JP2000117773A - 部分表皮一体成形品および部分表皮一体成形方法 - Google Patents

部分表皮一体成形品および部分表皮一体成形方法

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JP2000117773A JP31410598A JP31410598A JP2000117773A JP 2000117773 A JP2000117773 A JP 2000117773A JP 31410598 A JP31410598 A JP 31410598A JP 31410598 A JP31410598 A JP 31410598A JP 2000117773 A JP2000117773 A JP 2000117773A
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Kazunori Takahashi
和則 高橋
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Inoac Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B29L2031/3005Body finishings
    • B29L2031/3041Trim panels

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表皮端末ラインをきれいに整え、品質安定維
持できる部分表皮一体成形品および部分表皮一体成形方
法を提供する。 【解決手段】 表皮1が意匠面サイドの一部を形成する
部分表皮一体成形品Pにおいて、意匠面側で表皮1の端
縁111が第一の樹脂層5の成形端部51に被われ、且
つ、該第一の樹脂層5と表皮1の裏面側で該表皮1に一
体化成形された第二の樹脂層6とが表皮1の前記端縁1
11周りで接合されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、意匠面が樹脂成形
面の他に表皮で部分的に加飾されるようにした部分表皮
一体成形品および部分表皮一体成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の内装部品などでは、意匠面の一
部領域にファブリックやレザータッチの表皮で風合いや
高級感を付与した部分加飾の一体成形品がある。斯る部
分表皮一体成形品は、従来、例えば次のような製法等で
造ってきた(図12〜図14)。まず、予め真空成形ト
リムされたレザー表皮1をキャビティ型8へセットし、
真空引きにより該表皮1を固定する(図12)。次い
で、型閉じを進行させ、その進行途中で溶融樹脂5aを
射出する。そうして、型閉じを完了しプレスして表皮1
との一体成形品を造るのである。符号9はコア型、符号
5は表皮と一体成形される樹脂層、符号81は表皮端縁
111が見えないようになるべく深い溝を形成するため
の突起を示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上述の製法
では、最善の注意を払っていても表皮1のトリミングカ
ットで寸法誤差が生まれ易く、表皮端縁111が短くな
るケース(図11の実線部分)や長くなるケース(図1
1の破線部分)があり、カットされた寸法にバラツキが
でた。このカットされた表皮端縁111のバラツキは、
前記突起81を設けていても隠し切れず、一体成形され
る製品に現われることがあり、部分表皮一体成形品にお
ける表皮の端縁111すなわち端末ラインが揃わない問
題となった(図14のイ,ロ)。
【0004】本発明は上記問題点を解決するもので、表
皮端末ラインをきれいに整え、品質安定維持できる部分
表皮一体成形品および部分表皮一体成形方法を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
請求項1に記載の本発明の要旨は、表皮が意匠面の一部
を形成する部分表皮一体成形品において、意匠面側で表
