JPH0766201B2 - 電子写真用現像剤組成物 - Google Patents

電子写真用現像剤組成物

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JPH0766201B2
JPH0766201B2 JP61135816A JP13581686A JPH0766201B2 JP H0766201 B2 JPH0766201 B2 JP H0766201B2 JP 61135816 A JP61135816 A JP 61135816A JP 13581686 A JP13581686 A JP 13581686A JP H0766201 B2 JPH0766201 B2 JP H0766201B2
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toner
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子写真、静電記録、静電印刷などにおける
静電荷像を現像する為の現像剤組成物に関し、更に詳し
くは正帯電性の現像剤組成物に関するものである。
〔従来の技術及び問題点〕
従来電子写真法としては、米国特許第2297691号、第235
7809号明細書等に記載されている如く、光導電性絶縁層
を一様に帯電させ、次いでその層を露光せしめ、その露
光された部分上の電荷を消散させる事によって電気的な
潜像を形成し、更に該潜像にトナーと呼ばれる着色され
た電荷をもった微粉末を付着せしめる事によって可視化
させ(現像工程)、得られた可視像を転写紙等の転写材
に転写せしめた後(転写工程)、加熱、圧力或いはその
他適当な定着法によって永久定着せしめる(定着工程)
工程からなる。
この様にトナーは単に現像工程のみならず、転写工程、
定着工程の各工程に於いて要求される機能を備えていな
ければならない。
所で、近年電子写真方式を用いた、複写機、プリンター
等の感光体として、従来の無機系(アモルファスセレン
合金、硫化カドミウム等)以外に有機系の感光体を用い
たものが増加して来ている。これは、有機系感光体の作
製の容易さ、コストの安さ、無害性等によるものであ
る。
そして、有機系の感光体の大部分はその性質上トナーと
して正の荷電性を有する物が必要であり、また、無機系
感光体を使用していても反転現像を行うレーザービーム
プリンター等の増加により、高性能な正荷電性トナーの
開発が切望されている。
従来この種のトナーとしては、荷電的にほぼ中性に近い
スチレン−アクリル共重合体に代表されるビニル系樹脂
やエポキシ樹脂をバインダーとし、そのトナー粒子中に
着色剤、荷電制御剤等を添加したものが、製造上の容易
さ等の理由により使用されてきた。これらの樹脂をバイ
ンダーとして用いたトナーは、使用されている樹脂の性
質上、トナーとしての重要な要求特性である耐オフセッ
ト性、耐ブロッキング性、低温定着性、耐塩化ビニル移
行性等、全て満足するものは得られていない。
即ち、スチレン−アクリル共重合体に代表されるビニル
系樹脂の場合、耐オフセット性を向上しようとすれば、
樹脂の軟化点や架橋密度を上げざるをえなくなり低温定
着性が犠牲となる。また逆に低温定着性を追求すれば耐
オフセット性、耐ブロッキング性に支障を来す様にな
る。また、スチレン−アクリル共重合体の溶解度パラメ
ーターが、塩化ビニル等に含まれている可塑剤(ジオク
チルフタレート等)の溶解度パラメーターと近い為に、
可塑剤のトナー側への移行が起こり、塩化ビニルシート
等に保存されているコピー画像の汚染原因となってい
る。
エポキシ樹脂を用いた場合、耐塩化ビニル移行性はある
が、単独では耐オフセット性、低温定着性の向上は非常
に難しく、特にヒートロールタイプの定着機を用いた装
置では使用に耐えない。
これらの欠点に対しては、従来より改良が試みられてい
るが、根本的な解決には到っていない。
一方、分子量分布が広く、耐オフセット性、低温定着
性、耐ブロッキング性、耐塩化ビニル移行性等の要求特
性をバランス良く満たすバインダー樹脂としてポリエス
テルが注目されている。ここでポリエステルの荷電性と
その酸価との関係をみた場合ほぼ比例関係にあり、酸価
が高くなれば、樹脂の負の荷電性も大きくなる事がわか
っている。特開昭57−37353号、特開昭57−109825号公
報等に記載されているポリエステルは架橋構造をもち、
比較的高めの酸価を有しているため荷電制御剤を使用し
