JP2018049146A - 現像剤容器、現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置、現像剤容器の製造方法および金型 - Google Patents

現像剤容器、現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置、現像剤容器の製造方法および金型 Download PDF

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Abstract

【課題】容器内の現像剤量を精度よく検出することができる現像剤容器を提供する。【解決手段】現像剤を収容するための枠体18と、導電性を有し、枠体の内側の表面に露出する第1露出部24bと、第1露出部24bから延びて枠体18の壁部を貫通する貫通部24cと、貫通部24cから延びて枠体18の外側の表面に露出し且つ壁部の厚み方向において第1露出部24bと重複しない位置に配置される第2露出部24aと、を備える導電性シート24と、を有し、第2露出部24aは、導電性シート24の端部を含んでおり、枠体、18の壁部において、導電性シート24の第2露出部24aに対応する領域のうち、導電性シート24の端部に対応する領域部分の厚さは、端部から離れた他の領域部分の厚さよりも大きい。【選択図】図7

Description

本発明は、記録媒体に画像を形成するための現像剤が収容される現像剤容器と、感光ドラムに形成された静電潜像を現像する現像装置に関するものである。また、本発明は、感光ドラムに現像剤像を形成するとともに画像形成装置の装置本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジと、現像剤を用いて記録媒体に画像を形成する画像形成装置に関するものである。また、本発明は、現像剤容器の製造方法と、現像剤容器を製造するための金型に関するものである。
複写機やレーザビームプリンタなどの電子写真方式の画像形成装置では、まず、帯電ローラによって感光ドラムが帯電し、帯電した感光ドラムが露光装置によって露光されることで、感光ドラムに静電潜像が形成される。感光ドラムに形成された静電潜像は、現像ローラによってトナー像として現像される。そして、感光ドラムに形成されたトナー像は、転写ローラによって、用紙などの記録材に転写される。また、記録材に転写されたトナー像は、定着装置によって加熱・加圧されることで記録材に定着する。このようにして、記録材に画像が形成される。また、感光ドラムや現像装置や帯電ローラなどが一体的に構成されたプロセスカートリッジが、画像形成装置の装置本体に対して着脱自在となっている構成が知られている。
そして、従来、現像装置には、現像剤が消費されたことを検知し、プロセスカートリッジの交換時期をユーザーに報知する現像剤残量検知手段が備えられていることがある。この現像剤残量検知手段としては、現像剤を収容する現像剤容器内に複数の電極が配置され、その電極間の静電容量の変化を検知することで、現像剤容器内の現像剤の残量を検知する構成が知られている。特許文献1に開示される技術では、現像ローラが入力側電極となっており、出力側電極が現像剤容器内に設けられている。そして、現像ローラに交流バイアスを印加し、現像ローラ(入力側電極)と出力側電極との間の静電容量を検知することで、現像剤容器内の現像剤の残量を検知している。
特許文献1に開示される技術では、出力側電極に流れる電流を検出する電流検出部が画像形成装置の装置本体に設けられており、現像剤容器内に設けられた出力側電極と電流検出部とを電気的に接続するための接点が現像装置に設けられている。そして、現像ローラに交流バイアスが印加されると、現像ローラ(入力側電極)と出力側電極との間の静電容量に応じた電流が接点を介して電流検出部に流れる。この電流値を電流検出部が検出することで、現像ローラ(入力側電極)と出力側電極との間の静電容量を検知し、現像剤容器内の現像剤の残量を検知する。
ここで、現像剤容器内に設けられた出力側電極として、シート部材が枠体に設けられている構成を考える。また、シート部材の一端側は現像剤容器の外部に露出されており、シート部材の他端側は現像剤容器の内部、すなわち現像剤が収容される内部空間に露出されているものとする。シート部材において、現像剤容器の外部に露出されている部分は、電流検出部と電気的に接続され、現像剤容器の外壁面と密着しているものとする。シート部材が現像剤容器の外部に露出される部分と現像剤容器の内部に露出される部分とが一体として形成されていることで、シート部材において現像剤容器の内部に露出される部分と電流検出部との電気的接続状態が安定する。それにより、現像剤容器内の現像剤量を精度よく検出することができる。
そして、射出成形で枠体を成形する場合において、シート部材における現像剤容器の外部に露出される部分を現像剤容器の外壁面に密着させるには、一方の金型にシート部材を密着させた状態で、他方の金型とシート部材との間に溶融樹脂を射出する必要がある。そのようにすれば、シート部材における現像剤容器の外部に露出される部分が、現像剤容器の外壁面に密着する。
特開2003−248371号公報
しかしながら、一方の金型にシート部材を密着させた状態で、他方の金型とシート部材との間に溶融樹脂を射出した場合、射出された溶融樹脂の勢いで、一方の金型に密着したシート部材が金型から離れてしまうおそれがある。その場合、シート部材の一部が現像剤容器の外部に露出されず、シート部材と電流検出部材とを電気的に安定して接続させることができなくなってしまう。
そこで、本発明は、現像剤容器内の現像剤量を精度よく検出することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明である現像剤容器は、
現像剤を収容するための枠体と、
導電性を有し、前記枠体の内側の表面に露出する第1露出部と、前記第1露出部から延びて前記枠体の壁部を貫通する貫通部と、前記貫通部から延びて前記枠体の外側の表面に露出し且つ前記壁部の厚み方向において前記第1露出部と重複しない位置に配置される第2露出部と、を備える導電性シートと、を有し、
前記第2露出部は、前記導電性シートの端部を含んでおり、前記枠体の前記壁部において、前記導電性シートの前記第2露出部に対応する領域のうち、前記導電性シートの前記端部に対応する領域部分の厚さは、前記端部から離れた他の領域部分の厚さよりも大きいことを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明である現像装置は、
上記現像剤容器と、
前記現像剤容器に収容された現像剤を担持する現像剤担持体と、を有し、
前記現像剤担持体上の現像剤を用いて、像担持体に形成された静電潜像を現像剤像として現像することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明であるプロセスカートリッジは、
画像形成装置の装置本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジであって、
上記現像剤容器と、
静電潜像が形成される像担持体と、
前記現像剤容器に収容された現像剤を担持する現像剤担持体と、を有し、
前記現像剤担持体上の現像剤を用いて、前記像担持体上の静電潜像を現像剤像として現像することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明である画像形成装置は、
上記現像剤容器と、
静電潜像が形成される像担持体と、
前記現像剤容器に収容された現像剤を担持する現像剤担持体と、を有し、
前記現像剤担持体上の現像剤を用いて、前記像担持体上の静電潜像を現像剤像として現像し、
前記像担持体上の現像剤像を用いて記録媒体に画像を形成することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明である製造方法は、
