JPH0771484A - 油圧式動力伝達継手 - Google Patents

油圧式動力伝達継手

Info

Publication number
JPH0771484A
JPH0771484A JP21470993A JP21470993A JPH0771484A JP H0771484 A JPH0771484 A JP H0771484A JP 21470993 A JP21470993 A JP 21470993A JP 21470993 A JP21470993 A JP 21470993A JP H0771484 A JPH0771484 A JP H0771484A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
joint
temperature
solenoid coil
detecting means
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21470993A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Suzuki
悟 鈴木
Takehisa Yamada
剛央 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Univance Corp
Original Assignee
Fuji Univance Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Univance Corp filed Critical Fuji Univance Corp
Priority to JP21470993A priority Critical patent/JPH0771484A/ja
Publication of JPH0771484A publication Critical patent/JPH0771484A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 油圧式動力伝達継手に関し、コストを低減
し、かつ、制御プログラムの変更が少なくてすむように
することを目的とする。 【構成】 継手外周部と磁気枠に囲まれた空間49内
に、継手外周部とは非接触状態に接近させて外部の部材
に固定される温度検出手段50を設け、温度検出手段5
0とは別に、継手とは離して第2の温度検出手段75を
設けるとともに、これらの温度検出手段50,75で検
出した検出温度およびその温度差に基づいて継手の温度
を推定演算し、その他の車両状態を検出するセンサ7
8,79からの信号と、継手推定温度に基づいて継手を
外部から制御するコントローラ74を備えるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の駆動力配分に使
用する油圧式動力伝達継手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の油圧式動力伝達継手としては、例
えば前輪に駆動力を伝達する第1の回転軸と後輪に駆動
力を伝達する第2の回転軸の回転速度差により駆動され
る油圧ポンプと、油圧ポンプの吐出路に設けたオリフィ
スと、制御装置からの信号によりオリフィスを閉止する
弁手段を設けるとともに、車両の運転状態を検出するセ
ンサからの信号を受けて弁手段を制御するコントローラ
を設けるようにしたものがある。
【0003】この油圧式動力伝達継手の配置を図6に示
す。図6において、101はエンジン、102はトラン
スミッション、103はトランスファであり、トランス
ファ103内には継手本体104が収納される。すなわ
ち、継手本体104は入力軸105と出力軸106の間
に設けられる。継手本体104にはドライブスプロケッ
ト107が連結され、ドライブスプロケット107はチ
ェーン108を介してドリブンスプロケット109に連
結されている。ドリブンスプロケット109はフロント
ドライブシャフト110に固定され、フロントドライブ
シャフト110は前輪側プロペラシャフト111に連結
されている。前輪側プロペラシャフト111は前輪側デ
ファレンシャルギア装置112に連結され、前輪側デフ
ァレンシャルギア装置112の両側にはフロントアクス
ルシャフト113を介して前輪114,115が設けら
れている。
【0004】出力軸106は後輪側プロペラシャフト1
16に連結され、後輪側プロペラシャフト116は後輪
側デファレンシャルギア装置117に連結されている。
後輪側デファレンシャルギア装置117の両側にはリヤ
