JPH0772442A - 光学活性化合物、それを含有する液晶組成物、それを有する液晶素子及びそれらを用いた表示方法、表示装置 - Google Patents

光学活性化合物、それを含有する液晶組成物、それを有する液晶素子及びそれらを用いた表示方法、表示装置

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JPH0772442A
JPH0772442A JP24357993A JP24357993A JPH0772442A JP H0772442 A JPH0772442 A JP H0772442A JP 24357993 A JP24357993 A JP 24357993A JP 24357993 A JP24357993 A JP 24357993A JP H0772442 A JPH0772442 A JP H0772442A
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diyl
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alkyl group
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Takashi Iwaki
孝志 岩城
Takao Takiguchi
隆雄 滝口
Gouji Tokanou
剛司 門叶
Yoko Yamada
容子 山田
Shinichi Nakamura
真一 中村
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 応答速度が速く、コントラストが高く、応答
速度の温度依存性を軽減させるのに効果的な光学活性化
合物、これを含む液晶組成物、及び該液晶組成物を使用
する液晶素子並びにそれらを用いた表示方法及び表示装
置を提供する。 【構成】 下記一般式(I) 【化1】 Cm2m+1(CH2nO(CH2pO(CH2q−Y1−A1−R1 (I) [式中、R1 は炭素原子数が2から30である直鎖状、
分岐状または環状の光学活性アルキル基を示すm、n、
p、qはm+n+p+q≦18を満足することを条件と
して1から15までの整数である。Y1 は単結合、−O
−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CH=CH
−、−C≡C−を示す。A1 は−A2 −、−A2 −X1
−A3 −、−A2 −X1 −A3 −X2 −A4 −を示し、
2 、A3、A4 はそれぞれ独立に無置換あるいはF、
Cl、Br、CH3 、CF3 またはCNから選ばれた1
個又は2個の置換基を有する1,4−フェニレン、ピリ
ジン−2,5−ジイル、ピリミジン−2,5−ジイル等
1 、X2は単結合、−COO−、−OCO−、−CH
2 O−等である。]で表わされる光学活性化合物、該光
学活性化合物の少なくとも1種を含有する液晶組成物、
及び該液晶組成物を1対の電極基板間に配置してなる液
晶素子ならびにそれらを用いた表示方法および表示装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な光学活性化合
物、それを含有する液晶組成物およびそれを使用した液
晶素子並びに表示装置に関し、さらに詳しくは電界に対
する応答特性が改善された新規な液晶組成物、およびそ
れを使用した液晶表示素子や液晶−光シャッター等に利
用される液晶素子並びに該液晶素子を表示に使用した表
示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、液晶は電気光学素子として種
々の分野で応用されている。現在実用化されている液晶
素子はほとんどが、例えばエム シャット(M.Sch
adt)とダブリュ ヘルフリッヒ(W.Helfri
ch)著“アプライド フィジックス レターズ”
(“Applied Physics Letter
s”)Vol.18,No.4(1971.2.15)
P.127〜128の“Voltage Depend
ent Optical Activity of a
Twisted Nematic Liquid Cr
ystal”に示されたTN(Twisted Nem
atic)型の液晶を用いたものである。
【0003】これらは、液晶の誘電的配列効果に基づい
ており、液晶分子の誘電異方性のために平均分子軸方向
が、加えられた電場により特定の方向に向く効果を利用
している。これらの素子の光学的な応答速度の限界はミ
リ秒であるといわれ、多くの応用のためには遅すぎる。
【0004】一方、大型平面ディスプレイへの応用で
は、価格、生産性などを考え合わせると単純マトリクス
方式による駆動が最も有力である。単純マトリクス方式
においては、走査電極群と信号電極群をマトリクス状に
構成した電極構成が採用され、その駆動のためには、走
査電極群に順次周期的にアドレス信号を選択印加し、信
号電極群には所定の情報信号をアドレス信号と同期させ
て並列的に選択印加する時分割駆動方式が採用されてい
る。
【0005】しかし、この様な駆動方式の素子に前述し
たTN型の液晶を採用すると走査電極が選択され、信号
電極が選択されない領域、或いは走査電極が選択され
ず、信号電極が選択される領域(所謂“半選択点”)に
も有限に電界がかかってしまう。
【0006】選択点にかかる電圧と、半選択点にかかる
電圧の差が充分に大きく、液晶分子を電界に垂直に配列
させるのに要する電圧閾値がこの中間の電圧値に設定さ
れるならば、表示素子は正常に動作するわけであるが、
走査線数(N)を増加して行なった場合、画面全体(1
フレーム)を走査する間に一つの選択点に有効な電界が
かかっている時間(duty比)が1/Nの割合で減少
してしまう。
【0007】このために、くり返し走査を行なった場合
の選択点と非選択点にかかる実効値としての電圧差は、
走査線数が増えれば増える程小さくなり、結果的には画
像コントラストの低下やクロストークが避け難い欠点と
なっている。
【0008】この様な現象は、双安定性を有さない液晶
(電極面に対し、液晶分子が水平に配向しているのが安
定状態であり、電界が有効に印加されている間のみ垂直
に配向する)を時間的蓄積効果を利用して駆動する(即
ち、繰り返し走査する)ときに生ずる本質的には避け難
い問題点である。
【0009】この点を改良する為に、電圧平均化法、2
周波駆動法や、多重マトリクス法等が既に提案されてい
るが、いずれの方法でも不充分であり、表示素子の大画
面化や高密度化は、走査線数が充分に増やせないことに
よって頭打ちになっているのが現状である。
【0010】この様な従来型の液晶素子の欠点を改善す
るものとして、双安定性を有する液晶素子の使用がクラ
ーク(Clark)およびラガウェル(Lagerwa
ll)により提案されている(特開昭56−10721
6号公報、米国特許第4,367,924号明細書
等)。双安定性液晶としては、一般にカイラルスメクテ
ィックC相(SmC* 相)又はH相(SmH* 相)を有
する強誘電性液晶が用いられる。
【0011】この強誘電性液晶は電界に対して第1の光
学的安定状態と第2の光学的安定状態からなる双安定状
態を有し、従って前述のTN型の液晶で用いられた光学
変調素子とは異なり、例えば一方の電界ベクトルに対し
て第1の光学的安定状態に液晶が配向し、他方の電界ベ
クトルに対しては第2の光学的安定状態に液晶が配向さ
れている。また、この型の液晶は、加えられる電界に応
答して、上記2つの安定状態のいずれかを取り、且つ電
界の印加のないときはその状態を維持する性質(双安定
性)を有する。
【0012】以上の様な双安定性を有する特徴に加え
て、強誘電性液晶は高速応答性であるという優れた特徴
を持つ。それは強誘電性液晶の持つ自発分極と印加電場
が直接作用して配向状態の転移を誘起するためであり、
誘電率異方性と電場の作用による応答速度より3〜4オ
ーダー速い。
【0013】この様に強誘電性液晶はきわめて優れた特
性を潜在的に有しており、このような性質を利用するこ
とにより、上述した従来のTN型素子の問題点の多くに
対して、かなり本質的な改善が得られる。特に、高速光
学光シャッターや高密度、大画面ディスプレイへの応用
が期待される。このため強誘電性を持つ液晶材料に関し
ては広く研究がなされているが、現在までに開発された
強誘電性液晶材料は、低温作動特性、高速応答性、コン
トラスト等を含めて液晶素子に用いる十分な特性を備え
ているとは言い難い。
【0014】応答時間rと自発分極の大きさPsおよび
粘度ηの間には、下記の式[1]
【0015】
【数1】 (ただし、Eは印加電界である。)の関係が存在する。
【0016】したがって、応答速度を速くするには、 (ア)自発分極の大きさPsを大きくする (イ)粘度ηを小さくする (ウ)印加電界Eを大きくする 方法がある。
【0017】しかし印加電界は、IC等で駆動するため
上限があり、出来るだけ低い方が望ましい。よって、実
際には粘度ηを小さくするか、自発分極の大きさPsの
値を大きくする必要がある。
【0018】一般的に自発分極の大きい強誘電性カイラ
ルスメクチック液晶化合物においては、自発分極のもた
らすセルの内部電界も大きく、双安定状態をとり得る素
子構成への制約が多くなる傾向にある。又、いたずらに
自発分極を大きくしても、それにつれて粘度も大きくな
る傾向にあり、結果的には応答速度はあまり速くならな
いことが考えられる。
【0019】また、実際のディスプレイとしての使用温
度範囲が例えば5〜40℃程度とした場合、応答速度の
変化が一般に20倍程もあり、駆動電圧および周波数に
よる調節の限界を越えているのが現状である。
【0020】また、一般に、液晶の複屈折を利用した液
晶素子の場合、直交ニコル下での透過率は、下記の
[2]式で表わされる。
【0021】
【数2】 [2]式中、I は入射光強度、Iは透過光強度、θ
は以下で定義される見かけのチルト角、Δnは屈折
率異方性、dは液晶層の膜厚そして、λは入射光の波長
である。
【0022】前述の非らせん構造におけるチルト角θ
は、第1と第2の配向状態でのねじれ配列した液晶分
子の平均分子軸方向の角度として現われることになる。
[2]式によれば、見かけのチルト角θ が22.5
°の角度の時最大の透過率となり、双安定性を実現する
非らせん構造でのチルト角θ は22.5°にできる
限り近いことが必要である。
【0023】しかしながら、前述のクラークとラガウォ
ールによって発表された双安定性を示す非らせん構造の
強誘電性液晶に対して適用した場合には、下記の如き問
題点を有し、コントラスト低下の原因となっている。
【0024】第1に、従来のラビング処理したポリイミ
ド膜によって配向させて得られた非らせん構造の強誘電
性液晶での見かけのチルト角θ (2つの安定状態の
分子軸のなす角度の1/2)が強誘電性液晶でのチルト
角(後述の図4に示す三角錐の頂角の1/2の角度θ)
と較べて小さくなっている為に透過率が低い。
【0025】第2に電界を印加しないスタテック状態に
おけるコントラストは高くても、電圧を印加して駆動表
示を行った場合に、マトリックス駆動における非選択期
間の微少電界により液晶分子が揺らぐ為に黒が淡くな
る。
【0026】以上、述べたように強誘電性液晶素子を実
用化するためには、高速応答性を有し、応答速度の温度
依存性が小さく、かつコントラストの高いカイラルスメ
クチック相を示す液晶組成物が要求される。
【0027】さらにディスプレイの均一なスイッチン
グ、良好な視角特性、低温保存性、駆動ICへの負荷の
軽減などのために液晶組成物の自発分極、カイラルスメ
クチックCピッチ、コレステリックピッチ、液晶相をと
る温度範囲、光学異方性、チルト角、誘電異方性などを
適正化する必要がある。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前述
の強誘電性液晶素子を実用できるようにするために、応
答速度が速く、しかもその温度依存性を軽減させ、また
コントラストを高くするのに効果的な光学活性化合物、
これを含む液晶組成物、特に強誘電性カイラルスメクチ
ック液晶組成物、および該液晶組成物を使用する液晶素
子並びにそれらを用いた表示方法および表示装置を提供
することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記一般式
(I)
【0030】
【化6】 Cm2m+1(CH2nO(CH2pO(CH2q−Y1−A1−R1 (I)
【0031】[式中、R1 は炭素原子数が2から30で
ある直鎖状、分岐状または環状の光学活性アルキル基を
示す。但し、該アルキル基中の1つもしくは2つ以上の
−CH2 −はヘテロ原子が隣接しない条件で−O−、−
S−、−CO−、−CH(Cl)−、−CH(CN)
−、−CCH3 (CN)−、−CH=CH−、−C≡C
−に置き換えられていてもよく、また該アルキル基中の
水素原子はフッ素原子に置換されていてもよい。m、
n、p、qはm+n+p+q≦18を満足することを条
件として1から15までの整数である。Y1 は単結合、
