JPH0764411A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0764411A
JPH0764411A JP5161546A JP16154693A JPH0764411A JP H0764411 A JPH0764411 A JP H0764411A JP 5161546 A JP5161546 A JP 5161546A JP 16154693 A JP16154693 A JP 16154693A JP H0764411 A JPH0764411 A JP H0764411A
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transfer
charge
measurement
unit
toner
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JP5161546A
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English (en)
Inventor
Takahiro Tamiya
孝弘 田宮
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Laser Beam Printer (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 正確かつ容易に転写ローラの転写バイアス出
力を制御する。 【構成】 転写紙のないときの感光体4の非トナー部か
ら転写ローラ8を介して基準電圧源13へ流れる電荷総量
を電圧計測・演算処理部10で計測し、転写紙のあるとき
のバイアス出力制御信号を演算して、転写バイアス電源
14へ出力することで、転写ローラ8の転写バイアス出力
を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザプリンタ,複写
機等の電子写真式画像形成プロセスを用いる画像形成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図17は従来のレーザプリンタの概略構成
図であり、下側部には矢印A方向に給送される記録紙1
が収納されている給紙部2が設置されており、給紙され
た記録紙1は、レジストローラ対3によってタイミング
がとられてドラム状の感光体4へ搬送される。感光体4
は、反時計方向に回転駆動され、その際、帯電部5によ
って表面が帯電され、露光書込用の光学系6から出射さ
れるレーザ光Lによって静電潜像が形成され、この潜像
が現像部7を通すときにトナーによって可視像化され
る。このトナー像は感光体4へ搬送された記録紙1に転
写ローラ8によって転写される。
【0003】転写後、記録紙1上のトナー像が定着部9
により定着され、定着部9から出た記録紙1は排紙ロー
ラによって排紙部へ排出される。一方、転写後の感光体
4は、クリーニングブレードを有するクリーニング部に
よって残留トナーが除去され、除電部で表面の残留電荷
が除電される。
【0004】前記レーザプリンタでは、オゾンレスを目
的として転写ローラ8を用いたバイアスローラ転写方式
が採用されている。ところが、この方法では転写ローラ
の抵抗値が変動すると転写性能も変動してしまう。
【0005】ここで転写ローラの抵抗変動は、(1) ロー
ラ材質の環境による抵抗変動に起因する抵抗変動、(2)
ローラ材質の電圧依存による抵抗変動、(3) ローラ生産
上のロット差による抵抗変動、として分類される。
【0006】また、ローラの抵抗変動があると転写電
流,転写電圧が変化し、転写ローラの転写性能が変わる
ため、ローラの抵抗変動を抑えるか、また適正なバイア
スを得るためにローラの抵抗を測定する補正機能ハード
ウェアの付加が必要となっていた。
【0007】また最近では特開平2−123385号公報に示
された発明のように、転写部位が非画像域の場合に定電
流を流しておき、そのときの電圧をホールドして、転写
部位が画像域の場合に前記ホールドした電圧で転写ロー
ラを制御することも提案されている。
【0008】前記発明では、転写ローラの抵抗変動につ
いて抵抗測定という間接手段を経ずにバイアス電圧を直
接決定できて有利である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術におい
