JPH0768966A - 平版印刷版用アルミニウム支持体およびその製造方法 - Google Patents

平版印刷版用アルミニウム支持体およびその製造方法

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JPH0768966A
JPH0768966A JP24639493A JP24639493A JPH0768966A JP H0768966 A JPH0768966 A JP H0768966A JP 24639493 A JP24639493 A JP 24639493A JP 24639493 A JP24639493 A JP 24639493A JP H0768966 A JPH0768966 A JP H0768966A
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章二 坂本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、アルミニウム板(アルミニ
ウム合金板を含む)を電解研磨し、アルカリエッチング
し、規定された平均粗さ、ピット径およびその分布状態
が特定された表面を有し、再現性に優れた平版印刷版用
アルミニウム支持体およびその製造方法を提供すること
にある。 【構成】 本発明の平版印刷版用アルミニウム支持体
は、アルミニウム板を、電解研磨したのち、アルカリエ
ッチングし、その表面にピットを有する平版印刷版用ア
ルミニウム支持体において、 (a)その表面の中心線
平均粗さRaが0.05〜0.25μmであり、
(b)表面積の80%以上が、直径0.01〜1.5μ
mのピットであり、 (c)表面反射率が50%以上で
あることを特徴としており、その製造方法は、上記電解
研磨を、塩酸、ホウ酸およびアルミニウムイオンを含む
電解液中で実施することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平版印刷版用アルミニ
ウム支持体およびその製造方法に関し、さらに詳しくは
アルミニウム板(アルミニウム合金板を含む)を電解研
磨し、アルカリエッチングし、規定された平均粗さ、ピ
ット径およびその分布状態が特定された表面を有する、
再現性に優れた平版印刷版用アルミニウム支持体および
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】平版印刷は水を受容して、油性インキを
反発する領域(非画像部)と、水を反発して、油性イン
キを受容する領域(画像部)とからなる性質を利用した
印刷方式である。従って、平版印刷版に使用される支持
体には、保水性、画像の再現性および密着性などが優れ
ていることが要求される。そのために平版印刷用支持体
として用いられているアルミニウム板は、その表面を機
械的、化学的および/または電気化学的な方法により、
粗面化(砂目立て)が行われている。
【0003】最近では、電気化学的研磨(電解研磨)に
より、アルミニウム表面にピット(孔)を作り、その大
きさ、深さ、分布状態を規定することにより、保水性、
耐刷性などを改良している。公知例としては、例えば特
開昭53−133903号、特開昭55−128494
号、特開昭59−182967号などがあり、これらの
方法では、いずれも平均粗さRaが0.6μm以上であ
り、ピット径は、表面の50%以上が3μm以上になっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
砂目表面は、保水性、耐刷性に優れているが、以下のよ
うな改善が要求されている。 (1) 砂目の表面粗さが大きいため、その上に作られ
る画線の鮮明さ(シャープさ)、再現性が悪い。 (2) 上記砂目表面に塗布された感光膜は、均一な薄
膜で塗布されず、そのためか、インキ盛りも均一にでき
ず、刷り上がった印刷物の濃度にバラツキがでる。 (3) 砂目表面が粗く、凹凸があるので、インキと画
像の間に空気や水が入り込み、そのためにインキ盛りが
均一にできない。 (4) さらに、砂目表面に凹凸があるので、例えばス
ポンジや布などで表面を拭いたり、こすったりした場合
に、スポンジカスやゴムなどが付着しやすい。(5)
画像以外の不要箇所を消去液で消去したとき、砂目の底
に残っていたレジストが、消去液によって浮き出され、
汚れの原因になる。
【0005】本発明者等は、砂目の平均粗さを0.25
μm以下に抑え、特定範囲のピット径およびその分布割
