JPH0770188A - ヒルジン様蛋白質及びその製造方法 - Google Patents

ヒルジン様蛋白質及びその製造方法

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JPH0770188A
JPH0770188A JP6131498A JP13149894A JPH0770188A JP H0770188 A JPH0770188 A JP H0770188A JP 6131498 A JP6131498 A JP 6131498A JP 13149894 A JP13149894 A JP 13149894A JP H0770188 A JPH0770188 A JP H0770188A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 新規なヒルジン様蛋白質及びその製造方法の
提供。 【構成】 次の式: 【化1】 で表わされるDNA配列によりコードされるヒルジンの
生物活性を有するヒルジン様蛋白質、並びにその製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒルジンの生物活性を
有するヒルジン様蛋白質に関する。更に本発明は、ヒル
ジンの生物活性を有するヒルジン様蛋白質の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】ヒル(医療用ヒル−Hirudo me
dicinalis)の適用は、最も古くから知られた
治療形態の一つである。それは、有史以前に、既に、血
液の抜取りが治療法として行なわれていたことからも知
ることができる。
【0003】ヒルによる治療は、数千年の間単なる血液
の抜取りよりも良い結果をもたらす治療法として提供さ
れていた。しかしながら、その作用形態に関しては、全
く知られていなかった。歴史上に現れるヒルを用いた最
初の治療は、約2200年前にギリシア人医師であるコ
ロフォン(Colophon)のニカンデル(Nika
nder)により行なわれたが、かかる治療形態の実質
的な創始者は、イースキュラプ(Aesculap)の
弟子であるラオディカのテミソン(Themison)
と考えられている。中世において、ヒルは当時の看護人
であった理髪師のみならず、特に医師によっても、一般
に治療目的として使用されていた。
【0004】ヒルは、数分間のうちに約15立方センチ
の血液を吸い取ることができる。もしヒルが血液の凝固
を防ぐことができなければ、その摂取によって窒息して
しまうのであろう。ヒルは、傷口においてすでに凝固防
止剤を血液に混合する。トロンビン拮抗剤の分泌は、ヒ
ルにとっては絶対的生命力となる。ヒルは、トロンビン
拮抗剤をその頸部の腺で作る。この抗凝血性質は、付随
的に血行を改善し、血液及び体液の流速を数倍に高め、
また血管鎮痙効果を有する。更には、この分泌物は、殺
菌シュードモナスのみが生存する抗菌性質を有する。
【0005】この細菌は、蓄積された血液を消化し、栄
養物に転換する。この殺菌が破壊されると、ヒルは、こ
の菌なしには生存できないため、死滅する。従って、な
ぜヒルが数千年にわたって人類の助けになったものであ
ったかが、理解できる。その分泌物は、抗トロンビン
性、抗炎症性、浮腫減少性であり、体液及び血液流の速
度を増大し、血管鎮痙性でかつ抗菌性である。従って、
その分泌物は非常に有効な物質である。ヒルによって生
ずる少量のかみ傷(ところで、そのかみ傷は、痛みはな
いが、たゞわずかにかゆみを生ずる)は、10時間もの
間血液の凝固を防ぐ。
【0006】無菌的処置及び防腐処置が、ヒルによる直
接治療を終結させた後、世界中の研究者がその活性物質
を再び治療に用いるため、その単離方法を追求した。1
884年に、凝集拮抗性の抽出物が初めてヒルから得ら
れた。後に、ヒルの活性物質は、異質の蛋白質から部分
的に精製された。かくして得られた精製の物質はヒルジ
ンと命名された。
【0007】ヒルジンは、高分子ポリペプチドであっ
て、分子量7000を有し、抗炎症性及び浮腫減少性を
有する。凝集系の各相におけるその抑制効果の分析は、
他の凝集要因と反応せず、また血液中に存在する他の成
分と相互作用を起こさないで効果を生ずる酵素トロンビ
ンの特異的抑制物質であることを示した。ヒルジンは、
このように血液凝固を、第1の凝集相の反応生成物すな
わちトロンビンを遮断することにより防ぎ、そして第2
