JPH076756A - 電気エネルギーを発生させる方法、装置およびそれに用いるn−f結合を有する化合物 - Google Patents
電気エネルギーを発生させる方法、装置およびそれに用いるn−f結合を有する化合物Info
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Abstract
化合物を用いて電気エネルギーを発生させる方法、装
置、該N−F結合を有する化合物、および電解液電池な
らびに薄型電池などの電池。 【効果】 高起電力、高出力、広使用温度範囲、長寿命
で小型軽量化が可能で、しかも環境受容性の電池などの
電気エネルギー源の構成材料および該電気エネルギーを
発生させる方法を提供することができる。また、全固体
型の電池とすることもでき、しかも起電力を種々変化さ
せた電池を提供できる。
Description
料、特に電池活物質や電解質などの電池の構成材料とし
て有用な電気エネルギー材料に関する。
の代表例である電池材料として、電池活物質あるいは電
解質などの形で使用されている。
して、あるいは高度な機器の重要なエネルギー源として
必要不可欠のものとなっており、その種類も要求される
性能に応じて多種多様のものが研究開発されている。
負極からなり、通常小型化、軽量化、あるいは大型化、
さらには長寿命化、高出力化、高起電力化、長期低出力
化、広使用温度範囲、安全性、環境受容性など多岐に亘
る要求に応じてそれぞれ異なる材料を組合せることによ
り作製されている。たとえば密閉型の一次電池として知
られるリチウム一次電池は、高エネルギー密度、低自己
放電率、広使用温度範囲、耐漏液性などに優れており、
有機電解液と、正極活物質としてフッ化カーボンを用い
たフッ化カーボン/リチウム電池や、二酸化マンガンを
正極活物質とした二酸化マンガン/リチウム電池、正極
活物質を酸化銅とした酸化銅/リチウム電池が知られて
いる。各々の特長としては、フッ化カーボン/リチウム
電池では高起電力、長期貯蔵性、二酸化マンガン/リチ
ウム電池では高起電力かつ低廉価性、また酸化銅/リチ
ウム電池では従来の電池(1.5V)との互換性を有す
る点があげられる。
電力とエネルギー密度をもつ塩化チオニル/リチウム電
池がある。この電池は室温で液状の塩化チオニルに正極
活物質と電解質を兼ねさせている。
液体を用いるため、常に漏液の心配があり、また分解ガ
スの発生や最高使用温度が沸点までに限定されるという
問題がある。そこで、電解質に固体材料を用いることが
提案され、たとえばヨウ化リチウムを固体電解質とし正
極活物質にヨウ素/ポリ−2−ビニルピリジンなどを用
いたリチウム電池が開発されている(特開昭53−81
919号公報)。しかしながら、ヨウ素/ポリ−2−ビ
ニルピリジンは、ヨウ素(I2 )とポリ−2−ビニルピ
リジンが充分安定に結合した化合物を形成しないので、
毒性および腐食性のヨウ素が気化する可能性があるた
め、精密機器や医療機器などに組み込んで用いるばあ
い、厳密なる機密化が要求される。
高エネルギー密度、広使用温度範囲、長寿命で小型軽量
化が達成でき、しかも安定性、安全性および環境受容性
に優れた新規な電気エネルギー材料を提供することを目
的とする。
材料は、N−F結合を有する化合物を有効成分とするも
のである。かかる電気エネルギー材料は、たとえば電池
の正極活物質、電解質として優れた性能を有している。
有する化合物としては、N−フルオロピリジニウム化合
物、N−フルオロスルホンアミド化合物、N−フルオロ
キヌクリジニウム化合物、N−フルオロ−1,4−ジア
ゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン化合物、N−フ
ルオロジスルホンイミド化合物、N−フルオロアミド化
合物、N−フルオロカルバメート化合物、N−フルオロ
ピリドン化合物などがあげられる。
広い温度範囲、とくに高温でも安定な固体である。たと
えばN−フルオロピリジニウムトリフルオロメタンスル
ホナートの融点は185〜187℃、N−フルオロピリ
ジニウムヘキサフルオロアンチモナートの分解点は29
3℃、N−フルオロピリジニウム−2−スルホナートの
分解点は232〜235℃、ポリ(2−ビニル−N−フ
ルオロピリジニウムテトラフルオロボラート)の分解点
は240℃、N−フルオロピリジニウムトリクロロメタ
ンスルホナートの融点は205.5〜207℃、N−フ
ルオロピリジニウムテトラフルオロボラートの融点は1
96.8〜198℃、N−フルオロピリジニウムヘキサ
フルオロホスファートの分解点は202℃、N−フルオ
ロピリジニウムヘキサフルオロアルセナートの分解点は
230℃、N−フルオロピリジニウムパークロラートの
融点は225〜227.5℃、N−フルオロ−2,4,
6−トリメチルピリジニウムトリフルオロメタンスルホ
ナートの融点は168〜170℃、N−フルオロ−2,
4,6−トリメチルピリジニウムフルオロスルフェート
の融点は162〜164℃、N−フルオロ−2,4,6
−トリメチルピリジニウムテトラフルオロボラートの融
点は215〜217℃、N−フルオロ−2,4,6−ト
リ−t−ブチルピリジニウムトリフルオロメタンスルホ
ナートの融点は238〜239℃、N−フルオロ−2,
6−ジ−t−ブチル−4−メチルピリジニウムトリフル
オロメタンスルホナートの融点は158〜159℃、N
−フルオロ−1,2,3,4,5,6,7,8−オクタ
ヒドロアクリジニウムトリフルオロメタンスルホナート
の融点は150〜152℃、N−フルオロ−2−フルオ
ロメチル−4,6−ジメチルピリジニウムトリフルオロ
メタンスルホナートの融点は160〜162℃、N−フ
ルオロ−2−クロロピリジニウムトリフルオロメタンス
ルホナートの融点は149〜151℃、N−フルオロ−
3,5−ジクロロピリジニウムテトラフルオロボラート
の融点は208〜209℃、N−フルオロペンタクロロ
ピリジニウムテトラフルオロボラートの融点は198〜
200℃、N−フルオロ−3,5−ビス(トリフルオロ
メチル)ピリジニウムトリフルオロメタンスルホナート
の融点は193〜195℃、N−フルオロ−2−アセチ
ルピリジニウムトリフルオロメタンスルホナートの融点
は151〜152℃、N−フルオロ−5−(トリフルオ
ロメチル)ピリジニウム−2−スルホナートの分解温度
は190〜220℃、そしてN−フルオロ−6−クロロ
ピリジニウム−2−スルホナートの融点は171〜17
3℃、N−フルオロキヌクリジニウムトリフルオロメタ
ンスルホナートの分解点は266〜268℃、N−フル
オロキヌクリジニウムヘプタフルオロブチラートの融点
は142〜144℃、N−フルオロ−N−メチル−1,
4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンジ(ト
リフルオロメタンスルホナート)の分解点は220〜2
21℃、N−フルオロ−N−クロロメチル−1,4−ジ
アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンジ(テトラフ
ルオロボラート)の融点は170℃、N−フルオロ−o
−ベンゼンジスルホンイミドの融点は139〜140
℃、N−フルオロベンゼンスルホンイミドの融点は11
4〜116℃、N−フルオロ−3,3−ジメチル−2,
3−ジヒドロ−1,2−ベンゾチアゾール−1,1−ジ
オキシドの融点は114〜116℃、(−)−N−フル
オロ−2,10−カンファスルタムの融点は112〜1
14℃、(+)−N−フルオロ−2−エンド−メチル−
2,10−カンファスルタムの融点は151〜154
℃、N−フルオロ−3,4,5,6−テトラクロロ−2
−ピリドンの融点は102〜104℃である。それゆ
え、電解質として使用するばあい、優れた固体電解質と
なり、また、正極活物質でもあるので、それ自体で正極
活物質と電解質を兼ねることができる。これを電池材料
に用いると、正極活物質を有する電極と陰極活物質を有
する電極とを電解液やセパレータを介在させることなく
相対させるのみで、小型で構造の簡単な漏液および漏ガ
スのない構造の一次電池を提供することができる。
選択することにより起電力を変化させることができるた
め用途に応じた電池を作製でき、もちろん従来の電池と
の互換も容易である。
化剤として知られている(特公平2−33707号公
報、特開昭63−295610号公報、特開平3−99
062号公報、Bull.Chem.Soc.Jp
n.,64,1081(1991)、Z.Chem.,
5,64(1965)、EP−A−470669、第1
7回フッ素化学討論会(大阪、1992年)講演要旨
集、129〜130頁、J.Fluorine Che
m.,54,207(1991)、EP−A−5268
49)、特開平4−504124号公報、J.Fluo
rine Chem.,55,207(1991)、
J.Chem.Soc.,Chem.Commun,1
992、595、J.Org.Chem.,58,27
91(1993)、J.Am.Chem.Soc.,1
06,452(1984)、J.Am.Chem.So
c.,108,2445(1986)、J.Fluor
ine Chem.,46,297(1990)、Te
trahedron Lett,32,1779(19
91)、Tetrahedron Lett.,29,
6087(1988)、J.Am.Chem.So
c.,109,7194(1987)、特開昭62−2
6264号公報、Synlett,1991,187、
Tetrahedron Lett.,32,1631
(1991)、Tetrahedron,47,744
7(1991)、Tetrahedron,48,15
95(1992)、J.Org.Chem.,34,2
840(1969)、J.Org.Chem.,35,
