JP2598513B2 - 空気調和装置の運転制御装置 - Google Patents

空気調和装置の運転制御装置

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JP2598513B2 JP1085097A JP8509789A JP2598513B2 JP 2598513 B2 JP2598513 B2 JP 2598513B2 JP 1085097 A JP1085097 A JP 1085097A JP 8509789 A JP8509789 A JP 8509789A JP 2598513 B2 JP2598513 B2 JP 2598513B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、冷暖房サイクルの切換え可能な冷媒回路を
備えた空気調和装置の運転制御装置に係り、特に、冷暖
サイクルの切換え時における信頼性の向上対策と圧縮機
停止時の液封防止における信頼性の向上対策とに関す
る。
(従来の技術) 従来より、例えば特開昭62−252862号公報に開示され
る如く、圧縮機、室外熱交換器、室外電動膨張弁、室内
電動膨張弁及び室内熱交換器を順次接続した冷媒回路を
備え、四路切換弁により、冷暖房サイクルを切換えるよ
うにした空気調和装置において、冷房運転又は暖房運転
への切換え指令に応じて四路切換弁を切換えるととも
に、圧縮機が停止するサーモオフ時には、上記室外電動
膨張弁を略全閉にかつ室内電動膨張弁を全閉にしてから
圧縮機を停止させることにより、液冷媒を室外熱交換器
側に逃して液封を防止しようとするものは公知の技術で
ある。
(発明が解決しようとする課題) 上記従来のものにおいて、下記2つの問題がある。
すなわち、第1の問題として、冷房運転又は暖房運転
への切換え指令に応じて、四路切換弁を切換えようとし
ても、サーモオフにより圧縮機が停止中で高圧側と低圧
側との差圧がないと、その構造上、四路切換弁は切換え
られない。しかるに、通常、冷暖房サイクルの切換えは
圧縮機の停止中に行われることが多いので、現実には冷
暖房サイクルの切換え指令にも拘らず四路切換弁が切換
えられていないことがあり、信頼性の低下を招く虞れが
ある。
また、第2の問題として、暖房運転中における圧縮機
の停止時に、室外電動膨張弁及び室内電動膨張弁を上記
従来のように制御しても、サーモオフ中の切換えであれ
ば四路切換弁がまだ切換わっておらず、室外熱交換器側
は吸入ラインに接続されている。したがって、液封防止
に際し、吸入側に液冷媒がまわることになり、液圧縮、
ホーミング等の虞れが生じる。
本発明は係る問題点に鑑みてなされたものであり、そ
の第1の目的は、高低差圧が確保されているときにのみ
四路切換弁の冷暖房サイクルが切換わるようにする手段
を講ずることにより、四路切換弁を確実に切換え、もっ
て、信頼性の向上を図ることができる。
第2の目的は、サーモオフ停止時における室内電動膨
張弁及び室外電動膨張弁の開度を四路切換弁の切換え状
態に応じて制御することにより、液封防止における液圧
縮等を有効に防止して、信頼性の向上を図ることにあ
る。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため本発明の解決手段は、冷暖房
サイクルをサーモオン時のみ切換えるように制御すると
ともにサーモオフ停止時における室内電動膨張弁及び室
外電動膨張弁の開度を四路切換弁の切換え状態に応じて
制御することにある。
具体的には、第1図に示すように、圧縮機(1)、室
外熱交換器(6)、室外電動膨張弁(8)、室内電動膨
張弁(13)及び室内熱交換器(12)を順次接続してなる
冷媒回路(14)と、上記冷媒回路(14)を第1状態で冷
房サイクルに第2状態で暖房サイクルに切換える四路切
換弁(5)とを備えた空気調和装置を前提とする。そし
て、空気調和装置の運転制御装置として、室内の温度を
検出して、室温が所定温度範囲外のときにサーモオン信
号を、所定温度範囲内のときにサーモオフ信号を出力す
る室温検出手段(TH1)と、該室温検出手段(TH1)の出
