JPH0764821A - メモリのストア内容表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンピュータ装置のメモリに格納されている
所望のデータを容易に検索して処理することができるメ
モリのストア内容の表示装置を提供する。 【構成】 チェッカーの操作キー３９によってラベルを
指定することによって、そのラベルに対応するアドレス
およびデータなどがチェッカーの表示画面に表示され
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータ装置のメ
モリに格納されているデータを表示するメモリのストア
内容表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、コンピュータ装置の動作状態を
詳しく確認するために、そのコンピュータ装置のメモリ
に格納されているデータ内容を確認する必要がある。そ
の場合、従来では、たとえば図９で示されるように、コ
ンピュータ装置にそのメモリに格納されている内容を確
認するための装置（以下「チェッカー」と略称する）２
を電気的に接続して、そのメモリ内容を確認していた。

【０００３】通常、表示部３および入力キー４などを備
える汎用のパーソナルコンピュータなどが、チェッカー
２として用いられている。そのチェッカー２において、
入力キー４によって、所望のアドレスを指定するための
操作を行うと、そのアドレスに対応するデータが表示さ
れる。たとえば、図８で示されるように、チェッカー２
において、アドレス００：００８０Ｈ（「Ｈ」は１６進
数）を指定するための入力キー４の操作を行うことによ
って、そのアドレスに対応するデータＡＢが表示装置３
に表示される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来のチェッカー２で
は、前述のようにコンピュータ装置１に格納されている
所望のデータを表示させる場合、そのデータに対応する
アドレスを入力キー４の操作などによって指定し、その
アドレスに対応するデータをチェッカー２の表示装置３
に表示させていた。そのため、予めプログラムリストを
用意し、所望のデータに対応するアドレスを調べて、前
述の操作を行う必要があり、操作性が悪い。また、予め
所望のデータに対応するアドレスを記憶しておくことも
できるけれども、その記憶違いにより、所望のデータと
異なる誤ったデータを表示させることもある。さらに、
プログラムの内容が変更になり、それに応じて所望のデ
ータのアドレスが変更になった場合、再度プログラムリ
ストを作成し、そのプログラムリストからアドレスを調
べる必要がある。

【０００５】本発明の目的は、コンピュータ装置のメモ
リに格納されている所望のデータを、容易に検索して表
示することができるメモリのストア内容表示装置を提供
することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、予め作成され
たプログラムに従って動作するコンピュータ装置のメモ
リをアドレス指定してストア内容を表示する装置におい
て、表示すべきメモリのアドレスをプログラム中のラベ
ルで指定するラベル指定手段と、ラベルとアドレスの対
応関係が予め設定され、ラベル指定手段にラベルが指定
されると、指定されたラベルに対応するアドレスに変換
するアドレス変換手段と、アドレス変換手段によって変
換されたアドレスに従ってメモリのストア内容を読出
し、ラベルおよびアドレスとともに表示する表示装置と
を含むことを特徴とするメモリのストア内容表示装置で
ある。

【０００７】

【作用】本発明に従えば、ラベル指定手段は表示すべき
メモリのアドレスをプログラム中のラベルで指定する。
アドレス変換手段は、ラベルとアドレスの対応関係が予
め設定され、ラベル指定手段にラベルが指定されると、
指定されたラベルに対応するアドレスに変換する。

【０００８】表示手段は、アドレス変換手段によって変
換されたアドレスに従ってメモリのストア内容を読出
し、ラベルおよびアドレスとともに表示する。

【０００９】したがって、メモリに格納されている所望
のデータを容易に検索して表示することができるメモリ
のストア内容表示装置を得ることができる。

【００１０】

【実施例】図１は、本発明の一実施例であるメモリのス
トア内容表示装置（以下「チェッカー」と略称する）１
０の電気的構成を示すブロック図である。このチェッカ
ー１０は、コンピュータ装置１１と電気的に接続され、
コンピュータ装置のメモリのストア内容を確認するもの
であり、インターフェース装置１２および汎用のパーソ
ナルコンピュータ１３、アナログ信号／デジタル信号変
換装置（以下Ｄ／Ａ変換装置）１４から構成されてい
る。

