JPH0772029B2

JPH0772029B2 - 給紙装置

Info

Publication number: JPH0772029B2
Application number: JP60233462A
Authority: JP
Inventors: 健志鎌田
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1985-10-21
Filing date: 1985-10-21
Publication date: 1995-08-02
Anticipated expiration: 2010-08-02
Also published as: JPS6296233A

Description

【発明の詳細な説明】（技術分野）本発明は、ファクシミリ、複写機、プリンタ等における
原稿及び記録紙の給紙装置に関するものである。

（従来技術）第５図は、従来のこの種の装置の構成を示したものであ
る。第５図において、1a,1bは給紙テーブル、２は原
稿、３は記録紙、4a,4bは繰り出しローラ、5a,5bは給紙
ローラ、6a,6bは分離ローラ、7a,7bは送りローラ、８は
読取ヘッド、９は記録ヘッド、10は熱転写フィルム、11
a,11bは排紙ローラ、12a,12bはスタッカーである。いま
原稿を送る場合の動作を簡単に説明すると、複数枚の原
稿２が給紙テーブル1a上にセットされ、最上位の原稿面
に繰り出しローラ4aが当接して送り出す。原稿２が給紙
ローラ5aに達すると、分離ローラ6aが回転停止の状態に
あるので、最上位の原稿１枚だけが分離されて供給され
る。供給された原稿は読取ヘッド８により読み取られ、
排紙ローラ11aを経てスタッカー12aに排出される。記録
紙３も原稿２と同様の動作で送られる。

しかしながら上記構成のものは、原稿給紙系と記録紙給
紙系とがそれぞれ独立に設けられており、その分だけコ
ストが高くなるという問題があった。

（目的）本発明は、１つの給紙ローラを２つの給紙系が共用する
ようにしてコストの低減と、装置の小形化を可能にした
給紙装置を提供するものである。

（構成）上記目的を達成するために、本発明は、正逆回転可能な
給紙ローラと、原稿を載置する原稿テーブルと、記録紙
を載置する記録紙テーブルと、前記給紙ローラ前記給紙
ローラの逆回転のみに連れ回りするように一方向クラッ
チが設けられた記録紙分離手段と、前記原稿テーブルあ
るいは前記記録紙テーブルの一方の紙面に選択的に当接
し原稿あるいは記録紙を繰り出す繰り出しローラとを備
え、前記繰り出しローラの通常待機状態となるホームポ
ジションが前記記録紙テーブル側であると共に、前記給
紙ローラの正回転で前記原稿テーブルから、逆回転で前
記記録紙テーブルから原稿あるいは記録紙をそれぞれ１
枚ずつ分離し供給する構成とする。

この構成によれば、１個の給紙ローラが２つの給紙系に
共用され、かつ繰り出しローラの駆動系も共用できるの
で、コストの低減、装置の小型化が達成される。また、
原稿セットが容易になる。

（実施例）以下図面を用いて実施例を詳細に説明する。

第１図は、本発明の一実施例を示したもので、第５図と
同一符号のものは同一のものを示しており、また、15は
正逆回転可能な給紙ローラ、16は記録紙３を押える圧板
である。原稿２は、下側のテーブル1b上から繰り出しロ
ーラ4bにより左方へ送られ、給紙ローラ15の右回転と、
回転停止状態にある分離ローラ6bによって１枚ずつに分
離されて送り出される。なお分離ローラ6bは一方向クラ
ッチが内蔵されており、右回転はするが左回転はしない
ようになっている。原稿は読取ヘッド（密着センサ）８
で読み取られ、排紙ローラ11bを経てスタッカー12b上に
排出される。一方、記録紙（カットシート）は、上側の
テーブル1a上から繰り出しローラ4aにより左方へ送ら
れ、給紙ローラ15の左回転と、回転停止状態にある分離
ローラ6aによって１枚ずつに分離されて送り出される。
なお分離ローラ6aは一方向クラッチが内蔵されており、
左回転はするが右回転はしないようになっている。記録
紙は感熱記録ヘッド９と熱転写フィルム10により記録さ
れ、排紙ローラ11aを経てスタッカー12a上に排出され
る。