なくても十分な負の荷電性をもつ優れたバインダー樹脂
である。
しかしこれらの架橋タイプのポリエステルを正の荷電性
をもつトナー用バインダー樹脂に用いようとすれば、樹
脂そのものの負の荷電性の強さの為に、正の荷電性を付
与する為には多量の正の荷電制御剤を配合しなければな
らない等の対策が必要となる。一般に正の荷電制御剤と
してはニグロシン染料などが知られているが、多量に用
いた場合トナーの主成分を構成するバインダー樹脂との
相溶性が悪く、トナー粒子が現像器内で長時間混合され
ると、粒子の破壊が起こり、単にニグロシン等が分散さ
れている場合にはニグロシン等を含まない逆(負)極性
の粒子が生成し、画像信号の無い所にもトナーが付着す
るいわゆる地カブリ現象が発生する。また、多量のニグ
ロシン染料等を用いると、親水性を有するため環境の湿
度により帯電量が変化し、画質が低下する。またニグロ
シン系の染料は一般に着色が強く、カラートナーに不適
合である等の欠点がある。
また一方、複写機の汎用性が高まるにつれ苛酷な条件
に、例えば高温高湿又は低温低湿の条件下に設置される
事が多く、その様な苛酷な条件に於いても通常の環境に
於けると同様の鮮明な画像が得られる事が必要不可欠と
なっている。
しかるにトナーは通常の条件下では好ましい帯電量また
絶縁抵抗等、好ましい電気的特性を有しているにも拘ら
ず、高温多湿又は低温低湿下ではそれらが大きく変動し
結果的に画像の劣化が生じる事が少なくない。例えば低
温低湿下では画像濃度が低下し逆に高温高湿下では画像
濃度が高くなり、著しい場合には黒ベタ部の殆どが白抜
けとなる現象が発生する。ポリマー末端に親水性である
カルボキシル基、ヒドロキシル基をもっているポリエス
テルでは、それらの濃度、即ち酸価、水酸基価が高すぎ
ると上記の様な環境の影響を受けやすい場合もある。
従ってあらゆる環境下にて通常の環境条件と全く変わら
ない鮮明な画像が得られるトナーが要求されている。
〔発明の目的〕
本発明は以上の様な背景のもとになされたものであっ
て、その目的は電子写真用現像剤において、中性に近い
荷電性を有するトナーバインダー樹脂を用いて、鮮明で
カブリのない画像を形成するトナーを提供することにあ
り、更に詳細には上述した欠点を改良した環境の湿度の
影響が極めて小さく、耐久性に優れた正の荷電性を有す
るトナーを提供する事にある。
本発明の他の目的は、ヒートローラー定着方式に於いて
オフセット防止液を塗布する事なくオフセットが防止さ
れ、且つより低い定着温度で定着できる現像剤を提供す
る事にある。
本発明の他の目的は、ヒートローラー定着方式に於いて
オフセット防止剤を添加する事なくオフセットが防止さ
れ、且つより低い定着温度で定着できる現象剤を提供す
る事にある。
本発明の他の目的は、フラッシュ定着法やオーブン定着
法に於いてより短時間でまた低エネルギーで定着できる
現像剤を提供する事にある。
本発明の他の目的は、流動性が良く、ブロッキングの生
じない且つ寿命の長い(劣化し難い)現像剤を提供する
事にある。
本発明の他の目的は、現像剤製造時に混練性、粉砕性の
良い現像剤を提供する事にある。
本発明の他の目的は、塩化ビニル等のシートやファイル
と接触しても画像が汚染されない現像剤を提供する事に
ある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は前記の目的を達成する為鋭意研究の結果本
発明に到達した。
即ち本発明は、熱可塑性樹脂を必須成分とする電子写真
用現像剤組成物に於いて、熱可塑性樹脂が3価以上の多
官能化合物の少なくとも1種を構成単位として有する、
酸価5KOHmg/g以下、水酸基価60KOHmg/g以下のポリエス
テルであり、且つ正の荷電制御剤を含む事を特徴とする
電子写真用現像剤組成物に係わるものである。
本発明におけるポリエステルを構成しているモノマーの
うちアルコールモノマーとしては、3価以上の多官能モ
ノマーも含めて、例えばエチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピ
レングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブ
タンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテン
ジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール等のジオール類、ビスフェノールA、水素添加ビス