アクスルシャフト118を介して後輪119,120が
設けられている。121は前輪回転センサであり、前輪
回転センサ121は、フロントドライブシャフト110
に固定されたギア122に接近してトランスファケース
123に設けられ、前輪回転数(Nf)を検出して前輪
回転数(Nf)を示す信号をコントローラ124に送
る。
【0005】125は後輪回転センサであり、後輪回転
センサ125は、出力軸106に固定したギア126に
接近してトランスファケース123に設けられ、後輪回
転数(Nr)を検出して、後輪回転数(Nr)を示す信
号をコントローラ124に送る。127は温度センサで
あり、温度センサ127はトランスファケース123に
挿入され、トランスファ油温を検出して、トランスファ
油温を示す信号をコントローラ124に送る。
【0006】128は操舵角センサであり、操舵角セン
サ128は車両の操舵角(θ)を検出して、操舵角
(θ)を示す信号をコントローラ124に送る。129
はアクセルスイッチであり、アクセルスイッチ129は
アクセル開度(β)を検出して、アクセル開度(β)を
示す信号をコントローラ124に送る。
【0007】コントローラ124は、これらの各信号に
基づいて制御信号をソレノイドコイル130に送り、弁
手段を制御する。すなわち、コントローラ124は、前
後輪114,115,119,120の回転数、前後輪
間の回転速度差および操舵角によりオリフィスを閉止し
ない制御領域を判別し、その領域においてはオリフィス
の閉止を禁止する制御を行う。
【0008】また、コントローラ124は所定以上の減
速状態が基準時間を越えて持続した場合に、オリフィス
の閉止状態を解除する制御を行う。さらに、コントロー
ラ124はオリフィスの閉止を禁止する制御領域を除い
ては、前後輪間の回転速度差とその持続時間の関数関係
によりオリフィスを閉止する制御を行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の油圧式動力伝達継手にあっては、前輪回転セ
ンサおよび後輪回転センサにより、前輪と後輪の回転数
をそれぞれ検出しているため、回転センサが高価であ
り、コストが高くなる。また、回転速度差の持続時間に
基づいて継手の温度上昇を推定するようになっているた
め、継手の冷却環境により制御プログラムを変更する必
要がある。
【0010】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、継手表面に近接して安価な温
度センサを設けることで、コストを低減し、かつ、制御
プログラムの変更が少なくてすむような油圧式動力伝達
継手を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、相対回転可能な入出力軸間に設けられ、
前記両軸の差動回転によって駆動される油圧ポンプと;
該油圧ポンプの出口部に設けられ吐出油の流動抵抗を制
御する制御弁と;外部からの信号によって、該制御弁を
作動させるアクチュエータを備え;前記両軸の回転速度
差および外部からの制御信号に応じたトルクを伝達する
油圧式動力伝達継手において;継手と同芯に配置され、
外部の部材に固定されるソレノイドコイルと、該ソレノ
イドコイルを取り巻いて、ソレノイドコイルと一体的に
外部の部材に固定されるとともに、継手外周部との間に
所定のギャップを介して非接触状態に保持される磁気枠
と、継手内部にあって前記ソレノイドコイルへの通電に
よって継手構成部材との間で磁気吸引力を発生する可動
磁性体とによって、構成される前記アクチュエータを備
えるとともに;継手外周部と前記磁気枠に囲まれた空間
内に、継手外周部とは非接触状態に接近させて外部の部
材に固定される温度検出手段を設けたことを特徴とす
る。
【0012】また、本発明は、前記温度検出手段とは別
に、継手とは離して第2の温度検出手段を設けるととも
に、これらの温度検出手段で検出した検出温度およびそ
の温度差に基づいて継手の温度を推定演算し、その他の
車両状態を検出するセンサからの信号と、前記継手推定
温度に基づいて継手を外部から制御するコントローラを
備えたことを特徴とする。
【0013】
【作用】このような構成を備えた本発明の油圧式動力伝
達継手によれば、第1の温度検出手段により継手の表面
温度を検出し、第2の温度検出手段により周囲温度を検
出して、コントローラで温度差を求め、周囲温度および
温度差に基づいて、継手の温度を推定演算し、車両状態
を検出するセンサからの信号と、継手推定温度により、
継手を外部から制御するようにしたため、従来使用され