て、ローラ抵抗を測定してバイアス電圧を決定すること
は実際上問題がある。すなわち、それは転写ローラを画
像形成の本回路と切り離さないと、別電源をローラに接
続して抵抗を測定することができず、また通常、ローラ
抵抗が高いため流れる電流が少ないことと、高圧転写電
源からなどのノイズが紛れ込み、信頼性がないという問
題があるためである。
【0010】また前記特開平2−123385号公報に示され
た発明では、転写紙がないときに感光体に余計な電流を
与えてしまうこと、しかも前記電流は感光体として普通
使用されるOPC(有機感光体)の感光体特性上、除電し
にくい極性(+)であり、感光体を疲労させやすいこと、
また転写ローラや感光体が有する静電容量を補充するた
め切替時に過渡電流が流れ、これに対処するため電源容
量を余計に広げる必要があり、コストアップとなる。さ
らに前記切替時の過渡電流は感光体に流れるため、やは
り感光体を疲労させやすく、耐久性に問題がある。
【0011】本発明の目的は、正確かつ容易に転写ロー
ラの転写バイアス出力を制御できる画像形成装置を提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、所定の表面電位となるように帯電電荷が
与えられた非トナー部および前記表面電位と異なる表面
電位でパターン像が形成され、かつトナーで現像される
トナー画像部を有し、かつトナー像転写位置まで移動す
る感光体と、この感光体とで被転写体を挾むようにして
トナー像を被転写体に転写する転写ローラと、トナー像
転写のため前記転写ローラにバイアスを印加する制御可
能な転写バイアス電源と、基準電圧を保持する基準電圧
源と、被転写体のないときに前記感光体の非トナー部か
ら転写ローラを介して前記基準電圧源へ流れる電荷流を
計測する計測部と、この計測部からの前記非トナー部に
おける電荷総量計測値を受けて、被転写体があるときの
前記転写バイアス電源のバイアス出力条件を設定する演
算処理部とを備えたことを特徴とする。
【0013】また所定の表面電位となるように帯電電荷
が与えられた非トナー部および前記表面電位と異なる表
面電位でパターン像が形成され、かつトナーで現像され
るトナー画像部を有し、かつトナー像転写位置まで移動
する感光体と、この感光体とで被転写体を挾むようにし
てトナー像を被転写体に転写する転写ローラと、出力電
圧が制御可能な出力部と、基準電圧を保持する基準電圧
源と、被転写体のないときに前記感光体の非トナー部か
ら転写ローラを介して前記基準電圧源へ流れる電荷流を
計測する計測部と、被転写体のないときに前記計測部と
転写ローラとを接続して前記基準電圧源へ流れる電荷総
量の計測を可能にし、また被転写体のあるときに前記出
力部と転写ローラとを接続して電荷総量計測値に基づい
て転写ローラに所定のバイアスを印加可能にする接続切
換部とを備えたことを特徴とする。
【0014】また前記計測部と並列にサージ吸収素子を
設けたことを特徴とする。
【0015】また前記計測部における計測期間を少なく
とも転写ローラ1回転分以上としたことを特徴とする。
【0016】また前記感光体への電荷総量が制御可能な
帯電部を備え、電荷総量計測時に感光体の非トナー部の
表面電荷総量を高くすることを特徴とする。
【0017】また電荷総量計測時に、複数の条件の異な
る測定モードで計測し、かつ相互演算してバイアス出力
値を決定することを特徴とする。
【0018】また前記測定モードを、感光体に対する光
書込み量を変化させて、通常の電荷総量とする測定モー
ドと、電荷総量を通常量より低くした測定モードにする
ことを特徴とする。
【0019】また前記測定モードを、転写前位置に設け
られた除電部によって除電量を変化させて、通常の電荷
総量とする測定モードと、電荷総量を通常量より少なく
した測定モードにすることを特徴とする。
【0020】また前記測定モードを、感光体の移動速度
を変化させて、時間当たりの電荷総量を通常の電荷総量
とする測定モードと、時間当たりの電荷総量を通常量よ
り低くした測定モードにすることを特徴とする。
【0021】また前記測定モードを、基準電圧源の電圧
制御により、通常の電圧値とした測定モードと、電圧値
を通常値より高くした測定モードにすることを特徴とす
る。
【0022】
【作用】前記構成の画像形成装置では、感光体の非トナ
ー部の有する帯電電荷が、被転写体(紙)がないときに転
写ローラを通して自然に流れ出すことを利用して、この
