JP3347259B2 - 用紙搬送装置 - Google Patents

用紙搬送装置

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JP3347259B2
JP3347259B2 JP15249196A JP15249196A JP3347259B2 JP 3347259 B2 JP3347259 B2 JP 3347259B2 JP 15249196 A JP15249196 A JP 15249196A JP 15249196 A JP15249196 A JP 15249196A JP 3347259 B2 JP3347259 B2 JP 3347259B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えばファクシミリ
装置における原稿読取り部に用いられる用紙搬送装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ装置においては送信用の原
稿を搬送しながら原稿に記載された情報をセンサにより
読取る原稿読取り部が設けられているが、この原稿読取
り部では一般に原稿を積層して待機させておき、この原
稿群の原稿を一枚づつセンサに向けて搬送する方式が採
用されている。
【0003】ファクシミリ装置に設ける原稿読取り部に
おいて積層した原稿を一枚づつセンサに向けて供給搬送
する原稿供給部について図8を参照して説明する。図8
において、1は複数の原稿Pを積層してなる原稿群Pa
を載置する原稿台、2はこの原稿台1に対して原稿搬送
方向下流側に設けられ用紙群Paを載置して回転により
搬送するキックローラ、3はこのキックローラ2に対し
て用紙搬送方向下流側に位置しキックローラ2により搬
送された用紙群Paを載せて回転により搬送する給紙ロ
ーラである。
【0004】これらキックローラ2および給紙ローラ3
は図示しない回転駆動装置により原稿Pを搬送する方向
に回転される。4は支持部材8に給紙ローラ3に対して
接近離間する方向に回動可能に設けられるとともに、圧
縮コイルばね5により給紙ローラ3に接近する向きに弾
性力が付与されて給紙ローラ3の表面に押圧接触してい
る分離体である。
【0005】そして、この原稿供給部における原稿の供
給を行う場合には、原稿台1に複数の原稿Pを積層して
原稿台1に載置し、操作者が手で原稿群Paを押してキ
ックローラ2の表面上に載せて給紙ローラ3の表面上ま
で移動させる。そうすると、給紙ローラ3の近傍に設け
た図示しない原稿検出センサが給紙ローラ3上に原稿P
を載せられたことを検出して検出信号を出力し、この検
出信号により回転駆動装置がキックローラ2および給紙
ローラ3を原稿群Paを前進搬送する方向に回転する。
これによりキックローラ2および給紙ローラ3は原稿群
Paに搬送力を加え、分離体4は給紙ローラ3と協同し
て、原稿群Paにおいて最も給紙ローラ3に近い位置に
ある用紙Pから一枚づつ分離して搬送する。
【0006】ところで、給紙ローラ3と分離体4との組
合せでは、両者が協同して原稿群Paにおいて最も給紙
ローラ3に近い位置にある用紙Pから一枚づつ分離して
搬送する搬送および分離作業を行うために、原稿群Pa
にとって分離体4が抵抗となる。このため、給紙ローラ
3の手前に設けたキックローラ2が原稿群Paを搬送す
る力を強めることが望まれる。
【0007】そこで、従来からキックローラ2上にある
原稿群Paを押えるキックローラ押えを設けることが行
われている。すなわち、図8において6は支持部材8に
キックローラ2に対して接近離間する方向に変位可能に
設けられるとともに、圧縮コイルばね7によりキックロ
ーラ2に接近する向きに弾性力を付与されたキックロー
ラ押えである。
【0008】この構成では、原稿供給時に図8に示すよ
うに操作者が原稿群Paを押して移動させてキックロー
ラ2とキックローラ押え6との間を通して給紙ローラ3
まで押し込んでセットする。これにより原稿群Paはキ