の凝集相、すなわちフィブリン形成の誘因を防ぐ。
【0008】それ故、ヒルジンは、特異的なトロンビン
拮抗剤である(Jui−Yoa Chang,FEBS
Lett.Vol.164、307頁(1983))。こ
れまでヒルジンは、ヒルから単離されていた。約1mgの
ヒルジンが70匹のヒルから得られるにすぎなかった。
かくして得られたヒルジンは、抗血栓および抗炎症静脈
治療に使用される軟膏に主として加工される(P.Wa
lsmann,F.Markardt.Die Pha
rmazie,Vol.36、653頁(1981))。最
近、ヒルジンは、例えば血液透析中、凝血障害の処置ま
たは血液凝集の防止のためにも使用されている。しかし
ながら、それは限られた量しか入手できず、また純度も
十分でなかったため、従来ヒルジンは、臨床試験に用い
られることはなかった。
【0009】従って、本発明の根底にある課題は、ヒル
ジンの生物活性を有するヒルジン様蛋白質、および遺伝
子工学によってこの蛋白質の大規模生産を可能とする方
法を提供することにある。更に本発明は、このヒルジン
様蛋白質からなる医薬組成物を提供することを目的とす
る。それ故、本発明は、特許請求の範囲に特徴づけられ
る課題に関するものである。“ヒルジン様蛋白質”の用
語は、そのアミノ酸配列が天然のヒルジンのアミノ酸配
列に近似しているか、またはその一部だけからなり、お
よび/または天然のヒルジンに対して、63位のチロシ
ン残基において硫酸化され(sulfatized)て
ない蛋白質を指す。
【0010】本発明によると相当する融合蛋白質もまた
ヒルジン様蛋白質と称される。“ヒルジンの生物活性を
有する蛋白質”とは、天然のヒルジンと同一である必要
はないが、天然のヒルジンの生物活性を持つ蛋白質に関
するものである。従ってそれは、天然ヒルジンのような
トロンビンなどの蛋白質類に対して作用し、および/ま
たは該天然ヒルジンの免疫学的性質を有する。ヒルジン
の脱硫酸化は、ヒルジンの生物活性に、わずかな減少を
生ずるにすぎないということが知られている。(Jui
−Yoa Chang,FEBS Lett,Vol.16
4、307頁(1983))。
【0011】ヒルジンの生物活性を有するヒルジン様蛋
白質を遺伝子工学的に製造するに当り、次の工程が実施
される。まず、表Iに示されたオリゴデオキシリボヌク
レオチド類を、DNA合成装置を用いて合成する。この
合成は、J.Dodt,H.P.Mueller,U.
Seemueller及びJui−Yoa Chang
によるFEBS Lett誌Vol.615、180頁(1
984)に記載されたアミノ酸配列に基くものである。
【0012】主として、E.coliにより最も高頻度
で使われているコドン類が使用されている。この場合、
融合蛋白質から相当する蛋白質をCNBr解裂により任
意に解裂するため、合成遺伝子の5′末端にATGコド
ンを置くように配慮されている。かくして得られたオリ
ゴデオキシリボヌクレオチド類は、精製され、更に後の
工程において行なわれる結紮(ligation)のた
めに、ポリヌクレオチドキナーゼ及びγ−32P−rAT
Pによりリン酸化される。
【0013】この反応における生成物は、予備的なポリ
アクリルアミドゲル電気泳動により精製される。次いで
+鎖及び−鎖(相補鎖)をアニールし、結合して遺伝子
断片を生成させ、それは次いで予備的なポリアクリルア
ミドゲル電気泳動により精製し、互いに結合して完全な
合成遺伝子が得られる(図1)。かくして得られた遺伝
子は、遺伝子ライブラリーまたはcDNAライブラリー
から天然の遺伝子を単離するために用いることができ
る。
【0014】この合成遺伝子は、lac UV5プロモ
ータを含むベクターpEMBL8+(ドイツ連邦共和
国、ゲッチンゲンのDSMに寄託番号DSM3139と
して寄託されている)に組込まれた。もちろん、他の発
現制御配列、例えばE.coliのtac系、E.co
liのtrp系、E.coliのリポ蛋白質プロモータ
ー、酵母の発現制御配列または他の真核生物の発現制御
配列も使用することができる。この点において重要なこ
とは、遺伝子と発現制御配列との間の有効な結合及び特
定の宿主生物に対して適切な発現制御配列の選択であ
る。
【0015】組換え発現ベクターを構築した後に、それ
を形質転換可能な宿主生物、例えばE.coli OM
214(Stammsammlung Prof.