現像剤を収容するための枠体と、
導電性を有し、前記枠体の内側の表面に露出する第1露出部と、前記第1露出部から延びて前記枠体の壁部を貫通する貫通部と、前記貫通部から延びて前記枠体の外側の表面に露出し且つ前記壁部の厚み方向において前記第1露出部と重複しない位置に配置される第2露出部と、を備える導電性シートとを備える現像剤容器を、金型を用いて射出成形により製造する製造方法であって、
前記導電性シートの一方の面側に第1成形部を形成する第1工程と、
前記導電性シートの他方の面側に第2成形部を形成する第2工程と、を有し、
前記第1工程では、前記導電性シートの前記他方の面側において、前記導電性シートの端部を覆うように第3成形部を形成することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明である金型は、
現像剤を収容するための枠体と、
導電性を有し、前記枠体の内側の表面に露出する第1露出部と、前記第1露出部から延びて前記枠体の壁部を貫通する貫通部と、前記貫通部から延びて前記枠体の外側の表面に露出し且つ前記壁部の厚み方向において前記第1露出部と重複しない位置に配置される第2露出部と、を備える導電性シートとを備える現像剤容器を、射出成形により製造するための金型であって、
前記導電性シートの一方の面と接触可能な第1金型と、
前記第1金型と対向して配置され、且つ、前記導電性シートの前記他方の面と接触可能な固定部と、前記固定部に対して相対移動可能なスライド部とを具備する第2金型と、を含み、
前記スライド部は、前記導電性シートと接触可能な第1位置と、前記導電性シートから離間する第2位置とに移動可能であることを特徴とする。
本発明は、現像剤容器内の現像剤量を精度よく検出することができる。
実施例1に係る現像装置を有するプロセスカートリッジの概略断面図 プロセスカートリッジを着脱可能に装備する画像形成装置の概略断面図 実施例1に係る現像装置の斜視図 実施例1に係る現像装置の構成を示す概略断面図 残量検知部材と電極部材とが電気的に接続される様子を示す図 現像剤容器内に残量検知部材が配置されている状態を示す斜視図 残量検知部材における連結部の近傍を示す断面図 実施例1に係る第二の枠体を成形する方法を示す図 実施例1に係る第二の枠体を成形する方法を示す図 第二の枠体におけるシート固定部と凸部とを示す拡大図 残量検知部材における連結部近傍を示す断面図 実施例1の構成を採用しない第二の枠体を成形する方法を示す断面図 実施例1の構成を採用しない第二の枠体を成形する方法を示す断面図 実施例1の構成を採用しない第二の枠体を成形する方法を示す断面図 実施例1に係る構成を採用しない構成について示す図 実施例2に係る第二の枠体を成形する方法を示す図 実施例3に係る第二の枠体を成形する方法を示す図 実施例4に係る第二の枠体を成形する方法を示す図
以下に図面を参照して本発明の実施形態を例示する。ただし、実施形態に記載されている構成部品の寸法や材質や形状やそれらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件などにより適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施形態に限定する趣旨ではない。なお、以下の説明において、電子写真感光ドラム11(像担持体に対応)の回転中心軸線方向を長手方向とする。
(実施例1)
まず、図1および図2を用いて、本実施例に係る現像装置39を有するプロセスカートリッジAと、プロセスカートリッジAを着脱可能に装備する画像形成装置Bの構成を説明する。ここで、図1は、本実施例に係る現像装置39を有するプロセスカートリッジAの概略断面図である。また、図2は、本実施例に係るプロセスカートリッジAを着脱可能に装備する画像形成装置Bの概略断面図である。なお、プロセスカートリッジAは、感光ドラム11と、感光ドラム11に作用するプロセス手段とを備えている。また、感光ドラム11に作用するプロセス手段の一例としては、例えば、感光ドラム11の表面を帯電する帯電ローラ12、感光ドラム11に現像剤像を形成するための現像装置39がある。また、プロセス手段のその他の例としては、例えば、感光ドラム11の表面に残留した現像剤(トナー、キャリア等を含む)を除去するためのクリーニングブレード14がある。
<プロセスカートリッジAの構成>
本実施例に係るプロセスカートリッジAは、図1に示すように、感光ドラム11の周囲に、帯電ローラ12と、弾性を有するクリーニングブレード14を有するクリーナーユニット34とを備えている。また、プロセスカートリッジAは、現像ローラ13(現像剤担持体に対応)と、現像ブレード15と、現像剤を収容するための現像剤容器26とを有する現像装置39を備えている。プロセスカートリッジAは、クリーナーユニット34と現像装置39とが一体されて構成され、画像形成装置Bの装置本体に対して着脱自在となっている。
<画像形成装置Bの構成>
プロセスカートリッジAは、図2に示すように、画像形成装置Bに装着され、シートS(用紙などの記録媒体に対応)に画像を形成するための現像剤像を形成する。また、画像形成装置Bの下部に装着されたシートカセット206から、搬送ローラ207によって、用紙などのシートSが搬送される。このシートが搬送される動作と同期して、感光ドラム11が露光装置208によって選択的に露光されることで、感光ドラム11の表面に静電潜像が形成される。一方、現像ローラ13上(現像剤担持体上に対応)に供給された現像剤の層の厚さは、現像ブレード15によって薄く規制される。そして、現像ローラ13に現像バイアスが印加されることで、現像剤によって、感光ドラム11に形成された静電潜像が現像剤像として現像される。感光ドラム11に形成された現像剤像は、転写ローラ209にバイアス電圧が印加されることによって、搬送されるシートSに転写される。その後、シートSは定着装置210に搬送されて、現像剤像がシートSに定着される。そして、現像剤像が定着したシートSは、排出ローラ201によって、画像形成装置B上部の排出部203に排出される。そして、クリーニングブレード14は、感光ドラム11上(像担持体上に対応)のトナー像(現像剤像に対応)がシートSに転写された後に、感光ドラム11上に残留したトナー(残留現像剤に対応)を回収する。なお、感光ドラム11上のトナー像がシートSに転写された後に、現像ローラ13によって、感光ドラム11上に残留したトナーを回収する構成であってもよい。その場合、上述のクリーニングブレード14等の構成を有しなくてもよい。
次に、現像装置39と第一の枠体17と第二の枠体18とについて図3から図5を用いて説明する。ここで、図3は、本実施例に係る現像装置39の斜視図である。また、図4は、本実施例に係る現像装置39の構成を示す概略断面図である。図5は、残量検知部材24(導電性シートに対応)と電極部材21とが電気的に接続される様子を示す図である。
<現像装置39の構成>
図3に示すように、現像装置39は、現像ローラ13、現像ブレード15、第一の枠体17、第二の枠体18、軸受20、軸受25を有する。現像剤を収容する現像剤容器26は、第一の枠体17と第二の枠体18とが接合されることで形成される。また、長手方向(感光ドラム11の回転中心軸線方向)における現像装置39の両端には、軸受20と軸受25とが配置されている。軸受20と軸受25は、現像ローラ13を回転可能に支持する。また、図5に示すように、軸受20には電極部材21が取り付けられている。
<残量検知部材24の構成>