力を受け、サーモオン時には上記圧縮機(1)を運転
し、サーモオフ時には圧縮機(1)を停止するよう制御
する運転制御手段(15a)と、外部からの指令に応じ
て、上記四路切換弁(5)の冷暖房サイクルの切換えを
指令する指令信号を出力する切換信号出力手段(20)
と、該切換信号出力手段(20)及び上記室温検出手段
(TH1)の出力を受け、暖房運転から冷房運転への切換
え指令時にはサーモオン信号受信後に四路切換弁(5)
を上記第1状態に、冷房運転から暖房運転への切換え指
令時にはサーモオン信号受信後に四路切換弁(5)を上
記第2状態に切換え、サーモオフ信号受信中には冷房又
は暖房運転への切換え指令に拘らず四路切換弁(5)を
切換えないよう制御する切換制御手段(51)と、上記室
温検出手段(TH1)からのサーモオフ信号の受信時、切
換制御手段(51)により四路切換弁(5)が第1状態の
ときには上記室外電動膨張弁(8)を小開度に開きかつ
室内電動膨張弁(13)を閉じる一方、四路切換弁(5)
が第2状態のときには室外電動膨張弁(8)を閉じかつ
室内電動膨張弁(13)を小開度に開くよう制御する弁開
度制御手段(52)とを設ける構成としたものである。
(作用) 以上の構成により、請求項(1)の発明では、運転制
御手段(15a)により、室温検出手段(TH1)のサーモオ
ン信号受信中には圧縮機(1)が作動し、サーモオフ信
号受信中には圧縮機(1)が停止するように制御され
る。
そして、切換制御手段(51)により、切換信号出力手
段(20)から冷房運転への切換信号が出力されると、サ
ーモオン状態であれば四路切換弁(5)が第1状態につ
まり冷媒回路(14)が冷房サイクルに切換えられ、暖房
運転への切換信号が出力されると、サーモオン状態であ
れば四路切換弁(5)が第2状態につまり冷媒回路(1
4)が暖房サイクル側に切換えられる一方、サーモオフ
状態であれば、四路切換弁(5)の切換えは行われな
い。
すなわち、室温検出手段(TH1)の信号から四路切換
弁(5)の切換えに必要な高低差圧が常に確保されるサ
ーモオン時だけ冷暖房サイクルの切換えが行われること
になり、信頼性が向上する。
そして、弁開度制御手段(52)により、サーモオフ
時、切換制御手段(51)による四路切換弁(5)の切換
え状態が第1状態つまり冷房サイクル側にあれば室外電
動膨張弁(8)が小開度に開かれ室内電動膨張弁(1
3),…が全閉に制御される一方、四路切換弁(5)が
第2状態つまり暖房サイクル側にあれば、室外電動膨張
弁(8)が閉じられ室内電動膨張弁(13),…が小開度
に開かれるので、冷媒が凝縮器となる側に少しずつ逃さ
れ液封が防止されるとともに、液冷媒が吸入ライン側に
導入されることがなく、液冷媒の吸入ラインへの導入に
よる液圧縮等が防止され、信頼性が向上することにな
る。
したがって、四路切換弁(5)の切換え動作不良と液
封防止における液圧縮等とが防止され、信頼性が顕著に
向上することになる。
(実施例) 以下、本発明の実施例について、第2図〜第7図に基
づき説明する。
第2図は本発明の実施例に係るマルチ型空気調和装置
の冷媒配管系統を示し、(A)は室外ユニット、(B)
〜(F)は該室外ユニット(A)に並列に接続された室
内ユニットである。上記室外ユニット(A)の内部に
は、出力周波数を30〜70Hzの範囲で10Hz毎に可変に切換
えられるインバータ(2a)により容量が調整される第1
圧縮機(1a)と、パイロット圧の高低で差動するアンロ
ーダ(2b)により容量がフルロード(100%)およびア
ンロード(50%)状態の2段階に調整される第2圧縮機
(1b)とを逆止弁(1e)を介して並列に接続して構成さ
れる容量可能な圧縮機(1)と、上記第1,第2圧縮機
(1a),(1b)から吐出されるガス中の油をそれぞれ分
離する第1,第2油分離器(4a),(4b)と、冷房運転の
指令時にはオン状態(第1状態)となって図中実線の如
く切換わり、暖房運転の指令時にはオフ状態(第2状
態)となって図中破線の如く切換わることにより、冷暖
房サイクルを切換える四路切換弁(5)と、冷房運転時
