JPH026636B2 - - Google Patents

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JPH026636B2
JPH026636B2 JP55054992A JP5499280A JPH026636B2 JP H026636 B2 JPH026636 B2 JP H026636B2 JP 55054992 A JP55054992 A JP 55054992A JP 5499280 A JP5499280 A JP 5499280A JP H026636 B2 JPH026636 B2 JP H026636B2
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JP
Japan
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plate
aluminum
peroxide
hydrochloric acid
aluminum plate
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JP55054992A
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English (en)
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JPS56150594A (en
Inventor
Yoshiji Kikuchi
Yoshuki Shirosaka
Kazuo Torige
Masayuki Onose
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Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、アルミニウム板またはアルミニウム
合金板からなる平版印刷版用支持体の製造方法に
関するものである。詳しくは、親水性、保水性に
優れた表面を有し、しかも、該アルミニウム板ま
たはアルミニウム合金板上に設けられる感光層と
の接着性が良好で、耐刷力に優れた平版印刷版用
支持体の製法に関するものである。
従来、平版印刷版用支持体として使用されてい
るアルミニウム板は、印刷時における湿し水に対
する親水性、保水性や、その上に設けられる感光
層との接着性を改良するため多く場合、機械的研
摩法、化学的エツチング法、電解エツチング法等
により粗面化(砂目立て)され、使用されてい
る。
砂目立てされたアルミニウム板の表面形状(砂
目形状)は、印刷版としての製版性能、印刷性能
への寄与が大きく、その形状をコントールするこ
とは極めて重要である。例えば、良好な画像再現
性、解像力が要求される校正機用の印刷版支持体
としては、比較的細かく、浅い凹み(ピツト)が
緻密に存在する砂目形状が適している。一方、優
れた保水性や高耐刷力が要求される本機用の印刷
版支持体としては、ピツトの径が均一に揃つてい
て(ミクロ的に均一で)、しかも、深い砂目形状
が適している。
砂目立て方法の中で、電解エツチング法は機械
的研摩法(ボール研摩、ブラシ研摩など)や化学
的エツチング法に比べて、比較的細かく浅い砂目
形状から、深くて均一な砂目形状まで作ることが
可能なため近年注目されている。
一般に、電解エツチング法では、適当な電解質
溶液にアルミニウム板を浸漬し、交流または直流
で電解することにより砂目立てを行なう。電解質
としては、塩酸が最もよく知られている。しか
し、塩酸を電解液として電解エツチングすると、
ピツト径が均一に揃い、しかも、深いピツトでミ
クロ的形状(顕微鏡等で100〜1000倍程度拡大し
て観際したときの形状)が均一な砂目は得られ難
いため、特に、本機用の印刷版支持体として用い
たときに、保水性や現像時の非画像部となるべき
部分の感光層の抜け性は優れているが、画像部の
感光層の接着性や耐刷力の点では必ずしも満足す
るものは得られない。
本発明者等は、かかる点に留意して鋭意研究を
行なつた結果、電解液として塩酸と過酸化物を含