また、図4に示すように、第二の枠体18には、現像ローラ13との間の静電容量を用いて現像剤容器26内の現像剤量を取得するための残量検知部材24が、第二の枠体18と一体に形成されている。残量検知部材24は、導電性を有するシートである。また、残量検知部材24には、図5に示すように、電極部材21と当接する接点部24a(第2露出部に対応)と、第二の枠体18の内面に位置する検知部24b(第1露出部に対応)とが設けられている。残量検知部材24において、残量検知部材24における端部を有する接点部24aは現像剤容器26の外部に露出されており、残量検知部材24における検知部24bは現像剤容器26の壁部に埋め込まれている。また、残量検知部材24における接点部24aは、現像剤容器26の壁部の厚み方向において検知部24bと重複しない位置に配置され、現像剤容器26の外壁面に密着している。なお、本実施例において、残量検知部材24における接点部24aおよび検知部24bがシート部材に対応する。
ここで、残量検知部材24は、上述したように、導電性を有する樹脂製のシートで形成されており、本実施例では、残量検知部材24の厚みは0.1mmとなっている。なお、本実施例おいて、「導電性を有するもの」とは、JIS K 7194で規定された測定方法で測定された場合に表面抵抗率が10kΩ/sq程度以下であるものを指す。一方、「導電性を有さないもの」とは、表面抵抗率が10kΩ/sq程度より大きいものを指す。そして、本実施例に係る残量検知部材24の表面抵抗率は1〜5kΩ/sq程度となっている。
また、第二の枠体18の材料としては、枠体や部品等に広く用いられているポリスチレン(PS)系の樹脂が用いられている。また、残量検知部材24(導電性樹脂で形成されたシート)の材料としては、カーボンブラックを分散させたエチレン−酢酸ビニル共重合(EVA)系の樹脂が用いられる。そして、本実施例では、第二の枠体18を成形する際の熱と圧力により、EVA系の樹脂をPS系の樹脂に接着させることで、導電性を有する樹脂シートである残量検知部材24と第二の枠体18とを一体に成形している。
しかし、上述した材料に限らず、異なる厚みの樹脂シート、異なる材料の樹脂シート、異なる材料から形成される第二の枠体18を用いても構わない。本実施例では、第二の枠体18が変形することへの影響や、第二の枠体18に樹脂シートを接着する際の接着性、第二の枠体18の表面の転写性、樹脂シートの導電性を考慮して、0.1mmの樹脂シートを選択した。しかし、樹脂シートの厚みは適宜選択することができる。
また、本実施例では、樹脂シートの主材料として、第二の枠体18の材料に対して接着
性のあるEVA系の樹脂を選択した。しかし、他の接着性のある樹脂を用いても構わない。また、第二の枠体18の材料であるPS系の樹脂と樹脂同士が溶融し、界面が生じずに第二の枠体18と一体化される相溶性のある樹脂を、樹脂シートの材料として用いても構わない。例えば、PS系の樹脂に対して相溶性のある樹脂とは、ポリスチレン(PS)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリフェニレンオキシド(PPO)系の樹脂等である。
また、本実施例で用いた樹脂の熱変形温度(ガラス転移温度)について、第二の枠体18に用いたポリスチレン(PS)系の樹脂では約90℃であった。また、導電性を有する樹脂シートである残量検知部材24に用いたエチレン−酢酸ビニル共重合(EVA)系の樹脂は約80℃であった。なお、第二の枠体18および残量検知部材24が熱変形する温度は、例示であり、これに限定されるものではない。また、残量検知部材24を形成する樹脂が熱で変形する温度は、第二の枠体18を形成する樹脂が熱で変形する温度(約90℃)よりも低いことが望ましいが、これに限定されるものではない。
<現像剤の残量を検知する方法>
次に、現像剤容器26内の現像剤量を検知する方法について図4を用いて説明する。具体的には、本実施例では、現像ローラ13と残量検知部材24との間の静電容量から、現像剤容器26内の現像剤の残量を検知している。本実施例では、図4に示すように、現像装置39における現像剤容器26の内部空間にて内面に残量検知部材24が設けられている。また、残量検知部材24は、電極部材21を介して、画像形成装置Bに設けられた現像剤量検出装置251の入力部250と電気的に接続される。
現像ローラ13にAC電圧を印加すると、現像ローラ13と残量検知部材24との間の静電容量に対応した電流が、現像ローラ13と残量検知部材24との間に流れる。ここで、現像ローラ13と残量検知部材24との間の静電容量は、残量検知部材24における検知部24bと現像ローラ13との間の空間に位置する現像剤の量に応じて変化する。そして、現像ローラ13と残量検知部材24との間に流れる電流は、残量検知部材24における検知部24bから、残量検知部材24の接点部24aおよび電極部材21を介して、現像剤量検出装置251の入力部250に流れる。そして、現像剤量検出装置251に入力された電流値に基づき、現像ローラ13と残量検知部材24との間の静電容量が導き出され、それに基づいて、現像剤容器26内の現像剤量が逐次算出される。
図4に示す通り、第二の枠体18において、残量検知部材24は、現像剤と接する底面に設けられている。これにより、残量検知部材24の検知部24bと現像ローラ13との間の現像剤量の変化を知ることができる。また、本実施例では、現像剤容器26内の現像剤量がある程度消費された時点から現像剤がなくなるまでにおいて、残量検知部材24の検知部24bと現像ローラ13との間の静電容量の変化が測定され、現像剤容器26内の現像剤量がユーザーに報知される。しかし、これに限らず、残量検知部材24が配置される位置を変更することにより、現像剤容器26内の現像剤量を検出し始める時点を選択することもできる。そして、本実施例では、現像剤容器26内の現像剤量の検出結果に基づいて、例えば、ディスプレイなどの表示手段を介して、ユーザーに、新しいプロセスカートリッジの準備や交換を促すことができる。
<残量検知部材24における接点部24aおよび連結部24cの構成>
次に、残量検知部材24における接点部24aおよび連結部24c(貫通部に対応)の構成について、図5から図7を用いて説明する。ここで、図6は、現像剤容器26内に残量検知部材24が配置されている状態を示す斜視図である。図7は、残量検知部材24における連結部24cの近傍を示す断面図である。なお、図7は、図6において、第二の枠体18をA方向から見た断面図(A−A断面図)である。
図5から図7に示すように、残量検知部材24は、第二の枠体18と一体的に形成されている。また、残量検知部材24における接点部24aは、第二の枠体18の長手方向における端部近傍に設けられるとともに、現像剤容器26において、現像剤と接する内面とは反対側の面(第二の枠体18の外壁面)に露出されている。このような構成にすることによって、残量検知部材24において、第二の枠体18の内壁面に設けられた検知部24bと、第二の枠体18の外壁面に設けられた接点部24aとが連続的に繋がっている。
そして、図5に示すように、残量検知部材24における接点部24aは、現像ローラ13を回転可能に支持する軸受20内に設けられた電極部材21と接触する。なお、電極部材21には板バネ部21aが設けられており、板バネ部21aは、残量検知部材24における接点部24aを、100gf以上200gf未満程度の圧力で押圧している。また、画像形成装置Bに設けられた現像剤量検出装置251の入力部250(図4を参照)もバネ部250aが設けられており(図5を参照)、バネ部250aは、電極部材21を、同様に、100gf以上200gf未満程度の圧力で押圧している。
このように、本実施例では、残量検知部材24における接点部24aは、第二の枠体18の外壁面に設けられ、接点部24aは電極部材21と接触し、電極部材21は、現像剤量検出装置251における入力部250と接触している。これにより、残量検知部材24における接点部24aと現像剤量検出装置251とが安定して電気的に接続される。なお、本実施例において、接点部24aに対する板バネ部21aの押圧力と、電極部材21に対するバネ部250aの押圧力は、上述した数値に制限されるものではなく、画像形成装置Bの寸法などから適宜選択される。