電荷総量(電流の積分)を計測し、電荷総量計測値に基づ
いて被転写体があるときの転写ローラへの適正なバイア
ス量を演算することによって、ローラ抵抗変動に対し正
確な転写ローラバイアス条件が決定される。
【0023】また、転写ローラへの前記計測部と出力部
との接続が接続切換部によって切り換えられるので、転
写電源部分の一体化が可能になる。
【0024】また転写ローラの高電圧逆流ノイズをサー
ジ吸収素子でカットしたり、前記計測時間を転写ローラ
1回転分以上として転写ローラの部分的な汚れの計測へ
の影響をなくすことで、転写ローラ抵抗変動の計測が正
確になされる。
【0025】また前記非トナー部から転写ローラを通し
て流れ出す電荷流の計測を、複数の条件の異なる測定方
法で測定し、かつ相互演算してバイアス出力を決定する
ことで、より正確な転写バイアス出力の制御が可能にな
る。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0027】図1は本発明の第1実施例における要部の
構成を示す説明図であり、ドラム状の感光体4には公知
のように帯電部5と転写ローラ8が設置されており、転
写ローラ8には接続切換部9を介して、転写ローラ8に
バイアス電圧を印加する転写バイアス電源14と、この転
写バイアス電源14にバイアス出力制御信号を送る電圧計
測・演算処理部10と計測用コンデンサ11とを有する計測
部12とが電気的に接続されている。また計測部12には基
準電圧を保持する基準電圧源13が電気的に接続されてい
る。
【0028】前記計測部12では、転写バイアスを最適に
コントロールするために、被転写体である用紙がない状
態で、後述するように感光体4の非トナー部から転写ロ
ーラ8を介して基準電圧源13へ流れる電荷流を計測す
る。
【0029】すなわち、バイアスローラ転写方式の転写
ローラ8の転写性能は、図2に示した転写最適領域の説
明図のように、ローラ抵抗(108Ω・cm,109Ω・cm,10
10Ω・cmを例示した)により最適転写バイアス領域(斜線
部分)が異なる。これはローラ抵抗が変動した場合、最
適転写電圧,最適転写電流がシフトするからである。し
たがって、ローラ抵抗をリアルタイムで計測して補正し
た転写バイアスを印加することが望ましい。
【0030】図3は前記計測部におけるローラ抵抗計測
を説明するための模式図であり、感光体4の表面電位を
d,感光体4の容量をCopcとすると、電荷総量Qは、
【0031】
【数1】Q=Copc×Vd となり、感光体移動速度をv、転写ローラ8の長さをL
とすると、転写ローラ8に流れ込める最大電流I
maxは、
【0032】
【数2】Imax=L×v×Copc×Vd であり、転写ローラ8の抵抗RにてImaxは制限される
ため、ローラ電流(流れ込み電流)Iは、
【0033】
【数3】I=Vd/R となる。
【0034】なお、前記流れ込み電流Iを実測すると図
4(a),(b)のようになる。図4(a)は感光体からの流れ
込み電流Iとローラ抵抗Rとの関係を示し、図4(b)は
電荷総量Voutとローラ抵抗Rとの関係を示している。
流れ込み電流Iを計測することでも転写ローラバイアス
補正は可能であるが、種々のノイズが入って不具合があ
る。このノイズとは、感光体容量,ローラ抵抗,ローラ
汚れによる転写ローラと感光体との実効接触面積等の変
動にて生じる。
【0035】そこで正確にローラ抵抗Rを計測するため
に、(数4)の式のように、計測用コンデンサ(容量:C
in)11を設けて電流を蓄積(時間積分)し、電荷総量をV
outとして測定する。
【0036】
【数4】∫Idt =Cin×Vout なお、前記Cinは前記(数2)のImaxや、Voutの範囲か
ら設定される。
【0037】上述したような計測を行った上で、前記転
写バイアス電源14にバイアス出力制御信号を送る。この
信号は、例えば、高圧電源中スイッチング素子の間隔制
御や、フィードバック電圧に対するオフセット出力とし
て用いられる。前記転写バイアス電源14が定電流制御で
ある場合には電流設定値を、また定電圧制御である場合
には電圧設定値を変更する。
【0038】なお、前記基準電圧源13は感光体電位との
電位差が重要である。マイナス電荷のチャージにより前
記Voutはマイナスになるが、計測しやすい極性にする
ため基準電圧源13でプラス側にオフセットを加えてい
る。ただし、計測がマイナスでも構わないなら、例え