ックローラ2に押し付けられ、キックローラ2を回転す
ることにより分離体4に抗して強い搬送力を原稿群Pa
に加えることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように原稿供給部
にキックローラ2による搬送力を強めるために弾性力が
付与されたキックローラ押え6を設けると次に述べる問
題がある。すなわち、図8に示すように原稿群Paの厚
さが厚い場合には、原稿群Paの剛性が強く、原稿群P
aをキックローラ2の上流側からキックローラ2とキッ
クローラ押え6との間に押し込んでも原稿群Paがばね
7の力に抗してキックローラ押え6を押上げて原稿群P
aをキックローラ2とキックローラ押え6との間を通し
てセットすることが可能である。
【0010】しかし、図9に示すように原稿群Paの厚
さが薄い場合には、原稿群Paの剛性が小さく、原稿群
Paをキックローラ2の上流側からキックローラ2とキ
ックローラ押え6との間に押し込もうとしても、原稿群
Paがばね7の力に抗してキックローラ押え6を押上げ
ることができずキックローラ押え6に当ってたわんでし
まう。このため、原稿供給時に原稿群Paがキックロー
ラ2とキックローラ押え6との間を通すことができずセ
ットすることができない。
【0011】この問題を回避するためには、キックロー
ラ押え6が原稿群Paを押し付ける力を小さくしなけれ
ばならず、そうすると前述したキックローラ2による搬
送力の増大を図ることができなくなる。
【0012】本発明は、用紙群の厚さが厚い時および薄
い時に夫々用紙群を確実に搬送することができる用紙搬
送装置を提供することを第1の課題とする。
【0013】また、本発明は用紙群の厚さが厚い時に用
紙群が分離体の分離性能を阻害することを防止して信頼
性に優れた用紙搬送装置を提供することを課題とする。
【0014】さらに、本発明は用紙群の厚さが薄い時に
おける給紙ローラの搬送力を高めた用紙搬送装置を提供
することを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の用紙搬
送装置は、用紙を積層してなる用紙群を載置する台に対
して用紙搬送方向下流側に位置しこの用紙群を載せて回
転により搬送するキックローラと、このキックローラに
対して用紙搬送方向下流側に位置し前記キックローラに
より搬送された用紙群を載せて回転により搬送する給紙
ローラと、弾性力を付与されて前記給紙ローラに到達し
た用紙群の先端を前記給紙ローラに押え付け最も前記給
紙ローラに近い位置にある用紙から1枚づつ分離して搬
送する分離体と、前記キックローラに対して接近離間す
る方向に変位可能に設けられるとともに前記キックロー
ラに接近する向きに弾性力を付与され用紙群を前記キッ
クローラに押え付けるキックローラ押えと、前記キック
ローラに位置する用紙群の厚さが所定の大きさに達しな
い時には前記キックローラ押えが用紙群を押え付けるこ
とを阻止するとともに前記キックローラに位置する用紙
群の厚さが所定の大きさを超えた時に前記キックローラ
押えが用紙群を押え付けることを許容するストッパとを
具備し、前記用紙群の厚さの所定の大きさは、前記キッ
クローラ押えが前記用紙群を押し付けることが前記給紙
ローラによる前記用紙群の搬送に実用上障害を生じ始め
る直前の大きさであることを特徴とする。
【0016】この発明の構成によれば、キックローラに
位置する用紙群の厚さが所定の大きさを超えた時(厚さ
が厚い時)には、キックローラ押えが用紙群をキックロ
ーラに押え付けるために、キックローラが用紙群へ充分
大きな搬送力を加えて用紙群を確実に給紙ローラへ搬送
することができる。また、キックローラ上に位置する用
紙群の厚さが所定の大きさの以下の場合(厚さが薄い場
合)には、ストッパがキックローラ押えの位置を規制し
て用紙群を押え付けないようにするために、用紙を供給
する時に操作者がキックローラ押えに阻害されることな
く用紙群を押してキックローラ上を通して給紙ローラま
