JP5093487B2 - 射出発泡成形品、射出発泡成形型、および射出発泡成形品の製造方法 - Google Patents

射出発泡成形品、射出発泡成形型、および射出発泡成形品の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、射出発泡成形品、射出発泡成形型、および射出発泡成形品の製造方法に関し、さらに詳しくは、基材と、表皮層および発泡層からなり射出発泡成形により前記基材と一体に成形された表皮・発泡材とにより構成されており、前記表皮・発泡材の端縁を前記基材の端部から延長成形することにより形成された巻き込み部が前記基材の裏面に巻き込み接合されてなる射出発泡成形品と、このような射出発泡成形品を成形するための射出発泡成形型、およびこのような射出発泡成形品の製造方法に関するものである。
従来から、基材と表皮材とを一体成形して、表皮材を基材の端部に巻き込むものが知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1は、樹脂からなる基材と表皮材とを同時に一体成形したときの基材端末を表皮材で巻き込んだときに生じる外観不良を解消した表皮一体成形装置に関するものである。
特許文献1には、対向する第1及び第2の型でキャビティを形成し、該対向する型の間に、表皮材を配置した後で溶融樹脂を注入して型締めしてなる表皮一体成形装置であって、前記第1の型及び第2の型を型締めしたときに第1の型及び第2の型の外周当接部でシェアーエッジを形成してなるものにおいて、前記キャビティを形成する第1および第2の型のうち雄型の端部には、型締め時に他方の型と当接してキャビティを構成する当接面から所定角度をもって、対向する他方の型側へ向けた略0.5〜1.0mm程度の段差が設けられ、該段差からアール形状の凹部が形成されてなることを特徴とする表皮一体成形装置が開示されている。
また、特許文献1には、対向する雄型と雌型でキャビティを形成し、該対向する型の間に、表皮材を配置した後で溶融樹脂を注入して型締めしてなる表皮一体成形装置において、前記雄型の外周にはスライド型が形成され、該スライド型は、型締め時において雌型のキャビティ外側で表皮材を挾持する支持部と、該支持部からキャビティ側へ向けて突起した略0.5〜1.0mm程度の段差と、該段差からアール形状の少なくともアールの頂部を含む凹部が設けられてなることを特徴とする表皮一体成形装置が開示されている。
さらに、例えば、自動車のインストルメントパネルやドアトリムなどの内装品においては、所定の剛性を有することによりその形を保持する(保形性を有する)基材の表面に、クッション材となる発泡層を介して意匠面を構成する表皮層が一体に積層成形された射出発泡成形品が使用されている。そして、このような内装品として使用される射出発泡成形品においても、見栄えを良くするために、従来の技術では表皮層と発泡層とからなる表皮・発泡材を基材の端部からはみ出すように延長成形して巻き込み部とし、かかる巻き込み部を基材の裏面に巻き込んで溶着などにより接合することが行われている。
すなわち、このような射出発泡成形品を成形するに際しては、最初に図7に示すように、第1の型11’,12’によりキャビティ14’を形成して、溶融化された基材1’
の材料をキャビティ14’内に射出充填し、基材1’を成形する。そして、基材1’の表面1a’側から型11’を離型させるとともに裏面1b’側を型12’に保持させ、この型12’と型13’とを衝合させる。このとき、キャビティ18’は、基材1’を保持した状態の型12’と型13’により、表皮・発泡材4’を基材1’と一体成形するための一体部成形部分18b’と、基材1’の端部から延長するように巻き込み部4a’を成形するための巻き込み部成形部分18a’とを備えている。このキャビティ18’内に溶融化された表皮・発泡材の材料を所定の圧力で射出充填し保圧すると、図8に示すように、表皮・発泡材4’の材料の型13’と接している部分が冷却されて固化し、所定厚さの表皮層(スキン層とも呼ばれる)2’を形成することとなる。一方、表皮・発泡材4’の材料の表皮層2’を形成した部分と基材1を保持している型12’との間の部分は、まだ固化しておらず溶融した状態を維持している。この状態で、図9に矢印で示すように、型12’と13’をわずかに開いてコアバックさせると、表皮・発泡材4’の材料の表皮層2’を形成した部分と基材1’を保持している型12’との間の部分は、射出充填時の圧力が解放されて発泡して発泡層3’が形成されることとなる。表皮・発泡材4’は、基材1’と積層されて一体となった一体部4b’と、基材1’の端部から延長成形された巻き込み部4a’とを備えている。巻き込み部4a’は、図10に示すように、後の工程で基材1’の裏面1b’側に巻き込まれ、基材1’と接合される。
