JPH0765442B2 - 建築物の換気用枠組構造体の構成方法 - Google Patents

建築物の換気用枠組構造体の構成方法

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JPH0765442B2
JPH0765442B2 JP63285895A JP28589588A JPH0765442B2 JP H0765442 B2 JPH0765442 B2 JP H0765442B2 JP 63285895 A JP63285895 A JP 63285895A JP 28589588 A JP28589588 A JP 28589588A JP H0765442 B2 JPH0765442 B2 JP H0765442B2
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元旦 舩木
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、建築物の換気用枠組構造体の構成方法に関
し、更に詳しくは、建築物の換気を必要とする各部に対
して、現場作業などで容易に構成し得て、かつ、そのま
ま嵌め込んで適用され、外部からの雨水などの浸入,な
いしは滞溜を完全に排除すると共に、外部との間の対流
による良好な自然換気,及び外部への効果的な排煙など
の機能をそれぞれに果し得るようにした換気用枠組構造
体の構成方法に関するものである。
〔従来の技術〕
建築物,特にその金属材料による屋根棟上に設置され
て、屋根面内側,ないしは屋根小屋組み内部の換気をな
し得るようにしたこの種の換気用構造体として、本発明
者は、先に種々の提案をなしている。
すなわち,この既提案に係る換気用構造体は、角パイプ
などからなる支持スペーサ部材を中芯とし、この支持ス
ペーサ部材の両側部に、それぞれに所定の横断面形状,
例えば、略クランク状に成形された複数組からなる表裏
一対の各換気パネル部材を上下方向に複数段に亘って、
その一部が間隔を置いてオーバーラップされると共に、
上向きに開口され、かつ、相互間を通して内外の連通空
間を形成するように取り付けたものである。
この構成のものでは、上下に間隔を置いて連接される表
裏の各換気パネル部材の相互間から、連通空間を通して
上方内部に向かう経路によって、その内外相互間の自然
換気がなされ、又、外部から上向きの開口部に降り掛け
られる雨水は、連通空間を通して下方に向かう経路を経
て、その最下部から外部に排除されるようになってい
る。
このような構成と作用効果を有する換気用構造体を、実
際の金属材料からなる屋根構造に適用したところ、実質
的に極めて優れた可成りの成果を得られることが実証さ
れ、所期以上の作用,効果を達成できることが判明し
た。その結果,この種の換気用構造体をして、当初の適
用対象である金属屋根に対してはもとより、建築物での
金属構造,木構造,ならびにコンクリート構造の如何を
問わず、その屋根部分,基礎部分を含めた躯体の各部に
装着し得るようにした簡単な構成の提案が要望されてい
る。
又、先行技術としては、実公昭4−3538号公報、実開昭
48−74452号公報、実開昭52−5446号公報、実開昭51−1
9547号公報に記載されたものが知られていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、前記構成からなる既提案の換気構造体
は、その適用対象が、金属材料による屋根構造であるた
めに、前記したような金属構造,木構造,ならびにコン
クリート構造による建築物での屋根部分,基礎部分を含
めた躯体の任意部分に形成される開口装着部に装着させ
るのには、種々の難点を有すると云う問題点があった。
更に、一般に建築工事現場と各構成部材の加工作業所,
ないしは加工工場とは、距離的に隔てられていることが
多く、しかも一方では、加工作業所などで一旦組み上げ
られた換気構造体は、比較的大型化するのが常態であっ
て、その建築工事現場への搬送が極めて面倒であった。
その上、建築工事現場においては、躯体自体が必ずしも
基本設計寸法通り正確に構成されているものとは限ら
ず、この種の換気構造体を装着させる開口装着部の開口
寸法に関しても、同様であるため、建築工事現場の開口
装着部の開口寸法に合せて、この換気構造体を構成する
ことが要望される。