−O−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CH=
CH−、−C≡C−を示す。A1 は−A2 −、−A2
1 −A3 −、−A2 −X1 −A3 −X2 −A4 −を示
し、A2 、A3、A4 はそれぞれ独立に無置換あるいは
F、Cl、Br、CH3 、CF3 またはCNから選ばれ
た1個又は2個の置換基を有する1,4−フェニレン、
ピリジン−2,5−ジイル、ピリミジン−2,5−ジイ
ル、ピラジン−2,5−ジイル、ピリダジン−3,6−
ジイル、1,4−シクロヘキシレン、1,3−ジオキサ
ン−2,5−ジイル、1,3−ジチアン−2,5−ジイ
ル、チオフェン−2,5−ジイル、チアゾール−2,5
−ジイル、チアジアゾール−2,5−ジイル、ベンゾオ
キサゾール−2,5−ジイル、ベンゾオキサゾール−
2,6−ジイル、ベンゾチアゾール−2,5−ジイル、
ベンゾチアゾール−2,6−ジイル、キノキサリン−
2,6−ジイル、キノリン−2,6−ジイル、2,6−
ナフチレン、インダン−2,5−ジイル、2−アルキル
インダン−2,5−ジイル(アルキル基は炭素原子数1
から18の直鎖状又は分岐状のアルキル基である)、イ
ンダノン−2,6−ジイル、2−アルキルインダノン−
2,6−ジイル(アルキル基は炭素原子数1から18の
直鎖状又は分岐状のアルキル基である)、クマラン−
2,5−ジイル、2−アルキルクマラン−2,5−ジイ
ル(アルキル基は炭素原子数が1から18の直鎖状又は
分岐状のアルキル基である)から選ばれる。X1 、X2
は単結合、−COO−、−OCO−、−CH2 O−、−
OCH2 −、−CH2 CH2 −、−CH=CH−、−C
≡C−である。]
【0032】で表わされる光学活性化合物、該光学活性
化合物の少なくとも1種を含有する液晶組成物、及び該
液晶組成物を1対の電極基板間に配置してなる液晶素子
並びにそれらを用いた表示方法及び表示装置を提供する
ものである。
【0033】前記一般式(I)で表わされる光学活性化
合物のうちで液晶相の温度幅、混和性、粘性、配向性等
の観点から好ましい化合物として(Ia)〜(Ic)が
挙げられる。
【0034】(Ia) A1 が−A2 −を示し、A2
無置換あるいはF、Cl、Br、CH3 、CF3 または
CNから選ばれた1個又は2個の置換基を有する1,4
−フェニレン、1,4−シクロヘキシレン、キノキサリ
ン−2,6−ジイル、キノリン−2,6−ジイル、2,
6−ナフチレンから選ばれる光学活性化合物。
【0035】(Ib) A1 が−A2 −X1 −A3 −を
示し、A2 、A3 の少なくとも1つは無置換あるいは
F、Cl、Br、CH3 、CF3 またはCNから選ばれ
た1個又は2個の置換基を有する1,4−フェニレン、
1,4−シクロヘキシレン、ピリジン−2,5−ジイ
ル、ピリミジン−2,5−ジイルから選ばれる光学活性
化合物。
【0036】(Ic) A1 が−A2 −X1 −A3 −X
2 −A4 −を示し、A2 、A3 、A4の少なくとも1つ
は無置換あるいはF、Cl、Br、CH3 、CF3 また
はCNから選ばれた1個又は2個の置換基を有する1,
4−フェニレンであり、残りは無置換あるいはF、C
l、Br、CH3 、CF3 またはCNから選ばれた1個
又は2個の置換基を有する1,4−フェニレン、ピリジ
ン−2,5−ジイル、ピリミジン−2,5−ジイル、
1,4−シクロヘキシレン、チアゾール−2,5−ジイ
ル、チアジアゾール−2,5−ジイル、インダン−2,
5−ジイル、クマラン−2,5−ジイルから選ばれる光
学活性化合物。
【0037】更に好ましい化合物として(Iba)〜
(Ice)が挙げられる。 (Iba) A1 が−A2 −X1 −A3 −を示し、
2 、A3 は共に無置換あるいはF、Cl、Br、CH
3 、CF3 またはCNから選ばれた1個又は2個の置換
基を有する1,4−フェニレンであり、X1 は単結合、
−COO−、−CH2O−、−CH2 CH2 −、−C≡
C−である光学活性化合物。
【0038】(Ibb) A1 が−A2 −X1 −A3
を示し、A2 とA3 の内一方は無置換あるいはF、C
l、Br、CH3 、CF3 またはCNから選ばれた1個
又は2個の置換基を有する1,4−フェニレンであり、
他方はピリジン−2,5−ジイル、ピリミジン−2,5
−ジイル、ピラジン−2,5−ジイル、ピリダジン−
3,6−ジイル、1,4−シクロヘキシレン、チオフェ
ン−2,5−ジイル、チアゾール−2,5−ジイル、チ
アジアゾール−2,5−ジイル、ベンゾオキサゾール−
2,5−ジイル、ベンゾチアゾール−2,6−ジイル、
キノキサリン−2,6−ジイル、キノリン−2,6−ジ
イル、2,6−ナフチレン、インダン−2,5−ジイ
ル、クマラン−2,5−ジイルから選ばれ、X1 は単結
合である光学活性化合物。
【0039】(Ibc) A1 が−A2 −X1 −A3
を示し、A2 とA3 の内一方はピリジン−2,5−ジイ
ルであり、他方は1,4−シクロヘキシレン、2,6−
ナフチレン、インダン−2,5−ジイル、クマラン−
2,5−ジイルから選ばれ、X1は単結合である光学活
性化合物。
【0040】(Ibd) A1 が−A2 −X1 −A3
を示し、A2 とA3 の内一方はピリミジン−2,5−ジ
イルであり、他方は1,4−シクロヘキシレン、2,6
−ナフチレン、インダン−2,5−ジイル、クマラン−
2,5−ジイルから選ばれ、X1 は単結合である光学活
性化合物。
【0041】(Ica) A1 が−A2 −X1 −A3
2 −A4 −を示し、A2 、A3 、A4 は共に無置換あ
るいはF、Cl、Br、CH3 、CF3 またはCNから
選ばれた1個又は2個の置換基を有する1,4−フェニ
レンであり、X1 、X2 の少なくとも1つは単結合であ
る光学活性化合物。
【0042】(Icb) A1 が−A2 −X1 −A3
2 −A4 −を示し、A2 、A3 、A4 の内2つは無置
換あるいはF、Cl、Br、CH3 、CF3 またはCN
から選ばれた1個又は2個の置換基を有する1,4−フ
ェニレン、残りの1つはピリジン−2,5−ジイル、ピ
リミジン−2,5−ジイル、1,4−シクロヘキシレ
ン、チアゾール−2,5−ジイル、チアジアゾール−
2,5−ジイル、インダン−2,5−ジイル、クマラン
−2,5−ジイルから選ばれ、X1 、X2 は単結合であ
る光学活性化合物。
【0043】(Icc) A1 が−A2 −X1 −A3
2 −A4 −を示し、A3 は無置換あるいはF、Cl、
Br、CH3 、CF3 またはCNから選ばれた1個又は
2個の置換基を有する1,4−フェニレンであり、A2
とA4 の内一方はピリジン−2,5−ジイル、他方は無
置換あるいはF、Cl、Br、CH3 、CF3 またはC
Nから選ばれた1個又は2個の置換基を有する1,4−
フェニレン、1,4−シクロヘキシレン、チオフェン−
2,5−ジイル、インダン−2,5−ジイルから選ば
れ、X1 、X2 の内一方は単結合であり、他方は−OC
O−、−OCH2 −、−CH2 CH2 −である光学活性
化合物。
【0044】(Icd) A1 が−A2 −X1 −A3
2 −A4 −を示し、A3 は無置換あるいはF、Cl、
Br、CH3 、CF3 またはCNから選ばれた1個又は
2個の置換基を有する1,4−フェニレンであり、A2
とA4 の内一方はピリミジン−2,5−ジイル、他方は
無置換あるいはF、Cl、Br、CH3 、CF3 または
CNから選ばれた1個又は2個の置換基を有する1,4
−フェニレン、1,4−シクロヘキシレン、チオフェン
−2,5−ジイル、インダン−2,5−ジイルから選ば
れ、X1 、X2 の内一方は単結合であり、他方は−OC
O−、−OCH2−、−CH2 CH2 −である光学活性
化合物。
【0045】(Ice) A1 が−A2 −X1 −A3
2 −A4 −を示し、A3 は無置換あるいはF、Cl、
Br、CH3 、CF3 またはCNから選ばれた1個又は
2個の置換基を有する1,4−フェニレンであり、A2
とA4 の内一方は1,4−シクロヘキシレン、他方は無
置換あるいはF、Cl、Br、CH3 、CF3 またはC
Nから選ばれた1個又は2個の置換基を有する1,4−
フェニレン、1,4−シクロヘキシレン、チオフェン−
2,5−ジイル、インダン−2,5−ジイルから選ば
れ、X1 、X2 の内一方は単結合であり、他方は−OC
O−、−OCH2 −、−CH2 CH2 −である光学活性
化合物。
【0046】前記一般式(I)で表わされる光学活性化
合物に1個又は2個の置換基を有する1,4−フェニレ
ンが存在する場合、好ましい置換基はF、Cl、Br、
CF3 であり、より好ましくはFである。
【0047】R1 は好ましくは下記の(i)〜(X)か
ら選ばれる。
【0048】
【化7】
【0049】(式中、a、s、dは1から16の整数、
b、g、h、tは0から10の整数、e、fは0から7
の整数を示す。但し、a+b≦16、d+e+f≦15
の条件を満たす。Z1 はCH3 、CF3 、F、CNを示
す。Y2 は単結合、−O−、−COO−、−OCO−を
示し、Y3 は単結合、−O−、−COO−、−OCO
−、−CH2 O−、−CH2 OCO−を示す。*は光学
活性であることを示す。)次に前記一般式(I)で示さ
れる光学活性化合物の合成法の一例を示す。
【0050】
【化8】
【0051】(TsClはp−トルエンスルホン酸クロ
リドを示す。m、n、p、q、A1 、R1 は前記一般式
に準ずる。)
【0052】次に一般式(I)で示される光学活性化合
物の具体的な構造式を表1〜15に示す。以後、本発明
中で用いられる略記は以下の基を示す。
【0053】
【化9】
【0054】
【化10】
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】
【表3】
【0058】
【表4】
【0059】
【表5】
【0060】
【表6】
【0061】
【表7】
【0062】
【表8】
【0063】
【表9】
【0064】
【表10】
【0065】
【表11】
【0066】
【表12】
【0067】
【表13】
【0068】
【表14】
【0069】
【表15】
【0070】本発明の液晶組成物は前記一般式(I)で
示される光学活性化合物の少なくとも一種と他の液晶性
化合物1種以上とを適当な割合で混合することにより得
ることができる。併用する他の液晶性化合物の数は1〜
50、好ましくは1〜30、より好ましくは3〜30の
範囲である。
【0071】また、本発明による液晶組成物は強誘電性
液晶組成物、特に強誘電性カイラルスメクチック液晶組
成物が好ましい。
【0072】本発明で用いる他の液晶性化合物として
は、特開平4−272989号公報(23)〜(39)
ページに記載の化合物(III)〜(XII)、好まし
い化合物(IIIa)〜(XIId)、更に好ましい化
合物(IIIaa)〜(XIIdb)が挙げられる。ま
た、化合物(III)〜(VI)、好ましい化合物(I
IIa)〜(VIf)、更に好ましい化合物(IIIa
a)〜(VIfa)におけるR'1 、R'2 の少なくとも
一方が、また化合物(VII)、(VIII)、好まし
い化合物(VIIa)〜(VIIIb)、更に好ましい
化合物(VIIIba)、(VIIIbb)における
R'3 、R'4 の少なくとも一方、および化合物(IX)
〜(XII)、好ましい化合物(IXa)〜(XII
d)、更に好ましい化合物(IXba)、(XIId
b)におけるR'5 、R'6 の少なくとも一方が−(CH
2 E G 2G+1(E:0〜10、G:1〜15 整
数)である化合物も同様に用いることができる。更に、
次の一般式(XIII)〜(XVIII)で示される液
晶性化合物も用いることができる。
【0073】
【化11】 R'7−[Py2]−X'7−[Ph]−X'8−([PhY'7])N−[Tn]−R' 8 (XIII) R'7−[Py2]−[Ph]−OCO−[Ph4F] (XIV) R'7−[Py2]−[Ph]−OCO−[Ph34F] (XV) R'7−([PhY'7])Q−[Tz1]−[PhY'8]−X'7−([PhY'9] )R−([Cy])T−R'8 (XVI ) R'7−[Bo2]−A'4−R'8 (XVII) R'7−[Bt2]−A'4−R'8 (XVIII)
【0074】ここでR'7、R'8は水素原子又は炭素数1
〜18の直鎖状または分岐状のアルキル基であり、該ア
ルキル基中の1つもしくは隣接しない2つ以上の−CH
2 −はヘテロ原子が隣接しない条件で−O−、−CO
−、−CH(CN)−、−C(CN)(CH3 )−、に
置き換えられていてもよい。また、該アルキル基中の水
素原子はフッ素原子に交換されていてもよい。
【0075】更にR'7、R'8は好ましくは下記のi)〜
viii)である。
【0076】i) 炭素数1〜15の直鎖アルキル基
【0077】
【化12】 p:0〜5、 q:2〜11 整数 光学活性でもよい
【0078】
【化13】 r:0〜6、 s:0または1、 t:1〜14 整
数 光学活性でもよい
【0079】
【化14】 w:1〜15 整数 光学活性でもよい
【0080】
【化15】 A:0〜2、 B:1〜15 整数 光学活性でもよい