で押し込み移動させてセットすることができる。
【0017】請求項2の発明の用紙搬送装置は、請求項
1の記載において、前記給紙ローラに到達した用紙群の
厚さが所定の大きさを超えた時に用紙群において厚さが
所定の大きさを超えた部分にある用紙の先端を受けて、
この先端が前記分離体に接することを阻止する用紙スト
ッパを具備し、前記用紙群の厚さの所定の大きさは、前
記キックローラ押えが前記用紙群を押し付けることが前
記給紙ローラによる前記用紙群の搬送に実用上障害を生
じ始める直前の大きさであることを特徴とする。
【0018】この発明の構成によれば、用紙群の厚さが
厚く、キックローラ押えが用紙群をキックローラに押え
付けてキックローラによる搬送力を増大した時に、用紙
ストッパにより用紙群において厚さが所定の大きさを超
えた部分にある用紙の先端が前記給紙ローラに接するこ
とを阻止する。このため、用紙群の厚さが厚くキックロ
ーラによる搬送力を増大したことを原因として、用紙群
において厚さが所定の大きさを超えた部分にある用紙が
分離体を押し上げて、分離体による分離性能を低下させ
るという事態の発生を防止できる。
【0019】請求項3の発明の用紙搬送装置は、請求項
1または2の記載において、前記キックローラに接近離
間する方向に変位可能に設けられるとともに前記キック
ローラ押えに付与する弾性力より小さい弾性力が前記キ
ックローラに接近する向きに付与され前記給紙ローラに
到達した用紙群における先端より用紙搬送方向上流側の
部分を前記給紙ローラに押え付ける給紙ローラ押えを具
備することを特徴とする。
【0020】この発明の構成によれば、用紙群の厚さが
薄い時に、給紙ローラ押えがキックローラ押えに付与す
る弾性力より小さい弾性力で用紙群を給紙ローラに押し
付けることにより、給紙ローラが用紙群を搬送する力を
増大することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本願発明にかかわる第一の実施の
形態について図1ないし図4を参照して説明する。
【0022】この実施の形態は、本願発明をファクシミ
リ装置の原稿読取り部に適用したものである。図1は本
願発明の第1の実施の形態であるファクシミリ装置の原
稿読取り部を示し、図2および図3はこの原稿読取り部
における給紙ローラおよびキックローラの位置部を示す
図4のA−A線に沿う断面図、図4は給紙ローラおよび
分離体を示す模式的正面図である。図4においてばねは
省略している。
【0023】図1において、11はファクシミリ装置の
装置ケースであり、図面では装置ケース11における原
稿読取り部の上面部を示している。12は装置ケース1
1の上側に上下回動可能に設けたパネルで、このパネル
12を閉じた状態ではパネル12の内側となる面部が装
置ケース11の上面部の上側に位置して両者で原稿搬送
路を構成している。また、パネル12に対して原稿搬送
方向上流側(図示右側)における装置ケース11の上面
部は原稿Pを積層してなる原稿群Paを載置する原稿台
13として形成されている。
【0024】原稿台13に連続して装置ケース11とパ
ネル12とで構成された原稿搬送路の部分には次に述べ
る構成が採用されている。装置ケース11の上面部内側
には、原稿搬送方向に対して直角な方向に沿うキックロ
ーラ21と給紙ローラ22が原稿搬送方向上流側から順
に配設されている。キックローラ21は原稿台13から
原稿群Paを搬送するものであり、給紙ローラ22はキ
ックローラ21から搬送された原稿群Paを受けてさら
に前方へ搬送するものである。これら各ローラ21、2
2は装置ケース11の上面部に形成した開口から原稿搬
送路へ突出する。各ローラ21、22は図示しない回転
駆動装置により原稿Pを搬送させる方向に回転される。
【0025】パネル12の内部には支持部材23が設け
てあり、この支持部材23には分離体24が給紙ローラ
22の上側に位置して設けられている。この分離体24
は、図2ないし図4に示すように給紙ローラ22より短
