JP4411905B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、クリーナレス方式の画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置では、主帯電手段によって像担持体の表面が均一帯電され、この均一帯電された像担持体表面に露光によって静電潜像が形成され、この静電潜像が現像手段によって現像されてトナー像が形成され、このトナー像が転写手段によって用紙などの記録媒体に転写されるようになっているが、前記転写後に像担持体上に残ったトナー(以下「転写残トナー」という)を専用クリーナではなく前記現像手段で回収する、いわゆるクリーナレス方式の画像形成装置が知られている。
このようなクリーナレス方式の画像形成装置において、主帯電手段に電圧値一定のDC電圧を印加して帯電を行う場合(以下、この帯電方式を「DC帯電」という)、転写残トナーが多いときには現像手段で転写残トナーを高精度で回収することができないことがある。そのとき、転写残トナーが転写後のままで多く載った状態で像担持体の表面が主帯電手段による帯電部や露光手段による露光部を通過すると、表面電位の低下や露光遮断によって次の現像工程に影響を及ぼし、次の画像中においてハーフトーン部分で前画像のまま白く抜けるネガ残像や、白地部分で文字が現れるポジ残像といった画像ノイズが発生することがあった。
そこで、このようなネガ/ポジ残像の発生を防止するために、例えば特許文献1に開示されるように、転写手段と主帯電手段との間に補助帯電手段を像担持体に対して接触配置し、補助帯電手段に主帯電手段とは逆極性のバイアス(以下、適宜に「回収バイアス」という)を印加して、転写残トナーを補助帯電手段で一時的に回収する必要があった。
一方、クリーナレス方式の画像形成装置において、例えば特許文献2に開示されるように、主帯電手段に上下の各ピーク電圧値を交互に周期的に採るAC電圧を印加して像担持体の表面を帯電する方式(以下、この帯電方式を「AC帯電」という)のものがある。このAC帯電方式では、転写残トナーは像担持体に接触する主帯電手段に付着・混合することで主帯電手段に一時的に回収される。主帯電手段により回収された転写残トナーは、正規帯電極性および所定電位に整えられて主帯電手段から像担持体上に電気的に吐き出された後、現像手段で最終的に回収されることになる。
特許第2637104号公報 特許第3301361号公報
しかしながら、上述した補助帯電手段を用いたDC帯電方式のクリーナレス画像形成装置では、画像出力中には補助帯電手段に一定の回収バイアスが印加されているだけである。連続プリント時に紙種や紙厚が異なる記録媒体が混在した状態でプリントが行われる場合、各記録媒体毎にそれぞれ適した転写電圧を転写手段に印加するように切り換える必要があり、この転写電圧の切り換えにより転写効率が変動するので、補助帯電手段で精度の高い転写残トナーの回収を達成できないおそれがある。
例えば、転写効率の変動によって、(1)転写効率が低くなると転写残トナーが増加して補助帯電手段によるトナー回収能力が不足することになり、一方、(2)補助帯電手段への回収バイアスを大きくすると転写残トナーの極性が反転するという問題がある。
前記(1)および(2)についてさらに説明すると、まず(1)については、画像出力中に上述したように転写効率が低くなると、補助帯電手段で回収されない転写残トナーが増加してネガ/ポジ残像が発生する。
また、(2)については、回収バイアスの値をトナー極性とは逆極性側に大きくシフトしたバイアスを印加し続けることで、転写残トナーの回収量が増加し、ネガ/ポジ残像の発生が無くなるが、補助帯電手段において生じる回収バイアスによる放電によって、転写残トナー自身の帯電極性が逆極性に変化してしまい、極性反転した転写残トナーが出現することになる。その結果、極性反転した転写残トナーがその後に現像手段によって回収されて現像手段内のトナーに混入すると、現像時に像担持体表面の静電潜像以外の部分に極性反転したトナーが付着することでカブリが生じる。また、極性反転した転写残トナーが接触式の主帯電手段に付着して抵抗が上がると、主帯電手段の転写残トナー付着部分の帯電性能低下による帯電不良によって画像上縦方向に黒スジの画像ノイズが現れる。さらに、極性反転した転写残トナーが現像手段で回収されずに通過して転写手段に付着すると、記録媒体の裏汚れが発生することになる。