ば、グランド(GND)を基準電圧源としてもよい。
【0039】図5は本発明の第2実施例における要部の
構成を示す説明図であり、転写ローラ8には接続切換部
20を介して、転写ローラ8に電気的に接続されている高
圧発生部21と、この高圧発生部21に制御信号を送るため
計測用コンデンサ22,電圧計測・演算処理部23,差動増
幅器24からなる計測部25とが電気的に接続され、さらに
計測部25には基準電圧を保持する基準電圧源26が電気的
に接続されている。また前記各部材は制御部27によって
コントロールされる。
【0040】28は前記計測用コンデンサ22の放電を行わ
せるための放電用スイッチ、29はサージアブソーバ機能
を有するバリスタツェナダイオードなどからなり、計測
部25と並列に設けられたサージ吸収素子、30は電源入力
部、31は高圧発生部21に入力される高圧発生オン/オフ
信号、32は制御部27に入力される計測/高圧出力切換信
号である。
【0041】図5において、前記のように転写ローラと
感光体との間に用紙がないときに、制御部27は、放電用
スイッチ28を開いて計測用コンデンサ22を放電させ、そ
の後、接続切換部20にて計測部25と転写ローラ8とを接
続させて、計測部25で前記第1実施例と同様に流れ込み
電流の計測を行わせる。この計測値に基づいて高圧発生
部21へ制御信号が出力される。この出力後に、制御部27
は、接続切換部20にて高圧発生部21と転写ローラ8とを
接続させ、適正な転写バイアスを転写ローラ8に印加す
る。
【0042】ここで図4(a)に示したように、実際の流
れ込み電流量は一般的に小さな値であるので、前記計測
において電荷総量をVoutとして測定するが、そのVout
が小さく、ノイズに埋もれやすいため、帯電電荷総量を
計測時に一時的に増やすとよい。
【0043】図6(a),(b)は感光体1サイクル中の電位
変動を示し、感光体電位は、感光体の表面電荷総量を感
光体膜容量(=一定)で割った値となるため、電荷総量を
表しているといってよい。したがって、以下、感光体電
位について説明する。
【0044】図6(a)は通常の画像形成サイクル中の感
光体電位の変化を示す説明図、図6(b)は本実施例の計
測モードにおける前記電位の変化を示す説明図である。
【0045】図6(a)において、実線は感光体の非トナ
ー部(非画像部)の電位変化を示し、1点鎖線は感光体の
トナー付着部(画像部)の電位変化を示しており、画像部
では、帯電状態から露光されると急激に電位が下がり、
現像→転写→除電へと移行するに従って図のように電位
が変化する。また非画像部では、帯電状態から徐々に電
位が下がり、転写で急激に電位が下がる。
【0046】図6(b)において、前記計測は非画像部に
対して行われるので、計測モードの際に感光体の帯電電
位を実線で示した通常の画像形成時のレベルから、2点
鎖線で示したレベルまで上げることによって、より多く
の電荷総量が転写ローラから前記計測部に流れ、結果と
して、より精度の高い計測が可能になる。
【0047】帯電電位を上げるための具体的手段として
は、図17に示した帯電部5が公知のスコロトロンであれ
ばグリッド電圧を通常より上げるように制御することが
考えられ、また帯電ローラ等では印加電圧を通常より上
げればよい。
【0048】上述したローラ抵抗の計測において、種々
のオフセットノイズが入ることを考えると、ノイズ排除
のために電荷総量測定ループの中で条件が異なる複数の
測定モードで計測を行い、前記電圧測定・演算処理部10
で各計測データを相互演算してノイズの影響を減少させ
るようにし、計測の信頼性を高めることも考えられる。
【0049】図7は帯電ローラの帯電電位切換による転
写ローラ抵抗測定の説明図であり、感光体4に図1に示
した関連構成の転写ローラ8と、帯電電位切換のための
電源部40と、分圧抵抗41aとスイッチ41bからなる切換部
41とを備えた出力制御可能な帯電電源42が接続された帯
電ローラ43とが接している。
【0050】ここで図7において、分圧抵抗41aをスイ
ッチ41bで切り換えて、帯電電源42からの出力電位を切
り換えるが、感光体4の表面電位Vd1のときの計測電圧
をVout1とし、また表面電位Vd2のときの計測電圧をV
out2とし、さらに計測時間をT,オフセット電圧を
o,転写ローラ抵抗をRとすると、
【0051】
【数5】
【0052】となり、前記(数5)により転写ローラ8の
