JPH0765842B2 - 冷蔵庫等の扉体 - Google Patents

冷蔵庫等の扉体

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JPH0765842B2
JPH0765842B2 JP5066740A JP6674093A JPH0765842B2 JP H0765842 B2 JPH0765842 B2 JP H0765842B2 JP 5066740 A JP5066740 A JP 5066740A JP 6674093 A JP6674093 A JP 6674093A JP H0765842 B2 JPH0765842 B2 JP H0765842B2
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JP
Japan
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outer plate
door
front surface
door outer
insulating material
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JP5066740A
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English (en)
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Inventor
二郎 藤本
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、前面が前方へ凸となる
湾曲形状をなす扉外板の内部に発泡断熱材を注入して固
化させる冷蔵庫等の扉体に関する。
【0002】
【従来の技術】ウレタン樹脂の原液を注入し、この原液
の発泡によりウレタンフォームを断熱材として使用する
いわゆる現場発泡方式による冷蔵庫等の扉体が従来より
知られている。ウレタンフォームはその発泡過程におい
て接着性を有しているため、扉本体と強く接着する。し
かしながら、冷蔵庫の運転時における温度変化、或いは
外気温の変化等による温度の低下時に局部的にウレタン
フォームが収縮し、この収縮に追従して扉本体が収縮方
向に引っぱられて扉本体の表面に部分的な凹みが発生す
る。特にこの凹みが扉本体の前面に発生した場合には商
品の外観が著るしく低下し、商品価値がなくなる虞れが
ある。
【0003】この問題を解決する方法として例えば、特
公昭60−38630号公報がある。このものは扉枠に
ウレタンフォームの原液を注入した後、枠体の表面を急
冷して枠体に接するウレタンフォームに脆弱層を形成
し、その結果ウレタンフォームが収縮しても脆弱層が壊
れてウレタンフォームと枠体とが剥離して枠体表面に凹
みが生じるのを防止できるものである。また図4に示す
ようにウレタンフォームの原液注入に際し、予じめ扉外
板3の前面3aの内側に発泡性断熱材5とこの前面3a
との接着を防止するポリエチレンフィルム7を敷いて前
記公報と同様の目的を達している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
特開昭58−85083号公報のように鋼板等の金属板
で、前面、周側面、内フランジをプレス等にて一体に絞
り加工して形成する方式の扉外板を使用する扉体にあっ
ては、図4に示すように扉外板のスプリングバックによ
って扉外板の前面3aが前方にH寸法湾曲してフィルム
7と前面3aとの間に空洞部11が生じるため、扉外板
3の前面3aを押すとペコツキが発生する欠点がある。
【0005】そこで本発明は、扉外板の成形時の残留応
力により扉外板の前面にスプリングバック現象が生じる
ことを前提として、前面が前方へ凸となる湾曲形状をな
す扉外板の内部に発泡断熱材を注入固化させても、前面
にペコツキが生じないようにした冷蔵庫等の扉体を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前面が前方へ
凸となる湾曲形状をなす扉外板と、この扉内板の裏面に
設けられ伸縮性を有したシート部材と、このシート部材
よりも内側に位置する分離部材と、この分離部材上に注
入され扉外板の内部に発泡充填される発泡断熱材とを備
えた冷蔵庫等の扉体を提供するものである。
【0007】
【作用】扉外板の裏面に配置された伸縮性のシート部材
は、扉体製造時にはその収縮性能により断熱材から外方
向へ向けて働く発泡圧力を吸収するように作用し、冷蔵
庫の運転中等扉体の冷却時には断熱材の収縮力(冷蔵庫
の庫内方向へ向けた力)で分離部材が同方向に引きつけ
られて分離部材と扉外板の裏面との間に隙間が形成され
そうになるのをシート部材の伸長性能によりシート部材
が伸長して隙間の形成を抑止するように作用する。即
ち、シート部材の伸縮性により分離部材と扉外板の裏面
との間の隙間発生を抑止できる。
【0008】
【実施例】図1において、1は冷蔵庫本体、2,3は該
本体の前面開口を開閉自在に閉塞する扉体で、2は冷蔵