【0081】
【化16】 C:0〜2、 D:1〜15 整数 光学活性でもよい
【0082】vii) −(CH2 EG2G+1 E:0〜10、 G:1〜15 整数
【0083】viii) −H N、Q、R、T:0または1 Y'7、Y'8、Y'9:H
またはF A'4:Ph、Np X'7、X'8:単結合、−COO
−、−OCO−、−CH2 O−、−OCH2
【0084】(XIII)の好ましい化合物として(X
IIIa)が挙げられる。
【0085】
【化17】 R'7−[Py2]−[Ph]−OCO−[Tn]−R'8 (XIIIa)
【0086】(XVI)の好ましい化合物として(XV
Ia)、(XVIb)が挙げられる。
【0087】
【化18】 R'7−[Tz1]−[Ph]−R'8 (XVIa) R'7−[PhY'7]−[Tz1]−[PhY'8]−R'8 (XVIb)
【0088】(XVII)の好ましい化合物として(X
VIIa)、(XVIIb)が挙げられる。
【0089】
【化19】 R'7−[Boa2]−[Ph]−O−R'8 (XVIIa) R'7−[Boa2]−[Np]−O−R'8 (XVIIb)
【0090】(XVIII)の好ましい化合物として
(XVIIIa)〜(XVIIIc)が挙げられる。
【0091】
【化20】 R'7−[Btb2]−[Ph]−R'8 (XVIIIa) R'7−[Btb2]−[Ph]−O−R'8 (XVIIIb) R'7−[Btb2]−[Np]−O−R'8 (XVIIIc)
【0092】(XVIa)、(XVIb)の好ましい化
合物として(XVIba)〜(XVIbc)が挙げられ
る。
【0093】
【化21】 R'7−[Tz1]−[Ph]−O−R'8 (XVIaa) R'7−[Ph]−[Tz1]−[Ph]−R'8 (XVIba) R'7−[Ph]−[Tz1]−[Ph]−O−R'8 (XVIbb) R'7−[Ph]−[Tz1]−[Ph]−OCO−R'8 (XVIbc)
【0094】Ph、Py2、Tn、Tz1、Cy、N
p、Boa2、Btb2の略記は前記定義に準じ、他の
略記については以下の基を示す。
【0095】
【化22】
【0096】本発明の光学活性化合物と、1種以上の上
述の液晶性化合物、あるいは液晶組成物とを混合する場
合、混合して得られた液晶組成物中に占める本発明の光
学活性化合物の割合は1重量%〜80重量%、好ましく
は1重量%〜60重量%、さらに好ましくは1重量%〜
40重量%とすることが望ましい。
【0097】また、本発明の光学活性化合物を2種以上
用いる場合は、混合して得られた液晶組成物中に占める
本発明の液晶性化合物2種以上の混合物の割合は1重量
%〜80重量%、好ましくは1重量%〜60重量%、さ
らに好ましくは1重量%〜40重量%とすることが望ま
しい。
【0098】更に、本発明の強誘電性液晶素子における
強誘電性液晶層は、先に示したようにして作成した強誘
電性液晶組成物を真空中、等方性液体温度まで加熱し、
素子セル中に封入し、徐々に冷却して液晶層を形成させ
常圧に戻すことが好ましい。
【0099】図1は強誘電性液晶素子の構成の説明のた
めに、本発明の強誘電性液晶層を有する液晶素子の一例
を示す断面概略図である。
【0100】図1を参照して、液晶素子は、それぞれ透
明電極3および絶縁性配向制御層4を設けた一対のガラ
ス基板2間にカイラルスメクチック相を示す液晶層1を
配置し、且つその層厚をスペーサー5で設定してなるも
のであり、一対の透明電極3間にリード線6を介して電
源7より電圧を印加可能に接続する。また一対の基板2
は、一対のクロスニコル偏光板8により挟持され、その
一方の外側には光源9が配置される。
【0101】2枚のガラス基板2には、それぞれIn
,SnO あるいはITO(インジウム チン
オキサイド;Indium Tin Oxide)等
の薄膜から成る透明電極3が被覆されている。その上に
ポリイミドの様な高分子の薄膜をガーゼやアセテート植
毛布等でラビングして、液晶をラビング方向に配列する
ための絶縁性配向制御層4が形成されている。
【0102】また、絶縁物質として、例えばシリコン窒
化物、水素を含有するシリコン窒化物、シリコン炭化
物、水素を含有するシリコン炭化物、シリコン酸化物、
硼素窒化物、水素を含有する硼素窒化物、セリウム酸化
物、アルミニウム酸化物、ジルコニウム酸化物、チタン
酸化物やフッ化マグネシウムなどの無機物質絶縁層を形
成し、その上にポリビニルアルコール、ポリイミド、ポ
リアミドイミド、ポリエステルイミド、ポリパラキシレ
ン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリビニルアセ
タール、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリアミ
ド、ポリスチレン、セルロース樹脂、メラミン樹脂、ユ
リヤ樹脂、アクリル樹脂やフォトレジスト樹脂などの有
機絶縁物質を配向制御層として、2層で絶縁性配向制御
層4が形成されてもよく、また無機物質絶縁性配向制御
層あるいは有機物質絶縁性配向制御層単層であっても良
い。
【0103】この絶縁性配向制御層が無機系ならば蒸着
法などで形成でき、有機系ならば有機絶縁物質を溶解さ
せた溶液、またはその前駆体溶液(溶剤に0.1〜20
重量%、好ましくは0.2〜10重量%)を用いて、ス
ピンナー塗布法、浸漬塗布法、スクリーン印刷法、スプ
レー塗布法、ロール塗布法等で塗布し、所定の硬化条件
下(例えば加熱下)で硬化させ形成させることができ
る。
【0104】絶縁性配向制御層4の層厚は通常10Å〜
1μm、好ましくは10Å〜3000Å、さらに好まし
くは10Å〜1000Åが適している。
【0105】この2枚のガラス基板2はスペーサー5に
よって任意の間隔に保たれている。例えば、所定の直径
を持つシリカビーズ、アルミナビーズをスペーサーとし
てガラス基板2枚で挟持し、周囲をシール材、例えばエ
ポキシ系接着材を用いて密封する方法がある。その他、
スペーサーとして高分子フィルムやガラスファイバーを
使用しても良い。この2枚のガラス基板の間に強誘電性
液晶が封入されている。
【0106】強誘電性液晶が封入された強誘電性液晶層
1は、一般には0.5〜20μm、好ましくは1〜5μ
mである。
【0107】透明電極3からはリード線によって外部の
電源7に接続されている。また、ガラス基板2の外側に
は、偏光板8が貼り合わせてある。図1の例は透過型で
あり、光源9を備えている。
【0108】図2は、強誘電性を利用した液晶子の動作
説明のために、セルの例を模式的に描いたものである。
21aと21bは、それぞれIn ,SnO
あるいはITO(インジウム チン オキサイド;I
ndium Tin Oxide)等の薄膜からなる透
明電極で被覆された基板(ガラス板)であり、その間に
液晶分子層22がガラス面に垂直になるよう配向したS
mC 相又はSmH 相の液晶が封入されている。
太線で示した線23が液晶分子を表わしており、この液
晶分子23はその分子に直交した方向に双極子モーメン
ト(P⊥)24を有している。基板21aと21b上の
電極間に一定の閾値以上の電圧を印加すると、液晶分子
23のらせん構造がほどけ、双極子モーメント(P⊥)
24がすべて電界方向に向くよう、液晶分子23は配向
方向を変えることができる。液晶分子23は、細長い形
状を有しており、その長軸方向と短軸方向で屈折率異方
性を示し、従って例えばガラス面の上下に互いにクロス
ニコルの偏光子を置けば、電圧印加極性によって光学特
性が変わる液晶光学変調素子となることは、容易に理解
される。
【0109】本発明における光学変調素子で好ましく用
いられる液晶セルは、その厚さを充分に薄く(例えば1
0μ以下)することができる。このように液晶層が薄く
なるにしたがい、図3に示すように電界を印加していな
い状態でも液晶分子のらせん構造がほどけ、その双極子
モーメントPaまたはPbは上向き(34a)又は下向
き(34b)のどちらかの状態をとる。このようなセル
に、図3に示す如く一定の閾値以上の極性の異なる電界
Ea又はEbを電圧印加手段31aと31bにより付与
すると、双極子モーメントは、電界Ea又はEbの電界
ベクトルに対応して上向き34a又は下向き34bと向
きを変え、それに応じて液晶分子は、第1の安定状態3
3aかあるいは第2の安定状態33bの何れか一方に配
向する。
【0110】このような強誘電性液晶素子を光学変調素
子として用いることの利点は、先にも述べたが2つあ
る。その第1は、応答速度が極めて速いことであり、第
2は液晶分子の配向が双安定性を有することである。第
2の点を、例えば図3によって更に説明すると、電界E
aを印加すると液晶分子は第1の安定状態33aに配向
するが、この状態は電界を切っても安定である。又、逆
向きの電界Ebを印加すると、液晶分子は第2の安定状
態33bに配向して、その分子の向きを変えるが、やは
り電界を切ってもこの状態に留っている。又、与える電
界EaあるいはEbが一定の閾値を越えない限り、それ
ぞれ前の配向状態にやはり維持されている。
【0111】図5は本発明で用いた駆動波形の一例であ
る。図5(A)の中のS は選択された走査線に印加
する選択走査波形を、Sは選択されていない非選択走
査波形を、I は選択されたデータ線に印加する選択
情報波形(黒)を、I は選択されていないデータ線
に印加する非選択情報信号(白)を表わしている。ま
た、図中(I −S )と(I −S )は選
択された走査線上の画素に印加する電圧波形で、電圧
(I −S)が印加された画素は黒の表示状態をと
り、電圧(I −S )が印加された画素は白の表
示状態をとる。
【0112】図5(B)は図(A)に示す駆動波形で、
図6に示す表示を行ったときの時系列波形である。図5
に示す駆動例では、選択された走査線上の画素に印加さ
れる単一極性電圧の最小印加時間Δtが書込み位相t
の時間に相当し、1ラインクリヤt位相の時間が2
Δtに設定されている。
【0113】さて、図5に示した駆動波形の各パラメー
タV ,V ,Δtの値は使用する液晶材料のスイ
ッチング特性によって決定される。ここでは、バイアス
比V /(V +V )=1/3に固定されてい
る。
【0114】バイアス比を大きくすることにより駆動適
正電圧の幅を大きくすることは可能であるが、バイアス
比を増すことは情報信号の振幅を大きくすることを意味
し、画質的にはちらつきの増大、コントラストの低下を
招き好ましくない。我々の検討ではバイアス比1/3〜
1/4程度が実用的であった。
【0115】本発明の液晶素子を表示パネル部に使用
し、図7及び図8に示した走査線アドレス情報をもつ画
像情報なるデータフォーマット及びSYNC信号による
通信同期手段をとることにより、液晶表示装置を実現す
る。
【0116】図中、符号はそれぞれ以下の通りである。 101 強誘電性液晶表示装置 102 グラフィックスコントローラ 103 表示パネル 104 走査線駆動回路 105 情報線駆動回路 106 デコーダ 107 走査信号発生回路 108 シフトレジスタ 109 ラインメモリ 110 情報信号発生回路 111 駆動制御回路 112 GCPU 113 ホストCPU 114 VRAM
【0117】画像情報の発生は、本体装置側のグラフィ
ックスコントローラ102にて行われ、図7及び図8に
示した信号転送手段にしたがって表示パネル103に転
送される。グラフィックスコントローラ102は、CP
U(中央演算処理装置、以下GCPU112と略す)及
びVRAM(画像情報格納用メモリ)114を核に、ホ
ストCPU113と液晶表示装置101間の画像情報の
管理や通信をつかさどっており、本発明の制御方法は主
にこのグラフィックスコントローラ102上で実現され
るものである。なお、該表示パネルの裏面には光源が配
置されている。
【0118】
【実施例】以下、実施例により本発明について更に詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。
【0119】実施例1 光学活性5−(4−メチルヘキシル)−2−〔4−
(8,8,9,9,10,10,10−ヘプタフルオロ
−3,6−ジオキサデシルオキシ)フェニル〕ピリミジ
ン(例示化合物No.54)を以下のようにして製造し
た。
【0120】(1)8,8,9,9,10,10,10
−ヘプタフルオロ−3,6−ジオキサデカノールの合成 1リットルの反応容器に2−クロロエトキシエタノール
416g(3.34mol)を仕込み、氷冷下、2,3
−ジヒドロ−4H−ピラン307.8g(3.66mo
l)を10分間で滴下した。滴下後、室温で1時間撹拌
した。得られた反応混合物を減圧蒸留し、2−クロロエ
トキシエチルテトラヒドロピラニルエーテル383gを
得た。
【0121】収率55.0% b.p.87〜88
℃/2mmHg
【0122】ついで、2リットルの反応容器に2,2,
3,3,4,4,4−ヘプタフルオロブタノール100
g(0.50mol)、エチレングリコールジメチルエ
ーテル500ml を仕込み、10℃以下で水素化ナト
リウム22g(0.55mol,60%油性)を40分
間で添加した。1時間同温で反応させた後、室温で2.