皮の端縁が第一の樹脂層の成形端部に被われ、且つ、該
第一の樹脂層と表皮の裏面側で該表皮に一体化成形され
た第二の樹脂層とが表皮の前記端縁周りで接合されてな
ることを特徴とする部分表皮一体成形品にある。請求項
2に記載の発明たる部分表皮一体成形品は、請求項1
で、第一の樹脂層をバージン材で形成する一方、第二の
樹脂層をリサイクル材で形成したことを特徴とする。ま
た、請求項3に記載の本発明の要旨は、部分表皮一体成
形品をつくる表皮を型内に配設して型閉じするにあた
り、表皮の端縁付近をコア型側のスライド型面とキャビ
ティ型面とで挟持し、且つ表皮に覆われた内側領域に第
二の樹脂層用キャビティを区画形成した状態にして型内
に表皮を配設して型閉じし、次に、表皮の外側領域およ
び意匠面側の表皮端縁上のキャビティに、第一の樹脂層
用溶融樹脂を射出し、溶融固化させて第一の樹脂層を形
成し、続いて、スライド型を後退させ、前記第二の樹脂
層用キャビティと表皮端縁周りの第一の樹脂層との双方
につながる導通空間を形成し、その後、該導通空間およ
び第二の樹脂層用キャビティへ第二の樹脂層用溶融樹脂
を射出し表皮と一体成形することを特徴とする部分表皮
一体成形方法にある。
【0006】
【実施形態】以下、本発明に係る部分表皮一体成形品お
よび部分表皮一体成形方法の実施形態について詳述す
る。 (1)実施形態1 図1〜図4は本発明の部分表皮一体成形品および部分表
皮一体成形方法の一形態で、図1〜図3は成形過程を示
す断面説明図である。図1は型開き状態にある部分表皮
一体成形型(以下、単に「成形型」という)の断面説明
図、図2は図1の状態から工程が進んで表皮を係止セッ
トし、第一の樹脂層用溶融樹脂を射出,成形した断面説
明図、図3はスライド型を後退させて導通空間を形成
し、導通空間および第二の樹脂層用キャビティへ第二の
樹脂層用溶融樹脂を射出,成形した断面説明図、図4は
部分表皮一体成形品の斜視図である。ここでは、扁平の
車両用部分表皮一体成形品Pに適用する。
【0007】部分表皮一体成形方法 部分表皮一体成形方法に先立ち、先ずこれに用いる成形
型について説明する。図1に示した成形型は、部分表皮
一体成形方法に用いる成形型の一例で、コア型2と該コ
ア型2に組込まれたスライド型3(クランプ盤等でもよ
い)とキャビティ型4とを具備する。
【0008】コア型2は、成形品裏面側の型面21を形
成するが、その一部をスライド型3に担わせている。こ
こでのコア型2は、表皮端縁111をも載せ得るスライ
ド型3を組込み、引き込み状態にした該スライド型3の
型面31とで部分表皮一体成形品の裏面部分を形成する
固定型(下型)になっている。コア型2には、配設され
る表皮1より外側領域の型面21に第一の樹脂層用溶融
樹脂5aを射出するゲート26が、また、表皮に覆われ
る内側領域の型面21に第二の樹脂層用溶融樹脂6aを
射出するゲート27が設けられる(図1)。
【0009】スライド型3は、表皮1が配されるコア型
中央部の型面22の部分を開口した環盤体で、コア型サ
イドに設置され、前述のごとくその上面はコア型側の型
面の一部を担う。図1,図2では成形品の中央より左側
のスライド型周りの要部部分断面図を表すにとどまって
いるが、全体は図4のような製品を造る成形型(スライ
ド型)になっている。スライド型3は、表皮1が載置す
る部分31を外方に向け緩やかに下方傾斜させ、さらに
表皮端縁地点より外側部分に膨出部32を形成して、型
内にセットした表皮1のズレ防止を図る。スライド型3
は、その下面が図示しない可動軸に支えられ、該可動軸
を作動させる油圧シリンダ(図示せず)によってコア型
2から浮上させたりコア型2の型面レベルに下降させた
りすることができる。スライド型3をコア型2の型面レ
ベルまで下降させて型閉めすると、部分表皮一体成形品
Pのキャビティが形成され、また、本発明に係る部分表
皮一体成形品用表皮1を型内に配設して、スライド型3
を浮上させ且つ型閉めすると、スライド型面31とキャ
ビティ型面に係る凸部43とで表皮1を挟持し、キャビ
ティCが第一の樹脂層用キャビティC1,表皮端縁上キ