一方、上述したAC帯電方式のクリーナレス画像形成装置では、主帯電手段で転写残トナーの一時的回収および吐き出しを行うと同時に像担持体表面を帯電させるので、主帯電手段によるDC帯電方式の場合に比べてネガ/ポジ残像の発生を防止する効果が高いが、主帯電手段におけるトナーの出入りがDC帯電の場合よりも多いために、極性反転したトナーが主帯電手段に付着・蓄積して汚れやすい。その結果、主帯電手段の汚れに起因して像担持体の帯電不良が発生し、画像上縦方向に黒スジの画像ノイズが現れやすいという問題がある。
そこで、本発明の目的は、主帯電手段によるDC帯電およびAC帯電のそれぞれの利点を生かして、転写効率が変動しても転写残トナーを適切に回収することで黒スジおよびネガ/ポジ残像の発生を防止し、これにより良好な画像を長期間の耐久使用にわたって維持できるクリーナレス方式の画像形成装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、前記像担持体の表面を均一帯電する主帯電手段と、均一帯電された前記像担持体表面に形成された静電潜像を現像してトナー像にすると同時に転写後に前記像担持体上に残ったトナーを回収する現像手段とが配設された画像形成装置において、
前記転写手段に印加される転写電圧または前記記録媒体の厚みの少なくとも一方を検出する検出手段と、前記検出手段で検出された前記転写電圧または前記記録媒体の厚みの少なくとも一方に基づいて、前記像担持体から前記記録媒体への転写効率が低い状態にあるときに前記主帯電手段による帯電方式をAC帯電とし、且つ、前記転写効率が高い状態にあるときに前記帯電方式をDC帯電とするように、前記帯電方式をDC帯電とAC帯電との間で切り換える制御を行う制御手段と、を備えたことを特徴とするものである。
本発明の画像形成装置では、前記主帯電手段による帯電方式の切り換えのタイミングが、前記転写電圧または前記記録媒体の厚みが閾値を越えたか否かで決定されてもよい。

また、本発明の別の形態に係る画像形成装置は、像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、前記像担持体の表面を均一帯電する主帯電手段と、均一帯電された前記像担持体表面に形成された静電潜像を現像してトナー像にすると同時に転写後に前記像担持体上に残ったトナーを回収する現像手段とが配設された画像形成装置において、
転写効率変動要素を検出する検出手段と、
前記検出手段で検出された転写効率変動要素に基づいて、前記像担持体から前記記録媒体への転写効率が低い状態にあるときに前記主帯電手段による帯電方式をAC帯電とし、且つ、前記転写効率が高い状態にあるときに前記帯電方式をDC帯電とするように、前記帯電方式をDC帯電とAC帯電との間で切り換える制御を行う制御手段と、
前記像担持体の回転方向に関して前記転写手段の下流側であって前記主帯電手段の上流側で前記像担持体に接触配置された補助帯電手段と、をさらに備え、
前記制御手段は、前記主帯電手段による帯電方式がDC帯電のときは前記補助帯電手段にトナーの正規帯電極性とは逆極性側にシフトしたバイアスを印加し、前記主帯電手段による帯電方式がAC帯電のときは前記補助帯電手段にトナーの正規帯電極性のバイアスを印加するように切り換えることを特徴とする。
本発明の画像形成装置のトナー回収制御方法は、転写手段により像担持体から記録媒体にトナー像が転写された後に前記像担持体上に残ったトナーを主帯電手段または補助帯電手段で一時的に回収した後に吐き出して最終的に現像手段で回収するに際し、前記転写手段に印加される転写電圧または前記記録媒体の厚みの少なくとも一方を検出し、検出された前記転写電圧または前記記録媒体の厚みに基づいて、前記像担持体から前記記録媒体への転写効率が低い状態にあるときに前記主帯電手段による帯電方式をAC帯電とし、且つ、前記転写効率が高い状態にあるときに前記帯電方式をDC帯電とするように、前記帯電方式をDC帯電とAC帯電との間で切り換える制御を行うことを特徴とするものである。