室用の扉体、3は冷凍室用の扉体である。
【0009】図2及び図3において、扉体2は、鋼板等
の金属板を前面3a、周側面3b、内フランジ3cをプ
レスにて一体に紋り成形した扉外板3と、該扉外板の開
口部を閉塞する如く取着した扉内板4と、前記扉外板3
内に現場発泡方式によって充填したウレタン樹脂等の発
泡性断熱材5と、前記扉外板3の内フランジ3cに前記
扉内板4と共に取着したガスケットGと、前記扉外板3
の前面3aの内側に添設した発泡ポリエチレン等の伸縮
性があり且つ独立気泡性のシート部材6と、更に該シー
ト部材の内側を覆着する分離部材としてのポリエチレン
等のフィルム7とで構成している。そして一体に紋り成
形した前記扉外板3にあっては扉外板のスプリングバッ
クによって前記前面3aの中央部がH寸法だけ前方に突
出した状態に湾曲しており、扉外板の前面3aは前方へ
凸となる湾曲形状をなすのである。
【0010】前記発泡性断熱材5の充填に当っては、先
ず発泡用下治具8a内に紋り成形した前記扉外板3を収
納載置し、この扉外板の前面3aの中央部を中心として
内側に前記シート部材6を添設し、更にこのシート部材
の内側全体を前記フィルム7で覆った後、発泡機のノズ
ル9から前記発泡性断熱材5の原液10を注入し、開口
部を発泡用上治具8bで閉塞して発泡固化せしめるもの
である。この時、前記前面3aの湾曲は前記発泡用上下
治具8a,8bによって矯正されているものの治具8
a,8bから取り出せばまた湾曲する。
【0011】前記シート部材6は、発泡ポリエチレン等
伸縮性を有し且つ独立気泡性の材料で形成することによ
り、換言すれば伸縮性を有し且つ発泡性断熱材5の発泡
充填時に原液10が前記シート部材6を透過して発泡固
化後に断熱材5が前記前面3aと接着することがない材
料で形成することにより、前記扉外板(3)の前面3a
が湾曲して該面と前記発泡性断熱材5との間に空洞部1
1を生じさせようとしても、発泡充填時には発泡圧によ
って圧縮していたものが伸長してこの生じようとする空
洞部11に充填されて空洞部を塞ぐように作用する。前
記フィルム7は、ポリエチレン等薄膜状のフィルムで形
成することにより、前記原液10の注入時における流れ
を良好にする一方、このフィルム7の大きさを前記シー
ト部材6よりも充分に大きくしてフィルム7の周縁の複
数箇所を扉外板3の前面3aの内側に接着或るいは溶着
することにより、前記シート部材6と前記前面3aの内
側との間に発泡充填時の断熱材が侵入してシート部材6
と前面3aとが接着するのを防止している。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、分離部材とシート部材
が断熱材と扉外板の前面の内側部分とを接触しないよう
に機能し、冷蔵庫の冷却運転時等扉体が冷却されて温度
が低下し断熱材に収縮力が働くことで分離部材が断熱材
の収縮方向に引っぱられても、この収縮方向に追随して
シート部材が伸長するため、分離部材と扉外板の前面と
の間に隙間が生じることなく、扉外板の前面にペコツキ
が生じることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷蔵庫の外観斜視図である。
【図2】冷蔵庫の扉体を示す図1のII−II断面図であ
る。
【図3】扉体への発泡断熱材注入作業を説明する断面図
である。
【図4】扉体の従来例を示す図2対応図である。
【符号の説明】
1 冷蔵庫本体 2 扉体 3 扉外板 3a 前面 5 発泡断熱材 6 シート部材 7 分離部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面が前方へ凸となる湾曲形状をなす扉
    外板と、この扉外板の裏面に設けられた伸縮性を有する
    シート部材と、このシート部材よりも内側に位置する分
    離部材と、この分離部材上に注入され扉外板の内部に発
    砲充填される発泡断熱材とを備えたことを特徴とする冷
    蔵庫等の扉体。
JP5066740A 1993-03-25 1993-03-25 冷蔵庫等の扉体 Expired - Lifetime JPH0765842B2 (ja)

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WO2015033754A1 (ja) * 2013-09-05 2015-03-12 ハイアールアジアインターナショナル株式会社 冷蔵庫の扉体
JP2021143799A (ja) * 2020-03-13 2021-09-24 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 断熱扉及びこれを有する冷蔵庫

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JPS5921973A (ja) * 1982-07-28 1984-02-04 株式会社東芝 冷蔵庫用断熱扉の製造方法

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