合を規定することにより、画線のシャープさや再現性に
優れ、水が絞れて均一にインキ盛りができ、表面がなめ
らかでスポンジカスなどが付着せず、消去跡の汚れも出
ない平版印刷版用アルミニウム支持体を作り得ることを
見い出した。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、ア
ルミニウム板を、電解研磨したのち、アルカリエッチン
グし、その表面にピットを有する平版印刷版用アルミニ
ウム支持体において、(a)その表面の中心線平均粗さ
Raが0.05〜0.25μmであり、(b)表面積の
80%以上が、直径0.01〜1.5μmのピットであ
り、(c)表面反射率が50%以上であることを特徴と
する平版印刷版用アルミニウム支持体、および上記電解
研磨が、塩酸、ホウ酸およびアルミニウムイオンを含む
電解液中で三相交流を用いて実施したものであることを
特徴とする特許請求の範囲第1項記載の平版印刷版用ア
ルミニウム支持体、および、上記電解研磨を、塩酸、ホ
ウ酸およびアルミニウムイオンを含む電解液中で三相交
流を用いて実施することを特徴とする特許請求の範囲第
1項記載の平版印刷版用アルミニウム支持体の製造方法
を提供するものである。
【0007】以下、本発明を順を追って説明する。本発
明に使用されるアルミニウム板には、純アルミニウムと
微量の異原子を含むアルミニウム合金などの板状体が含
まれる。
【0008】上記異原子としては、ケイ素、鉄、マンガ
ン、銅、マグネシウム、クロム、亜鉛、ビスマスニッケ
ル、チタンなどが挙げられ、合金組成として、10重量
%以下が用いられる。
【0009】本発明方法においては、まず始めにアルミ
ニウム表面の圧延油を除去し、清浄なアルミニウム面を
表出させるために、好ましくはアルミニウム板の表面を
前処理する。前処理の方法としては、例えば溶剤、界面
活性剤による洗浄あるいはアルカリ剤によるエッチング
洗浄などの方法がある。上記のような前処理後、よく水
洗したのち、電解研磨処理を行なう。
【0010】電解処理に使用する電解液としては、溶存
アルミニウムイオンを含む硝酸あるいは塩酸もしくはそ
の塩などの一種または二種以上の混合液を用いることが
できる。さらに必要に応じて、電解液に硝酸、燐酸、ク
ロム酸、ホウ酸、硝酸塩、塩化物、アンモニウム塩、ア
ミン類、その他の腐食促進剤、腐食抑制剤、安定化剤な
どを加えて差し支えない。
【0011】電解液濃度としては、上記の酸類を0.1
〜15重量%の範囲で含有し、電解液中の溶存アルミニ
ウムイオン濃度を0〜50g/lの範囲で一定に維持し
たものが望ましい。
【0012】本発明において、最も好ましい電解液組成
は、塩酸(塩化水素35重量%を含むものを用いる。)
35〜80g/l、ホウ酸4.0〜25g/l、溶存ア
ルミニウムイオン20〜40g/lを含むものである。
【0013】塩酸の濃度が80g/l以上であると、直
径5μm以上の深く、大きなピットが不均一に生成し易
くなり、また、35g/l以下であると、電気が通りず
らくなり、電解電圧を高く設定せねばならず、消費電力
が多くかかることになり、コストアップになる。
【0014】ホウ酸の濃度が25g/l以上であると、
研磨能力を阻害して均一なピットが生成しずらくなり、
また、4.0g/l以下の場合には、直径0.01〜
1.5μmのような細かなピットができなくなり、無添
加の場合と同じようになる。
【0015】電解処理に使用される電気は、単相交流あ
るいは三相交流であり、好ましくは10Hz〜200H
z範囲内の正弦波、サイリスターなどにより交流の一部
をカットした波形、(+)(−)比が30%以内の対
称、非対称波などの交番波を用いる。
【0016】アルミニウム板に印加される電力等は、砂
目の形状について本発明者等が数多く実験を重ねた結
果、電圧が約5〜35Vで、電流密度が10〜40A/
dm2であり、電気量は約50〜1000クーロンであ
る。また電解液の温度は約20〜50℃であり、電極と
アルミ間の距離は1〜10cmである。
【0017】次いで、電解研磨されたアルミニウム板
は、十分に水洗したのち、電解によるピットの形を開か
すと同時に表面の色を白くし、反射率を50%以上にす
るためにアルカリエッチングを行う。アルカリエッチン
グを省略すると、均一な径と分布を有するピット群が生
成せず、表面の色も、研磨カス残査により黒くなり、感
光性印刷版にした場合、感度の低下や汚れの原因にな
る。
【0018】アルカリエッチングに使用するアルカリ剤