【００１１】コンピュータ装置１１の中央演算処理装置
（以下「ＣＰＵ」と略称する）１５は、この装置全体を
統括して制御する。読出し専用メモリ（以下「ＲＯＭ」
と略称する）１６には、コンピュータ装置１１の制御プ
ログラムなどが格納され、ＣＰＵ１５によって読出さ
れ、処理される。ランダムアクセスメモリ（以下「ＲＡ
Ｍ」と略称する）１７には、データなどが一時記憶さ
れ、ＣＰＵ１５に読出されて処理される。チェッカー１
０は、このＲＡＭ１７のデータの内容を確認する。

【００１２】コンピュータ装置１１のＲＡＭ１７とイン
ターフェース装置１２のディアルポートＲＡＭ２０に
は、インターフェース部１８およびインターフェース部
１９を介して電気的に接続されている。ディアルポート
ＲＡＭ２０には、ＣＰＵ１５を介してＲＡＭ１７に格納
されているデータが周期的に転送され、ＣＰＵ２３によ
って処理される。ＲＯＭ２２には、インターフェース装
置１２の制御プログラムなどが格納され、ＣＰＵ２３に
よって読出され処理される。ＣＰＵ２３は、装置全体を
統括して制御する。またＣＰＵ２３は、通信インターフ
ェース２５を介してディアルポートＲＡＭ２０のデータ
をパーソナルコンピュータ１３にシリアルデータとして
転送し、さらに通信インターフェース２６を介してＤ／
Ａ変換装置１４に転送する。

【００１３】パーソナルコンピュータ１３のＣＰＵ３０
は、装置全体を統括して制御する。またＣＰＵ３０は、
ＣＰＵ２３によって通信インターフェース３１から転送
されたディアルポートＲＡＭ２０のシリアルデータを通
信インターフェース３１を介して読み込み、ＲＡＭ３２
に格納する。ＲＯＭ３４は、パーソナルコンピュータ１
３の制御プログラムが格納され、ＣＰＵ３０によって読
出され処理される。さらに、ＣＰＵ３０は、表示装置コ
ントローラに表示すべきデータを転送することによっ
て、そのデータは表示装置３７に表示される。入力キー
３９を押下すると、押下された入力キーに対応するキー
コードが、ＣＰＵ３０によって読み取られ判断される。

【００１４】次に、チェッカー１０の動作内容について
以下に説明する。パーソナルコンピュータ１３のＲＯＭ
３４によって、図２（ｂ）で示される前述のラベル−ア
ドレス対応ファイルが、図２（ｃ）で示される制御プロ
グラムに基づいて作成され、パーソナルコンピュータ１
３のハードディスクに予め格納されている。次に、この
ラベル−アドレス対応ファイルから、ラベルＡＡＡＡに
対応するアドレスを検索し、そのアドレス値「００：０
０８０Ｈ」が検索される。たとえば、図２（ａ）で示さ
れるパーソナルコンピュータ１３の入力キー３９によっ
て、ラベル「ＡＡＡＡ」を指定すると、ラベル「ＡＡＡ
Ａ」のデータを読出すための命令データとアドレス値が
インターフェース装置１２に送られる。次に、ディアル
ポート２０には、前述のようにコンピュータ装置１５の
ＲＡＭ１７のデータ内容が格納されているので、アドレ
スの値「００：００８０Ｈ」に対応するデータをディア
ルポートＲＡＭにおいて検索し、そのデータの値「ＡＢ
Ｈ」が読出される。