G.Schuetz,Deutsches Krebs
−forschungszentrnm Heidel
berg DSM Goettingen寄託番号DS
M3138)に挿入する。発現制御配列によっては、他
の細菌、酵母、および動物またはヒトの細胞も宿主生物
として使用することができる。ヒルジン様蛋白質を合成
する形質転換体類は、それらのアンピシリン抵抗性及び
抗ヒルジンIgG抗体との反応により同定される。
【0016】最後に、本発明により製造されたヒルジン
様蛋白質を、血液凝固において重要な役割をはたす酵素
トロンビンに対する生物活性について試験する。これに
関連して、第1に殺菌から合成されたヒルジン様蛋白質
は、トロンビンによるフィブリノーゲンからフィブリン
への反応を抑制し、また第2にトロンビンによる色原物
質の転換もまたこの蛋白質によって抑制されるというこ
とが分かった。このことから、本発明の方法により製造
された蛋白質は、ヒルジンの生物活性を有することが分
かる。
【0017】かくして血液の凝血障害の処置または血液
凝集の防止のための医薬組成物は、発明に係る蛋白質ま
たはそのシアン化臭素分解物を各々用いて製造すること
ができる。任意的に医薬的に許容される添加剤および希
釈剤を添加することもできる。
【0018】
【実施例】以下の実施例は、本発明を説明するものであ
る。これらは説明の目的のみに示されたものであって本
発明の範囲を限定するものではない。実施例1.ヒルジンの生物活性を有する蛋白質をコード
するDNA配列の合成 表Iに示されたオリゴデオキシリボヌクレオチド類は、
DNA合成装置(アプライド バイオシステムズ社(A
pplied Biosystems)のモデル380
A)により合成した。
【0019】表I:合成オリゴヌクレオチド類 5′末端 3′末端 R1 AATTCTATGGTTGTTTACACTGACTGCACCGAA R2 CCAGATTCGGTGCAGTCAGTGTAAACAACCATAG R3 TCTGGTCAGAACCTGTGCCTGTGCGAAGGTTCTAA R4 AAACGTTAGAACCTTCGCACAGGCACAGGTTCTGA R5 CGTTTGCGGTCAGGGAAACAAATGCATCCTGG R6 AGAACCCAGGATGCATTTGTTTCCCTGACCGC R7 GTTCTGACGGTGAAAAGAACCAGTGCGTTACCGGTG R8 ACCTTCACCGGTAACGCACTGGTTCTTTTCACCGTC R9 AAGGTACTCCGAAACCGCAGTCTCACAACGACGGTGA R10 CGAAGTCACCGTCGTTGTGAGACTGCGGTTTCGGAGT R11 CTTCGAAGAAATCCCGGAAGAATACCTGC R12 CTATTGCAGGTATTCTTCCGGGATTTCTT R13 AATAGTAAGTGAGCGTCG R14 GATCCGACGCTCACTTA
【0020】合成プログラムは、ABI003 5/1
7/84である。用いた化学品は同様にApplied
Biosystems社から入手した。LCAA/C
PG(長鎖アルキルアミン調製多孔性ガラス)がヌクレ
オシド−3−0−コハク酸エステル(約30μmol /
g)により活性化された。各々の合成は、1μmol のヌ
クレオシドから開始した。また、各々の合成の停止は、
“トリチル オフ、オート(trityl off,a
uto)”分裂モードにより行なった。
【0021】それによれば酸に不安定な5′−O−
(4,4′−ジメトキシトリチル)基は、チオフェノー
ル及びアンモニアによる処理の前に離脱した。合成装置
の生成物のアンモニア性溶液は、テーパー付フラスコに
移し、元のガラス容器はそれぞれ約10mlの25%アン
モニア溶液ですすいだ。フラスコを注意深く密封し、次
いで50℃で14時間加温した。次いでその溶液をオイ
ル式真空ポンプにより濃縮、乾燥し、各生成物を、pH
7.4の20mMトリエチルアンモニウム二カルボン酸塩
緩衝溶液(TEAB)500μl中に溶解した。
【0022】10分の1の各々の粗製オリゴマーを、次
いでイオン交換型のHPLC(高速液体クロマトグラフ
ィー)により精製した。ラテック(Latek)HPL
C装置は、2台のP400溶媒ポンプ、自動勾配制御装
置、100μlの試料受容ループを備えたレオダイン
(Rheodyne)7125注入部、ミルトン ロイ
(Milton Roy)モデル1204A UV検出
器(検出波長280nm、感度1.0)及び島津C−R3
A記録計からなる。
【0023】ラテック パーテイシル(Latek P
artisil)10SAX HPLCカラム(直径4
mm)は、50℃の湯浴中に配置されており、その流速は
2ml/分であった。分離のために、溶媒Bが20から6
0%までの、溶媒AおよびBの線形勾配を、45分間使
用した(溶媒A=40%(V/V)。1mMリン酸トリエ
チルアンモニウム、pH6.3、60%(V/V)、ホル
ムアミド;溶媒B=40%(V/V)500mMリン酸ト
リエチルアンモニウムpH6.3、60%(V/V)ホル
ムアミド)。
【0024】これらの溶液の調製には、分析品質のホル
ムアミドを、40g/lのBioRad AG501−
X8イオン交換樹脂(分析品質の混合床樹脂)と共に5
時間攪拌して用いた。流出を注意深く監視し、最後に流
出するUV活性物質を含む分画(通常、主吸収)を手動
により集めた。脱塩のためにこの分画に、蒸留水を1:
1の割合で加えた。その分画を、次いで3mlのメタノー
ル、pH7.4の200mM TEAB/30%アセトニト
リル及びpH7.4の200mM TEAB各々により、前
洗浄した3mlオクタデシル(C18)一方カラム(J.
