JPH0768508B2 - 帯電防止剤 - Google Patents
帯電防止剤Info
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- JPH0768508B2 JPH0768508B2 JP15273892A JP15273892A JPH0768508B2 JP H0768508 B2 JPH0768508 B2 JP H0768508B2 JP 15273892 A JP15273892 A JP 15273892A JP 15273892 A JP15273892 A JP 15273892A JP H0768508 B2 JPH0768508 B2 JP H0768508B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は帯電防止剤に関するもの
である。更に詳しくは、熱可塑性樹脂に対する練り込み
用帯電防止剤に関する。
である。更に詳しくは、熱可塑性樹脂に対する練り込み
用帯電防止剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、帯電防止剤としてはカルボキシル
基末端ポリアミドとポリオキシアルキレングリコールと
を、重縮合反応させたポリエーテルエステルアミドが知
られている(特開昭49−8472号公報)。
基末端ポリアミドとポリオキシアルキレングリコールと
を、重縮合反応させたポリエーテルエステルアミドが知
られている(特開昭49−8472号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このポ
リエーテルエステルアミドでは、熱可塑性樹脂に少なく
とも15重量%以上練り込まなければ十分な帯電防止性
能が発現せず、また15重量%以上練り込むと樹脂物
性、相溶性あるいは耐熱性が低下する等の問題がある。
リエーテルエステルアミドでは、熱可塑性樹脂に少なく
とも15重量%以上練り込まなければ十分な帯電防止性
能が発現せず、また15重量%以上練り込むと樹脂物
性、相溶性あるいは耐熱性が低下する等の問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題を
解決すべく鋭意検討した結果、本発明に達した。
解決すべく鋭意検討した結果、本発明に達した。
【0005】すなわち本発明は、両末端にカルボキシル
基を有するポリアミド(A)とポリ(オキシアルキレ
ン)グリコール(B)とを、ジルコニウム有機酸塩
(C)の存在下で反応させて得られる反応生成物(D)
を必須成分とする熱可塑性樹脂練り込み用帯電防止剤で
ある。
基を有するポリアミド(A)とポリ(オキシアルキレ
ン)グリコール(B)とを、ジルコニウム有機酸塩
(C)の存在下で反応させて得られる反応生成物(D)
を必須成分とする熱可塑性樹脂練り込み用帯電防止剤で
ある。
【0006】本発明における両末端にカルボキシル基を
有するポリアミド(A)のポリアミド構成単位は、
(1)ラクタムの開環重合体、(2)アミノカルボン酸
の重縮合体もしくは(3)ジカルボン酸とジアミンの重
縮合体であり、(1)ラクタムとしては例えばカプロラ
クタム、エナントラクタム、ドデカラクタム(ラウロラ
クタム)、ウンデカノラクタム等が挙げられる。(2)
アミノカルボン酸としては例えばω−アミノカプロン
酸、ω−アミノエナント酸、ω−アミノカプリル酸、ω
−アミノペルゴン酸、ω−アミノカプリン酸、11−ア
ミノウンデカン酸、12−アミノドデカン酸等が挙げら
れる。(3)ジカルボン酸としては例えばアジピン酸、
アゼライン酸、セパシン酸、ウンデカンジ酸、ドデカン
ジ酸、イソフタル酸、ジアミンとしては例えばヘキサメ
チレンジアミン、ヘプタメチレンジアミン、オクタメチ
レンジアミン、デカメチレンジアミン等が挙げられる。
以上のアミド形成性モノマー単位として例示したものは
2種以上併用してもよい。これらのうち好ましいものは
カプロラクタム、12−アミノドデカン酸およびアジピ
ン酸−ヘキサメチレンジアミンであり、とくに好ましい
ものはカプロラクタムである。