本発明の画像形成装置及びそのトナー回収制御方法では、例えば、検出された転写効率変動要素が閾値以下であれば、主帯電手段による帯電方式をDC帯電として、主帯電手段への転写残トナーの付着・蓄積による汚れに起因する黒スジの画像ノイズ発生を防止する。一方、例えば、検出された転写効率変動要素が閾値を越えると転写効率の低下により転写残トナーが増加してネガ/ポジ残像が発生する可能性があるため、このときには主帯電手段の帯電方式をDC帯電からAC帯電に切り換えて、主帯電手段によって転写残トナーの一時的回収動作を行わせ、これによりネガ/ポジ残像の発生を防止する。このように、検出された転写効率変動要素に基づいて主帯電手段による帯電方式をDC帯電とAC帯電との間で切り換える制御を行うことで、黒スジおよびネガ/ポジ残像のない良好な画像を長期間の耐久使用にわたって維持することができる。
以下に、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態である画像形成装置10の主要部構成図である。画像形成装置10は、像担持体として回転ドラム型の電子写真感光体(以下「感光体」という)12を備えている。感光体12は負帯電性のOPC感光体であり、図示しないモータにより矢印a方向に回転駆動されるようになっている。
感光体12の周囲には、その回転方向に沿って順に、主帯電手段である帯電ブラシ14、露光装置16、現像手段である現像器18、転写手段である転写ローラ20、補助帯電手段である補助帯電部材22が配設されている。感光体12、帯電ブラシ14、現像器18および補助帯電部材22は、画像形成装置10に着脱可能な一体の作像カートリッジとして構成されている。なお、作像カートリッジの構成は、これに限定されるものではなく、例えば現像器18を含まないものであってもよい。
感光体12に接触配置された帯電ブラシ14は、ブラシ毛が例えば導電性レーヨンで形成されたローラ形状のブラシであり、感光体12と順方向に回転駆動されるようになっている。また、帯電ブラシ14は、第1電源15に電気的に接続されている。第1電源15は、図2(a)に示すように、DC電源15aおよびAC電源15bを有しており、スイッチSWが切り換えられることによって、例えば−1.3kVのDC電圧か、または、例えば−1286Vと−386Vの2つのピーク電圧を交互に周期的に採るAC電圧を帯電ブラシ14に印加するようになっている。このようなDC電圧またはAC電圧が印加される帯電ブラシ14は、感光体12の表面を例えば−700〜−800Vに均一帯電させるものである。
なお、主帯電手段としては、導電性の帯電ブラシに限らず、例えば導電性金属ローラのような他の接触帯電部材であってもよい。また、前記AC電圧の波形は、図3に示すような矩形波形であってもよいし、曲線波形であってもよい。
感光体12から離れて配置された露光装置16は、例えばパソコンなどの外部装置やスキャナなどの内部装置から入力された信号に応じてレーザ光Lを照射して、均一帯電した感光体12の表面を走査露光することにより、電位減衰部である静電潜像を形成するものである。
感光体12に現像ローラ19が接触または近接するように配置された現像器18は、内部に収容したトナーを回転する現像ローラ19で感光体12の対向部に搬送し、感光体12の表面に形成されている静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成すると同時に、感光体12の表面にある転写残トナーを回収するものである。
なお、本実施形態におけるトナーの正規帯電極性は負極性であるものとする。また、現像器18による現像方式は、1成分現像方式または2成分現像方式のいずれであってもよい。
感光体12に接触配置された転写ローラ20は、少なくとも外周部が例えば導電性EPDM製ゴムで構成されており、感光体12と順方向(矢印b方向)にほぼ同じ周速度で回転駆動されるようになっている。また、転写ローラ20には、転写電圧印加部24によって転写電圧が印加されるようになっている。さらに、転写ローラ20には電圧計26が電気的に接続されており、転写電圧を実測できるようになっている。前記電圧計26は、後述するように転写効率変動要素を検出する検出手段として機能する。