5時間反応させた。1リットルのオートクレーブにこの
反応液と2−クロロエトキシエチルテトラヒドロピラニ
ルエーテル115.5g(0.55mol)を仕込み1
70℃(内温)で8時間反応させた。
【0123】同様な反応を3回行ない、2−クロロエト
キシエチルテトラヒドロピラニルエーテルを計335g
反応させ、3回の反応液をまとめて後処理した。すなわ
ち、3回の反応液を合わせて水に注入し、酢酸エチル抽
出、水洗、乾燥(無水硫酸マグネシウム)し、溶媒留去
した。残渣をシリカゲルカラム精製〔展開溶媒:n−ヘ
キサン/イソプロピルエーテル(1/1)、200me
shシリカゲル13.2kg使用〕し、純度99%以上
の8,8,9,9,10,10,10−ヘプタフルオロ
−3,6−ジオキサデシルテトラヒドロピラニルエーテ
ル17.4g、低純度品354gを得た。
【0124】ついで、100ml の反応容器に8,
8,9,9,10,10,10−ヘプタフルオロ−3.
6−ジオキサデシルテトラヒドロピラニルエーテル1
7.4g(99%up品、0.047mol)、メタノ
ール35ml 、水18ml 、農塩酸2.2ml を
仕込み、室温で2時間撹拌した。反応溶液を水に注入
し、食塩を加え飽和させた後、酢酸エチル抽出、飽和食
塩水洗浄、乾燥(無水硫酸マグネシウム)し、溶媒留去
した。残渣を減圧蒸留し、8,8,9,9,10,1
0,10−ヘプタフルオロ−3,6−ジオキサデカノー
ル6.4gを得た。
【0125】b.p.86〜87℃/6mmHg 低純度品354gも同様な反応をさせ、3回減圧蒸留を
くり返すことにより99%純度品31.7gを得た。
【0126】(2)p−トルエンスルホン酸8,8,
9,9,10,10,10−ヘプタフルオロ−3,6−
ジオキサデシルの合成 8,8,9,9,10,10,10−ヘプタフルオロ−
3,6−ジオキサデカノール5.0g(17.3mmo
l)、ピリジン4.8ml を加え、氷冷下撹拌した。
ここへp−トルエンスルホニルクロリド4.0g(2
0.8mmol)を添加し、3時間撹拌した。反応後水
にあけ塩酸酸性とした。酢酸エチルで抽出し、水洗、乾
燥(無水硫酸ナトリウム)した。溶媒を留去し、残渣を
シリカゲルカラム精製〔展開溶媒:トルエン/酢酸エチ
ル(10/1)〕し、p−トルエンスルホン酸8,8,
9,9,10,10,10−ヘプタフルオロ−3,6−
ジオキサデシル7.92gを得た。収率99.8%。
【0127】(3)光学活性5−(4−メチルヘキシ
ル)−2−〔4−(8,8,9,9,10,10,10
−ヘプタフルオロ−3,6−ジオキサデシルオキシ)フ
ェニル〕ピリミジンの合成 光学活性5−(4−メチルヘキシル)−2−(4−ヒド
ロキシフェニル)ピリミジン0.3g(1.11mmo
l)、p−トルエンスルホン酸8,8,9,9,10,
10,10−ヘプチルフルオロ−3,6−ジオキサデシ
ル0.50g(1.13mmol)、85%KOH
0.076g(1.35mmol)およびブタノール
3.8ml を加え、撹拌下5時間還流した。反応後冷
凍庫へ入れ、放置したあと、濾取した。この濾取物に水
を加え、室温で撹拌したあと不溶物を再び濾取した。濾
取物をトルエンに溶かし、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。濾過後、シリカゲルカラム〔展開溶媒:トルエン/
酢酸エチル(50/1)〕で分離精製し、メタノールか
ら再結晶して光学活性5−(4−メチルヘキシル)−2
−〔4−(8,8,9,9,10,10,10−ヘプチ
ルフルオロ−3,6−ジオキサデシルオキシ)フェニ
ル〕ピリミジン0.11gを得た。収率18.3%
【0128】
【数3】
【0129】実施例2 光学活性2−(1−フルオロヘプチル)−5−〔4−
(8,8,9,9,10,10,10−ヘプチルフルオ
ロ−3,6−ジオキサデシルオキシフェニル)〕−1,
3,4−チアジアゾール(例示化合物No.71)を以
下のようにして製造した。
【0130】光学活性2−(1−フルオロヘプチル)−
5−(4−ヒドロキシフェニル)−1,3,4−チアジ
アゾール0.59g(2.0mmol)、p−トルエン
スルホン酸8,8,9,9,10,10,10−ヘプタ
フルオロ−3,6−ジオキサデシル0.92g(2.0
mmol)、85%KOH 0.16gおよびブタノー
ル2ml を加え撹拌下4時間還流した。反応後水にあ
け、トルエンで抽出した。水洗後、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。溶媒を留去した後、メタノールから再結晶
し、ついでヘキサンから再結晶し、光学活性2−(1−
フルオロヘプチル)−5−〔4−(8,8,9,9,1
0,10,10−ヘプタフルオロ−3,6−ジオキサデ
シルオキシフェニル)〕−1,3,4−チアジアゾール
0.17gを得た。収率17.4%。
【0131】
【数4】
【0132】実施例3 光学活性テトラヒドロフランカルボン酸4−〔4´−
(8,8,9,9,10,10,10−ヘプタフルオロ
−3,6−ジオキサデシルオキシビフェニル)〕(例示
化合物No.229)を以下のようにして製造した。
【0133】(1)4´−(8,8,9,9,10,1
0,10−ヘプタフルオロ−3,6−ジオキサデシルオ
キシ)−4−ビフェノールの合成 4,4´−ビフェノール1.9g(10.2mmo
l)、p−トルエンスルホン酸8,8,9,9,10,
10,10−ヘプタフルオロ−3,6−ジオキサデシル
3.0g(6.8mmol)、85%KOH 0.54
(8.2mmol)およびエタノール30ml を加え
撹拌下9時間還流した。
【0134】反応後水にあけ、塩酸酸性とし酢酸エチル
で抽出した。水洗後無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶
媒留去後、クロロホルム約100ml を加え、室温で
10分撹拌し、不溶物を濾別した。濾液を濃縮し、シリ
カゲルカラム精製〔展開溶媒:トルエン/酢酸エチル
(10/1)〕し、エタノールから再結晶して、4′−
(8,8,9,9,10,10,10−ヘプタフルオロ
−3,6−ジオキサデシルオキシ)−4−ビフェノール
0.76gを得た。収率24.5%。
【0135】(2)光学活性テトラヒドロフランカルボ
ン酸4−〔4´−(8,8,9,9,10,10,10
−ヘプタフルオロ−3,6−ジオキサデシルオキシビフ
ェニル)〕の合成 4´−(8,8,9,9,10,10,10−ヘプタフ
ルオロ−3,6−ジオキサデシルオキシ)−4−ビフェ
ノール0.2g(0.44mmol)、R−(+)−テ
トラヒドロフランカルボン酸0.051g(0.44m
mol)、N,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド
0.09g(0.44mmol)、N,N−ジメチルア
ミノピリジン0.01gおよび塩化メチレン30ml
を加え室温で6時間撹拌した。生成したジシクロヘキシ
ル尿素を濾別し、濾液を濃縮した。シリカゲルカラム精
製〔展開溶媒:トルエン/酢酸エチル(5/1)〕し、
エタノールから再結晶して、光学活性テトラヒドロフラ
ンカルボン酸4−〔4′−(8,8,9,9,10,1
0,10−ヘプタフルオロ−3,6−ジオキサデシルオ
キシビフェニル)〕0.2gを得た。収率82.0%。
【0136】
【数5】
【0137】実施例4 実施例1で製造した例示化合物No.54を含む下記化
合物を下記の重量部で混合し、液晶組成物Zを作成し
た。
【0138】
【化23】
【0139】この液晶組成物Zは下記の相転移温度を示
す。
【0140】
【数6】
【0141】実施例5 2枚の0.7mm厚のガラス板を用意し、それぞれのガ
ラス板上にITO膜を形成し、電圧印加電極を作成し、
さらにこの上にSiO2 を蒸着させ絶縁層とした。ガラ
ス板上にシランカップリング剤[信越化学(株)製KB
M−602]0.2%イソプロピルアルコール溶液を回
転数2000r.p.mのスピンナーで15秒間塗布
し、表面処理を施した。この後、120℃にて20分間
加熱乾燥処理を施した。
【0142】さらに表面処理を行なったITO膜付きの
ガラス板上にポリイミド樹脂前駆体[東レ(株)SP−
510]1.5%ジメチルアセトアミド溶液を回転数2
000r.p.mのスピンナーで15秒間塗布した。成
膜後、60分間,300℃加熱縮合焼成処理を施した。
この時の塗膜の膜厚は約250Åであった。
【0143】この焼成後の被膜には、アセテート植毛布
によるラビング処理がなされ、その後イソプロピルアル
コール液で洗浄し、平均粒径2μmのシリカビーズを一
方のガラス板上に散布した後、それぞれのラビング処理
軸が互いに平行となる様にし、接着シール剤[リクソン
ボンド(チッソ(株))]を用いてガラス板をはり合わ
せ、60分間,100℃にて加熱乾燥しセルを作成し
た。
【0144】このセルに実施例4で混合した液晶組成物
Zを等方性液体状態で注入し、等方相から20℃/hで
25℃まで徐冷することにより、強誘電性液晶素子を作
成した。このセルのセル厚をベレック位相板によって測
定したところ約2μmであった。
【0145】この強誘電性液晶素子を使って自発分極の
大きさPsとピーク・トウ・ピーク電圧Vpp=20V
の電圧印加により直交ニコル下での光学的な応答(透過
光量変化0〜90%)を検知して応答速度(以後、光学
応答速度という)を測定した。その測定結果を次に示
す。
【0146】
【表16】 10℃ 20℃ 30℃ 応答速度 349μsec 180μsec 119μsec Ps 14.6nC/cm 12.0nC/cm 9.9nC/cm
【0147】実施例6 下記化合物を下記の重量部で混合し、液晶組成物Aを作
成した。
【0148】
【化24】
【0149】更にこの液晶組成物Aに対して、以下に示
す例示化合物を各々以下に示す重量部で混合し、液晶組
成物Bを作成した。
【0150】
【化25】
【0151】液晶組成物Bをセル内に注入する以外は全
く実施例5と同様の方法で強誘電性液晶素子を作成し、
光学応答速度を測定し、スイッチング状態を観察した。
この液晶素子内の均一配向性は良好であり、モノドメイ
ン状態が得られた。その測定結果を次に示す。
【0152】
【表17】 10℃ 25℃ 40℃ 応答速度 407μsec 214μsec 124μsec
【0153】比較例1 実施例6で混合した液晶組成物Aをセル内に注入する以
外は全く実施例5と同様の方法で強誘電性液晶素子を作
成し、光学応答速度を測定した。その測定結果を次に示
す。
【0154】
【表18】 10℃ 25℃ 40℃ 応答速度 668μsec 340μsec 182μsec
【0155】実施例7 実施例6で使用した例示化合物のかわりに以下に示す例
示化合物を各々以下に示す重量部で混合し、液晶組成物
Cを作成した。
【0156】
【化26】
【0157】液晶組成物Cをセル内に注入する以外は全
く実施例5と同様の方法で強誘電性液晶素子を作成し、
光学応答速度を測定し、スイッチング状態を観察した。
この液晶素子内の均一配向性は良好であり、モノドメイ
ン状態が得られた。その測定結果を次に示す。
【0158】
【表19】 10℃ 25℃ 40℃ 応答速度 401μsec 211μsec 121μsec
【0159】実施例8 実施例6で混合した例示化合物の代わりに以下に示す化
合物を各々以下に示す重量部で混合し、液晶組成物Dを
作成した。
【0160】
【化27】
【0161】液晶組成物Dをセル内に注入する以外は全
く実施例5と同様の方法で強誘電性液晶素子を作成し、
光学応答速度を測定し、スイッチング状態を観察した。
この液晶素子内の均一配向性は良好であり、モノドメイ