1545(1970)、J.FluorineChe
m.,52,389(1991)、J.Fluorin
e Chem.,34,281(1986)。
るN−F結合を有する化合物が電気エネルギー材料とし
て極めて優れたものであることを見出し完成されたもの
である。
あるN−F結合を有する化合物のうち、N−フルオロピ
リジニウム化合物として特に好ましい化合物はつぎの一
般式(I)および(II)で示されるものである。
水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシ基、シ
アノ基またはカルバモイル基;炭素数1〜15のアルキ
ル基または該アルキル基をハロゲン原子、水酸基、炭素
数1〜5のアルコキシ基、炭素数6〜10のアリールオ
キシ基、炭素数1〜5のアシル基、炭素数1〜5のアシ
ルオキシ基もしくは炭素数6〜10のアリール基で置換
した基;炭素数1〜15のアルケニル基または該アルケ
ニル基をハロゲン原子もしくは炭素数6〜10のアリー
ル基で置換した基;炭素数1〜15のアルキニル基また
は該アルキニル基をハロゲン原子もしくは炭素数6〜1
0のアリール基で置換した基;炭素数6〜15のアリー
ル基または該アリール基をハロゲン原子もしくは炭素数
1〜5のアルキル基で置換した基;炭素数1〜15のア
シル基または該アシル基をハロゲン原子で置換した基;
炭素数2〜15のアルコキシカルボニル基または該アル
コキシカルボニル基をハロゲン原子もしくは炭素数6〜
10のアリール基で置換した基;炭素数7〜15のアリ
ールオキシカルボニル基または該アリールオキシカルボ
ニル基をハロゲン原子もしくは炭素数1〜5のアルキル
基で置換した基;炭素数1〜15のアルキルスルホニル
基または該アルキルスルホニル基をハロゲン原子もしく
は炭素数6〜10のアリール基で置換した基;炭素数6
〜15のアリールスルホニル基または該アリールスルホ
ニル基をハロゲン原子もしくは炭素数1〜5のアルキル
基で置換した基;炭素数1〜15のアルキルスルフィニ
ル基または該アルキルスルフィニル基をハロゲン原子も
しくは炭素数6〜10のアリール基で置換した基;炭素
数6〜15のアリールスルフィニル基または該アリール
スルフィニル基をハロゲン原子もしくは炭素数1〜5の
アルキル基で置換した基;炭素数1〜15のアルコキシ
基または該アルコキシ基をハロゲン原子もしくは炭素数
6〜10のアリール基で置換した基;炭素数6〜15の
アリールオキシ基または該アリールオキシ基をハロゲン
原子もしくは炭素数1〜5のアルキル基で置換した基;
炭素数1〜15のアシルオキシ基または該アシルオキシ
基をハロゲン原子で置換した基;炭素数1〜15のアシ
ルチオ基または該アシルチオ基をハロゲン原子で置換し
た基;炭素数1〜15のアルカンスルホニルオキシ基ま
たは該アルカンスルホニルオキシ基をハロゲン原子もし
くは炭素数6〜10のアリール基で置換した基;炭素数
6〜15のアレーンスルホニルオキシ基または該アレー
ンスルホニルオキシ基をハロゲン原子もしくは炭素数1
〜5のアルキル基で置換した基;炭素数1〜5のアルキ
ル基で置換されたカルバモイル基または該アルキル置換
カルバモイル基を炭素数6〜10のアリール基で置換し
た基;炭素数6〜10のアリール基で置換されたカルバ
モイル基または該アリール置換カルバモイル基を炭素数
1〜5のアルキル基で置換した基;炭素数1〜5のアシ
ル基で置換されたアミノ基または該アシル置換アミノ基
をハロゲン原子で置換した基;N−フルオロピリジニウ
ム塩基または該N−フルオロピリジニウム塩基をハロゲ
ン原子、炭素数6〜10のアリール基もしくは炭素数1
〜5のアルキル基で置換した基;炭素数6〜15のN−
アルキルピリジニウム塩基または該N−アルキルピリジ
ニウム塩基をハロゲン原子、炭素数6〜10のアリール
基もしくは炭素数1〜5のアルキル基で置換した基;炭
素数11〜15のN−アリールピリジニウム塩基または
該N−アリールピリジニウム塩基をハロゲン原子、炭素
数6〜10のアリール基もしくは炭素数1〜5のアルキ
ル基で置換した基;または有機ポリマー鎖であり、R1
〜R10は種々の組合せでヘテロ原子を介してまたは介さ
ずに環構造を形成してもよく、R6 〜R10の1つは−R
SO3 - (Rは単結合または炭素数1〜5のアルキレン
基)であり、X- はブレンステッド酸の共役塩基であ
る。
は、たとえばメタンスルホン酸、ブタンスルホン酸、ベ
ンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ニトロベンゼ
ンスルホン酸、ジニトロベンゼンスルホン酸、トリニト
ロベンゼンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン
酸、パーフルオロブタンスルホン酸、パーフルオロオク
タンスルホン酸、パーフルオロ(2−エトキシエタン)
スルホン酸、パーフルオロ(4−エチルシクロヘキサ
ン)スルホン酸、トリクロロメタンスルホン酸、ジフル
オロメタンスルホン酸、トリフルオロエタンスルホン
酸、フルオロスルホン酸、クロロスルホン酸、カンファ
ースルホン酸、ブロムカンファースルホン酸、Δ4 −コ
レステン−3−オン−6−スルホン酸、1−ヒドロキシ
−p−メタン−2−スルホン酸、p−スチレンスルホン
酸、β−スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、パー
フルオロ−3,6−ジオキサ−4−メチル−7−オクテ
ンスルホン酸などのスルホン酸;ポリ(ビニルスルホン
酸)、ポリ(p−スチレンスルホン酸)、ポリ(2−ア
クリルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸)
およびこれらとスチレンとの共重合体、ポリ(パーフル
オロ−3,6−ジオキサ−4−メチル−7−オクテンス
ルホン酸)およびこれらとテトラフルオロエチレンとの
共重合体などのポリスルホン酸;硫酸、リン酸、硝酸な
どの鉱酸;フッ化水素、フッ化水素酸、塩化水素、塩
酸、臭化水素、臭化水素酸、ヨウ化水素、ヨウ化水素
酸、過塩素酸、過臭素酸、過ヨウ素酸、塩素酸、臭素酸
などのハロゲン酸;モノメチル硫酸、モノエチル硫酸な
どのモノアルキル硫酸;酢酸、ギ酸、トリクロロ酢酸、
トリフルオロ酢酸、ペンタフルオロプロピオン酸、ジク
ロロ酢酸、アクリル酸などのカルボン酸;ポリアクリル
酸、ポリ(パーフルオロ−3,6−ジオキサ−4−メチ
ル−7−オクテン酸)およびこれらとテトラフルオロエ
チレンとの共重合体などのポリカルボン酸;HBF4 、
HPF6 、HSbF4 、HSbF6 、HAsF6 、HB
Cl3 Fなどのルイス酸とハロゲン化水素との化合物;
H、(PhSO2 )2 NH、(CF3 SO2 )2 NH、
(C4 F9 SO2 )2 NH、CF3 SO2 NHSO2 C
6 F13、
3 SO2 )3 CH、(PhOSO2 )3 CH、(CF3
SO2 )2 CH2 、(CF3 SO2 )3 CH、(C4 F
9 SO2 )3 CH、(C8 F17SO2 )3 CHなどの炭
素酸化合物などがあげられる。
ち式(I)で表わされる化合物としては、たとえば表I
に示すものが好ましくあげられるが、これらのみに限ら
れるものではない。
10〜10,000の整数であり、pおよびqはそれぞ
れ正の整数であって1<p+q≦1000である。
表わされる化合物としてはたとえば表IIに示すものが好
ましくあげられるが、これらのみに限られるものではな
い。
構造式を示すN−フルオロピリジニウムピリジンヘプタ
フルオロジボラートも例示することができる。
ンアミド化合物として、特に好ましい化合物は次の一般
式(III):
のアルキル基または該アルキル基をハロゲン原子もしく
は炭素数6〜10のアリール基で置換した基、炭素数C
6 〜C15のアリール基または該アリール基をハロゲン原
子、ニトロ基、シアノ基、炭素数1〜5のアシル基、も
しくは炭素数1〜5のアルキル基で置換した基、ピリジ
ル基または該ピリジル基をハロゲン原子で置換した基で
あり、RaとRb はヘテロ原子を介してまたは介さずに
環状構造を形成してもよいし、また、Rb は水素原子も
とりうる。)で示されるものである。具体的には
ルオロキヌクリジニウム化合物として、とくに好ましい
化合物はつぎの一般式(IV)
共役塩基である)。具体的には、
ルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オ
クタン化合物としてとくに好ましい化合物は一般式
(V)
ル基または該アルキル基をハロゲン原子、ニトロ基、シ
アノ基、炭素数1〜5のアシル基、炭素数1〜5のアル
コキシ基、炭素数2〜5のアルコキシカルボニル基、も
しくは炭素数6〜10のアリール基で置換した基であ
り、XおよびX´は同一または異なる前述のブレンステ
ッド酸の共役塩基である)。具体的には
ルオロジスルホンイミド化合物としてとくに好ましい化
合物はつぎの一般式(VI):
5のアルキル基、または該アルキル基をハロゲン原子も
しくは炭素数1〜16のアリール基で置換した基、炭素
数6〜10のアリール基または該アリール基をハロゲン
原子、ニトロ基、シアノ基、炭素数1〜5のアシル基、
もしくは炭素数1〜5のアルキル基で置換した基であ
り、Rd とRe はヘテロ原子を介してまたは介さずに環
状構造をとってもよいし、または、Rd とRe は一体と
なって炭素数6〜10の芳香環構造をまたは該芳香環構
造をハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、炭素数1〜5
のアシル基、もしくは炭素数1〜5のアルキル基で置換
した構造を形成する)で示されるものである。具体的に
は、
ルオロアミド化合物として特に好ましい化合物は次の一
般式(VII):