に凝縮器、暖房運転時に蒸発器となる室外熱交換器
(6)および該室外熱交換器(6)に付設された2台の
室外ファン(6a),(6b)と、冷房運転時には冷媒流量
を調節し、暖房運転時には減圧機構として機能する室外
電動膨張弁(8)と、液化した冷媒を貯蔵するレシーバ
(9)と、アキュムレータ(10)とが主要機器として内
蔵されていて、該各機器(1)〜(10)は各々冷媒の連
絡配管(11)で冷媒の流通可能に接続されている。ま
た、上記室内ユニット(B)〜(F)は同一構成であ
り、各々、冷房運転時には蒸発器、暖房運転時には凝縮
器となる室内熱交換器(12)…およびそのファン(12
a)…を備え、かつ該室内熱交換器(12)…の液冷媒分
岐管(11a)…には、暖房運転時に冷媒流量を調節し、
冷房運転時に減圧機構として機能する室内電動膨張弁
(13)…がそれぞれ介設され、合流後手動閉鎖弁(17)
を介し連絡配管(11b)によって室外ユニット(A)と
の間を接続されている。すなわち、以上の各機器は冷媒
配管(11)により、冷媒の流通可能に接続されていて、
室外空気との熱交換により得た熱を室内空気に放出する
ようにした主冷媒回路(14)が構成されている。
次に、(11e)は、吐出管と液管側とを吐出ガス(ホ
ットガス)のバイパス可能に接続する暖房過負荷制御用
バイパス路であって、該バイパス路(11e)には、室外
熱交換器(6)と共通の空気通路に設置された補助熱交
換器(22)、キャピラリ(28)及び冷媒の高圧時に開作
動する電磁開閉弁(24)が順次直列にかつ室外熱交換器
(6)とは並列に接続されており、冷房運転時には常
時、暖房運転時には高圧が過上昇時に、上記電磁開閉弁
(24)がオンつまり開状態になって、吐出ガスの一部を
主冷媒回路(14)から暖房過負荷制御用バイパス路(11
e)にバイパスするようにしている。このとき、吐出ガ
スの一部を補助熱交換器(22)で凝縮させて室外熱交換
器(6)の能力を補助するとともに、キャピラリ(28)
で室外熱交換器(6)側の圧力損失とのバランスを取る
ようになされている。
さらに、(11g)は上記暖房過負荷バイパス路(11e)
の液冷媒側配管と主冷媒回路(14)の吸入ラインとの間
を接続し、冷暖房運転時に吸入ガスの過熱度を調節する
ためのリキッドインジェクションバイパス路であって、
該バイパス路(11g)には圧縮機(1)のオン・オフと
連動して開閉するインジェクション用電磁弁(29)と、
キャピラリ(30)とが介設されている。
また、(31)は、吸入管(11)中の吸入冷媒と液管
(11)中の液冷媒との熱交換により吸入冷媒を冷却させ
て、連絡配管(11b)における冷媒の過熱度の上昇を補
償するための吸入管熱交換器である。
ここで、装置には多くのセンサ類が配置されていて、
(TH1)…は各室内温度を検出して、室温Taが所定温度
範囲外にあればサーモオン信号を、室温Taが所定温度範
囲内にあればサーモオフ信号を出力する室温検出手段と
しての室温サーモスタット、(TH2)…および(TH3)…
は各々室内熱交換器(12)…の液側およびガス側配管に
おける冷媒の温度を検出する室内液温センサ及び室内ガ
ス温センサ、(TH4)は圧縮機(1)の吐出管温度を検
出する吐出管センサ、(TH5)は暖房運転時に室外熱交
換器(6)の出口温度から着霜状態を検出するデフロス
トセンサ、(TH6)は上記吸入管熱交換器(31)の下流
側の吸入管(11)に配置され、吸入管温度を検出する吸
入管センサ、(TH7)は室外熱交換器(6)の空気吸入
口に配置され、吸入空気温度を検出する外気温センサ、
(P1)は冷暖運転時には冷媒圧力の低圧つまり蒸発圧力
相当飽和温度Teを、暖房運転時には高圧つまり凝縮圧力
相当飽和温度Tcを検出する圧力センサである。
なお、上記各主要機器以外に補助用の諸機器が設けら
れている。(1f)は第2圧縮機(1b)のバイパス路(11
c)に介設されて、第2圧縮機(1b)の停止時およびア
ンロード状態時に「開」となり、フルロード状態で
「閉」となるアンローダ用電磁弁、(1g)は上記バイパ
ス路(11c)に介設されたキャピラリ、(21)は吐出管
