JP5099827B2 - 発泡樹脂成形品およびその成形金型 - Google Patents
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Description
また、ドアトリムやバックドアトリムのような自動車内装部材の場合、他の部材との接続や他の部材への固定用の固定ねじや位置決めボス等の取付具挿通孔が成形と同時に形成されている。
すなわち、この発泡樹脂成形品の製造方法によれば、図6に示すように、コアバック時にピン111が取付具挿通孔510の内壁面を係止しながら、移動型100が移動するので、取付具挿通孔510周囲の移動型100側との接触面は、コアバック後も移動型100の型面に密着状態を保たれる。したがって、発泡樹脂成形品500の移動型100側の面では、孔510の周囲の取付座面が安定して平坦な状態で得られる。
しかしながら、上記特許文献2の方法では、発泡樹脂成形品の片面のみしか取付具挿通孔510の周囲の取付座面を平坦なものにできないため、両面に取付座面が必要な場合には対応できない。
上記ポリプロピレン系樹脂としては、ホモポリプロピレン、ランダムポリプロピレン、ブロックポリプロピレン等が挙げられるが、特にランダムポリプロピレン、ブロックポリプロピレンが好適である。
すなわち、コアバック開始のタイミングが早すぎるとスキン層の形成が不十分で、必要なスキン層厚みが確保できなくなって、得られる成形品に強度的な問題が生じ、コアバック開始のタイミングが遅すぎるとスキン層の厚さが厚くなりすぎて、上記のような問題が発生して、軽量化の点で問題が生じる恐れがある。
すなわち、射出充填に時間がかかりすぎると、金型と接触しているスキン層厚みの成長に場所的なバラツキが生じることになる。具体的には、ゲート近傍のスキン層は、金型との接触時間が長くなってスキン層が厚くなり、ゲート遠方のスキン層は、金型との接触時間が短くなってスキン層は薄くなる。その結果、発泡層の厚みも大きく変動することになって、発泡樹脂成形品の物性、外観に差異が発生する。
しかも、取付座部の厚さが成形品本体部の厚さと同じであるので、取付座部の取付座面からはみ出る大きさのワッシャなどもゆがんだりすることなく取りつけることができる。
その後、移動型をコアバックさせて、キャビティを拡張すると、スキン層に囲まれた未固化状態の発泡性樹脂組成物が発泡する。また、このとき、取付具挿通孔形成用ピンの周囲部分がコアバックにより発泡するその周囲部分の発泡後の厚さを備えた状態で固化しているので、取付具挿通孔形成用ピンの周囲部分は、発泡により影響を受けず発泡前の状態を保つ。したがって、この成形金型を用いれば、上記本発明の発泡樹脂成形品を得ることができる。
図1は、本発明にかかる発泡樹脂成形品の1つの実施の形態をあらわしている。
取付座部3は、未発泡樹脂で形成されていて、両端面が取付座面31となっている。
なお、成形品本体部2と取付座部3との境界部分11は、成形品本体部2および取付座部3と面一であることが好ましいが、図1に示すように、若干凹んでいても構わない。
成形品本体部2は、表裏面にスキン層21を備え、内部が発泡層22となっている。
すなわち、成形金型4は、図2に示すように、移動型4aと固定型4bとを備えている。
固定型4bは、移動型4aの取付具挿通孔形成用ピン41に対応する位置に、型閉め時に取付具挿通孔形成用ピン41の先端部が嵌り込む穴43が穿設されているとともに、穴43の周囲に、取付座部3を形成するための型面の他の一部を構成する凹部44が設けられている。
成形品本体部形成用キャビティ部5aの厚さyは取付座部形成用キャビティ部5bの厚さXより薄くなっている。
すなわち、図3(a)に示すように、この成形金型6は、移動型6aが、取付座部3を形成するための型面を一部として構成する凹部61を備え、固定型6bが、取付座部3を形成するための型面の他の一部を構成する凹部62を備えているとともに、この凹部62の中央に、取付具挿通孔形成用ピン63が凹部61方向に向かって垂設されている。
2 成形品本体部
2a 発泡性樹脂組成物
3 取付座部
31 取付座面
32 取付具挿通孔
4,6 成形金型
4a,6a 移動型
4b,6b 移動型
5 キャビティ
5a 成形品本体部形成用キャビティ部(コアバックにより発泡するその周囲部分)
5b 取付座部形成用キャビティ部(コアバック時に発泡しない部分)
Claims (2)
- 発泡性樹脂組成物を金型キャビティ内に射出充填後、成形品の厚み方向に移動型をコアバックさせて金型キャビティ内の前記発泡性樹脂組成物を発泡させて得られ、他の部材への取付具挿通孔およびその周囲に取付座部を有する発泡樹脂成形品であって、
前記取付具挿通孔および前記取付座部が射出発泡成形時に得られ、前記取付座部がその周囲の成形品本体部の厚さと同じ厚さの未発泡樹脂組成物で形成されており、前記取付座部の両面がその周囲の成形品本体部と面一になっていることを特徴とする発泡樹脂成形品。 - 発泡性樹脂組成物を金型キャビティ内に射出充填後、成形品の厚み方向に移動型をコアバックさせて金型キャビティ内の前記発泡性樹脂組成物を発泡させて得られ、他の部材への取付具挿通孔およびその周囲に取付座部を有する発泡樹脂成形品の成形金型であって、コアバック前に金型の取付具挿通孔形成用ピンによって取付具挿通孔および取付座部が冷却固化され、かつ、
コアバック時に発泡しない部分のコアバック前のキャビティ厚さを、コアバックにより発泡するその周囲部分の発泡後の成形品本体部と面一となる厚さに形成するとともに、
前記取付具挿通孔形成用ピンを、コアバック時に前記取付具挿通孔から抜ける方向に相対移動するように前記移動型または固定型に一体化してなることを特徴とする成形金型。
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