ロゲン原子、アミノ基または該アミノ基を炭素数1〜5
のアルキル基で置換した基、炭素数1〜15のアルキル
基または該アルキル基をハロゲン原子もしくは炭素数6
〜10のアリール基で置換した基、炭素数C6 〜C15の
アリール基または該アリール基をハロゲン原子、ニトロ
基、シアノ基、炭素数1〜5のアシル基、もしくは炭素
数1〜5のアルキル基で置換した基であり、Rf とRg
はヘテロ原子を介してまたは介さずに環状構造を形成し
てもよい。)で示され、具体的には
ルオロカルバメート化合物として特に好ましい化合物は
つぎの一般式:
5のアルキル基または該アルキル基をハロゲン原子もし
くは炭素数1〜16のアリール基で置換した基、炭素数
6〜10のアリール基または該アリール基をハロゲン原
子、ニトロ基、シアノ基、炭素数1〜5のアシル基、も
しくは炭素数1〜5のアルキル基で置換した基であり、
また、Ri は水素原子であってもよく、Rh とRi はヘ
テロ原子を介してまたは介さずに環状構造をとってもよ
いし、または、Rh とRi は一体となって炭素数6〜1
0の芳香環構造をまたは該芳香環構造をハロゲン原子、
ニトロ基、シアノ基、炭素数1〜5のアシル基、もしく
は炭素数1〜5のアルキル基で置換した構造を形成す
る。)で示されるものである。具体的には
ルオロピリドン化合物としてとくに好ましい化合物はつ
ぎの一般式(IX):
基と同じ)で示されるものである。具体的には
ては、
もフィルム状でもよい。
とく特に電池の正極活物質および/または電解質として
有用である。
−F結合を有する化合物は多様な分子量、分子構造をと
っているため、起電力も種々異なる。一般に、起電力は
N−F結合の電子欠乏性と関係する。N−Fの窒素原子
に結合する置換基の電気的性質、特に電子吸引性や電子
供与性と関係する。N−F結合を有する化合物が、N−
フルオロピリジニウム化合物であるばあいは、起電力は
ピリジン環上の置換基の電気的性質と置換基の数に依存
する。したがって、置換基の種類や組合せあるいはその
数を選択することによって所望の起電力をうることも可
能である。本発明の材料を正極活物質として各種の負極
材料とともに用いるときは、約0.5〜約4.5Vの範
囲の起電力がえられる。
い、3Vを超える高起電力が求められるときは、電子吸
引性基をピリジン環に置換させればよい。好ましい電子
吸引性基としては、たとえばフッ素原子、塩素原子、臭
素原子などのハロゲン原子、ニトロ基、トリハロメチル
基、シアノ基、アシル基、アルコキシカルボニル基など
があげられる。一方、1.5V系や2V系電池と互換性
を持たせるための起電力をえたいばあいは、たとえば電
子供与性基を置換させればよい。好ましい電子供与性基
としては、たとえばメチル基やエチル基などのアルキル
基;メトキシ基やエトキシ基などのアルコキシ基;フェ
ノキシ基やトリルオキシ基などのアリールオキシ基など
があげられる。
のとおり融点が約100℃以上であるので、高温で使用
可能な固体電解質としても利用できる。さらにリチウ
ム、亜鉛などの負極と反応して、その界面に固体の保護
皮膜を形成するので、セパレータも不要である。固体電
解質として使用するばあい内部抵抗が低い方が好まし
く、高いイオン電導性の点から、塩構造のX- 部分とし
てはトリフルオロメタンスルホナート、テトラフルオロ
ボラート、ヘキサフルオロアンチモナート、ヘキサフル
オロアルセナート、テトラキス〔ビス(トリフルオロメ
チル)フェニル〕ボラートなどが特に好ましい。
た好ましい電池構造を説明するが、これらのみに限られ
るものではない。 (1)本発明の電気エネルギー材料を正極活物質のみに
用いるばあい [正極の作製]本発明の電気エネルギー材料が粉末状で
あるばあいは、プレス機などで所望の形状に成形する
か、または、必要ならばたとえばバインダーや導電剤な
どと混合し、集電体とともにプレス機などで所望の形に
成形する。バインダーとしては、たとえばポリテトラフ
ルオロエチレン粉末、カルボキシメチルセルロース、ポ
リビニルアルコールなどの通常のバインダーが、導電剤
としては、たとえばニッケル粉末、金属細繊維、黒鉛や
アセチレンブラックなどのカーボンブラックなどが、集
電体としては、たとえば黒鉛、白金、金、ニッケル、ス
テンレススチール、鉄、銅などのネット、パンチングメ
タル(発泡メタル)、金属繊維網などが好ましく用いら
れる。
子量の化合物からなるばあいなどのように膜状に成形可
能なばあい、あるいはフィルム形成剤により膜形成可能
な材料となるばあいは、そのままでフィルム化するか、
または必要ならばバインダーや導電剤もしくは後述の添
加剤などを配合してフィルム状とし、集電体と組合せて
正極を作製する。フィルム形成剤としてはたとえばポリ
エチレンオキシド、ポリエチレン、ポリテトラフルオロ
エチレン、ポリビニルアセテート、ポリアクリロニトリ
ル、ポリメチルアクリレートなどの高分子材料、または
ゼラチンなどが好ましい。
てもよい。 [電解質]電解質としては通常使用されているものが液
体、固体の別なく使用できる。好ましい液体電解質とし
ては、たとえば過塩素酸リチウム、過塩素酸テトラブチ
ルアンモニウム、リチウムトリフルオロメタンスルホナ
ートなどを溶解したエチレンカーボネート、プロピレン
カーボナート、スルホラン、γ−ブチロラクトン、1,
3−ジオキソラン、2−メチルテトラヒドロフラン、ジ
エチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタ
ン、アセトニトリルなどがあげられ、固体電解質として
はたとえばリチウムトリフルオロメタンスルホナートな
どがあげられる。 [負極]負極としては従来より使用されているリチウ
ム、アルミニウム、亜鉛、リチウム合金、マグネシウ
ム、銅などが使用できる。 [セパレータ]セパレータを使用するばあいは、たとえ
ばポリアミド系、ポリプロピレン系などの織布、不織布
など従来より通常使用されているものが採用できる。
てればよい。 (2)本発明の電気エネルギー材料を固体電解質のみに
用いるばあい [電解質]前記(1)の正極の作製法において、導電剤
を配合せず集電体と組み合せないほかは同様にして種々
の形態の固体電解質を作製できる。 [正極]通常の正極活物質が使用できる。具体例として
は、たとえばMnO2 、Ag2CrO4 、SO2 、Ag
O、PbO2 、NiOOH、CuO2 、V2 O5 などの
酸化物、Cl2 、Br2 などの単体、SOCl2 、SO
2 Cl2 などのハロゲン化物などがあげられる。正極の
作製は常法による。 [負極]前記(1)と同じ。 [セパレータ]原則として不要であるが、用いる本発明
の電気エネルギー材料の成形体の強度が不充分なばあ
い、あるいは長期の安定性に不安があるなどのばあいは
前記(1)にあげたものを使用すればよい。
体電解質を、要すればセパレータを用いて通常の方法に
よって組み立てればよい。 (3)本発明の電気エネルギー材料を正極活物質と電解
質を兼用した電極として使用するばあい [正極活物質と電解質を兼用した正極の作製]同一の本
発明の電気エネルギー材料を使用するばあいは、前記
(1)の正極の作製方法に従って作製すればよい。この
ばあい、正極活物質と電解質を兼ねているので、導電剤
は使用してもしなくてもよい。異種の本発明の電気エネ
ルギー材料を使用するばあいは前記(1)または(2)
の方法によって作製すればよい。 [負極]前記(1)と同じ。 [セパレータ]本発明の電解質と負極の界面は前記のと
おり、保護膜形成により短絡状態とならないので、原則
として不要である。要すれば、前記(1)にあげたもの
を使用すればよい。
ルギー材料を用いるばあいは前記(2)の方法を採用す
ればよい。同一の本発明の電気エネルギー材料を使用す
るばあいは、正極と電解質を兼用した電極と負極、要す
ればセパレータを用いて通常の方法により組み立てれば
よい。
池とすることができるので、多くのばあい、たとえば1
00℃以上でも漏液なく使用できる。
1種または2種以上混合して、N−F結合を有する化合
物重量に対して、1〜60重量%、好ましくは1〜50
重量%、より好ましくは2〜40重量%混入させること
により、内部抵抗のより低い電池にすることもできる。
添加される極性化合物の添加量が少ないか、融点が高い
ばあいは全固体電池の特性を保った電池として使用可能
である極性化合物としてはジメチルスルホン、炭酸ジメ
チル、ジフェニルスルホン、メチルフェニルスルホン、
1,3−ジオキソラン、γ−ブチロラクトン、スルホラ
ン、エチレンカーボナート、炭酸プロピレン、テトラエ
チレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリ
コールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチ
ルエーテル、ジメトキシエタン、エチレングリコール、
エタノール、メタノール、水、ジエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、ニト
ロメタン、ニトロエタン、ニトロベンゼン、ジニトロベ
ンゼン、アセトニトリル、プロピオニトリル、ベンゾニ
トリルなどの極性有機化合物、ならびにリチウムトリフ
ルオロメタンスルホナート、リチウムテトラフルオロボ
ラート、リチウムヘキサフルオロホスファート、リチウ
ムヘキサフルオロアルセナート、リチウムヘキサフルオ
ロアルチモナート、過塩素酸リチウム、過塩素酸ナトリ
ウム、過塩素酸カリウム、アンモニウムトリフルオロメ
タンスルホナート、アンモニウムテトラフルオロボラー
ト、アンモニウムクロリド、ナトリウムトリフルオロメ
タンスルホナート、カリウムトリフルオロメタンスルホ
ナート、亜鉛トリフルオロメタンスルホナート、亜鉛テ
トラフルオロボラート、マグネシウムトリフルオロメタ