有するポリアミド(A)のポリアミド構成単位は、
(1)ラクタムの開環重合体、(2)アミノカルボン酸
の重縮合体もしくは(3)ジカルボン酸とジアミンの重
縮合体であり、(1)ラクタムとしては例えばカプロラ
クタム、エナントラクタム、ドデカラクタム(ラウロラ
クタム)、ウンデカノラクタム等が挙げられる。(2)
アミノカルボン酸としては例えばω−アミノカプロン
酸、ω−アミノエナント酸、ω−アミノカプリル酸、ω
−アミノペルゴン酸、ω−アミノカプリン酸、11−ア
ミノウンデカン酸、12−アミノドデカン酸等が挙げら
れる。(3)ジカルボン酸としては例えばアジピン酸、
アゼライン酸、セパシン酸、ウンデカンジ酸、ドデカン
ジ酸、イソフタル酸、ジアミンとしては例えばヘキサメ
チレンジアミン、ヘプタメチレンジアミン、オクタメチ
レンジアミン、デカメチレンジアミン等が挙げられる。
以上のアミド形成性モノマー単位として例示したものは
2種以上併用してもよい。これらのうち好ましいものは
カプロラクタム、12−アミノドデカン酸およびアジピ
ン酸−ヘキサメチレンジアミンであり、とくに好ましい
ものはカプロラクタムである。
【0007】(A)は炭素数4〜20のジカルボン酸成
分の存在下に上記アミド形成性モノマーを常法により開
環重合あるいは重縮合させることにより得られる。炭素
数4〜20のジカルボン酸としてはコハク酸、グルタル
酸、アジピン酸、ピメリン酸、スペリン酸、アゼライン
酸、セパシン酸、ウンデカンジ酸、ドデカンジ酸などの
脂肪族ジカルボン酸や、テレフタル酸、イソフタル酸、
フタル酸、ナフタレンジカルボン酸などの芳香族ジカル
ボン酸や、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、ジシ
クロヘキシル−4,4’−ジカルボン酸などの脂環族ジ
カルボン酸などが挙げられ、これらのうち好ましいもの
は脂肪族モノカルボン酸であり、特に好ましいものはア
ジピン酸である。
分の存在下に上記アミド形成性モノマーを常法により開
環重合あるいは重縮合させることにより得られる。炭素
数4〜20のジカルボン酸としてはコハク酸、グルタル
酸、アジピン酸、ピメリン酸、スペリン酸、アゼライン
酸、セパシン酸、ウンデカンジ酸、ドデカンジ酸などの
脂肪族ジカルボン酸や、テレフタル酸、イソフタル酸、
フタル酸、ナフタレンジカルボン酸などの芳香族ジカル
ボン酸や、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、ジシ
クロヘキシル−4,4’−ジカルボン酸などの脂環族ジ
カルボン酸などが挙げられ、これらのうち好ましいもの
は脂肪族モノカルボン酸であり、特に好ましいものはア
ジピン酸である。
【0008】(A)の平均分子量は300〜10,00
0、好ましくは500〜5,000である。
0、好ましくは500〜5,000である。
【0009】本発明におけるポリ(オキシアルキレン)
グリコール(B)としては、ポリオキシエチレングリコ
ール、ポリ(1,2−および1,3−オキシプロピレ
ン)グリコール、ポリ(オキシテトラメチレン)グリコ
ール、ポリ(オキシヘキサメチレン)グリコール、エチ
レンオキサイドとプロピレンオキサイドのブロック又は
ランダム共重合体、エチレンオキサイドとテトラヒドロ
フランのブロック又はランダム共重合体、ビスフェノー
ル類のアルキレンオキサイド重付加物などが挙げられ、
好ましいものはポリオキシエチレングリコール、ポリオ
キシプロピレングリコール、ポリオキシテトラメチレン
グリコール、ビスフェノール類のアルキレンオキサイド
重付加物であり、とくに好ましいものはポリオキシエチ
レングリコールおよび、ビスフェノールAのエチレンオ
キサイド重付加物である。
グリコール(B)としては、ポリオキシエチレングリコ
ール、ポリ(1,2−および1,3−オキシプロピレ
ン)グリコール、ポリ(オキシテトラメチレン)グリコ
ール、ポリ(オキシヘキサメチレン)グリコール、エチ
レンオキサイドとプロピレンオキサイドのブロック又は
ランダム共重合体、エチレンオキサイドとテトラヒドロ
フランのブロック又はランダム共重合体、ビスフェノー