特開平8‐183063号公報
しかしながら、上記従来の技術のうちで特許文献1にあっては、キャビティ内に表皮材を配置して基材を表皮材と一体成形するものであり、先に成形された基材と表皮・発泡材を一体成形するものではなく、しかも、表皮材を発泡させるものでもない。
また、図7〜図10に示した従来の技術にあっては、表皮・発泡材4’が、一体部4b’だけでなく巻き込み部4a’も含めて、全体に発泡層3’を形成されており、巻き込み部4a’が厚くなっていた(図10の(a))。そのため、図10の(b)に示すように特に基材1’の裏面1b’に巻き込むべく折り曲げる部分(基材1’の端面と対応する部分)のアールが大きくなり、基材1’の端面と密着せず隙間が生じるなど、射出発泡成形品の端縁を見栄えよく成形し確実に巻き込み接合することが困難であるという問題があった。そして、従来の技術では、見栄えのよくない端縁を覆い隠すために、カバーなどの別部材を取り付ける必要があり、手間やコストがかかるという問題があった。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたもので、簡単な構成で容易に且つ確実に端縁を見栄えよく成形することができるよう構成された射出発泡成形品を提供することを目的とする。
また、本発明は、上述した問題に鑑みてなされたもので、簡単な構成で容易に且つ確実に端縁の見栄えがよい射出発泡成形品を成形することができる射出発泡成形型を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、上述した問題に鑑みてなされたもので、簡単な構成で容易に且つ確実に射出発泡成形品の端縁を見栄えよく成形することができる射出発泡成形品の製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1の射出発泡成形品に係る発明は、基材と、表皮層および発泡層からなり射出発泡成形により前記基材と一体に成形された表皮・発泡材とにより構成されており、前記表皮・発泡材の端縁を前記基材の端部から延長成形することにより形成された巻き込み部が前記基材の裏面に巻き込み接合されてなる射出発泡成形品であって、前記基材の端部の表面側角部に突起が形成されており、前記巻き込み部を前記表皮層のみにより形成したことを特徴とするものである。
上記の課題を解決するために、請求項2の射出発泡成形型に係る発明は、基材と、表皮層および発泡層からなり射出発泡成形により前記基材と一体に成形された表皮・発泡材とにより構成されており、前記基材の裏面に巻き込み接合するための巻き込み部が前記表皮・発泡材の端縁を前記基材の端部から延長成形することにより形成されてなる射出発泡成形品を成形するための射出発泡成形型であって、前記基材の少なくとも表面側を成形するための第1の型と、前記基材の少なくとも裏面側を成形し基材を保持する第2の型と、前記第2の型に保持された基材との間で前記表皮・発泡材を成形する第3の型とを備えており、前記第1の型と第2の型により形成されるキャビティは、前記基材の端部の表面側角部に突起を形成するための凹部を有しており、前記第2の型と第3の型は、前記表皮・発泡材の表皮層により前記巻き込み部を形成するものであることを特徴とするものである。
上記の課題を解決するために、請求項3の射出発泡成形品の製造方法に係る発明は、基材が配置された型内に表皮・発泡材の材料を所定の圧力で射出充填して、表皮・発泡材の材料の前記型に接した部分に表皮層を形成するとともに、表皮・発泡材の材料の前記基材と表皮層との間の部分を溶融化した状態に保持し、前記型をコアバックさせて表皮・発泡材の材料の前記基材と表皮層との間の溶融化した部分を発泡させて、基材と、表皮層および発泡層からなる表皮・発泡材とを一体成形するとともに、前記表皮・発泡材の端縁を前記基材の端部から延長成形させて巻き込み部が形成された射出発泡成形品を成形し、前記巻き込み部を基材の裏面に巻き込み接合する射出発泡成形品の製造方法であって、第1の型と第2の型によりキャビティを形成して、前記端部の表面側角部に突起を有する基材を成形し、該基材を第2の型に保持して第2の型と第3の型により基材の表面側にキャビティを形成して表皮・発泡材の材料を射出充填し、第3の型に接触することにより表皮層を形成するとともに、該表皮層によって前記巻き込み部を形成し、その後、第2の型と第3の型とをコアバックさせて基材と表皮層との間に発泡層が形成された射出発泡成形品を成形し、該射出発泡成形品を型内から取り出して前記表皮層からなる巻き込み部を前記基材の端部裏面に巻き込み接合することを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、基材の端部の表面側角部に突起が形成されていることにより、表皮・発泡材は、その基材と積層される一体部が発泡層を有しており、基材の突起と対応する部分から端までの基材の裏面に巻き込む巻き込み部がほぼ表皮層だけで成形されるために薄くなっており、かかる巻き込み部を基材の裏面に巻き込み接合しても、端縁が見栄えよく構成された射出発泡成形品を提供することができる。