い横長の板材で形成され、給紙ローラ22に対して接近
離間する方向に回動可能に軸25により支持部材23に
支持されるホルダ24aと、このホルダ24aに取付け
られて給紙ローラ22の表面に接触するパット24bと
で構成されている。
【0026】分離体24のホルダ24aは、支持部材2
3に設けられた圧縮コイルばね26により給紙ローラ2
2に接近する向きに弾性力が付与されていて、パット2
4bが給紙ローラ22の表面に押圧接触している。分離
体24は給紙ローラ22に到達した原稿群Paの先端を
給紙ローラ22に押え付け最も給紙ローラ22に近い位
置にある原稿Pから一枚づつ分離して搬送する分離作用
を行うものである。
【0027】また、支持部材23にはキックローラ押え
27がキックローラ21の上側に位置して設けられてい
る。このキックローラ押え27はキックローラ21に対
して接近離間する方向に回動可能に軸28により支持部
材23に支持されている。キックローラ押え27は、支
持部材23に設けられた圧縮コイルばね29により給紙
ローラ22に接近する向きに弾性力が付与されている。
この圧縮コイルばね29の弾性力は、原稿群Paが厚さ
が所定の大きさのS寸法である0.5mmを超えて厚い場
合に、この原稿群Paを押えてキックローラ21の回転
により充分な搬送力を加えることができる大きさであ
る。
【0028】これら分離体24とキックローラ押え27
はパネル12の内側面に形成した開口を介して原稿搬送
路に突出している。分離体24とキックローラ押え27
に弾性力を付与する手段はコイルばねに限定されず、板
ばねやその他の弾性部材が挙げられる。
【0029】さらに、支持部材23にはキックローラ押
え27に対して原稿搬送方向上流側に位置してキックロ
ーラ押え27の動作を規制するストッパ30が設けてあ
る。このストッパ30はキックローラ21上に位置する
原稿群Paの厚さが所定の大きさS寸法に達しない時に
はキックローラ押え27が原稿群Paを押え付けること
を阻止し、キックローラ21上に位置する原稿群Paの
厚さが所定の大きさS寸法を超えた時にキックローラ押
え27が原稿群Paを押え付けることを許容する機能を
有するものである。
【0030】ここで、原稿群Paの厚さの所定の大きさ
S寸法とは、キックローラ押え27が原稿群Paを押し
付けることが給紙ローラ22による原稿群Paの搬送に
実用上障害を生じ始める直前の大きさであり、キックロ
ーラ押え27に付与される弾性力の大きさ、原稿Pの紙
質などの条件により決定されるが、ここでは例えば0.
5mmである。
【0031】すなわち、原稿群Paの厚さが例えば所定
の大きさS寸法0.5mm以下である場合には、キックロ
ーラ押え27はストッパ30によりキックローラ21の
表面および原稿群Paの上面から離されて押え付けるこ
とがない。原稿群Paの厚さが例えば0.5mmを超える
場合には、キックローラ押え27がストッパ30から離
れて原稿群Paを押え付ける。
【0032】なお、図1において41、42は装置ケー
ス11において給紙ローラ22に対して原稿搬送方向下
流側に原稿搬送方向に沿って並べて設けられた搬送ロー
ラ、43は搬送ローラ41と搬送ローラ42との間に設
けた読取りセンサである。搬送ローラ41、42は図示
しない回転駆動装置により回転される。44、45はパ
ネル12に設けられて搬送ローラ41と搬送ローラ42
に接触して従動回転する従動ローラである。
【0033】このような構成をなす原稿読取り部におい
て原稿供給を行う場合の作動について説明する。
【0034】ここで、図2に示すように原稿群Paの厚
さが例えば所定の大きさS寸法0.5mm以下とする。こ
の場合、キックローラ押え27はコイルばね29により
弾性力を付与されてキックローラ21に接近する方向に
回動するが、ストッパ30に衝突してキックローラ21
の表面に接触するまで回動変位することを規制される。
このため、キックローラ押え27は原稿群Paの上面か
ら離されていて原稿群Paを上側から押え付けることが