む水溶液を用いると、ピツト径が細かく均一に揃
い、緻密で、且つ、深い砂目が得られ、その結
果、保水性及び耐刷力に優れた印刷版用支持体が
得られることを見い出し、本発明を完成するに到
つた。
すなわち、本発明の要旨とするところは、アル
ミニウム板またはアルミニウム合金板を、塩酸及
び過酸化物を含む電解水溶液中で電解エツチング
することを特徴とする平版印刷版用支持体の製法
に存する。
以下本発明を詳細に説明するに、本発明方法に
適用されるアルミニウム板としては、純アルミニ
ウム板またはアルミニウムを主成分とする合金
板、例えば、ケイ素、マグネシウム、鉄、銅、亜
鉛、マンガン、クロム等を含むアルミニウム合金
板が用いられる。
アルミニウム板またはアルミニウム合金板(以
下、単にアルミニウム板という)の表面は、油
脂、サビ、ゴミなどにより汚染されているので、
電解エツチングに先立ちアルミニウム板を常法に
従つて、脱脂、洗浄を行なつておくのが望まし
い。例えば、トリクレン、シンナーなどによる溶
剤脱脂、ケロシンとトリエタノーンアミンによる
エマルジヨン脱脂、濃度1〜10%の苛性ソーダ水
溶液に20〜70℃で5秒〜10分間浸漬し、脱脂のみ
では除去できない汚れ、自然酸化皮膜を除去し、
次いで、濃度10〜20%の硝酸または硫酸水溶液に
10〜50℃で5秒〜5分間浸漬し、アルカリエツチ
ング後の中和およびスマツトの除去を行なう方法
等が挙げられる。
本発明において、アルミニウム板の電解エツチ
ングは、塩酸及び過酸化水素、過酸化ナトリウム
等の過酸化物を含む電解水溶液中で行なわれる。
電解水溶液中の塩酸及び過酸化物の濃度は、通
常、塩酸0.1〜1モル/及び過酸化物0.01〜5
モル/、好ましくは、塩酸0.2〜0.6モル/及
び過酸化物0.1〜モル/の範囲から選ばれる。
塩酸濃度があまり高いとスマツトが生成し易
く、砂目外観の悪い不均一な砂目ができやすくな
り、逆に、あまり低いとミクロ的に不均一なピツ
トが生成し易くなりやすい。
過酸化物は、ピツトを均一にする作用があり、
ピツト径が比較的小さく、しかも、深い砂目を与
えるが、電解水溶液中の濃度があまり高くなる
と、アルミの結晶面に沿つて局部的にエツチング
が進行し、不均一な砂目を与えやすくなり、逆
に、低すぎると添加効果が十分得られなくなる。
本発明の過酸化物のうち、特に、過酸化水素は
非常に緻密で深いピツトを有する砂目を与えるの
で好ましい。
本発明において、電解エツチングは、通常、浴
温40℃以下、好ましくは、10〜30℃、電流密度20
〜200A/dm2、好ましくは、50〜150A/dm2
5〜120秒行なわれる。電解エツチングの方法と
しては、公知の回分法及び連続法のいずれであつ
てもよい。
上記条件下にアルミニウム板を電解エツチング
すれば、ピツトとピツトが互いに十分接近してい
て、平らな台地状の部分の少ない、緻密で、しか
も、深いピツトを有する砂目のアルミニウム板を
得ることができるのである。
この様に電解エツチングしたアルミニウム板
は、必要に応じ、常法に従つて室温〜80℃のアル
カリまたは酸の水溶液に1〜5分浸漬することに
よつてデスマツトし、次いで、中和後印刷版用支
持体に供される。その際、アルミニウム板には更
に陽極酸化処理を施してもよい。例えば、10〜50
%の硫酸またはリン酸等の水溶液中、電流密度1
〜10A/dm2で電解することにより行なわれる。
陽極酸化処理後、適宜、熱水、ケイ酸塩、重クロ
ム酸塩、酢酸塩、親水性高分子化合物等で封孔ま
たは親水化処理を施してもよい。
上述の如く処理して得られる本発明のアルミニ
ウム板に適用される感光性物質は特に限定される
ものではなく、公知の種々のものを使用すること
ができる。例えば、親水性ポリマーとジアゾニウ
ム塩からなる組成物、ジアゾジフエニルアミン等
のジアゾ化合物、キノンジアジド化合物とアルカ
リ可溶性樹脂との組成物、活性光線の照射により
二量化をおこす不飽和カルボン酸、例えば、桂皮
酸、フエニレンジアクリル酸をその構成々分とす
るポリマー、活性光線の照射により重合反応をお
こす化合物とバインダーポリマーとの組成物、ア
ジド化合物等が挙げられる。
上記感光性物質を種々の公知の添加剤と共に適