T.Baker7020−3)にかけた。
【0025】後にカラムは3mlの各々前記と同じ緩衝液
により2回すすいだ。次いで、該生成物を2×3mlの2
00mM TEAB、pH7.4/80%メタノールにより
溶出させた(H.Blocker,R.Frank及び
助手らのEMBO Course,Braunschu
reig、1984年9月、マニュアル)。オイル式ポ
ンプ減圧により、濃縮、乾燥した後、精製されたオリゴ
デオキシリボヌクレオチドを1mlの20mM TEAB
(pH7.4)にとり、吸収を260nmで測定した。
【0026】500ピコモルの各オリゴマーを定量的リ
ン酸化に使用した。モル吸光係数は、それぞれのヌクレ
オチドの吸光係数を退色効果を考慮せずに加算して計算
した。各オリゴヌクレオチド500ピコモルを、15μ
lの蒸留水と2μlの10×PNK緩衝液(pH7.6の
500mM Tris−HCl、100mM MgCl2
50mM DTT、10mMスペルミジン)に懸濁し、次い
で70℃で10分間保持した。
【0027】次いで混合物を冷却し、rATPが1μM
となるように調整し、次に1μCiのアデノシン5′−
(γ−32P)三リン酸塩、トリエチルアンモニウム塩
(6000Ci/mMol、Amersham Buchle
r GmbH & Co.KG,Braunschwe
ig)及び1μlのポリヌクレオチドキナーゼ(4.5
単位、ベーリンガー マンハイム)を加えた。反応は、
37℃で熟成した。15分後に1μlの10mM rAT
Pを加え、熟成を更に15分間続け、10μlのウレア
−ミクス(Urea−Mix;10M尿素、20mM E
DTA、0.05%ブロモフェノールブルー、0.05
%キシレンシアノブルー)を添加して反応を停止した。
【0028】ゲル装入前に、その混合物を95℃に1分
間保った。変性ポリアクリルアミドゲル(長さ60cm、
厚さ0.1cm;8%アクリルアミド、8.5M尿素、1
×TBE(89mMトリス塩基、89mMホウ酸、2mM E
DTA))を30ワットで2時間前操作した。次いで、
変性されたリン酸化反応物を負荷した。電気泳動を30
ワットでブロモフェノールブルーが45cmに移行するま
で行なった。ガラス板の一方を取り外し、ゲルをサラン
ラップで覆い、X線フイルムに、1時間さらした。オリ
ゴヌクレオチドに相当するバンドの全長をゲルマトリッ
クスを含めて切り出した。そのマトリックスを300μ
lのTE緩衝後(10mM Tris−HCl(pH8)、
1mM EDTA)中にくだき、懸濁した。
【0029】オリゴヌクレオチドを65℃で3時間溶出
した。ゲルマトリックスは、12,000rpm で10分
間遠心して落とし、上澄を0.3M酢酸ナトリウム(pH
10)及び担体としてのグリコーゲンの存在下でエタノ
ール沈殿にかけた。ペレットを80%エタノールで2回
洗浄し、次いで真空下で乾燥し、TE緩衝液中に最終濃
度がヌクレオチド2ピコモル/μlとなるように入れ
た。
【0030】最初の工程において、50ピコモルの単鎖
オリゴヌクレオチドをそれに対応する他方の単鎖と全反
応液量100μl(50mM NaCl、2×TE、pH
8)中でアニールさせた。その混合物を90℃まで加温
し、湯浴中で同温度に2分間保ち、次いで湯浴を一夜室
温まで冷却させた。小断片をそれぞれ20μlのアニー
リング混合物(小断片I:R1+R2とR3+R4、小
断片II:R5+R6とR7+R8、小断片III :R9+
R10とR11+R12、小断片IV:R13+R14を
二量体が形成されるように結合させた)を用いて全量を
100μl(50mM Tris−HCl(pH7.5)、
10mM MgCl2 、5μg BSA、1mMスペルミジ
ン、1mM ATP、10単位のT4−DNAリガーゼ
(ベーリンガー マンハイム))として結合させた。
【0031】熟成を17℃で4時間行ない、70℃で1
0分間加熱することにより反応を停止した。混合物は、
0.3M酢酸ナトリウム(pH10)及び担体としてのグ
リコーゲンの存在下でエタノール沈殿させ、80%エタ
ノールで2回洗浄し、乾燥させた後に30μlのTE−