フェノールA、ポリオキシエチレン化ビスフェノール
A、ポリオキシプロピレン化ビスフェノールA等のビス
フェノールAアルキレンオキシド付加物、その他の二価
のアルコール、又はソルビトール、1,2,3,6−ヘキサン
テトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトー
ル、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトー
ル、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオ
ール、グリセロール、ジグリセロール、2−メチルプロ
パントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオー
ル、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、
1,3,5−トリヒドロキシベンゼン、その他の三価以上の
多価アルコールを挙げることができる。
これらのモノマーのうち特に、ビスフェノールAアルキ
レンオキシド付加物を主成分モノマーとして用いた系が
良好な結果を示した。
ビスフェノールAアルキレンオキシド付加物を構成モノ
マーとして用いた場合、ビスフェノールA骨格の性質上
比較的高めのガラス転移点のポリエステルが得られ、耐
ブロッキング性が良好となる。また、ビスフェノールA
骨格の両側のアルキル基の存在がポリマー中でソフトセ
グメントとして働き低温定着性が良好となる。
本発明に於けるポリエステルを構成しているモノマーの
うち、酸モノマーとしては3価以上の多官能モノマーも
含めて、例えばマレイン酸、フマール酸、シトラコン
酸、イタコン酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、コハ
ク酸、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸、マロン
酸、又はn-ドデセニルコハク酸、n-ドデシルコハク酸等
のアルケニルコハク酸類もしくはアルキルコハク酸類、
これらの酸の無水物、アルキルエステル、その他の二価
のカルボン酸、そして1,2,4−ベンゼントリカルボン
酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタ
レントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、
1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル
−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、テト
ラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,7,8−オクタ
ンテトラカルボン酸、エンポール三量体酸、及びこれら
の無水物、アルキルエステル、アルケニルエステル、ア
リールエステル、その他の三価以上のカルボン酸を挙げ
ることができる。
ここで述べているアルキル、アルケニル又はアリールエ
ステルの具体例としては、1,2,4−ベンゼントリカルボ
ン酸を例に取れば、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸ト
リメチル、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸トリエチ
ル、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸トリn-ブチル、1,
2,4−ベンゼントリカルボン酸トリイソブチル、1,2,4−
ベンゼントリカルボン酸トリn-オクチル、1,2,4−ベン
ゼントリカルボン酸トリ2−エチルヘキシル、1,2,4−
ベンゼントリカルボン酸トリベンジル、1,2,4−ベンゼ
ントリカルボン酸トリス(4−イソプロピルベンジル)
等がある。
これらのモノマーのうち3価以上のカルボン酸又はその
無水物を多量に用いた場合、酸価を5KOHmg/g以下に保持
しようとすれば、樹脂製造時に、ゲル化等の危険性が生
じ、注意を要する。
また、これらのモノマーのうち、特に次式(I) で表されるモノマーを併用した系が良好な結果を示す。
(I)式のモノマーはエステル交換反応により反応が進
行するので、樹脂の酸価とは無関係に(即ち低酸価のま