【００１５】このようにして、検索されたラベルの値
「ＡＡＡＡ」に対応するデータの値「ＡＢＨ」は、パー
ソナルコンピュータ１３に転送され、図２（ａ）で示さ
れるように、表示画面３７に表示される。また、ラベル
「ＢＢＢＢ」を入力キー３９によって指定することによ
って、前述の同様な処理が行われ、対応するアドレスの
値「００：１２３４Ｈ」とデータの内容「１２ＣＤ３４
ＡＢＨ」が、図２（ａ）で示されるように表示される。
このようにして、ラベルを指定するだけで、そのラベル
に対応するアドレスの値とデータの値とを容易に確認す
ることができるので、作業効率がよい。

【００１６】図３は、図２で示される表示装置３７の表
示画面の詳細を示す図である。この表示画面では、指定
するラベルに対応するアドレスの値およびデータの値の
他にそのアドレスの値のバイト数、そのデータの単位、
そのデータのピットパターンを表示することができる。
ビットパターンは、各ビットの値が「１」のとき“＊”
印で表し、各ビットの値が「０」の値のとき“−”印で
表す。特に、データの各ビットが、フラグの値を表すと
き、または入出力の状態を表す場合は、ビットパターン
で表すことによって、その変化を容易に確認することが
でき、作業効率がよい。

【００１７】また、ビットパターンのデータの値は、約
１０ｍｓｅｃの周期毎にその内容が確認されているけれ
ども、その周期毎にビットパターンのデータの値を表示
していると、“＊”と“−”の区別がつかない。そのた
め、ビットパターンの各ビットの値が変化したときのみ
その値を変更して表示している。

【００１８】また、たとえばチャネル（ＣＨ）４のラベ
ル「ＡＺＡＺ」を入力キー３９によって指定し、そのラ
ベルに対応するアドレスおよびデータがコンピュータ装
置１１のプログラムに存在しない場合は、参照符５０で
示される入力したラベルが反転表示される。これによっ
て、ラベルに対応するアドレスおよびデータがない場合
は、容易に確認することができる。さらに、データの値
は通常１６進数（Ｈ）で表示されるけれども、たとえば
ラベル「ＤＤＤＤ」に対応するデータが回転数を単位と
するデータの場合に、参照符５１で示される「３５０
０．００」（ｒｐｍ）というふうに回転数に換算されて
表示される。

【００１９】これは、指定したラベルに対応するデータ
が特定の単位で表される場合、予め図４で示されるよう
に単位設定ファイルがパーソナルコンピュータ１３上で
作成され、読出されている。たとえば、参照符５２で表
されるように、ラベルを指定して読出された１６進数の
値＠のとき、回転数は「＠＊５０／２５６」の式から算
出される。このように指定したラベルに対応するデータ
が、特定の単位で表される場合、その１６進数のデータ
を自動的にその単位に換算しているので、容易にデータ
を確認することができ、作業効率がよい。

【００２０】図５は、図３で示される表示装置３７の表
示画面に表示されているアドレスの値を変更する場合に
おけるチェッカー１０の処理内容を示すフローチャート
である。ステップａ１で処理をスタートさせる。ステッ
プａ２では、初期設定状態のメッセージなどで表示画面
に表示される。ステップａ３では、アドレスの値を変更
するか否かの判断を行い、変更するのであればステップ
ａ４に移り、変更しないのであればステップａ９に移
る。

【００２１】ステップａ４では、入力キー３９によっ
て、アドレスを変更するチャネル（ＣＨ）および変更す
るアドレスの値を指定する。このとき、チェッカー１０
は、ステップａ４からステップａ６の処理を繰り返し、
前述のラベル−アドレス対応ファイルから、指定したア
ドレスの値を検索する。もし、ラベル−アドレス対応フ
ァイルにおいて、指定したアドレスに一致するアドレス
がステップａ６において検索されると、ステップａ７に
移り、その一致したアドレスに対応するラベルを指定し
たアドレスに対応するラベルとして指定したアドレスと
ともに表示する。同時に、指定したアドレスに対応する
データなどが表示される。