次に、残量検知部材24における接点部24aを、第二の枠体18の外部である外壁面(第二の枠体18において、現像剤と接する内側とは反対側)に露出させる構成について、図7を用いて説明する。図7に示すように、残量検知部材24において、接点部24aと検知部24bとの間には連結部24cが設けられている。連結部24cは、第二の枠体18に挟み込まれており、接点部24aと検知部24bとを連結させている部分である。ここで、図7において、範囲L1が接点部24aであり、範囲L2が連結部24cであり、範囲L3が検知部24bである。ここで、本実施例では、第二の枠体18の壁部において、接点部24aと密着する部分のうち、残量検知部材24の端部と密着する部分の厚さは、残量検知部材24の端部以外と密着する部分の厚さよりも厚くなっている。また、言い換えれば、第二の枠体18の壁部において、残量検知部材24における接点部24aに対応する領域のうち、残量検知部材24の端部に対応する領域部分の厚さは、残量検知部材24の端部から離れた他の領域部分の厚さよりも大きくなっている。
また、上述したように、本実施例では、残量検知部材24の一端側は第二の枠体18の外部に露出されており、残量検知部材24の他端側は第二の枠体18の壁部に埋め込まれている。残量検知部材24における接点部24aの形状は四角形となっており、接点部24aの三辺は、残量検知部材24の端部となっている。そして、第二の枠体18の壁部において、接点部24aの三辺と密着する部分の厚さは、その三辺以外と密着する部分の厚さよりも厚くなっている。言い換えれば、本実施例では、第二の枠体18の壁部において、接点部24aの三辺以外と密着する部分の厚さは、接点部24aの三辺と密着する部分の厚さよりも薄くなっていることになる。
また、第二の枠体18は、残量検知部材24よりも、現像剤容器26の内壁面側(現像剤と接する内面側)に第二の挟み込み形状部18a(第1枠体形成部・第2成形部に対応)を有している。また、第二の枠体18は、残量検知部材24よりも、現像剤容器26の外壁面側(現像剤と接しない外面側)に第一の挟み込み形状部18b(第2枠体形成部・
第1成形部に対応)を有している。具体的には、第二の挟み込み形状部18aは、残量検知部材24に対して第二の枠体18の内側に配置され、残量検知部材24と接着されている。また、第一の挟み込み形状部18bは、残量検知部材24に対して第二の枠体18の内側と外側の両方に配置され、残量検知部材24と接着されている。そして、連結部24cの少なくとも一部は、第一の挟み込み形状部18bと第二の挟み込み形状部18aとによって挟み込まれている。また、残量検知部材24の一方の面側に形成された第一の挟み込み形状部18bは、残量検知部材24の他方の面側に形成された第二の挟み込み形状部18aと対向している。以上により、残量検知部材24は第二の枠体18と一体的に形成されていることとなる。なお、第一の挟み込み形状部18bと第二の挟み込み形状部18aとは樹脂の界面で区切られている。
ここで、図7に示すように、第一の挟み込み形状部18bの肉厚t2は、連結部24c周辺における第二の枠体18の肉厚t1よりも薄くなっている。具体的には、本実施例では、連結部24cの周辺における第二の枠体18の肉厚t1は1.5mm程度あり、第一の挟み込み形状部18bの肉厚t2は0.5mm程度となっている。また、残量検知部材24の連結部24cの周辺において、第二の挟み込み形状部18aの肉厚t3は1.4mm程度となっている。なお、肉厚t1と肉厚t2と肉厚t3の値は、上述した数値に制限されるものではなく、残量検知部材24の連結部24cの周辺の構成などよって適宜選択される。
<接点部24aと検知部24bと連結部24cの周辺の成形方法>
次に、第二の枠体18において、残量検知部材24における接点部24aと検知部24bと連結部24cの周辺を成形する方法について、図7から図10を用いて説明する。図8は、第二の枠体18において、残量検知部材24における連結部24c近傍を成形する方法を示す図である。具体的には、図8は、第二の枠体18をA方向(図6を参照)から見た断面図(A−A断面図)である。また、図8(a)は、第一の金型100(第2金型に対応)に残量検知部材24が搭載された状態を示す図であり、図8(b)は、注入部Gから樹脂(溶融樹脂)が注入され始めた状態であって、第二の挟み込み形状部18aが成形される前の状態を示す図である。また、図8(c)は、第二の挟み込み形状部18aが成形された後の状態を示す図である。
一方、図9は、第二の枠体18において、残量検知部材24における連結部24c近傍を成形する方法を示す図である。具体的には、図9は、第二の枠体18をB方向(図6を参照)から見た断面図(B−B断面図)である。そして、図9(a)〜(c)に示す状態は、それぞれ、図8(a)〜(c)に示す状態に対応している。また、図10は、第二の枠体18におけるシート固定部18b1(入り込み部・第3成形部に対応)と凸部18a1を示す拡大図である。具体的には、図10(a)は、図7におけるT部分の拡大図であり、図8(c)の状態において、第一の金型100と第二の金型101(第1金型に対応)とを取り除いた図である。同様に、図10(b)は、図9(c)の状態において、第一の金型100と第二の金型101とを取り除いた図である。図10に示すように、本実施例では、第一の挟み込み形状部18bは、残量検知部材24における端部に対応する位置において、第二の挟み込み形状部18aと残量検知部材24との間に入り込むシート固定部18b1を有している。また、残量検知部材24とシート固定部18b1と第二の挟み込み形状部18aは積層され、残量検知部材24はシート固定部18b1の外側に配置され、シート固定部18b1は第二の挟み込み形状部18aの外側に配置されている。
<残量検知部材24における検知部24bの周辺の成形方法>
まず、初めに、図8(a)と図9(a)に示すように、第二の枠体18を成形するために、本実施例では、第一の金型100と第二の金型101とを用いる。第一の金型100の一部はスライド駒103(スライド部に対応)となっており、スライド駒103は、第
一の金型100におけるスライド駒103以外の部分に対してスライド可能(移動可能)となっている。第二の金型101は、残量検知部材24の一方の面と接触可能になっている。また、第一の金型100は、第二の金型101と対向して配置され、かつ、残量検知部材24の他方の面と接触可能な固定部と、その固定部に対して相対移動可能なスライド駒103とを有している。そして、スライド駒103は、残量検知部材24と接触する位置(第1位置に対応)と、残量検知部材24から離間する位置(第2位置に対応)とに移動可能となっている。第二の枠体18を成形する際には、まず、図8(a)と図9(a)に示すように、第一の金型100に残量検知部材24が搭載される。具体的には、残量検知部材24における接点部24aにおいて、残量検知部材24の端部以外の部分は、第一の金型100と密着している。本実施例においては、残量検知部材24は、図8における矢印E3方向に吸引されることで第一の金型100に搭載される。
次に、図8(b)と図9(b)に示すように、第二の金型101を型締め方向(矢印E1方向)に移動させることで、残量検知部材24は、第一の金型100と第二の金型101とによって挟まれる。この状態では、残量検知部材24における接点部24a全体と第二の金型101とが密着しているとともに、接点部24aにおいて、残量検知部材24の端部である部分とスライド駒103との間には隙間が形成されている。なお、本実施例では、この隙間は、残量検知部材24の端部側に近い方よりも、残量検知部材24の端部側から離れて接点部24aの中央側に近い方が小さくなっている。残量検知部材24における接点部24aの端部から、残量検知部材24における接点部24aとスライド駒103とが接触する部分に向かうにつれて狭くなっている。そして、第二の枠体18を成形するために、注入部Gから、残量検知部材24と第一の金型100との間と、残量検知部材24における連結部24cと第二の金型101との間とに樹脂を注入する。そして、第一の挟み込み形状部18bを固める。このようにして、残量検知部材24における検知部24b周辺に第一の挟み込み形状部18bを成形する。ここで、本実施例では、図8(b)に示すように、注入部Gは第一の金型100に設置されているが、これに限定されるものではなく、第二の金型101に設置されていてもよい。