又、実公昭4−3538号広報に記載された防水型空気導入
口は、所定形状の鉄パネルを上下左右方向に適宜の間隔
を置いて外筺内に取付ける構成が開示されているが、こ
の空気導入口は外気を室内に導入することを目的として
おり、室内外両方の換気構造体を目的とする構成とはな
っていないものであった。又、その鉄パネルを外筺内に
固定するに際し、具体的な取付構成は全く開示されてい
なかった。
更に、先行技術のうち、実開昭48−74452号公報に記載
された発明は、がらり戸を中心に外部と室内とに分け、
雨水の浸入防止と通気を図ったものであって、室内外両
方の通気に関するものでなく、しかも、換気パネル部材
取付用の左右縦枠(縦桟)部材の具体的構成について
は、上記と同様に全く開示されていない。
又、実開昭52−5446号公報に開示された発明は、ドアの
下部に取付けるがらりであって、下向きに開口する複数
枚のパネル(がらり)を介して浸入した雨水をより効果
的にドアの外へ排出する構成が開示されているに留り、
がらりを取付ける左右竪枠とがらりの具体的な取付構造
は全く開示されていないものであった。
更に、実開昭51−19547号公報に記載されたものでは、
表裏に配設される目隠し板は、下向きに構成されてお
り、かつ、目隠し板取付用の枠材には予め所定間隔ごと
に形成された透孔が設けられており、この所定寸法に規
制された透孔に目隠し板を挿通する構成であるため、取
付調整ができないという問題があった。
従って、この発明の目的とするところは、金属構造,木
構造,ならびにコンクリート構造などの各態様による建
築物の屋根部分,基礎部分を含めた躯体の任意部分に形
成される開口装着部に対し、その適用範囲の広さなどに
拘わりなく良好に装着し得るようにすると共に、各構成
部材用材料を予め所定寸法に截断するか、もしくはそれ
ぞれに単体として建築工事現場に搬入してから、現場合
せ,現物合せにより所定寸法に截断して組合せることに
よる建築物の換気用枠組構造体の構成方法を提供するこ
とである。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成させるために、この発明に係る建築物の
換気用枠組構造体の構成方法は、躯体等の開口部に取付
けるための取付け部をそれぞれ有する上枠部材と水捌け
面部を有する下枠部材,及び前記取付け部を有すると共
に、前面保持部と後面保持部とを有し、かつ、対向面
に、換気パネル部材の表裏相互間に所定の間隔を与える
複数の間隔保持片を上下連続して突設した左縦枠部材と
右縦枠部材の各部材を四辺形に組み上げ、 前記左右の縦枠部材間に、上下方向に間隔を隔てて組み
込まれる上部面板部と連接部と下部面板部とを有する一
対の換気パネル部材を、同一又は異った高さ位置に各面
板部が所定の間隙をおいてオーバーラップするように複
数組並列固定させ、 この状態で、表裏両面側の上部面板部の上方に連通空間
を介して連通する上向きの開口部が形成される換気部を
形成するようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項2の発明に係る建築物の換気用枠組構造体の
構成方法は、左右各縦枠部材の対向面と複数組からなる
一対の換気パネル部材の端面との間に、各換気パネル部
材を上下方向で間隔を隔てて位置決めする位置決め部材
を介在させたことを特徴とするものである。
〔作用〕
すなわち,この方法の発明においては、躯体等の開口部
に取付けるための取付け部をそれぞれ有する上枠部材と
水捌け面部を有する下枠部材,及び前記取付け部を有す
ると共に、前面保持部と後面保持部とを有し、かつ、対
向面に、換気パネル部材の表裏相互間に所定の間隔を与
える複数の間隔保持片を上下連続して突設した左縦枠部
材と右縦枠部材の各部材を四辺形に組み上げ、 前記左右の縦枠部材間に、上下方向に間隔を隔てて組み
込まれる上部面板部と連接部と下部面板部とを有する一
対の換気パネル部材を、同一又は異った高さ位置に各面
板部が所定の間隙をおいてオーバーラップするように複
数組並列固定させ、 この状態で、表裏両面側の上部面板部の上方に連通空間
を介して連通する上向きの開口部が形成される換気部を
形成するようにしたので、左右縦枠部材の対向面におい
て、外側の間隔保持片(33a)と前面部(33)、及び、
内側の間隔保持片(34a)と後面部(34)とによってそ
れぞれ内外方向に所定の間隔が形成されるため、少くと