補助帯電部材22は、感光体12の回転方向(矢印a方向)に関して転写ローラ20の下流側であって帯電ブラシ14の上流側で感光体12に接触配置されている。補助帯電部材22は、例えば導電性モルトプレーンで構成されており、感光体12の軸方向に沿って細長く延びている。また、補助帯電部材22には、第2電源28によってバイアスが印加されるようになっている。第2電源28は、図2(b)に示すように、スイッチSWを有しており、このスイッチSWがプラス電源28a側またはマイマス電源28b側に切り換えられることによって、補助帯電部材22に回収バイアスまたは吐き出しバイアスが印加されることになる。回収バイアスは、補助帯電部材22が転写残トナーを吸着して一時的に回収するためのもので、トナーの正規帯電極性とは逆極性側にシフトした例えば+200Vのバイアスである。一方、吐き出しバイアスは、補助帯電部材22が一時回収した転写残トナーを感光体12上に吐き出すためのもので、トナーの正規帯電極性である例えば−1.0kVのバイアスである。
なお、補助帯電手段は、導電性ブラシや導電性回転部材で構成されてもよい。
画像形成装置10はまた、制御手段としての制御部30を備えている。制御部30は、電圧計26、第1電源15および第2電源28にそれぞれ電気的に接続されており、電圧計26から入力される転写効率変動要素としての転写電圧実測値に基づいて、帯電ブラシ14への印加電圧の切り換え制御を行うとともに、補助帯電部材22に印加されるバイアスの切り換え制御を行うものである。
画像形成装置10はさらに、感光体12と転写ローラ20との間に用紙などの記録媒体Sを送り込む給紙部32と、記録媒体S上に転写されたトナー像を加熱定着させる定着部34とを備えている。
次に、前記構成からなる画像形成装置10の動作について説明する。
第1電源15によって例えば−1.3kVのDC電圧が帯電ブラシ14に印加されているDC帯電時には、帯電ブラシ14によって感光体12の表面が例えば−700〜−800Vに均一帯電される。そして、露光装置16によってレーザ光Lが照射されて走査露光されることにより、感光体12の表面に静電潜像が形成される。
その後、前記静電潜像が感光体12の回転にしたがって現像器18の対向部に移動する。このとき、現像器18の現像ローラ19には例えば−400Vの現像バイアスが印加されている。これにより、現像ローラ19の外周面に担持された負帯電のトナーは、電位減衰により現像バイアスに対して相対的にプラス側となっている静電潜像に静電的に吸着して現像されてトナー像が形成される。
感光体12の表面に形成されたトナー像は、感光体12の回転にしたがって転写ローラ20の対向部に移動する。これに同期して、給紙部32によって記録媒体Sが感光体12と転写ローラ20との間に送り込まれる。このとき、転写ローラ20には、定電流制御により記録媒体Sの裏面から例えば+20μAの電流が流れるように例えば2.0kVの転写電圧が印加されており、これにより感光体12上のトナー像は記録媒体S側に静電的に吸着して転写される。それから、トナー像が転写された記録媒体Sは、定着部34を通過する際にトナー像が加熱定着された後、装置外部に排出される。
転写後に感光体12上に残った転写残トナーTは、感光体12の回転にしたがって補助帯電部材22の位置に到達する。このとき、補助帯電部材22には、第2電源28によって、例えば+200Vの回収バイアスが印加されている。これにより、転写残トナーTは、補助帯電部材22に静電的に吸着されて一時的に回収される。この場合、感光体12上の転写残トナーTは補助帯電部材22で完全に回収されることはないが、回収されずに残ったとしても所定の量を越えなければ次の画像上にネガ/ポジ残像は現れない。
補助帯電部材22に一旦回収された転写残トナーTは、非画像形成中に第2電源28によって補助帯電部材22に例えば−1.0kVの吐き出しバイアスを印加することで、その帯電電位が負極性側にシフトし、これにより相対的にプラス側となる例えば表面電位−700〜−800Vの感光体12側に吸引されて吐き出される。