ない。
【0035】操作者は、複数の原稿Pを積層して原稿台
13上に載置し、この原稿群Paを押してキックローラ
21の表面上に載せた後にさらに移動させて給紙ローラ
22まで押し込んでセットする。
【0036】そうすると、給紙ローラ21の近傍に設け
た図示しない原稿検出センサが給紙ローラ22上に原稿
Pを載せられたことを検出して検出信号を出力し、この
検出信号により回転駆動装置がキックローラ21および
給紙ローラ22を原稿群Paを前進搬送する方向に回転
する。これによりキックローラ21および給紙ローラ2
2は原稿群Paに搬送力を加え、分離体4は給紙ローラ
3と協同して、原稿群Paにおいて最も給紙ローラ3に
近い位置にある用紙Pから一枚づつ分離して搬送する。
【0037】原稿群Paは給紙ローラ22の表面に図6
に示すように接線位置D点で接触するために比較的小さ
な力で搬送することが可能である。このため、給紙ロー
ラ22の回転する力およびキックローラ21の回転する
力のみによって原稿群Paを搬送することが可能であ
る。すなわち、原稿群Paの厚さが薄い時には、給紙ロ
ーラ22が主たる搬送力を負担して原稿群Paを搬送す
る。
【0038】さらに、原稿Pは回転する図1に示すよう
に搬送ローラ41、42および従動ローラ44、45に
より搬送されて読取りセンサ43上を通過して装置ケー
ス11とパネル12との間から外側へ排出される。この
時、読取りセンサ43は原稿Pに記載してある情報を読
取る。
【0039】このようにキックローラ21上に位置する
原稿群Paの厚さが例えば所定の大きさS寸法0.5mm
以下の場合(厚さが薄い場合)には、ストッパ30がキ
ックローラ押え27の位置を規制して原稿群Paを押え
付けないようにするために、キックローラ押え27が原
稿群Paを移動する上での抵抗となることがない。そし
て、給紙ローラ22により原稿群Paを確実に搬送する
ことができる。
【0040】次に原稿群Paの厚さが例えば所定の大き
さS寸法0.5mmを超えた場合について述べる。原稿供
給を行う場合には、操作者が複数の原稿Pを積層して原
稿台13上に載置し、この原稿群Paを押してキックロ
ーラ21の表面上に載せてキックローラ21とキックロ
ーラ押え27との間に押し込む。この場合、図3に示す
ようにキックローラ押え27はコイルばね29により弾
性力を付与されてキックローラ21に接近する方向に回
動して原稿群Paの上面に当る。
【0041】ここで、原稿群Paの厚さが厚くて剛性が
あることから、キックローラ押え27は押し上げられて
ストッパ30から離れてキックローラ21から離れる方
向へ回動変位する。これによりキックローラ押え27は
キックローラ21上に位置する原稿群Paをキックロー
ラ21に押え付ける。さらに原稿群Paを移動させて給
紙ローラ22まで押し込んでセットする。
【0042】そうすると、原稿検出センサが給紙ローラ
22上に原稿Pを載せられたことを検出して検出信号を
出力し、この検出信号により回転駆動装置がキックロー
ラ21および給紙ローラ22を原稿群Paを前進搬送す
る方向に回転する。これによりキックローラ21および
給紙ローラ22は原稿群Paに搬送力を加え、分離体4
は給紙ローラ3と協同して、原稿群Paにおいて最も給
紙ローラ3に近い位置にある用紙Pから一枚づつ分離し
て搬送する。
【0043】この場合、弾性力を付与されたキックロー
ラ押え27が原稿群Paをキックローラ21に押え付け
ることにより、キックローラ21の回転力を充分原稿群
Paに作用させてキックローラ21が原稿群Paを搬送
する力を高めている。
【0044】原稿群Paが厚いために給紙ローラ22の
表面には接線位置で接触せず、先端がE位置で接触する
場合には、キックローラ押え27がキックローラ21上
で原稿群Paを押えてキックローラ21による搬送力を
増大することが有効である。そして、必要に応じてコイ
ルばね29による弾性力を増大すると一層搬送能力が向
上する。
【0045】このようにキックローラ21に位置する原