も数組又はそれ以上の組の換気パネル部材の上下方向の
隙間調整が容易に行い得ると共に、形状の異った各種の
換気パネル部材でもこの間隙に合うものであれば各種用
いることができて取付範囲の自由度を拡大させることが
可能である。
又、換気パネル取付後、前記間隔片相互の間隔によっ
て、上向きの開口部が形成される換気部が形成されると
共に、上下方向に連通する連通空間が形成されるので、
室内外の換気機能を著しく向上させることができる。
しかも、各枠部材には取付け部を形成してあるので、躯
体の開口装着部に対して、取付け部を取付け固定するの
みで容易に装着でき、この状態で、内外の換気,及び外
部からの雨水の排水作用が得られる。
又、左右各縦枠部材の対向面と複数組からなる一対の換
気パネル部材の端面との間に、各換気パネル部材を上下
方向で間隔を隔てて位置決めする位置決め部材を介在さ
せたので、現場で取付作業時に生じやすい各部材の寸法
誤差があっても、換気パネルを十分な強度で的確に固定
させることができて、現場調整上非常に便利である。
又、間隔保持片を用いることで、予め換気パネルを組み
つけて現場へ運搬することも可能である。
〔実 施 例〕
以下、この発明に係る建築物の換気用枠組構造体の構成
方法の一実施例につき、第1図ないし第6図を参照して
詳細に説明する。
第1図(a)ないし(e)はこの実施例方法に用いる各
構成部材の長尺材料をそれぞれに示す斜視図である。第
2図(a),(b)はこの実施例方法を適用した換気用
枠組構造体の概要構成を示す組み上げ前の分解斜視図と
組み上げ後の全体斜視図をそれぞれ示したものである。
第3図は同上組み上げた状態での換気用枠組構造体の縦
断面図、第4図はその横断面図である。更に、第5図
(a)ないし(e)は同上換気パネルの横断面形状とそ
の表裏一対ずつの配置態様との各別の変形例を示すそれ
ぞれに断面説明図である。又、第6図は位置決め部材の
斜視図である。
すなわち,第1図(a)ないし(e)において、(a)
は、換気用枠組構造体の各構成材料として、取付け部
(15)を有する上枠部材(11)を示し、(b)は、取付
け部(24)、立上り保持部(26)、タッピングネジ溝
(27)、上面部に前方へ傾斜する水捌け面部(23)、水
切り面部(25)をそれぞれ有する下枠部材(21)を示
す。(c)は、前面保持部(33)、後面保持部(34)、
取付け部(35)、間隔保持片(33a)、(34a)を有する
左,右の縦枠部材(31)を示している。
更に、(d)は、上下方向ならびに前後方向に段差を与
えて連接される下部面板部をそれぞれ垂直方向に起立さ
せた換気パネル部材(41)を示し、そして(e)は、必
要に応じて準備するスペーサ部材(51)を示している。
これらの各構成部材は、例えば、アルミニウム材料又は
硬質合成樹脂材料などを、特定の同一横断面形状に押出
し成形してなる一連の長尺成形品を予め工場で、又は現
場で所定寸法に截断することにより、それぞれに上枠部
材(11),下枠部材(21),左右縦枠部材(31),及び
換気パネル部材(41)、スペーサ部材(51)として用い
るものである。
又、第2図ないし第4図に示す実施例構成において、建
築工事現場で組み上げ構成される換気用枠組構造体は、
建築物の躯体の任意の部分に開口された各開口装着部に
取付け固定される取付け枠部(A)と、所期通りの換気
作用を得る換気部(B)とによって構成される。
このうち、前者の取付け枠部(A)は、前記上枠部材
(11)及び下枠部材(21)と、相互に対称な横断面形状
の一組からなる左,右縦枠部材(31),(31)とを有す
る。
一方、後者の換気部(B)は、相互に対称な横断面形状
の表裏一対の複数組の換気パネル部材(41)を有してお
り、更に、換気パネルのスパン長さが比較的長くされた
ときなどのように、安定さを欠く場合には、必要に応じ
て換気パネル部材(41),(41)間に介在されるスペー
サ部材(51)を用意する。
前記上枠部材(11)は、第2図から明らかなように、平
坦にされた上面本体部(12)と、前部側(室外側)及び
後部側(室内側)にそれぞれ下方に垂下された前面保持
部(13)及び後面保持部(14)と、前面保持部(13)と
面一で上方へ立ち上げられた取付け部(15)と、上面本
体部(12)の各内面隅角部にそれぞれ配した結合部とし
てのタッピングネジ溝(16),(16)とからなってい
る。
又、下枠部材(21)は、上面部に前方へ傾斜される水捌