ャビティC2と第二の樹脂層用キャビティC3とに2分割
される構成にある。
【0010】キャビティ型4は下面に意匠面側の型面が
形成された可動型(上型)になっている。前記スライド
型面31に対向するキャビティ型4の型面には外方に向
け緩やかに傾斜状に膨らむ凸部43が形成され、スライ
ド型面31とで型内に配設した表皮を確実に挟持できる
ようにする(図1)。該凸部43の高さh1は図12の
突起81に比し小さくて済む。凸部43は表皮端縁11
1を見えないようにする役割はないからである。該凸部
43より表皮1が載る前記スライド型3の型面31を外
側に張り出させ、さらに、表皮を挟持するための凸部4
3より外側には窪み部44を形成して、第一の樹脂層5
の成形端部51が表皮端縁111を被うことができるよ
うにする。キャビティの一部C2が表皮端縁111上に
も設けられる。
【0011】上記成形型を用いて、部分表皮一体成形方
法は以下のごとく実施される。まず、成形操作に先立
ち、所定大きさに裁断カットした平状の表皮1を準備す
る。該表皮1は部分表皮一体成形品が出来上った段階
で、その端縁111が第一の成形樹脂層5内に入り込む
ので、従来技術のようにシビアな寸法カットする必要は
全くない。製品になったとき、意匠面に現われる表皮の
寸法より若干大きめの表皮1が用意される。そして、成
形型を型開状態とし、さらにスライド型3を上動させ、
スライド型3がコア型2から浮上した状態とする。スラ
イド型3がキャビティ型方向に押し出された格好になる
(図1)。
【0012】次いで、表皮1をスライド型3に載置しセ
ットする。スライド型3の外方に向け緩やかに傾斜下降
した型面31に表皮1の端縁付近11が載る。膨出部3
2は表皮端縁111を係止し表皮1がズレないようにす
る。表皮1をスライド型3にセットした後、キャビティ
型4を下降させ型閉めする(図2参照)。型閉めに伴な
い、表皮1の端縁付近11をコア型側のスライド型面3
1とキャビティ型面(詳しくは凸部43になる)とで挟
持する。このとき、表皮端縁111は窪み部44に顔を
覗かせる。スライド型面31とキャビティ型面に係る凸
部43とで表皮1を挟持し型閉じが完了すると、キャビ
ティCがスライド型3に分断され、表皮1の外側に第一
の樹脂層用キャビティC1,C2ができ、また表皮1に覆
われた内側領域に第二の樹脂層用キャビティC3が区画
形成される。
【0013】続いて、ゲート26よりキャビティC1
2へ第一の溶融樹脂層用溶融樹脂5aを射出する。キ
ャビティC3はスライド型3によりキャビティC1,C2
とは隔絶されているので、表皮1の外側領域および意匠
面側表皮の端縁111上のキャビティC1,C2にだけ溶
融樹脂5aが射出,充満することになる(図2)。そう
して、溶融樹脂5aを冷却,固化させ、第一の樹脂層5
を形成する。表皮1の外側領域のキャビティC1および
意匠面側で表皮の端縁111の上のキャビティC2が第
一の樹脂層5で埋められる。
【0014】次いで、図示しない油圧シリンダを作動さ
せ、スライド型3をコア型側に後退させ(図2の白抜き
矢印)、スライド型面31をコア型2の型面21,22
に合わす。スライド型3を引込めることにより、第二の
樹脂層用キャビティC3と表皮端縁周りの第一の樹脂層
5との双方につながる導通空間C4を形成する。
【0015】しかる後、ゲート27よりキャビティ
3,C4へ第二の樹脂層用溶融樹脂6aを射出する(図
3参照)。導通空間C4および第二の樹脂層用キャビテ
ィC3へ溶融樹脂6aが射出され表皮1と一体成形され
る。そして、溶融樹脂6aは導通空間C4に入り導通部
61を形成し、第一の樹脂層5と接合する。溶融樹脂6
aを冷却,固化させると、導通空間C4およびキャビテ
ィC3に第二の樹脂層6が形成され、該第二の樹脂層6
は表皮1の裏面側で該表皮1に一体化成形され、且つ第
一の樹脂層5と一体結合がなされる。導通部61の第二
の樹脂層6とキャビティC2に充填された第一の樹脂層
5とで表皮端縁111を埋設,把持する。ここで、第一
の樹脂層5と第二の樹脂層6の樹脂は、接合面で強力一