稿群Paの厚さが例えば所定の大きさS寸法0.5mmを
超えた時(厚さが厚い時)には、キックローラ押え27
が原稿群Paをキックローラ21に押え付けるために、
キックローラ21が原稿群Paを搬送する力が大きく原
稿群Paを確実に給紙ローラ22へ搬送することができ
る。すなわち、原稿群Paの厚さが厚い時には、キック
ローラ21が主たる搬送力を負担して原稿群Paを搬送
する。
【0046】前述したようにこの実施の形態では、原稿
群Paの厚さに応じて主たる搬送力をキックローラ21
と給紙ローラ22が分担して、原稿群Paの厚さにかか
わらず原稿Pを一枚づつ確実にセンサ43へ搬送して原
稿の読取りを行う原稿読取り部を得ることができる。
【0047】次に第2の実施の形態について図5ないし
図7を参照して説明する。
【0048】この実施の形態は、図1ないし図4に示す
実施の形態におけるファクシミリ装置の原稿読取り部に
用紙ストッパと給紙ローラ押えを設けたものである。図
5ないし図7において図1ないし図4と同じ部分は同じ
符号を付して示している。図5および図6はこの原稿読
取り部における給紙ローラおよびキックローラ位置部を
示す図7のB−B線およびC−C線に沿う断面図、図7
は給紙ローラ、分離体、用紙ストッパおよび給紙ローラ
押えを模式的に示す正面図である。図7においてばねは
省略している。
【0049】図5および図7において51は用紙ストッ
パの一例である原稿ストッパである。この原稿ストッパ
51は給紙ローラ22に到達した原稿群Paの厚さが所
定の大きさS寸法0.5mmを超えた時に,この原稿群P
aにおいて厚さS寸法が0.5mmを超えた部分にある原
稿P1の先端を受けて、この原稿P1の先端が分離体2
4に接することを阻止するものである。この実施の形態
では、原稿ストッパ51は図6に示すように給紙ローラ
22の長さ方向両端の外側に夫々位置して支持部材23
に取付けられている。
【0050】この原稿ストッパ51は厚さが所定の大き
さS寸法0.5mmを超えた原稿群Paを対象にしてい
る。厚さが所定の大きさS寸法0.5mmを超えた原稿群
Paは、キックローラ押え27によりキックローラ21
に押え付けられてキックローラ22の回転により給紙ロ
ーラ22へ搬送される。そして、原稿群Paにおいて厚
さが0.5mmを超えた部分にある原稿P1の先端が用紙
ストッパ51に当って前進移動を阻止される。すなわ
ち、原稿群Paにおいて厚さが0.5mmを超えた部分に
ある原稿P1の先端が分離体24に当ること阻止され
る。
【0051】すなわち、原稿群Paの厚さが厚く、キッ
クローラ押え27が原稿群Paをキックローラ21に押
え付けてキックローラ21による搬送力を増大した場合
に、原稿ストッパにより原稿群Paにおいて厚さが所定
の大きさを超えた部分P1にある原稿群P1の先端が分
離体24に衝突することを阻止する。
【0052】このため、原稿群Paの厚さが厚くてキッ
クローラ21による搬送力を増大したことを原因とし
て、原稿群Paにおいて厚さが所定の大きさを超えた部
分P1にある原稿が分離体24を押し上げて分離体24
による分離性能を低下させるという事態の発生を防止で
きる。
【0053】なお、原稿群Paにおいて厚さが所定の大
きさS寸法0.5mm以下の部分は給紙ローラ22と分離
体24とにより一枚づつ分離して搬送される。これに伴
い原稿群Paにおいて厚さが所定の大きさを超えた部分
にある原稿P1も順次一枚づつ分離して搬送される。
【0054】図5および図6において52は給紙ローラ
押えである。この給紙ローラ押え52は、給紙ローラ2
2に到達した原稿群Paにおける先端に対して原稿紙搬
送方向上流側の部分を給紙ローラ22に押え付けるもの
である。この実施の形態では給紙ローラ押え52は、分
離体24より原稿搬送方向上流側に位置して給紙ローラ
22の軸方向に沿って配置され、軸53により給紙ロー
ラ22に対して接近離間する方向に回動可能に支持部材
23に支持されている。図6に示すように給紙ローラ押