ン状態が得られた。その測定結果を次に示す。
【0162】
【表20】 10℃ 25℃ 40℃ 応答速度 391μsec 206μsec 119μsec
【0163】実施例9 下記化合物を下記の重量部で混合し、液晶組成物Eを作
成した。
【0164】
【化28】
【0165】更にこの液晶組成物Eに対して、以下に示
す例示化合物を各々以下に示す重量部で混合し、液晶組
成物Fを作成した。
【0166】
【化29】
【0167】液晶組成物Fをセル内に注入する以外は全
く実施例5と同様の方法で強誘電性液晶素子を作成し、
光学応答速度を測定し、スイッチング状態を観察した。
この液晶素子内の均一配向性は良好であり、モノドメイ
ン状態が得られた。その測定結果を次に示す。
【0168】
【表21】 10℃ 25℃ 40℃ 応答速度 410μsec 206μsec 116μsec
【0169】比較例2 実施例9で混合した液晶組成物Eをセル内に注入する以
外は全く実施例5と同様の方法で強誘電性液晶素子を作
成し、光学応答速度を測定した。その結果を次に示す。
【0170】
【表22】 10℃ 25℃ 40℃ 応答速度 784μsec 373μsec 197μsec
【0171】実施例10 実施例9で混合した例示化合物の代わりに以下に示す化
合物を各々以下に示す重量部で混合し、液晶組成物Gを
作成した。
【0172】
【化30】
【0173】液晶組成物Gをセル内に注入する以外は全
く実施例5と同様の方法で強誘電性液晶素子を作成し、
光学応答速度を測定し、スイッチング状態を観察した。
この液晶素子内の均一配向性は良好であり、モノドメイ
ン状態が得られた。その測定結果を次に示す。
【0174】
【表23】 10℃ 25℃ 40℃ 応答速度 457μsec 227μsec 131μsec
【0175】実施例11 実施例9で混合した例示化合物の代わりに以下に示す例
示化合物を各々以下に示す重量部で混合し、液晶組成物
Hを作成した。
【0176】
【化31】
【0177】液晶組成物Hをセル内に注入する以外は全
く実施例5と同様の方法で強誘電性液晶素子を作成し、
光学応答速度を測定し、スイッチング状態を観察した。
この液晶素子内の均一配向性は良好であり、モノドメイ
ン状態が得られた。その測定結果を次に示す。
【0178】
【表24】 10℃ 25℃ 40℃ 応答速度 443μsec 221μsec 126μsec
【0179】実施例12 下記化合物を下記の重量部で混合し、液晶組成物Iを作
成した。
【0180】
【化32】 構造式 重量部 C817−Py2−Ph−OC613 10 C817−Py2−Ph−OC919 5 C1021−Py2−Ph−OCOC817 7 C1021−Py2−Ph−O(CH23CH(CH3)OC37 7 C1225−Py2−Ph−O(CH24CH(CH3)OC 3 6 C511−Py2−Ph−Ph−C613 5 C715−Py2−Ph−Ph−C613 5 C49−Cy−COO−Ph−Py1−C1225 8 C37−Cy−COO−Ph−Py1−C1021 8 C919O−Ph−COO−Ph−OC511 20 C817−Ph−COO−Ph−Ph−OCH2CH(CH3)C25 5 C817−Ph−OCO−Ph−Ph−*CH(CH3)OCOC613 5 C613−Ph−OCH2−Ph−Ph−C715 6 C1225−Py2−Ph−OCH * 2CH(F)C613
【0181】更にこの液晶組成物Iに対して、以下に示
す例示化合物を各々以下に示す重量部で混合し、液晶組
成物Jを作成した。
【0182】
【化33】
【0183】液晶組成物Jをセル内に注入する以外は全
く実施例5と同様の方法で強誘電性液晶素子を作成し、
光学応答速度を測定し、スイッチング状態を観察した。
この液晶素子内の均一配向性は良好であり、モノドメイ
ン状態が得られた。その測定結果を次に示す。
【0184】
【表25】 10℃ 25℃ 40℃ 応答速度 397μsec 199μsec 105μsec
【0185】比較例3 実施例12で混合した液晶組成物Iをセル内に注入する
以外は全く実施例5と同様の方法で強誘電性液晶素子を
作成し、光学応答速度を測定した。その測定結果を次に
示す。
【0186】
【表26】 10℃ 25℃ 40℃ 応答速度 653μsec 317μsec 159μsec
【0187】実施例13 実施例12で使用した例示化合物の代わりに以下に示す
例示化合物を各々以下に示す重量部で混合し、液晶組成
物Kを作成した。
【0188】
【化34】
【0189】液晶組成物Kをセル内に注入する以外は全
く実施例5と同様の方法で強誘電性液晶素子を作成し、
光学応答速度を測定し、スイッチング状態を観察した。
この液晶素子内の均一配向性は良好であり、モノドメイ
ン状態が得られた。その測定結果を次に示す。
【0190】
【表27】 10℃ 25℃ 40℃ 応答速度 424μsec 212μsec 111μsec
【0191】実施例14 実施例12で使用した例示化合物の代わりに以下に示す
例示化合物を各々以下に示す重量部で混合し、液晶組成
物Lを作成した。
【0192】
【化35】
【0193】液晶組成物Lをセル内に注入する以外は全
く実施例5と同様の方法で強誘電性液晶素子を作成し、
光学応答速度を測定し、スイッチング状態を観察した。
この液晶素子内の均一配向性は良好であり、モノドメイ
ン状態が得られた。その測定結果を次に示す。
【0194】
【表28】 10℃ 25℃ 40℃ 応答速度 380μsec 193μsec 101μsec
【0195】実施例6〜14より明らかな様に、本発明
による液晶組成物B,C,D,F,G,H,J,Kおよ
びLを含有する強誘電性液晶素子は、低温における作動
特性、高速応答性が改善され、また光学応答速度の温度
依存性も軽減されたものとなっている。
【0196】実施例15 実施例6で使用したポリイミド樹脂前駆体1.5%ジメ
チルアセトアミド溶液に代えて、ポリビニルアルコール
樹脂[クラレ(株)製PUA−117]2%水溶液を用
いた他は全く同様の方法で強誘電性液晶素子を作成し、
実施例5と同様の方法で光学応答速度を測定した。その
測定結果を次に示す。
【0197】
【表29】 10℃ 25℃ 40℃ 応答速度 405μsec 213μsec 124μsec
【0198】実施例16 実施例6で使用したSiO2 を用いずに、ポリイミド樹
脂だけで配向制御層を作成した以外は全く実施例5と同
様の方法で強誘電性液晶素子を作成し、実施例5と同様
の方法で光学応答速度を測定した。その測定結果を次に
示す。
【0199】
【表30】 10℃ 25℃ 40℃ 応答速度 400μsec 202μsec 120μsec
【0200】実施例15,16より明らかな様に、素子
構成を変えた場合でも本発明に従う強誘電性液晶組成物
を含有する素子は、実施例6と同様に低温作動特性が非
常に改善され、かつ応答速度の温度依存性が軽減された
ものとなっている。
【0201】実施例17 下記化合物を下記の重量部で混合し、液晶組成物Mを作
成した。
【0202】
【化36】 構造式 重量部 C613−Py2−Ph−O(CH2437 5 C1123−Py2−Ph−OCH249 10 C817O−Pr1−Ph−O(CH25CH(CH3)C25 5 C1021−Py2−Ph−O(CH24CH(CH3)OC 3 10 C613−Py2−Ph−Ph−C817 7 C817−Py2−Ph−OC613 15 C511−Cy−COO−Ph−Py1−C1225 5 C49−Cy−COO−Ph−Py1−C1123 5 C37−Cy−COO−Ph−Py1−C1123 5 C1225O−Ph−Pa−CO(CH2 * 3CH(CH3)C25 2 C1021−Py2−Ph−OCH * 2CH(F)C25 5 C613−Cy−COO−Ph−OCH * 2CH(F)C613 2 C817−Ph−OCO−Ph−Ph−CH(CH3)OCOC613 6 C817−Py2−Ph−OCO−Ph−F 2 C715O−Ph−Tz1−Ph−C511 3 C613O−Btb2−Ph−OCO(CH2625 3 C817O−Ph−COS−Ph−OCH237 10
【0203】更にこの液晶組成物Mに対して、以下に示
す例示化合物を各々以下に示す重量部で混合し、液晶組
成物Nを作成した。
【0204】
【化37】
【0205】次に、これらの液晶組成物を以下の手順で
作成したセルを用いて、光学的な応答を観察した。2枚
の0.7mm厚のガラス板を用意し、それぞれのガラス
板上にITO膜を形成し、電圧印加電極を作成し、さら
にこの上にSiO を蒸着させ絶縁層とした。ガラス
板上にシランカップリング剤[信越化学(株)製KBM
−602]0.2%イソプロピルアルコール溶液を回転
数2000r.p.mのスピンナーで15秒間塗布し、
表面処理を施した。この後、120℃にて20分間加熱
乾燥処理を施した。
【0206】さらに表面処理を行なったITO膜付きの
ガラス板上にポリイミド樹脂前駆体[東レ(株)SP−
510]1.0%ジメチルアセトアミド溶液を回転数3
000r.p.mのスピンナーで15秒間塗布した。成
膜後、60分間,300℃加熱縮合焼成処理を施した。
この時の塗膜の膜厚は約120Åであった。
【0207】この焼成後の被膜には、アセテート植毛布
によるラビング処理がなされ、その後イソプロピルアル
コール液で洗浄し、平均粒径1.5μmのシリカビーズ
を一方のガラス板上に散布した後、それぞれのラビング
処理軸が互いに平行となる様にし、接着シール剤[リク
ソンボンド(チッソ(株))]を用いてガラス板をはり
合わせ、60分間,100℃にて加熱乾燥しセルを作成
した。
【0208】このセルのセル厚をベレック位相板によっ
て測定したところ約1.5μmであった。このセルに液
晶組成物Nを等方性液体状態で注入し、等方相から20
℃/hで25℃まで徐冷することにより、強誘電性液晶
素子を作成した。
【0209】ここの強誘電性液晶素子を用いて前述した
図5に示す駆動波形(1/3バイアス比)で30℃にお
ける駆動時のコントラストを測定した結果、20.1で
あった。
【0210】比較例4 実施例17で混合した液晶組成物Mをセル内に注入する
以外は全く実施例17と同様の方法で強誘電性液晶素子
を作成し、同様の駆動波形を用い30℃における駆動時
のコントラストを測定した。その結果、コントラストは
8.1であった。
【0211】実施例18 実施例17で使用した例示化合物の代わりに以下に示す
例示化合物を各々以下に示す重量部で混合し、液晶組成
物Oを作成した。
【0212】
【化38】
【0213】この液晶組成物を用いた以外は全く実施例
17と同様の方法で強誘電性液晶素子を作成し、実施例
17と同様の駆動波形を用いて30℃における駆動時の
コントラストを測定した。その結果、コントラストは2
5.2であった。
【0214】実施例19 実施例17で使用した例示化合物の代わりに以下に示す
例示化合物を各々以下に示す重量部で混合し、液晶組成
物Pを作成した。
【0215】
【化39】
【0216】この液晶組成物を用いた以外は全く実施例
17と同様の方法で強誘電性液晶素子を作成し、実施例
17と同様の駆動波形を用いて30℃における駆動時の
コントラストを測定した。その結果、コントラストは2
3.4であった。
【0217】実施例20 実施例17で使用した例示化合物の代わりに以下に示す
例示化合物を各々以下に示す重量部で混合し、液晶組成
物Qを作成した。
【0218】
【化40】
【0219】この液晶組成物を用いた以外は全く実施例
17と同様の方法で強誘電性液晶素子を作成し、実施例
17と同様の駆動波形を用いて30℃における駆動時の
コントラストを測定した。その結果、コントラストは2