までも)高分子量化及び架橋構造の導入が出来るわけで
ある。
(I)式のモノマーの配合割合は酸成分の構成単位中2
〜50モル%が良好である。2モル%未満では十分な架橋
構造が得られず、耐オフセット性が改善されなくなる。
50モル%より多くなると樹脂製造等にゲル化等の危険性
が生じる。
次に本発明における正の荷電性を持ったトナーに用いら
れるポリエステルは、その性質上、酸価を5KOHmg/g以下
にする必要があり、5KOHmg/gを超える場合は、樹脂その
ものの負の荷電性が強くなり使用が困難となる。
また水酸基価が60KOHmg/gを超える場合は必然的に低分
子量となり耐オフセット性、耐ブロッキング性等に支障
をきたす様になる。
次にトナーの重要な要求特性である熱特性を満たす為に
は、それに用いられる樹脂は、少なくとも1種の3価以
上の多官能モノマーを用いて架橋構造とし、高化式フロ
ーテスター軟化点が90℃〜150℃、流出開始温度と軟化
点との温度差が15℃〜50℃である事が好ましい(ここで
用いた高化式フローテスターとは、樹脂等の溶融挙動が
各温度で簡単に再現性良く測定出来、トナー用、バイン
ダー樹脂の評価には非常に有効な装置である)。3価以
上の多官能モノマー即ち架橋剤を用いなければ、耐オフ
セット性に支障をきたす。又、軟化点が90℃未満では耐
オフセット性、耐ブロッキング性に、また150℃を超え
ると低温定着性に支障をきたす。また、同様に流出開始
温度と軟化点との温度差が15℃未満では耐オフセット
性、耐ブロッキング性に、また50℃を超えると低温定着
性に支障をきたす。
本発明に於ける正の荷電制御剤としては低分子化合物か
ら高分子化合物(ポリマーも含む)まで特に制限はな
い。例えば、ニグロシン系の染料である「ニグロシンベ
ースEX」、「オイルブラックBS」、「オイルブラックS
O」(以上、オリエント化学社製)や、トリフェニルメ
タン系染料、4級アンモニウム化合物、アミノ基を有す
るビニル系ポリマー等が挙げられる。
本発明の電子写真用現像剤組成物中の正の荷電制御剤の
含有量は熱可塑性樹脂100重量部に対し、0.1〜8.0重量
部が好ましく、更に好ましくは0.5〜3.0重量部である。
但し、正の荷電制御剤がアミノ基を有するビニル系ポリ
マーの場合はより多量に用いても差支えない。
本発明に於ける電子写真用現像剤は通常の方法によって
製造される。
また、本発明に於いて使用する事のできる着色剤として
例えば黒色トナーの場合サーマルブラック法、アセチレ
ンブラック法、チャンネルブラック法、ファーネスブラ
ック法、ランプブラック法等により製造される各種のカ
ーボンブラック、カラートナーの場合銅フタロシアニ
ン、モノアゾ系顔料(C.I.Pigment Red 5,C.I.Pigment
Orange 36,C.I.Pigment Red 22)、ジスアゾ系顔料(C.
I.Pigment Yellow 83)、アソトラキノン系顔料(C.I.P
igment Blue 60)、ジスアゾ系顔料(Solvent Red 1
9)、ローダミン系染料(Solvent Red 49)等があり、
これらを該熱可塑性樹脂と正の荷電制御剤と共にボール
ミル等により充分に均一分散した後、ニーダーにて溶融
混練し冷却後粉砕し、平均粒径5〜15μの着色粉体即ち
トナーとして使用される。乾式二成分系現像剤として該
トナーを不定形キャリアー、フェライト系コートキャリ
アー、真球コートキャリアー等の磁性粉体と適量ブレン
ドし現像剤として用いられる。
また、現像機構上又は画像を向上せしめる目的の為、磁
性微粉体をトナー中に含有せしめる事ができる。該磁性
粉体としてはフェライト、マグネタイト等強磁性を示す
元素を含む合金あるいは化合物を挙げることができ、該
磁性体は平均粒径0.05〜1μの微粉末の形で熱可塑性樹
脂中に30〜70重量%の量を分散せしめ用いる事ができ
る。
また、本発明に係るトナー中に含有される公知の特性改
良剤として、オフセット防止剤、流動化剤等があるが、
適宜用いても何ら本発明を阻害するものではない。
尚、本発明に於けるポリエステル樹脂の酸価、水酸基価
はJIS K 0070の方法に準じて測定される。但し樹脂が溶
媒に溶解し難い場合はジオキサン等の良溶媒を用いても
差し支えない。
また、本発明で使用している高化式フローテスターにつ
いてはJIS K 7210に概略が記載されているが、本発明で
は具体的に、高化式フローテスター軟化温度は第1図に
示す如き、高化式フローテスター(島津製作所製)を用