え52の長さ方向の両端部は、給紙ローラ22の両端部
表面に接触するようになっている。
【0055】そして、給紙ローラ押え52の長さ方向の
両端部は支持部材23に設けた圧縮コイルばね54によ
り給紙ローラ22に接近する向きに弾性力が付与されて
給紙ローラ22の表面に位置する原稿群Paを上側から
押圧接触している。この圧縮コイルばね54のばね力
は、キックローラ押え27に付与する圧縮コイルばね2
9のばね力より小さくなるように設定する。図6には圧
縮コイルばね29は図示していない。
【0056】この給紙ローラ押え52の動作は次に述べ
るものである。給紙ローラ押え52は給紙ローラに到達
する原稿群Paを上側から押えるが、特に原稿群Paの
厚さS寸法が0.5mm以下の場合に有効である。すなわ
ち、厚さが所定の大きさS寸法0.5mm以下の原稿群P
aはキックローラ押え27によりキックローラ21に押
し付けられずにキックローラ21により給紙ローラ22
へ搬送される。
【0057】そして、原稿群Paは給紙ローラ22の表
面と圧縮コイルばね54により給紙ローラ22の表面に
接触している給紙ローラ押え52との間を通って分離体
24へ搬送される。
【0058】このように給紙ローラ押え52により原稿
群Paを給紙ローラ22に押し付けることにより、給紙
ローラ22の回転力を原稿群Paに充分採用させて給紙
ローラ22が原稿群Paを搬送する力を増大することが
できる。この場合、給紙ローラ押え52に加えるばね力
(弾性力)は、キックローラ押え27に付与する弾性力
より小さいものであるために、厚さが薄い原稿群Paを
給紙ローラ22と給紙ローラ押え52との間に挿入する
上で障害とならない。
【0059】なお、本発明は前述した各実施の形態に限
定されずに、種々変形して実施することができる。本発
明の用紙搬送装置はファクシミリ装置の原稿読取り部と
して最も適したものであるが、これに限定されず積層し
た用紙を分離しつつ搬送する装置に広く適用することが
できる。
【0060】
【発明の効果】請求項1の発明の用紙搬送装置によれ
ば、用紙群の厚さが厚い時には、キックローラ押えが用
紙群をキックローラに押え付けるために、キックローラ
が用紙群を搬送する力が大きく用紙群を確実に給紙ロー
ラへ搬送することができる。また、キックローラ上に位
置する用紙群の厚さが薄い時には、ストッパがキックロ
ーラ押えの位置を規制して用紙群を押え付けないように
するために、用紙を供給する場合には操作者が用紙群を
押してキックローラ押えに阻害されることなくキックロ
ーラから給紙ローラまで移動させてセットすることがで
きる。
【0061】請求項2の発明によれば、用紙群の厚さが
厚く、キックローラ押えが用紙群をキックローラに押え
付けてキックローラによる搬送力を増大した時に、用紙
ストッパにより用紙群において厚さが所定の大きさを超
えた部分にある用紙の先端が分離体に当ることを阻止す
る。このため、用紙群の厚さが厚くキックローラによる
搬送力を増大したことにより、用紙群において厚さが所
定の大きさを超えた部分にある用紙が分離体を押し上げ
て分離体による分離性能を低下させるという事態の発生
を防止できる。
【0062】請求項3の発明によれば、用紙群の厚さが
薄い時に、給紙ローラ押えがキックローラ押えに付与す
る弾性力より小さい弾性力で用紙群を給紙ローラに押し
付けることにより、給紙ローラが用紙群を搬送する力を
増大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明にかかわる第1の実施の形態であるフ
ァクシミリ装置の原稿読取り部を示す断面図。
【図2】同実施の形態の原稿読取り部における給紙ロー
ラおよびキックローラ配置部を示す断面図。
【図3】同実施の形態の原稿読取り部における給紙ロー
ラおよびキックローラ配置部を示す断面図。
【図4】同実施の形態の原稿読取り部における給紙ロー
ラおよびキックローラ配置部を示す正面図。
【図5】本願発明にかかわる第2の実施の形態であるフ
