JPS647598B2 - - Google Patents

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JPS647598B2
JPS647598B2 JP341380A JP341380A JPS647598B2 JP S647598 B2 JPS647598 B2 JP S647598B2 JP 341380 A JP341380 A JP 341380A JP 341380 A JP341380 A JP 341380A JP S647598 B2 JPS647598 B2 JP S647598B2
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JP
Japan
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plate
aluminum
aluminum plate
treatment
acid
Prior art date
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Expired
Application number
JP341380A
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English (en)
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JPS56101896A (en
Inventor
Yoshiji Kikuchi
Yoshuki Shirosaka
Jusaku Onose
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、アルミニウム板またはアルミニウム
合金板からなる平版印刷版用支持体の製造方法に
関するものである。詳しくは、親水性、保水性に
優れた表面を有し、しかも、該アルミニウム板ま
たはアルミニウム合金板上に設けられる感光層と
の接着性が良好で、耐刷力に優れた平版印刷版用
支持体の製造方法に関するものである。
従来、平版印刷版用支持体として使用されてい
るアルミニウム板は、印刷時における湿し水に対
する濡れ(保水性)やその上に設けられる感光層
との接着性を改良するため、通常、機械的研摩
法、化学的エツチング法、電気化学的エツチング
法等により表面を粗面化処理した後、硫酸、リン
酸、シユウ酸等を含有する電解液中で直流または
交流にて陽極酸化処理される。更に、必要に応じ
て、熱水、ケイ酸塩、重クロム酸塩、酢酸塩、親
水性高分子化合物等で封孔または親水化処理され
る。
ところで、陽極酸化処理工程において、アルミ
ニウム板の表面には陽極酸化皮膜が形成される。
ところが、この酸化皮膜の表面は陽極酸化処理の
間中電解液にさらされているため、電解液により
浸食される。そのため、陽極酸化処理後の酸化皮
膜の表面には緻密性および機械的強度の低下した
不健全な表皮層が形成され、感光層との接着性低
下、更には耐刷力低下の原因となる。
本発明者等はかかる点に留意して鋭意検討した
結果、陽極酸化処理後さらにアルミニウム板の表
面を機械研摩すれば、酸化皮膜の表面の不健全な
表面層は良好に除去され、緻密で強固な酸化皮膜
をその表面に有するアルミニウム板を得ることが
できることを見い出し本発明に到達した。
すなわち、本発明の要旨は、アルミニウム板ま
たはアルミニウム合金板の表面を塩酸、硝酸また
はそれらの混合酸を含有する電解液中で電解エツ
チング処理し、次いで、硫酸を含有する電解液中
で陽極酸化処理して平版印刷版用支持体を製造す
る方法において、上記陽極酸化処理後さらにアル
ミニウム板またはアルミニウム合金板の表面を機
械研摩することを特徴とする平版印刷版用支持体
の製造方法に存する。
以下、本発明を詳細に説明するに、本発明にお
いては、アルミニウム板またはアルミニウムを主
成分とするアルミニウム合金板が支持体として使
用される。アルミニウム合金板としては、種々の
ものが使用でき、例えば、ケイ素、マグネシウ
ム、銅、鉄、マンガン、クロム、亜鉛、鉛、ビス
マス、ニツケル等の金属とアルミニウムとの合金
板が挙げられる。
上記アルミニウム板またはアルミニウム合金板
(以下単にアルミニウム板という)の表面は油脂、
サビ、ゴミなどにより汚染されているので、電解
エツチング処理に先立ち、公知の方法、例えば、
1〜10%の苛性ソーダで脱脂処理し、次いで、10
〜30%の硝酸で洗浄してスマツトを除去する方法
によりその表面を清浄にしておくのが望ましい。
本発明において、電解エツチング処理は塩酸、
硝酸またはそれらの混合酸を通常0.1〜10重量%
(以下「%」と略す)含有する水溶液からなる電
解液中で行なわれる。