ンスルホナート、マグネシウムテトラフルオロボラート
などの極性無機化合物を例示することができる。
く、一次電池の材料として有用であるが、他の電池たと
えばエネルギー貯蔵用電池の構成材料、その他電気化学
センサー、化学センサーなどの各種センサーの電極材料
や膜材料などとしても期待できる。
ギー密度、広使用温度範囲、長寿命が同時にえられ、さ
らに小型軽量化も達成できる。しかもN−F結合を有す
る化合物を選択することにより、所望の起電力をうるこ
とができ、用途に合わせた電池を作製することができ
る。したがって、パッケージなどを変えることなく一連
のシリーズとして本発明の電気エネルギー材料の種類を
変更するだけで広い用途が期待できる。また、印刷技術
による積層化により薄型電池とすることも可能である。
例に基づいて説明するが、本発明はかかる実施例のみに
限られるものではない。 実施例1〜6 表1に示すN−フルオロピリジニウム化合物の酸化電位
を、図1に示すセルを用い、サイクリックボタンメトリ
ーによりつぎの要領で測定した。
る。溶媒は20ml入れた(基準極は2ml)。溶媒に
用いたアセトニトリルは、水素化カルシウムと2日間混
ぜたあと、還流および蒸留して用いた。硝酸銀および用
いたN−フルオロピリジニウム化合物は排気による脱水
処理をして用いた。基準極は硝酸銀0.1Mのアセトニ
トリル溶液、N−フルオロピリジニウム化合物の濃度は
電圧降下を避けるため、10mMとし、トリフルオロメ
タンスルホン酸リチウムの濃度は0.1Mとした。支持
電解質として用いたトリフルオロメタンスルホン酸リチ
ウムは吸湿性が高いので秤量後に加熱しながら脱気を
し、さらに無水のテトラヒドロフランを用いてトリフル
オロメタンスルホン酸リチウムと水和していると考えら
れる水を除去する操作を行なった。水と反応する電位
が、N−フルオロピリジニウム化合物の還元電位に近い
ので、脱水処理を徹底した。白金電極はサンドペーパー
で磨いたあと王水で洗い、水ですすいで用いた。銀電極
はサンドペーパーで磨いたあとメタノールと硝酸(9:
1)の混合液で洗い、水ですすいだ。セルはすべて温風
機で加熱しながら、アルゴンガスを流して乾燥した。す
り合わせの部分にはグリースを用い、セルを組む作業は
グローブボックス中でアルゴン雰囲気下で行なった。ま
た、測定前に測定セル内を30分以上、アルゴンガスで
バブリングした。えられたEp値(ピークポテンシャ
ル)を表1に示す。数値は飽和甘コウ電極(SCE)に
対する値である。
で置換されたN−フルオロピリジニウム化合物は卑な起
電力をもち、一方、塩素原子のような電子吸引性基で置
換されたN−フルオロピリジニウム化合物は貴な起電力
を生じ、しかもこれらの置換基の位置や数、種類を変化
させることにより起電力を大きく変えることができる。 実施例7〜10<N−F結合を有する化合物を用いた電
池の作製−その1>式:
ンタンスルホナートを正極活物質と固体電解質を兼用す
る電極材料として用い、つぎの要領で全固体電池を作製
した。すべての実験は室温で行なった。
タンスルホナート150mgを手動式プレス機で直径7
mm厚さ2mmのディスク状に固め、図2に示すように
白金電極と表2に示す負極の間に挟んで全固体電池を作
製し、電圧計により開回路電圧を測定した。実施例7〜
9は大気中で、実施例10はアルゴン雰囲気下で測定し
た。
の経時変化を図3に示す。
ことによっても起電力を変化させることができる。ま
た、図3から明らかなように初期の開路電圧は安定であ
り、全固体電池として長期間保存可能な電池となりう
る。 実施例11〜16 実施例8においてN−フルオロピリジニウムトリフルオ
ロメタンスルホナートに代えて表3に示すN−フルオロ
ピリジニウム化合物を用いたほかは実施例8と同様にし
て開回路電圧を測定した。
オロピリジニウムトリフルオロメタンスルホナートを使
用)を用いて図2におけるスイッチにより閉回路とし、
表4に示す各種の負荷をかけたときの1秒後の電池電圧
を測定した。
合物が、実際に新たな電気エネルギー材料として有用で
あることが明らかである。 実施例18〜170 <N−F結合を有する化合物を用いた電池の作製−その
2>乳鉢でよく砕いた表5に示すN−F結合を有する化
合物約120mgを、または、表5に示すようにN−F
結合を有する化合物の重量に対して所定割合の添加物を
乳鉢でよく混合したN−F結合を有する化合物120m
gを1cm×1cmの白金板、金板などの正極側集電体
となる金属板上に薄く広げ、反対側をフッ素樹脂シート
で押さえ、プレス器を用いて表に示す圧力(ton/c
m2 )で10分間プレスした。このとき、N−F結合を
有する化合物を含む固体状成型体ができ、その厚さは約
100μmとなった。こののち、フッ素樹脂シートをは
ずし、亜鉛、マグネシウム、リチウムなどの負極活物質
となる金属板に置き換えて開路電圧および内部抵抗を求
めた。プレスはすべての実施例において大気中で行っ
た。負極が亜鉛、マグネシウムのばあいの電池の組み立
ておよび測定は大気中で行ったが、負極がリチウムのば
あいの電池の組み立ておよび測定はアルゴン雰囲気下で
行った。なお、N−フルオロ−3,5−ジクロロピリジ
ニウムトリフルオロメタンスルホナート、N−フルオロ
−3,5−ジクロロピリジニウムテトラフルオロボラー
ト、N−フルオロ−2,6−ジクロロピリジニウムトリ
フルオロメタンスルホナート、N−フルオロ−2,6−
ジクロロピリジニウムテトラフルオロボラート、N−フ
ルオロ−2,3,4,5,6−ペンタクロロピリジニウ
ムトリフルオロメタンスルホナート、N−フルオロ−
2,3,4,5,6−ペンタクロロピリジニウムテトラ
フルオロボラートについての電池の組み立ておよび測定
は負極金属にかかわらずアルゴン雰囲気下で行なった。
これらの電池の開路電圧を測定し、そして、図2と同様
の装置で開路電圧と1MΩから10kΩの外部負荷のも
とでの電池電圧から内部抵抗を測定した。外部負荷をか
けたときの電池電圧は、一定値またはほぼ一定値(約±
0.01Vに安定したとき)になったところを測定し
た。結果は表5に示した。
を有する化合物のN−フルオロピリジニウムピリジンヘ
プタフルオロジボラートは、アライドシグナル社(Al
lied Signal Inc.)より購入した化合
物である。
F結合を有する化合物のポリ(2−ビニル−N−フルオ
ロピリジニウムトリフラート)は、平均分子量2000
00のポリ(2−ビニルピリジン)を原料として合成し
たものである。合成方法は、N−フルオロピリジニウム
トリフラートの合成方法を適用した(Bull.Che
m.Soc.Jpn.,64,1081(1991)参
照)。えられたポリ(2−ビニル−N−フルオロピリジ
ニウムトリフラート)は、19F−と 1H−NMRスペク
トルの解析の結果、目的化合物でない2−ビニル−N−
ヒドロピリジニウムトリフラート単位:
3>本方法はN−F結合を有する重合した化合物を用い
て薄膜状電池を作製する方法である。
ものと同じN−F結合を有する化合物を用いた。このN
−F結合を有する化合物を脱水処理したアセトニトリ
ル、または、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ
−2−プロパノール、または、これらの混合物に溶かし
た。表6に示す添加物を用いるばあいは、この溶液に所
定割合で添加物を加えた。このようにしてえた溶液を、
白金板上に滴下して空気雰囲気中、100℃で1時間充
分に乾燥した。えられた膜中の添加物の割合は表6に示
すとおりであり、できあがった膜の膜厚を測定したの
ち、膜上に1cm×1cmの亜鉛またはマグネシウムの
負極金属板をのせて、実施例18〜170と同様に開路
電圧および内部抵抗を求めた。電池の組み立ておよび測
定は大気中で行なった。えられた電池の斜視図を図5に
示す。結果は表6に示した。
4>本方法は厚い電池を作製する方法である。空気中、
表7に示すように、N−F結合を有する化合物1.5g
に、その重量に対し、所定割合の添加物を加えて乳鉢で
よく混合した。でき上がった混合物を、真空ポンプと接
続してステンレス製の加圧式錠剤調製器につめた。これ
を真空ポンプで吸引しながらプレス器を用いて表7に示
す圧力(ton/cm2 )で10分間プレスした。こう
して、厚さ6.25mm、直径13mmの円柱状の錠剤
をつくった。この錠剤を表7に示す集電体と負極にはさ
んで図2に示すような電池を組み立てた。開路電圧を測
定し、実施例18〜170と同様にして内部抵抗を求め
た。なお、電池の組み立ておよび測定はアルゴン雰囲気
下で行なった。結果は表7に示した。
効成分とする電気エネルギー材料は、電池の正極活物質
として使用するときは高起電力、高エネルギー密度、広
使用温度範囲、長寿命が同時に達成でき、またN−F結
合を有する化合物を適宜選択することにより所望の起電
力をうることができる。また、固体電解質としても有用
であり、高融点の正極活物質と電解質とを本発明の電気
エネルギー材料で作製するときは全固体電池とすること
もできる。さらに安定性が高く、成形が容易なうえ高密
度なので、小型軽量化ができ、また金属原子を含まない
ので焼却が可能であり、環境に対しても安全性に優れて
いる。
説明図である。
の測定法の概略説明図である。
力の経時変化を示すグラフである。
ある。
である。
置およびそれに用いるN−F結合を有する化合物
させる方法、その装置ならびに電気エネルギーを発生さ
せるN−F結合を有する化合物およびそれを用いた電池
に関する。さらに詳しくは、正極活物質、電解質などの
電池の構成材料として取り扱いが容易であり、環境受容
性の高い材料を用いた電気エネルギーを発生させる方法
に関する。
る方法を利用する代表的な装置としては、電池があげら
れ、種々の化合物が電池用の正極活物質、電解質などと
して使用されている。