ローラ抵抗Rを求めることができる。
【0053】図8は露光書込用の光学系を用いて測定モ
ードを変える例の説明図であり、感光体4の外周部にお
いて、帯電ローラ43と、現像ローラ46と、現像バイアス
電源47等からなる現像部7との間で、露光書込用の光学
系6から出射されるレーザ光Lが照射され静電潜像が形
成されるが、前記光学系6を非画像形成時に駆動させて
レーザ光を出射させることで、電荷総量計測時に感光体
電位を下げるようにする。
【0054】このようにして通常時と比べて帯電電荷総
量を低くさせることができる。すなわち、図9に示した
ように、非画像形成時に通常の感光体表面電位Vd(=V
out1)と、前記レーザ光Lの照射により低減する感光体
表面電位Vc(=Vout2)との2つの状態の電位状態にし
て、前記計測を可能にする。なお現像部7では、転写ロ
ーラ8を汚さないように現像バイアス電源47を停止する
か、現像系全体をフロート化して正規の現像がないよう
にする必要がある。
【0055】図10は転写前除電装置を用いて測定モード
を変える例の説明図であり、感光体4の回転方向に対す
る転写ローラ8の前位置に設置された転写前ランプ(P
TL)50を利用し、図11に示したように、電荷総量計測
時に転写前にPTL50を点灯させ感光体4を照射させる
ことにより、通常の感光体表面電位Vd(=Vout1)に比
べて感光体表面電位を下げる(VPTL=Vout2)。
【0056】図12は感光体の移動速度を変化させて測定
モードを変える例の説明図であり、感光体駆動モータM
等を制御することにより、感光体4の移動速度を低下さ
せると図4の流れ込み電流(流れ込み電荷総量)Imax
低下し、感光体表面電位が自然に低下する(帯電電荷が
感光体の暗抵抗を通じて漏れる)。このことを利用し、
図13に示したように、電荷総量計測時に、感光体移動速
度を通常速度(v1>v2)とに変化させることで、感光体
表面電位を変化させる。
【0057】図14は転写電源における基準電圧を変化さ
せて測定モードを変える例の説明図であり、図5に基づ
いて説明した部材に対応する部材には同一符号を付して
詳しい説明を省略する。図14の転写電源が図5の転写電
源と異なる構成は、出力電圧が異なる2個の基準電圧源
26a,26bと、これらの基準電圧源26a,26bの接続切り換
えを行う選択部55とを設けた点である。選択部55におけ
る選択切り換えは制御部27によって行われ、基準電圧を
変化させることで流れ込み電荷総量を減らした測定モー
ドになる。
【0058】なお計測用コンデンサ22と基準電圧源26
a,26bの位置は取り換えてもよいし、電圧計測・演算処
理部23による電圧測定位置は、基準電圧源26a,26bと計
測用コンデンサ22との間としてもよい。
【0059】図14の例では、転写電源の中で測定モード
切換機構が実現できるため、他のプロセス要素に余計な
制御をしなくてもよくなる。
【0060】なお図5では計測部25と並列にサージ吸収
素子29が設けられているが、この理由は、一般的に転写
ローラは容量性であり、高抵抗になれば転写電源オフ後
の電荷が無視できないからであって、例えば、紙あり時
に高電圧を印加しておき、続いて入力すると逆流が発生
し、計測部25でのノイズになるため、この瞬間ノイズを
バイパスする必要があるからである。
【0061】前記サージ吸収素子29によって容量性ロー
ラにて発生する高電圧ノイズをカットすることで、より
計測の信頼性を増すことができる。
【0062】図15は転写ローラにおける局部汚れの説明
図であり、局部的にトナーTで汚れた転写ローラ8で
は、トナーの付着した面のみが他の部位に比べて高抵抗
になってしまう。
【0063】したがって、図16(a)に示したように、計
測時間TAが短いと、前記高抵抗部(トナー付着のため電
流が流れにくい)RHを計測してしまい、誤計測の原因と
なる。そこで、図16(b)に示したように、計測時間TB
転写ローラ1回転分以上とし、上記のようなローラ汚れ
部が存在しても、積分型計測により時間内で平均化すれ
ば、ローラ全体としてみればローラ汚れ部の影響が少な
い計測値が得られる。なお、この値は用紙搬送速度およ
び連続通紙時の紙間時間等から決定される。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置は、請求項1記載の構成によれば、被転写体がない
ときに基準電圧源へ流れる感光体の非トナー部の電荷総