電解液中の酸の濃度は上記範囲内から適宜選択
されるが、特に、塩酸を使用する場合には0.3〜
3%、好ましくは0.5〜2%の範囲が好適であり、
硝酸を使用する場合には0.5〜5%、好ましくは、
1〜3%の範囲が好適であり、また、それらの混
合液を使用する場合には塩酸は0.05〜3%の範囲
および硝酸は0.1〜5%の範囲から夫々選択して
混合使用するのが好適である。
電解エツチングの処理条件は、使用する電解液
や所望する粗面化の程度等により変化するので一
概には決定されないが、一般的には、温度は10〜
40℃、好ましくは20〜30℃で、電流密度は10〜
100A/dm2で、時間は10秒〜2分間の範囲が適
当である。
この電解エツチング処理の際、アルミニウム板
は陽極時において溶解と酸化の反応が同時に起る
が、この場合は溶解がより支配的に起るため、ア
ルミニウム表面は多孔性の粗面になり、また、同
時に進行する酸化作用のためその形状は極めて複
雑となる。
本発明の支持体としては、電解エツチング処理
により得られるアルミニウム板の比表面積が7
m2/m2以上のものを使用するのが、親水性および
保水性の点から好ましい。なお、比表面積は
AMINCO社製ポロシメーターを用い、水銀圧入
法により測定した孔径分布と孔体積から計算する
ことにより求められる。
上記電解エツチング処理後、アルミニウム板に
付着している電解液を除去するため、アルミニウ
ム板を水洗して次の陽極酸化処理に供する。電解
エツチング処理後、例えば、特公昭48−28123に
記載されている様な5〜10%苛性ソーダ溶液中で
の軽度のエツチング処理、あるいは特開昭53−
12739に記載されている様な15〜65%硫酸溶液に
よるスマツト溶解除去等の処理を行なつてもよい
が、かかる処理は電解エツチング処理により形成
された粗面を溶解して比表面積を低下させる傾向
があることや処理工程の簡略化を考慮すれば、水
洗のみを行なうのが好ましい。
本発明において陽極酸化処理は硫酸を含有する
水溶液からなる電解液中で行なわれる。
電解液中の硫酸の濃度は10〜50%、好ましく
は、15〜40%の範囲から選択される。
陽極酸化の処理条件は、所望する酸化皮膜の厚
さ等により変化するので一概には決定されない
が、一般的には、温度は10〜40℃、好ましくは20
〜30℃で、電流密度は1〜20A/dm2で、時間は
20秒〜5分間の範囲が適当である。
この陽極酸化処理により、電解エツチング処理
で形成された複雑な形状の粗面上に、ほぼその形
状に沿つて酸化皮膜が生成する。しかしながら、
生成した酸化皮膜の表面は陽極酸化処理の間中電
解液にさらされているため電解液により浸食され
その表面に緻密性および機械的強度の低下した不
健全な表皮層が形成される。かかる表皮層の厚さ
は、陽極酸化処理条件によつて異なるが、一般に
は極めて薄いものと考えられる。
本発明においては、上記表皮層を機械研摩によ
り除去する。かかる機械研摩の方法としては、例
えば、ナイロン製ブラシを使用し水あるいはアル
ミナ等の研摩剤を含有するスラリー等をかけなが
ら研摩するブラシ研摩法が挙げられる。研摩時間
は5〜6秒程度行なえば十分である。
次いで水洗するが、研摩剤を使用した場合には
水洗を十分行ない研摩剤をアルミニウム表面から
除去する。
かくして、感光性物質と直接々触する酸化皮膜
の最外表面が緻密でしかも強固なアルミニウム板
を得ることができる。
本発明においては、陽極酸化処理後、必要に応
じて熱水、ケイ酸塩、重クロム酸塩、酢酸塩、モ
リブデン酸塩、リン酸塩、フツ化ジルコニウム
塩、界面活性剤あるいはポリアクリルアミド、ポ
リビニルアルコール、アラビアゴム等の親水性高
分子化合物等でアルミニウム板の表面を処理して
もよい。
上述の如く処理して得られる本発明のアルミニ
ウム板に適用される感光性物質は特に限定される
ものではなく、公知の種々のものを使用すること
ができる。例えば、親水性ポリマーとジアゾニウ
ム塩からなる組成物、ジアゾジフエニルアミン等
のジアゾ化合物、キノンジアジド化合物とアルカ
リ可溶性樹脂との組成物、活性光線の照射により
二量化を起す不飽和カルボン酸、例えば、桂皮
酸、フエニレンジアクリル酸、をその構成々分と
するポリマー、活性光線の照射により重合反応を
起す化合物とバインダーポリマーとの組成物、ア
ジド化合物等が挙げられる。
上記感光性物質を種々の公知の添加剤と共に適
当な溶煤に溶解し、本発明のアルミニウム板に塗
布し、乾燥すれば感光性平版印刷版を製造するこ
とができる。この感光性平版印刷版に被複写物を
重ねて、常法に従つて露光、現像すれば、親水性
および保水性に優れ、しかも、感光物質からなる
画像部とアルミニウム板との接着性が極めて強固
で耐刷力に優れた印刷版を得ることができる。
以下、本発明を実施例に基づきさらに詳細に説
明する。