ル類のアルキレンオキサイド重付加物などが挙げられ、
好ましいものはポリオキシエチレングリコール、ポリオ
キシプロピレングリコール、ポリオキシテトラメチレン
グリコール、ビスフェノール類のアルキレンオキサイド
重付加物であり、とくに好ましいものはポリオキシエチ
レングリコールおよび、ビスフェノールAのエチレンオ
キサイド重付加物である。
【0010】(B)の数平均分子量は通常300〜3,
000、好ましくは700〜2,000である。数平均
分子量が300未満では熱可塑性樹脂に練り込んだ際の
耐衝撃性が劣り、3,000を超えると熱可塑性樹脂と
の相溶性が低下したり、帯電防止性が不十分となるので
好ましくない。
000、好ましくは700〜2,000である。数平均
分子量が300未満では熱可塑性樹脂に練り込んだ際の
耐衝撃性が劣り、3,000を超えると熱可塑性樹脂と
の相溶性が低下したり、帯電防止性が不十分となるので
好ましくない。
【0011】(B)は、上記(A)と該(B)の合計重
量に基づいて5〜90重量%の範囲で用いられる。5重
量%未満では樹脂の帯電防止性が劣り、90重量%を超
えると樹脂の耐衝撃性が低下するので好ましくない。
量に基づいて5〜90重量%の範囲で用いられる。5重
量%未満では樹脂の帯電防止性が劣り、90重量%を超
えると樹脂の耐衝撃性が低下するので好ましくない。
【0012】本発明におけるジルコニウム有機酸塩
(C)としては、ジルコニウムと有機酸との完全塩、不
完全塩および酸化ジルコニウムおよび/または水酸化ジ
ルコニウムと有機酸との錯塩が挙げられる。(C)の有
機酸としてはギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草
酸、カプロン酸、カプリル酸、ラウリン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノー
ル酸、リノレン酸、シクロヘキサンカルボン酸、フェニ
ル酢酸、安息香酸、サリチル酸などのモノカルボン酸、
シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン
酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸、クロトン酸など
のジカルボン酸が挙げられ、これらのうち好ましいもの
は炭素数1〜8の脂肪族モノカルボン酸であり、とくに
好ましいものは、酢酸およびプロピオン酸である。以上
(C)として例示したものは2種以上併用してもよい。
(C)としては、ジルコニウムと有機酸との完全塩、不
完全塩および酸化ジルコニウムおよび/または水酸化ジ
ルコニウムと有機酸との錯塩が挙げられる。(C)の有
機酸としてはギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草
酸、カプロン酸、カプリル酸、ラウリン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノー
ル酸、リノレン酸、シクロヘキサンカルボン酸、フェニ
ル酢酸、安息香酸、サリチル酸などのモノカルボン酸、
シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン
酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸、クロトン酸など
のジカルボン酸が挙げられ、これらのうち好ましいもの
は炭素数1〜8の脂肪族モノカルボン酸であり、とくに
好ましいものは、酢酸およびプロピオン酸である。以上
(C)として例示したものは2種以上併用してもよい。
【0013】本発明における(C)の量は(A)と
(B)との合計重量に基づいて通常0.01〜10重量
%、好ましくは0.05〜5重量%である。含有量が
0.01重量%未満では、熱可塑性樹脂に練り込んだ際
の帯電防止性が劣り、10重量部以上では反応物がゲル
化しやすくなるので好ましくない。
(B)との合計重量に基づいて通常0.01〜10重量
%、好ましくは0.05〜5重量%である。含有量が