ていた高価な回転センサの一方が不要となり、安価な温
度検出手段を使用するので、コストを低減することがで
きる。
【0014】また、継手の温度上昇を直接的に測定する
ため、冷却構造が変化しても、制御プログラムの変更が
少なくて済む。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図5は本発明の一実施例を示す図である。
図1は本発明の一実施例に係る断面図である。まず、構
成を説明すると、図1において、1はハウジングであ
り、ハウジング1は図示しない出力軸に連結され、出力
軸と一体的に回転する。
【0016】ハウジング1は非磁性体でできたハウジン
グ非磁性部1Aと、スプライン2Aを形成した部材2を
含めて磁性体でできた他の部分が一体となっている。3
はカムであり、カム3はハウジング1の内側面に所定の
角度回転可能に支持される。カム3は、複数のカム山と
カム谷からなるカム面3Aを有し、その外周であって、
側面にカム山があるところに位置決め兼トルク伝達用の
複数の突起3Bを有する。
【0017】カム3は、その突起3Bがハウジング1に
形成した切欠き1Bに係合して、ロータ4の回転方向に
ハウジング1と一体で回転し、ロータ4の回転方向が変
わると、カム3はロータ4とともにつれ回りし、カム3
の突起3Bがハウジング1の切欠き1Bに当るまで回転
した後に、ハウジング1と一体で回転する。ロータ4は
ハウジング1内に回転自在に収納され、入力軸5に結合
され、入力軸5と一体で回転する。
【0018】ロータ4には、軸方向に複数個のプランジ
ャー室6が形成され、プランジャー室6内は複数個のプ
ランジャー7が予圧機構としての機能も有するリターン
スプリング8を介して摺動自在に収納されている。ま
た、ロータ4には複数の吸入吐出孔9が各プランジャー
室6に通じるように形成されている。ロータ4のバルブ
側面を図2に示す。
【0019】ロータ4には吸入吐出孔9が周方向に複数
個形成され、吸入吐出孔9はプランジャー室6にそれぞ
れ連通している。ロータ4の内周にはスプライン10が
形成され、ロータ4は入力軸5にスプライン結合されて
いる。再び図1において、11は吸入ポート12および
吐出ポート13が形成された弁体としてのロータリーバ
ルブであり、ロータリーバルブ11は、ハウジング1の
切欠き1Bに突起14を係合させることにより、ハウジ
ング1に位置決め固定されている。
【0020】また、吐出ポート13は高圧室15に連通
し、高圧室15の出口部に流動抵抗発生手段としてのオ
リフィス16が形成される。また、ロータリーバルブ1
1には高圧室15に連通するリリーフ孔17が形成さ
れ、リリーフ孔17はロータリーバルブ11の裏側に開
口している。ロータリーバルブ11には排出孔18が形
成され、排出孔18は吸入ポート12に連通するととも
に、ロータリーバルブ11の裏側に開口している。排出
孔18は、トルク伝達時にロータリーバルブ11の表面
側に形成した第3のポート19にたまった油の排出を行
う。
【0021】次に、図3にロータリーバルブ11の表面
側を示す。図3において、ロータリーバルブ11の外周
に開口する吸入ポート12が周方向に複数個形成され、
吸入ポート12の間には複数個の吐出ポート13が形成
される。第3のポート19は吸入ポート12、吐出ポー
ト13より内径側に形成され、ロータリーバルブ11の
バルブ面と同一平面となる軸受けパッド部20を有す
る。
【0022】第3のポート19はロータ4の端面側もし
くは、ロータリーバルブ11の表面側に形成される。ロ
ータリーバルブ11には第3のポート19に連通する複
数の排油孔21が形成され、排油孔21はロータリーバ
ルブ11の裏面に開口している。排油孔21は、フリー
でないときは、第3のポート19にたまった油を排油
し、フリーのときは、高圧油が排油孔21から第3のポ
ート19に逆流するようになっている。
【0023】ロータリーバルブ11の外周には流出路2
2が形成され、流出路22よりオリフィス16からの吐
出油が継手内低圧室に流出する。すなわち、この流出路
22によりオリフィス16からの吐出油を後述する可動
磁性体を設けた油室側に流出させず、プランジャー室6
側に流出させるようにしている。再び図1において、2
3はロータリーバルブ11に当接して設けられたリテー
ナ(継手構成部材)であり、リテーナ23はベアリング
24で支持され、ハウジング1と一体で回転する。リテ
ーナ23と入力軸5の間にはシールリング25が介装さ
れ、シールリング25により油洩れを防止し、ハウジン
グ1の内周に設けたストッパリング26によりリテーナ
23の図中右方向への移動を阻止する。