いて1cm3の試料3を昇温速度6℃/minで加熱しなが
ら、プランジャー1により20Kg/cm2の荷重を与え、直径
1mm、長さ1mmのノズル4を押し出すようにし、これによ
り、第2図に示すような当該フローテスターのプランジ
ャー降下量(流れ値)−温度曲線を描きそのS字曲線の
高さをhとするときh/2に対応する温度を軟化温度とし
たものであり、また流出開始温度は、樹脂が溶融し始め
それによりプランジャーが降下し始めた時の温度とし
た。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について述べるが、本発明はこれ
らの例に限定されるものではない。
尚、実施例に示す組成割合は特に明示しない限り重量部
を表す。
製造例1(樹脂Aの製造) ポリオキシプロピレン(2.2)‐2,2-ビス (4−ヒドロキシフェニル)プロパン 740g ポリオキシエチレン(2.2)‐2,2-ビス (4−ヒドロキシフェニル)プロパン 300g テレフタル酸ジメチル 466g イソドデセニル無水コハク酸 80g 1,2,4-ベンゼントリカルボン酸 トリn-ブチル 114g 以上の物質を通常のエステル化触媒と共にガラス製2lの
4つ口フラスコに入れ、温度計、ステンレス製攪拌棒、
流下式コンデンサー及び窒素導入管を取りつけ、電熱マ
ントルヒーター中で窒素気流下、前半210℃常圧、後半2
10℃減圧にて攪拌しつつ反応を進めた。
得られた樹脂は、酸価2.3KOHmg/g、水酸基価28.0KOHmg/
g、高化式フローテスター軟化温度135.7℃、流出開始温
度102℃であった。
製造例2(樹脂Bの製造) ポリオキシプロピレン(2.2)‐2,2-ビス (4−ヒドロキシフェニル)プロパン 1050 g フマール酸 298 g 1,2,4-ベンゼントリカルボン酸 トリ2-エチルヘキシル 156 g メチルハイドロキノン 0.5g 以上の物質を製造例1と同様の装置を用い、前半185℃
常圧、後半210℃減圧にて反応を進めた。
得られた樹脂は、酸価1.8KOHmg/g、水酸基価33.5KOHmg/
g、高化式フローテスター軟化温度129.5℃、流出開始温
度98℃であった。
製造例3(樹脂Cの製造) ポリオキシプロピレン(3.2)‐2,2-ビス (4−ヒドロキシフェニル)プロパン 1224g テレフタル酸 398g n-ドデシル無水コハク酸 80g 1,2,4,5-ベンゼンテトラ カルボン酸テトラメチル 93g 以上の物質を通常のエステル化触媒と共に製造例1と同
様の装置、同様の処法にて反応を進めた。
得られた樹脂は、酸価3.5KOHmg/g、水酸基価43.0KOHmg/
g、高化式フローテスター軟化温度140.5℃、流出開始温
度108℃であった。
製造例4(樹脂Dの製造) ポリオキシプロピレン(2.2)‐2,2-ビス (4-ヒドロキシフェニル)プロパン 1050g イソフタル酸 374g 1,2,4-ベンゼントリカルボン酸 トリメチル 151g グリセリン 15g 以上の物質を通常のエステル化触媒と共に製造例1と同
様の装置、同様の処法にて反応を進めた。
得られた樹脂は、酸価4.7KOHmg/g、水酸基価37.0KOHmg/
g、高化式フローテスター軟化温度135.7℃、流出開始温
度100℃であった。
製造例5(樹脂Eの製造、比較用) 製造例1の1,2,3-ベンゼントリカルボン酸トリn-ブチル
を1,2,4-ベンゼントリカルボン酸58gに変えた以外は全
く同様の処方にて反応を開始した。酸価を追跡しながら
反応を進めたが、酸価が15KOHmg/g近くなると、樹脂の
粘度が急激に高くなり、最終的にゲル化した。なお、念
の為酸価を測定した所、13.0KOHmg/gであった。
製造例6(樹脂Fの製造、比較用) ポリオキシプロピレン(2.2)‐2,2-ビス (4-ヒドロキシフェニル)プロパン 1070g イソフタル酸 97g テレフタル酸ジメチル 470g 以上の物質を通常のエステル化触媒と共に製造例1と同
様の装置、同様の処法にて反応を進めた。
得られた樹脂は、酸価2.7KOHmg/g、水酸基価20.1KOHmg/
g、高化式フローテスター軟化温度138.8℃、流出開始温
度115℃であった。
製造例7(樹脂Gの製造、比較用) 製造例2の1,2,4-ベンゼントリカルボン酸トリ2-エチル
ヘキシルを1,2,4-ベンゼントリカルボン酸55gに変えた
以外は全く同様の処方にて反応を進めた。
得られた樹脂は、酸価19.5KOHmg/g、水酸基価37.2KOHmg