<残量検知部材24における接点部24aおよび連結部24c周辺の成形方法>
図8(b)と図9(b)に示すように、残量検知部材24における接点部24aおよび連結部24cの周辺についても成形される。ここで、本実施例では、残量検知部材24における連結部24cが破断することなく、かつ、伸びが抑えられた状態で、検知部24bが第二の枠体18の内壁面に取り付けられ、接点部24aが第二の枠体18の外壁面に取り付けられる必要がある。そして、接点部24aが、第二の枠体18の外部に露出されている必要がある。
このような構成にするために、本実施例では、第一の金型100の一部がスライド駒103となっている。上述したように、スライド駒103は、第一の金型100におけるスライド駒103以外の部分に対してスライド可能となっている。ここで、図8と図9において、スライド駒103は一点鎖線で示されている。ここで、スライド駒103は、一部に、第二の金型101との間に残量検知部材24を挟み込むための固定部103a(幅は幅L4)を有している。
まず、第二の枠体18を成形する際は、図8(b)と図9(b)に示すような位置(第1位置)にスライド駒103がある状態で、スライド駒103と第二の金型101とによって残量検知部材24が挟み込まれる。つまり、残量検知部材24は、スライド駒103と第二の金型101とによって固定される。そして、スライド駒103と第二の金型101とによって残量検知部材24が固定された状態で、第一の金型100と第二の金型101との間に注入部Gから樹脂が射出される。注入部Gから樹脂が注入されると、まず、検知部24bの周辺に樹脂が流れ込む。そして、次に、図8(b)と図9(b)に示すよう
に、連結部24cの周辺に樹脂が流れ込む。このようにして、連結部24cの一方側に第一の挟み込み形状部18bが成形される。
また、スライド駒103における固定部103aによって残量検知部材24が第二の金型101に押し付けられた状態で、接点部24aの周囲に第二の枠体18が成形される。ここで、図8(b)と図9(b)に示すように、接点部24aの裏面24dにおける端部24d1(露出部端部に対応)とスライド駒103との間に、第二の枠体18におけるシート固定部18b1が形成される。第二の枠体18にシート固定部18b1が設けられることで、接点部24aにおける裏面24dが、シート固定部18b1によって、第二の金型101に対して固定される。
ここで、図8(b)と図9(b)に示すように、シート固定部18b1は、残量検知部材24の面方向に沿って、残量検知部材24の端部の外側から端部に樹脂が流れるように、第一の金型100と第二の金型101との間に樹脂が流入されることで形成される。また、注入される樹脂の圧力によって、残量検知部材24における端部24d1は、押し付け方向F1、押し付け方向F2、押し付け方向F3に第二の金型101に向かって押し付けられる。そのため、残量検知部材24における接点部24aと第二の金型101との間に樹脂が入り込むことを抑制することができる。これにより、第一の金型100と第二の金型101との間に樹脂を注入する際に、接点部24aを第二の金型101に対して位置決めすることができる。このようにして、本実施例では、残量検知部材24における接点部24aを第二の枠体18の外部に露出させることができる。
ここで、本実施例では、図8と図9に示すように、第二の枠体18におけるシート固定部18b1は、第一方向P1と第二方向P2と第三方向P3とに向かって下がる(傾斜する)傾斜部18b2を有している。具体的には、傾斜部18b2は、残量検知部材24における端部24d1から、固定部103aと残量検知部材24とが接触する部分に向かう方向である第一方向P1と第二方向P2と第三方向P3に向かって下がっている。傾斜部18b2は、残量検知部材24の接点部24aに対応する領域のうち、残量検知部材24の端部に対応する領域であり、残量検知部材24の端部から、残量検知部材24の端部に対応しない領域に向かって下方に傾斜している。
なお、本実施例では、図10(a)と図10(b)において、シート固定部18b1によって残量検知部材24が固定されている範囲L5と範囲L7と範囲L9の長さは、1.3mm〜2.5mm程度となっている。ここで、仮に、範囲L5と範囲L7と範囲L9の長さが長すぎる場合、残量検知部材24における端部24d1とスライド駒103との間に樹脂が流れ込んだ際に、樹脂の流れによって端部24d1が動いてしまう。これにより、残量検知部材24の端部24d1が、第二の金型101に対して精度よく位置決めされないおそれがある。そのため、上述したように、範囲L5と範囲L7と範囲L9の値は制限されている。
しかし、第二の枠体18を成形する際の樹脂の温度や、樹脂を注入する圧力などを変更する場合や、本実施例とは異なる樹脂を使用する場合には、樹脂の流動性などの物理特性が変化するため、範囲L5と範囲L7と範囲L9の値も変更する必要がある。また、本実施例では、シート固定部18b1において、シート固定部18b1の高さL6と高さL8と高さL10は0.8mm程度となっており、第二の枠体18における傾斜部18b2の角度θ1と角度θ2と角度θ3は45°程度となっている。しかし、この高さL6と高さL8と高さL10や、角度θ1と角度θ2と角度θ3などの値も、適宜選択することができ、本実施例の値に制限されるものではない。
最後に、図8(c)と図9(c)に示すように、第二の枠体18において、残量検知部
材24の連結部24c周辺がある程度固まった時点で、スライド駒103を、連結部24cから離れる方向(矢印E4方向)に、第2位置へ移動させる。スライド駒103をスライドさせることにより、固まった第二の枠体18の一部と第一の金型100と残量検知部材24との間にスペースが形成される。そして、このスペース内に、図9(c)に示すように、樹脂流入面18cから矢印E5方向に樹脂が流入する。その後、固まった第二の枠体18の一部と第一の金型100と残量検知部材24との間に流れ込んだ樹脂を固める。
すなわち、連結部24cの他方の面を押さえていたスライド駒103を連結部24cから離すことで形成された空間に、それまでスライド駒103によって塞き止められていた樹脂が流入する。具体的には、第二の挟み込み形状部18aは、残量検知部材24の端部がシート固定部18b1によって覆われた状態で、残量検知部材24の端部の外側から残量検知部材24の端部に向かって樹脂が流れることで形成される。これにより、残量検知部材24における連結部24cを介して、第一の挟み込み形状部18bの少なくとも一部と対向するように、第二の挟み込み形状部18aが成形される。ここで、図6と図9(c)で、第二の枠体18において、連結部24cの周辺においてスライド駒103と接する面であって、長手方向(感光ドラム11の回転中心軸線方向)において注入部Gに近い側の面を樹脂流入面18cとする。
ここで、スライド駒103をスライドさせるタイミングは、第一の挟み込み形状部18bが固化しているタイミングであって、樹脂流入面18cの周辺が固化していないタイミングである。第一の挟み込み形状部18bとシート固定部18b1とが固化していることで、残量検知部材24における接点部24aが第二の金型101に対して位置決めされる。さらに、樹脂流入面18cの周辺が固化していないことで、スライド駒103を連結部24cから離すことで形成された空間に樹脂流入面18cから樹脂が流れ込む。なお、本実施例において、「固化する」とは、第二の枠体18を構成する樹脂の温度が、第二の枠体18の材料であるPS系樹脂が固化する温度である90℃付近以下となることをいう。しかし、この温度は、使用される樹脂や種類などによって適宜選択されるため、特に限定されるものではない。