0.01重量%未満では、熱可塑性樹脂に練り込んだ際
の帯電防止性が劣り、10重量部以上では反応物がゲル
化しやすくなるので好ましくない。
【0014】通常、(C)は(A)と(B)とを反応さ
せる前に添加するが、(A)の形成反応前に添加しても
よく、添加方法は特に限定されない。また、反応生成物
(D)に(C)を添加して、帯電防止効果をさらに向上
させることもできる。
せる前に添加するが、(A)の形成反応前に添加しても
よく、添加方法は特に限定されない。また、反応生成物
(D)に(C)を添加して、帯電防止効果をさらに向上
させることもできる。
【0015】(D)の製法としては、例えば下記製法
、製法あるいは製法が例示されるが、特に限定さ
れない。 製法:アミド形成性モノマーおよびジカルボン酸を反
応させて(A)を形成せしめ、これに(B)と(C)を
加えて高温、減圧下で重合反応させる方法。 製法:(C)の存在下でアミド形成性モノマーおよび
ジカルボン酸を反応させて(A)を形成せしめ、これに
(B)を加えて高温、減圧下で重合反応させる方法。 製法:アミド形成性モノマーおよびジカルボン酸と
(B)および(C)を同時に反応槽に仕込み、水の存在
下または非存在下に高温で加圧反応させることにより、
中間体として(A)を生成させ、その後常圧または減圧
下で(A)と(B)との重合反応を進める方法。
、製法あるいは製法が例示されるが、特に限定さ
れない。 製法:アミド形成性モノマーおよびジカルボン酸を反
応させて(A)を形成せしめ、これに(B)と(C)を
加えて高温、減圧下で重合反応させる方法。 製法:(C)の存在下でアミド形成性モノマーおよび
ジカルボン酸を反応させて(A)を形成せしめ、これに
(B)を加えて高温、減圧下で重合反応させる方法。 製法:アミド形成性モノマーおよびジカルボン酸と
(B)および(C)を同時に反応槽に仕込み、水の存在
下または非存在下に高温で加圧反応させることにより、
中間体として(A)を生成させ、その後常圧または減圧
下で(A)と(B)との重合反応を進める方法。
【0016】(D)の平均分子量は通常8,000〜1
00,000、好ましくは15,000〜30,000
である。
00,000、好ましくは15,000〜30,000
である。
【0017】本発明の帯電防止剤を練り込むことによっ
て効果のある熱可塑性樹脂としては、ポリスチレン、ゴ
ム強化ポリスチレン、ポリ(スチレン/アクリロニトリ
ル)共重合体、スチレン/アクリロニトリル/ブタジエ
ン共重合体(ABS樹脂)、ナイロン、ポリエステル、
ポリカーボネート、ポリオレフィンなどが挙げられる。
て効果のある熱可塑性樹脂としては、ポリスチレン、ゴ
ム強化ポリスチレン、ポリ(スチレン/アクリロニトリ
ル)共重合体、スチレン/アクリロニトリル/ブタジエ
ン共重合体(ABS樹脂)、ナイロン、ポリエステル、
ポリカーボネート、ポリオレフィンなどが挙げられる。
【0018】また、本発明の帯電防止剤は、他の公知の
帯電防止剤たとえばポリエーテルエステルアミド、長鎖
アルキルジエタノールアミン、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸、アルカンスルホン酸あるいはステアリン酸モノグ
リセライドなどと併用することもできる。本発明の帯電
防止剤を熱可塑性樹脂に練り込んで使用するにあたって
の添加方法は特に限定されないが、該熱可塑性樹脂の粉
末に必要量の帯電防止剤を添加して均一に混合した後ペ
レットにするか、予め該帯電防止剤を高濃度に含有させ
たマスターペレットを作成し、次いで該ペレットを所定
の濃度になるように熱可塑性樹脂に練り込む等の方法が
通常行われる。
帯電防止剤たとえばポリエーテルエステルアミド、長鎖
アルキルジエタノールアミン、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸、アルカンスルホン酸あるいはステアリン酸モノグ
リセライドなどと併用することもできる。本発明の帯電
防止剤を熱可塑性樹脂に練り込んで使用するにあたって
の添加方法は特に限定されないが、該熱可塑性樹脂の粉
末に必要量の帯電防止剤を添加して均一に混合した後ペ