量を計測し、被転写体があるときのバイアス出力条件を
設定することでローラ抵抗変動に対し、正確な転写ロー
ラバイアス条件を決定できる。
【0065】請求項2記載の構成によれば、前記電荷総
量を計測する計測部と、ローラバイアス出力をする出力
部との転写ローラに対する接続を切り換えることができ
るので、転写電源の一体化が可能で、構造を簡素化でき
る。
【0066】請求項3記載の構成によれば、計測部と並
列にサージ吸収素子を設けたことで、容量性の転写ロー
ラの高電圧逆流ノイズをカットし、転写ローラ抵抗変動
を正確に測定できる。
【0067】請求項4記載の構成によれば、計測時間を
少なくとも転写ローラ1回転分以上としたことにより部
分的に汚れた転写ローラにおける抵抗計測への影響を少
なくでき、転写ローラ抵抗変動をより正確に測定でき
る。
【0068】請求項5記載の構成によれば、電荷総量計
測時に、感光体の非トナー部の表面電荷総量を高くする
ことにより容易に転写ローラ抵抗変動を測定でき、より
正確に転写バイアス出力を制御できる。
【0069】請求項6記載の構成によれば、電荷総量計
測時に、複数の条件の違う測定モードで計測し相互演算
してバイアス電圧を決定することにより、容易に転写ロ
ーラ抵抗変動を測定でき、より正確に転写バイアス出力
を制御できる。
【0070】請求項7記載の構成によれば、装置に搭載
されている光書込系を使って、容易に異なる測定モード
にして転写ローラ抵抗変動を測定できるので、請求項6
記載の構成を用いて正確に転写バイアス出力を決定でき
る。
【0071】請求項8記載の構成によれば、装置に搭載
されている転写前位置の除電部を使って、容易に異なる
測定モードにして転写ローラ抵抗変動を測定できるの
で、請求項6記載の構成を用いて正確に転写バイアス出
力を決定できる。
【0072】請求項9記載の構成によれば、感光体の移
動速度を変化させて、容易に異なる測定モードにして転
写ローラ抵抗変動を測定できるので、請求項6記載の構
成を用いて正確に転写バイアス出力を決定できる。
【0073】請求項10記載の構成によれば、基準電圧源
からの出力電圧を変化させて、異なる測定モードにして
転写ローラ抵抗変動を測定できるので、請求項6記載の
構成を用いて正確に転写バイアス出力を決定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の第1実施例における要
部の構成を示す説明図である。
【図2】転写最適領域の説明図である。
【図3】ローラ抵抗計測を説明するための模式図であ
る。
【図4】流れ込み電流,電荷総量とローラ抵抗との関係
を示す説明図である。
【図5】本発明の第2実施例における要部の構成を示す
説明図である。
【図6】画像形成サイクル中の感光体電位の変化を示す
説明図である。
【図7】帯電電位切換によるローラ抵抗測定の説明図で
ある。
【図8】露光書込用の光学系を用いて測定モードを変え
る例の説明図である。
【図9】図8の場合の感光体表面電位の変化を示す説明
図である。
【図10】転写前除電装置を用いて測定モードを変える
例の説明図である。
【図11】図10の場合の感光体表面電位の変化を示す説
明図である。
【図12】感光体の移動速度を変化させて測定モードを
変える例の説明図である。
【図13】図12の場合の感光体表面電位の変化を示す説
明図である。
【図14】基準電圧を変化させて測定モードを変える例
の説明図である。
【図15】転写ローラにおける局部汚れの説明図であ
る。
【図16】計測時間変更の説明図である。
【図17】従来のレーザプリンタの概略構成図である。
【符号の説明】
4…感光体、 5…帯電部、 8…転写ローラ、 9…
接続切換部、 10,23…電圧電圧計測・演算処理部、
11,22…計測用コンデンサ、 12,25…計測部、13,2
6,26a,26b…基準電圧源、 14…転写バイアス電源、
20…接続切換部、21…高圧発生部、 27…制御部、
28…放電用スイッチ、 29…サージ吸収素子、 30…電
源入力部、 42…帯電電源、 43…帯電ローラ、 50…
PTL(転写前ランプ)、 55…選択部。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の表面電位となるように帯電電荷が
    与えられた非トナー部および前記表面電位と異なる表面
    電位でパターン像が形成され、かつトナーで現像される