して、あるいは高度な機器の重要なエネルギー源として
必要不可欠のものとなっており、その種類も要求される
性能に応じて多種多様のものが研究開発されている。
負極活物質からなり、通常小型化、軽量化、あるいは大
型化、さらには長寿命化、高出力化、高起電力化、長期
低出力化、広使用温度範囲、安全性、環境受容性など多
岐に亘る要求に応じてそれぞれ異なる材料を組合せるこ
とにより作製されている。たとえば密閉型の一次電池と
して知られるリチウム一次電池は、高エネルギー密度、
低自己放電率、広使用温度範囲、耐漏液性などに優れて
おり、有機電解液と、正極活物質としてフッ化カーボン
を用いたフッ化カーボン/リチウム電池や、二酸化マン
ガンを正極活物質とした二酸化マンガン/リチウム電
池、正極活物質を酸化銅とした酸化銅/リチウム電池が
知られている。各々の特長としては、フッ化カーボン/
リチウム電池では高起電力、長期貯蔵性、二酸化マンガ
ン/リチウム電池では高起電力かつ低廉価性、また酸化
銅/リチウム電池では従来の電池(1.5V)との互換
性を有する点があげられる。
電力とエネルギー密度をもつ塩化チオニル/リチウム電
池がある。この電池は室温で液状の塩化チオニルに正極
活物質と電解質を兼ねさせている。しかし、塩化チオニ
ルは毒性があるので、一般に使いにくい。
液体を用いるため、常に漏液の心配があり、また分解ガ
スの発生や最高使用温度が電解液の沸点までに限定され
るという問題がある。そこで、電解質に固体材料を用い
ることが提案され、たとえばヨウ化リチウムを固体電解
質とし正極活物質にヨウ素/ポリ−2−ビニルピリジン
などを用いたリチウム電池が開発されている(特開昭5
3−81919号公報)。しかしながら、ヨウ素/ポリ
−2−ビニルピリジンは、ヨウ素(I2 )とポリ−2−
ビニルピリジンが充分安定に結合した化合物を形成しな
いので、毒性および腐食性のヨウ素が気化する可能性が
あるため、精密機器や医療機器などに組み込んで用いる
ばあい、厳密なる気密化が要求される。以上述べたよう
に、従来の電池は、漏液、使用材料の毒性および腐食性
の問題などがあり、取り扱い性に劣り、また、重金属を
含むものは、環境受容性に劣る欠点があった。
性、環境受容性に優れた、新規な、電気エネルギーを発
生させる方法、その装置および電気エネルギーを発生さ
せるN−F結合を有する化合物を提供し、高起電力、所
望電圧を与えることを目的とする。
有する化合物と該化合物に対して電子を供与する化合物
との間で電気化学反応により電気エネルギーを発生させ
る方法に関する。
物と該化合物に電子を供与する化合物との組み合わせに
より、エネルギー利用体に対して電気エネルギーを供給
するエネルギー発生装置に関する。
からの電子の供与を受けて、電気化学反応により、電気
エネルギーを発生するN−F結合を有する化合物に関す
る。
電解質を備えた電解液電池において、正極を構成する正
極活物質がN−F結合を有する化合物からなる電解液電
池に関する。
有する化合物としては、N−フルオロピリジニウム化合
物、N−フルオロスルホンアミド化合物、N−フルオロ
キヌクリジニウム化合物、N−フルオロ−1,4−ジア
ゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン化合物、N−フ
ルオロジスルホンイミド化合物、N−フルオロアミド化
合物、N−フルオロカルバメート化合物、N−フルオロ
ピリドン化合物などがあげられる。
広い温度範囲、とくに高温でも安定な固体である。たと
えばN−フルオロピリジニウムトリフルオロメタンスル
ホナートの融点は185〜187℃、N−フルオロピリ
ジニウムヘキサフルオロアンチモナートの分解点は29
3℃、N−フルオロピリジニウム−2−スルホナートの
分解点は232〜235℃、ポリ(2−ビニル−N−フ
ルオロピリジニウムテトラフルオロボラート)の分解点
は240℃、N−フルオロピリジニウムトリクロロメタ
ンスルホナートの融点は205.5〜207℃、N−フ
ルオロピリジニウムテトラフルオロボラートの融点は1
96.8〜198℃、N−フルオロピリジニウムヘキサ
フルオロホスファートの分解点は202℃、N−フルオ
ロピリジニウムヘキサフルオロアルセナートの分解点は
230℃、N−フルオロピリジニウムパークロラートの
融点は225〜227.5℃、N−フルオロ−2,4,
6−トリメチルピリジニウムトリフルオロメタンスルホ
ナートの融点は168〜170℃、N−フルオロ−2,
4,6−トリメチルピリジニウムフルオロスルフェート
の融点は162〜164℃、N−フルオロ−2,4,6
−トリメチルピリジニウムテトラフルオロボラートの融
点は215〜217℃、N−フルオロ−2,4,6−ト
リ−t−ブチルピリジニウムトリフルオロメタンスルホ
ナートの融点は238〜239℃、N−フルオロ−2,
6−ジ−t−ブチル−4−メチルピリジニウムトリフル
オロメタンスルホナートの融点は158〜159℃、N
−フルオロ−1,2,3,4,5,6,7,8−オクタ
ヒドロアクリジニウムトリフルオロメタンスルホナート
の融点は150〜152℃、N−フルオロ−2−フルオ
ロメチル−4,6−ジメチルピリジニウムトリフルオロ
メタンスルホナートの融点は160〜162℃、N−フ
ルオロ−2−クロロピリジニウムトリフルオロメタンス
ルホナートの融点は149〜151℃、N−フルオロ−
3,5−ジクロロピリジニウムテトラフルオロボラート
の融点は208〜209℃、N−フルオロペンタクロロ
ピリジニウムテトラフルオロボラートの融点は198〜
200℃、N−フルオロ−3,5−ビス(トリフルオロ
メチル)ピリジニウムトリフルオロメタンスルホナート
の融点は193〜195℃、N−フルオロ−2−アセチ
ルピリジニウムトリフルオロメタンスルホナートの融点
は151〜152℃、N−フルオロ−5−(トリフルオ
ロメチル)ピリジニウム−2−スルホナートの分解温度
は190〜220℃、そしてN−フルオロ−6−クロロ
ピリジニウム−2−スルホナートの融点は171〜17
3℃、N−フルオロキヌクリジニウムトリフルオロメタ
ンスルホナートの分解点は266〜268℃、N−フル
オロキヌクリジニウムヘプタフルオロブチラートの融点
は142〜144℃、N−フルオロ−N′−メチル−
1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンジ
(トリフルオロメタンスルホナート)の分解点は220
〜221℃、N−フルオロ−N′−クロロメチル−1,
4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンジ(テ
トラフルオロボラート)の融点は170℃、N−フルオ
ロ−o−ベンゼンジスルホンイミドの融点は139〜1
40℃、N−フルオロベンゼンスルホンイミドの融点は
114〜116℃、N−フルオロ−3,3−ジメチル−
2,3−ジヒドロ−1,2−ベンゾチアゾール−1,1
−ジオキシドの融点は114〜116℃、(−)−N−
フルオロ−2,10−カンファスルタムの融点は112
〜114℃、(+)−N−フルオロ−2−エンド−メチ
ル−2,10−カンファスルタムの融点は151〜15
4℃、N−フルオロ−3,4,5,6−テトラクロロ−
2−ピリドンの融点は102〜104℃である。これら
の化合物は高温でも安定な固体であるため常温下で製造
するときも、製品として使用するときも、取り扱いが容
易である。また、電解質として使用するばあい、優れた
固体電解質となり、また、正極活物質でもあるので、そ
れ自体で正極活物質と電解質を兼ねることができる。こ
れを電池材料に用いると、正極活物質を有する正極と負
極活物質を有する負極とを電解液やセパレータを介在さ
せることなく相対させるのみで、小型で構造の簡単な漏
液および漏ガスのない構造の一次電池を提供することが
できる。
選択することにより起電力を変化させることができるた
め用途に応じた電池を作製でき、もちろん従来の電池と
の互換も容易である。
化剤として知られている(特公平2−33707号公
報、特開昭63−295610号公報、特開平3−99
062号公報、Bull.Chem.Soc.Jp
n.,64,1081(1991)、Z.Chem.,
5,64(1965)、EP−A−470669、第1
7回フッ素化学討論会(大阪、1992年)講演要旨
集、129〜130頁、J.Fluorine Che
m.,54,207(1991)、EP−A−5268
49)、特開平4−504124号公報、J.Fluo
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m.,52,389(1991)、J.Fluorin
e Chem.,34,281(1986)。
るN−F結合を有する化合物が電気エネルギー材料とし
て極めて優れたものであることを見出し完成されたもの
である。
あるN−F結合を有する化合物のうち、N−フルオロピ
リジニウム化合物として特に好ましい化合物はつぎの一
般式(I)および(II)で示されるものである。
り、いずれも、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、ヒ
ドロキシ基、シアノ基またはカルバモイル基;炭素数1
〜15のアルキル基または該アルキル基をハロゲン原
子、水酸基、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数6〜
10のアリールオキシ基、炭素数1〜5のアシル基、炭
素数1〜5のアシルオキシ基もしくは炭素数6〜10の
アリール基で置換した基;炭素数1〜15のアルケニル
基または該アルケニル基をハロゲン原子もしくは炭素数
6〜10のアリール基で置換した基;炭素数1〜15の
アルキニル基または該アルキニル基をハロゲン原子もし