と吸入管とを接続する均圧ホットガスバイパス路(11
d)に介設されて、サーモオフ状態等による圧縮機
(1)の停止時、再起動前に一定時間開作動する均圧用
電磁弁、(33a),(33b)はそれぞれキャピラリ(32
a),(32b)を介して上記第1,第2油分離器(4a),
(4b)から第1,第2圧縮機(1a),(1b)に油を戻すた
めの油戻し管である。
また、図中、(HPS)は圧縮機保護用の高圧圧力開閉
器、(SP)はサービスポート、(GP)はゲージポートで
ある。
そして、上記各電磁弁およびセンサ類は各主要機器と
共に後述の室外制御ユニット(15)に信号線で接続さ
れ、該室外制御ユニット(15)は各室内制御ユニット
(16)…に連絡配線によって信号の授受可能に接続され
ている。
第3図は上記室外ユニット(A)側に配置される室外
制御ユニット(15)の内部および接続される各機器の配
線関係を示す電気回路図である。図中、(MC1)はイン
バータ(2a)の周波数変換回路(INV)に接続された第
1圧縮機(1a)のモータ、(MC2)は第2圧縮機(1b)
のモータ、(52C1)および(52C2)は各々周波数変換回
路(INV)およびモータ(MC2)を作動させる電磁接触器
で、上記各機器はヒューズボックス(FS)、漏電ブレー
カ(BR1)を介して三相交流電源に接続されるととも
に、室外制御ユニット(15)とは単相交流電源で接続さ
れている。また、(MF)は室外ファン(6a)のファンモ
ータ、(52FH)及び(52FL)は該ファンモータ(MF)を
作動させる電磁接触器であって、それぞれ三相交流電源
のうちの単相成分に対して並列に接続され、電磁接触器
(52FH)が接続状態になったときには室外ファン(6a)
が強風(標準風量)に、電磁接触器(52FL)が接続状態
になったときには室外ファン(6a)が弱風になるよう択
一切換え可能になされている。
次に、室外制御ユニット(15)の内部にあっては、電
磁リレーの常開接点(RY1)〜(RY8)が単相交流電流に
対して並列に接続され、これらは順に、四路切換弁
(5)の電磁リレー(20S)、周波数変換回路(INV)の
電磁接触器(52C1)、第2圧縮機(1b)の電磁接触器
(52C2)、室外ファン用電磁接触器(52FH),(52
FL)、ホットガス用電磁弁(21)の電磁リレー(S
VP)、インジェクション用電磁弁(29)の電磁リレー
(SVT)及びアンローダ用電磁弁(1f)の電磁リレー(S
VL)のコイルに直列に接続され、室外制御ユニット(1
5)に直接又は室内制御ユニット(16),…を介して入
力される各センサ(TH1)〜(TH7)の信号に応じて開閉
されて、上記各電磁接触器あるいは電磁リレーの接点を
開閉させるものである。
ここで、上記電磁リレー(20S)のオン・オフに応じ
て四路切換弁(5)の冷暖房サイクルを切換えるように
なされており、電磁リレー(20S)は、外部からの指令
に応じて主冷媒回路(14)の冷暖房運転の切換えを指令
する切換信号出力手段(20)及び室内の温度を検出し
て、室温が所定温度範囲外のときにサーモオン信号を、
所定温度範囲内のときにサーモオフ信号を出力する室温
検出手段(TH1)の出力を受けてオン・オフされるもの
であり、切換制御手段(51)の一部としての機能を有す
るものである。
また、端子CNには、室外電動膨張弁(8)の開度を調
節するパルスモータ(EV1)のコイルが接続されてい
る。なお、図中右側の回路において、(CH1),(CH2
はそれぞれ第1圧縮機(1a)、第2圧縮機(1c)のオイ
ルフォーミング防止用ヒータで、それぞれ電磁接触器
(52C1),(52C2)と直列に接続され上記各圧縮機(1
a),(1b)が停止時に電流が流れるようになされてい
る。さらに、(51C1)はモータ(MC1)の過電流リレ
ー、(49C1),(49C2)はそれぞれ第1圧縮機(1a)、
第2圧縮機(1b)の温度上昇保護用スイッチ、(63
H1),(63H2)はそれぞれ第1圧縮機(1a)、第2圧縮
機(1b)の圧力上昇保護用スイッチ、(51F)はファン
モータ(MF)の過電流リレーであって、これらは直列に