請求項2の発明によれば、第1の型と第2の型により形成されるキャビティが凹部を有していることにより、この第1および第2の型で基材を成形すると、その端部の表面側角部に突起が形成される。そして、基材を第1の型から離型させるとともに第2の型上に残した状態で型開きし、次いで、この第2の型と第3の型とを型閉じして表皮・発泡材の材料を射出充填する。表皮・発泡材の材料は、基材の端部からはみ出すように延長成形された巻き込み部も含めて、第3の型に接した部分が冷却されて固化して表皮層を形成するが、基材の端部の表面側角部に突起が形成されるために、基材と一体成形される一体部における表皮層と基材との間の部分が固化することなく溶融した状態を維持する。この状態で、第2の型と第3の型をわずかに開いてコアバックさせると、表皮・発泡材の材料の一体部における溶融した状態を維持した部分が圧力を開放されて発泡する。射出発泡成形品は、表皮・発泡材の基材端縁からはみ出すように延長成形された巻き込み部がほぼ表皮層だけとなり薄く形成され、基材と一体成形される一体部に発泡層が形成された状態で成形される。そのため、表皮・発泡材の巻き込み部を基材の裏面に巻き込み接合しても端縁を見栄えよく巻き込んだ射出発泡成形品を製造することが可能な射出発泡成形型を提供することができる。
請求項3の発明によれば、第1の型と第2の型によりキャビティを形成して、端部の表面側角部に突起を有する基材を成形して、この基材が残された第2の型と第3の型により基材の表面側にキャビティを形成して表皮・発泡材の材料を射出充填することにより、表皮・発泡材の基材端縁からはみ出すように延長成形された巻き込み部をほぼ表皮層だけで薄く形成し、基材と一体成形される一体部の基材と表皮層との間の部分を溶融した状態に維持する。そして、この状態で、第2の型と第3の型をわずかに開いてコアバックさせると、表皮・発泡材の一体部における溶融した状態を維持した部分は、圧力を開放されて発泡する。すなわち、射出発泡成形品は、表皮・発泡材の基材と重なる一体部が基材と表皮層との間に発泡層が形成されており、基材の端部から延長成形された巻き込み部がほぼ表皮層のみで薄く形成される。そのため、この射出発泡成形品を第2および第3の型から取り出して表皮層の巻き込み部を基材の端部裏面に巻き込み接合することにより、端縁の見栄えのよい射出発泡成形品を製造することが可能な方法を提供することができる。
(発明の態様)
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある。請求可能発明は、少なくとも、請求の範囲に記載された発明である「本発明」ないし「本願発明」を含むが、本願発明の下位概念発明や、本願発明の上位概念あるいは別概念の発明を含むこともある。)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、請求可能発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載,実施例の記載等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。なお、以下の各項において、(1)項が請求項1に相当し、(3)項が請求項2に相当し、(5)項が請求項3に相当する。
(1) 基材と、表皮層および発泡層からなり射出発泡成形により前記基材と一体に成形された表皮・発泡材とにより構成されており、前記表皮・発泡材の端縁を前記基材の端部から延長成形することにより形成された巻き込み部が前記基材の裏面に巻き込み接合されてなる射出発泡成形品であって、
前記基材の端部の表面側角部に突起が形成されており、
前記巻き込み部を前記表皮層のみにより形成したことを特徴とする射出発泡成形品。
(1)項の発明では、基材の端部の表面側角部に突起が形成されており、前記巻き込み部を前記表皮層のみにより形成したことにより、表皮・発泡材は、その基材と積層される一体部が発泡層を有しており、基材の突起と対応する部分から端までの基材の裏面に巻き込む巻き込み部がほぼ表皮層だけで成形されるために薄くなっている。そのため、巻き込み部を基材の裏面に巻き込み接合しても、射出発泡成形品の端縁が見栄えよい構造となる。