【００２２】また、ステップａ５において、チェッカー
１０が、ラベル−アドレス対応ファイルの最後まで検索
した結果、指定したアドレスと一致するアドレスがなか
った場合、ステップａ８に移り、指定したアドレスの値
を反転表示し、ラベル、データなどは表示しない。次に
ステップａ９に移り、処理を終了させる。

【００２３】図６は、図３で示される表示装置３７の表
示画面に表示されているラベルを変更する場合における
チェッカー１０の処理内容を示すフローチャートであ
る。ステップｂ１で処理をスタートさせる。

【００２４】次にステップｂ２において、ラベルを変更
するか否かの判断を行い、ラベルを変更するのであれば
ステップｂ３に移り、ラベル変更しないのであればステ
ップｂ８に移り、処理を終了する。ステップｂ３では、
入力キーによって、ラベルを変更するチャネル（ＣＨ）
および変更するラベルの値を指定する。このとき、チェ
ッカー１０は、ステップｂ３からステップｂ５の処理を
繰り返し、前述のラベル−アドレス対応ファイルから、
指定したラベルを検索する。

【００２５】もし、ラベル−アドレス対応ファイルにお
いて、指定したラベルに一致するラベルがステップｂ５
において検索されると、ステップｂ６に移り、その一致
したラベルに対応するアドレス１４として、指定したア
ドレスとともに表示する。同時に、指定したラベルに対
応するデータなどが表示される。

【００２６】また、ステップｂ４において、チェッカー
１０が、ラベル−アドレス対応ファイルを最後まで検索
した結果、指定したラベルと一致するラベルがなかった
場合、ステップｂ７に移り、指定したラベルを反転表示
し、アドレス、データなどの値は表示しない。次にステ
ップｂ８に移り、処理を終了させる。

【００２７】図７は、チェッカー１０においてラベルな
どでデータが検索された場合、そのデータの単位を計算
して表示する処理内容を示すフローチャートである。ス
テップｃ１で処理をスタートさせる。ステップｃ２で
は、初期設定状態のメッセージなどが表示画面に表示さ
れる。ステップｃ３では、チェッカー１０において、ラ
ベルなどで検索されたデータの単位の計測が行われる。
ステップｃ４では、そのデータの単位が１６進数（ＨＥ
Ｘ）であるか否かを判断し、単位が１６進数であれば、
ステップｃ５において図３で示されるように選択された
データをそのままＤＡＴＡ欄に表示し、そのデータの単
位を表すＵＮＩＴ欄に「ＨＥＸ」をそのデータの単位と
して表示する。ステップｃ６において、処理を終了す
る。

【００２８】ステップｃ４において、検索されたデータ
の単位が１６進数（ＨＥＸ）以外の場合は、ステップｃ
７からステップｃ９の処理を繰り返し、そのデータの単
位が前述の単位設定ファイルにあるか否かを検索する。
ステップｃ９において、検索されたデータの単位と同一
の単位が単位設定ファイルの中にあれば、ステップｃ１
０に移る。ステップｃ１０では、たとえば検索されたデ
ータの単位が参照符５３で示される「ＶＯＬＴ」であれ
ば、参照符５４で示される「＠＊２．５」の式の＠に検
索したデータの値を代入し、変換計算を行う。ステップ
ｃ１１では、その変換結果データを、図３で示されるＤ
ＡＴＡ欄に表示し、その単位「ＶＯＬＴ」を「ＵＮＩ
Ｔ」欄に表示し、ステップｃ６において処理を終了す
る。

【００２９】また、ステップｃ８において、チェッカー
１０が単位設定ファイルを最後まで検索した結果、選択
されたデータの単位と一致する単位がなかった場合、ス
テップｃ１２においてそのデータをそのままデータ欄に
表示し、ＵＮＩＴ欄に「ＨＥＸ」を単位として表示し、
ステップｃ６において処理が終了する。