レットにするか、予め該帯電防止剤を高濃度に含有させ
たマスターペレットを作成し、次いで該ペレットを所定
の濃度になるように熱可塑性樹脂に練り込む等の方法が
通常行われる。
【0019】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。以下、部
は重量部を示す。 実施例1 内容量3Lのステンレス製のセパラブルフラスコにε−
カプロラクタム113部、アジピン酸15部、“イルガ
ノックス1010”(酸化防止剤 チバガイギ−社製)
0.3部および水7部を投入し、不活性雰囲気下、22
0℃で6時間加熱攪拌して両末端にカルボキシル基を有
するポリアミド115部を得た。次に数平均分子量2,
000のポリオキシエチレングリコール205部、およ
び酢酸ジルコニル0.5部を加え、260℃、2mmHg以
下の条件で4時間重合し、粘稠で透明なポリマー291
部を得た。このポリマーをバット上にシート状に取り出
して冷却し、次いでペレタイズすることによって(D−
1)を調製した。このものの溶液粘度はηsp/C=1.9
0(m−クレゾール、25℃、C=0.5重量%)であった。
が、本発明はこれに限定されるものではない。以下、部
は重量部を示す。 実施例1 内容量3Lのステンレス製のセパラブルフラスコにε−
カプロラクタム113部、アジピン酸15部、“イルガ
ノックス1010”(酸化防止剤 チバガイギ−社製)
0.3部および水7部を投入し、不活性雰囲気下、22
0℃で6時間加熱攪拌して両末端にカルボキシル基を有
するポリアミド115部を得た。次に数平均分子量2,
000のポリオキシエチレングリコール205部、およ
び酢酸ジルコニル0.5部を加え、260℃、2mmHg以
下の条件で4時間重合し、粘稠で透明なポリマー291
部を得た。このポリマーをバット上にシート状に取り出
して冷却し、次いでペレタイズすることによって(D−
1)を調製した。このものの溶液粘度はηsp/C=1.9
0(m−クレゾール、25℃、C=0.5重量%)であった。
【0020】実施例2 内容量3Lのステンレス製のセパラブルフラスコにε−
カプロラクタム113部、数平均分子量1,000のビ
スフェノールAエチレンオキサイド付加物105部、ア
ジピン酸15部、“イルガノックス1010”0.3
部、酢酸ジルコニル0.5部および水7部を同時に投入
した。反応混合物を不活性雰囲気下に置き、220℃で
60分間加熱攪拌して透明な均質溶液とした後、260
℃、2mmHg以下の条件で4時間重合し、粘稠で透明なポ
リマー213部を得た。以下、実施例1と同様の操作を
行い(D−2)を調製した。このものの溶液粘度はηsp
/C=1.85(m−クレゾール、25℃、C=0.5重量%)
であった。
カプロラクタム113部、数平均分子量1,000のビ
スフェノールAエチレンオキサイド付加物105部、ア
ジピン酸15部、“イルガノックス1010”0.3
部、酢酸ジルコニル0.5部および水7部を同時に投入
した。反応混合物を不活性雰囲気下に置き、220℃で
60分間加熱攪拌して透明な均質溶液とした後、260
℃、2mmHg以下の条件で4時間重合し、粘稠で透明なポ
リマー213部を得た。以下、実施例1と同様の操作を
行い(D−2)を調製した。このものの溶液粘度はηsp
/C=1.85(m−クレゾール、25℃、C=0.5重量%)
であった。
【0021】比較例1 ジルコニウム有機酸塩を添加しない以外は実施例1と全
く同様にして(D−3)を調製した。このものの溶液粘
度はηsp/C=1.80(m−クレゾール、25℃、C=0.
5重量%)であった。
く同様にして(D−3)を調製した。このものの溶液粘
度はηsp/C=1.80(m−クレゾール、25℃、C=0.
5重量%)であった。
【0022】比較例2 ジルコニウム有機酸塩を添加しない以外は実施例2と全
く同様にして(D−4)を調製した。このものの溶液粘
度はηsp/C=1.80(m−クレゾール、25℃、C=0.
5重量%)であった。
く同様にして(D−4)を調製した。このものの溶液粘
度はηsp/C=1.80(m−クレゾール、25℃、C=0.