緩衝液(pH8)中に採取した。20μlの各結合混合物
を5.5μlの負荷用緩衝液(20%フィコール(Fi
coll)400(ファルマシア製、ウプサラ,スウェ
ーデン)、2% SDS、0.05%ブロモフェノール
ブルー、0.05%キシレンキサノールブルー)と混合
し、次いで70℃で5分間加熱した。
【0032】非変性ポリアクリルアミドゲル(長さ40
cm、厚さ0.01cm、10%アクリルアミド、1×TB
E)を200ボルトで2時間前操作し、次いで結合試料
を負荷した。電気泳動を300ボルト、1/2×TBE
中で7時間、ブロモフェノールブルーが25cmに移行す
るまで行なった。そのゲルは、オートラジオグラフに1
2時間かけた。
【0033】目的の長さに相当する断片を切り出し、第
1のゲルについて述べたと同様にして溶出した。乾燥し
たDNAペレットは、20μlのTE緩衝液に採取し
た。約1ピコモル(10μlの小断片調製物)の各小断
片を全反応液量50μl中で前述したのと同様な条件で
結合した。酵素の不活性化及びDNAの濃縮は、すでに
述べた方法によって行なった。そのDNAペレットは8
μlのTE中に採取した。合成遺伝子の全配列もまた、
図1に示されている。
【0034】実施例2.クローニング用ベクターの構
築、合成DNA配列の発現及びE.coli OM 2
14の形質転換 合成遺伝子は、そのEcoRI及びBamHIのクロー
ニング部位を経て多量体を形成することができるので、
その調製物をベクターとの結合に先立ってEcoRIと
BamHIとにより消化した。5μlの結合反応物を4
0単位のEcoRI及び30単位のBamHIにより全
体積40μl(50mM Tris(pH7.5)、100
mM NaCl、10mM MgCl2 、1mM DTT)中
で37℃、1時間消化した。引き続きそのDNAを0.
3M酢酸ナトリウム(pH10)の存在下でエタノール沈
殿させ、80%エタノールで2回洗浄し、乾燥させ、2
4μlのTE中に採取した。
【0035】10μgのpEMBL8+(L.Dent
e,G.Cesareni及びR.Cortese,N
ucleic Acids Res.11,1645−
1655(1983))のプラスミドDNAを40単位
のEcoRIと30単位のBamHIにより消化し、
2.5単位の小牛の腸からのホスファターゼ(ベーリン
ガー マンハイム製)で脱リン酸化を全反応体積100
μl、37℃で1時間行なった。反応緩衝液は、50mM
Tris(pH7.5)、100mM NaCl、10mM
MgCl2 及び1mM DTTからなる。
【0036】反応は、EGTAを最終濃度25mMとなる
ように加え、70℃で10分間加熱することにより停止
させた。次いで、80%の緩衝されたフェノール(pH
7.5)を150μl用いて抽出を行なった。上層をセ
ファデックスG100(ファルマシア、ウプサラ,スウ
ェーデン;全床体積2ml)が充填されたゲルロ過カラム
に付し、10mM重炭酸アンモニウムで平衡化した。
【0037】溶出液の各々の分画は約100μlであっ
た。これらの分画の一部を、臭化エチジウムを含むアガ
ロース板にスポットした。DNAは、UV照射によって
可視化できる。全DNAのうちの約75%を含んでいる
最初の分画を集め、それを減圧下に乾燥させた。そのD
NAを最終濃度が0.1μg DNA/μl TE緩衝
液となるように再度懸濁した。
【0038】0.05ピコモルの挿入用DNA制限断片
を0.1ピコモルの合成されたベクターDNAと全量2
0μl(50mM Tris(pH7.5)、10mM Mg
Cl 2 、1μg BSA、1mMスペルミジン、1mM A
TP、5単位のT4−DNAリガーゼ(ベーリンガー
マンハイム製))中で混合した。14℃で3時間熟成さ
せた。2μgの小牛胸腺のtRNA(ベーリンガー マ
ンハイム製)及び80μlのTE緩衝液を加えた後、8
0%フェノール(pH7.5)−クロロホルム−イソアミ
ルアルコール(体積比24:24:1)を含む溶媒10
0μlを用いて抽出を行なった。
【0039】10μlの3M酢酸ナトリウム(pH10)
及び1μlのグリコーゲン(レンナー(Renner)
