JPH0528426B2

JPH0528426B2 -

Info

Publication number: JPH0528426B2
Application number: JP61157044A
Authority: JP
Inventors: Fumio Kamei
Original assignee: Sharp Corp
Current assignee: Sharp Corp
Priority date: 1986-07-02
Filing date: 1986-07-02
Publication date: 1993-04-26
Also published as: JPS6312064A

Description

【発明の詳細な説明】＜産業上の利用分野＞本発明は、音訓辞書テーブルを用いて読みから
漢字コードを検索する漢字処理装置において、逆
に漢字コードからこれに対応する読みを検索する
辞書の逆検索方法に関する。

＜従来の技術＞一般に、音訓辞書テーブルは、第５図の如く、
左欄に示す各読みy₁〜ynに対して、右欄の英字
で示す対応する漢字が夫々割り当てられている。
上記読みy₁〜ynは50音順に格納されているため、
50音の最後の方の漢字の検索は、それまでの他の
漢字の検索に時間を要して遅くなつてしまう。そ
こで、第６図の如く上記音訓辞書テーブルの他に
インデツクステーブルを設け、読みy₁〜ynを50
音順にｍ個の組z₁〜zmに分け、各組の先頭の読
みの音訓辞書テーブルにおけるアドレスx₁〜xm
を、上記インデツクステーブルに格納している。

上記音訓辞書テーブルとインデツクステーブル
を備えた漢字処理装置として、従来、第７図に示
すようなものがある。この漢字処理装置におい
て、キーボード１１から入力された仮名文字はバ
ツフア１２に記憶される。検索制御部１６は、上
記バツフア１２に記憶された仮名文字（「あい」）
を含む組をインデツクステーブル１４中で検索
し、その組（あ〜え）の先頭の読み（あ）のアド
レス（××××）まで音訓辞書テーブル１３中を
ジヤンプし、ここから検索を開始して上記仮名文
字（「あい」）対する漢字データ（「哀、愛、相、
…」）をメモリ１７に出力する。こうして、入力
された任意の仮名文字に対し、x₁〜xmのいずれ
かのアドレスにジヤンプして、そこから検索を開
始するので、均等かつ短時間に検索処理ができ
る。

ところが、上記従来の漢字処理装置を用いて、
逆に漢字に対する読みを検索する場合、例えば第
５図の漢字ａに対する読みとしてy₁とynの２つ
が割り当てられており、音訓辞書テーブル全体を
逆検索しなければならない。即ち、第７図のキー
ボード１１から入力され読み不明な漢字の画数に
基づき、検索制御部１６が直接漢字データを音訓
辞書テーブル１３中で最初から最後まで逆検索
し、対応する仮名文字を見つけたとき、メモリ１
７に読みデータを出力する。そのため、処理に時
間がかかつて処理速度が遅く、能率が悪いという
欠点がある。

＜発明の目的＞そこで、本発明の目的は、漢字処理装置におい
て漢字から読みへの変換を音訓辞書テーブルの必
要最小限箇所の検索で済ますことができて、高速
処理が行なえる辞書の逆検索方法を提供すること
である。

＜発明の構成＞上記目的を達成するため、本発明の辞書の逆検
索方法は、漢字とその読みを対応づけて格納する
音訓辞書テーブルと、上記読みを50音順にブロツ
ク分けし、各ブロツクの最小の読みと上記音訓辞
書テーブルにおけるアドレスを対応づけて格納す
るインデツクステーブルを備えた漢字処理装置
に、各漢字の50音における少なくとも最初の読み
が属する上記ブロツクとその漢字が有する読みの
数とその漢字の画数からなる逆検索用特殊情報を
格納する逆検索用特殊情報テーブルを設けて、読
み不明の漢字をその画数で特定し、特定された漢
字の逆検索用特殊情報と上記インデツクステーブ
ルに基づいて、その漢字に対する読みの検索を上
記音訓辞書テーブル中の対応アドレスから開始す
るとともに、検索された読みを表示し、この表示
の回数が上記読みの数に達したときに検索を終了
することを特徴とする。

