量制御弁(13)の
    開度を制御する開度制御手段(55)と、上記凝縮温度検
    出手段(P1)で検出された凝縮圧力相当飽和温度値が所
    定の限界値を越えたときに上記開度制御手段(55)によ
    る開度制御を強制的に停止させて、上記流量制御弁(1
    3)の開度を、一旦所定の高開度値に固定した後過冷却
    度が最大能力に対応する最小目標値に収束するよう変更
    する開度変更手段(56)と、凝縮圧力相当飽和温度値が
    上記限界値よりも所定値以上低くなったときに上記開度
    変更手段(56)による流量制御弁(13)の開度変更を解
    除する開度変更解除手段(57)とを備えたことを特徴と
    する空気調和装置の運転制御装置。
  8. 【請求項8】容量可変形圧縮機(1)、熱源側熱交換器
    (6)、該熱源側熱交換器(6)用の減圧機構(8)、
    利用側熱交換器(12)及び該利用側熱交換器(12)への
    冷媒流量を調節する流量制御弁(13)とを接続してなる
    冷媒回路(14)を備えた空気調和装置において、 上記冷媒回路(14)の熱源側熱交換器(6)にバイパス
    路(11e)を介して並列に接続された補助熱交換器(2
    2)と、減圧機能を有するバイパス路(11e)の開閉手段
    (50)と、暖房運転時、冷媒の凝縮圧力相当飽和温度値
    を検出する凝縮温度検出手段(P1)と、通常は上記開閉
    手段(50)を閉じ、上記凝縮温度検出手段(P1)で検出
    される凝縮圧力相当飽和温度値が上記設定値よりも高い
    開閉切換値を越えたときに開閉手段(50)を開く一方、
    上記凝縮圧力相当飽和温度値が上記開閉切換値よりも所
    定値以上低くなったときに開閉手段(50)を閉じるよう
    制御する開閉制御手段(54B)とを備えるとともに、 暖房運転時、上記凝縮温度検出手段(P1)の出力を受
    け、凝縮圧力相当飽和温度値が所定の制御目標値に収束
    するよう上記圧縮機(1)の運転容量を制御する容量制
    御手段(51)と、上記利用側熱交換器(12)における過
    冷却度を検出する過冷却度検出手段(49)と、該過冷却
    度検出手段(49)の出力を受け、過冷却度が要求能力に
    応じた所定の目標値に収束するよう上記流量制御弁(1
    3)の開度を制御する開度制御手段(55)と、上記凝縮
    温度検出手段(P1)で検出された凝縮圧力相当飽和温度
    値が所定の限界値を越えたときに上記開度制御手段(5
    5)による開度制御を強制的に停止させて、上記流量制
    御弁(13)の開度を、一旦所定の高開度値に固定した後
    過冷却度が最大能力に対応する最小目標値に収束するよ
    う変更する開度変更手段(56)と、凝縮圧力相当飽和温
    度値が上記限界値よりも所定値以上低くなったときに上
    記開度変更手段(56)による流量制御弁(13)の開度変
    更を解除する開度変更解除手段(57)とを備えたことを
    特徴とする空気調和装置の運転制御装置。
  9. 【請求項9】開閉制御手段(54B)は、冷房運転時には
    常時開いているものであることを特徴とする請求項
    (5),(7),又は(8)記載の空気調和装置の運転
    制御装置。
  10. 【請求項10】吐出管温度を検出する吐出温検出手段
    (TH4)と、該吐出温検出手段(TH4)で検出された吐出
    管温度値が所定の上限値を越えたときに上記開度制御手
    段(55)による開度制御を強制的に停止して、上記流量
    制御弁(13)の開度を所定の高開度値に固定する開度固
    定手段(58)と、吐出管温度値が上記上限値よりも所定
    値以上低くなったときに上記開度固定手段(58)による
    流量制御弁(13)の開度固定を解除する開度固定解除手
    段(59)とを備えたことを特徴とする請求項(3),
    (6),(7)又は(8)記載の空気調和装置の運転制
    御装置。
  11. 【請求項11】開閉制御手段(54B)は、冷房運転時に
    は常時開いているものであり、吐出管温度を検出する吐
    出温検出手段(TH4)と、該吐出温検出手段(TH4)で検
    出された吐出管温度値が所定の上限値を越えたときに上
    記開度制御手段(55)による開度制御を強制的に停止し
    て、上記流量制御弁(13)の開度を所定の高開度値に固
    定する開度固定手段(58)と、吐出管温度値が上記上限
    値よりも所定値以上低くなったときに上記開度固定手段
    (58)による流量制御弁(13)の開度固定を解除する開
    度固定解除手段(59)とを備えたことを特徴とする請求
    項(7)又は(8)記載の空気調和装置の運転制御装
    置。
  12. 【請求項12】開度固定解除手段(59)は、開度固定手
    段(58)による開度固定後一定時間が経過したときに流
    量制御弁(13)の開度固定を解除するものであることを
    特徴とする請求項(4),(10)又は(11)記載の空気
    調和装置の運転制御装置。
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