は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、第三燐酸ナト
リウム、第三燐酸カリウム、アルミン酸ナトリウム、炭
酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、オルトケイ酸ナ
トリウム、グルコン酸ナトリウムなどが挙げられ、これ
らの単独液あるいは二種以上の混合液を用いることがで
きる。
【0019】アルカリエッチング液のアルカリ濃度は、
1〜60重量%が好ましく、30〜100℃の液温にお
いて、2〜60秒間処理し、0.5〜13g/m2 エッ
チングする。エッチングを行なう方法としては、アルミ
ニウム板をエッチング浴に浸漬する方法、スプレーやノ
ズルでアルカリ液をかける方法、スリット状口から液を
かけ流してエッチングするなどの方法がある。
【0020】上記のようにして、本発明は、電解液組
成、電解条件およびアルカリエッチング条件を選ぶこと
により、表面の平均粗さを0.05〜0.25μmに
し、アルミ表面積の80%以上、より好ましくは85%
以上が0.01〜1.5μm径のピットで占め、しかも
表面の反射率を50%以上であるアルミニウム板を作
る。一方、アルミ表面積の残りの部分は、0.01μm
以下および/または1.5μm以上のピットになる場合
もある。
【0021】上記アルカリエッチングを施したのち、好
ましくは硝酸、燐酸、硫酸、クロム酸またはこれらの2
種以上の酸を含む混酸でデスマットするか、あるいは単
なる水洗、場合によっては高圧力水洗(3kg/cm2
以上)を行なってスマット除去を行なう。
【0022】次いで、アルミニウム板は、表面のキズ防
止の目的とか、感光層をより強固に密着させる目的で陽
極酸化処理およびその後の化成処理を施す場合もある。
【0023】陽極酸化処理は、公知の方法に従って行な
うことができる。例えば、硝酸、燐酸、クロム酸、シュ
ウ酸など、あるいはこれらの2種以上を組み合わせた水
溶液を電解液とし、直流または交流をアルミニウムに流
し、アルミニウム板の表面に陽極酸化皮膜を形成させ
る。
【0024】以上のように陽極酸化処理されたアルミニ
ウム板には、さらに必要に応じて熱湯によるベーマイト
処理のような封孔処理、ケイ酸ナトリウムまたはケイ酸
カリウムなどによるシリケート処理、あるいは親水性セ
ルロースやポリビニルホスホン酸などの下塗り層などを
設けることもできる。
【0025】こうして得られた本発明の平版印刷版用ア
ルミニウム支持体に、従来より知られている感光層を設
けることにより、平版印刷版あるいは感光性平版印刷版
(PS版)を作ることができる。例えばポリビニルアル
コールと重クロム酸塩類あるいは水溶液ジアゾ樹脂より
なるアルミ平凹版、あるいはアルミ卵白版、さらには水
溶性ジアゾ樹脂とラッカーよりなるアルミワイポン版な
どとして使用することができる。
【0026】感光性平版印刷用感光層としては、例え
ば、溶剤可溶性ジアゾ樹脂と水酸基を有する水不溶性か
つ親油性高分子化合物を含有する感光層、O−ナフトキ
ノンジアジドスルホン酸エステルおよびノボラック型フ
ェノールまたはノボラック型クレゾール樹脂との混合物
からなる感光層、アルカリ可溶性高分子化合物と付加重
合性不飽和化合物および光重合開始剤を含有する感光
層、アジド感光物とノボラック型フェノール樹脂からな
る感光層などを使用することができる。
【0027】また、酸化亜鉛系材料や有機光導電体を感
光材料として用いる電子写真方式用平版印刷版の支持体
としても使用できる。
【0028】
【作 用】本発明方法により得られる平版印刷版用アル
ミニウム支持体の表面に、上記のような感光層を塗布す
ることにより形成された印刷版は、画線の再現性に優
れ、水が絞れてボリュームあるインキ盛りを行うことが
でき、スポンジカスや消去跡の汚れの出ない印刷版を得
ることができる。得られた印刷版は、500線/インチ
以上の高精細用印刷にも適している。また、感光層の保
存性をも良くすることができる支持体が得られる。
【0029】以下、実施例に基づいて本発明をさらに詳
しく説明するが、本発明はその要旨をこえない限り、こ
れらの実施例に限定されるものでない。
【0030】実施例1〜3、比較例1 厚さ0.24mmのアルミニウム板(材質1050)を
5%水酸化ナトリウム水溶液中に、50℃で10秒間浸
漬して、脱脂したのち、よく水洗した。次いで、表1に
示す電解液を用いて、三相交流にて、各々の条件下で電
解研磨を行なった。
【0031】水洗したのち、70℃、25%のカセイソ