け面(23)をもつ平坦にされた下面本体部(22)と、前
部側(室外側)に垂下された取付け部(24),及び水捌
け面部(23)の前端縁に連って下方へ垂下された水切り
面部(25)と、後部側(室内側)に上方へ立ち上げられ
た立ち上り保持部(26)と、下面本体部(22)の各内面
隅角部にそれぞれ配した結合部としてのタッピングネジ
溝(27),(27)とからなっている。
又、左右縦枠部材(31)は、第3図から明らかなよう
に、平坦にされた側面本体部(32)と、前部側(室外
側),後部側(室内側)にそれぞれ内方に突出された前
面保持部(33),後面保持部(34)と、前面保持部(3
3)と面一で外方へ突出された取付け部(35)と、前面
保持部(33)と後面保持部(34)との間で、これらの前
面保持部(33)及び後面保持部(34)の内面、即ち、対
向面に対して、それぞれに間隔(W1),(W1)を隔てて
側面本体部(32)から突出され、相互の外面間に間隔
(W2)を介した間隔保持片(33a),(34a)とからなっ
ている。
そして、前記上下一組の上枠部材(11),下枠部材(2
1)と、左右一対の縦枠部材(31),(31)とにより、
例えば、アルミサッシ開閉窓,あるいは開閉戸における
枠部などに見られるように、上枠部材(11)のタッピン
グネジ溝(16),(16)と、下枠部材(21)のタッピン
グネジ溝(27),(27)とに、各縦枠部材(31),(3
1)の両側面から螺着するタッピングネジ(71)によ
り、これらの上下,左右の各部材(11),(21)及び
(31),(31)のそれぞれ組み上げ結合し、ここでは、
四辺形をなすように組み上げて前記取付け枠部(A)を
構成する。
さらに、前記対称的にされた表裏一対の換気パネル部材
(41)は、第2図から明らかなように、その一例による
横断面形状が略クランク状をなしていて、垂直方向に起
立された上部面板部(42)と、この上部面板部(42)に
対し、上下方向,ならびに前後方向に段差を与え、か
つ、傾斜部による連接部(44)で連接され、同様に垂直
方向に起立された下部面板部(43)と、これらの各部中
の後述する流路形成に妨げとならない各位置部分にそれ
ぞれ配したタッピングネジ溝(45),(45)とからな
る。
これらの上部,下部の各面板部(42),(43)での相互
の外面間の幅(d1)を、前記縦枠部材(31)の前面保持
部(33),後面保持部(34)と各間隔保持片(33a),
(34a)との内面相互間の間隔(W1)にほぼ等しくさせ
てある。
前記対称的にされた表裏一対の換気パネル部材(41),
(41)は、前記の上下一対の上枠部材(11),下枠部材
(21)と、左右一対の縦枠部材(31),(31)とによる
取付け枠部(A)の組み上げに際して、表面側,即ち、
一方の換気パネル部材(41)については、左右一対の縦
枠部材(31),(31)の前面保持部(33)と間隔保持片
(33a)との間に配設される。
又、裏面側,他方の換気パネル部材(41)は、左右一対
の縦枠部材(31),(31)での後面保持部(34)と間隔
保持片(34a)との間に配設される。
そして、各パネル部材(31),(31)は、相対向するよ
うにして上下方向の所定位置,所定間隔を占め、かつ、
上段の下部面板部(43)の一部に下段の上部面板部(4
2)の一部がオーバーラップするように並列させ、前記
の場合と同様に、それぞれのタッピングネジ溝(45),
(45)を利用し、各縦枠部材(31),(31)の両側面か
らタッピングネジ(71)を螺着して前記換気部(B)を
組み上げ結合するものである。
このように組み上げた場合,この換気部(B)において
は、各換気パネル部材(41),(41)の表裏相互間に、
各間隔保持片(33a),(34a)の外面間隔(W2)に等し
い連通空間(72)が形成される。
しかも、換気パネル部材(41),(41)の上下相互間で
の表裏にあって、各上部面板部(42),(42)の上方に
それぞれ上向きの開口部(73),(73)が形成されるこ
とになる。
このようにして、これらの各構成部材を全一体的に取付
け結合させることで、建築物の任意の部分に形成される
開口装着部の大きさに対応した幅,及び高さによる所望
寸法の所期通りの換気用枠組構造体を得ることができ
る。
又、このように構成させたままで、前記開口装着部に対
し、この換気用枠組構造体をして、その取付け枠部