体化を図るべく、相溶性のものを用いるのが好ましい。
これら第一の樹脂層5や第二の樹脂層6の樹脂材料に
は、例えばポリエチレン,ポリプロピレン等の熱可塑性
プラスチックが使用される。その後、脱型すれば、所望
の部分表皮一体成形品Pが得られる(図4)。
【0016】表皮の部分表皮一体成形品 前述の一体成形法で得られた部分表皮一体成形品Pは、
図4ごとくの形状になっている。表皮1が意匠面の一部
を形成する部分表皮一体成形品Pにおいて、意匠面は第
一の樹脂層5がつくる意匠面の他に、表皮1の意匠面1
aが島状に存在し、表皮1による部分加飾が施されてい
る。表皮1は、前記成形法を採ることによって、意匠面
の一部1aを形成すると共に表皮1の端縁111が意匠
面側から第一の樹脂層5へ緩やかに潜り込む。意匠面側
で表皮1の端縁111が第一の樹脂層5の成形端部51
に被われる。成形端部51とは具体的にはキャビティC
2に充填された第一の樹脂層5である。そして、第一の
樹脂層5と表皮1の裏面側で該表皮1に一体化成形され
た第二の樹脂層6とが表皮1の端縁周りで接合されて、
強力に一体結合した形となっている。ところで、第一の
樹脂層5をバージン材で形成する一方、第二の樹脂層6
をリサイクル材で形成すると、より好ましくなる。第二
の樹脂層6は意匠面側に現われないため、外観に不都合
がなく、リサイクル材を用いることによってコストダウ
ンが図れるからである。ここで、該リサイクル材には、
市場に出て回収される素材の他、工場の生産過程で不良
品やバリなどとなって排出されたものを粉砕利用した素
材等を含む。リサイクル材については、相溶性があれば
まざりものであっても構わない。また、その色なども第
二の樹脂層6が意匠面側に現われてこないことからリサ
イクル材と同一になる必要はない。
【0017】効果 このように構成した部分表皮一体成形品および部分表皮
一体成形方法によれば、表皮1の端縁111が第一の樹
脂層5の成形端部51に被われ、しかも、該成形端部5
1は凸部43,窪み部44によって常に決まった形に成
形されるので、意匠面側に現われる表皮端末ラインLが
はっきりと且つきれいに仕上がる(図4)。また、成形
工程で、表皮端縁111が窪み部44に顔を出すように
して、表皮1の端縁付近11をスライド型面31とキャ
ビティ型面に係る凸部43とで挟持した後、第一の樹脂
層5を形成するので、表皮1のズレがなくなり、表皮1
の意匠面の境界に乱れがでない。そして、従来技術のよ
うな深い溝を形成する突起81(図12参照)を設ける
必要がない。表皮1の端末付近11の窪みh1は浅くて
済み(図1)、良好な外観が得られる。さらに、部分表
皮一体成形品Pのトータル厚みが小さくなり,他部品の
スペースが広くなる。
【0018】また、第一の樹脂層5と表皮裏面側で表皮
1に一体成形される第二の樹脂層6とが表皮1の端縁周
りで接合面を形成して結合一体化しているので、表皮1
による加飾部と意匠面が樹脂成形面である一般部との結
合は強いものとなる。加えて、表皮端縁111が確実に
第一の樹脂層5に埋設されるので、表皮端縁111から
の表皮剥離を防止できる。さらに、本成形法によれば、
図12のごとくキャビティ型8に表皮1をセット,固定
して部分表皮一体成形品を造るのでなく、スライド型3
に表皮1をセットして成形する方法であるので、製品に
なった時点で、意匠面に表皮1のケバ(毛)が出なくな
り見栄えも良くなるメリットがある。第一の樹脂層5を
バージン材で形成する一方、前記第二の樹脂層6をリサ
イクル材で形成すると、製品外観の品質を維持しながら
再生品の有効利用,製品の低コスト化を実現できる。
【0019】(2)実施形態2 本実施形態は図5,図6ごとくの部分表皮一体成形品お
よび部分表皮一体成形方法である。ここでは、スライド
型3に実施形態1の膨出部32が省略され、その分、ス
ライド型3の幅厚が小さくなっている。膨出部32をな
くしているので、表皮1の外側領域でスライド型3と接
するコア型2の型面21付近を少し下方まで削り取って
いる(図5)。そして、スライド型3を引っ込めた時、