ーダ液をかけ流して表面をエッチングし、さらに高圧水
洗を行ない、次いで30℃の10%硫酸水溶液中で陽極
酸化処理を行なって、2.0g/m2 の酸化皮膜を形成
させた。
【0032】得られたアルミニウム板の表面の平均粗
さ、反射率を表1に示す。なお、平均粗さは、株式会社
小坂研究所製SE−40Dを用いて測定し、反射率は、
株式会社村上色彩技術研究所製CM−53Pを用いて測
定した。
【0033】さらに、得られたアルミニウム板の表面の
電子顕微鏡写真を、図1(実施例1)、図2(実施例
3)および図3(比較例1)に示す。
【表1】
【0034】図1および図2に示す顕微鏡写真から分か
るように、本発明実施例より得られたアルミニウム板表
面は、1.5μm径以下のピットが、全体の80%以上
占めており、表面の均一性が富んでいることがわかる。
これに対して、図3(比較例1)では、5μm以上のピ
ットが、ばらついて点在しており、砂目の表面にばらつ
きがあることがわかる。
【0035】上記実施例1〜3および比較例1で得られ
たアルミニウム板に、下記の感光液を塗布することによ
り、乾燥重量が2.0g/m2 の感光層を有するポジ型
感光性平版印刷版を作製した。
【0036】 ナフトキノン−(1,2)−ジアジド−5−スルホン酸クロライドと アセトン・ピロガロール樹脂とのエステル化合物 2.6g ノボラック樹脂(群栄化学工業株式会社製 FPS−2803) 6.0g 〃 ( 〃 FPS−2807) 2.0g 2−(p−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル) −S−トリアジン 0.06g フタル酸 0.1g オイルブルー613(オリエント化学工業株式会社製) 0.15g エチレングリコールモノメチルエーテル 50g プロピレングリコールモノメチルエーテル 50g
【0037】こうして作製した感光性平版印刷版を、ポ
ジフィルム下で3KWの高圧水銀灯を用いて距離1mよ
り30秒露光した。次に下記組成を有する25℃の現像
液に20秒間浸漬して画像を形成した。 JIS 3号ケイ酸ナトリウム 25g 水酸化カリウム 15g 陰イオン界面活性剤 1g 水 1Kg
【0038】水洗後、アラビアガム液で不感脂化したの
ち、各印刷板について以下のテストを行った。 (1) 画線のシャープさ 各印刷板上の網点および画線のフリンジの鮮明さを観察
する。実施例1および比較例1より得られた網点の顕微
鏡写真をそれぞれ図4、図5に示す。 (2) インキ盛り 各印刷版より刷り上がった印刷物上のインキの付きぐあ
いおよびそのボリュームを比較する。 (3) スポンジカス 各印刷版を校正機にかけ、水を含んだスポンジで版面上
を拭いた時に、スポンジカスが付着するかどうかを見
る。 (4) 保水性 各印刷版の保水性、汚れずらさを比較する。 (5) 消去跡 各印刷版の不要箇所を消去液で消去し、消去跡およびそ
の輪郭が汚れになるかどうかを見る。以上の結果を表2
に示す
【表2】
【0039】表2に示す結果より、実施例1〜3で得ら
れた印刷版は、画線のシャープさ、インキの盛りぐあい
において優れ、スポンジカスなどが付きずらく、消去跡
も汚れず、保水性においては差はないが、むしろ水が絞
れて優秀な版である。また、図4および図5を比較する
と、図4の網点は輪郭が崩れておらず、再現性が優れて
いることがわかる。
【0040】実施例4〜6:比較例2 上記実施例1〜3および比較例1で得られたアルミニウ
ム板を70℃のJIS3号ケイ酸ソーダ5%液中で、1
0秒間処理し、水洗後、下記組成液を塗布することによ
り、乾燥重量が1.8g/m2 の感光層を有するネガ型
感光性平版印刷版を作成した。これらの各印刷版をそれ
ぞれ実施例4〜6、比較例2とする。
【0041】 2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアルコール/メチルメタクリレート /アクリルニトリル/モノ(2−メタクリロキシエチル)ヘキサヒドロフタレ ート=40/30/10/20重量比の共重合体 3.0g 4−ジアゾジフェニルアミンとホルムアルデヒドの縮合物の2−メトキシ −4−ヒドロキシ−5−ベンゾイルベンゼンスルホン酸塩 0.3g ビクトリアピュアーブルーBOH(保土ヶ谷化学工業株式会社製)0.1g リンゴ酸 0.03g エチレングリコールモノメチルエーテル 90g N−N′−ジメチルホルムアミド 10g
【0042】上記ネガ型感光性印刷版をネガフィルム下