【0024】リテーナ23にはロータリーバルブ11の
オリフィス16に連通する第1の溝27が形成され、第
1の溝27は流出路22に連通している。28は制御弁
としてのロック弁であり、ロック弁28はリテーナ23
に摺動自在に挿入され、かつ、第1の溝27に突出し、
オリフィス16を開閉する。ロック弁28は、オリフィ
ス16と同芯配置した先端部が円錐形状または球面形状
で、かつ、オリフィス孔径よりも太い棒状部材よりな
り、オリフィス16を直接塞ぐようになっている。
【0025】リテーナ23にはロータリーバルブ11の
各吐出ポート13と高圧室15に連通する第2の溝29
が形成され、また、ロータリーバルブ11のリリーフ孔
17に連通する第3の溝30が形成されている。31は
制御弁としてのリリーフ弁であり、リリーフ弁31はリ
テーナ23に摺動自在に挿入され、かつ、第3の溝30
に突出し、リリーフ孔17を開閉する。
【0026】リリーフ弁31はリリーフ孔17と同芯配
置した先端部が円錐形状または球面形状で、かつ、リリ
ーフ孔径よりも太い棒状部材よりなり、リリーフ孔17
を直接塞ぐようになっている。第3のポート19に連通
する前記排油孔21及びロータリーバルブ11の排出孔
18も第3の溝30に連通している。
【0027】33は制御弁としてのフリー弁であり、フ
リー弁33はリテーナ23に摺動自在に挿入され、か
つ、第3の溝30に突出し、排出孔18を開閉する。フ
リー弁33は排出孔18と同芯配置した先端部が円錐形
状または球面形状で、かつ、排出孔径よりも太い棒状部
材よりなり、排出孔18を直接塞ぐようになっている。
34はソレノイドコイル35への通電により磁気吸引力
を発生する可動磁性体であり、可動磁性体34はハウジ
ング1内に移動可能に収納される。ソレノイドコイル3
5に弱電流を流すと、可動磁性体34は上側がリテーナ
23側に吸引され、ロック弁28を作動させ、ソレノイ
ドコイル35に強電流を流すと、可動磁性体34は全周
がリテーナ23側に吸引され、反転レバー36を介して
フリー弁33およびリリーフ弁31を作動させる。
【0028】次に、図4に可動磁性体34と反転レバー
36を示す。図4において、可動磁性体34の下側とリ
テーナ23の間にはリターンスプリング37が介装され
ている。したがって、ソレノイドコイル35に対する弱
通電で、可動磁性体34の上側がリテーナ23側に吸引
され、ロック弁28が作動し、一方、ソレノイドコイル
35への強通電で可動磁性体34の全周がリテーナ23
側に吸引され、フリー弁33およびリリーフ弁31が作
動する。すなわち、フリー弁33は排出孔18を閉じ、
リリーフ弁31はリリーフ孔17を開く。
【0029】また、反転レバー36の下側とリテーナ2
3との間にはリリーフ圧設定ばね38が介装され、通常
特性、ロック特性のときに高圧室15の圧力がリリーフ
圧設定ばね38の設定値を越えると、リリーフ弁31が
作動し、リリーフ孔17を開く。これにより過大なトル
クの発生を防止できる。反転レバー36には支点39が
設けられ、反転レバー36は支点39を中心として揺動
し、フリー弁33およびリリーフ弁31を作動させる。
【0030】フリーでないときは、第3のポート19に
たまった油は排油孔21、第3の溝30を通って、排出
孔18から排出される。フリーのときは、高圧室15の
油は、リリーフ孔17、第3の溝30を通って、排油孔
21に逆流し、第3のポート19に流れる。再び図1に
おいて、41は非磁性の板金で形成されたインナーカバ
ーであり、インナーカバー41の外周部はハウジング1
内に挿入され、内周部はリテーナ23に固定されてい
る。インナーカバー41は可動磁性体34の右方向への
移動を阻止するストッパとしての機能を有するととも
に、反転レバー36の支点39が当接するようになって
いる。
【0031】また、インナーカバー41は、所定の形状
となるように形成され、ハウジング1に固定したカバー
42およびリテーナ23との間に収納されたダイヤフラ
ム43の変形を規制する。ダイヤフラム43は封入油の
熱膨張を吸収するアキュムレータとしての機能を有し、
内部には空気44が封入されている。インナーカバー4
1に連通孔45が形成され、連通孔45から封入油が出
入りすることができるようになっている。
【0032】46は第1の磁気枠であり、第1の磁気枠
46はボルト47により外部の部材に固定され、継手と
所定のギャップを介して非接触状態に保持される。第1
の磁気枠46は継手軸に対して同心状に配置され、第1
の磁気枠46内には前記ソレノイドコイル35が収納さ
れる。48は第2の磁気枠であり、第2の磁気枠48は