(2) 基材と、表皮層および発泡層からなり射出発泡成形により前記基材と一体に成形された表皮・発泡材とにより構成されており、前記表皮・発泡材の端縁を前記基材の端部から延長成形することにより形成された巻き込み部が前記基材の裏面に巻き込み接合されてなる射出発泡成形品であって、
前記表皮・発泡材の巻き込み部を前記表皮層により形成したことを特徴とする射出発泡成形品。
(2)項の発明では、巻き込み部が表皮層によって成形されていることにより、巻き込み部を薄く成形して見栄えよく端縁を構成することができる構造の射出発泡成形品を具現化することができる。
(3) 基材と、表皮層および発泡層からなり射出発泡成形により前記基材と一体に成形された表皮・発泡材とにより構成されており、前記基材の裏面に巻き込み接合するための巻き込み部が前記表皮・発泡材の端縁を前記基材の端部から延長成形することにより形成されてなる射出発泡成形品を成形するための射出発泡成形型であって、
前記基材の少なくとも表面側を成形するための第1の型と、
前記基材の少なくとも裏面側を成形し基材を保持する第2の型と、
前記第2の型に保持された基材との間で前記表皮・発泡材を成形する第3の型とを備えており、
前記第1の型と第2の型により形成されるキャビティは、前記基材の端部の表面側角部に突起を形成するための凹部を有しており、
前記第2の型と第3の型は、前記表皮・発泡材の表皮層により前記巻き込み部を形成するものであることを特徴とする射出発泡成形型。
(3)項の発明では、第1の型と第2の型により形成されるキャビティが凹部を有していることにより、この第1および第2の型で基材を成形すると、その端部の表面側角部に突起が形成される。そして、基材を第1の型から離型させるとともに第2の型上に残した状態で型開きし、次いで、この第2の型と第3の型とを型閉じして表皮・発泡材の材料を射出充填する。第2の型と第3の型により形成されるキャビティは、基材の端部の表面側角部に突起が形成されている結果として必然的に、巻き込み部成形部分が薄く、基材と対応する一体部成形部分が厚くなっている。そのため、第2の型と第3の型により形成されるキャビティに射出充填された表皮・発泡材の材料は、第3の型に接した部分が冷却されて固化して表皮層を形成する。そして、巻き込み部成形部分が薄いため、巻き込み部は、表皮層のみで構成されるが、一体部成形部分が厚いため、一体部における表皮と基材との間の部分は、固化することなく溶融した状態を維持する。この状態で、第2の型と第3の型をわずかに開いてコアバックさせると、表皮・発泡材の材料の一体部における溶融した状態を維持した部分が圧力を開放されて発泡する。射出発泡成形品は、表皮・発泡材の基材端縁からはみ出すように延長成形された巻き込み部がほぼ表皮層だけとなり薄く形成され、基材と一体成形される一体部に発泡層が形成された状態で成形される。そのため、表皮・発泡材の巻き込み部を基材の裏面に巻き込み接合しても端縁を見栄えよく巻き込んだ射出発泡成形品を製造することができる。
(4) 前記基材を保持した第2の型と第3の型により形成されるキャビティは、前記基材の端部の表面側角部に突起が形成されていることにより、巻き込み部成形部分が後にコアバックさせても表皮・発泡材の材料を発泡させることとがない厚さに、一体部成形部分が後にコアバックさせることによって表皮・発泡材の材料を発泡させることができる厚さに形成されていることを特徴とする(3)項に記載の射出発泡成形型。
(4)項の発明では、(3)項に記載の発明において、基材の端部の表面側角部に突起が形成されていることにより、この基材を保持している第2の型と第3の方により形成されるキャビティは、突起を境界として、巻き込み部成形部分が後にコアバックさせても表皮・発泡材の材料を発泡させることとがない厚さに、一体部成形部分が後にコアバックさせることによって表皮・発泡材の材料を発泡させることができる厚さに形成されている。そのため、一体部を確実に発泡させるとともに、巻き込み部を薄く成形して見栄えよく端縁を構成することができる構造の射出発泡成形型を具現化することができる。
(5) 基材が配置された型内に表皮・発泡材の材料を所定の圧力で射出充填して、表皮・発泡材の材料の前記型に接した部分に表皮層を形成するとともに、表皮・発泡材の材料の前記基材と表皮層との間の部分を溶融化した状態に保持し、前記型をコアバックさせて表皮・発泡材の材料の前記基材と表皮層との間の溶融化した部分を発泡させて、
基材と、表皮層および発泡層からなる表皮・発泡材とを一体成形するとともに、前記表皮・発泡材の端縁を前記基材の端部から延長成形させて巻き込み部が形成された射出発泡成形品を成形し、前記巻き込み部を基材の裏面に巻き込み接合する射出発泡成形品の製造方法であって、
第1の型と第2の型によりキャビティを形成して、前記端部の表面側角部に突起を有する基材を成形し、