くは炭素数6〜10のアリール基で置換した基;炭素数
6〜15のアリール基または該アリール基をハロゲン原
子もしくは炭素数1〜5のアルキル基で置換した基;炭
素数1〜15のアシル基または該アシル基をハロゲン原
子で置換した基;炭素数2〜15のアルコキシカルボニ
ル基または該アルコキシカルボニル基をハロゲン原子も
しくは炭素数6〜10のアリール基で置換した基;炭素
数7〜15のアリールオキシカルボニル基または該アリ
ールオキシカルボニル基をハロゲン原子もしくは炭素数
1〜5のアルキル基で置換した基;炭素数1〜15のア
ルキルスルホニル基または該アルキルスルホニル基をハ
ロゲン原子もしくは炭素数6〜10のアリール基で置換
した基;炭素数6〜15のアリールスルホニル基または
該アリールスルホニル基をハロゲン原子もしくは炭素数
1〜5のアルキル基で置換した基;炭素数1〜15のア
ルキルスルフィニル基または該アルキルスルフィニル基
をハロゲン原子もしくは炭素数6〜10のアリール基で
置換した基;炭素数6〜15のアリールスルフィニル基
または該アリールスルフィニル基をハロゲン原子もしく
は炭素数1〜5のアルキル基で置換した基;炭素数1〜
15のアルコキシ基または該アルコキシ基をハロゲン原
子もしくは炭素数6〜10のアリール基で置換した基;
炭素数6〜15のアリールオキシ基または該アリールオ
キシ基をハロゲン原子もしくは炭素数1〜5のアルキル
基で置換した基;炭素数1〜15のアシルオキシ基また
は該アシルオキシ基をハロゲン原子で置換した基;炭素
数1〜15のアシルチオ基または該アシルチオ基をハロ
ゲン原子で置換した基;炭素数1〜15のアルカンスル
ホニルオキシ基または該アルカンスルホニルオキシ基を
ハロゲン原子もしくは炭素数6〜10のアリール基で置
換した基;炭素数6〜15のアレーンスルホニルオキシ
基または該アレーンスルホニルオキシ基をハロゲン原子
もしくは炭素数1〜5のアルキル基で置換した基;炭素
数1〜5のアルキル基で置換されたカルバモイル基また
は該アルキル置換カルバモイル基を炭素数6〜10のア
リール基で置換した基;炭素数6〜10のアリール基で
置換されたカルバモイル基または該アリール置換カルバ
モイル基を炭素数1〜5のアルキル基で置換した基;炭
素数1〜5のアシル基で置換されたアミノ基または該ア
シル置換アミノ基をハロゲン原子で置換した基;N−フ
ルオロピリジニウム塩基または該N−フルオロピリジニ
ウム塩基をハロゲン原子、炭素数6〜10のアリール基
もしくは炭素数1〜5のアルキル基で置換した基;炭素
数6〜15のN−アルキルピリジニウム塩基または該N
−アルキルピリジニウム塩基をハロゲン原子、炭素数6
〜10のアリール基もしくは炭素数1〜5のアルキル基
で置換した基;炭素数11〜15のN−アリールピリジ
ニウム塩基または該N−アリールピリジニウム塩基をハ
ロゲン原子、炭素数6〜10のアリール基もしくは炭素
数1〜5のアルキル基で置換した基;または有機ポリマ
ー鎖であり、R1 〜R10は種々の組合せでヘテロ原子を
介してまたは介さずに環構造を形成してもよく、R6 〜
R10の1つは−RSO3 - (Rは単結合または炭素数1
〜5のアルキレン基)であり、X- はブレンステッド酸
の共役塩基である。
は、たとえばメタンスルホン酸、ブタンスルホン酸、ベ
ンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ニトロベンゼ
ンスルホン酸、ジニトロベンゼンスルホン酸、トリニト
ロベンゼンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン
酸、パーフルオロブタンスルホン酸、パーフルオロオク
タンスルホン酸、パーフルオロ(2−エトキシエタン)
スルホン酸、パーフルオロ(4−エチルシクロヘキサ
ン)スルホン酸、トリクロロメタンスルホン酸、ジフル
オロメタンスルホン酸、トリフルオロエタンスルホン
酸、フルオロスルホン酸、クロロスルホン酸、カンファ
ースルホン酸、ブロムカンファースルホン酸、Δ4 −コ
レステン−3−オン−6−スルホン酸、1−ヒドロキシ
−p−メタン−2−スルホン酸、p−スチレンスルホン
酸、β−スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、パー
フルオロ−3,6−ジオキサ−4−メチル−7−オクテ
ンスルホン酸などのスルホン酸;ポリ(ビニルスルホン
酸)、ポリ(p−スチレンスルホン酸)、ポリ(2−ア
クリルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸)
およびこれらとスチレンとの共重合体、ポリ(パーフル
オロ−3,6−ジオキサ−4−メチル−7−オクテンス
ルホン酸)およびこれらとテトラフルオロエチレンとの
共重合体などのポリスルホン酸;硫酸、リン酸、硝酸な
どの鉱酸;フッ化水素、フッ化水素酸、塩化水素、塩
酸、臭化水素、臭化水素酸、ヨウ化水素、ヨウ化水素
酸、過塩素酸、過臭素酸、過ヨウ素酸、塩素酸、臭素酸
などのハロゲン酸;モノメチル硫酸、モノエチル硫酸な
どのモノアルキル硫酸;酢酸、ギ酸、トリクロロ酢酸、
トリフルオロ酢酸、ペンタフルオロプロピオン酸、ジク
ロロ酢酸、アクリル酸などのカルボン酸;ポリアクリル
酸、ポリ(パーフルオロ−3,6−ジオキサ−4−メチ
ル−7−オクテン酸)およびこれらとテトラフルオロエ
チレンとの共重合体などのポリカルボン酸;HBF4 、
HPF6 、HSbF4 、HSbF6 、HAsF6 、HB
Cl3 Fなどのルイス酸とハロゲン化水素との化合物;
O2 )2 NH、(PhSO2 )2 NH、(CF3 S
O2 )2 NH、(C4 F9 SO2 )2 NH、CF3 SO
2 NHSO2 C6 F13、
CH、(CF3 SO2 )3 CH、(PhOSO2 )3 C
H、(CF3 SO2 )2 CH2 、(CF3 SO2 )3 C
H、(C4 F9 SO2 )3 CH、(C8 F17SO2 )3
CHなどの炭素酸化合物などがあげられる。
ち式(I)で表わされる化合物としては、たとえば表I
に示すものが好ましくあげられるが、これらのみに限ら
れるものではない。
の整数、mは10〜10,000の整数であり、pおよ
びqはそれぞれ正の整数であって1<p+q≦1000
である。
ち式(II)で表わされる化合物としてはたとえば表IIに
示すものが好ましくあげられるが、これらのみに限られ
るものではない。
して、次式に構造式を示すN−フルオロピリジニウムピ
リジンヘプタフルオロジボラートも例示することができ
る。
ルオロスルホンアミド化合物として、特に好ましい化合
物は次の一般式(III):
素数1〜15のアルキル基または該アルキル基をハロゲ
ン原子もしくは炭素数6〜10のアリール基で置換した
基、炭素数6〜15のアリール基または該アリール基を
ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、炭素数1〜5のア
シル基、もしくは炭素数1〜5のアルキル基で置換した
基、ピリジル基または該ピリジル基をハロゲン原子で置
換した基であり、Ra とRb はヘテロ原子を介してまた
は介さずに環状構造を形成してもよいし、また、Rb は
水素原子もとりうる。)で示されるものである。具体的
には
ルオロキヌクリジニウム化合物として、とくに好ましい
化合物はつぎの一般式(IV)
ステッド酸の共役塩基である)。具体的には、
ルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オ
クタン化合物としてとくに好ましい化合物は一般式
(V)
15のアルキル基または該アルキル基をハロゲン原子、
ニトロ基、シアノ基、炭素数1〜5のアシル基、炭素数
1〜5のアルコキシ基、炭素数2〜5のアルコキシカル
ボニル基、もしくは炭素数6〜10のアリール基で置換
した基であり、XおよびX′は同一または異なる前述の
ブレンステッド酸の共役塩基である)。具体的には
ルオロジスルホンイミド化合物としてとくに好ましい化
合物はつぎの一般式(VI):
炭素数1〜15のアルキル基、または該アルキル基をハ
ロゲン原子もしくは炭素数6〜16のアリール基で置換
した基、炭素数6〜10のアリール基または該アリール
基をハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、炭素数1〜5
のアシル基、もしくは炭素数1〜5のアルキル基で置換
した基であり、Rd とRe はヘテロ原子を介してまたは
介さずに環状構造をとってもよいし、または、Rd とR
e は一体となって炭素数6〜10の芳香環構造をまたは
該芳香環構造をハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、炭
素数1〜5のアシル基、もしくは炭素数1〜5のアルキ
ル基で置換した構造を形成する)で示されるものであ
る。具体的には、
ルオロアミド化合物として特に好ましい化合物は次の一
般式(VII):
水素原子、ハロゲン原子、アミノ基または該アミノ基を
炭素数1〜5のアルキル基で置換した基、炭素数1〜1
5のアルキル基または該アルキル基をハロゲン原子もし
くは炭素数6〜10のアリール基で置換した基、炭素数
6〜15のアリール基または該アリール基をハロゲン原
子、ニトロ基、シアノ基、炭素数1〜5のアシル基、も
しくは炭素数1〜5のアルキル基で置換した基であり、
Rf とRg はヘテロ原子を介してまたは介さずに環状構
造を形成してもよい。)で示され、具体的には
ルオロカルバメート化合物として特に好ましい化合物は
つぎの一般式:
炭素数1〜15のアルキル基または該アルキル基をハロ
ゲン原子もしくは炭素数6〜16のアリール基で置換し
た基、炭素数6〜10のアリール基または該アリール基
をハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、炭素数1〜5の
アシル基、もしくは炭素数1〜5のアルキル基で置換し
た基であり、また、Ri は水素原子であってもよく、R
h とRi はヘテロ原子を介してまたは介さずに環状構造
をとってもよいし、または、Rh とRi は一体となって
炭素数6〜10の芳香環構造をまたは該芳香環構造をハ
ロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、炭素数1〜5のアシ
ル基、もしくは炭素数1〜5のアルキル基で置換した構
造を形成する。)で示されるものである。具体的には
ルオロピリドン化合物としてとくに好ましい化合物はつ
ぎの一般式(IX):
で定義された基と同じ)で示されるものである。具体的
には
は、
もフィルム状でもよい。
とく特に電池の正極活物質および/または電解質として
有用である。
−F結合を有する化合物は多様な分子量、分子構造をと
っているため、起電力も種々異なる。一般に、起電力は
N−F結合の電子欠乏性と関係する。N−Fの窒素原子
に結合する置換基の電気的性質、特に電子吸引性や電子
供与性と関係する。N−F結合を有する化合物が、N−
フルオロピリジニウム化合物であるばあいは、起電力は
ピリジン環上の置換基の電気的性質と置換基の数に依存
する。したがって、置換基の種類や組合せあるいはその
数を選択することによって所望の起電力をうることも可
能である。本発明の材料を正極活物質として各種の負極
材料とともに用いるときは、約0.5〜約4.5Vの範
囲の起電力がえられる。
い、3Vを超える高起電力が求められるときは、電子吸
引性基をピリジン環に置換させればよい。好ましい電子
吸引性基としては、たとえばフッ素原子、塩素原子、臭
素原子などのハロゲン原子、ニトロ基、トリハロメチル
基、シアノ基、アシル基、アルコキシカルボニル基など
があげられる。一方、1.5V系や2V系電池と互換性
を持たせるための起電力をえたいばあいは、たとえば電
子供与性基を置換させればよい。好ましい電子供与性基
としては、たとえばメチル基やエチル基などのアルキル
基;メトキシ基やエトキシ基などのアルコキシ基;フェ
ノキシ基やトリルオキシ基などのアリールオキシ基など
があげられる。
は前記のとおり融点が約100℃以上であるので、高温
で使用可能な正極活物質および/または固体電解質とし
ても利用できる。
鉛、マグネシウムなどの負極と反応して、その界面に固
体の保護皮膜を形成するので、正負極間の短絡がなく、
セパレータは不要である。
るばあい、その抵抗が低い化合物が好ましく、換言すれ
ば高いイオン電導性を与えるものとして、塩構造のX-
部分としてはトリフルオロメタンスルホナート、テトラ
フルオロボラート、ヘキサフルオロアンチモナート、ヘ
キサフルオロアルセナート、テトラキス〔ビス(トリフ
ルオロメチル)フェニル〕ボラートなどが特に好まし
い。
た好ましい電池構造を説明するが、これらのみに限られ
るものではない。
を正極活物質に用いる電池のばあい [正極の作製]本発明の電気エネルギー材料が粉末状で
あるばあいは、プレス機などで所望の形状に成形する
か、または、必要ならばたとえばバインダーや導電剤な
どと混合し、集電体とともにプレス機などで所望の形に
成形する。バインダーとしては、たとえばポリテトラフ
ルオロエチレン粉末、カルボキシメチルセルロース、ポ
リビニルアルコールなどの通常のバインダーが、導電剤
としては、たとえばニッケル粉末、金属細繊維、黒鉛や
アセチレンブラックなどのカーボンブラックなどが、集
電体としては、たとえば黒鉛、白金、金、ニッケル、ス
テンレススチール、鉄、銅などのネット、パンチングメ
タル(発泡メタル)、金属繊維網などが好ましく用いら
れる。
の高分子量の化合物からなるばあいなどのように膜状に
成形可能なばあい、あるいはフィルム形成剤により膜形
成可能な材料となるばあいは、そのままでフィルム化す
るか、または必要ならばバインダーや導電剤もしくは後
述の添加剤などを配合してフィルム状とし、集電体と組
合せて正極を作製する。フィルム形成剤としてはたとえ
ばポリエチレンオキシド、ポリエチレン、ポリテトラフ
ルオロエチレン、ポリビニルアセテート、ポリアクリロ
ニトリル、ポリメチルアクリレートなどの高分子材料、
またはゼラチンなどが好ましい。
てもよい。
いるものが液体、固体の別なく使用できる。好ましい液
体電解質としては、たとえば過塩素酸リチウム、過塩素
酸テトラブチルアンモニウム、リチウムトリフルオロメ
タンスルホナートなどを溶解したエチレンカーボネー
ト、プロピレンカーボナート、スルホラン、γ−ブチロ
ラクトン、1,3−ジオキソラン、2−メチルテトラヒ
ドロフラン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジメトキシエタン、アセトニトリルなどがあげられ、固
体電解質としてはたとえばリチウムトリフルオロメタン
スルホナートなどがあげられる。
ばあいは、電解液電池と呼ばれ、特に電解液に有機溶媒
を用いるときは、非水電解液電池と呼ばれる。また固体
電解質を使用するばあいは、固体電解質電池と呼ばれ
る。
いるリチウム、アルミニウム、亜鉛、リチウム合金、マ
グネシウム、銅などが使用できる。
いは、たとえばポリアミド系、ポリプロピレン系などの
織布、不織布など従来より通常使用されているものが採
用できる。
てればよい。
を固体電解質として用いる電池のばあい [電解質]前記(1)の正極の作製法において、導電
剤、集電体を使用しないほかは同様にして種々の形態の
固体電解質を作製できる。
具体例としては、たとえばMnO2 、Ag2CrO4 、
SO2 、AgO、PbO2 、NiOOH、CuO2 、V
2 O5 などの酸化物、Cl2 、Br2 などの単体、SO
Cl2 、SO2 Cl2 などのハロゲン化物などがあげら
れる。正極の作製は常法による。
用いる本発明の電気エネルギー材料の成形体の強度が不
充分なばあい、あるいは長期の安定性に不安があるなど
のばあいは前記(1)にあげたものを使用すればよい。
体電解質を、要すればセパレータを用いて通常の方法に
よって組み立てればよい。
を正極活物質と電解質とを兼用した正極として使用する
電池のばあい [正極活物質と電解質を兼用した正極の作製]正極活物
質と電解質とに同一の本発明のN−F結合を有する化合
物を使用するばあいは、前記(1)の正極の作製方法に
従って作製すればよい。このばあいも導電剤を使用して
もよい。正極活物質と電解質とに、異種のN−F結合を
有する化合物を使用するばあいは前記(1)または
(2)の方法によって作製すればよい。
面は前記のとおり、保護膜形成により短絡状態とならな
いので、原則として不要である。要すれば、前記(1)
にあげたものを使用すればよい。
用した正極として、同一の本発明のN−F化合物を使用
するばあいは、負極との間にセパレータを介在させるこ
となく通常の方法により組み立てればよいが、要すれば
セパレータを用いてもよい。正極活物質に用いたものと
は異なる本発明のN−F結合を有する化合物を電解質と
して用いるばあいは前記(2)の方法を採用すればよ
い。
池とすることができるので、多くのばあい、たとえば1
00℃以上でも漏液なく使用できる。
1種または2種以上混合して、N−F結合を有する化合
物重量に対して、1〜60重量%、好ましくは1〜50
重量%、より好ましくは2〜40重量%混入させること
により、内部抵抗のより低い電池にすることもできる。
添加される極性化合物の添加量が少ないか、融点が高い
ばあいは全固体電池の特性を保った電池として使用可能
である。極性化合物としてはジメチルスルホン、炭酸ジ
メチル、ジフェニルスルホン、メチルフェニルスルホ
ン、1,3−ジオキソラン、γ−ブチロラクトン、スル
ホラン、エチレンカーボナート、炭酸プロピレン、テト
ラエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレン
グリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジ
メチルエーテル、ジメトキシエタン、エチレングリコー
ル、エタノール、メタノール、水、ジエチルエーテル、
テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、
ニトロメタン、ニトロエタン、ニトロベンゼン、ジニト
ロベンゼン、アセトニトリル、プロピオニトリル、ベン
ゾニトリルなどの極性有機化合物、ならびにリチウムト
リフルオロメタンスルホナート、リチウムテトラフルオ
ロボラート、リチウムヘキサフルオロホスファート、リ
チウムヘキサフルオロアルセナート、リチウムヘキサフ
ルオロアンチモナート、過塩素酸リチウム、過塩素酸ナ
トリウム、過塩素酸カリウム、アンモニウムトリフルオ
ロメタンスルホナート、アンモニウムテトラフルオロボ
ラート、アンモニウムクロリド、ナトリウムトリフルオ
ロメタンスルホナート、カリウムトリフルオロメタンス
ルホナート、亜鉛トリフルオロメタンスルホナート、亜
鉛テトラフルオロボラート、マグネシウムトリフルオロ
メタンスルホナート、マグネシウムテトラフルオロボラ
ートなどの極性無機化合物を例示することができる。
く、一次電池の材料として有用であるが、他の電池たと
えばエネルギー貯蔵用電池の構成材料、その他電気化学
センサー、化学センサーなどの各種センサーの電極材料
や膜材料などとしても期待できる。
化合物の取り扱い性、環境受容性を生かした電池とする
ことが可能であり、N−F結合を有する化合物を種々選
択すれば、高起電力、高エネルギー密度、高使用温度範
囲、長寿命が同時にえられる。さらにN−F結合を有す
る化合物を選択することにより、高起電力または所望の
起電力をうることができ、用途に合わせた電池を作製す