ハウジング1に固定されている。これらの第1,第2磁
気枠46,48、ソレノイドコイル35が全体として可
動磁性体34を外部の信号により作動させるアクチュエ
ータを構成している。
【0033】49は第1の磁気枠46と第2の磁気枠4
8により囲まれた空間であり、空間49内には、継手表
面とはわずかに離して、第1の磁気枠46に温度検出手
段としての温度センサ50が設けられる。この温度セン
サ50により継手の表面温度を比較的精度良く測定する
ことができ、また、温度センサ50は、回転数センサよ
り安価である。
【0034】なお、51,52は注油孔、53はシール
リング、54はニードルベアリング、55はストッパリ
ングである。次に、油圧式動力伝達継手の配置を図5に
示す。図5において、61はエンジン、62はトランス
ミッション、63はトランスファであり、トランスファ
63内には継手本体64が収納される。すなわち、継手
本体64は入力軸65と出力軸66の間に設けられ、入
力軸65と出力軸66の回転速度差に応じたトルクの伝
達を行う。
【0035】67は入力軸65に回転自在に支持される
とともに継手本体64に連結されたドライブスプロケッ
トであり、ドライブスプロケット67はチェーン68を
介してドリブンスプロケット69が連結されている。ド
リブンスプロケット69はフロントドライブシャフト7
0と一体的に形成され、フロントドライブシャフト70
はベアリング71,72を介してトランスファケース7
3に回転自在に支持されている。
【0036】50は前記温度センサであり、温度センサ
50は継手の表面温度を検出して、表面温度を示す信号
をコントローラ74に送る。75はトランスファケース
73に挿入された第2の温度検出手段としての温度セン
サであり、温度センサ75はトランスファ油温を検出し
て、トランスファ油温を示す信号をコントローラ74に
出力する。温度センサ75は、継手の周囲温度を測定す
るためのもので、図5に示すように、継手本体64がト
ランスファ63内に内蔵される場合には、トランスファ
油温を測定し、継手本体64がトランスファ63の外部
に設けられる場合には外気温を測定する。
【0037】76は回転センサであり、回転センサ76
は出力軸66に設けられたギア77に近接して設けら
れ、後輪回転数を検出して、後輪回転数を示す信号をコ
ントローラ74に送る。後輪回転数は、車速を示し、ロ
ック回避の条件の一つである。後輪回転数が所定値以上
のときで、かつ、操舵角の所定値以上のときはロックを
回避する。
【0038】78は車両状態を検出するセンサとしての
操舵角センサであり、操舵角センサ78は車両状態の一
つである操舵角を検出して、操舵角を示す信号をコント
ローラ74に出力する。79は車両状態を検出するセン
サとしてのアクセルスイッチであり、アクセルスイッチ
79は車両状態の一つであるアクセル開度を検出して、
アクセル開度を示す信号をコントローラ74に出力す
る。
【0039】コントローラ74は、これらの各信号に基
づいて、制御信号をソレノイドコイル35に送る。すな
わち、コントローラ74は、温度センサ50からの継手
の表面温度と温度センサ75からの周囲温度の温度差を
演算し、温度差と周囲温度に基づいて、継手の温度を推
定演算し、推定温度が所定値を越えるときは、ロックの
制御を行う。
【0040】また、コントローラ74は、後輪回転数が
所定値以上で、かつ、操舵角が所定値以上のときは、ロ
ックを回避する。すなわち、中、高速コーナーリング中
にロックすることによる挙動変化を回避する。また、コ
ントローラ74は、アクセル開度が所定値以下であっ
て、所定時間持続したときは、ロックを解除する。
【0041】なお、80,81は前輪、82,83は後
輪、84は前輪側アクスルシャフト、85は後輪側アク
スルシャフト、86は前輪側デファレンシャルギア装
置、87は後輪側デファレンシャルギア装置、88は前
輪側プロペラシャフト、89は後輪側プロペラシャフト
である。次に、動作を説明する。
【0042】コントローラ74は温度センサ75からの
周囲温度(トランスファ油温)と温度センサ50からの
継手の表面温度の温度差を演算し、温度差と周囲温度に
基づいて、継手の温度を推定演算し、推定温度が所定値
を越えるときは、ソレノイドコイル35に弱通電を行
い、ロックの制御を行う。コントローラ74からソレノ
イドコイル35に弱通電を行うと、リターンスプリング
37が設けられていない可動磁性体34の上側のみが、
リテーナ23側に吸引され、ロック弁28を押圧してオ
リフィス16を閉止する。
【0043】一方、可動磁性体34の下側は移動しない