/g、高化式フローテスター軟化温度133.2℃、流出開始
温度102℃であった。
実施例1〜4及び比較例1〜4 下記組成の材料をボールミルで混合後、加圧ニーダーに
て溶融混練し、冷却後、通常の粉砕・分級工程を経て平
均粒径11μmのトナーを調製した。
<組成> 実施例1 樹脂A 89部 カーボンブラック「カーボンブラック♯44 (三菱化成社製)」 6部 荷電制御剤「ニグロシンベースEX (オリエント化学社製)」 2部 ワックス「ビスコール550P (三洋化成社製)」 3部 実施例2 実施例1における樹脂Aを樹脂Bに変える以外は全く同
様。
実施例3 実施例1における樹脂Aを樹脂Cに変える以外は全く同
様。
実施例4 実施例1における樹脂Aを樹脂Dに変える以外は全く同
様。
比較例1 実施例1における樹脂Aを樹脂Fに変える以外は全く同
様。
比較例2 実施例1における樹脂Aを樹脂Gに変える以外は全く同
様。
比較例3 実施例1における樹脂Aをトナーバインダー用スチレン
−アクリル共重合樹脂(架橋タイプ、高化式フローテス
ター軟化温度130.2℃)に変える以外は全く同様。
比較例4 実施例1における樹脂Aをエポキシ樹脂 「エピコート1007(油化シェル社製)」に変える以外は
全く同様。
以上の実施例1〜4で得られたトナーをそれぞれトナー
1〜トナー4とし、比較例1〜4で得られたトナーをそ
れぞれ比較トナー1〜比較トナー4とする。
以上のトナー各々39gと樹脂被覆された鉄粉1261gと流動
化剤7gとを混合して現像剤を調製し、それぞれの現像剤
の摩擦帯電量をブローオフ法にて測定した。そして、市
販の電子写真複写機(感光体は有機系感光体、定着ロー
ラーの回転速度は255mm/sec、定着装置中のヒートロー
ラー温度を可変にし、オイル塗布装置を除去したもの)
にて画像出しを行った。
定着温度を120℃〜220℃にコントロールし、画像の定着
性、オフセット性を評価した結果を表1に示す。
ここでの最低定着温度とは底面が15mm×7.5mmの砂消し
ゴムに500gの荷重を載せ、定着機を通して定着された画
像の上を5往復こすり、こする前後でマクベス社の反射
濃度計にて光学反射密度を測定し、以下の定義による定
着率が70%を越える際の定着ローラーの温度をいう。
また、保存安定性については、各トナーを50℃、相対温
度40%の条件下で24時間放置したときの凝集の発生の程
度を評価した。その結果も表1に示す。
また、耐塩化ビニル移行性については、定着後の画像を
塩化ビニルシートにはさみ100g/cm2の荷重を与え40℃の
下、1週間放置した時の画像及び塩化ビニルシートの汚
染状態を評価した。その結果も表1に示す。
また、環境安定性については、高温高湿(35℃、85%R
H)及び低温低湿(10℃、15%RH)での画像安定性につ
いて評価した。その結果も表1に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は高化式フローテスターの要部を示す略示断面
図、第2図はフローテスターのプランジャー降下量(流
れ値)−温度曲線である。 1…プランジャー 2…シリンダー 3…試料 4…ノズル 5…ノズル押え

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂を必須成分とする電子写真用
    現像剤組成物に於いて、熱可塑性樹脂が3価以上の多官
    能化合物の少なくとも1種を構成単位として有する、酸
    価5KOHmg/g以下、水酸基価60KOHmg/g以下のポリエステ
    ルであり、且つ正の荷電制御剤を含む事を特徴とする電
    子写真用現像剤組成物。
  2. 【請求項2】熱可塑性樹脂がビスフェノールAアルキレ
    ンオキサイド付加物であるジオール成分と、次式(I) で示される化合物とを必須の構成単位として有するもの
    である特許請求の範囲第1項記載の電子写真用現像剤組
    成物。
  3. 【請求項3】式(I)で表される化合物の配合割合が酸
    成分の構成単位中2〜50モル%である特許請求の範囲第
    2項記載の電子写真用現像剤組成物。
  4. 【請求項4】熱可塑性樹脂が、高化式フローテスターに
    よる軟化温度が90℃〜150℃、流出開始温度と軟化温度
    との温度差が15℃〜50℃のポリエステルである特許請求
    の範囲第1項記載の電子写真用現像剤組成物。
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