GmbH製、ダルムシュタット,西ドイツ)を加え、次
いでその溶液をエタノール沈殿させ、80%エタノール
で2回洗浄し、減圧下に乾燥させ、10μlのTE緩衝
液に再溶解させた。かくして得られたプラスミドpRu
di1の構造を図2に示した。発現生成物のアミノ酸配
列は図3に示されている。発現される生成物は融合蛋白
質であって、β−ガラクトシダーゼのアルファペプチド
のアミノ酸(1−8番目)及び天然のヒルジンに対応す
るアミノ酸(9番目以降)を有している。
【0040】目的に適したE.coli OM 21
4、細胞の調製は、標準法に従って行なった。40mlの
栄養培養液(セルバ(Serve)、カタログ番号48
498)にE.coli OM 214株の単一コロニ
ーを接種した。培養は、200rpm で振とうを行ないな
がら32℃で約15時間行なった。この培養液4mlを2
00mlの新鮮な栄養培地に加えた。熟成を前述と同様に
して細胞密度が1mlあたり2×108 細胞となるまで行
なった。
【0041】その培養液を氷上で急速に冷却し、次いで
8000rpm で5分間遠心分離を行なった。沈殿した細
胞を100mlの30mM塩化カルシウム溶液中に再び懸濁
し、0℃に20分間保った。次いでそれを再び遠心分離
し、10mlの塩化カルシウム溶液に懸濁させた。その細
胞を0℃で24時間保持した。次いで1mlの滅菌したグ
リセロールを加え、液体窒素中で急速に凍結させた後、
−70℃で保存した。かくして得られた凍結された十分
なE.coli細胞を氷上で融解させた。100μlの
細胞に、5μlの精製された結合DNAを添加した。該
混合物を0℃に20分間保った。該細胞を正確に4分間
37℃に律動的に加温して、プラスミドDNAの取込み
を可能にした。
【0042】該細胞懸濁液を氷上で冷却し、次いで培養
液中に、10倍に希釈し、37℃で約40分間熟成し
た。懸濁液の一部(1%、10%及び90%)を1.5
%の寒天、栄養培地及び1ml中100μgのアンピシリ
ンを含む寒天平板上に延ばし、これを抗菌剤に対する抵
抗性によって形質転換体を選択するために用いた。該寒
天平板を37℃で14時間熟成した。育成したコロニー
を採取し、ヒルジン配列を含む融合蛋白質の発現を酵素
結合免疫吸着試験(ELISA)により検査した。
【0043】実施例3.合成DNA配列の発現及び発現
生成物の検出 60μg/mlのアンピシリンを含む2×YT培地2.5
mlで各E.coliコロニーを培養し、各培養液を、3
7℃で6時間振とうした。細胞を遠心分離により収集
し、1mlの10mM NaCl溶液で洗浄し、250μl
の溶菌用緩衝液(50mMのTris−HCl(pH8)、
30mMのNaCl、1mg/mlのリゾチーム)中に懸濁し
た。0℃に30分間保った後、細胞を3度にわたって−
70℃で凍結し、37℃で融解させた。冷却した溶菌液
を15,000rpm で遠心分離した。上澄は、ヒルジン
様蛋白質の検出のために保存した。
【0044】E.coliの溶菌液中のヒルジンの検出
をELISA試験により行なった。50μlの抗ヒルジ
ンIgG溶液(プラントルガン(Plantorga
n)、バドチュイッシェナン(Bad Zwische
nahn))及び10μl/mlのIgGを含有する結合
形成用緩衝液(1lのH2 Oに1.59gのNa2 CO
3 、2.93gのNaHCO3 及び0.2gのNaN3
を加える)をマイクロタイタープレートのくぼみに満た
し、4℃で一夜熟成した。
【0045】次いでプレートのくぼみを、PBS緩衝液
(1lのH2 Oに8.0gのNaCl、0.2gのKH
2 PO4 、2.9gのNa2 PO4 ・12H2 O、0.
2gのKCl、0.5mlのTween 20、0.2g
のNaN3 を加える)によって3回すすいだ。この緩衝
液は、すべてのすすぎ処理に用いた。試験用溶菌液は5
0μlを使用した。室温で2時間置いた後、プレートの
くぼみを3回洗浄し、そしてアルカリホスファターゼと
接合された抗ヒルジンIgG 50μlを加えた。
【0046】接合体は、アルカリホスファターゼタイプ