5重量%)であった。
【0023】実施例3〜4、比較例3〜4 前記実施例および比較例で調製した(D−1)〜(D−
4)を用いて射出成形(シリンダー温度170℃、金型
温度40℃)して、各試験片を得、表面固有抵抗値を測
定した結果を表1に示す。なお、表面固有抵抗値は厚さ
2mmの円盤状に成形したものを用い、50%RH、25
℃で12時間調湿して測定した。
4)を用いて射出成形(シリンダー温度170℃、金型
温度40℃)して、各試験片を得、表面固有抵抗値を測
定した結果を表1に示す。なお、表面固有抵抗値は厚さ
2mmの円盤状に成形したものを用い、50%RH、25
℃で12時間調湿して測定した。
【0024】次に(D−1)〜(D−4)をABS樹脂
にそれぞれ5重量%,10重量%,15重量%となる量
添加して混練し、射出成形(シリンダー温度240℃、
金型温度40℃)して各試験片を得、表面固有抵抗値と
アイゾット衝撃強さを測定した結果を表2および表3に
それぞれ示す。なお、表面抵抗値は厚さ2mmの円盤状に
成形したものを用い、50%RH、25℃で12時間調
湿して測定した。またアイゾット衝撃強さは試験法AS
TM D256に基づき測定した。
にそれぞれ5重量%,10重量%,15重量%となる量
添加して混練し、射出成形(シリンダー温度240℃、
金型温度40℃)して各試験片を得、表面固有抵抗値と
アイゾット衝撃強さを測定した結果を表2および表3に
それぞれ示す。なお、表面抵抗値は厚さ2mmの円盤状に
成形したものを用い、50%RH、25℃で12時間調
湿して測定した。またアイゾット衝撃強さは試験法AS
TM D256に基づき測定した。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】
【発明の効果】本発明の熱可塑性樹脂練り込み用帯電防
止剤は、従来のものに比べ、少ない使用量で優れた永久
帯電防止能を発揮し、そのため樹脂本来の物性の低下を
抑えることが可能である。また各種熱可塑性樹脂との相
溶性、耐熱性にも優れている。
止剤は、従来のものに比べ、少ない使用量で優れた永久
帯電防止能を発揮し、そのため樹脂本来の物性の低下を
抑えることが可能である。また各種熱可塑性樹脂との相
溶性、耐熱性にも優れている。
Claims (5)
- 【請求項1】両末端にカルボキシル基を有するポリアミ
ド(A)とポリ(オキシアルキレン)グリコール(B)
とを、ジルコニウム有機酸塩(C)の存在下で反応させ
て得られる反応生成物(D)を必須成分とする熱可塑性
樹脂練り込み用帯電防止剤。 - 【請求項2】(B)がポリオキシエチレングリコール、
ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシテトラメ
チレングリコールおよびビスフェノール類のアルキレン
オキサイド付加物から選ばれる少なくとも1種である請
求項1記載の帯電防止剤。 - 【請求項3】(B)の数平均分子量が300〜3,00
0である請求項1または2記載の帯電防止剤。 - 【請求項4】(C)の有機酸が、炭素数1〜8の脂肪族
モノカルボン酸である請求項1〜3のいずれか記載の帯
電防止剤。 - 【請求項5】(C)の量が(A)と(B)の合計重量に
基づいて0.01〜10重量%である請求項1〜4のい
ずれか記載の帯電防止剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15273892A JPH0768508B2 (ja) | 1992-05-19 | 1992-05-19 | 帯電防止剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15273892A JPH0768508B2 (ja) | 1992-05-19 | 1992-05-19 | 帯電防止剤 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25191398A Division JP3283831B2 (ja) | 1992-05-19 | 1998-08-20 | 帯電防止性熱可塑性樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06287547A JPH06287547A (ja) | 1994-10-11 |
JPH0768508B2 true JPH0768508B2 (ja) | 1995-07-26 |
Family
ID=15547082
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15273892A Expired - Fee Related JPH0768508B2 (ja) | 1992-05-19 | 1992-05-19 | 帯電防止剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH0768508B2 (ja) |
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