該基材を第2の型に保持して第2の型と第3の型により基材の表面側にキャビティを形成して表皮・発泡材の材料を射出充填し、第3の型に接触することにより表皮層を形成するとともに、該表皮層によって前記巻き込み部を形成し、
その後、第2の型と第3の型とをコアバックさせて基材と表皮層との間に発泡層が形成された射出発泡成形品を成形し、
該射出発泡成形品を型内から取り出して前記表皮層からなる巻き込み部を前記基材の端部裏面に巻き込み接合することを特徴とする射出発泡成形品の製造方法。
(5)の発明では、第1の型と第2の型によりキャビティを形成して、端部の表面側角部に突起を有する基材を成形して、この基材が残された第2の型と第3の型により基材の表面側にキャビティを形成して表皮・発泡材の材料を射出充填することにより、表皮・発泡材の基材端縁からはみ出すように延長成形された巻き込み部をほぼ表皮層だけで薄く形成し、基材と一体成形される一体部の基材と表皮層との間の部分を溶融した状態に維持する。そして、この状態で、第2の型と第3の型をわずかに開いてコアバックさせると、表皮・発泡材の一体部における溶融した状態を維持した部分は、圧力を開放されて発泡する。すなわち、射出発泡成形品は、表皮・発泡材の基材と重なる一体部が基材と表皮層との間に発泡層が形成されており、基材の端部から延長成形された巻き込み部がほぼ表皮層のみで薄く形成される。そのため、この射出発泡成形品を第2および第3の型から取り出して表皮層の巻き込み部を基材の端部裏面に巻き込み接合することにより、端縁の見栄えのよい射出発泡成形品を製造することができる。
(6) 前記第1の型と第2の型によって基材の端部の表面側角部に突起を形成することにより、前記基材を保持した第2の型と第3の型により形成されるキャビティの一体部成形部分を後にコアバックさせても表皮・発泡材の材料が発泡し得る厚さに、且つ、巻き込み部成形部分が後にコアバックさせても表皮・発泡材の材料が発泡し得ない厚さに形成することを特徴とする(5)項に記載の射出発泡成形品の製造方法。
(6)項の発明では、(5)項に記載の発明において、第1の型と第2の型によって基材の端部の表面側角部に突起を形成することにより、第2の型と第3の型を後にコアバックさせたときに、表皮・発泡材の巻き込み部を発泡させることなく表皮層だけで形成するとともに、表皮・発泡材の一体部を確実に発泡させて表皮層と基材との間に発泡層を形成することができる射出発泡成形品の製造方法を具現化することができる。
最初に、本発明の射出発泡成形型の実施の一形態を図1〜図6に基づいて詳細に説明する。図において同じ符号は、同様または相当する部分を示すものとする。
本発明の射出発泡成形型は、概略、基材1と、表皮層2および発泡層3からなり射出発泡成形により基材1と一体に成形された表皮・発泡材4とにより構成されており、基材1の裏面1bに巻き込み接合するための巻き込み部4aが表皮・発泡材4の端縁を基材1の端部から延長成形することにより形成されてなる射出発泡成形品を成形するためのものであって、基材1の少なくとも表面1a側を成形するための第1の型11と、基材1の少なくとも裏面1b側を成形し基材1を保持する第2の型12と、第2の型12に保持された基材1との間で表皮・発泡材4を成形する第3の型13とを備えており、第1の型11と第2の型12により形成されるキャビティ14は、基材1の端部の表面1a側角部に突起5を形成するための凹部15を有しており、第2の型12と第3の型13は、表皮・発泡材4の表皮層2により巻き込み部4aを形成するものである。
各図に示したように、この実施の形態における基材1は、断面が湾曲した形状に成形された図の紙面に対して垂直方向に延びるパネル状のもので、第2の型12側が裏面1bで、第1の型11側が後の工程で表皮・発泡材4を一体成形する表面1a側となる。第1の型11と第2の型12は、基材成形用型を構成する。第1の型11と第2の型12との相対的な型開閉方向は、図1における上下方向となっている。基材1の表面1a側角部に突出する突起5を形成するために、第1の型11の、基材1の端部の表面1a側角部と対応する位置には切り欠き11aが形成されており、第2の型12は、基材1の端面から表面1a側に連続して突起5を形成するよう第1の型11の切り欠き11aに入り込むことによって凹部15を形成するよう構成されている。そして、第1の型11と第2の型12のパーティングライン16,17は基材1の突起5の先端頂点と対応する位置が起点となっている。このように構成された第1の型11と第2の型12により成形されたポリプロピレン等の熱可塑性樹脂からなる基材1は、型開きするときに第1の型11から離型されて第2の型12に残され保持される。なお、基材1に形成する突起5の高さH(図5を参照)は、後述するように表皮・発泡材4の一体部4bにおいてコアバックさせる前の型閉じした状態における厚さ(TA)や、表皮層2を形成する厚さ(TB)などに応じて設定することができる。