VII T(シグマ製)を用いて調製したもので、その調製
は、カタログ“研究用生化学及び有機化合物(Bioc
hemical and organic Compo
unds for Research)”713頁(S
igma Chemie GmbH)の説明書に従って
行なった。
【0047】室温で2時間の熟成の後、くぼみを再び3
度洗浄した。引き続いて、アルカリホスファターゼの基
質(シグマ104:p−ニトロフェニルホスフェート、
1mg/mlの10%ジエタノールアミン、0.1mg/mlの
MgCl2 ・6H2 Oを含む、pH9.8)を50μl加
えた。酵素反応は視覚的に判定した。陽性の結果、すな
わちヒルジン様蛋白質の存在は、抗ヒルジンIgGに結
合したアルカリホスファターゼの活性による溶液の黄変
として認められた。E.coli抽出物中のヒルジン様
蛋白質の定量的評価は、試料と並行して使用した既知濃
度をヒルジン標準溶液の希釈系との比較により行なっ
た。
【0048】35個のE.coliクローンを同時に検
定した。そのうちの4個(No. 9,13,19,35)
が陽性の結果を示した。ヒルジン標準溶液との発色反応
の比較から、該クローン類は、10ないし20μg/l
のヒルジン様蛋白質を生成したことが示された。
【0049】実施例4.ヒルジン様蛋白質の生物活性の
検出 60μg/mlアンピシリンを含有する1lの2×YT培
地で、E.coliクローンNo. 9の一夜培養液10ml
を37℃において振とう培養した。合成遺伝子の発現を
誘導するために、1時間後に5mlの100mM IPTG
(イソプロピル−β−O−チオガラクトピラノシド;ベ
ーリンガー マンハイム製)を添加した。5時間後に、
細胞を収集し、100mlの溶菌緩衝液中に懸濁し、前述
と同様にして溶菌した。溶菌液は1M MgCl2 によ
り、その最終濃度が10mMとなるように調製し、次いで
10mgのデオキシリボヌクレアーゼI(DNase
I)を加えた。
【0050】37℃で15分間置いた後、溶菌液を70
℃で15分間熟成した。沈殿した蛋白質を遠心分離し、
その上澄液をトリクロロ酢酸(6%)によりpH4.5に
調整した。冷アセトンを最終濃度50%となるように添
加した。0℃で2時間置いた後に沈殿物を遠心分離し
た。冷アセトンを上澄に最終濃度80%となるように加
えた。次いで、それを0℃に2時間保った。沈殿物を再
び遠心分離し、アセトンを37℃で蒸発せしめ、その沈
殿物をpH7の50mM Tris−HCl 2ml中に溶解
させた。
【0051】引続き、E.coli抽出物により凝固試
験を行なった。凝固試験は、ヒルジンまたはヒルジンの
生物活性を有する蛋白質によるトロビンの特異的な抑制
作用に基づいている。既知濃度のフィブリノーゲン溶液
に所定量のトロンビンを加えた。これによりフィブリン
への変換が触媒作用によって行なわれ、ある時間内に記
録された。ヒルジンまたはヒルジンの生物活性を有する
蛋白質をフィブリノーゲン溶液に増加する量において加
えると、トロンビンが過剰でない限り凝固は阻止され
る。転換点は、試料の凝固によって知ることができる。
【0052】試験は以下のように行なった。100mlの
フィブリノーゲン溶液(0.85%NaCl中に60mg
/ml)及び50mM Tris−HCl(pH7)中におい
て分析されるべき100μlの試料(緩衝液またはヒル
ジン標準溶液またはE.coli抽出物)を100μl
の50mM Tris−HCl(pH7)に加えた。次いで
5μlのトロンビン(0.85% NaCl中において
30IU/ml、ベーリング−ヴェルケ)を加えた。全量を
次いで注意深く混合した。室温で1分間熟成した後に試
験管を180°回転させた。陽性の結果、すなわちトロ
ンビンの阻止は試験管から溶液が流出することから分か
る。それに対して陰性の場合は、凝固が阻止されず、フ
ィブリンのゲルが試験管の底に残る。
【0053】E.coliクローンNo. 9からの強化さ
れた抽出物は、フィブリノーゲンからフィブリンへの変
換を阻止したが、一方、ヒルジン遺伝子を含まないE.