【００３０】図８は、チェッカー１０において、図３で
示されるビットパターンを計測して表示するための処理
内容を示すフローチャートである。ステップｄ１で処理
をスタートさせる。ステップｄ２では、初期設定状態の
メッセージなどを表示画面に表示させる。ステップｄ３
では、ビットパターンの計測を終了するか否かの判断を
行い、終了するのであれば、ステップｄ４に移り、計測
処理を終了する。その計測を続行するのであれば、ステ
ップｄ５に移る。

【００３１】ステップｄ５では、計測時刻（サンプリン
グタイム）であるか否かの判断を行い、計測時刻であれ
ば、ステップｄ６において、計測するデータの各ビット
の値を計測し、ステップｄ７において各ビットの値のう
ち、１つでも前回計測した値と異なれば、ステップｄ８
において計測した各ビットの値を更新するビットパター
ンとして図３に示されるように表示する。この各ビット
の値の計測は、１０ｍｓｅｃ毎に行われ、ステップｄ５
において、計測時刻でなければステップｄ３に戻る。ま
た、ステップｄ７において、計測した各ビットの値が前
回計測した値と同一であれば、ステップｄ３に戻り、ス
テップｄ３からステップｄ８の処理を繰り返す。したが
って、ビットパターンの表示内容は、その値の変化があ
った場合のみ変更される。

【００３２】また、パーソナルコンピュータ１３の入力
キー３９を操作することによってラベルなどを用いて特
定のデータを指定し、Ｄ／Ａ変換するための命令を与え
ると、Ｄ／Ａ変換装置１４によって、その特定データが
デジタル／アナログ変換されて出力される。したがっ
て、Ｄ／Ａ変換装置１４にペンレコーダなどの記録装置
を接続することによって、特定のデータの時間的変化を
記録することができる。

【００３３】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、コンピュ
ータ装置のメモリの格納されている所望のデータを、そ
のデータに対応するラベルで指定することによって、容
易に検索して表示することができる。これによって、コ
ンピュータ装置のデータの確認作業の効率化を図ること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例であるメモリのストア内容表
示装置１０の電気的構成を示すブロック図である。

【図２】ラベル−アドレス対応ファイルなどを示す図で
ある。

【図３】チェッカー１０の表示装置３７の表示画面の一
例を示す図である。

【図４】単位設定ファイルを示す図である。

【図５】図３で示される表示画面のアドレスを変更する
ための処理内容を示す図である。

【図６】図３で示される表示画面のラベルを変更するた
めの処理内容を示す図である。

【図７】データの単位を計測するための処理内容を示す
フローチャートである。

【図８】データのビットパターンを計測するための処理
内容を示すフローチャートである。

【図９】従来のチェッカーの電気的構成を示す図であ
る。

【符号の説明】

１０ チェッカー １１ コンピュータ装置 １３ パーソナルコンピュータ １４ Ｄ／Ａ変換装置 １５，２３，３０ ＣＰＵ １８，１９ インターフェース ２０ デュアルポートＲＡＭ ２５，２６，３１ 通信インターフェース １７，３２ ＲＡＭ １６，３４ ＲＯＭ ３６ 表示装置コントローラ ３７ 表示装置 ３９ 入力キー ４０ 入力キーインターフェース

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 予め作成されたプログラムに従って動作
   するコンピュータ装置のメモリをアドレス指定してスト
   ア内容を表示する装置において、 表示すべきメモリのアドレスをプログラム中のラベルで
   指定するラベル指定手段と、 ラベルとアドレスの対応関係が予め設定され、ラベル指
   定手段にラベルが指定されると、指定されたラベルに対
   応するアドレスに変換するアドレス変換手段と、 アドレス変換手段によって変換されたアドレスに従って
   メモリのストア内容を読出し、ラベルおよびアドレスと
   ともに表示する表示装置とを含むことを特徴とするメモ
   リのストア内容表示装置。