図2に示すように、第2の型12と第3の型13は、基材1の表面1aに表皮・発泡材4を一体に成形するための表皮・発泡材成形用型を構成する。第2の型12の、先に第1の型11と衝合してパーティングライン17を形成していた面は、第3の型13を型閉じしたときのキャビティ18のうちの巻き込み部成形部分18aを構成する。また、型閉じしたときにおける第2の型12に保持された基材1と第3の型13との間には、キャビティ18のうちの一体部成形部分18bが構成される。基材1の表面1a側角部に突起5を形成するために、第2の型12が突起5の先端頂点まで突出しており、第3の型13が基材1と一体成形する表皮・発泡材4の形状に応じた形状に形成されていることから、第2の型12と第3の型13とを型閉じしたときに形成されるキャビティ18は必然的に、一体部成形部分18bが比較的厚く、巻き込み部成形部分18bが比較的薄くなっている。この第2の型12と第3の型13とを型閉じすることにより形成されるキャビティ18の厚さについては、後述することとする。この実施の形態では、図3に示すように、第2の型12に対して第3の型13が上方にわずかに開いてコアバックするよう構成されている。
次に、本発明の射出発泡成形品の製造方法を、上述したように構成された第1〜第3の型を用いる場合により、その作動とともに詳細に説明する。
本発明の射出発泡成形品の成形方法は、概略、基材1が配置された表皮・発泡材成形用型12,13内に表皮・発泡材4の材料であるスチレン系またはオレフィン系熱可塑性エラストマーを所定の圧力で射出充填して、表皮・発泡材4の材料の第3の型13に接した部分を固化させて表皮層を形成するとともに、一体部4bにおける表皮・発泡材4の材料の基材1と表皮層2との間の部分を溶融化した状態に保持し、第3の型13をコアバックさせて表皮・発泡材4の材料の基材1と表皮層2との間の溶融した状態を維持した部分を発泡させて、基材1と表皮層2および発泡層3からなる表皮・発泡材4とを一体成形するとともに、表皮・発泡材4の端縁を基材1の端部から延長成形させて巻き込み部4aが形成された射出発泡成形品を成形し、巻き込み部4aを基材1の裏面1bに巻き込み接合するものであって、第1の型11と第2の型12を型閉じすることによりキャビティ14を形成して、端部の表面1a側角部に突起5を有する基材1を成形し、この基材1を第2の型12に保持して第2の型12と第3の型13により基材1の表面1a側にキャビティ18を形成して表皮・発泡材4の材料を射出充填し、第3の型13に接触することにより表皮層2を形成するとともに、巻き込み部4aを表皮層2によって形成し、その後、第2の型12と第3の型13とをコアバックさせて一体部4bにおける基材1と表皮層2との間に発泡層3が形成された射出発泡成形品を成形し、射出発泡成形品を型12,13内から取り出して表皮層2からなる巻き込み部4aを基材1の端部裏面1bに巻き込み接合するものである。
巻き込み部4aを巻き込み接合してなる射出発泡成形品を成形するに際しては、最初に図1に示したように、第1の型11と第2の型12とを型閉じして上述したようなキャビティ14を形成し、溶融化された基材1の材料をこのキャビティ14内に射出充填する。この基材1は、所定の形状を維持することができるように、所定の剛性を備えており、保形性を有している。基材1の表面1a側角部には突起5が図1における紙面に対して垂直方向に延びるよう基材1の全幅にわたって連続して形成されている。基材1の成形が完了すると、第1の型11から基材1を離型させて第2の型12を型開きさせる。第2の型12は、成形された基材1が残され保持した状態で第1の型11から相対的に型開きする。
次いで、図2に示したように、成形された基材1が残された第2の型12を第3の型13と衝合して、一体部成形部分18bと巻き込み部成形部分18aとを備えたキャビティ18を形成する。基材1の端面に連続してその表面1a側角部に突起5を形成するために、第2の型12のパーティングライン17を構成する衝合面が突出していることにより、図5に示したように、第3の型13との間で形成される一体部成形部分18bの厚さTAの厚さが比較的厚く、また、巻き込み部成形部分18aの厚さTBが比較的薄くなっている。
ここで、図6に基づいて、表皮・発泡材4の材料が発泡/非発泡となる厚さ(横軸)と、巻き込み部4aの厚さの成形可/成形不可および基材1の裏面1bに見栄えよく巻き込みできなくなる巻き込み不可の厚さ(縦軸)との一例について、説明する。