ため、反転レバー36は揺動せず、フリー弁33は排出
孔18を開いたままであり、リリーフ弁31はリリーフ
圧設定ばね38の荷重により反転レバー36に押圧され
て、リリーフ孔17を閉止したままである。プランジャ
ー室6からの吐出油は、出口を塞がれているため、継手
はロック状態になる。
【0044】温度センサ50で測定した継手の表面温度
は、必ずしも継手の内部温度とは一致しないが、温度セ
ンサ75で測定した周囲温度との差に基づいて推定演算
することにより、ロック制御を行うことで、継手の温度
の過度な上昇を防止することができる。なお、この場
合、第1の磁気枠46と第2の磁気枠48により囲まれ
た空間49内に温度センサ50を配置しているため、継
手の表面温度を比較的精度良く測定することができる。
【0045】本実施例においては、従来例において用い
ていた高価な回転センサの一方が不要となり、安価な温
度センサ50,75を使用するため、コストを低減する
ことができる。また、継手の温度上昇を直接的に測定す
るため、冷却構造が変わっても制御プログラムを変更す
る必要がなくなる。
【0046】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、継手の表面温度を検出する温度センサと周囲温度を
検出する温度センサを設けて、継手の温度を推定演算す
るようにしたため、安価なセンサを使用することがで
き、コストを低減することができる。
【0047】また、継手の温度上昇を直接的に測定する
ため、冷却構造が変わっても、制御プログラムを変更す
る必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図
【図2】ロータのバルブ側面を示す図
【図3】ロータリーバルブの表面図
【図4】可動磁性体と反転レバーを示す図
【図5】継手の配置を示す図
【図6】従来の継手の配置を示す図
【符号の説明】
1:ハウジング 1A:ハウジング非磁性部 1B:切欠き 2:部材 2A:スプライン 3:カム 3A:カム面 3B:突起 4:ロータ 5:入力軸 6:プランジャー室 7:プランジャー 8:リターンスプリング 9:吸入吐出孔 10:スプライン 11:ロータリーバルブ 12:吸入ポート 13:吐出ポート 14:突起 15:高圧室 16:オリフィス 17:リリーフ孔 18:排出孔 19:第3のポート 20:軸受けパッド部 21:排油孔 22:流出路 23:リテーナ 24:ベアリング 25:シールリング 26:ストッパリング 27:第1の溝 28:ロック弁(制御弁) 29:第2の溝 30:第3の溝 31:リリーフ弁(制御弁) 33:フリー弁(制御弁) 34:可動磁性体 35:ソレノイドコイル 36:反転レバー 37:リターンスプリング 38:リリーフ圧設定ばね 39:支点 41:インナーカバー 42:カバー 43:ダイヤフラム 44:空気 45:連通孔 46:第1の磁気枠 47:ボルト 48:第2の磁気枠 49:空間 50:温度センサ(温度検出手段) 51,52:注油孔 53:シールリング 54:ニードルベアリング 55:ストッパリング 61:エンジン 62:トランスミッション 63:トランスファ 64:継手本体 65:入力軸 66:出力軸 67:ドライブスプロケット 68:チェーン 69:ドリブンスプロケット 70:フロントドライブシャフト 71,72:ベアリング 73:トランスファケース 74:コントローラ 75:温度センサ(第2の温度検出手段) 76:回転センサ 77:ギア 78:操舵角センサ(センサ) 79:アクセルスイッチ(センサ) 80,81:前輪 82,83:後輪 84:前輪側アクスルシャフト 85:後輪側アクスルシャフト 86:前輪側デファレンシャルギア装置 87:後輪側デファレンシャルギア装置 88:前輪側プロペラシャフト 89:後輪側プロペラシャフト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相対回転可能な入出力軸間に設けられ、前
    記両軸の差動回転によって駆動される油圧ポンプと;該
    油圧ポンプの出口部に設けられ吐出油の流動抵抗を制御
    する制御弁と;外部からの信号によって、該制御弁を作
    動させるアクチュエータを備え;前記両軸の回転速度差
    および外部からの制御信号に応じたトルクを伝達する油
    圧式動力伝達継手において;継手と同芯に配置され、外
    部の部材に固定されるソレノイドコイルと、 該ソレノイドコイルを取り巻いて、ソレノイドコイルと
    一体的に外部の部材に固定されるとともに、継手外周部