接続されて起動時には電磁リレー(30FX)をオン状態に
し、故障時にはオフ状態にさせる保護回路を構成してい
る。そして、室外制御ユニット(15)には破線で示され
る室外制御装置(15a)が内蔵され、該室外制御装置(1
5a)は、室温サーモスタット(室温検出手段)(TH1)
の出力を受け、サーモオン時には圧縮機(1)を運転
し、サーモオフ時には圧縮機(1)を停止するよう制御
する運転制御手段としての機能を有するものである。
次に、第4図は室内制御ユニット(16)の内部および
接続される各機器の主な配線を示す電気回路図である。
図中、(MF)は室内ファン(12a)のモータで、単相交
流電源を受けて各リレー端子(RY1)〜(RY3)によって
風量の大きい順に強風と弱風とに切換え、暖房運転時室
温サーモスタット(TH1)の信号による停止時のみ微風
にするようになされている。そして、室内制御ユニット
(16)のプリント基板の端子CNには室内電動膨張弁(1
3)の開度を調節するパルスモータ(EV2)が接続される
一方、室温サーモスタット(TH1)および温度センサ(T
H2),(TH3)の信号が入力されている。また、各室内
制御ユニット(16)は室外制御ユニット(15)に信号線
を介して信号の授受可能に接続されるとともに、リモー
トコントロールスイッチ(RCS)とは信号線で接続され
ている。そして、室内制御ユニット(16)には破線で示
される室内制御装置(16a)が内蔵され、該室内制御装
置(16a)によって、各センサ類あるいは室外制御ユニ
ット(15)からの信号に応じて室内電動膨張弁(13)あ
るいは室内ファン(12a)の動作が制御される。
第2図において、空気調和装置の冷房運転時、四路切
換弁(5)が図中実線側の第1状態に切換わり、補助熱
交換器、22)の電磁開閉弁(24)が常時開いて、圧縮機
(1)で圧縮された冷媒が室外熱交換器(6)及び補助
熱交換器(22)で凝縮され、連絡配管(11b)を経て各
室内ユニット(B)〜(F)に分岐して送られる。各室
内ユニット(B)〜(F)では、各室内電動膨張弁(1
3)…で減圧され、各室内熱交換器(12)…で蒸発した
後合流して、室外ユニット(A)にガス状態で戻り、圧
縮機(1)に吸入されるように循環する。
また、暖房運転時には、四路切換弁(5)が図中破線
側の第2状態に切換わり、冷媒の流れは上記冷房運転時
と逆となって、圧縮機(1)で圧縮された冷媒が各室内
熱交換器(12)で凝縮され、合流して液状態で室外ユニ
ット(A)に流れ、室外電動膨張弁(8)により減圧さ
れ、室外熱交換器(6)で蒸発した圧縮機(1)に戻る
ように循環する。
次に、上記室外及び室内制御ユニット(15),(16)
により行われる制御について、第5図〜第7図のフロー
チャートに基づき説明する。
第5図は、四路切換弁(5)の切換えの制御内容を示
し、ステップS1で室温サーモスタット(TH1)の信号が
所定のサーモオン状態か否かを判別して、サーモオン状
態でなければステップS2で上記電磁リレー(20S)の切
換え状態をそのまま保持し、サーモオン状態であればス
テップS1に進む。そして、ステップS3,S4,S5で切換信号
出力手段(20)が冷房サイクルへの切換えを指令する指
令信号を出力しているか否か、油回収運転中か否か、デ
フロスト運転中か否かをそれぞれ判別し、いずれもNOの
時のみステップS6で電磁リレー(20S)をオフつまり暖
房サイクル側に切換え、上記各ステップS3〜S5における
判別で1つでもYESであれば、ステップS7で電磁リレー
(20S)をオンに切換える。
次に、第6図は各室内電動膨張弁(13),…の開度制
御内容を示し、ステップS11でサーモオン状態か否かを
判別し、サーモオン状態であればステップS12で通常制
御つまり要求能力に応じた開度制御を行う一方、サーモ
オン状態でなければステップS13で電磁リレー(20S)が
オン状態か否かを判別し、オン状態つまり冷房サイクル
側であればステップS14で上記パルスモータ(EV2)を駆
動して室内電動膨張弁(13)を全閉に、オン状態でなけ
ればステップS15で室内電動膨張弁(13)の開度を200パ