で3KW高圧水銀灯を用いて、距離1mより30秒露光
した。次に下記組成を有する25℃の現像液に20秒浸
漬して画像を形成した。 ケイ酸カリウム20%水溶液 50g フェニルグリコールPGH(日本乳化剤株式会社製) 40g イソプロピルナフタレンジスルホン酸カリウム 5g 亜硫酸カリウム 2g 水 903g
【0043】水洗後、アラビヤガム液で不感脂化したの
ち、各印刷板について以下のテストを行った。 (1) 画線のシャープさ 各印刷版上の網点および画線のフリンジの鮮明さを観察
する。 (2) インキ盛り(着肉枚数) 各印刷版を印刷機にかけ、市販のインキにて上質紙に印
刷し、刷り始めてから十分にインキ濃度を有する印刷物
が得られるまでの枚数を調べる。その数値が低いほど優
れていることを示す。 (3) 保存性 現像する前の各感光性印刷版を、温度30℃、湿度85
%の高湿雰囲気中に放置し、その後、上記と同様に露
光、現像、不感脂化したのち、印刷機にかけ、非画線部
に地汚れが出るかどうか調べる。
【0044】以上の結果を表3に示す。
【表3】
【0045】表3に示す結果より、実施例4〜6で得ら
れた印刷版は、画線のシャープさ、インキの盛りぐあい
(着肉枚数)および保存性において優れた版である。
【0046】
【発明の効果】本発明より得られるアルミニウム支持体
を用いた平版印刷版は、画線のシャープさ、インキ盛り
に優れ、スポンジカスや消去跡の汚れなどが出ず、保存
性においても優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例1によって得られたアルミニウ
ム板表面の電子顕微鏡写真である。
【図2】図2は、実施例3によるアルミニウム板表面の
電子顕微鏡写真である。
【図3】図3は、比較例1による同様の電子顕微鏡写真
である。
【図4】図4は、実施例1により得られた網点の電子顕
微鏡写真である。
【図5】図5は、比較例1により得られた網点の電子顕
微鏡写真である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、ア
ルミニウム板を、電解研磨したのち、アルカリエッチン
グし、その表面にピットを有する平版印刷版用アルミニ
ウム支持体において、(a)その表面の中心線平均粗さ
Raが0.05〜0.25μmであり、(b)表面積の
80%以上が、直径0.01〜1.5μmのピットであ
り、(c)表面反射率が50%以上であることを特徴と
する平版印刷版用アルミニウム支持体、および、上記電
解研磨を、塩酸、ホウ酸およびアルミニウムイオンを含
む電解液中で実施することを特徴とする平版印刷版用ア
ルミニウム支持体の製造方法を提供するものである。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】 2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルメタクリレート/メチルメタクリレ ート/アクリルニトリル/モノ(2−メタクリロキシエチル)ヘキサヒドロフタ レート=40/30/10/20重量比の共重合体 3.0g 4−ジアゾジフェニルアミンとホルムアルデヒドの縮合物の2−メトキシ−4− ヒドロキシ−5−ベンゾイルベンゼンスルホン酸塩 0.3g ビクトリアピュアーブルーBOH(保土ヶ谷化学工業株式会社製)0.1g リンゴ酸 0.03g エチレングリコールモノメチルエーテル 90g N−N′−ジメチルホルムアミド 10g

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム板を、電解研磨したのち、
    アルカリエッチングし、その表面にピットを有する平版
    印刷版用アルミニウム支持体において、 (a)その表面の中心線平均粗さRaが0.05〜0.
    25μmであり、 (b)表面積の80%以上が、直径0.01〜1.5μ
    mのピットであり、 (c)表面反射率が50%以上であることを特徴とする
    平版印刷版用アルミニウム支持体。
  2. 【請求項2】 上記電解研磨を、塩酸、ホウ酸およびア
    ルミニウムイオンを含む電解液中で三相交流を用いて実
    施することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の平
    版印刷版用アルミニウム支持体の製造方法。
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