補助帯電部材22から感光体12上に転移した転写残トナーTは、感光体12の回転にしたがって帯電ブラシ14を通過することで例えば−700〜800Vの電位に帯電される。その後、転写残トナーTは、感光体12の回転にしたがって現像器18の位置に到達する。そこで、例えば−400Vの現像バイアスが印加された現像ローラ19が感光体12の表面電位(−700〜−800V)に対して相対的にプラス側となるので、感光体12上の転写残トナーTは現像ローラ19に吸着して現像器18内に回収される。この回収動作は、現像器18による現像動作と同時に行われることができる。すなわち、感光体12上の静電潜像には現像ローラ19からトナーが付着してトナー像が形成されると同時に、感光体12上の静電潜像以外の領域にある転写残トナーTは現像ローラ19に吸着して回収されることになる。
上述した一連の画像形成動作において、通常時(例えば記録媒体Sが普通紙である場合)には、補助帯電部材22で転写残トナーTの一時的回収を行うことで、ネガ/ポジ残像の発生を防止できる。しかし、例えば記録媒体Sが厚紙である場合には、転写ローラ20による転写効率が低下することで転写残トナーTが増加し、補助帯電部材22で回収されずに通過する転写残トナーTが増えるためにネガ/ポジ残像が発生することがある。そこで、本実施形態の画像形成装置10では、ネガ/ポジ残像の発生を防止するために以下のような制御を行う。
上述したように通常の画像形成動作中においては、帯電ブラシ14による帯電方式はDC帯電であり、転写残トナーTの一時的回収は補助帯電部材22で行っている。このような画像形成動作中において感光体12から記録媒体Sにトナー像を転写するとき、転写ローラ20の抵抗値、記録媒体Sの厚さ、記録媒体Sの抵抗値などが大きいと転写ローラ20に流れる転写電流が小さくなるため、転写効率が低下(すなわちトナー像が転写されにくくなる)して転写不良が発生する可能性が高くなる。これを防止するため、定電流制御により通常時と同じ例えば+20μAの転写電流が流れるように転写電圧印加部24によって印加される転写電圧が上げられる。制御部30は、電圧計26から入力される転写電圧の実測値を予め記憶した所定の閾値と比較して、転写電圧が閾値を越えたときには転写効率の低下する状態が発生したと判断して、第1電源15および第2電源28に切り換え信号をそれぞれ出力する。
図4に示すように、制御部30からの切り換え信号を受けた第1電源15は、帯電ブラシ14に印加する電圧をDC電圧からAC電圧に切り換える。これにより、帯電ブラシ14による帯電方式がDC帯電からAC帯電に切り換えられる。また、これと同時に、制御部30からの切り換え信号を受けた第2電源28は、補助帯電部材22に印加するバイアスを回収バイアスから吐き出しバイアスに切り換える。
吐き出しバイアスが印加された補助帯電部材22はそれまで一時回収した転写残トナーTの吐き出しのみを行い、転写残トナーTの回収を行わなくなる。一方、AC帯電に切り換えらた帯電ブラシ14は、転写残トナーTの一時回収および吐き出しと感光体12の均一帯電処理を同時に行う。すなわち、帯電ブラシ14には、感光体12上の転写残トナーTが付着・混合することで一時的に回収される。帯電ブラシ14に一時回収された転写残トナーTは、図3に示すように例えば−1286V〜−386VのAC電圧によって、極性反転した正極性トナーおよび正規極性の負極性トナーのいずれもが正規帯電極性および所定電位に整えられてから感光体12上に電気的に吐き出される。帯電ブラシ14から吐き出された転写残トナーTは、感光体12の回転にしたがって現像器18の位置に到達し、現像ローラ19に吸着することにより回収される。
AC帯電に切り換えられた帯電ブラシ14の転写残トナーTの一時回収量は、回収バイアスが印加された補助帯電部材22に比べて多いので、転写効率の低下によって転写残トナーTが増加しても、ネガ/ポジ残像の発生を防止することができる。
ただし、AC帯電の帯電ブラシ14は、トナーの出入りがDC帯電の場合よりも多いために、極性反転したトナーが帯電ブラシ14に付着・蓄積して汚れやすく、その結果、帯電ブラシ14の汚れに起因して感光体12の帯電不良が発生し、画像上縦方向に黒スジの画像ノイズが現れやすいという不都合がある。
そこで、制御部30は、モニターしている転写電圧が閾値以下になったときに転写効率が通常範囲に戻ったと判断して、第1電源15および第2電源28に切り換え信号を送る。これにより、図4に示すように、補助帯電部材22のバイアスが吐き出しバイアスから回収バイアスに、帯電ブラシ14の帯電方式がAC帯電からDC帯電にそれぞれ切り換えられる。このように切り換えることで、帯電ブラシ14に転写残トナーTが付着・蓄積して汚れるのを抑制し、これにより感光体12表面の帯電不良に起因する黒スジの画像ノイズの発生を防止できる。