    との間に所定のギャップを介して非接触状態に保持され
    る磁気枠と、 継手内部にあって前記ソレノイドコイルへの通電によっ
    て継手構成部材との間で磁気吸引力を発生する可動磁性
    体とによって、構成される前記アクチュエータを備える
    とともに;継手外周部と前記磁気枠に囲まれた空間内
    に、継手外周部とは非接触状態に接近させて外部の部材
    に固定される温度検出手段を設けたことを特徴とする油
    圧式動力伝達継手。
  2. 【請求項2】前記温度検出手段とは別に、継手とは離し
    て第2の温度検出手段を設けるとともに、 これらの温度検出手段で検出した検出温度およびその温
    度差に基づいて継手の温度を推定演算し、その他の車両
    状態を検出するセンサからの信号と、前記継手推定温度
    に基づいて継手を外部から制御するコントローラを備え
    たことを特徴とする請求項第1に記載の油圧式動力伝達
    継手。
JP21470993A 1993-08-31 1993-08-31 油圧式動力伝達継手 Pending JPH0771484A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21470993A JPH0771484A (ja) 1993-08-31 1993-08-31 油圧式動力伝達継手

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21470993A JPH0771484A (ja) 1993-08-31 1993-08-31 油圧式動力伝達継手

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0771484A true JPH0771484A (ja) 1995-03-17

Family

ID=16660320

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21470993A Pending JPH0771484A (ja) 1993-08-31 1993-08-31 油圧式動力伝達継手

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0771484A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003227770A (ja) * 2002-02-05 2003-08-15 Yokogawa Electric Corp 差圧伝送器及び差圧伝送器の温度推定方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003227770A (ja) * 2002-02-05 2003-08-15 Yokogawa Electric Corp 差圧伝送器及び差圧伝送器の温度推定方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0771484A (ja) 油圧式動力伝達継手
JP3658243B2 (ja) 油圧式動力伝達継手
JP2989433B2 (ja) 油圧式動力伝達継手
JP2000320576A (ja) 油圧式動力伝達継手のドレーン機構
JPH0716037U (ja) 油圧式動力伝達継手
JP2579021Y2 (ja) 油圧式動力伝達継手
JPH11115783A (ja) パワーステアリング装置
JP3215404B2 (ja) 油圧式動力伝達継手
JP2744160B2 (ja) 油圧式動力伝達継手
JPH059313B2 (ja)
JP2886816B2 (ja) 油圧式動力伝達継手
JP2579034Y2 (ja) 油圧式動力伝達継手
JP2815726B2 (ja) 油圧式動力伝達継手
JP3209571B2 (ja) 油圧式動力伝達継手
JPH0716038U (ja) 油圧式動力伝達継手
JP3816757B2 (ja) 油圧式動力伝達継手のドレーン機構
JP2592229Y2 (ja) タイヤの空気圧可変装置
JP3108194B2 (ja) 油圧式動力伝達継手
JP3816758B2 (ja) 油圧式動力伝達継手のドレーン機構
JPH081174Y2 (ja) 液体ポンプ
JP3486509B2 (ja) 油圧式動力伝達継手
JP2508895Y2 (ja) 気体圧縮機
JPH05306723A (ja) 油圧式動力伝達継手
JPH0579521A (ja) 油圧式動力伝達継手
JPH0338433A (ja) 車両用動力伝達装置