＜実施例＞以下、本発明を図示の実施例により詳細に説明
する。

第２図は、本発明の辞書の逆検索方法のために
各漢字に付加される逆検索用特殊情報の構成を示
している。同図において、ｐは「読み１」であ
り、その漢字の複数個の読みのうち50音中の最初
の読みが何であるかを表わす４ビツトの情報で、
０〜15の値が格納されている。この０〜15の値に
対して割り当てられる50音は、第３図の如くな
り、例えばｐが０のときは「あ」〜「え」で始ま
る０ブロツクのものだけをまず検索対象にすれば
よいことを表わす。第３図中の○印は０〜15の各
ブロツクにおける検索開始文字を示し、これらの
文字は、音訓辞書テーブル（第１図３参照）にお
いて第４図に示すアドレスV₀、V₁、……V₁₅を
夫々有する。そして、これらの文字とアドレスの
関係はインデツクステーブル（第１図４参照）に
格納される。

次に、第２図のｑは「読み２」または「読み
数」であり、続く１ビツトの「読み情報フラツ
グ」ｒに応じて異なつた４ビツトの情報が格納さ
れる。即ち、ｒ＝０のときは「読み２」が格納さ
れ、この「読み２」は、その漢字の読みが唯一な
ら上記「読み１」と同一の情報、そうでなければ
２番目の読みに対するブロツクを示す情報とな
る。一方、ｒ＝１のときは、「読み数」即ちその
漢字の読みがいくつあるかが０〜15の値で格納さ
れる。つまり、「読み情報フラツグ」ｒは、ｒ＝
０のとき「読み数」が１または２個であり、ｒ＝
１のとき「読み数」が３個以上であることを示
す。さらに、ｓ、ｔ、ｕは夫々１ビツトの「略字
フラツグ」、１ビツトの「常用漢字フラツグ」、５
ビツトの「画数情報」である。「略字フラツグ」
ｓは、ｓ＝１のときその漢字がJISC6226の第１
水準漢字（2965字）中の略字（104字）であるこ
とを示し、「常用漢字フラツグ」ｔは、ｔ＝１の
ときその漢字が上記第１水準漢字中の常用漢字
（1945字）であることを示す。また、「画数情報」
ｕは、その漢字の画数を０〜31の値で示してい
る。このような、ｐ、ｑ、ｒ、ｓ、ｔ、ｕからな
り各漢字に付加される逆検索用特殊情報は、第１
図に示すように、逆検索用特殊情報テーブル５に
格納される。

第１図は漢字処理装置の概略ブロツク図であ
り、１は文字や数字を入力するためのキーボー
ド、２はこのキーボードから入力されたデータを
記憶するバツフア、３は漢字とその読みを対応づ
けて格納する音訓辞書テーブル、４は漢字の読み
を50音順にブロツク分けし、各ブロツクの最初の
読みと上記音訓辞書テーブル３におけるアドレス
を対応づけて格納するインデツクステーブル、５
は漢字とそれに付加される逆検索用特殊情報を格
納する逆検索用特殊情報テーブル、６は上記バツ
フア２に記憶されたデータに基づき、逆検索用特
殊情報テーブル５とインデツクステーブル４を参
照して、音訓辞書テーブル３を検索する検索制御
部、７はこの検索制御部６によつて音訓辞書テー
ブル３から検索されたデータを記憶するメモリで
ある。

本発明の辞書の逆検索方法について、第１図を
参照しつつ次に述べる。

操作者は、読みの分からない漢字の画数をキー
ボード１から入力する。入力された漢字の画数は
バツフア２に記憶され、検索制御部６は、この画
数に基づいて逆検索用特殊情報テーブル５の画数
情報欄ｕを検索し、その画数の漢字をメモリ７を
介して図示しない表示装置に順次表示する。操作
者は、表示された複数の漢字の中から目的の漢字
をキーボード１によつて選択する。これによつ
て、検索制御部６は、逆検索用特殊情報テーブル
５中のその漢字の逆検索用特殊情報pqrstuに基づ
いて漢字から読みへの逆検索を開始する。即ち、
まず「読み１」ｐの数値（０〜15）に対応したイ
ンデツクステーブル４のブロツクを選び、ここに
格納された先頭文字のアドレス（V₀〜V₁₅）にし
たがつて、音訓辞書テーブル３の読み番地にジヤ
ンプして、ここから検索を始め、その漢字と同じ
漢字を見つけたとき、その読みをメモリ７に出力
するとともに、図示しない表示装置に仮名文字で
表示する。次いで、「読み２」ｑに基づいて同様
に動作して、その漢字の２番目の読みを仮名文字
で表示する。また、「読み情報フラグ」ｒが１で
読みが３個以上ある場合は、最初の読みを見つ
け、その番地以降の検索を続け、出力される読み
データが「読み数」ｑに達したとき検索を終了さ
せる。