図6のごとく、導通空間C4と表皮裏面側の第二の樹脂
層用キャビティC3と第一の樹脂層用キャビティC1の型
面レベルがうまくつながるようにしている。
【0020】部分表皮一体成形方法は基本的に実施形態
1と同様である。まず、型開状態下で、上動位置に配し
たスライド型3へ所定形状の表皮1をセットする。次い
で、表皮1の端縁付近11をコア型2側のスライド型面
31とキャビティ型面43とで挟持し、型内に表皮1を
配設して型閉じする。その後、表皮1の外側領域および
意匠面側の表皮端縁上のキャビティC1,C2に、第一の
樹脂層用溶融樹脂5aを射出し、溶融固化させて第一の
樹脂層5を形成する(図5)。続いて、スライド型3を
後退させ、前記第二の樹脂層用キャビティC3と表皮端
縁周りの第一の樹脂層5との双方につながる導通空間C
4を形成する。しかる後、該導通空間C4および第二の樹
脂層用キャビティC3へ第二の樹脂層用溶融樹脂6aを
射出し、表皮1と一体成形し(図6)、所望の部分表皮
一体成形品Pを得る(図4)。出来上った部分表皮一体
成形品Pも実施形態1とほぼ同じであり、その説明を省
略する。実施形態1と同一符号は同一または相当部分を
示す。このように構成した部分表皮一体成形品および部
分表皮一体成形方法も、実施形態1とほぼ同様の効果が
得られる。
【0021】(3)実施形態3 本実施形態は図7,図8ごとくの部分表皮一体成形品お
よび部分表皮一体成形方法である。本実施形態では、成
形型のスライド型3の型面31を水平で平らなものとす
る。スライド型3を上動位置に配したとき、該スライド
型面31をコア型2の表皮外側域にある型面21にほぼ
一致させる。また、スライド型3を引っ込め、導通空間
4を形成したときには、スライド型面31をコア型2
の表皮内側域にある型面22にほぼ一致させる。スライ
ド型3の型面31に対向するキャビティ型4に表皮1の
意匠面1aを付形する平らな型面41の一部43が入り
込んでおり、この部分43が実施形態1の凸部43の役
目を果たしている。該凸部相当部分43はスライド型面
31とで型内に配設した表皮1を確実に挟持できるよう
にしている。さらに、表皮1が載るスライド型3の型面
31を凸部相当部分43より外側(図7の右方)に張り
出させ、また、表皮1を挟持するための凸部相当部分4
3より外側に窪み部44を形成する。斯る成形型を使っ
た部分表皮一体成形方法も、実施形態1と基本的に同じ
やり方であり、その説明を省く。図7が図2に対応し、
図8が図3に対応する。そして、出来上った部分表皮一
体成形品も表皮端縁の部分が盛り上がった形になる他
は、図4と同様のものとなる。実施形態1と同一符号は
同一または相当部分を示す。なお、本発明では前記凸部
相当部分43も実施形態1の凸部43の範疇にはいるも
のとする。該凸部相当部分43もスライド型面31とで
型内に配設した表皮1を挟持できるからである。このよ
うに構成した部分表皮一体成形品および部分表皮一体成
形方法も実施形態1と同様の効果が得られる。
【0022】(4)実施形態4 本実施形態は図9,図10ごとくの部分表皮一体成形品
および部分表皮一体成形方法である。本実施形態は、実
施形態3で出来る第一の樹脂層5の膨み部52をなくし
たものである。表皮端縁111が第一の樹脂層5の成形
端部51で被われるようにするために、表皮1を型内に
配設して型閉じしたとき、キャビティ型面に係る凸部4
3が表皮端縁付近11を図9のごとく屈曲させて凸部4
3とスライド型3とで表皮1の端縁付近11を挟持す
る。なお、本実施形態で、「表皮の外側領域および意匠
面側の表皮端縁上のキャビティに、第一の樹脂層用溶融
樹脂を射出し」の表皮端縁上は図9で表皮端縁111の
左方部分になるが、これも本発明の表皮端縁上に含むも
のとする。斯る成形型を使った部分表皮一体成形方法
も、実施形態1と基本的に同じやり方であり、その説明
を省く。図9が図2に対応し、図10が図3に対応す
る。出来上った部分表皮一体成形品Pは、図示のごとく
加飾表皮面と樹脂成形面との高さがほぼ同じレベルにな