(A)の周辺部に設けられる各構成部材の取付け部(1
5),(24)及び(35),(35)を用いて任意に取付け
固定して装着させ得るのである。
前記のようにして構成される換気用枠組構造体におい
て、もし、前記表裏一対の各換気パネル部材(41),
(41)でのスパン長さが、比較的長目で、その上下位置
ならびに前後位置の安定を欠くような場合には、これを
改善させるため、その長さ方向の所定間隔位置毎に、必
要に応じて角パイプなどからなるスペーサ部材(51)を
介在させると共に、かつ、各換気パネル部材(41),
(41)の適所をビス止めするなどの処置を講ずるのが好
ましい。これによって、パネルスパン長が比較的長い場
合にあっても、その安定を図ることができる。
同様に、前記取付け枠部(A)に対し、前記換気部
(B)の表裏一対の各換気パネル部材(41),(41)の
組数が多いため、その組み上げに手数がかかるような場
合には、これらの各換気パネル部材(41),(41)の長
さを幾分か短くした上で、その両端面部に、例えば、第
6図に示すような、所定位置に位置決め突起(62)を配
した位置決め部材(61)を介在させるのがよく、これに
よって、個々の換気パネル部材(41)をいちいち取付け
るようにしなくとも、必要部分のみで取付けるだけで十
分な強度を保持でき、その組み上げを格段に容易にし得
るのである。
さらに又、前記実施例構成においては、表裏一対の換気
パネル部材(41),(41)を、その表裏側が同一高さ位
置に並列されるように配置されているが、第5図(a)
に示されているように、表裏側での高さ位置を相互に異
ならせてもよい。
又、この換気パネル部材(41)の横断面形状自体,及び
その配置位置については、前記上部面板部(42)の上部
を内側に折り返した上縁屈曲部(42a),下部面板部(4
3)の下部を外側に折り返した下縁屈曲部(43a)をそれ
ぞれに有する構成(同図(b)),及びその高さを異な
らせた構成(同図(c))にしてもよい。
あるいは、外側に大きく湾曲させた上部面板部(42b)
と、内側に大きく湾曲させた下部湾曲部(43b)とを直
接連接させた構成(同図(d))にしてもよく、あるい
は、その高さを異ならせた構成(同図(e))にしても
よい。このような構成にしても前記と同様な作用,効果
を得られるもので、これらの変形例は、全体の強度保
持,組立て上の利便,それに外観デザインなどを考慮し
て任意に選択し得る。
従って、前記のように構成された換気用枠組構造体にお
いて、内外相互間の換気は、第3図に示すように、その
気圧差の低い側の下段の開口部(73)から、内部の連通
空間(72)を通して同気圧差の高い側の上段の開口部
(73)に向う実線経路(a),(b)によってなされ
る。
又、外部から外側開口部(73)に降り掛けられる雨水
は、その開口部(73)から、内部の連通空間(72)を通
して、下方外部に向かう点線経路(c)により、最下部
の水捌け面部(23),水切り面部(25)を経て外部に排
水させ得るのである。
なお、前記実施例において、各構成部材は、アルミ押出
し成形品,硬質合成樹脂押出し成形品などであってよい
が、その他の材料を用いても差し支えないことは勿論で
ある。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、この方法の発明によれば、躯体等
の開口部に取付けるための取付け部をそれぞれ有する上
枠部材と水捌け面部を有する下枠部材,及び前記取付け
部を有すると共に、前面保持部と後面保持部とを有し、
かつ、対向面に、換気パネル部材の表裏相互間に所定の
間隔を与える複数の間隔保持片を上下連続して突設した
左縦枠部材と右縦枠部材の各部材を四辺形に組み上げ、 前記左右の縦枠部材間に、上下方向に間隔を隔てて組み
込まれる上部面板部と連接部と下部面板部とを有する一
対の換気パネル部材を、同一又は異った高さ位置に各面
板部が所定の間隔をおいてオーバーラップするように複
数組並列固定させ、 この状態で、表裏両面側の上部面板部の上方に連通空間
を介して連通する上向きの開口部が形成される換気部を
形成するようにしたので、左右縦枠部材の対向面におい
て、外側の間隔保持片(33a)と前面部(33)、及び、
内側の間隔保持片(34a)と後面部(34)とによってそ
れぞれ内外方向に所定の間隔が形成されるため、少くと
も数組又はそれ以上の組の換気パネル部材の上下方向の