このように、漢字の読みが２以下の場合は、逆
検索用特殊情報ｐ、ｑにしたがつて、インデツク
ステーブル４の対応ブロツク内の読みだけについ
て音訓辞書テーブル３を検索すればよいので、漢
字から読みへの逆検索時間が短縮でき、漢字の読
みが直ちに分かる使い良い漢字処理装置を提供す
ることができる。また、漢字の読みが３以上の場
合でも、例えば50音順の音訓辞書テーブル３の前
半で検索が終了したような場合、それ以降の無駄
な検索は一切省かれ、直ちに他の処理に移れるの
で、逆検索時間が同じく短縮できる。実際、この
ような音訓辞書テーブルのアクセス範囲の限定に
より、逆検索時間は従来の1/3と大幅に短縮され
た。また、上記実施例で読みに対する漢字の検索
は、従来例と同様に行なえることは言うまでもな
い。

なお、上記実施例のインデツクステーブル４が
ない場合でも、逆検索用特殊情報テーブルに音訓
辞書テーブルの読みのアドレスを直接記憶させれ
ば、同様の逆検索を行なわせることができる。

＜発明の効果＞以上の説明で明らかなように、本発明の辞書の
逆検索方法は、漢字とその読みを対応づけて格納
する音訓辞書テーブルと、上記読みを50音順にブ
ロツク分けし、各ブロツクの最初の読みと上記音
訓辞書テーブルにおけるアドレスを対応づけて格
納するインデツクステーブルを備えた漢字処理装
置に、各漢字の50音における少なくとも最初の読
みが属する上記ブロツクとその漢字が有する読み
の数とその漢字の画数からなる逆検索用特殊情報
を格納する逆検索用特殊情報テーブルを設けて、
読み不明の漢字をその画数で特定し、特定された
漢字の逆検索用特殊情報と上記インデツクステー
ブルに基づいて、その漢字に対する読みの検索を
上記音訓辞書テーブル中の対応アドレスから開始
とともに、検索した読みを表示し、この表示の回
数が上記読みの数に達したときに検索を終了する
ようにしているので、漢字から読みへの逆検索字
の音訓辞書テーブルのアクセス範囲を限定するこ
とにより、逆検索時間が大幅に短縮でき、漢字処
理装置の処理速度および使い良さの向上に大きく
貢献する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の漢字処理装置の概略ブロツク
図、第２図は本発明に用いる逆検索用特殊情報の
構成を示す図、第３図は50音順にブロツク分けさ
れた読みを示す図、第４図は各ブロツクの先頭文
字の音訓辞書テーブルにおけるアドレスを示す
図、第５図は音訓辞書テーブルの構成を示す図、
第６図はインデツクステーブルを含む音訓辞書テ
ーブルの構成を示す図、第７図は従来の漢字処理
装置の概略ブロツク図である。１……キーボード、２……バツフア、３……音
訓辞書テーブル、４……インデツクステーブル、
５……逆検索用特殊情報テーブル、６……検索制
御部、７……メモリ。

Claims

【特許請求の範囲】１漢字とその読みを対応づけて格納する音訓辞
書テーブルと、上記読みを50音順にブロツク分け
し、各ブロツクの最初の読みと上記音訓辞書テー
ブルにおけるアドレスを対応づけて格納するイン
デツクステーブルを備えて読みに対する漢字を検
索する漢字処理装置において、各漢字の50音における少なくとも最初の読みが
属する上記ブロツクとその漢字が有する読みの数
とその漢字の画数からなる逆検索用特殊情報を格
納する逆検索用特殊情報テーブルを設けて、読み
不明の漢字をその画数で特定し、特定された漢字
の逆検索用特殊情報と上記インデツクステーブル
に基づいて、その漢字に対する読みの検索を上記
音訓辞書テーブル中の対応アドレスから開始する
とともに、検索された読みを表示し、この表示の
回数が上記読みの数に達したときに検索を終了す
ることを特徴とする逆検索方法。