4.8であった。
【0220】実施例17〜20より明らかな様に、本発
明による液晶組成物N,O,PおよびQを含有する強誘
電性液晶素子は、駆動時におけるコントラストが高くな
っている。
【0221】実施例21 実施例17で使用したポリイミド樹脂前駆体1.0%ジ
メチルアセトアミド溶液に代えて、ポリビニルアルコー
ル樹脂[クラレ(株)製PUA−117]2%水溶液を
用いた他は全く実施例17と同様の方法で強誘電性液晶
素子を作成し、実施例17と同様の方法で30℃におけ
る駆動時のコントラストを測定した結果、コントラスト
は23.9であった。
【0222】実施例22 実施例17で使用したSiO を用いずに、ポリイミ
ド樹脂だけで配向制御層を作成した以外は全く実施例1
7と同様の方法で強誘電性液晶素子を作成し、実施例1
7と同様の方法で30℃における駆動時のコントラスト
を測定した結果、コントラストは19.4であった。
【0223】実施例23 実施例17で使用したポリイミド樹脂前駆体1.0%ジ
メチルアセトアミド溶液に代えて、ポリアミド酸(日立
化成(株)製、LQ1802)1%NMP溶液を用い、
270℃で1時間焼成した以外は全く実施例17と同様
の方法で強誘電性液晶素子を作成し、実施例17と同様
の方法で30℃における駆動時のコントラストを測定し
た。その結果コントラストは34.6であった。
【0224】実施例21,22および23より明らかな
様に、素子構成を変えた場合でも本発明に従う強誘電性
液晶組成物を含有する素子は、実施例17と同様に高い
コントラストが得られている。また、駆動波形を変えた
場合においても詳細に検討した結果、同様に本発明の強
誘電性液晶組成物を含有する液晶素子の方がより高いコ
ントラストが得られることが判明した。
【0225】
【発明の効果】本発明の光学活性化合物を含有する液晶
組成物は、液晶組成物が示す強誘電性を利用して動作さ
せることが出来る。このようにして利用されうる本発明
の強誘電性液晶素子は、スイッチング特性が良好で、高
速応答性、光学応答速度の温度依存性の軽減、高コント
ラスト等の優れた特性を有する液晶素子とすることがで
きる。
【0226】なお、本発明の液晶素子を表示素子として
光源、駆動回路等と組み合わせた表示装置は良好な装置
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カイラルスメクチック相を示す液晶を用いた液
晶素子の一例の断面概略図である。
【図2】液晶のもつ強誘電性を利用した液晶素子の動作
説明のために素子セルの一例を模式的に表わす斜視図で
ある。
【図3】液晶のもつ強誘電性を利用した液晶素子の動作
説明のために素子セルの一例を模式的に表わす斜視図で
ある。
【図4】チルト角(θ)を示す説明図である。
【図5】本発明で用いる液晶素子の駆動法の波形図であ
る。
【図6】図5(B)に示す時系列駆動波形で実際の駆動
を行ったときの表示パタ−ンの模式図である。
【図7】強誘電性を利用した液晶素子を有する液晶表示
装置とグラフィックスコントローラを示すブロック構成
図である。
【図8】液晶表示装置とグラフィックスコントローラと
の間の画像情報通信タイミングチャート図である。
【符号の説明】
1 カイラルスメクチック相を有する液晶層 2 ガラス基板 3 透明電極 4 絶縁性配向制御層 5 スペーサー 6 リード線 7 電源 8 偏光板 9 光源 I0 入射光 I 透過光 21a 基板 21b 基板 22 カイラルスメクチック相を有する液晶層 23 液晶分子 24 双極子モーメント(P⊥) 31a 電圧印加手段 31b 電圧印加手段 33a 第1の安定状態 33b 第2の安定状態 34a 上向きの双極子モーメント 34b 下向きの双極子モーメント Ea 上向きの電界 Eb 下向きの電界 101 強誘電性液晶表示装置 102 グラフィックスコントローラ 103 表示パネル 104 走査線駆動回路 105 情報線駆動回路 106 デコーダ 107 走査信号発生回路 108 シフトレジスタ 109 ラインメモリ 110 情報信号発生回路 111 駆動制御回路 112 GCPU 113 ホストCPU 114 VRAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 255/54 323/10 C09K 19/34 9279−4H 19/46 9279−4H 19/54 9279−4H (72)発明者 山田 容子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 中村 真一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で示される光学活性化
    合物。 【化1】 Cm2m+1(CH2nO(CH2pO(CH2q−Y1−A1−R1 (I) [式中、R1 は炭素原子数が2から30である直鎖状、
    分岐状または環状の光学活性アルキル基を示す。但し、
    該アルキル基中の1つもしくは2つ以上の−CH2 −は
    ヘテロ原子が隣接しない条件で−O−、−S−、−CO
    −、−CH(Cl)−、−CH(CN)−、−CCH3
    (CN)−、−CH=CH−、−C≡C−に置き換えら
    れていてもよく、また該アルキル基中の水素原子はフッ
    素原子に置換されていてもよい。m、n、p、qはm+
    n+p+q≦18を満足することを条件として1から1
    5までの整数である。Y1 は単結合、−O−、−CO
    −、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−C≡
    C−を示す。A1 は−A2 −、−A2 −X1 −A3 −、
    −A2 −X1 −A3 −X2 −A4 −を示し、A2
    3、A4 はそれぞれ独立に無置換あるいはF、Cl、
    Br、CH3 、CF3 またはCNから選ばれた1個又は
    2個の置換基を有する1,4−フェニレン、ピリジン−
    2,5−ジイル、ピリミジン−2,5−ジイル、ピラジ
    ン−2,5−ジイル、ピリダジン−3,6−ジイル、
    1,4−シクロヘキシレン、1,3−ジオキサン−2,
    5−ジイル、1,3−ジチアン−2,5−ジイル、チオ
    フェン−2,5−ジイル、チアゾール−2,5−ジイ
    ル、チアジアゾール−2,5−ジイル、ベンゾオキサゾ
    ール−2,5−ジイル、ベンゾオキサゾール−2,6−
    ジイル、ベンゾチアゾール−2,5−ジイル、ベンゾチ
    アゾール−2,6−ジイル、キノキサリン−2,6−ジ
    イル、キノリン−2,6−ジイル、2,6−ナフチレ
    ン、インダン−2,5−ジイル、2−アルキルインダン
    −2,5−ジイル(アルキル基は炭素原子数1から18
    の直鎖状又は分岐状のアルキル基である)、インダノン
    −2,6−ジイル、2−アルキルインダノン−2,6−
    ジイル(アルキル基は炭素原子数1から18の直鎖状又
    は分岐状のアルキル基である)、クマラン−2,5−ジ
    イル、2−アルキルクマラン−2,5−ジイル(アルキ
    ル基は炭素原子数が1から18の直鎖状又は分岐状のア
    ルキル基である)から選ばれる。X1 、X2は単結合、
    −COO−、−OCO−、−CH2 O−、−OCH
    2 −、−CH2 CH2 −、−CH=CH−、−C≡C−
    である。]
  2. 【請求項2】 前記一般式(I)で表わされる光学活性
    化合物が下記の(Ia)〜(Ic)のいずれかである請
    求項1記載の光学活性化合物。 (Ia) A1 が−A2 −を示し、A2 は無置換あるい
    はF、Cl、Br、CH3 、CF3 またはCNから選ば
    れた1個又は2個の置換基を有する1,4−フェニレ
    ン、1,4−シクロヘキシレン、キノキサリン−2,6
    −ジイル、キノリン−2,6−ジイル、2,6−ナフチ
    レンから選ばれる光学活性化合物。 (Ib) A1 が−A2 −X1 −A3 −を示し、A2
    3 の少なくとも1つは無置換あるいはF、Cl、B
    r、CH3 、CF3 またはCNから選ばれた1個又は2
    個の置換基を有する1,4−フェニレン、1,4−シク
    ロヘキシレン、ピリジン−2,5−ジイル、ピリミジン
    −2,5−ジイルから選ばれる光学活性化合物。 (Ic) A1 が−A2 −X1 −A3 −X2 −A4 −を
    示し、A2 、A3 、A4の少なくとも1つは無置換ある
    いはF、Cl、Br、CH3 、CF3 またはCNから選
    ばれた1個又は2個の置換基を有する1,4−フェニレ
    ンであり、残りは無置換あるいはF、Cl、Br、CH
    3 、CF3 またはCNから選ばれた1個又は2個の置換
    基を有する1,4−フェニレン、ピリジン−2,5−ジ
    イル、ピリミジン−2,5−ジイル、1,4−シクロヘ
    キシレン、チアゾール−2,5−ジイル、チアジアゾー
    ル−2,5−ジイル、インダン−2,5−ジイル、クマ
    ラン−2,5−ジイルから選ばれる光学活性化合物。
  3. 【請求項3】 前記一般式(I)で表わされる光学活性
    化合物が下記の(Iba)〜(Ice)のいずれかであ
    る請求項1記載の光学活性化合物。 (Iba) A1 が−A2 −X1 −A3 −を示し、
    2 、A3 は共に無置換あるいはF、Cl、Br、CH
    3 、CF3 またはCNから選ばれた1個又は2個の置換
    基を有する1,4−フェニレンであり、X1 は単結合、
    −COO−、−CH2O−、−CH2 CH2 −、−C≡
    C−である光学活性化合物。 (Ibb) A1 が−A2 −X1 −A3 −を示し、A2
    とA3 の内一方は無置換あるいはF、Cl、Br、CH
    3 、CF3 またはCNから選ばれた1個又は2個の置換
    基を有する1,4−フェニレンであり、他方はピリジン
    −2,5−ジイル、ピリミジン−2,5−ジイル、ピラ
    ジン−2,5−ジイル、ピリダジン−3,6−ジイル、
    1,4−シクロヘキシレン、チオフェン−2,5−ジイ
    ル、チアゾール−2,5−ジイル、チアジアゾール−
    2,5−ジイル、ベンゾオキサゾール−2,5−ジイ
    ル、ベンゾチアゾール−2,6−ジイル、キノキサリン
    −2,6−ジイル、キノリン−2,6−ジイル、2,6
    −ナフチレン、インダン−2,5−ジイル、クマラン−
    2,5−ジイルから選ばれ、X1 は単結合である光学活
    性化合物。 (Ibc) A1 が−A2 −X1 −A3 −を示し、A2
    とA3 の内一方はピリジン−2,5−ジイルであり、他
    方は1,4−シクロヘキシレン、2,6−ナフチレン、
    インダン−2,5−ジイル、クマラン−2,5−ジイル
    から選ばれ、X1は単結合である光学活性化合物。 (Ibd) A1 が−A2 −X1 −A3 −を示し、A2
    とA3 の内一方はピリミジン−2,5−ジイルであり、
    他方は1,4−シクロヘキシレン、2,6−ナフチレ
    ン、インダン−2,5−ジイル、クマラン−2,5−ジ
    イルから選ばれ、X1 は単結合である光学活性化合物。 (Ica) A1 が−A2 −X1 −A3 −X2 −A4
    を示し、A2 、A3 、A4 は共に無置換あるいはF、C
    l、Br、CH3 、CF3 またはCNから選ばれた1個
    又は2個の置換基を有する1,4−フェニレンであり、