    トナー画像部を有し、かつトナー像転写位置まで移動す
    る感光体と、この感光体とで被転写体を挾むようにして
    トナー像を被転写体に転写する転写ローラと、トナー像
    転写のため前記転写ローラにバイアスを印加する制御可
    能な転写バイアス電源と、基準電圧を保持する基準電圧
    源と、被転写体のないときに前記感光体の非トナー部か
    ら転写ローラを介して前記基準電圧源へ流れる電荷流を
    計測する計測部と、この計測部からの前記非トナー部に
    おける電荷総量計測値を受けて、被転写体があるときの
    前記転写バイアス電源のバイアス出力条件を設定する演
    算処理部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 所定の表面電位となるように帯電電荷が
    与えられた非トナー部および前記表面電位と異なる表面
    電位でパターン像が形成され、かつトナーで現像される
    トナー画像部を有し、かつトナー像転写位置まで移動す
    る感光体と、この感光体とで被転写体を挾むようにして
    トナー像を被転写体に転写する転写ローラと、出力電圧
    が制御可能な出力部と、基準電圧を保持する基準電圧源
    と、被転写体のないときに前記感光体の非トナー部から
    転写ローラを介して前記基準電圧源へ流れる電荷流を計
    測する計測部と、被転写体のないときに前記計測部と転
    写ローラとを接続して前記基準電圧源へ流れる電荷総量
    の計測を可能にし、また被転写体のあるときに前記出力
    部と転写ローラとを接続して電荷総量計測値に基づいて
    転写ローラに所定のバイアスを印加可能にする接続切換
    部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記計測部と並列にサージ吸収素子を設
    けたことを特徴とする請求項1または2記載の画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】 前記計測部における計測期間を少なくと
    も転写ローラ1回転分以上としたことを特徴とする請求
    項1または2記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記感光体への電荷総量が制御可能な帯
    電部を備え、電荷総量計測時に感光体の非トナー部の表
    面電荷総量を高くすることを特徴とする請求項1または
    2記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 電荷総量計測時に、複数の条件の異なる
    測定モードで計測し、かつ相互演算してバイアス出力値
    を決定することを特徴とする請求項1または2記載の画
    像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記測定モードを、感光体に対する光書
    込み量を変化させて、通常の電荷総量とする測定モード
    と、電荷総量を通常量より低くした測定モードにするこ
    とを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記測定モードを、転写前位置に設けら
    れた除電部によって除電量を変化させて、通常の電荷総
    量とする測定モードと、電荷総量を通常量より少なくし
    た測定モードにすることを特徴とする請求項6記載の画
    像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記測定モードを、感光体の移動速度を
    変化させて、時間当たりの電荷総量を通常の電荷総量と
    する測定モードと、時間当たりの電荷総量を通常量より
    低くした測定モードにすることを特徴とする請求項6記
    載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記測定モードを、基準電圧源の電圧
    制御により、通常の電圧値とした測定モードと、電圧値
    を通常値より高くした測定モードにすることを特徴とす
    る請求項6記載の画像形成装置。
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