ここで、上述したように、図8に示すように、スライド駒103は、第二の金型101との間で残量検知部材24を挟み込むための固定部103a(幅は幅L4)を有している。そのため、図7における幅L4の範囲において、残量検知部材24の接点部24aと第二の挟み込み形状部18aはオーバーラップしている。なお、本実施例において、固定部103aの幅L4は5.0mm程度なっているが、この値は、残量検知部材24の厚み・剛性などによって適宜選択され、特に制限されるものではない。
ここで、図8(c)と図9(c)に示すように、シート固定部18b1を形成するためのスライド駒103が残量検知部材24からE4方向に離れることによって、第二の挟み込み形状部18aの端部に、E4方向に突出した凸部18a1が形成される。挟み込み形状部18aは、スライド駒103がスライドしてできた空間に樹脂が注入されることで形成されるため、凸部18a1は、シート固定部18b1と同じ形状をしている。
ここで、凸部18a1は、その一部に、シート固定部18b1と同様に、第一方向P1と第二方向P2と第三方向P3とに向かって下がる傾斜部18a2を有している。このように、本実施例では、凸部18a1に傾斜部18a2が設けられ、傾斜部18a2の傾斜角が鋭角となっている。言い換えれば、第二の枠体18内の空間において、傾斜部18a2に対応する部分の角度は鈍角となる。そのため、第二の枠体18の内壁面に設けられた凸部18a1によって形成される隅部の領域が減少され、第二の枠体18に現像剤が残留してしまう可能性が低減される。凸部18a1によって形成される隅部に現像剤が入り込んでしまった場合、隅部に入り込んだ現像剤が撹拌部材(不図示)によって隅部の外に掻
き出されないためである。
<実施例1に係る構成を採用しない場合に生じる課題>
本実施例に係る構成を採用しない場合に生じるおそれのある課題について説明する。本実施例に係る構成を採用しない場合とは、つまり、第二の枠体が、シート固定部18b1と凸部18a1を有しない構成である。実施例1に係る構成を採用しない場合について、図11から図14を用いて説明する。
図11は、実施例1の構成を採用しない第二の枠体において、残量検知部材24における連結部24c近傍を示す断面図である。図12は、実施例1の構成を採用しない第二の枠体について、残量検知部材24における連結部24c近傍の部分を成形する方法を示す断面図である。図13は、実施例1の構成を採用しない第二の枠体について、残量検知部材24の連結部24c近傍を成形する方法を示す断面図である。図14は、実施例1の構成を採用しない第二の枠体について、残量検知部材24の連結部24c近傍を成形する方法を示す断面図である。なお、図14において、残量検知部材24における端部24d1の位置は不安定となっている。なお、実施例1に係る構成を採用しない状態を示す図11(a)〜(c)から図13(a)〜(c)は、それぞれ、実施例1を示す図7(a)〜(c)から図9(a)〜(c)に対応している。
実施例1に係る構成を採用しない場合とは、図11から図13に示すように、シート固定部18b1を有しない構成である。この構成において生じる課題について図13(b)(c)を用いて説明する。実施例1に係る構成を採用しない場合において、図13(b)(c)に示すように、スライド駒5103を、連結部24cから離す方向(矢印E4方向)に移動させるとする。このとき、スライド駒5103を移動させることで生まれたスペースに、図13(c)に示すように、樹脂流入面18cから矢印E5方向に樹脂が流入する。すなわち、連結部24cの面を押さえていたスライド駒5103を連結部24cから離すことでできた空間に、スライド駒5103でせき止められていた樹脂が流入する。
このとき、残量検知部材24における裏面24dは十分に固定されていないので、図14(a)に示すように、残量検知部材24における端部24d1が、矢印E5方向における樹脂の流れによってめくれ上がるおそれがある。これにより、残量検知部材24における接点部24aおよび端部24d1の位置が不安定となるおそれがある。これが一つ目の課題である。また、矢印E5方向に樹脂がさらに流れ込む場合、図14(b)に示すように、第二の枠体内部において、残量検知部材24が破断する可能性があり、その結果、残量検知部材24における接点部24aの一部が損なわれるおそれがある。これが二つ目の課題である。
しかし、本実施例では、第二の枠体18にシート固定部18b1と凸部18a1とが設けられていることで、上述したように、実施例1に係る構成を採用しない場合に生じる課題を解決することができる。つまり、残量検知部材24における端部24d1がめくれ上がることを抑制し、残量検知部材24における接点部24aの位置が不安定となるおそれを低減する。さらには、第二の枠体18における壁部の内部において、残量検知部材24が破断してしまう可能性を低減する。
<本実施例の効果>
以上のように、本実施例では、まず、第二の枠体18を成形する工程において第一の挟み込み形状部18bを成形する。これにより、上述したように、残量検知部材24における接点部24aとスライド駒103との間に樹脂が流れ込んだとしても、接点部24aがめくり上がることがなく、第二の枠体18の外部に安定して接点部24aを露出させることができる。そして、次に、スライド駒103を移動させることで形成された空間に樹脂
が流れ込むことで、適切なタイミングで、第二の挟み込み形状部18aが成形される。なお、本実施例では、第一の挟み込み形状部18bの周辺部分であって、残量検知部材24が設けられていない部分の肉厚t1は、第一の挟み込み形状部18bの肉厚t2よりも厚くなっている。
また、本実施例では、残量検知部材24における検知部24bを第二の枠体18の内面に面に設けるとともに、残量検知部材24における接点部24aを第二の枠体18の外面に設けることができる。残量検知部材24において、接点部24aと検知部24bと連結部24cとが一体となっている。これにより、接点部24aと検知部24bとの電気的接続状態が良好となり、現像剤容器26内の現像剤量を精度よく検出することができる。また、本実施例では、残量検知部材24における連結部24cは、破断することなく、伸びていない状態で、第二の枠体18の壁部の内部に位置している。このように、本実施例では、第二の枠体18において、現像剤容器26内の現像剤量を検出するための残量検知部材24周辺の構成を簡素化するとともに、現像剤容器26の製造工程と組立工程とを簡素化している。これにより、現像剤容器26を製造するためのコストを低減させることができる。
ここで、図15は、実施例1に係る構成を採用しない構成について示す図である。従来では、図15に示すように、現像ローラ13と残量検知部材94との間の静電容量を検知する構成において、残量検知部材94と接点部材95とがそれぞれ別体で形成されていた。また、従来では、第一の枠体97と第二の枠体98とを超音波接合するための溶着リブ98gを避けて、長手方向(感光ドラム11の回転中心軸線方向)の端部に接点部95aが設けられていた。そして、第二の枠体98と接点部材95の間に封止部材91を設ける必要があった。このように、従来では、現像剤容器26内の現像剤量を検出するため部材が多数の部品から構成されていたため、画像形成装置Bの製造コストが高くなってしまっていた。しかしながら、本実施例に係る構成を採用し、現像剤容器26内の現像剤量を検出するため部材の部品数を減らすことで、画像形成装置Bの製造コストを低減させることができる。