ルス程度の小開度に制御する。
また、第7図は室外電動膨張弁(8)の開度制御内容
を示し、ステップS21でサーモオンか否かを判別し、サ
ーモオン状態であればステップS22で通常の開度制御を
行う一方、サーモオン状態でなければ、ステップS23
電磁リレー(20S)の切換え状態がオンか否かを判別
し、オンであればステップS24でパルスモータ(EV1)を
駆動して室外電動膨張弁(8)の開度を200パルス程度
の小開度に、オンでなければステップS25で室外電動膨
張弁(8)を全閉に制御する。
上記フローにおいて、ステップS2,S6及びS7により、
切換信号出力手段(20)及び室温サーモスタット(室温
検出手段)(TH1)の出力を受け、冷房運転への切換え
指令時にはサーモオン信号受信後に四路切換弁(5)を
オンに、暖房運転への切換え指令時にはサーモオン信号
受信後に四路切換弁(5)をオフに切換え、サーモオフ
信号受信中には冷房又は暖房運転への切換え指令に拘ら
ず四路切換弁(5)を切換えないよう制御する切換制御
手段(51)が構成されている。
また、ステップS14,S15,S24及びS25により、室温サー
モスタット(室温検出手段)(TH1)からのサーモオフ
信号の受信時、切換制御手段(51)からの電磁リレー
(20S)のオン信号の受信により、上記室外電動膨張弁
(8)を小開度に開きかつ室内電動膨張弁(13)を閉じ
る一方、切換制御手段(51)からの電磁リレー(20S)
のオフ信号の受信により、室外電動膨張弁(8)を閉じ
かつ室内電動膨張弁(13)を小開度に開くよう制御する
弁開度制御手段(52)が構成されている。
したがって、本実施例では、室外制御装置(運転制御
手段)(15a)により、室温サーモスタット(TH1)のサ
ーモオン信号受信中には圧縮機(1)が作動し、サーモ
オフ信号受信中には圧縮機(1)が停止するように制御
される。
そして、切換制御手段(51)により、切換信号出力手
段(20)から冷房運転への切換信号が出力されると、サ
ーモオン状態であれば四路切換弁(5)がオンに、つま
り主冷媒回路(14)が冷房サイクルに切換えられる。ま
た、切換信号出力手段(20)から暖房運転への切換信号
が出力されると、サーモオン状態であれば四路切換弁
(5)がオフに、つまり主冷媒回路(14)が暖房サイク
ル側に切換えられる。そして、上記いずれの場合も、サ
ーモオフ状態であれば、四路切換弁(5)の切換えは行
われない。
すなわち、従来のように、サーモオン・オフの如何に
拘らず切換信号に応じて四路切換弁(5)の切換えを行
おうとするものでは、サーモオフ状態のときに、四路切
換弁(5)の切換えに必要な高圧側と低圧側との差圧
(高低差圧)が十分確保できないことがある。したがっ
て、冷暖房サイクルを切換えたつもりでも、四路切換弁
(5)の切換え状態がそのままになっていることがあ
り、切換え動作不良により信頼性を害する虞れがある。
それに対し、本発明では、室温サーモスタット(TH1)
の信号からサーモオン・オフを確認して、サーモオン時
だけ冷暖房サイクルの切換えを行うようにしているの
で、四路切換弁(5)の切換えに必要な高低差圧が常に
確保されることになり、よって、信頼性の向上を図るこ
とができるのである。
また、弁開度制御手段(52)により、サーモオフ時、
切換制御手段(51)による四路切換弁(5)の状態がオ
ン状態つまり冷房サイクル側にあれば室外電動膨張弁
(8)が小開度に開かれ、室内電動膨張弁(13),…が
閉じられるので、液冷媒が室外熱交換器側つまり吐出側
に逃げる。一方、サーモオフ時、四路切換弁(5)の状
態がオフ状態つまり暖房サイクル側にあれば、室外電動
膨張弁(8)が閉じられ、室内電動膨張弁(13),…が
小開度に開かれるので、このときにも、液冷媒が室内熱
交換器(13)側つまり吐出側に逃げる。すなわち、液冷
媒が吸入ライン側に導入されることがないので、液封を
防止しながら、液冷媒が吸入ラインに導入されて液圧
縮、ホーミング等の虞れを生じるのを有効に防止するこ
とができ、よって、信頼性の向上を図ることができるの
である。