    1 、X2 の少なくとも1つは単結合である光学活性化
    合物。 (Icb) A1 が−A2 −X1 −A3 −X2 −A4
    を示し、A2 、A3 、A4 の内2つは無置換あるいは
    F、Cl、Br、CH3 、CF3 またはCNから選ばれ
    た1個又は2個の置換基を有する1,4−フェニレン、
    残りの1つはピリジン−2,5−ジイル、ピリミジン−
    2,5−ジイル、1,4−シクロヘキシレン、チアゾー
    ル−2,5−ジイル、チアジアゾール−2,5−ジイ
    ル、インダン−2,5−ジイル、クマラン−2,5−ジ
    イルから選ばれ、X1 、X2 は単結合である光学活性化
    合物。 (Icc) A1 が−A2 −X1 −A3 −X2 −A4
    を示し、A3 は無置換あるいはF、Cl、Br、C
    3 、CF3 またはCNから選ばれた1個又は2個の置
    換基を有する1,4−フェニレンであり、A2 とA4
    内一方はピリジン−2,5−ジイル、他方は無置換ある
    いはF、Cl、Br、CH3 、CF3 またはCNから選
    ばれた1個又は2個の置換基を有する1,4−フェニレ
    ン、1,4−シクロヘキシレン、チオフェン−2,5−
    ジイル、インダン−2,5−ジイルから選ばれ、X1
    2 の内一方は単結合であり、他方は−OCO−、−O
    CH2 −、−CH2 CH2 −である光学活性化合物。 (Icd) A1 が−A2 −X1 −A3 −X2 −A4
    を示し、A3 は無置換あるいはF、Cl、Br、C
    3 、CF3 またはCNから選ばれた1個又は2個の置
    換基を有する1,4−フェニレンであり、A2 とA4
    内一方はピリミジン−2,5−ジイル、他方は無置換あ
    るいはF、Cl、Br、CH3 、CF3 またはCNから
    選ばれた1個又は2個の置換基を有する1,4−フェニ
    レン、1,4−シクロヘキシレン、チオフェン−2,5
    −ジイル、インダン−2,5−ジイルから選ばれ、
    1 、X2 の内一方は単結合であり、他方は−OCO
    −、−OCH2−、−CH2 CH2 −である光学活性化
    合物。 (Ice) A1 が−A2 −X1 −A3 −X2 −A4
    を示し、A3 は無置換あるいはF、Cl、Br、C
    3 、CF3 またはCNから選ばれた1個又は2個の置
    換基を有する1,4−フェニレンであり、A2 とA4
    内一方は1,4−シクロヘキシレン、他方は無置換ある
    いはF、Cl、Br、CH3 、CF3 またはCNから選
    ばれた1個又は2個の置換基を有する1,4−フェニレ
    ン、1,4−シクロヘキシレン、チオフェン−2,5−
    ジイル、インダン−2,5−ジイルから選ばれ、X1
    2 の内一方は単結合であり、他方は−OCO−、−O
    CH2 −、−CH2 CH2 −である光学活性化合物。
  4. 【請求項4】 前記一般式(I)で表わされる光学活性
    化合物のA2 、A3の少なくとも1つはチオフェン−
    2,5−ジイル、チアゾール−2,5−ジイル、チアジ
    アゾール−2,5−ジイル、ベンゾオキサゾール−2,
    5−ジイル、ベンゾオキサゾール−2,6−ジイル、ベ
    ンゾチアゾール−2,5−ジイル、ベンゾチアゾール−
    2,6−ジイル、キノキサリン−2,6−ジイル、キノ
    リン−2,6−ジイル、インダン−2,5−ジイル、2
    −アルキルインダン−2,5−ジイル(アルキル基は炭
    素原子数1から18の直鎖状又は分岐状のアルキル基で
    ある)、インダノン−2,6−ジイル、2−アルキルイ
    ンダノン−2,6−ジイル(アルキル基は炭素原子数1
    から18の直鎖状又は分岐状のアルキル基である)、ク
    マラン−2,5−ジイル、2−アルキルクマラン−2,
    5−ジイル(アルキル基は炭素原子数が1から18の直
    鎖状又は分岐状のアルキル基である)から選ばれる請求
    項1記載の光学活性化合物。
  5. 【請求項5】 前記一般式(I)で表わされる光学活性
    化合物のR が下記の(i)〜(X)のいずれかであ
    る請求項1記載の光学活性化合物。 【化2】 (式中、a、s、dは1から16の整数、b、g、h、
    tは0から10の整数、e、fは0から7の整数を示
    す。但し、a+b≦16、d+e+f≦15の条件を満
    たす。Z1 はCH3 、CF3 、F、CNを示す。Y2
    単結合、−O−、−COO−、−OCO−を示し、Y3
    は単結合、−O−、−COO−、−OCO−、−CH2
    O−、−CH2 OCO−を示す。*は光学活性であるこ
    とを示す。)
  6. 【請求項6】 請求項1記載の光学活性化合物を少なく
    とも一種を含有することを特徴とする液晶組成物。
  7. 【請求項7】 一般式(I)で示される光学活性化合物
    を前記液晶組成物に対し、1〜80重量%含有する請求
    項6記載の液晶組成物。
  8. 【請求項8】 一般式(I)で示される光学活性化合物
    を前記液晶組成物に対し、1〜60重量%含有する請求
    項6記載の液晶組成物。
  9. 【請求項9】 一般式(I)で示される光学活性化合物
    を前記液晶組成物に対し、1〜40重量%含有する請求
    項6記載の液晶組成物。
  10. 【請求項10】 前記液晶組成物がカイラルスメクチッ
    ク相を有する請求項6記載の液晶組成物。
  11. 【請求項11】 請求項6記載の液晶組成物を一対の電
    極基板間に配置してなることを特徴とする液晶素子。
  12. 【請求項12】 前記電極基板上にさらに配向制御層が
    設けられている請求項11記載の液晶素子。
  13. 【請求項13】 前記配向制御層がラビング処理された
    層である請求項12記載の液晶素子。
  14. 【請求項14】 液晶分子の配列によって形成されたら
    せんが解除された膜厚で前記一対の電極基板を配置する
    請求項11記載の液晶素子。
  15. 【請求項15】 前記請求項11記載の液晶素子を有す
    る表示装置。
  16. 【請求項16】 更に液晶素子の駆動回路を有する請求
    項15記載の表示装置。
  17. 【請求項17】 さらに光源を有する請求項15記載の
    表示装置。
  18. 【請求項18】 下記一般式(I)で示される液晶性化
    合物の少なくとも1種を含有する液晶組成物を用いた表
    示方法。 【化3】 Cm2m+1(CH2nO(CH2pO(CH2q−Y1−A1−R1 (I) [式中、R1 は炭素原子数が2から30である直鎖状、
    分岐状または環状の光学活性アルキル基を示す。但し、
    該アルキル基中の1つもしくは2つ以上の−CH2 −は
    ヘテロ原子が隣接しない条件で−O−、−S−、−CO
    −、−CH(Cl)−、−CH(CN)−、−CCH3
    (CN)−、−CH=CH−、−C≡C−に置き換えら
    れていてもよく、また該アルキル基中の水素原子はフッ
    素原子に置換されていてもよい。m、n、p、qはm+
    n+p+q≦18を満足することを条件として1から1
    5までの整数である。Y1 は単結合、−O−、−CO
    −、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−C≡
    C−を示す。A1 は−A2 −、−A2 −X1 −A3 −、
    −A2 −X1 −A3 −X2 −A4 −を示し、A2
    3、A4 はそれぞれ独立に無置換あるいはF、Cl、
    Br、CH3 、CF3 またはCNから選ばれた1個又は
    2個の置換基を有する1,4−フェニレン、ピリジン−
    2,5−ジイル、ピリミジン−2,5−ジイル、ピラジ
    ン−2,5−ジイル、ピリダジン−3,6−ジイル、
    1,4−シクロヘキシレン、1,3−ジオキサン−2,
    5−ジイル、1,3−ジチアン−2,5−ジイル、チオ
    フェン−2,5−ジイル、チアゾール−2,5−ジイ
    ル、チアジアゾール−2,5−ジイル、ベンゾオキサゾ
    ール−2,5−ジイル、ベンゾオキサゾール−2,6−
    ジイル、ベンゾチアゾール−2,5−ジイル、ベンゾチ
    アゾール−2,6−ジイル、キノキサリン−2,6−ジ
    イル、キノリン−2,6−ジイル、2,6−ナフチレ
    ン、インダン−2,5−ジイル、2−アルキルインダン
    −2,5−ジイル(アルキル基は炭素原子数1から18
    の直鎖状又は分岐状のアルキル基である)、インダノン
    −2,6−ジイル、2−アルキルインダノン−2,6−
    ジイル(アルキル基は炭素原子数1から18の直鎖状又
    は分岐状のアルキル基である)、クマラン−2,5−ジ
    イル、2−アルキルクマラン−2,5−ジイル(アルキ
    ル基は炭素原子数が1から18の直鎖状又は分岐状のア
    ルキル基である)から選ばれる。X1 、X2は単結合、
    −COO−、−OCO−、−CH2 O−、−OCH
    2 −、−CH2 CH2 −、−CH=CH−、−C≡C−
    である。]
  19. 【請求項19】 前記一般式(I)で表わされる光学活
    性化合物が下記の(Ia)〜(Ic)のいずれかである
    請求項18記載の表示方法。 (Ia) A1 が−A2 −を示し、A2 は無置換あるい
    はF、Cl、Br、CH3 、CF3 またはCNから選ば
    れた1個又は2個の置換基を有する1,4−フェニレ
    ン、1,4−シクロヘキシレン、キノキサリン−2,6
    −ジイル、キノリン−2,6−ジイル、2,6−ナフチ
    レンから選ばれる光学活性化合物。 (Ib) A1 が−A2 −X1 −A3 −を示し、A2
    3 の少なくとも1つは無置換あるいはF、Cl、B
    r、CH3 、CF3 またはCNから選ばれた1個又は2
    個の置換基を有する1,4−フェニレン、1,4−シク
    ロヘキシレン、ピリジン−2,5−ジイル、ピリミジン
    −2,5−ジイルから選ばれる光学活性化合物。 (Ic) A1 が−A2 −X1 −A3 −X2 −A4 −を
    示し、A2 、A3 、A4の少なくとも1つは無置換ある
    いはF、Cl、Br、CH3 、CF3 またはCNから選
    ばれた1個又は2個の置換基を有する1,4−フェニレ
    ンであり、残りは無置換あるいはF、Cl、Br、CH
    3 、CF3 またはCNから選ばれた1個又は2個の置換
    基を有する1,4−フェニレン、ピリジン−2,5−ジ
    イル、ピリミジン−2,5−ジイル、1,4−シクロヘ
    キシレン、チアゾール−2,5−ジイル、チアジアゾー
    ル−2,5−ジイル、インダン−2,5−ジイル、クマ
    ラン−2,5−ジイルから選ばれる光学活性化合物。
  20. 【請求項20】 前記一般式(I)で表わされる光学活
    性化合物が下記の(Iba)〜(Ice)のいずれかで
    ある請求項18記載の表示方法。 (Iba) A1 が−A2 −X1 −A3 −を示し、
    2 、A3 は共に無置換あるいはF、Cl、Br、CH
    3 、CF3 またはCNから選ばれた1個又は2個の置換
    基を有する1,4−フェニレンであり、X1 は単結合、
    −COO−、−CH2O−、−CH2 CH2 −、−C≡