り、好ましい形になっている。他は図4と同様のものと
なる。実施形態1と同一符号は同一または相当部分を示
す。このように構成した部分表皮一体成形品および部分
表皮一体成形方法も実施形態1と同様の効果を得る。
【0023】尚、本発明においては前記実施形態に示す
ものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種
々変更できる。表皮1,コア型2,スライド型3,キャ
ビティ型4,第一の樹脂層5,第二の樹脂層6等の形
状,大きさ等は用途に合わせて適宜選択できる。実施形
態では、図4のような部分加飾表皮の一体成形品Pとし
たが、これに代え、図11のような部分表皮一体成形品
Pとすることもできる。
【0024】
【発明の効果】以上のごとく、本発明の部分表皮一体成
形品および部分表皮一体成形方法は、意匠面に現われる
表皮端末ラインを綺麗に整えることができ、品質安定に
優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1で、型開き状態にある成形型の断面
説明図である。
【図2】図1の状態から工程が進んで表皮を係止セット
し、第一の樹脂層用溶融樹脂を射出,成形した断面説明
図である。
【図3】図2の段階からスライド型を後退させ、導通空
間および第二の樹脂層用キャビティへ第二の樹脂層用溶
融樹脂を射出,成形した断面説明図である。
【図4】部分表皮一体成形品の斜視図である。
【図5】実施形態2で、図2に対応する断面説明図であ
る。
【図6】実施形態2で、図3に対応する断面説明図であ
る。
【図7】実施形態3で、図2に対応する断面説明図であ
る。
【図8】実施形態3で、図3に対応する断面説明図であ
る。
【図9】実施形態4で、図2に対応する断面説明図であ
る。
【図10】実施形態4で、図3に対応する断面説明図で
ある。
【図11】別形態の部分表皮一体成形品の斜視図であ
る。
【図12】従来技術の説明断面図である。
【図13】従来技術の説明断面図である。
【図14】従来技術の説明断面図である。
【符号の説明】
1 表皮 111 端縁 2 コア型 3 スライド型 31 型面 4 キャビティ型 43 凸部(型面) 44 窪み部(型面) 5 第一の樹脂層 5a 溶融樹脂 6 第二の樹脂層 6a 溶融樹脂 C,C1〜C3 キャビティ C4 導通空間(キャビティ) P 部分表皮一体成形品

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表皮が意匠面の一部を形成する部分表皮
    一体成形品において、意匠面側で表皮の端縁が第一の樹
    脂層の成形端部に被われ、且つ、該第一の樹脂層と表皮
    の裏面側で該表皮に一体化成形された第二の樹脂層とが
    表皮の前記端縁周りで接合されてなることを特徴とする
    部分表皮一体成形品。
  2. 【請求項2】 前記第一の樹脂層をバージン材で形成す
    る一方、前記第二の樹脂層をリサイクル材で形成した請
    求項1記載の部分表皮一体成形品。
  3. 【請求項3】 部分表皮一体成形品をつくる表皮を型内
    に配設して型閉じするにあたり、表皮の端縁付近をコア
    型側のスライド型面とキャビティ型面とで挟持し、且つ
    表皮に覆われた内側領域に第二の樹脂層用キャビティを
    区画形成した状態にして型内に表皮を配設して型閉じ
    し、 次に、表皮の外側領域および意匠面側の表皮端縁上のキ
    ャビティに、第一の樹脂層用溶融樹脂を射出し、溶融固
    化させて第一の樹脂層を形成し、続いて、スライド型を
    後退させ、前記第二の樹脂層用キャビティと表皮端縁周
    りの第一の樹脂層との双方につながる導通空間を形成
    し、その後、該導通空間および第二の樹脂層用キャビテ
    ィへ第二の樹脂層用溶融樹脂を射出し表皮と一体成形す
    ることを特徴とする部分表皮一体成形方法。
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