巻き込み部4aの厚さが1.0mmを上回ると、後の工程で基材1の裏面1bに見栄えよく巻き込むことができなくなることから、成形できる巻き込み部4aの厚さは1.0mm以下となる(上限)。巻き込み部4aの厚さは、薄いほど見栄えよく基材1の裏面1bに巻き込むことができるが、巻き込み部4aの厚さを0.5mmを下回る厚さ設定した場合では、巻き込み部4aに材料を十分に充填することができず、成形不可となることから、現実的に成形可能な厚さは0.5mm以上となる(下限)。すなわち、巻き込み部4aを成形する厚さの範囲は0.5〜1.0mmとなる。
一方、表皮・発泡材4を成形するコアバックする前の型閉じした状態でのキャビティ18の厚さは、1.5mmを下回ると、後にコアバックさせた際に発泡することができず(非発泡)、後の工程でコアバックさせた際に発泡させるためには、1.5mm以上の厚さが必要となる。したがって、この実施の形態では、基材1と表皮・発泡材4とを一体に成形する一体部成形部分18bの厚さTAは、1.5mm以上に設定され、また、巻き込み部成形部分18aの厚さTBは、0.5〜1.0mmの範囲に設定される。
なお、巻き込み部成形部分18aは、その厚さTBを0.5〜1.0mmの範囲、つまり非発泡となる1.5mmを下回る値に設定されることから、表皮・発泡材4の材料が後の工程でコアバックさせたときにも発泡することはなく、表皮層2のみにより巻き込み部4aが成形されることとなる。
また、基材1の表面1a側角部に形成される突起5の高さHは、コアバックさせる前の型閉じした状態における第3の型13のキャビティ面と基材1の表面1aとの間の距離(=一体部成形部分18bの厚さTA)から、形成しようとする表皮層2の厚さを差し引いた値に設定することができる。さらに、この形成しようとする表皮層2の厚さは、巻き込み部4aの厚さTBと同じ値に設定することができる。例えば、上述したように、一体部成形部分18bの厚さTAを1.5mm以上に設定し、巻き込み部成形部分18aの厚さTBを0.5〜1.0mmの範囲に設定したこの実施の形態の場合には、突起5の高さは1.0〜1.5mmに設定される。
上述したように、一体部成形部分18bと巻き込み部成形部分18aをそれぞれ所定厚さのキャビティ18に形成して、溶融化された表皮・発泡材4の材料を射出充填すると、図2に示したように、第3の型13に接触した部分が冷却されて固化し表皮層2を形成することとなる。そして、巻き込み部4aにおいては、表皮層2のみにより構成され、後の工程でコアバックさせても発泡することがなく、比較的薄い厚さTBに成形されることとなる。一方、一体部4bにおいては、基材1の表面1a側角部に突起5が設けられていることにより、表皮・発泡材4の材料の、第3の型13と接触することにより形成された表皮層2と基材1との間が所定の厚さを確保されて、溶融化され且つ所定の圧力がかけられた状態を維持している。そこで、図3に矢印で示したように第2の型12と第3の型13を相対的にわずかに開くコアバックを行うと、一体部成形部分18bにおいて溶融化された状態を維持している状態の材料が圧力を解放されて確実に発泡し、基材1と表皮層2との間に発泡層3が形成された射出発泡成形品が成形されることとなる。
射出発泡成形品の成形が完了すると、図4の(a)に示すように、かかる射出発泡成形品を第2および第3の型12,13から取り出し、図4の(b)に示すように、表皮層2のみからなることにより比較的薄く形成された巻き込み部4aを基材1の裏面1b側に巻き込み、超音波振動ホーンを押し当てて熱溶着させるなど、基材1の裏面1bに接合する。
このようにして成形された射出発泡成形品は、基材1の端部の表面1a側角部に突起5が形成されていることにより、第2および第3の型12,13を型閉じした状態で表皮・発泡材4の材料を射出充填しても、一体部成形部分18bにおいては後にコアバックさせたときに発泡し得る厚さを確保することができ、また、巻き込み部成形部分18aにおいては後にコアバックさせたときでも発泡することなく表皮層2のみとなる厚さを保障することができる。そのため、図4の(b)に示したように、巻き込み部4aを比較的薄く成形することができることから、かかる巻き込み部4aを基材1の裏面1bに巻き込み接合したときに、従来の技術(図10の(b)と比較されたい)のように巻き込み部4a'を折り曲げた部分のアールが大きくなることがなく、巻き込み部4aが基材1の端面と密着して隙間が生じることがなく、射出発泡成形品の端縁を見栄えよく成形し確実に巻き込み接合することができ、したがってカバーなどの別部材を端縁に設けて覆い隠す必要がなくなり、手間やコストを低減させることができる。