このように、検出された転写電圧に基づいて帯電ブラシ14による帯電方式をDC帯電とAC帯電との間で切り換える制御を行うことで、黒スジおよびネガ/ポジ残像のない良好な画像を長期間の耐久使用にわたって維持することができる。
続いて、本実施形態の画像形成装置10を用いて補助帯電部材22の回収バイアスの設定を変えながら行った実験について説明する。
ネガ/ポジ残像の評価については、新品の作像カートリッジを用いて1枚のプリントを行い、ネガ残像は画像の半分が文字パターンで残り半分がハーフトーンの画像サンプルで、ポジ残像は文字パターンの画像サンプルで、ともに感光体(直径30mm)1周目以降に対応する画像サンプル中の位置に現れているかを目視で確認することにより行った。カブリ、黒スジおよび裏汚れの評価については、黒/白比5%の文字パターンの画像サンプルを作像カートリッジの耐久寿命である3000枚までプリントした後に発生しているかどうかを目視で確認することにより行った。また、実験を行った環境は、温度25℃、湿度63%であった。
この実験結果を図5と図6の2つの表に示す。図5の表は、DC帯電方式で回収バイアスが+300〜−100Vのとき、および、AC帯電方式で吐き出しバイアスが−1.0kVのときの、転写電圧の実測値によるネガ/ポジ残像の発生状況を示す。図6の表は、DC帯電方式で3000枚までプリントしたときの、各回収バイアスでの黒スジの発生状況を示す。図6の表によると、回収バイアスを+300Vに設定するとトナーが帯電ブラシ14に付着して黒スジが発生するため、回収バイアスは+200Vに設定するのが好ましい。また、図5の表によると、回収バイアス+200Vのとき、転写電圧の実測値が+3.0kVになるとポジ残像が発生することから、転写電圧の閾値を+2.5kVとしてDC帯電とAC帯電との切り換えを行えば、ネガ/ポジ残像の発生を防止できることが確認された。さらに、AC帯電方式では、吐き出しバイアス−1.0kVで転写電圧+2.5kV以上においてネガ/ポジ残像が発生しないことが確認された。
ところで、前記画像形成装置10では転写電圧を実測することで転写効率変動要素の検出を行ったが、記録媒体の厚みを検出することで転写効率変動要素の検出を行ってもよい。一般に、記録媒体の厚みが大きくなると抵抗値が上がって転写電流が流れにくくなり転写効率が低下するので、転写電圧を上げる必要がある。そこで、記録媒体の厚みが閾値を越えたか否かで、DC帯電とAC帯電との切り換え制御を行ってもよい。この場合、記録媒体の厚みは、例えば、給紙部32と転写ローラ20との間に配置された圧電素子の上を記録媒体Sが通過するときに測定される圧力から検出することができる。
図7の表は、前記実験と同様にして行ったネガ/ポジ残像の実験結果を示す。図6の表によると、回収バイアスを+300Vに設定すると黒スジが発生するため、回収バイアスは+200Vに設定するのが好ましい。図7の表によると、紙厚150μmではポジ残像が発生することから、紙厚の閾値を120μmとしてDC帯電とAC帯電との切り換えを行えば、ネガ/ポジ残像の発生を防止できることが確認された。さらに、AC帯電方式では、吐き出しバイアス−1.0kVで紙厚150μm以上においてネガ/ポジ残像が発生しないことが確認された。
また、転写電圧を実測する方法や記録媒体厚みを検出する方法以外に、OHPや厚紙などの記録媒体の種類、両面印刷または裏面印刷のモード設定、装置内湿度などを転写効率変動要素として検出し、これに基づいて帯電方式の切り換え制御を行ってもよい。これらの場合においても、上述したような画像形成装置10と同様な効果を得ることができる。記録媒体の種類は、例えば操作パネルの設定やセンサによる記録媒体の抵抗測定によって検出することができる。両面印刷等のモード設定は、例えば操作パネルの設定から検出できる。装置内湿度は、装置内に設けた湿度センサで検出できる。これら5つの転写効率変動要素(転写電圧実測値、記録媒体厚み、記録媒体の種類、両面印刷等の設定モード、装置内湿度)は、単独の場合に限らず2つ以上の組み合わせで転写効率変動要素を構成してもよい。