coliから同様に処理して得られた抽出物は、阻害作
用を示さなかった。ヒルジン標準溶液との比較により、
E.coliからのヒルジン様蛋白質の生物活性は、ヒ
ルジン濃度で120ng/mlに相当することが示された。
【0054】E.coli抽出物のヒルジン活性を更に
発色性基質に対するトロンビン活性の阻害能として測定
した。この反応において、トロンビンは発色性基質Tos-
Gly-Pro-Arg-pNA (クロモチーム TH、ベーリンガー
マンハイム)から黄色の化合物、p−ニトロアニリン
(pNA)を解離させる。この試験では、890μlの
ジエタノールアミン緩衝液(150μl/l、pH8.
4)を20μlのトロンビン溶液(0.25Mリン酸緩
衝液中に5IU/ml、pH6.7)と混合した。この溶液に
対して、50μlのヒルジン含有溶液(×ngのヒルジン
を含む標準用ジエタノールアミン緩衝液またはE.co
li抽出物)を加え、25℃で5分間熟成した。
【0055】次いで、125μlのクロモチーム溶液
(ジエタノールアミン緩衝液中に1.5mM)を加え、そ
の混合物の吸光度を光度計(島津製)により405nmで
60秒毎に6分間測定した。吸光度の増加はトロンビン
活性の尺度となり、また、それはヒルジン活性の逆数と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、合成遺伝子の完全なDNA配列を示
す。黒色矢印は合成単鎖オリゴデオキシリボヌクレオチ
ドの境界を示し、小断片I,II,III 及びリンカーが仕
切られている。更に対応するアミノ酸配列がDNA配列
の上に示してある。
【図2】図2は、組換えプラスミドpRudi1及びそ
れに挿入された合成EcoRI−BamHI断片を示
す。合成断片はプラスミドpEMBL8+のβ−ガラク
トシダーゼ遺伝子のα断片中に位置するポリリンカーに
挿入されている。α断片の最初のアミノ酸は、ヒルジン
のアミノ酸と共に、示された融合蛋白質を形成する。
【図3】図3は、クローンpRudi1によりコードさ
れた融合蛋白質の完全なアミノ酸配列を示す。天然のヒ
ルジンに対応するアミノ酸は、第1文字を大文字として
示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12N 15/09 ZNA C12P 21/02 C 9282−4B //(C12P 21/02 C12R 1:19) (72)発明者 フォルトカンプ エルク ドイツ連邦共和国,デー6900 ハイデルベ ルク オベレル ラインヴェーク 29 (72)発明者 リーゲル ミハエル ドイツ連邦共和国,デー6901 シェナウ アルテンドルフ パノラムストラーセ 98 (72)発明者 ソメル ラインホルト ドイツ連邦共和国,デー6900 ハイデルベ ルク フルトヴェンクレルストラーセ 39 (72)発明者 フィンク エルンスト ドイツ連邦共和国,デー2910 ヴェステル ステッド ジーセルホルスト ステルホル ネル ストラーセ 1

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の式: 【化1】 で表わされるDNA配列によりコードされているヒルジ
    ンの生物活性を有するヒルジン様蛋白質。
  2. 【請求項2】 次のアミノ酸配列: 【化2】 を有する、請求項1に記載のヒルジン様蛋白質。
  3. 【請求項3】 次の式: 【化3】 で表わされるDNA配列を有しヒルジンの生物活性を有
    するヒルジン様蛋白質をコードするDNA配列が発現制
    御配列と作用可能に結合されている組換えDNA分子に
    より形質転換された大腸菌を培養し、そして培養によっ
    て得られるヒルジン様蛋白質を単離することを特徴とす
    るヒルジンの生物活性を有するヒルジン様蛋白質の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 前記発現制御配列が、E.coliプロ
    モーター系、E.coli lac系、E.coliβ
    −ラクタマーゼ系、E.coli trp系、E.co
    liリポ蛋白質プロモーター、酵母の発現制御配列また
    は他の真核生物の発現制御配列である請求項3に記載の
    製造方法。
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