(発明の効果) 以上説明したように、請求項(1)の発明によれば、
冷暖房サイクルの切換え指令時、サーモオン時のみ四路
切換弁を切換えるようにしたので、高低差圧のないこと
による四路切換弁の切換え不良を防止することができ、
よって、信頼性の向上を図ることができる。
そして、サーモオフ時、四路切換弁が冷房サイクル側
にあれば室外電動膨張弁を小開度に開き、室内電動膨張
弁を全閉にする一方、四路切換弁が暖房サイクル側にあ
れば室外電動膨張弁を閉じ、室内電動膨張弁を小開度に
開くようにしたので、液封を防止するに際して、液冷媒
の吸入ライン側への導入を有効に防止することができ、
よって、顕著な信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を示すブロック図である。第2図
以下は本発明の実施例を示し、第2図は冷媒配管系統
図、第3図は室外制御ユニットの構成を示す電気回路
図、第4図は室内制御ユニットの構成を示す電気回路
図、第5図ないし第7図は制御内容を示し、第5図は四
路切換弁の切換え制御、第6図は室内電動膨張弁の開度
制御、第7図は室外電動膨張弁の開度制御の内容をそれ
ぞれ示すフローチャート図である。 1……圧縮機 5……四路切換弁 6……室外熱交換器 8……室外電動膨張弁 12……室内熱交換器 13……室内電動膨張弁 14……主冷媒回路 15a……室外制御装置(運転制御手段) 20……切換信号出力手段 51……切換制御手段 52……弁開度制御手段 TH1……室温サーモスタット(室温検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 合議体 審判長 寺尾 俊 審判官 歌門 恵 審判官 木村 勇夫 (56)参考文献 特開 昭62−252862(JP,A) 特開 昭63−139437(JP,A) 実開 昭59−170146(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機(1)、室外熱交換器(6)、室外
    電動膨張弁(8)、室内電動膨張弁(13)及び室内熱交
    換器(12)を順次接続してなる冷媒回路(14)と、上記
    冷媒回路(14)を第1状態で冷房サイクルに第2状態で
    暖房サイクルに切換える四路切換弁(5)とを備えた空
    気調和装置において、 室内の温度を検出して、室温が所定温度範囲外のときに
    サーモオン信号を、所定温度範囲内のときにサーモオフ
    信号を出力する室温検出手段(TH1)と、 該室温検出手段(TH1)の出力を受け、サーモオン時に
    は上記圧縮機(1)を運転し、サーモオフ時には圧縮機
    (1)を停止するよう制御する運転制御手段(15a)
    と、 外部からの指令に応じて、上記四路切換弁(5)の冷暖
    房サイクルの切換えを指令する指令信号を出力する切換
    信号出力手段(20)と、 該切換信号出力手段(20)及び上記室温検出手段(TH
    1)の出力を受け、暖房運転から冷房運転への切換え指
    令時にはサーモオン信号受信後に四路切換弁(5)を上
    記第1状態に、冷房運転から暖房運転への切換え指令時
    にはサーモオン信号受信後に四路切換弁(5)を上記第
    2状態に切換え、サーモオフ信号受信中には冷房又は暖
    房運転への切換え指令に拘らず四路切換弁(5)を切換
    えないよう制御する切換制御手段(51)と、 上記室温検出手段(TH1)からのサーモオフ信号の受信
    時、切換制御手段(51)により四路切換弁(5)が第1
    状態のときには上記室外電動膨張弁(8)を小開度に開
    きかつ室内電動膨張弁(13)を閉じる一方、四路切換弁
    (5)が第2状態のときには室外電動膨張弁(8)を閉
    じかつ室内電動膨張弁(13)を小開度に開くよう制御す
    る弁開度制御手段(52)と を備えたことを特徴とする空気調和装置の運転制御装
    置。
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