なお、本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、および、これらの複合機などの画像形成装置に適用可能である。
画像形成装置の主要部構成図。 第1電源および第2電源の概略構成図。 AC電圧の波形例と、トナーが正規帯電極性および所定電位に帯電される状態を示す図。 帯電電圧および補助帯電部材バイアスの切り換えのタイミングを示すチャート。 第1実験におけるネガ/ポジ残像発生状況を示す表。 第1実験における黒スジ発生状況を示す表。 第2実験におけるネガ/ポジ残像発生状況を示す表。
符号の説明
10…画像形成装置
12…感光体(像担持体)
14…帯電ブラシ(主帯電手段)
15…第1電源
16…露光装置
18…現像器(現像手段)
20…転写ローラ(転写手段)
22…補助帯電部材(補助帯電手段)
24…転写電圧印加部
26…電圧計(検出手段)
28…第2電源
30…制御部(制御手段)

Claims (4)

  1. 像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、前記像担持体の表面を均一帯電する主帯電手段と、均一帯電された前記像担持体表面に形成された静電潜像を現像してトナー像にすると同時に転写後に前記像担持体上に残ったトナーを回収する現像手段とが配設された画像形成装置において、
    前記転写手段に印加される転写電圧または前記記録媒体の厚みの少なくとも一方を検出する検出手段と、
    前記検出手段で検出された前記転写電圧または前記記録媒体の厚みの少なくとも一方に基づいて、前記像担持体から前記記録媒体への転写効率が低い状態にあるときに前記主帯電手段による帯電方式をAC帯電とし、且つ、前記転写効率が高い状態にあるときに前記帯電方式をDC帯電とするように、前記帯電方式をDC帯電とAC帯電との間で切り換える制御を行う制御手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記主帯電手段による帯電方式の切り換えのタイミングは、前記転写電圧または前記記録媒体の厚みが閾値を越えたか否かで決定されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、前記像担持体の表面を均一帯電する主帯電手段と、均一帯電された前記像担持体表面に形成された静電潜像を現像してトナー像にすると同時に転写後に前記像担持体上に残ったトナーを回収する現像手段とが配設された画像形成装置において、
    転写効率変動要素を検出する検出手段と、
    前記検出手段で検出された転写効率変動要素に基づいて、前記像担持体から前記記録媒体への転写効率が低い状態にあるときに前記主帯電手段による帯電方式をAC帯電とし、且つ、前記転写効率が高い状態にあるときに前記帯電方式をDC帯電とするように、前記帯電方式をDC帯電とAC帯電との間で切り換える制御を行う制御手段と、
    前記像担持体の回転方向に関して前記転写手段の下流側であって前記主帯電手段の上流側で前記像担持体に接触配置された補助帯電手段と、をさらに備え、
    前記制御手段は、前記主帯電手段による帯電方式がDC帯電のときは前記補助帯電手段にトナーの正規帯電極性とは逆極性側にシフトしたバイアスを印加し、前記主帯電手段による帯電方式がAC帯電のときは前記補助帯電手段にトナーの正規帯電極性のバイアスを印加するように切り換えることを特徴とする画像形成装置。
  4. 転写手段により像担持体から記録媒体にトナー像が転写された後に前記像担持体上に残ったトナーを主帯電手段または補助帯電手段で一時的に回収した後に吐き出して最終的に現像手段で回収するに際し、前記転写手段に印加される転写電圧または前記記録媒体の厚みの少なくとも一方を検出し、検出された前記転写電圧または前記記録媒体の厚みに基づいて、前記像担持体から前記記録媒体への転写効率が低い状態にあるときに前記主帯電手段による帯電方式をAC帯電とし、且つ、前記転写効率が高い状態にあるときに前記帯電方式をDC帯電とするように、前記帯電方式をDC帯電とAC帯電との間で切り換える制御を行うことを特徴とする画像形成装置のトナー回収制御方法。
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