本発明の、第1の型と第2の型により成形された基材の実施の一形態を説明するために示した要部断面図である。 本発明の、基材を保持した第2の型と第3の型を型締めした状態で表皮・発泡材を射出充填して表皮層を形成した状態を説明するために示した要部断面図である。 図2の状態から第2の型と第3の型をわずかに開いてコアバックさせ、表皮・発泡材の溶融した状態を維持している一体部を発泡させて、基材と表皮層との間に発泡層を形成した状態を説明するために示した要部断面図である。 成形された射出発泡成形品と、その巻き込み部を基材の裏面に巻き込み接合した状態の完成品を説明するために示した要部断面図である。 基材を保持した第2の型と第3の型により形成されたキャビティの寸法を説明するために示した要部拡大断面図である。 表皮・発泡材の材料の、後にコアバックさせたときの発泡/非発泡となる厚さと、巻き込み部の厚さの成形可/成形不可および基材の裏面に見栄えよく巻き込みできなくなる巻き込み不可の厚さとの関係の一例を説明するために示した図表である。 従来の技術の、第1の型と第2の型により成形された基材の実施の一形態を説明するために示した要部断面図である。 従来の技術の、基材を保持した第2の型と第3の型を型締めした状態で表皮・発泡材を射出充填して表皮層を形成した状態を説明するために示した要部断面図である。 図8の状態から第2の型と第3の型をわずかに開いてコアバックさせ、表皮・発泡材の溶融した状態を維持している部分全体を発泡させて発泡層を形成した状態を説明するために示した要部断面図である。 従来の技術により成形された射出発泡成形品と、その巻き込み部を基材の裏面に巻き込み接合した状態の完成品を説明するために示した要部断面図である。
符号の説明
1:基材、 1a:表面、 1b:裏面、 2:表皮層、 3:発泡層、 4:表皮・発泡材、 4a:巻き込み部、4b:一体部、 5:突起、 11:第1の型、 12:第2の型、 13:第3の型、 14:キャビティ、 15:凹部、 18:キャビティ、 18a:巻き込み部成形部分、 18b:一体部成形部分

Claims (3)

  1. 基材と、表皮層および発泡層からなり射出発泡成形により前記基材と一体に成形された表皮・発泡材とにより構成されており、前記表皮・発泡材の端縁を前記基材の端部から延長成形することにより形成された巻き込み部が前記基材の裏面に巻き込み接合されてなる射出発泡成形品であって、
    前記基材の端部の表面側角部に突起が形成されており、
    前記巻き込み部を前記表皮層のみにより形成したことを特徴とする射出発泡成形品。
  2. 基材と、表皮層および発泡層からなり射出発泡成形により前記基材と一体に成形された表皮・発泡材とにより構成されており、前記基材の裏面に巻き込み接合するための巻き込み部が前記表皮・発泡材の端縁を前記基材の端部から延長成形することにより形成されてなる射出発泡成形品を成形するための射出発泡成形型であって、
    前記基材の少なくとも表面側を成形するための第1の型と、
    前記基材の少なくとも裏面側を成形し基材を保持する第2の型と、
    前記第2の型に保持された基材との間で前記表皮・発泡材を成形する第3の型とを備えており、
    前記第1の型と第2の型により形成されるキャビティは、前記基材の端部の表面側角部に突起を形成するための凹部を有しており、
    前記第2の型と第3の型は、前記表皮・発泡材の表皮層により前記巻き込み部を形成するものであることを特徴とする射出発泡成形型。
  3. 基材が配置された型内に表皮・発泡材の材料を所定の圧力で射出充填して、表皮・発泡材の材料の前記型に接した部分に表皮層を形成するとともに、表皮・発泡材の材料の前記基材と表皮層との間の部分を溶融化した状態に保持し、前記型をコアバックさせて表皮・発泡材の材料の前記基材と表皮層との間の溶融化した部分を発泡させて、基材と、表皮層および発泡層からなる表皮・発泡材とを一体成形するとともに、前記表皮・発泡材の端縁を前記基材の端部から延長成形させて巻き込み部が形成された射出発泡成形品を成形し、前記巻き込み部を基材の裏面に巻き込み接合する射出発泡成形品の製造方法であって、
    第1の型と第2の型によりキャビティを形成して、前記端部の表面側角部に突起を有する基材を成形し、
    該基材を第2の型に保持して第2の型と第3の型により基材の表面側にキャビティを形成して表皮・発泡材の材料を射出充填して、第3の型に接触することにより表皮層を形成するとともに、該表皮層によって前記巻き込み部を形成し、
    その後、第2の型と第3の型とをコアバックさせて基材と表皮層との間に発泡層が形成された射出発泡成形品を成形し、
    該射出発泡成形品を型内から取り出して前記表皮層からなる巻き込み部を前記基材の端部裏面に巻き込み接合することを特徴とする射出発泡成形品の製造方法。
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