ァクシミリ装置の原稿読取り部における給紙ローラおよ
びキックローラ配置部を示す断面図。
【図6】同実施の形態の原稿読取り部における給紙ロー
ラおよびキックローラ配置部を示す断面図。
【図7】同実施の形態の原稿読取り部における給紙ロー
ラおよびキックローラ配置部を示す正面図。
【図8】従来の一形態のファクシミリ装置の原稿読取り
部における給紙ローラおよびキックローラ配置部を示す
断面図。
【図9】従来の一形態のファクシミリ装置の原稿読取り
部における給紙ローラおよびキックローラ配置部を示す
断面図。
【符号の説明】 11…装置ケース 12…パネル、 13…原稿台、 21…キックローラ、 22…給紙ローラ、 23…支持部材、 24…分離体、 26…コイルばね(弾性体)、 27…キックローラ押え、 29…コイルばね(弾性体)、 30…ストッパ、 51…用紙ストッパ、 52…給紙ローラ押え、 54…コイルばね(弾性体)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 1/06 B41J 13/00 B65H 3/06 B65H 3/52 310 B65H 3/56 330

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙を積層してなる用紙群を載置する台
    に対して用紙搬送方向下流側に位置しこの用紙群を載せ
    て回転により搬送するキックローラと、このキックロー
    ラに対して用紙搬送方向下流側に位置し前記キックロー
    ラにより搬送された用紙群を載せて回転により搬送する
    給紙ローラと、弾性力を付与されて前記給紙ローラに到
    達した用紙群の先端を前記給紙ローラに押え付け最も前
    記給紙ローラに近い位置にある用紙から1枚づつ分離し
    て搬送する分離体と、前記キックローラに対して接近離
    間する方向に変位可能に設けられるとともに前記キック
    ローラに接近する向きに弾性力を付与され用紙群を前記
    キックローラに押え付けるキックローラ押えと、前記キ
    ックローラに位置する用紙群の厚さが所定の大きさに達
    しない時には前記キックローラ押えが用紙群を押え付け
    ることを阻止するとともに前記キックローラに位置する
    用紙群の厚さが所定の大きさを超えた時に前記キックロ
    ーラ押えが用紙群を押え付けることを許容するストッパ
    とを具備し、前記用紙群の厚さの所定の大きさは、前記
    キックローラ押えが前記用紙群を押し付けることが前記
    給紙ローラによる前記用紙群の搬送に実用上障害を生じ
    始める直前の大きさであることを特徴とする用紙搬送装
    置。
  2. 【請求項2】 前記給紙ローラに到達した用紙群の厚さ
    が所定の大きさを超えた時に用紙群において厚さが所定
    の大きさを超えた部分にある用紙の先端を受けて、この
    先端が前記分離体に接することを阻止する用紙ストッパ
    を具備し、前記用紙群の厚さの所定の大きさは、前記キ
    ックローラ押えが前記用紙群を押し付けることが前記給
    紙ローラによる前記用紙群の搬送に実用上障害を生じ始
    める直前の大きさであることを特徴とする請求項1に記
    載の用紙搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記キックローラに対して接近離間する
    方向に変位可能に設けられるとともに前記キックローラ
    押えに付与する弾性力より小さい弾性力が前記キックロ
    ーラに接近する向きに付与され、前記給紙ローラに到達
    した用紙群における先端より用紙搬送方向上流側の部分
    を前記給紙ローラに押え付ける給紙ローラ押えを具備す
    る請求項1または2に記載の用紙搬送装置。
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