以上のように、本実施例では、スライド駒103と第二の金型101とによって残量検知部材24が挟み込まれた状態では、残量検知部材24における接点部24aと第二の金型101とが密着している。また、スライド駒103と第二の金型101とによって残量検知部材24が挟み込まれた状態では、接点部24aの端部とスライド駒103との間には隙間が形成される。これにより、第一の金型100と第二の金型101との間に樹脂が注入された場合に、残量検知部材24における接点部24aが第二の金型101に対して押し付けられ、残量検知部材24における接点部24aが第二の金型101に位置決めされる。
また、本実施例では、第二の枠体18の壁部において、残量検知部材24における接点部24aと密着する部分のうち、残量検知部材24の端部と密着する部分の厚さは、残量検知部材24の端部以外と密着する部分の厚さよりも厚くなっている。これにより、第二の枠体18の壁部において、残量検知部材24の端部に対応する部分の厚さが厚くなっているため、その部分が変形しにくくなり、その部分から残量検知部材24が剥がれてしまうことを抑制することができる。
また、本実施例では、第二の枠体18の壁部において、残量検知部材24における接点部24aと密着する部分のうち、残量検知部材24の端部以外と密着する部分の厚さは、残量検知部材24の端部と密着する部分の厚さよりも薄くなっている。これにより、第二の枠体18の壁部において、残量検知部材24の端部以外に対応する部分の厚さが薄くなるため、その分だけ、現像剤容器26の容量が大きくなる。そのため、現像剤容器26に
多くのトナーを収容することができる。
(実施例2)
次に、実施例2について説明する。ここで、本実施例において、実施例1と同一の機能を有する部分については、同一の符号を付すことでその説明を省略する。ここで、図16は、実施例2に係る第二の枠体を成形する方法を示す図である。図16は、実施例2に係る第二の枠体を成形する方法を示す図である。本実施例では、実施例1とは異なり、シート固定部18b1および凸部18a1の構成は、図16に示すような構成となっている。
図16(a)では、注入部Gから樹脂が注入され始め、第二の挟み込み形状部218aが成形される前の状態が示されている。図16(a)は、実施例1における図9(b)に対応している。また、図16(b)では、第二の挟み込み形状部218aが成形された後の状態が示されている。図16(b)は、実施例1における図9(c)に対応している。実施例2では、シート固定部218b1および凸部218a1は、残量検知部材24の端部24d1から中央に向かう第一方向P1、第二方向P2、第三方向P3に向かって、下がる方向に連続的に傾斜している。つまり、第一方向P1と第二方向P2と第三方向P3方向において、シート固定部218b1および凸部218a1は、端部24d1から、残量検知部材24とスライド駒2103とが接触している部分までの範囲において連続的に傾斜している。言い換えれば、シート固定部218b1は、残量検知部材24の接点部24aに対応する領域のうち、残量検知部材24の端部に対応する領域であり、残量検知部材24の端部から、残量検知部材24の端部に対応しない領域に向かって下方に傾斜している。
(実施例3)
次に、実施例3について説明する。ここで、本実施例において、実施例1と同一の機能を有する部分については、同一の符号を付すことでその説明を省略する。図17は、実施例3に係る第二の枠体を成形する方法を示す図である。本実施例では、図17に示すように、シート固定部318b1および凸部318a1は、残量検知部材24の端部24d1から第一方向P1と第二方向P2と第三方向P3とに向かって傾斜していない。
(実施例4)
次に、実施例4について説明する。ここで、本実施例において、実施例1と同一の機能を有する部分については、同一の符号を付すことでその説明を省略する。図18は、実施例4に係る第二の枠体を成形する方法を示す図である。本実施例では、図18に示すように、シート固定部418b1および凸部418a1は、残量検知部材24の端部24d1から第一方向P1と第二方向P2と第三方向P3とに向かって段階的に下がっている。言い換えれば、シート固定部418b1は、残量検知部材24の接点部24aに対応する領域のうち、残量検知部材24の端部に対応する領域であり、残量検知部材24の端部から、残量検知部材24の端部に対応しない領域に向かって段階的に下がっている。
実施例2から実施例4において、実施例1と同様に、残量検知部材24における検知部24bを第二の枠体の内面に面に設けるとともに、残量検知部材24における接点部24aを第二の枠体の外面に設けることができる。また、残量検知部材24において、接点部24aと検知部24bと連結部24cとが一体となっている。これにより、接点部24aと検知部24bとの電気的接続状態が良好となり、現像剤容器26内の現像剤量を精度よく検出することができる。また、本実施例でも、残量検知部材24における連結部24cは、破断することなく、伸びていない状態で、第二の枠体の壁部の内部に位置している。
なお、各実施例では、第二の枠体の壁部について、残量検知部材24の接点部24aにおける3方向の端部に対応する部分は、接点部24aの端部以外に対応する部分よりも厚
くなっている。しかし、必ずしもこれに限られることはない。例えば、残量検知部材24の接点部24aの形状が三角形になっており、残量検知部材24の端部に当たる2辺において、第二の枠体の壁部が厚くなっていてもよい。
また、各実施例では、スライド駒103と第二の金型101とによって残量検知部材24が挟み込まれた状態では、残量検知部材24における接点部24aと第二の金型101とが密着している。そして、残量検知部材24の接点部24aにおける3方向の端部において、接点部24aの端部とスライド駒103との間には隙間が形成される。しかし、必ずしもこれに限られることはない。例えば、残量検知部材24の接点部24aの形状が三角形になっており、残量検知部材24の端部に当たる2方向の端部において隙間が形成されていてもよい。
また、残量検知部材24における接点部24aの端部とスライド駒103との間に形成された隙間の形状は、各実施例の形状に限定されることはない。第一の金型100と第二の金型101との間に樹脂が注入された場合に、残量検知部材24における接点部24aが第二の金型101に対して押し付けられるような形状であれば、隙間の形状は特に限定されることはない。
17…第一の枠体、18…第二の枠体、24a…接点部、24b…検知部、
24c…連結部

Claims (25)

  1. 現像剤を収容するための枠体と、
    導電性を有し、前記枠体の内側の表面に露出する第1露出部と、前記第1露出部から延びて前記枠体の壁部を貫通する貫通部と、前記貫通部から延びて前記枠体の外側の表面に露出し且つ前記壁部の厚み方向において前記第1露出部と重複しない位置に配置される第2露出部と、を備える導電性シートと、を有し、
    前記第2露出部は、前記導電性シートの端部を含んでおり、前記枠体の前記壁部において、前記導電性シートの前記第2露出部に対応する領域のうち、前記導電性シートの前記端部に対応する領域部分の厚さは、前記端部から離れた他の領域部分の厚さよりも大きいことを特徴とする現像剤容器。
  2. 前記枠体は、
    前記導電性シートに対して前記枠体の内側に配置され、前記導電性シートと接着される第1枠体形成部と、
    前記導電性シートに対して前記枠体の内側と外側の両方に配置され、前記導電性シートと接着される第2枠体形成部と、を有し、
    前記第1枠体形成部と前記第2枠体形成部とによって前記壁部が形成されることを特徴とする請求項1に記載の現像剤容器。
  3. 前記第2枠体形成部は、前記導電性シートにおける前記端部に対応する位置において、前記第1枠体形成部と前記導電性シートとの間に入り込む入り込み部を有し、
    前記導電性シートと前記入り込み部と前記第1枠体形成部は積層され、
    前記導電性シートは前記入り込み部の外側に配置され、前記入り込み部は前記第1枠体形成部の外側に配置されることを特徴とする請求項2に記載の現像剤容器。
  4. 前記第1枠体形成部および前記第2枠体形成は樹脂からなることを特徴とする請求項2または3に記載の現像剤容器。