    C−である光学活性化合物。 (Ibb) A1 が−A2 −X1 −A3 −を示し、A2
    とA3 の内一方は無置換あるいはF、Cl、Br、CH
    3 、CF3 またはCNから選ばれた1個又は2個の置換
    基を有する1,4−フェニレンであり、他方はピリジン
    −2,5−ジイル、ピリミジン−2,5−ジイル、ピラ
    ジン−2,5−ジイル、ピリダジン−3,6−ジイル、
    1,4−シクロヘキシレン、チオフェン−2,5−ジイ
    ル、チアゾール−2,5−ジイル、チアジアゾール−
    2,5−ジイル、ベンゾオキサゾール−2,5−ジイ
    ル、ベンゾチアゾール−2,6−ジイル、キノキサリン
    −2,6−ジイル、キノリン−2,6−ジイル、2,6
    −ナフチレン、インダン−2,5−ジイル、クマラン−
    2,5−ジイルから選ばれ、X1 は単結合である光学活
    性化合物。 (Ibc) A1 が−A2 −X1 −A3 −を示し、A2
    とA3 の内一方はピリジン−2,5−ジイルであり、他
    方は1,4−シクロヘキシレン、2,6−ナフチレン、
    インダン−2,5−ジイル、クマラン−2,5−ジイル
    から選ばれ、X1は単結合である光学活性化合物。 (Ibd) A1 が−A2 −X1 −A3 −を示し、A2
    とA3 の内一方はピリミジン−2,5−ジイルであり、
    他方は1,4−シクロヘキシレン、2,6−ナフチレ
    ン、インダン−2,5−ジイル、クマラン−2,5−ジ
    イルから選ばれ、X1 は単結合である光学活性化合物。 (Ica) A1 が−A2 −X1 −A3 −X2 −A4
    を示し、A2 、A3 、A4 は共に無置換あるいはF、C
    l、Br、CH3 、CF3 またはCNから選ばれた1個
    又は2個の置換基を有する1,4−フェニレンであり、
    1 、X2 の少なくとも1つは単結合である光学活性化
    合物。 (Icb) A1 が−A2 −X1 −A3 −X2 −A4
    を示し、A2 、A3 、A4 の内2つは無置換あるいは
    F、Cl、Br、CH3 、CF3 またはCNから選ばれ
    た1個又は2個の置換基を有する1,4−フェニレン、
    残りの1つはピリジン−2,5−ジイル、ピリミジン−
    2,5−ジイル、1,4−シクロヘキシレン、チアゾー
    ル−2,5−ジイル、チアジアゾール−2,5−ジイ
    ル、インダン−2,5−ジイル、クマラン−2,5−ジ
    イルから選ばれ、X1 、X2 は単結合である光学活性化
    合物。 (Icc) A1 が−A2 −X1 −A3 −X2 −A4
    を示し、A3 は無置換あるいはF、Cl、Br、C
    3 、CF3 またはCNから選ばれた1個又は2個の置
    換基を有する1,4−フェニレンであり、A2 とA4
    内一方はピリジン−2,5−ジイル、他方は無置換ある
    いはF、Cl、Br、CH3 、CF3 またはCNから選
    ばれた1個又は2個の置換基を有する1,4−フェニレ
    ン、1,4−シクロヘキシレン、チオフェン−2,5−
    ジイル、インダン−2,5−ジイルから選ばれ、X1
    2 の内一方は単結合であり、他方は−OCO−、−O
    CH2 −、−CH2 CH2 −である光学活性化合物。 (Icd) A1 が−A2 −X1 −A3 −X2 −A4
    を示し、A3 は無置換あるいはF、Cl、Br、C
    3 、CF3 またはCNから選ばれた1個又は2個の置
    換基を有する1,4−フェニレンであり、A2 とA4
    内一方はピリミジン−2,5−ジイル、他方は無置換あ
    るいはF、Cl、Br、CH3 、CF3 またはCNから
    選ばれた1個又は2個の置換基を有する1,4−フェニ
    レン、1,4−シクロヘキシレン、チオフェン−2,5
    −ジイル、インダン−2,5−ジイルから選ばれ、
    1 、X2 の内一方は単結合であり、他方は−OCO
    −、−OCH2−、−CH2 CH2 −である光学活性化
    合物。 (Ice) A1 が−A2 −X1 −A3 −X2 −A4
    を示し、A3 は無置換あるいはF、Cl、Br、C
    3 、CF3 またはCNから選ばれた1個又は2個の置
    換基を有する1,4−フェニレンであり、A2 とA4
    内一方は1,4−シクロヘキシレン、他方は無置換ある
    いは1個又は2個の置換基(F、Cl、Br、CH3
    CF3 またはCN)を有する1,4−フェニレン、1,
    4−シクロヘキシレン、チオフェン−2,5−ジイル、
    インダン−2,5−ジイルから選ばれ、X1 、X2 の内
    一方は単結合であり、他方は−OCO−、−OCH
    2 −、−CH2 CH2 −である光学活性化合物。
  21. 【請求項21】 前記一般式(I)で表わされる光学活
    性化合物のA2 、A3 の少なくとも1つはチオフェン−
    2,5−ジイル、チアゾール−2,5−ジイル、チアジ
    アゾール−2,5−ジイル、ベンゾオキサゾール−2,
    5−ジイル、ベンゾオキサゾール−2,6−ジイル、ベ
    ンゾチアゾール−2,5−ジイル、ベンゾチアゾール−
    2,6−ジイル、キノキサリン−2,6−ジイル、キノ
    リン−2,6−ジイル、インダン−2,5−ジイル、2
    −アルキルインダン−2,5−ジイル(アルキル基は炭
    素原子数1から18の直鎖状又は分岐状のアルキル基で
    ある)、インダノン−2,6−ジイル、2−アルキルイ
    ンダノン−2,6−ジイル(アルキル基は炭素原子数1
    から18の直鎖状又は分岐状のアルキル基である)、ク
    マラン−2,5−ジイル、2−アルキルクマラン−2,
    5−ジイル(アルキル基は炭素原子数が1から18の直
    鎖状又は分岐状のアルキル基である)から選ばれる請求
    項18記載の表示方法。
  22. 【請求項22】 前記一般式(I)で表わされる光学活
    性化合物のR が下記の(i)〜(X)のいずれかで
    ある請求項18記載の表示方法。 【化4】 (式中、a、s、dは1から16の整数、b、g、h、
    tは0から10の整数、e、fは0から7の整数を示
    す。但し、a+b≦16、d+e+f≦15の条件を満
    たす。Z1 はCH3 、CF3 、F、CNを示す。Y2
    単結合、−O−、−COO−、−OCO−を示し、Y3
    は単結合、−O−、−COO−、−OCO−、−CH2
    O−、−CH2 OCO−を示す。*は光学活性であるこ
    とを示す。)
  23. 【請求項23】 一般式(I)で示される光学活性化合
    物を前記液晶組成物に対し、1〜80重量%含有する請
    求項18記載の表示方法。
  24. 【請求項24】 一般式(I)で示される光学活性化合
    物を前記液晶組成物に対し、1〜60重量%含有する請
    求項18記載の表示方法。
  25. 【請求項25】 一般式(I)で示される光学活性化合
    物を前記液晶組成物に対し、1〜40重量%含有する請
    求項18記載の表示方法。
  26. 【請求項26】 前記液晶組成物がカイラルスメクチッ
    ク相を有する請求項18記載の表示方法。
  27. 【請求項27】 下記一般式(I)で示される光学活性
    化合物の少なくとも1種を含有する液晶組成物を一対の
    電極基板間に配置した液晶素子を用いた表示方法。 【化5】 Cm2m+1(CH2nO(CH2pO(CH2q−Y1−A1−R1 (I) [式中、R1 は炭素原子数が2から30である直鎖状、
    分岐状または環状の光学活性アルキル基を示す。但し、
    該アルキル基中の1つもしくは2つ以上の−CH2 −は
    ヘテロ原子が隣接しない条件で−O−、−S−、−CO
    −、−CH(Cl)−、−CH(CN)−、−CCH3
    (CN)−、−CH=CH−、−C≡C−に置き換えら
    れていてもよく、また該アルキル基中の水素原子はフッ
    素原子に置換されていてもよい。m、n、p、qはm+
    n+p+q≦18を満足することを条件として1から1
    5までの整数である。Y1 は単結合、−O−、−CO
    −、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−C≡
    C−を示す。A1 は−A2 −、−A2 −X1 −A3 −、
    −A2 −X1 −A3 −X2 −A4 −を示し、A2
    3、A4 はそれぞれ独立に無置換あるいはF、Cl、
    Br、CH3 、CF3 またはCNから選ばれた1個又は
    2個の置換基を有する1,4−フェニレン、ピリジン−
    2,5−ジイル、ピリミジン−2,5−ジイル、ピラジ
    ン−2,5−ジイル、ピリダジン−3,6−ジイル、
    1,4−シクロヘキシレン、1,3−ジオキサン−2,
    5−ジイル、1,3−ジチアン−2,5−ジイル、チオ
    フェン−2,5−ジイル、チアゾール−2,5−ジイ
    ル、チアジアゾール−2,5−ジイル、ベンゾオキサゾ
    ール−2,5−ジイル、ベンゾオキサゾール−2,6−
    ジイル、ベンゾチアゾール−2,5−ジイル、ベンゾチ
    アゾール−2,6−ジイル、キノキサリン−2,6−ジ
    イル、キノリン−2,6−ジイル、2,6−ナフチレ
    ン、インダン−2,5−ジイル、2−アルキルインダン
    −2,5−ジイル(アルキル基は炭素原子数1から18
    の直鎖状又は分岐状のアルキル基である)、インダノン
    −2,6−ジイル、2−アルキルインダノン−2,6−
    ジイル(アルキル基は炭素原子数1から18の直鎖状又
    は分岐状のアルキル基である)、クマラン−2,5−ジ
    イル、2−アルキルクマラン−2,5−ジイル(アルキ
    ル基は炭素原子数が1から18の直鎖状又は分岐状のア
    ルキル基である)から選ばれる。X1 、X2は単結合、
    −COO−、−OCO−、−CH2 O−、−OCH
    2 −、−CH2 CH2 −、−CH=CH−、−C≡C−
    である。]
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DE69424102T DE69424102T2 (de) 1993-09-06 1994-09-05 Mesomorphe Verbindung, eine diese enthaltene Flüssigkristallzusammensetzung, eine diese Zusammensetzung verwendende Flüssigkristallvorrichtung, Flüssigkristallapparat und Anzeigeverfahren
US08/781,062 US5868960A (en) 1993-09-06 1997-01-09 Mesomorphic compound, liquid crystal composition containing the compound, liquid crystal device using the composition, liquid crystal apparatus and display method

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