ここで原稿と記録紙の給紙時の動作について詳しく説明
する。まず第２図（ａ）は、原稿給紙の場合で、繰り出
しローラ4a,4bとも下方へ位置しており、原稿２のみ繰
り出し可能となっている。原稿が左方に進むと分離ロー
ラ6bは一方向クラッチの作用によりつけ回りができず停
止の状態となるので、最上位の原稿のみが分離され、給
紙ローラ15により送り出される。一方、上側の分離ロー
ラ6aは給紙ローラ15の右回転につれ回りして左回転する
（このときの分離ローラ6aの一方向クラッチは動作して
いないことになる）。その結果、分離ローラ6aにその先
端が当接していた前回給紙時の残分記録紙は逆に右側に
少し押し戻される。第２図（ｂ）は、上側テーブル1aか
らの記録紙給紙の場合で、第２図（ａ）の場合とは逆
に、繰り出しローラ4a,4bは上方へ位置し、給紙ローラ1
5は左回転し、分離ローラ6aは停止の状態となり、分離
ローラ6bは右回転となって、記録紙が１枚ずつ送り出さ
れる。

第３図は、繰り出しローラ4a,4bの上下動機構を示した
もので、21は給紙ローラ軸22に取付けられた駆動ギヤ、
23は中間ギヤ、24a,24bは繰り出しローラ4a,4bの軸にそ
れぞれ取付けられた従動ギヤで、中間ギヤ23を介して駆
動ギヤ21と同方向に回転する。26はこれらのギヤを結合
するレバー、27はソレノイド、28は圧縮バネである。ソ
レノイド27の非通電時は、圧縮バネ28によりレバー26が
上方へ押し上げられ、従って繰り出しローラは上方へ移
動する。ソレノイド27の通電時は、吸引によりレバー26
が下方へ下がり、従って繰り出しローラは下方へ移動す
る。

第４図は、繰り出しローラ上下動機構の他の実施例を示
したもので、繰り出しローラを１個としたものである。
21は給紙ローラ軸22に取付られた駆動ギヤ、23は中間ギ
ヤ、24は繰り出しローラ軸25に取付られた従動ギヤ、26
は各ギヤを結合するレバー、27はソレノイド、29は引張
バネである。その動作は、第３図の場合と同じである。

ここで装置が待機状態にあるとき、繰り出しローラが記
録紙側にあれば、原稿セットが容易になる。そして原稿
の有無を検出するセンサの信号により、ソレノイドを作
動するようにすればよい。記録紙のセットは原稿のそれ
に比べて頻度が圧倒的に少ないため、その都度例えばレ
バーを使って圧板を動かし、セットすればよい。

なお、分離ローラはベルトであってもよい。ただし、系
に一方向クラッチが入っていることが必要である。また
実施例では、原稿と記録紙の組合せで説明したが、給紙
ローラ以降の搬送路を共通にすることによって２種類
（例えばA4とB4）の記録紙どうしの組合せも可能である
ことは言うまでもない。

（効果）以上説明したように、本発明によれば、１個の給紙ロー
ラが２つの給紙系に共用されており、かつ繰り出しロー
ラもギヤ等の駆動系が共用できるので、コストを大幅に
低減することができ、かつ装置の小形化を図ることがで
きる。また、原稿セット等の操作性も向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例の構成図、第２図は、同給
紙装置の動作説明図、第３図は、同繰り出しローラ上下
動機構の構成図、第４図は、繰り出しローラ上下動機構
の他の実施例の構成図、第５図は、従来例の構成図であ
る。 1a,1b…給紙テーブル、２…原稿、３…記録紙、4a,4b…
繰り出しローラ、6a,6b…分離ローラ、15…給紙ロー
ラ、21…駆動ギヤ、23…中間ギヤ、24a,24b…従動ギ
ヤ、27…ソレノイド。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】原稿を載置する原稿テーブルと、記録紙を載置する記録紙テーブルと、正回転で原稿テーブルから繰り出された原稿を給紙する
一方、逆回転で記録紙テーブルから繰り出された記録紙
を給紙する給紙ローラと、給紙ローラと当接し該給紙ローラが正回転する際のみ連
れ回るように一方向クラッチが設けられた原稿分離手段
と、前記給紙ローラを挾んで前記原稿分離手段とは相対的な
位置で該給紙ローラに当接すると共に該給紙ローラが逆
回転する際のみ連れ回るように一方向クラッチが設けら
れた記録紙分離手段と、前記原稿テーブルに載置された原稿あるいは前記記録紙
テーブルに載置された記録紙に選択的に当接し原稿ある
いは記録紙を前記給紙ローラ方向に繰り出すと共に、待
機状態では記録紙側の位置で保持される繰り出しローラ
とを備え、原稿の給紙時には前記繰り出しローラを原稿に当接させ
て繰り出し駆動すると共に、前記給紙ローラを正回転さ
せ繰り出された原稿を前記原稿分離手段との間で１枚ず
つ分離して給紙させる一方、記録紙給紙時には前記繰り出しローラを記録紙に当接さ
せて繰り出し駆動すると共に、前記給紙ローラを逆回転
させ繰り出された記録紙を１枚ずつ分離して給紙させる
ことを特徴とする給紙装置。