実施例 1 厚さ0.3mmのアルミニウム板(材質1050、調質
H16)を1%苛性ソーダ水溶液中に50℃で1分間
浸漬した。さらに水洗後、10%硝酸水溶液中に25
℃で1分間浸漬し、中和した後水洗した。
このアルミニウム板を2%硝酸水溶液中で30
℃、50A/dm2、30秒間の条件下に交流で電解エ
ツチング処理した。水洗後、30%硫酸水溶液中で
30℃、10A/dm2、1分間の条件下に直流で陽極
酸化処理した。次いで、水道水をかけながらナイ
ロン製ブラシでアルミニウム板の表面を5〜6秒
間研摩し、水洗、乾燥した。
上記の如く処理して得られたアルミニウム板に
キノンジアジド系感光液を塗布して平版印刷版を
作製した。この平版印刷版にポジ型フイルムを用
いて露光、現像して印刷版を製造した。得られた
印刷版をオフセツト印刷に供したところ15万部印
刷後においてもアルミニウム板と画像部との接着
性は良好であつた。
比較例 1 実施例1において、ブラシ研摩を省略すること
以外は、全く同様にしてアルミニウム板を処理
し、印刷版を製造した。得られた印刷版をオフセ
ツト印刷に供したところ10万部印刷後に画像部の
一部が剥離し、インキ着肉不良を生じた。
実施例 2 厚さ0.24mmのアルミニウム板(材質1050、調質
H16)を実施例1と同様に前処理した。
このアルミニウム板を2%硝酸と0.2%塩酸を
含有する混合酸を電解液として、30℃、40A/d
m2、1分間の条件下に交流で電解エツチング処理
し、スプレー水洗した後、実施例1と同様にし
て、陽極酸化処理およびブラシ研摩処理した。
かくして得られたアルミニウム板に、p−フエ
ニレンジアクリル酸ジエチルと水素添加したビス
フエノールAとトリエチレングリコールを縮合さ
せて得た感光性組成物から成る、感光液を塗布し
て、平版印刷版を作製した。この平版印刷版にネ
ガ型フイルムを用いて露光、現像して印刷版を製
造した。この印刷版は、画像部の接着性が良好で
印刷適性に優れていた。
比較例 2 実施例2において、ブラシ研摩を省略すること
以外は全く同様にしてアルミニウム板を処理し、
印刷版を製造した。
この印刷版は、画像部の接着性が十分でなく、
現像時に画像部の剥離を生じた。
実施例 3 厚さ0.3mmのアルミニウム板(材質1050、調質
H18)を実施例1と同様に前処理した。
このアルミニウム板を1.5%塩酸水溶液中で25
℃、50A/dm2、30秒間の条件下に交流で電解エ
ツチング処理した。水洗後、20%硫酸水溶液中で
25℃、5A/dm2、1分間陽極酸化処理した。次
いで、ブラシ研摩を行ない、水洗、乾燥した。
上記の如く処理して得られたアルミニウム板に
大日本インキ社製のジアゾ系感光液(デイツクダ
イリスノンクロームAB)を塗布、乾燥した後、
常法に従つて、露光、水現像、染色、ラツカー盛
り、チンクター盛り、剥離、ガム引きの工程によ
り印刷版を作製した。このアルミニウム板は、ジ
アゾ系感光液との接着性が良好であつた。また、
ラツカーの接着性も良好であつた。
得られた印刷版は、8万部の印刷後においても
画像部の剥離は見られなかつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 アルミニウム板またはアルミニウム合金板の
    表面を塩酸、硝酸またはそれらの混合酸を含有す
    る電解液中で電解エツチング処理し、次いで、硫
    酸を含有する電解液中で陽極酸化処理して平版印
    刷版用支持体を製造する方法において、上記陽極
    酸化処理後さらにアルミニウム板またはアルミニ
    ウム合金板の表面を機械研摩することを特徴とす
    る平版印刷版用支持体の製造方法。
JP341380A 1980-01-16 1980-01-16 Manufacturing of lithographic printing block supporting body Granted JPS56101896A (en)

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JPS56101896A JPS56101896A (en) 1981-08-14
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6068997A (ja) * 1983-09-27 1985-04-19 Fuji Photo Film Co Ltd 平版印刷版用アルミニウム支持体の製造方法
US10392718B2 (en) * 2009-09-04 2019-08-27 Apple Inc. Anodization and polish surface treatment

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