ることができる。したがって、パッケージなどを変える
ことなく一連のシリーズとして本発明の電気エネルギー
材料の種類を変更するだけで広い用途が期待できる。さ
らに、N−F結合を有する化合物を正極活物質と電解質
とを兼用した正極として使用したばあい、セパレータの
介在を排した電池がえられ、容易に小型化、軽量化が図
れる。また、印刷技術による積層化により薄型電池とす
ることも可能である。
を実施例に基づいて説明するが、本発明はかかる実施例
のみに限られるものではない。
を、図1に示すセルを用い、サイクリックボタンメトリ
ーによりつぎの要領で測定した。
る。溶媒は20ml入れた(基準極は2ml)。溶媒に
用いたアセトニトリルは、水素化カルシウムと2日間混
ぜたあと、還流および蒸留して用いた。硝酸銀および用
いたN−フルオロピリジニウム化合物は排気による脱水
処理をして用いた。基準極は硝酸銀0.1Mのアセトニ
トリル溶液、N−フルオロピリジニウム化合物の濃度は
電圧降下を避けるため、10mMとし、トリフルオロメ
タンスルホン酸リチウムの濃度は0.1Mとした。支持
電解質として用いたトリフルオロメタンスルホン酸リチ
ウムは吸湿性が高いので秤量後に加熱しながら脱気を
し、さらに無水のテトラヒドロフランを用いてトリフル
オロメタンスルホン酸リチウムと水和していると考えら
れる水を除去する操作を行なった。水と反応する電位
が、N−フルオロピリジニウム化合物の還元電位に近い
ので、脱水処理を徹底した。白金電極はサンドペーパー
で磨いたあと王水で洗い、水ですすいで用いた。銀電極
はサンドペーパーで磨いたあとメタノールと硝酸(9:
1)の混合液で洗い、水ですすいだ。セルはすべて温風
機で加熱しながら、アルゴンガスを流して乾燥した。す
り合わせの部分にはグリースを用い、セルを組む作業は
グローブボックス中でアルゴン雰囲気下で行なった。ま
た、測定前に測定セル内を30分以上、アルゴンガスで
バブリングした。えられたEp値(ピークポテンシャ
ル)を表1に示す。数値は飽和甘コウ電極(SCE)に
対する値である。
な電子供与基で置換されたN−フルオロピリジニウム化
合物は卑な起電力をもち、一方、塩素原子のような電子
吸引性基で置換されたN−フルオロピリジニウム化合物
は貴な起電力を生じ、しかもこれらの置換基の位置や
数、種類を変化させることにより起電力を大きく変える
ことができる。
物を用いた電池の作製−その1> 式:
リフルオロメンタンスルホナートを正極活物質と固体電
解質を兼用する電極材料として用い、つぎの要領で全固
体電池を作製した。すべての実験は室温で行なった。
タンスルホナート150mgを手動式プレス機で直径7
mm厚さ2mmのディスク状に固め、図2に示すように
白金電極と表2に示す負極の間に挟んで全固体電池を作
製し、電圧計により開回路電圧を測定した。実施例7〜
9は大気中で、実施例10はアルゴン雰囲気下で測定し
た。
る開回路電圧の経時変化を図3に示す。
ことによっても起電力を変化させることができる。ま
た、図3から明らかなように初期の開路電圧は安定であ
り、全固体電池として長期間保存可能な電池となりう
る。
ロメタンスルホナートに代えて表3に示すN−フルオロ
ピリジニウム化合物を用いたほかは実施例8と同様にし
て開回路電圧を測定した。
オロピリジニウムトリフルオロメタンスルホナートを使
用)を用いて図2におけるスイッチにより閉回路とし、
表4に示す各種の負荷をかけたときの1秒後の電池電圧
を測定した。
リジニウム化合物が、実際に新たな電気エネルギー材料
として有用であることが明らかである。
2>乳鉢でよく砕いた表5に示すN−F結合を有する化
合物約120mgを、または、表5に示すようにN−F
結合を有する化合物の重量に対して所定割合の添加物を
乳鉢でよく混合したN−F結合を有する化合物120m
gを1cm×1cmの白金板、金板などの正極側集電体
となる金属板上に薄く広げ、反対側をフッ素樹脂シート
で押さえ、プレス器を用いて表に示す圧力(ton/c
m2 )で10分間プレスした。このとき、N−F結合を
有する化合物を含む固体状成型体ができ、その厚さは約
100μmとなった。こののち、フッ素樹脂シートをは
ずし、亜鉛、マグネシウム、リチウムなどの負極活物質
となる金属板に置き換えて開路電圧および内部抵抗を求
めた。プレスはすべての実施例において大気中で行っ
た。負極が亜鉛、マグネシウムのばあいの電池の組み立
ておよび測定は大気中で行ったが、負極がリチウムのば
あいの電池の組み立ておよび測定はアルゴン雰囲気下で
行った。なお、N−フルオロ−3,5−ジクロロピリジ
ニウムトリフルオロメタンスルホナート、N−フルオロ
−3,5−ジクロロピリジニウムテトラフルオロボラー
ト、N−フルオロ−2,6−ジクロロピリジニウムトリ
フルオロメタンスルホナート、N−フルオロ−2,6−
ジクロロピリジニウムテトラフルオロボラート、N−フ
ルオロ−2,3,4,5,6−ペンタクロロピリジニウ
ムトリフルオロメタンスルホナート、N−フルオロ−
2,3,4,5,6−ペンタクロロピリジニウムテトラ
フルオロボラートについての電池の組み立ておよび測定
は負極金属にかかわらずアルゴン雰囲気下で行なった。
これらの電池の開路電圧を測定し、そして、図2と同様
の装置で開路電圧と1MΩから10kΩの外部負荷のも
とでの電池電圧から内部抵抗を測定した。外部負荷をか
けたときの電池電圧は、一定値またはほぼ一定値(約±
0.01Vに安定したとき)になったところを測定し
た。結果は表5に示した。
を有する化合物のN−フルオロピリジニウムピリジンヘ
プタフルオロジボラートは、アライドシグナル社(Al
lied Signal Inc.)より購入した化合
物である。
F結合を有する化合物のポリ(2−ビニル−N−フルオ
ロピリジニウムトリフラート)は、平均分子量2000
00のポリ(2−ビニルピリジン)を原料として合成し
たものである。合成方法は、N−フルオロピリジニウム
トリフラートの合成方法を適用した(Bull.Che
m.Soc.Jpn.,64,1081(1991)参
照)。えられたポリ(2−ビニル−N−フルオロピリジ
ニウムトリフラート)は、19F−と 1H−NMRスペク
トルの解析の結果、目的化合物でない2−ビニル−N−
ヒドロピリジニウムトリフラート単位:
3>本方法はN−F結合を有する重合した化合物を用い
て薄膜状電池を作製する方法である。
ものと同じN−F結合を有する化合物を用いた。このN
−F結合を有する化合物を脱水処理したアセトニトリ
ル、または、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ
−2−プロパノール、または、これらの混合物に溶かし
た。表6に示す添加物を用いるばあいは、この溶液に所
定割合で添加物を加えた。このようにしてえた溶液を、
白金板上に滴下して空気雰囲気中、100℃で1時間充
分に乾燥した。えられた膜中の添加物の割合は表6に示
すとおりであり、できあがった膜の膜厚を測定したの
ち、膜上に1cm×1cmの亜鉛またはマグネシウムの
負極金属板をのせて、実施例18〜170と同様に開路
電圧および内部抵抗を求めた。電池の組み立ておよび測
定は大気中で行なった。えられた電池の斜視図を図5に
示す。結果は表6に示した。
4>本方法は厚い電池を作製する方法である。空気中、
表7に示すように、N−F結合を有する化合物1.5g
に、その重量に対し、所定割合の添加物を加えて乳鉢で
よく混合した。でき上がった混合物を、真空ポンプと接
続してステンレス製の加圧式錠剤調製器につめた。これ
を真空ポンプで吸引しながらプレス器を用いて表7に示
す圧力(ton/cm2 )で10分間プレスした。こう
して、厚さ6.25mm、直径13mmの円柱状の錠剤
をつくった。この錠剤を表7に示す集電体と負極にはさ
んで図2に示すような電池を組み立てた。開路電圧を測
定し、実施例18〜170と同様にして内部抵抗を求め
た。なお、電池の組み立ておよび測定はアルゴン雰囲気
下で行なった。結果は表7に示した。
結合を有する化合物は、その取り扱いが容易で、環境受
容性に優れており、またこの化合物を用いた本発明によ
る電気などのエネルギーを発生させる方法、電気などの
エネルギーを供給するエネルギー発生装置、電解液電
池、および薄型電池は、当該化合物を適宜選択すること
により、高起電力または所望の起電力をうることがで
き、さらに高エネルギー密度、広使用温度範囲、長寿命
の電池などをうることができる。
る化合物を用いた電池は、その小型化、軽量化、薄型化
の推進が容易であり、実用性に優れる。
説明図である。
の測定法の概略説明図である。
力の経時変化を示すグラフである。
ある。
である。
Claims (9)
- 【請求項1】 N−F結合を有する化合物を有効成分と
して含有する電気エネルギー材料。 - 【請求項2】 正極活物質として用いる請求項1記載の
電気エネルギー材料。 - 【請求項3】 電解質として用いる請求項1記載の電気
エネルギー材料。 - 【請求項4】 正極活物質と電解質とを兼ねる請求項1
記載の電気エネルギー材料。 - 【請求項5】 請求項1記載の電気エネルギー材料を含
む電池。 - 【請求項6】 請求項1記載の電気エネルギー材料を正
極活物質および/または電解質とする電池。 - 【請求項7】 セパレータが介在しない請求項1記載の
電気エネルギー材料を電池材料として用いる電池。 - 【請求項8】 電解液およびセパレータが介在しない請
求項1記載の電気エネルギー材料を電池材料として用い
る電池。 - 【請求項9】 固体状態をそこなわない範囲内で極性化
合物を混合した請求項1記載の電気エネルギー材料を電
池材料として用いる一次電池。
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