当な溶媒に溶解し、本発明のアルミニウム板に塗
布し、乾燥すれば、感光性平版印刷版を製造する
ことができる。この感光性平版印刷版に被複写物
を重ねて、常法によつて露光、現像すれば、親水
性および保水性に優れ、しかも、感光性物質から
なる画像部とアルミニウム板との接着性が極めて
強固で耐刷力に優れた印刷版を得ることができ
る。
次に、本発明を実施例により更に具体的に説明
するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の
実施例に限定されるものではない。
実施例 1 厚さ0.3mmのアルミニウム板(材質1050・調質
H18)を1%苛性ソーダ水溶液中に50℃、1分間
浸漬してアルカリエツチングを行つたのち水洗し
た。さらに、10%硝酸中に25℃、1分間浸漬し中
和デスマツトを行つたのち水洗した。このアルミ
ニウム板を塩酸0.5モル/及び過酸化水素1モ
ル/を含有する電解水溶液中、浴温25℃のもと
で、電流密度60A/dm2、処理時間30秒の条件下
に電解エツチングを行つた。
得られた砂目板の表面を肉眼観察したが、ムラ
は認められず、マクロ的に良好な表面状態を有し
ていることが判つた。また、砂目を走査型電子顕
微鏡下で1200倍に拡大して観察したところ、ピツ
ト径が比較的小さく均一であり、平らな台地状の
部分が極めて少なく、ミクロ的に良好な砂目であ
ることが判つた。
実施例 2 厚さ0.24mmのアルミニウム板(材質1050・調質
H16)を1%苛性ソーダ水溶液中に50℃、1分間
浸漬してアルカリエツチングを行つたのち水洗し
た。さらに、10%硝酸中に25℃1分間浸漬し、中
和デスマツトを行つたのち水洗した。このアルミ
ニウム板を塩酸0.85モル/及び過酸化水素1モ
ル/を含有する電解水溶液中、浴温25℃のもと
で、電流密度90A/dm2、処理時間20秒の条件下
に電解エツチングを行つた。得られた砂目板を実
施例1と同様に観察したところ、ピツト径が小さ
く均一でありかつピツトの深い砂目であることが
判つた。
実施例 3 実施例2の電解エツチングした砂目板を引き続
き5%苛性ソーダ溶液中で60℃10秒間のデスマツ
ト処理を行い、さらに20%硫酸溶液中、溶温25
℃、電流密度4A/dm2で1分間陽極酸化をした
のち、o−キノンジアジド系感光液を塗布し感光
性平版印刷版を作成した。
この感光性平版印刷版にポジ型フイルムを用い
露光現像を行い得られた印刷版をオフセツト印刷
に用いた。その結果15万部印刷した後において
も、画像部の剥離は認められなかつた。
比較例 1 実施例2において、0.85モル/の塩酸を含有
する電解水溶液を使用したほかは全く同様にして
電解エツチングを行ない、砂目立てされたアルミ
ニウム板を得た。引続き、このアルミニウム板を
実施例3と同様にして印刷版を得、オフセツト印
刷を行つた。その結果、8万部印刷したところ
で、画像部の一部が剥離し、インキ着肉不良を生
じた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アルミニウム板またはアルミニウム合金板
    を、塩酸及び過酸化物を含む電解水溶液中で電解
    エツチングすることを特徴とする平版印刷版用支
    持体の製法。 2 過酸化物が、過酸化水素である特許請求の範
    囲第1項記載の方法。 3 電解水溶液が、塩酸0.1〜1モル/及び過
    酸化物0.01〜5モル/を含有してなる特許請求
    の範囲第1項記載の方法。
JP5499280A 1980-04-25 1980-04-25 Production of support for lithographic machine plate Granted JPS56150594A (en)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS512975A (ja) * 1974-06-28 1976-01-12 Hitachi Ltd Etsuchingueki

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