隙間調整が容易に行い得ると共に、形状の異った各種の
換気パネル部材でのこの間隙に合うものであれば各種用
いることができて取付範囲の自由度を拡大させることが
可能である。
又、換気パネル取付後、前記間隔片相互の間隔によっ
て、上向きの開口部が形成される換気部が形成されると
共に、上下方向に連通する連通空間が形成されるので、
室内外の換気機能を著しく向上させることができる。
しかも、各枠部材には取付け部を形成してあるので、躯
体の開口装着部に対して、取付け部を取付け固定するの
みで容易に装着でき、この状態で、内外の換気,及び外
部からの雨水の排水作用が得られる。
又、請求項2の方法の発明では、左右各縦枠部材の対向
面と複数組からなる一対の換気パネル部材の端面との間
に、各換気パネル部材を上下方向で間隔を隔てて位置決
めする位置決め部材を介在させたので、現場で取付作業
時に生じやすい各部材の寸法誤差があっても、換気パネ
ルを十分な強度で的確に固定させることができて、現場
調整上非常に便利である。
又、間隔保持片を用いることで、予め換気パネルを組み
つけて現場へ運搬することも可能であるという多くの特
長を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)ないし(e)はこの発明の一実施例に用い
る各構成部材をそれぞれに示す斜視図、第2図(a)は
この実施例方法を適用して組み上げる換気用枠組構造体
の概要構成を示す組み上げ前の分解斜視図,第2図
(b)は同上の組み上げ後の全体斜視図、第3図は同上
組み上げた状態の換気用枠組構造体の縦断面図、第4図
は同上の横断面図、第5図(a)ないし(e)は同上換
気パネルの横断面形状とその表裏一対ずつの配置態様と
の各別の変形例を示す断面説明図、第6図は同上位置決
め部材の斜視図である。 (A)……取付け枠部、 (B)……換気部。 (11)……上枠部材、 (12)……上面本体部、 (13)……前面保持部、 (14)……後面保持部、 (15)……取付け部、 (16)……タッピングネジ溝。 (21)……下枠部材、 (22)……下面本体部、 (23)……水捌け面部、 (24)……取付け部、 (25)……水切り面部、 (26)……立ち上り保持部、 (27)……タッピングネジ溝。 (31)……縦枠部材、 (32)……側面本体部、 (33)……前面保持部、 (34)……後面保持部、 (35)……取付け部、 (33a)(34a)……間隔保持片。 (41)……換気パネル部材、 (42)……上部面板部、 (43)……下部面板部、 (44)……連接部、 (45)……タッピングネジ溝。 (51)……スペーサ部材。 (61)……位置決め部材、 (62)……位置決め突起。 (71)……タッピングネジ、 (72)……内部の連通空間、 (73)……上向きの開口部。 (a),(b)……実線経路(換気経路)、 (c)……点線経路(排水経路)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】躯体等の開口部に取付けるための取付け部
    をそれぞれ有する上枠部材と水捌け面部を有する下枠部
    材,及び前記取付け部を有すると共に、前面保持部と後
    面保持部とを有し、かつ、対向面に、換気パネル部材の
    表裏相互間に所定の間隔を与える複数の間隔保持片を上
    下連続して突設した左縦枠部材と右縦枠部材の各部材を
    四辺形に組み上げ、 前記左右の縦枠部材間に、上下方向に間隔を隔てて組み
    込まれる上部面板部と連接部と下部面板部とを有する一
    対の換気パネル部材を、同一又は異った高さ位置に各面
    板部が所定の間隙をおいてオーバーラップするように複
    数組並列固定させ、 この状態で、表裏両面側の上部面板部の上方に連通空間
    を介して連通する上向きの開口部が形成される換気部を
    形成するようにした ことを特徴とする建築物の換気用枠組構造体の構成方
    法。
  2. 【請求項2】左右各縦枠部材の対向面と複数組からなる
    一対の換気パネル部材の端面との間に、各換気パネル部
    材を上下方向で間隔を隔てて位置決めする位置決め部材
    を介在させたことを特徴とする請求項1に記載の建築物
    の換気用枠組構造体の構成方法。
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