  5. 前記第1枠体形成部と前記第2枠体形成部は一体として成形されていることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の現像剤容器。
  6. 前記第1枠体形成部と前記第2枠体形成部との間には界面が形成されていることを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載の現像剤容器。
  7. 前記導電性シートは、導電性樹脂からなることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の現像剤容器。
  8. 前記枠体の前記壁部において、前記導電性シートの前記第2露出部に対応する領域のうち、前記端部に対応する領域部分は、その一部に、前記導電性シートの前記端部から前記他の領域部分に向かうにつれて下方に傾斜する傾斜部を有することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の現像剤容器。
  9. 前記枠体の前記壁部において、前記導電性シートの前記第2露出部に対応する領域のうち、前記端部に対応する領域部分は、前記導電性シートの前記端部から前記他の領域部分に向かうにつれて下方に傾斜することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の現像剤容器。
  10. 前記枠体の前記壁部において、前記導電性シートの前記第2露出部に対応する領域のうち、前記端部に対応する領域部分は、前記導電性シートの前記端部から前記他の領域部分
    に向かうにつれて段階的に下がることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の現像剤容器。
  11. 前記第2露出部の形状は四角形であり、
    前記第2露出部の三辺は、前記導電性シートの端部となっており、
    前記枠体の前記壁部において、前記第2露出部に対応する領域のうち、前記三辺に対応する領域部分の厚さは、他の領域部分の厚さよりも厚くなっていることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の現像剤容器。
  12. 画像形成装置の装置本体に対して着脱可能であることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の現像剤容器。
  13. 請求項1から12のいずれか1項に記載の現像剤容器と、
    前記現像剤容器に収容された現像剤を担持する現像剤担持体と、を有し、
    前記現像剤担持体上の現像剤を用いて、像担持体に形成された静電潜像を現像剤像として現像することを特徴とする現像装置。
  14. 画像形成装置の装置本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジであって、
    請求項1から12のいずれか1項に記載の現像剤容器と、
    静電潜像が形成される像担持体と、
    前記現像剤容器に収容された現像剤を担持する現像剤担持体と、を有し、
    前記現像剤担持体上の現像剤を用いて、前記像担持体上の静電潜像を現像剤像として現像することを特徴とするプロセスカートリッジ。
  15. 請求項1から12のいずれか1項に記載の現像剤容器と、
    静電潜像が形成される像担持体と、
    前記現像剤容器に収容された現像剤を担持する現像剤担持体と、を有し、
    前記現像剤担持体上の現像剤を用いて、前記像担持体上の静電潜像を現像剤像として現像し、
    前記像担持体上の現像剤像を用いて記録媒体に画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
  16. 前記現像剤担持体は、前記像担持体上の現像剤像が記録媒体に転写された後に前記像担持体上に残留した残留現像剤を回収することを特徴とする請求項15に記載の画像形成装置。
  17. 現像剤を収容するための枠体と、
    導電性を有し、前記枠体の内側の表面に露出する第1露出部と、前記第1露出部から延びて前記枠体の壁部を貫通する貫通部と、前記貫通部から延びて前記枠体の外側の表面に露出し且つ前記壁部の厚み方向において前記第1露出部と重複しない位置に配置される第2露出部と、を備える導電性シートとを備える現像剤容器を、金型を用いて射出成形により製造する製造方法であって、
    前記導電性シートの一方の面側に第1成形部を形成する第1工程と、
    前記導電性シートの他方の面側に第2成形部を形成する第2工程と、を有し、
    前記第1工程では、前記導電性シートの前記他方の面側において、前記導電性シートの端部を覆うように第3成形部を形成することを特徴とする製造方法。
  18. 前記第1工程において、前記導電性シートの面方向に沿って、前記導電性シートの前記端部の外側から前記端部へ樹脂が流れるように前記金型に樹脂を流入させて前記第3成形部を形成することを特徴とする請求項17に記載の製造方法。
  19. 前記第2工程において、前記導電性シートの前記端部が前記第3成形部によって覆われた状態で、前記端部の外側から前記端部に向かって樹脂が流れるように前記金型に樹脂を流入させて前記第2成形部を形成することを特徴とする請求項17または18に記載の製造方法。
  20. 前記金型は、前記導電性シートの前記一方の面と接触可能な第1金型と、前記第1金型と対向して配置され、且つ、前記導電性シートの前記他方の面と接触可能な固定部と、前記固定部に対して相対移動可能なスライド部とを具備する第2金型を含み、
    前記スライド部は、前記導電性シートと接触する第1位置と、前記導電性シートから離間する第2位置とに移動可能であることを特徴とする請求項17から19のいずれか1項に記載の製造方法。
  21. 前記第1工程は、前記スライド部が前記第1位置に移動した状態で行われ、
    前記第2工程は、前記スライド部が前記第2位置に移動した状態で行われることを特徴とする請求項20に記載の製造方法。
  22. 前記第2工程では、前記第1金型と前記スライド部とによって前記導電性シートが挟まれた状態において、前記導電性シートの前記端部と前記スライド部との隙間は、前記端部側に近い方よりも、前記端部側から離れて前記第2露出部の中央側に近い方が小さいことを特徴とする請求項20または21に記載の製造方法。
  23. 現像剤を収容するための枠体と、
    導電性を有し、前記枠体の内側の表面に露出する第1露出部と、前記第1露出部から延びて前記枠体の壁部を貫通する貫通部と、前記貫通部から延びて前記枠体の外側の表面に露出し且つ前記壁部の厚み方向において前記第1露出部と重複しない位置に配置される第2露出部と、を備える導電性シートとを備える現像剤容器を、射出成形により製造するための金型であって、
    前記導電性シートの一方の面と接触可能な第1金型と、
    前記第1金型と対向して配置され、且つ、前記導電性シートの他方の面と接触可能な固定部と、前記固定部に対して相対移動可能なスライド部とを具備する第2金型と、を含み、
    前記スライド部は、前記導電性シートと接触可能な第1位置と、前記導電性シートから離間する第2位置とに移動可能であることを特徴とする金型。
  24. 前記スライド部が前記第1位置にある状態では、前記導電性シートの前記端部と前記スライド部との隙間は、前記端部側に近い方よりも、前記端部側から離れて前記第2露出部の中央側に近い方が小さいことを特徴とする請求項23に記載の金型。
  25. 前記導電性シートは、前記導電性シートの前記端部以外の部分において、前記第1金型と前記スライド部とによって挟まれることを特徴とする請求項24に記載の金型。
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